JP3761029B2 - 粒子状アセチレンブラック及びその用途 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂及び/又はゴムに優れた分散性と高導電性を付与することができ、しかも粉だちの少ない、粉率上昇度が2.8〜1.2%の粒子状アセチレンブラックとその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
アセチレンブラックは黒鉛と無定形炭素の中間に属し、大きな比表面積と一次粒子の連なる立体的錯状構造(以下、「ストラクチャー」という。)で構成されており、不純物が混入する要因の少ない高純度のカーボンブラックであり、樹脂及び/又はゴムの導電性付与剤や電池等として使用されている。アセチレンブラックは、嵩密度が小さく、樹脂及び/又はゴムに添加する際は混練時の加工性、粉塵飛散性を考慮し、粒状化したものが主として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
アセチレンブラックの造粒は、他のカーボンブラックと同様に攪拌造粒方式が用いられている。攪拌造粒方式は、カーボンブラックと湿潤剤又は有機系バインダーとを攪拌混合することによって粒状化する方式であり、比較的粒度の揃った粒子を得ることができる。その一例として特許文献1がある。この方式は、沃素吸着量95mg/g以上のアセチレンブラック原粉をイオン交換水を湿潤剤として用いて造粒するものである。この方式によって得られた粒子状アセチレンブラックは、樹脂及び/又はゴムの導電性付与剤として用いる際、その分散性を重視することから、粒硬度が5g/個未満と小さく、しかもマトリックス中に凝集粒子が残存しないように有機物系バインダーを添加せずにイオン交換水のみで造粒されていることが特徴である。
【0004】
【特許文献1】
特公平1−58227号公報(米国特許第4,608,244号明細書)
【0005】
しかしながら、従来の粒子状アセチレンブラックでは、ストラクチャーが発達しているため、一般の導電性カーボンブラックに比べて粒硬度が小さい。そのため、樹脂及び/又はゴムに混練する際、粉状化して系外に飛散し、仕込み量よりも少ない量のアセチレンブラックしか樹脂及び/又はゴムに混入させることができず(以下、アセチレンブラックの仕込み量に対する樹脂及び/又はゴムへの混入量を「アセチレンブラック収率」という。)、設計されたとおりの導電性を付与することが困難である。
【0006】
一方、混練時のアセチレンブラックの輸送方法として空気輸送を用いる場合がある。空気輸送を行った場合、輸送配管内壁での衝突により、輸送後には造粒粒子が破壊され粉だちを起こす問題があった。更には、アセチレンブラックと樹脂及び/又はゴムとの混練においては、混練初期の粒子破壊による粉状化及び粒子の低嵩密度の理由により、長い混練時間を余儀なくされていた。混練時間の短縮のため、高せん断力を付与するとストラクチャーが破壊し、アセチレンブラックが持つ導電性や補強性等の特性が損なわれる問題があった。したがって、樹脂及び/又はゴムの導電性付与剤としては、混練時の飛散損失が少なく(アセチレンブラック収率が高く)、分散性に優れ、有機系バインダーによって汚染されていないことが重要であり、その出現が待たれていた。
【0007】
アセチレンブラックは発達したストラクチャーを有するため、他のカーボンブラックと比べて含水率を高くしないと造粒することができない。含水率を高くすると、乾燥した造粒粒子中の空隙が多くなるので、粒硬度と嵩密度が小さくなる。含水率を低減させて造粒するには、ヘンシェルミキサー等の造粒機の攪拌速度や攪拌時間を増加することが考えられるが、この場合は粒硬度は強くならず、むしろアセチレンブラックのストラクチャーが破壊されるので、樹脂組成物及び/又はゴム組成物の導電性は十分に向上しない。したがって、アセチレンブラックの粒硬度を向上させるには有機系バインダーの添加が有効であるが、造粒粒子中にそれが残存し、不純物の増加や凝集粒子の偏析による分散不良が起こり、樹脂組成物及び/又はゴム組成物の特性を低下させる。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、粒硬度が大きくかつ分散性が良好であるので、樹脂及び/又はゴムへの高充填が可能となり、もって導電性付与能力の大なる、粉だちの少ない粒子状アセチレンブラックを有機系バインダーを用いることなく提供することを目的とするものである。
【0009】
本発明の目的は、アセチレンブラック原粉にその造粒を行うのに必要な水量よりも過剰のイオン交換水を配合して先ず第一段階の造粒を行い、次いでこの造粒物にアセチレンブラック原粉を配合して第二段階の造粒を行い、粒子状アセチレンブラックを製造することによって達成することができる。このようにして製造された粒子状アセチレンブラックは、粉率上昇度が2.1〜1.2%、JIS K 1474による沃素吸着量が30〜92mg/g、灰分が90〜36ppm、解砕度が7〜ml、JIS K 6221による粒硬度が9.2〜10.5g/個、嵩密度が0.36〜0.41g/cm 、粗粒分が〜8ppmの特性を有するものであり、構造的には、粒状アセチレンブラック表面にアセチレンブラックの被覆層が形成されてなる構造、言葉をかえればコアシェル構造を有していることが特徴である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、以下のとおりである。(請求項1)アセチレンブラック原粉をイオン交換水で造粒されたものであり、粉率上昇度が2.1〜1.2%、JIS K 1474による沃素吸着量が30〜92mg/g、灰分が90〜36ppm、解砕度が7〜ml、JIS K 6221による粒硬度が9.2〜10.5g/個、嵩密度が0.36〜0.41g/cm 、粗粒分が〜8ppmであることを特徴とする、粉だちの少ない粒子状アセチレンブラック。(請求項)請求項に記載の粒子状アセチレンブラックを樹脂及び/又はゴムに含有させてなることを特徴とする組成物。(請求項) 樹脂及び/又はゴムが、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル酸エチル共重合体及びエチレンアクリル酸ブチル共重合体から選ばれた1種又は2種以上であり、その合計100重量部に対し請求項に記載の粒子状アセチレンブラックを30〜100重量部配合されてなることを特徴とするケーブル用半導電層用組成物。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、更に詳しく本発明について説明する。
【0012】
本発明で使用されるアセチレンブラック原粉は、良く知られているように、アセチレンガスの熱分解温度を2000℃以上好ましくは2200℃以上に保持することによって製造することができる。その際の熱分解炉としては例えば特開昭56−90860号公報に記載されたものが使用される。また、アセチレンガスの分解の際に、水素ガス、不活性ガス等を導入し、熱分解温度を制御することによって沃素吸着量が20〜110mg/gのアセチレンブラックを製造することもできる(特公平3−49941号公報)。このようにして製造されたアセチレンブラック原粉を従来の撹拌造粒方式で造粒しても本発明が目的とする造粒粒子は得られない。また、アセチレンブラックの造粒粒子の粒硬度と嵩密度とには正の相関関係にあり、造粒条件が同一である場合、沃素吸着量の大きいアセチレンブラックほど造粒粒子の粒硬度と嵩密度が小さくなるので、このことを考慮に入れて造粒しても結果はやはり同じであり、粒硬度と嵩密度の大きな粒子は得られない。
【0013】
本発明の粒子状アセチレンブラックは、従来の攪拌造粒方式によりアセチレンブラック原粉を造粒する際、先ず第一段階の造粒において、アセチレンブラック原粉が可塑化するすなわち粒状化するよりも過剰の水分を加えて造粒し、次いで第2段階の造粒において、アセチレンブラック原粉を加えて含水率を調節して造粒することによって製造することができる。
【0014】
このようにして製造された本発明の粒子状アセチレンブラックは、実施例〜7に示されるように、アセチレンブラック原粉の沃素吸着量と粗粒分と灰分、更には造粒時のイオン交換水の使用量を調節することによって、粉率上昇度が2.1〜1.2%、JIS K 1474による沃素吸着量が30〜92mg/g、灰分が90〜36ppm、解砕度が7〜ml、JIS K 6221による粒硬度が9.2〜10.5g/個、嵩密度が0.36〜0.41g/cm 、粗粒分が〜8ppmとなる。また、構造的には、粒状アセチレンブラック表面にアセチレンブラックの被覆層が形成されてなる構造、言葉をかえれば「ゆで卵」のようにコアシェル構造を有していることが特徴である。
【0015】
図1は、本発明の粒子状アセチレンブラックの断面を示した倍率60倍の電子顕微鏡写真であり、図2は従来の粒子状アセチレンブラックの断面を示した倍率60倍の電子顕微鏡写真である。図において、1はコア部を構成する粒状アセチレンブラック、2はシェル部を構成するアセチレンブラックの被覆層、3は空隙、4はコア部を構成する粒状アセチレンブラックの表面である。
【0016】
図1と図2を対比すると、本発明の粒子状アセチレンブラック(図1)には、第一段階の造粒で得られた粒状アセチレンブラックの表面4が観察されることから、粒状アセチレンブラック表面にアセチレンブラックの被覆層が形成されてなる構造、言葉をかえればコアシェル構造を有していることが明白である。また、本発明の粒子状アセチレンブラックのシェル部2は緻密であり、コア部とシェル部との間に空隙3が見受けられるように、コア自体は柔らかく、シェル部が破壊されればコア部も容易に粉状化することが特徴である。シェル部は、造粒操作を繰り返し行うことによって2層以上にすることもでき、含水率等を変えること以外にシェル部の厚みを変えることによって粒硬度を変化させることができる。
【0017】
本発明の粒子状アセチレンブラックは、アセチレンブラック原粉の二段造粒によって製造することができる。第一段階の造粒においては、アセチレンブラック原粉100重量部とイオン交換水200〜350重量部の配合物を撹拌造粒する。イオン交換水が200重量部未満では粒状化に必要な水分が不足して造粒することが困難となる。また、350重量部をこえると造粒粒子が著しく成長し、団子状となり、第二段階の造粒工程でアセチレンブラック原粉を配合しても団子状粒子と粉末が分離したままの状態となる。好ましくは、アセチレンブラック原粉100重量部とイオン交換水200〜350重量部の配合物であって、しかもアセチレンブラック原粉の沃素吸着量Xmg/gとした場合、次の(1)式で求められた含水率Y重量%よりも3重量%をこえ6重量以下の含水率となるようにイオン交換水を配合して撹拌造粒すると、更に粒径の均一な造粒物が得られ易くなる。
【0018】
Y=(0.002X2 /logX)+60・・・(1)
【0019】
第二段階の造粒においては、第一段階の造粒で得られた造粒物100重量部にアセチレンブラック原粉10〜50重量部を配合し撹拌造粒する。アセチレンブラック原粉の配合量が10重量部未満ではシェル部がほとんど形成されず、粒硬度の大きさが不均一で粒子径の不揃いな造粒物となり、また50重量部をこえるとアセチレンブラック原粉が過剰となって造粒粒子以外に未造粒の粉が多く含有するようになり、いずれの場合においても粒硬度と嵩密度の大きい造粒物を製造することができなくなる。好ましくは、第一段階の造粒物100重量部とアセチレンブラック原粉10〜50重量部の配合物であって、しかも(1)式で求められた含水率Y重量%に対し−2〜−10重量%の含水率(すなわち、Yよりも2〜10重量%小さい含水率)となるようにアセチレンブラック原粉を配合して撹拌造粒を行うことであり、これによって粒子径が均一で、粒硬度と嵩密度の大きい造粒物が得られ易くなる。
【0020】
本発明で使用されるアセチレンブラック原粉は、アセチレンガスを温度2000℃以上好ましくは2200℃以上に熱分解して製造されたものが好ましく、特に空気中のアセチレンブラック濃度を0.1〜1kg/mに調整し、それを風力分級機に2回以上通過させて灰分を100ppm以下、粗粒分を10ppm以下に低減させたものが最適である。風力分級機としては、遠心式、慣性式、重力式のいずれも使用可能であるが、慣性式特にファントンゲレン型分級機が好ましい(特公昭58−54876号公報、イギリス特許第2064994号明細書参照)。
【0021】
本発明の粒子状アセチレンブラックは、粒硬度5g/個以上、嵩密度0.2g/cm以上といずれも著しく高いが、これはコアシェル構造によってコア部よりもシェル部が緻密化されたためであると考えている。したがって、本発明の粒子状アセチレンブラックを樹脂及び/又はゴムに混練する際、アセチレンブラック収率が高まり、しかも混練初期にせん断力が付与されると被覆層が破壊されそれが速やかに樹脂及び/又はゴムに分散していく性質があるので分散性も高まり、設計したとおりの導電性を付与することができる。更には、高充填が可能であるので、従来よりも一段と高導電性の樹脂組成物及び/又はゴム組成物を製造することができる。
【0022】
本発明において、粒子状アセチレンブラックの粒硬度を9.2g/個以上とした理由は、樹脂及び/又はゴムに高充填してもその分散性を高くすること、アセチレンブラック収率を向上させること、及び空気輸送時の粉化防止のためである。更に説明すると、特公平1−58227号公報に記載の粒状アセチレンブラックは、樹脂及び/又はゴムへの充填量を少なくして高導電性を付与したり塗料の分散性を高めたりするものであるから、5g/個未満の粒硬度が必要となるが、本発明ではそれよりも強い粒硬度が必要となる。
【0023】
本発明においては、粒子状アセチレンブラックの粒硬度の上限は10.5g/個である。その理由は、種々の粒硬度を有するアセチレンブラックを樹脂及び/又はゴムに混練し加熱プレスして厚さ1mmの成形体を作製し、それをミクロトームで1μmの厚さに切り、光学顕微鏡で凝集粒子の存在割合を観察した結果、粒硬度が10.5g/個をこえるアセチレンブラックにはそれが多く存在することが確認されたことによるものである。このような凝集粒子は樹脂成型品及び/又はゴム成型品の導電性や機械的特性にバラツキを生じさせ、場合によってはそれらの特性を著しく低下させる。
【0024】
また、本発明において、粒子状アセチレンブラックの嵩密度を0.36g/cm 以上としたのは、それよりも小さいとアセチレンブラック収率が低下して樹脂及び/又はゴムに設計したとおりの導電性を付与することが困難となり、また樹脂及び/又はゴムへの分散速度も遅くなるので長時間の混練が必要となり、特に二軸押出機等の連続式混練機では初期混練が必要となるからである。嵩密度と粒硬度は正の相関があるので、嵩密度の上限は0.41g/cm である。
【0025】
更に、本発明において、粒子状アセチレンブラックの粗粒分を7〜8ppmとしたのは、本発明の用途が特にケーブル用半導電層用組成物である場合において、粗粒分は樹脂成型品及び/又はゴム成型品の平滑性を損なわせ電気特性を著しく阻害させるからである。特に用途が超高電圧ケーブル用半導電層用組成物である場合においては、粗粒分は1ppm以下であることが好ましい。
【0026】
また、本発明においては、樹脂組成物及び/又はゴム組成物の耐久性を考慮し、粒子状アセチレンブラックの灰分は90〜36ppmとする。特に本発明の用途がケーブル用半導電層用組成物である場合は、高電圧によって金属不純物のイオン化を促進し、電気トリー(tree)が発生しやすくなるので灰分を50ppm以下とすることが好ましい。本発明で使用されるアセチレンブラック原粉は、金属酸化物含有量の極めて少ないアセチレンガスを熱分解させて製造されるものであるため、製造された段階ではほとんど灰分は含有していないが、その後の取り扱い時や造粒時などで混入する。したがって、本発明においては、上記のように、造粒する前にアセチレンブラック原粉を風力分級機に2回以上通過させることが好ましい。
【0027】
本発明で使用される樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂、塩素環型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、ポリベンズイミダゾール、ポリベンズオキサゾール、ポリベンズチアゾール、ポリオキサジアゾール、ポリピラゾール、ポリキノキサリン、ポリキナゾリンジオン、ポリベンズオキサジノン、ポリインドロン、ポリキナゾロン、ポリインドキシル、シリコン樹脂、シリコンーエポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル、ポリアミノビスマレイミド、ジアリルフタレート樹脂、フッ素樹脂、TPX樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、アモルファスナイロン等のポリアミド、ポリブチルテレフタレート及びポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリフェニレンスルフィド、変性ポリフェニレンエーテル、ポリアリレート、全芳香族ポリエステル、ポリスルホン、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、マレイミド変性樹脂、ABS樹脂、AAS(アクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン)樹脂、AES(アクリロニトリルーエチレン・プロピレン・ジエンゴム−スチレン)樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニルやアクリル酸エチル等の共重合体樹脂等である。
【0028】
また、本発明で使用されるゴムとしては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンターポリマー、エチレンとα−オレフィンとの共重合ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ポリエステル等の熱可塑性エラストマー、クロロプレンゴム、ポリブタジエン、ヒドリンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンなどである。
【0029】
本発明の粒子状アセチレンブラックの割合は、樹脂及び/又はゴム100重量部あたり20〜200重量部程度が好ましい。特に、本発明の粒子状アセチレンブラックの用途がケーブル用半導電層用組成物である場合には、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル酸エチル共重合体及びエチレンアクリル酸ブチル共重合体から選ばれた1種又は2種以上の樹脂及び/又はゴム100重量部に対し30〜100重量部であることが好ましい。
【0030】
本発明の粒子状アセチレンブラックは、樹脂及び/又はゴムの導電性付与剤の他に、塗料、電池、脱臭剤等に使用することができる。
【0031】
本明細書に記載した物性は以下に従って測定された。
(1)沃素吸着量;JIS K 1474
(2)嵩密度;JIS K 1469
(3)粒硬度;JIS K 6221
(4)粗粒分;JIS K 6221に準じ、篩目45μm以上の残量を測定した。
【0032】
(5)灰分;JIS K 1469に準じて操作しPt坩堝に灰分を得る。その灰分とフラックス(Li)を混合し、1000℃で30分間又は灰分が溶解するまで加熱し冷却した後、5%硝酸溶液に浸し、原子吸光測定機器(AAS)とイオン誘導プラズマ測定機器(ICP)で金属元素(ICP;Al,Ba,Ca,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,Ni,Si,Sr,Ti,V,Zn,Zr、AAS;K, Na)を測定し、以下に従って金属酸化物に換算し、それらの合計量を灰分とした。
【0033】
NaO;ppm =(Na;ppm ×NaO分子量)/2×Na原子量
O;ppm =(K;ppm ×KO分子量)/2×K原子量
MgO;ppm =(Mg;ppm ×MgO分子量)/Mg原子量
CaO;ppm =(Ca;ppm ×CaO分子量)/Ca原子量
NiO;ppm =(Ni;ppm ×NiO分子量)/Ni原子量
CuO;ppm =(Cu;ppm ×CuO分子量)/Cu原子量
ZnO;ppm =(Zn;ppm ×ZnO分子量)/Zn原子量
SrO;ppm =(Sr;ppm ×SrO分子量)/Sr原子量
BaO;ppm =(Ba;ppm ×BaO分子量)/Ba原子量
Al;ppm =(Al;ppm ×Al分子量)/2×Al原子量
Fe;ppm =(Fe;ppm ×Fe分子量)/2×Fe原子量
Cr;ppm =(Cr;ppm ×Cr分子量)/2×Cr原子量
;ppm =(V;ppm ×V分子量)/2×V原子量
SiO;ppm =(Si;ppm ×SiO分子量)/Si原子量
TiO;ppm =(Ti;ppm ×TiO分子量)/Ti原子量
MnO;ppm =(Mn;ppm ×MnO分子量)/Mn原子量
ZrO;ppm =(Zr;ppm ×ZrO分子量)/Zr原子量
【0034】
(6)体積固有抵抗;粒子状アセチレンブラック30重量部とEVA樹脂(日本ユニカ−社製商品名「NUC−3145」)100重量部とを内容積60mlの混練試験機(東洋精機製作所社製「ラボプラストグラフR−60」)でブレ−ド回転数30rpm、温度120℃で10分間混練した。この混練物を180℃の加熱下にてプレス成形し厚さ1mmの試料を作製した。この試料を1×20×70mmの直方体に切断し、電気抵抗をデジタルマルチメーター(タケダ理研社製商品名「TR−6856」)により測定した。
(7)樹脂成形体の比重;JIS K 6220
(8)アセチレンブラック収率(%);(JIS K 6220で測定された比重×100)÷(配合比から計算された比重)を用いて算出した。
(9)凝集粒子数;上記で作製された試料をミクロトームで1μmにカットし、100倍の光学顕微鏡にてアセチレンブラックの分散状態を観察し、1cm当たりの未分散凝集粒子数を測定した。
【0035】
(10)粉率上昇度;粒子状アセチレンブラックの粉率をJIS K 6221に準じて測定した後、内壁に邪魔板(幅30mm)が取り付けられたポットミル(300mm×φ200mm)に粒子状アセチレンブラック100gを入れ、ポットミルを回転数30rpmで3分間回転させた後、アセチレンブラックの粉率を測定し、テスト前後の差を粉率上昇度とした。
(11)解砕度;粒子状アセチレンブラック10gを100mlのメスシリンダーに入れ容積を測定後、その20gとポリスチレンペレット(3mm角)120gをV型混合機(ミクロ形透視式混合器筒井理化学器械社製:高さ20cm×直径7cm)に入れ、45rpmで20分間解砕した。解砕後、篩(2mm)に通し、アセチレンブラックを回収した後、その内10gを100mlのメスシリンダーに入れ容積を測定した。解砕前後の容積変化量を解砕度とした。
(12)粒子構造観察;アセチレンブラック粒子を剃刀で切断し、SEM(JEOL社製商品名「JSM−840」)にて倍率60倍で観察した。
【0036】
【実施例】
以下、実施例と比較例をあげて更に具体的に本発明を説明する。実施例3〜7が本発明例である。
【0037】
実施例1
垂直型熱分解炉を用い、分解温度2400℃でアセチレンガスを熱分解し、得られたアセチレンブラックを空気中の濃度1.0kg/mに調整しそれを風力分級機(ファントンゲレン型)に4回通過させた。次に、このアセチレンブラック原粉(含水率;0.01重量%、沃素吸着量X;110mg/g、(1)式で算出された含水率Y;71.85重量%)100重量部にイオン交換水300重量部(配合物の含水率;Y+3.15重量%)を配合し、高速ヘンシェルミキサー(三井三池製作所社製商品名「10B型」;容量9リットル)で攪拌速度1100rpmで5分間攪拌して第一段階の造粒を行った後、得られた造粒物100重量部に上記アセチレンブラック原粉20重量部(配合物の含水率;Y−9.35重量%)を配合し、撹拌速度1100rpmで5分間更に攪拌して第二段階の造粒を行い、それを温度150℃に保たれた乾燥機で20時間乾燥し、本発明の粒子状アセチレンブラックを製造した。この粒子状アセチレンブラックの断面構造を示すSEM写真(倍率60倍)を図1に示す。
【0038】
実施例2
風力分級機の通過回数を2回としたこと以外は実施例1と同様にして粒子状アセチレンブラックを製造した。
【0039】
実施例3
アセチレンの熱分解温度1500℃、風力分級機の通過回数を2回通過させたこと以外は実施例1と同様にしてアセチレンブラック原粉(含水率;0.01重量%、沃素吸着量X;30mg/g、(1)式で算出された含水率Y;61.22重量%)を製造した。そして、第一段階の撹拌造粒におけるイオン交換水の配合量を200重量部(配合物の含水率;Y+5.45重量%)、第二段階の撹拌造粒におけるアセチレンブラック原粉の配合量を15重量部(配合物の含水率;Y−3.25重量%)としたこと以外は実施例1と同様にして粒子状アセチレンブラックを製造した。
【0040】
実施例4
第一段階の撹拌造粒におけるイオン交換水の配合量を250重量部(配合物の含水率;Y+10.21重量%)、第二段階の撹拌造粒におけるアセチレンブラック原粉の配合量を20重量部(配合物の含水率;Y−1.70重量%)としたこと以外は実施例3と同様にして粒子状アセチレンブラックを製造した。
【0041】
実施例5
第一段階の撹拌造粒におけるイオン交換水の配合量を200重量部(配合物の含水率;Y+5.45重量%)、第二段階の撹拌造粒におけるアセチレンブラック原粉の配合量を30重量部(配合物の含水率;Y−9.91重量%)としたこと以外は実施例3と同様にして粒子状アセチレンブラックを製造した。
【0042】
実施例6
アセチレンの熱分解温度2000℃としたこと以外は実施例1と同様にしてアセチレンブラック原粉(含水率;0.01重量%、沃素吸着量X;92mg/g、(1)式で算出された含水率Y;68.62重量%)を製造した。そして、第一段階の撹拌造粒におけるイオン交換水の配合量を270重量部(配合物の含水率;Y+4.35重量%)、第二段階の撹拌造粒におけるアセチレンブラック原粉の配合量を10重量部(配合物の含水率;Y−2.28重量%)としたこと以外は実施例1と同様にして粒子状アセチレンブラックを製造した。
【0043】
実施例7
第一段階の撹拌造粒におけるイオン交換水の配合量を270重量部(配合物の含水率;Y+4.35重量%)、第二段階の撹拌造粒におけるアセチレンブラック原粉の配合量を20重量部(配合物の含水率;Y−7.81重量%)としたこと以外は実施例6と同様にして粒子状アセチレンブラックを製造した。
【0044】
比較例1
第一段階の撹拌造粒におけるイオン交換水の配合量を350重量部(配合物の含水率;Y+9.16重量%)、第二段階の撹拌造粒におけるアセチレンブラック原粉の配合量を5重量部(配合物の含水率;Y+5.46重量%)としたこと以外は実施例6と同様にして粒子状アセチレンブラックを製造した。
【0045】
比較例2
第一段階の撹拌造粒におけるイオン交換水の配合量を350重量部(配合物の含水率;Y+9.16重量%)、第二段階の撹拌造粒におけるアセチレンブラック原粉の配合量を80重量部(配合物の含水率;Y−25.41重量%)としたこと以外は実施例3と同様にして粒子状アセチレンブラックを製造したところ、粒子状アセチレンブラックは得られなかった。
【0046】
比較例3
第一段階の撹拌造粒におけるイオン交換水の配合量を380重量部(配合物の含水率;Y+10.55重量%)、第二段階の撹拌造粒におけるアセチレンブラック原粉の配合量を10重量部(配合物の含水率;Y+3.35重量%)としたこと以外は実施例6と同様にして粒子状アセチレンブラックを製造したところ、第一段階の操作では泥状となり造粒することができなかった。
【0047】
比較例4
実施例3で製造されたアセチレンブラック100重量部に対しイオン交換水を170重量部(配合物の含水率;Y+1.74重量%)を配合し第一段階の撹拌造粒のみを行った後、それを温度150℃に保たれた乾燥機で20時間乾燥して粒子状アセチレンブラックを製造した。
【0048】
比較例5
実施例6で製造されたアセチレンブラック100重量部に対しイオン交換水を250重量部(配合物の含水率;Y+2.81重量%)を配合し第一段階の撹拌造粒のみを行った後、それを温度150℃に保たれた乾燥機で20時間乾燥して粒子状アセチレンブラックを製造した。この粒子状アセチレンブラックの断面構造を示すSEM写真(倍率60倍)を図2に示す。
【0049】
比較例6
実施例6で製造されたアセチレンブラック100重量部に対しPVA(電気化学工業社製商品名「K−17E」)2重量%水溶液200重量部(配合物の含水率;Y−1.95重量%)を配合し第一段階の撹拌造粒のみを行った後、それを温度150℃に保たれた乾燥機で20時間乾燥して粒子状アセチレンブラックを製造した。
【0050】
実施例1〜7及び比較例1〜6で製造された粒子状アセチレンブラックの物性の測定結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
Figure 0003761029
【0052】
表1から、実施例の粒子状アセチレンブラックは、比較例の粒子状アセチレンブラックに比べて、粒硬度と嵩密度が共に高く、粗粒分も極めて低く、しかも粉率上昇度と解砕度が共に小さいものであることがわかる。しかも、実施例の粒子状アセチレンブラックの配合された樹脂組成物及び/又はゴム組成物は、比較例のそれに比べて体積固有抵抗が小さく導電性に優れ、アセチレンブラック収率も高いものであった。
【0053】
また、図1と図2の対比から明らかなように、本発明の粒子状アセチレンブラックの構造は、粒状アセチレンブラック表面にアセチレンブラックの被覆層が形成されてなる構造、換言すればコアシェル構造を有していることが示された。
【0054】
【発明の効果】
本発明の粒子状アセチレンブラックは、樹脂及び/又はゴムに充填する際のアセチレンブラック収率が高いので配合設計がしやすい、空気輸送後の粉だちが少ない、導電性付与能力に優れている、などの効果がある。
【0055】
本発明の粒子状アセチレンブラックの配合された樹脂組成物及び/又はゴム組成物によれば、電気トリーの発生の極めて少ないケーブル用半導電層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粒子状アセチレンブラックの断面構造を示す倍率60倍の電子顕微鏡写真。
【図2】 比較例(従来例)の粒子状アセチレンブラックの断面構造を示す倍率60倍の電子顕微鏡写真。
【符号の説明】
1 コア部を構成する粒状アセチレンブラック
2 シェル部を構成するアセチレンブラックの被覆層
3 空隙
4 コア部を構成する粒状アセチレンブラックの表面

Claims (3)

  1. アセチレンブラック原粉をイオン交換水で造粒されたものであり、粉率上昇度が2.1〜1.2%、JIS K 1474による沃素吸着量が30〜92mg/g、灰分が90〜36ppm、解砕度が7〜ml、JIS K 6221による粒硬度が9.2〜10.5g/個、嵩密度が0.36〜0.41g/cm 、粗粒分が〜8ppmであることを特徴とする、粉だちの少ない粒子状アセチレンブラック。
  2. 請求項1に記載の粒子状アセチレンブラックを樹脂及び/又はゴムに含有させてなることを特徴とする組成物。
  3. 樹脂及び/又はゴムが、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル酸エチル共重合体及びエチレンアクリル酸ブチル共重合体から選ばれた1種又は2種以上であり、その合計100重量部に対し請求項1に記載の粒子状アセチレンブラックを30〜100重量部配合されてなることを特徴とするケーブル用半導電層用組成物。
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