JPH06298522A - 合成着色フッ素雲母及びその製造方法 - Google Patents

合成着色フッ素雲母及びその製造方法

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JPH06298522A
JPH06298522A JP10488293A JP10488293A JPH06298522A JP H06298522 A JPH06298522 A JP H06298522A JP 10488293 A JP10488293 A JP 10488293A JP 10488293 A JP10488293 A JP 10488293A JP H06298522 A JPH06298522 A JP H06298522A
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    • C01B33/20Silicates
    • C01B33/36Silicates having base-exchange properties but not having molecular sieve properties
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細なタルクを原料とし、タルクを溶融させ
ることなく、タルク格子中の陽イオンの少なくとも一部
が遷移金属イオンで置換されていて、インターカレーシ
ョン法によりタルク層間にアルカリ金属イオンをインタ
ーカレートした結晶構造を有する膨潤性あるいは非膨潤
性の微粒合成着色フッ素雲母およびその製造方法を開発
する。 【構成】 タルク格子中の陽イオンの少なくとも一部が
遷移金属イオンで置換されており、かつ、タルク層間に
アルカリ金属イオンがインターカレートされている膨潤
性あるいは非膨潤性合成雲母であって、合成後に生成物
を粉砕することなく特定の特性を有することを特徴とす
る合成着色フッ素雲母により目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膨潤性あるいは非膨潤
性合成着色フッ素雲母及びその製造方法に関するもので
あり、さらに詳しくは、原料タルク格子中の陽イオンの
少なくとも一部が遷移金属イオンで置換されており、か
つ、タルク層間にアルカリ金属イオンがインターカレー
トされている結晶構造を有する膨潤性あるいは非膨潤性
の微粒合成着色フッ素雲母、およびその製造方法に関す
るものである。本発明の合成着色フツ素雲母は塗料用の
顔料や着色樹脂の原料等の幅広い利用が考えられる。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の着色フッ素雲母は、シ
リカ、マグネシア、アルミナ、フッ化物、及び、遷移金
属化合物を原料として、1300℃以上の温度で溶融
し、反応後、除冷するいわゆる溶融法により製造されて
いた(特開昭58−19379号公報、特開平1−14
3822号公報、特開平2−245037号公報、特開
平3−33179号公報、特開平3−281665号公
報など)。しかし、溶融法による着色フッ素雲母は、生
成温度が高いため、連続的に合成できない、粉砕しない
と微粒子が得られない、粒度分布が広い、不純物の含有
量が多いなどの欠点があり、また、溶融法により製造さ
れた膨潤性の着色フッ素雲母は水溶液中での膨潤倍率が
低い、イオン交換量が小さいなどの欠点があり、使用に
当たっての制限が多いという問題があった。
【0003】タルクに対し15〜25重量%のフッ化ア
ルカリ粉末を加えて800〜1200℃で加熱処理する
ことにより得られるフッ素雲母の製造方法(特公昭59
−1215号公報)、10〜35重量%のケイフッ化ア
ルカリ粉末とタルクの混合粉末を700〜1200℃で
加熱処理することを特徴とするフッ素雲母の製造方法
(特公平2−149415公報)などが開示されてい
る。しかし、これらタルクを原料に用いて得られるフッ
素雲母は白色度が高いものであり、着色フッ素雲母は得
られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、微細
なタルクを原料とし、タルクを溶融させることなく、タ
ルク格子中の陽イオンの少なくとも一部を遷移金属イオ
ンで置換し、インターカレーション法によりタルク層間
にアルカリ金属イオンをインターカレートした結晶構造
を有する膨潤性あるいは非膨潤性の下記のような特性を
有する微粒合成着色フッ素雲母およびその製造方法を提
供することである。膨潤性の微粒合成着色フッ素雲母
は、合成後、粉砕することなく原料タルクとほぼ同等の
粒子径を有する微粒子であり、そのまま水中に分散させ
ると容易に膨潤し、劈開して微細で均一な分散粒子とな
り、該水溶液の粘度が高い、該水溶液中での該分散粒子
の膨潤倍率が高い、イオン交換容量が大きい、そして不
純物含有量が非常に少ないなどの特性を有し、塗料用の
顔料や着色樹脂の原料、膨潤剤、結合剤、樹脂の重合促
進剤等に用いることができる。非膨潤性の微粒合成着色
フッ素雲母は、合成後、粉砕することなく原料タルクと
ほぼ同等の粒子径を有する微粒子であり、水中に分散し
ても膨潤、劈開せず、不純物含有量が非常に少ないなど
の特性が有り、塗料用の顔料や着色樹脂の原料、高周波
用電子材料、化粧品、マシーナブルセラミックス等に用
いることができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
に鑑み鋭意検討を起こった結果、ケイフッ化アルカリ、
遷移金属化合物および微粒タルクなどを所定量含む混合
粉末を、原料タルクを溶融させることなく加熱反応させ
ることにより課題を解決することができることを見い出
し本発明に到達した。
【0006】本発明の請求項1の発明は、タルク格子中
の陽イオンの少なくとも一部が遷移金属イオンで置換さ
れており、かつ、タルク層間にLiおよび/またはNa
イオンがインターカレートされている膨潤性合成雲母で
あって、合成後に生成物を粉砕することなく下記の
(a)および(b)の特性を有することを特徴とする合
成着色フッ素雲母である。(a)上記膨潤性合成着色フ
ッ素雲母2重量%を含む水溶液(20℃)中の分散粒子
の平均粒子径1〜30μm、平均厚さ0.1μm以下、
(b)メチレンブルー吸着法によるイオン交換容量(m
eq./100g)50〜200。
【0007】本発明の請求項2の発明は、タルク格子中
の陽イオンの少なくとも一部が遷移金属イオンで置換さ
れており、かつ、タルク層間にK、Rb、CsおよびF
rから選択される少なくとも1つのアルカリ金属イオン
がインターカレートされている非膨潤性合成雲母であっ
て、合成後に生成物を粉砕することなく、平均粒子径1
〜30μm、平均厚さ0.1〜1μmであることを特徴
とする合成着色フッ素雲母である。
【0008】本発明の請求項3の発明は、遷移金属がC
r、Ni、Mn、Co、Feから選択される少なくとも
1つである請求項1あるいは請求項2に記載の合成着色
フッ素雲母である。
【0009】本発明の請求項4の発明は、ケイフッ化ア
ルカリ5〜25重量%、またはフッ化アルカリ10〜2
0重量%、または両者の混合物5〜25重量%、及び遷
移金属化合物1〜10重量%とタルク65〜94重量%
の混合粉末を800〜1100℃で加熱処理することを
特徴とする合成着色フッ素雲母の製造方法である。
【0010】本発明の請求項5の発明は、遷移金属がC
r、Ni、Mn、Co、Feから選択される少なくとも
1つである請求項4に記載の合成着色フッ素雲母の製造
方法である。
【0011】
【作用】本発明の合成着色フッ素雲母は、2層のシリカ
四面体が、マグネシウム八面体層を間に挟んだサンドイ
ッチ型の3層構造を有する結晶単移が多数積層した結晶
構造を有するタルクの結晶格子中の陽イオンの少なくと
も一部をCr、Ni、Mn、Co、Feなどの遷移金属
で置換し、さらに該タルク結晶単位の層間にK、Na、
Liなどのアルカリ金属イオンをインターカレートした
構造を有する合成着色フッ素雲母である。本発明の合成
着色フッ素雲母は同じ遷移金属化合物で該置換を行って
も、層間アルカリ金属イオンの種類により色の異なる着
色フッ素雲母を約95重量%以上の高生成率で合成する
ことができる。タルク層間にインターカレートするアル
カリ金属イオンの種類により膨潤性あるいは非膨潤性の
着色フッ素雲母が得られる。Li、Naのような原子半
径の小さいイオンを用いると膨潤性の着色フッ素雲母が
得られ、K、Rb、Cs、Frのような原子半径の大き
いイオンを用いると非膨潤性の着色フッ素雲母が得られ
る。ケイフッ化アルカリ、遷移金属化合物および微粒タ
ルクなどを所定量含む混合粉末を、溶融法よりも低温度
で、原料タルクを溶融させることなく加熱反応させるこ
とにより合成するので、合成後に生成物を粉砕すること
なく原料タルクとほぼ同等の粒子径を有し、また、溶
融、粉砕などの工程が不要なため不純物含有量の少ない
微粒子を得ることができる。原料タルクとほぼ同等の大
きさの着色フッ素雲母が得られることから、原料タルク
の粒子径を調製することにより製品合成着色フッ素雲母
の粒度分布を任意に変えることができる。原料天然タル
ク粉砕品の平均粒子径は約1〜30μmである。上記分
散粒子の平均粒子径が1〜30μmである膨潤性合成着
色フッ素雲母および平均粒子径1〜30μm、平均厚さ
0.1〜1μmである非膨潤性合成着色フッ素雲母が上
記の用途に適している。本発明の合成着色フッ素雲母の
メチレンブルー吸着法によるイオン交換容量が50(m
eq./100g)以下では膨潤性が小さく、水に分散
させた時、分散性が悪い。溶融法により製造された膨潤
性合成着色フッ素雲母のメチレンブルー吸着法によるイ
オン交換容量は、例えばNaタイプの場合15(me
q./100g)程度であり、分散性が悪い。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。 (試験方法) (1)合成着色フッ素雲母2重量%を含む水溶液(20
℃)中の分散粒子の平均粒子径、平均厚さおよび合成着
色フッ素雲母の平均粒子径、平均厚さ:走査型および透
過型電子顕微鏡写真により測定。 (2)イオン交換容量(meq./100g):メチレ
ンブルー吸着法。 (3)格子定数:X線回折粉末法。 (4)色相:電子色差計。
【0013】(実施例1)ボールミルにより平均粒径が
2μmとなるように粉砕したタルク(70〜79重量
%)に対し、その平均粒径が同じく2μmであるK2
iF6 (20重量%)とMnCO3 (1〜10重量%)
を混合し、各々の試料を磁性ルツボに入れ、電気炉中で
1000℃で1時間加熱処理した。得られた合成着色フ
ッ素雲母の平均粒子径は2μm、平均厚みは測定粒子の
選び方により差があるが、0.1〜1.0μmの範囲で
あった。合成着色フッ素雲母の格子定数を表1に示す。
Mn CO3 2.5重量%添加によりb軸値が大きくなっ
た。このことは八面体層あるいは四面体層の一部のMg
あるいはSiがMnに置換されたことを示している。ま
た、Mn CO3 の添加により、肉眼的にはベージュに着
色された雲母が合成された。電子色差計を用いて着色フ
ッ素雲母の明度(L)、a、bを求めた。その結果を表
2に示す。Mn CO3 の添加割合が増加するに従い、色
相(b/a)は黄色の強いオレンジ色となり、彩度(√
2 +b2 )が増加したことが判る。次に、着色フッ素
雲母の生成率を図1に示す。95重量%以上の生成率が
得られた。着色フッ素雲母の生成率はX線粉末法を用
い、内部標準法で求めた。MnCO3 5重量%以上の添
加割合で着色フッ素雲母の生成率がわずかではあるが、
低下する。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】(実施例2)ボールミルにより平均粒径が
2μmとなるように粉砕したタルク(70〜79重量
%)に対し、その平均粒径が同じく2μmであるK2
iF6 (20重量%)とCoO(1〜10重量%)を混
合した。各々の試料を磁性ルツボに入れ、電気炉中で1
000℃で1時間加熱処理した。得られた合成着色フッ
素雲母の平均粒子径は2μm、平均厚みは測定粒子の選
び方により差があるが、0.1〜1.0μmの範囲であ
った。合成着色フッ素雲母の格子定数を表3に示す。C
oO2.5%添加によりb軸値が大きくなる。このこと
は八面体層あるいは四面体層の一部のMgあるいはSi
がCoに置換されたことを示している。また、CoOの
添加により肉眼的には空色がかった着色雲母が合成され
た。実施例1と同様にして着色フッ素雲母の明度
(L)、a、bを求めた。その結果を表4に示す。Co
Oを添加すると、無添加と比較して、色相はほぼ純粋な
青に変化したが、CoOの添加割合の増加による彩度の
変化はあまりなかった。次に、着色フッ素雲母の生成率
を図2に示す。95重量%以上の生成率が得られた。C
oO5重量%以上の添加割合で着色フッ素雲母の生成率
がわずかではあるが、低下する。
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】(実施例3)ボールミルにより平均粒径が
2μmとなるように粉砕したタルク(70〜79重量
%)に対し、その平均粒径が同じく2μmであるK2
iF6 (20重量%)とNiCO3 ・2Ni(OH)2
(1〜10重量%)を混合し、各々の試料を磁性ルツボ
に入れ、電気炉中で1000℃で1時間加熱処理した。
得られた合成着色雲母の平均粒子径は2μm、平均厚み
は測定粒子の選び方により差があるが、0.1〜1.0
μmの範囲であった。合成された着色マイカの格子定数
を表5に示す。NiCO3 ・2Ni(OH)2 2.5%
添加によりb軸値が大きくなる。このことは八面体層あ
るいは四面体層の一部のMgあるいはSiがCoに置換
されたことを示している。また、NiCO3 ・2Ni
(OH)2 の添加により肉眼的にはうぐいす色に着色さ
れた雲母が合成された。実施例1と同様にして着色フッ
素雲母の明度(L)、a、bを求めた。その結果を表6
に示す。NiCO3 ・2Ni(OH)2 の添加割合が増
大するにしたがい、色相は黄色の強い黄緑に変化し、彩
度は増大する。次に、このときの合成着色フッ素雲母の
生成率を図3に示す。95重量%以上の生成率が得られ
た。NiCO3 ・2Ni(OH)2 5重量%以上の添加
割合で、合成着色フッ素雲母の生成率がわずかながら低
下する。
【0020】
【表5】
【0021】
【表6】
【0022】(実施例4)ボールミルにより平均粒径が
2μmとなるように粉砕したタルク(75〜84重量
%)に対し、その平均粒径が同じく2μmであるNa2
SiF6 (15重量%)とCoO(1〜10重量%)を
混合し、各々の試料を磁性ルツボに入れ、電気炉中で9
50℃で1時間加熱処理した。得られた合成着色フッ素
雲母の平均粒子径は2μm、平均厚さは0.1〜1μm
の範囲であった。また、合成着色フッ素雲母2重量%を
含む水溶液(20℃)中の分散粒子の平均粒子径は2μ
m、平均厚さは0.1μm以下であり、メチレンブルー
吸着法によるイオン交換容量(meq./100g)は
73であった。合成着色フツ素雲母のX線回析により測
定した格子定数を表7に示す。CSinβは雲母層間に
2 O1分子を含むときの(001)の値である。表7
よりCoO2.5%添加によりb軸値が大きくなった。
このことは八面体層あるいは四面体層の一部のMgある
いはSiがCoに置換されと考えられる。CoOの添加
により肉眼的にはピンク色に着色された雲母が合成され
た。実施例1と同様にして着色フッ素雲母の明度
(L)、a、bを求めた。その結果を表8に示す。無添
加と比較して、色相は薄い赤紫(桃)色に変化した。C
oOの添加割合の増加による彩度の変化はあまりない。
また、合成された着色フッ素雲母はエチレングリコール
処理により層間が17Åまで膨潤し、膨潤性を有するこ
とが確認された。
【0023】
【表7】
【0024】
【表8】
【0025】
【発明の効果】本発明の合成着色フッ素雲母は、原料タ
ルク格子中の陽イオンの少なくとも一部が遷移金属イオ
ンで置換されており、かつ、タルク層間にアルカリ金属
イオンがインターカレートされている結晶構造を有する
膨潤性あるいは非膨潤性の微粒合成着色フッ素雲母であ
る。本発明の膨潤性の微粒合成着色フッ素雲母は、合成
後、粉砕することなく原料タルクとほぼ同等の粒子径を
有する微粒子であり、そのまま水中に分散させると容易
に膨潤し、劈開して微細で均一な分散粒子となり、該水
溶液の粘度が高い、該水溶液中での該分散粒子の膨潤倍
率が高い、イオン交換容量が大きい、そして不純物含有
量が非常に少ないなどの特性を有し、塗料用の顔料や着
色樹脂の原料、膨潤剤、結合剤および樹脂の重合促進剤
等に用いることができる。本発明の非膨潤性の微粒合成
着色フッ素雲母は、合成後、粉砕することなく原料タル
クとほぼ同等の粒子径を有する微粒子であり、水中に分
散しても膨潤、劈開せず、不純物含有量が非常に少ない
などの特性を有し、塗料用の顔料や着色樹脂の原料、高
周波用電子材料、化粧品、マシーナブルセラミックス等
に用いることができる。本発明の合成着色フッ素雲母の
製造方法により、溶融法よりも比較的低温でしかも連続
的に高生成率で合成でき、かつ合成後、生成物を粉砕す
ることなく合成手段のみによって該微粒合成着色フッ素
雲母を製造することができるので産業上の利用価値が大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の合成着色フッ素雲母の生成率とMn
CO3 の添加割合との関係を示すグラフである。
【図2】 本発明の他の合成着色フッ素雲母の生成率と
CoOの添加割合との関係を示すグラフである。
【図3】 本発明の他の合成着色フッ素雲母の生成率と
NiCO3 ・2Ni(OH)2 の添加割合との関係を示
すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恒松 絹江 佐賀県鳥栖市宿町字野々下807番地1 九 州工業技術試験所内 (72)発明者 西村 聡 佐賀県鳥栖市宿町字野々下807番地1 九 州工業技術試験所内 (72)発明者 原 尚道 佐賀県鳥栖市宿町字野々下807番地1 九 州工業技術試験所内 (72)発明者 木村 充 東京都千代田区一番町23番地3 コープケ ミカル株式会社内 (72)発明者 竹内 秀明 東京都千代田区一番町23番地3 コープケ ミカル株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タルク格子中の陽イオンの少なくとも一
    部が遷移金属イオンで置換されており、かつ、タルク層
    間にLiおよび/またはNaイオンがインターカレート
    されている膨潤性合成雲母であって、合成後に生成物を
    粉砕することなく下記の(a)および(b)の特性を有
    することを特徴とする合成着色フッ素雲母。 (a)上記膨潤性合成着色フッ素雲母2重量%を含む水
    溶液(20℃)中の分散粒子の平均粒子径1〜30μ
    m、平均厚さ0.1μm以下、 (b)メチレンブルー吸着法によるイオン交換容量(m
    eq./100g)50〜200。
  2. 【請求項2】 タルク格子中の陽イオンの少なくとも一
    部が遷移金属イオンで置換されており、かつ、タルク層
    間にK、Rb、CsおよびFrから選択される少なくと
    も1つのアルカリ金属イオンがインターカレートされて
    いる非膨潤性合成雲母であって、合成後に生成物を粉砕
    することなく、平均粒子径1〜30μm、平均厚さ0.
    1〜1μmであることを特徴とする合成着色フッ素雲
    母。
  3. 【請求項3】 遷移金属がCr、Ni、Mn、Co、F
    eから選択される少なくとも1つである請求項1あるい
    は請求項2に記載の合成着色フッ素雲母。
  4. 【請求項4】 ケイフッ化アルカリ5〜25重量%、ま
    たはフッ化アルカリ10〜20重量%、または両者の混
    合物5〜25重量%、及び遷移金属化合物1〜10重量
    %とタルク65〜94重量%の混合粉末を800〜11
    00℃で加熱処理することを特徴とする合成着色フッ素
    雲母の製造方法。
  5. 【請求項5】 遷移金属がCr、Ni、Mn、Co、F
    eから選択される少なくとも1つである請求項4に記載
    の合成着色フッ素雲母の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015532254A (ja) * 2012-09-28 2015-11-09 セントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィック(シー.エヌ.アール.エス.) 着色ケイ酸塩無機粒子を含む組成物の調製方法及び着色ケイ酸塩無機粒子を含む組成物

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JPH05306115A (ja) * 1992-04-28 1993-11-19 Topy Ind Ltd 雲母粒子の製造方法

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