JP3755084B2 - 蝶番 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉を本体に対し開閉自在に支持する着脱形(ピンを軸受部の軸受孔に着脱可能に挿入する形式)の蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばスロットマシンの扉を開閉自在に支持する蝶番として、固定部材と可動部材とからなり、固定部材の取付板部の縁部に軸受部が設けられ、可動部材の巻付部にピンが下方に突出して固定され、そのピンを固定部材側の軸受孔に挿入して組み付ける構造の着脱形の蝶番が知られている。この蝶番は、通常、ゲーム機の形状が大きいこともあって、本体と前扉間の上部と下部の2箇所に取り付けられる。
【0003】
スロットマシンの扉の開閉を円滑にするためには、その本体と前扉間に装着される2個の蝶番の回転軸の軸心位置を正確に合わせて取り付ける必要がある。従って、上記のように2個の蝶番を本体と前扉間に取り付ける場合、本体側に2個の固定部材をその軸受部の軸心位置を合わせて固定すると共に、前扉側の対応位置に2個の可動部材をそのピンの軸心位置を正確に合わせて、固定しなければならず、蝶番の取付け作業が難しく煩雑で、多くの時間や工数を必要とする問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者らは、特開平10−201922号公報において、縦長の固定部材と可動部材とからなる蝶番であって、固定部材の取付板部における上部と下部の縁部に、各々軸受孔を持つ軸受部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて設けられ、可動部材の取付板部における上部と下部の縁部に形成した巻付部に、各々ピンが軸心位置を1本の軸線上に一致させ且つ下方に突出して固定され、両ピンを固定部材の各軸受部に挿入して組み付けるようにした蝶番を提案した。
【0005】
この蝶番は、縦長の固定部材の上部と下部に軸受部となる軸受孔を同一軸線上に設け、同様の縦長の可動部材の上部と下部にピンを同一軸線上に取り付けて構成されるため、固定部材をスロットマシンの本体に固定し、可動部材をその前扉に固定した状態で、前扉を本体に装着する、つまり蝶番を組み付ける際には、前扉を持ち上げながら上下に離れた1対のピンを同時に各々の軸受孔に嵌入させるように作業を行なう。
【0006】
このため、重い前扉を持って、可動部材の上部と下部のピンを、本体側の固定部材の上部と下部の軸受孔に、各々同時に挿入するように、上下のピンそれに対応した軸受孔とを位置決めして組み付ける作業は、難しく手間がかかるという問題があった。また、可動部材のピンを固定部材の軸受部の軸受孔に嵌入して蝶番つまり前扉の組み付けを完了するため、開放状態の前扉を持ち上げれば、蝶番の可動部材が固定部材から簡単に外れる問題があった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、固定側と可動側の上部と下部に位置する軸受部とピンを嵌め合わせて組み付ける着脱形の蝶番において、軸受部とピンの嵌合が容易にでき、一旦組み付けた後は容易に外れることのない蝶番を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の蝶番は、開閉可能な扉と本体間に取り付けられ、縦長の第一部材と第二部材とからなる着脱形の蝶番において、第一部材の基枠体が略コ字状断面を持ったチャンネル材形に形成され、基枠体内の上部と下部に、軸受孔を設けた軸受部を有するガイド付き軸受部材が、軸受孔の軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、第二部材の取付板部が縦長帯状に形成され、取付板部の上部と下部にコ字状断面部が設けられ、コ字状断面部の側部に、各々巻付部にピンを挿入・固定した軸保持部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて設けられ、ガイド付き軸受部材には、軸保持部の巻付部を、その軸線位置にガイドするガイド部が傾斜ガイド面を持って設けられ、第一部材の基枠体内のガイド付き軸受部材の下方または上方に、軸受部材の軸受部にピンの先端部を嵌合した状態で、ピンの先端部と反対側の末端部に当接してピンまたは軸受部材の着脱方向への移動を阻止する外れ防止部材が設けられたことを特徴とする。
【0009】
ここで、外れ防止部材は、ばね弾性を有する板材から形成され、ピンを軸受部に挿入する際、外れ防止部材を弾性変形させて挿入し、挿入後に外れ防止部材を停止位置に復帰させてピンの着脱方向への移動を阻止するように構成することができる。
【0010】
【作用】
このように構成された蝶番は、第一部材を扉に可動部材として固定し、第二部材を本体に固定部材として固定するか、或はその逆に、第二部材を扉に可動部材として固定し、第一部材を本体に固定部材として固定して使用する。また、例えば、蝶番の第一部材を扉に可動部材として固定し、第二部材を本体に固定部材として固定した場合、第二部材の巻付部に設けたピンは上向きに固定される。逆に、蝶番の第二部材を扉に可動部材として固定し、第一部材を本体に固定部材として固定した場合、第二部材の巻付部に設けたピンは下向きに固定される。
【0011】
例えば、蝶番の第一部材を扉に可動部材として固定し、第二部材を本体に固定部材として固定した場合、扉を持って可動側のガイド付き軸受部材の軸受孔を、固定側の軸保持部のピンに合わせようとする際、ガイド付き軸受部材に設けたガイド部の傾斜ガイド面が、軸保持部の巻付部に対し、軸受部材をその軸線位置に合わせるようにガイドし、軸受孔の軸線とピンの軸線を一致させる。その状態で可動側の軸受部材の位置を少し下げれば、固定側の軸保持部のピンが可動側のガイド付き軸受部材の軸受孔に嵌入し、蝶番が組み付けられる。
【0012】
このとき、扉側の第一部材の基枠体内の軸受部の下側に設けた外れ防止部材がばね弾性を有する板材から形成される場合、ピンを軸受部に挿入する際、外れ防止部材を弾性変形させてピンが軸受孔に挿入され、挿入後に外れ防止部材が停止位置に復帰して、ピンまたは軸受部の着脱方向への移動が阻止される。このため、扉を開放した状態で扉を持ち上げて、蝶番の第一部材を第二部材から外そうとしても、外れ防止部材が軸受部またはピンの着脱方向への移動を阻止し、扉つまり蝶番の第一部材の不用意な外れを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は蝶番の可動部材1の正面図と平面図を示し、図2はその右側面図を示している。可動部材1は、帯状の鋼板を断面略コ字状に曲折してなる縦長の基枠体2を有し、その基枠体2の内側の上部と下部に、軸受孔3a,4aを有する軸受部3b、4bとガイド部3c,4cを設けたガイド付き軸受部材3、4を、かしめ加工等により固定して構成される。
【0014】
基枠体2は、右側面側を一定の範囲で開口した断面略コ字状の長尺のチャンネル材形に形成され、その上部と下部の内側にガイド付き軸受部材3、4が固定される。このガイド付き軸受部材3、4は、図1,2に示すように、金属板の上部を直角に曲げて軸受部3b,4bを形成し、下部を同様に曲げると共にその縁部に傾斜ガイド面を設けてなるガイド部3c,4cを形成して構成される。この軸受部3b,4bには軸受孔3a,4aが形成され、その軸受孔3a,4aの軸心位置は、ガイド部3c,4cの傾斜ガイド面と基枠体2の壁部とによりガイドされて後述の軸保持部13の軸心が、一致するように形成されている。
【0015】
このようなガイド付き軸受部材3,4は、基枠体2内の上部と下部の所定位置に、凹部と凸部のかしめ、リベット止め、溶接などにより固定される。ガイド付き軸受部材3,4は、各々全く同じ形状に形成され、一枚の金属板をプレス加工して少ない加工工数で簡単に形成できるため、製造コストの効果的な低減が可能である。
【0016】
横断面をコ字状に形成された基枠体2の左側壁は、右側壁に比べ幅広に形成され、可動部材1をゲーム機の前扉21に取り付けて使用した場合、軸受部と軸保持部をこの左側壁で覆って、ゲーム機本体との隙間から異物を挿入するなどの行為を不正防止すると共に、長尺の基枠体2の曲げ強度を高めている。基枠体2は、その背面を固定ねじによりゲーム機の前扉21内に固定して取り付けられるが、前扉の縦寸法に対応した縦長に形成され、断面コ字状のチャンネル材に類似した形状に形成することにより、大きな曲げ強度を有し、前扉21を補強することができる。
【0017】
ガイド付き軸受部材3、4は、上述のごとく金属板を簡単に曲げ加工して形成され、基枠体2内の上部と下部の所定箇所に固定される。ガイド付き軸受部材3、4には、その上部を直角に曲げて形成した軸受部3b,4bに軸受孔3a,4aが形成されるが、後述の固定部材11側のピン15、16をその軸受孔3a,4aに挿入し易くするために、その下部にガイド部3c,4cが設けられる。このガイド部3c,4cは、軸受部3b,4bの下方に位置し、且つ、基枠体2の右側壁との間で後述の、軸保持部13,14の軸心位置と軸受孔3a,4aの軸線位置を合わせるように形成され、可動部材1と固定部材11の組み付け時、後述のピン15、16の巻付部13a,14aを軸線位置にガイドするように作用する。
【0018】
さらに、基枠体1内のガイド付き軸受部材3の下方に、軸受部材3の軸受部3bにピン15を嵌合した状態で、ピン15の末端部に当接してピン15の着脱方向への移動を阻止する外れ防止部材7が設けられている。この外れ防止部材7は、ばね弾性を有する板材を曲折して形成され、その上端部がピン15の末端に当接可能に形成され、その下端部がリベット7aにより基枠体1内に固定される。外れ防止部材7の上端部はガイド曲げ部7cとして内側に曲げられ、そのガイド曲げ部7cは基枠体1に設けたスリット孔に差し込まれ、板ばね状の外れ防止部材7は、基枠体1の内側に向けて弾性変形可能である。
【0019】
すなわち、可動部材1を固定部材11に組み付ける際、ピン15を軸受孔3aに挿入するときに、ピン15を保持する巻付部13が外れ防止部材7を押して弾性変形させながら挿入動作し、ピンの挿入後に外れ防止部材7を停止位置に復帰させて、外れ防止部材7の上端部でピン15の末端を当て、ピン15の着脱方向への移動を阻止するように構成される。
【0020】
図3、図4に示すように、固定部材11は、縦長で帯状の鋼板からなる取付板部12と、その取付板部12の側部に延設されたコ字状断面部12aとを基部とし、コ字状断面部12aの側部の上部と下部に、軸保持部13、14を延設して形成される。取付板部12の適所に複数の取付孔が設けられる。軸保持部13、14は、先端に巻付部13a,14aを前方に突出するように設け、その巻付部13a,14aにピン15、16が各々上向きに嵌挿・固定される。
【0021】
巻付部13a,14aは筒状に成形され、内側に頭部付きのピン15、16をそこに圧入し或は締付けすることにより、ピン15、16を巻付部13a,14aにその先端を上方に突出した状態で固定する。上下のピン15、16は、その軸が取付板部12の長手方向に沿った1本の軸線上を通るように、軸心位置を合わせて取り付けられる。固定部材11は取付板部12に設けたコ字状断面部12aによって高い曲げ強度が確保され、上下のピン15,16の軸心位置のずれを防止している。
【0022】
ピン15、16の先端(上端)は尖頭形状に形成される。また、上下のピン15、16は、上記可動部材1の軸受部材3、4の軸受孔3a、4aに対応した位置つまり軸心位置を合わせた所定位置に取り付けられる。
【0023】
このように構成された蝶番は、図5に示すように、その固定部材11がスロットマシン等のゲーム機の本体(キャビネット)20側に、取付板部12の取付孔に取付ねじを挿入して締め付けることにより固定され、その可動部材1がゲーム機の前扉21側の固定部材11と対応した位置に、その基枠体2を取付ねじにより締め付けて取り付けられる。固定部材11は、本体20の開口部の縦辺の長さと略同じ長さに形成され、本体20の内側縦辺の略全体に渡って取り付けられる。また、可動部材1は前扉21の内側縦辺の長さと略同じ長さに形成され、前扉21の内側縦辺の縁部に取り付けられる。
【0024】
そして、前扉21を開いた状態で、蝶番の可動部材1の上下の軸受部3a、4aを固定部材11の上下のピン15、16に嵌合して、前扉21を本体20に対し装着する。この際、前扉21を持って先ず上下の軸受部材3、4を固定部材11側の軸保持部13、14に合わせ、図6のように、軸受部材3、4内のガイド部3c,4cを、固定部材側の軸保持部13、14の巻付部13a,14aに当てるように、前扉21を動かす。
【0025】
このとき、上下のガイド部3c,4cが上下の巻付部13a,14aに当り、さらに前扉21を押し込むように動かすと、基枠体2の右側壁が巻付部13a,14aに当たり、ガイド部3c,4cと基枠体2の壁によって、巻付部13a,14aつまりピン15、16が軸受孔3a,4aの軸線位置にガイドされ、到達する。従って、この状態で、図6のように、前扉21の位置を少し下げれば、自動的にピン15、16が軸受孔3a,4a内に進入し、嵌め込まれる。
【0026】
このとき、上部の軸保持部13と軸受部材3では、ピン15を保持する巻付部13が外れ防止部材7を基枠体1の内側に押して弾性変形させながら軸心位置で進入し、ピン15が軸受孔3a,4aに嵌入した後、外れ防止部材7がその弾性力で停止位置に復帰し、外れ防止部材7の上端部でピン15の末端部を当て、ピン15の着脱方向への移動を阻止する。したがって、一旦、可動部材1を固定部材11に組み付けた後は、前扉21を持ち上げても、可動部材1の基枠体2内に設けた外れ防止部材7がピン15の末端に当たり、固定部材1に対し持ち上げることができず、可動部材1の不用意な抜けを防止することができる。
【0027】
このように、可動部材1と固定部材11を組み付けた蝶番は、本体20に対し前扉21を開閉自在に支持することになるが、前扉21の最大開放角度は、図9に示すように、例えば約90度に設定されている。この前扉21のつまり可動部材1の最大開放角度は、固定部材11の取付板部12のコ字状断面部12aの縁部12bに、可動部材1の軸受部3bの縁部が当接することにより実現される。
【0028】
ところで、意図して可動部材1を固定部材11から外す場合は、外れ防止部材7の操作部7bを持って基枠体2の内側に押し、基枠体の底面に外れ防止部材7を押し付けるようにして、外れ防止部材7の上端部をピン15の末端位置から外せば、可動部材1の軸受部材3はピン15の軸保持部13に対して容易に持ち上げることができ、可動部材1を固定部材11から外すことができる。
【0029】
このように、この蝶番の固定部材11と可動部材1の組み付け作業は、従来のように、上部と下部に別れた2個の蝶番をその軸心を合わせるように、両者の位置を目視しながら、可動部材の位置を動かしてピンと軸受孔の位置を合わせすることなく、ガイド部3c,4cがピン15、16の巻付部13a,14aに作用してピンの軸線位置上に軸受孔3a,4aの軸線位置を合わせるため、非常に簡単に且つ短時間でピン15、16を軸受孔3a,4aにはめ込むことができ、蝶番の組み付けを迅速に完了することができる。また、可動部材1の基枠体2内に設けた外れ防止部材7によって、可動部材1の不用意な抜けを防止することができる。
【0030】
特に、巻付部13a,14aは、ピン15,16と比べて外径が太く、ガイド部3c,4cをそこに当て易いため、ピンを直接ガイドする場合より容易にガイドして軸線を合わせることができる。また、ガイド付き軸受部材13,14はガイド部3c、4cを含めて構造が簡単で、プレス加工などにより簡単に製作することができ、その軸受部材13,14を基枠体2の所定位置にかしめ加工などで簡単に固定し、低コストで蝶番を製造することができる。
【0031】
図10〜図12は他の実施形態の蝶番を示している。この例では、上記の板ばね状の外れ防止部材7に代えて、回動可能に枢支される外れ防止部材27が使用される。蝶番の基本的部分については上記実施形態と同様であり、上記と同じ部材については、上記と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0032】
この実施形態の外れ防止部材27は、図10、図11に示すように、可動部材1の基枠体2内に入る大きさに形成され、その内側の軸受部材3の下方位置に配設される。外れ防止部材27の下部には枢支部が形成され、上下に回動可能であり、上部には当て部27cが形成される。また、略中央に固定ねじ27bが回転可能に嵌め込まれ、固定ねじ27bの先端は基枠体2の対応部位に設けたねじ孔にねじ込み可能である。外れ防止部材27の下部の枢支部は、枢軸27aにより基枠体2内の左側壁に軸支され、回動可能である。
【0033】
この外れ防止部材27を設けた可動部材1は、固定部材11に組み付ける場合、先ず、図12のように、固定ねじ27bを外して外れ防止部材27を下方に回動させた状態で、可動部材1の軸受部材3、4の軸受部3b、4bを、上記と同様に、固定部材11の軸保持部13、14のピン15,16の真上に位置させ、そのまま可動部材1を下げることにより、軸受部材3,4の軸受孔3a,4aをピン15,16に嵌入させて、組み付ける。そして、組み付けが完了した状態で、外れ防止部材27を上側に回動させ、固定ねじ27bをねじ込んで、外れ防止部材27をその位置で固定する。これにより、外れ防止部材27の上端部の当て部27cがピン15の末端部に当接した状態となり、可動部材1の固定部材11に対する上方への移動を阻止し、可動部材1を取り付けた前扉を上方に持ち上げて外すことは不可能となる。
【0034】
なお、本発明の蝶番は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様でも実施することができる。
【0035】
▲1▼ 上記では可動部材1側に軸受孔3a,4aを有する軸受部材3、4を設け、固定部材11側にピン15、16を有する軸保持部13、14を設けたが、反対に、固定部材側に軸受孔を有する軸受部材を固定し、可動部材側にピンを有する軸保持部を固定してもよく、その場合、可動部材側のピンは下向きに取り付けられる。
【0036】
▲2▼ 上記では固定部材11のピン15,16を保持する軸保持部13,14の巻付部13a,14aは、取付板部12から延設された部分をそのまま円筒形に巻いて一体に形成したが、巻付部を含む軸保持部を別個に形成し、所定の位置にかしめや溶接で固定することもできる。この場合、軸保持部は必要な強度を持つように板厚の厚い金属板で成形し、取付板部は比較的薄い金属板で成形し、軸保持部を任意の位置に固定すればよいから、全体寸法やピンの位置寸法の異なる蝶番を、共通部品を使用して、より低コストで製造することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明の蝶番によれば、軸受部材に一体的にガイド部を設けてガイド付き軸受部材とし、そのガイド部によって、軸保持部のピンの巻付部の位置を軸受部軸受孔の軸線位置に合わせるようにガイドするから、上部と下部に分かれてピンと軸受孔を設けた蝶番であって、重量の重い扉に可動部材が取り付けられる場合であっても、手間なく簡単な作業で蝶番の可動部材と固定部材を容易に組み付けることができる。また、扉側の第一部材の基枠体内の軸受部の下側に外れ防止部材が設けられているから、一旦軸受部にピンが嵌入した状態では、軸受部またはピンの着脱方向への移動が阻止され、扉つまり蝶番の第一部材の不用意な外れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蝶番の一実施形態を示し、(a)は蝶番の可動部材1の平面図、(b)は同正面図である。
【図2】可動部材1の右側面図である。
【図3】(a)は固定部材の正面図、(b)はその平面図である。
【図4】固定部材11の左側面図である。
【図5】使用態様を示す可動部材1と固定部材11の部分拡大斜視図である。
【図6】可動部材と固定部材の組み付け時の部分拡大正面図である。
【図7】ゲーム機に取り付けた蝶番の左側面図である。
【図8】ゲーム機の前扉を約45°開放した状態の蝶番の平面図である。
【図9】ゲーム機の前扉を最大開放角度まで開いた状態の蝶番の平面図である。
【図10】(a)は他の実施形態の可動部材1の平面図、(b)は同正面図である。
【図11】他の実施形態の可動部材の右側面図である。
【図12】他の実施形態の外れ防止部材27近傍の部分側面図である。
【符号の説明】
1−可動部材
2−基枠体
3、4−ガイド付き軸受部材
3a,4a−軸受孔
3b,4b−軸受部
3c,4c−ガイド部
7−外れ防止部材
11−固定部材
12−取付板部
13、14−軸保持部
13a,14a−巻付部
15,16−ピン
Claims (2)
- 開閉可能な扉と本体間に取り付けられ、縦長の第一部材と第二部材とからなる着脱形の蝶番において、
該第一部材の基枠体が略コ字状断面を持ったチャンネル材形に形成され、該基枠体内の上部と下部に、軸受孔を設けた軸受部を有するガイド付き軸受部材が、該軸受孔の軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該第二部材の取付板部が縦長帯状に形成され、該取付板部の上部と下部にコ字状断面部が設けられ、該コ字状断面部の側部に、各々巻付部にピンを挿入・固定した軸保持部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて設けられ、該ガイド付き軸受部材には、該軸保持部の該巻付部を、その軸線位置にガイドするガイド部が傾斜ガイド面を持って設けられ、該第一部材の基枠体内の該ガイド付き軸受部材の下方または上方に、該軸受部材の軸受部に該ピンの先端部を嵌合した状態で、該ピンの該先端部と反対側の末端部に当接して該ピンまたは該軸受部材の着脱方向への移動を阻止する外れ防止部材が設けられたことを特徴とする蝶番。 - 前記外れ防止部材は、ばね弾性を有する板材から形成され、前記ピンを前記軸受部に挿入する際、該外れ防止部材を弾性変形させて挿入し、挿入後に該外れ防止部材を停止位置に復帰させて該ピンの着脱方向への移動を阻止することを特徴とする請求項1記載の蝶番。
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