JP2002147098A - 蝶 番 - Google Patents

蝶 番

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JP2002147098A
JP2002147098A JP2000344893A JP2000344893A JP2002147098A JP 2002147098 A JP2002147098 A JP 2002147098A JP 2000344893 A JP2000344893 A JP 2000344893A JP 2000344893 A JP2000344893 A JP 2000344893A JP 2002147098 A JP2002147098 A JP 2002147098A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着脱形の蝶番であっても、開放・閉鎖時共に、
可動部材の固定部材からの外れを防止し、不用意に扉が
本体から外されることを防止できる蝶番を提供する。 【解決手段】可動部材1の基枠体2内の上部と下部に、
各々軸受孔3b,4bを持つ軸受部材3,4が軸心位置
を1本の軸線上に一致させて固定され、固定部材11の
取付板部12における上部と下部の縁部に、各々巻付部
13a,14aにピン13b,14bを挿入・固定した
軸保持部13,14が軸心位置を1本の軸線上に一致さ
せて固定され、可動部材1の軸受孔3b,4bに軸保持
部13,14のピン13b,14bを嵌入した状態で、
可動部材1の上方への移動を阻止するためのストッパ部
材8が可動部材1内の軸保持部13の下側位置に進退移
動可能に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉を本体に対し開
閉自在に支持する着脱形(ピン挿入形)の蝶番に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばスロットマシンの扉を開閉
自在に支持する蝶番として、固定部材と可動部材とから
なり、固定部材の取付板部の縁部に軸受部が設けられ、
可動部材の巻付部にピンが下方に突出して固定され、そ
のピンを固定部材側の軸受孔に挿入して組み付ける構造
の着脱形の蝶番が知られている。この蝶番は、通常、ゲ
ーム機の形状が大きいこともあって、本体と前扉間の上
部と下部の2箇所に取り付けられる。
【0003】スロットマシン等の重量の重い扉の開閉を
円滑にするためには、その本体と前扉間に装着される2
個の蝶番の回転軸の軸心位置を正確に合わせて取り付け
る必要がある。従って、上記のように2個の蝶番を本体
と前扉間に取り付ける場合、本体側に2個の固定部材を
その軸受部の軸心位置を合わせて固定すると共に、前扉
側の対応位置に2個の可動部材をそのピンの軸心位置を
正確に合わせて、固定しなければならず、蝶番の取付け
作業が難しく煩雑で、多くの時間や工数を必要とする問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、特開平10−201922号公報において、縦長の
固定部材と可動部材とからなる蝶番であって、固定部材
の取付板部における上部と下部の縁部に、各々軸受孔を
持つ軸受部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて設け
られ、可動部材の取付板部における上部と下部の縁部に
形成した巻付部に、各々ピンが軸心位置を1本の軸線上
に一致させ且つ下方に突出して固定され、両ピンを固定
部材の各軸受部に挿入して組み付けるようにした蝶番を
提案した。
【0005】この蝶番は、可動部材を固定してる扉を開
いた状態で、可動部材のピンを固定部材の軸受部に挿入
して組み付け、扉を閉じた状態では、扉の一部または蝶
番の可動部材の一部が本体側の一部または固定部材側の
一部の真上に位置するようにして、扉を閉鎖した状態で
は、蝶番の可動部材つまり扉を本体から持ち上げて外れ
ない構造としている。
【0006】しかし、扉を開いた状態では、蝶番の可動
部材を固定部材から上に持ち上げることが可能で、可動
部材を簡単に外すことができることから、蝶番を組み付
けた後は、扉の開放・閉鎖時共に、可動部材が固定部材
から簡単に外れず、不用意に扉が本体から外されない構
造の蝶番が要望されていた。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、着脱形の蝶番であっても、開放・閉鎖時共に、可動
部材の固定部材からの外れを防止し、不用意に扉が本体
から外されることを防止できる蝶番を提供することを目
的とする。
【0008】上記目的を達成するための本発明の請求項
1の蝶番は、本体に取り付けられる縦長の固定部材と、
本体に開閉可能な扉に取付られる縦長の可動部材とから
なる着脱形の蝶番において、可動部材の基枠体内の上部
と下部に、各々軸受孔を持つ軸受部材が軸心位置を1本
の軸線上に一致させて固定され、固定部材の取付板部に
おける上部と下部の縁部に、各々巻付部にピンを挿入・
固定した軸保持部が軸心位置を1本の軸線上に一致させ
て固定され、可動部材の軸受孔に軸保持部のピンを嵌入
した状態で、可動部材の上方への移動を阻止するための
ストッパ部材が可動部材内の軸保持部の下側位置に進退
移動可能に設けられたことを特徴とする。
【0009】
【作用】このように構成される蝶番は、可動部材を取り
付けた扉を、固定部材を取り付けた本体に組み付ける場
合、扉を持って、扉側の可動部材に設けた軸受部材の軸
受孔を、本体側の固定部材に設けた軸保持部のピンに嵌
めるように操作する。このとき、上下の軸受部材がその
軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、上下の
軸保持部がその軸心位置を1本の軸線上に一致させて固
定されるため、固定側の軸保持部のピンを可動側の軸受
部材の軸受孔に容易にはめ入れ、蝶番を組み付けること
ができる。この状態で、ストッパ部材を可動部材内の軸
保持部の下側位置に進入させる。これにより、固定部材
に対し可動部材を持ち上げようとすると、ストッパ部材
が固定部材側の軸保持部に当り、可動部材の持ち上げを
阻止するため、可動部材を固定部材から外すことができ
ず、蝶番を組み付けた後は、扉を開いた状態であって
も、可動部材が固定部材から外れず、不用意に扉が本体
から外れることを防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は蝶番の可動部材1の平面図
と正面図を示し、図2はその左側面図を、図3はその右
側面図を示している。可動部材1は、帯状の鋼板を断面
略コ字状に曲折してなる縦長の基枠体2を有し、その基
枠体2の内側の上部と下部に、軸受部3a,4aを有す
る軸受部材3、4を、かしめ加工等により固定して構成
される。
【0011】基枠体2は、正面側を開口した断面略コ字
状のチャンネル材状に形成されると共に、図2に示すよ
うに、その左側壁の上部と下部に幅広部が形成され、そ
の上部と下部の幅広部の内側に軸受部材3、4が固定さ
れる。軸受部材3、4は、同じ形状を持った略箱形に形
成されて基枠体2内に固定され、図6、図9に示すよう
に、その上板部分に設けた軸受部3a,4aに軸受孔3
b,4bが形成される。軸受孔3b,4bは基枠体2の
左側壁に近い位置の軸受部3a,4a上に形成されるた
め、基枠体の左側壁には、図2に示すような矩形の開口
部2aが形成され、そこに軸受部材3、4の一部である
折り曲げ部3c,4cが外側に突出して設けられ、これ
によって、後述の固定部材11側の軸保持部13、14
の収納スペースを確保している。
【0012】横断面をコ字状に形成された基枠体2の右
側壁は、この可動部材1をゲーム機の前扉21に取り付
けて使用した場合、その本体20との間の隙間を塞ぐ作
用をする隙間閉塞部2bとして形成される。基枠体2
は、その左側面を固定ねじによりゲーム機の前扉21内
に固定して取り付けられるが、前扉の縦寸法に対応した
縦長に形成され、断面コ字状のチャンネル材に類似した
形状に形成することにより、大きな曲げ強度を有し、前
扉21を補強することができる。
【0013】図3の左側面図、図6、7の断面図、図1
0の斜視図に示すように、軸受部材3、4は、略矩形の
箱形で同様な形状に形成され、基枠体2内の上部と下部
の所定箇所に固定される。軸受部材3、4には、その上
板部分の軸受部3a,4aに軸受孔3b,4bが形成さ
れるが、後述の固定部材11側のピン13b,14bを
その軸受孔3b,4bに挿入し易くするために、その内
部にガイド部材5、6が設けられる。このガイド部材
5、6は、軸受部3a,4aの下方位置に設けられ、且
つ、軸受部材3、4の一部を内側に曲折した水平板部5
a,6aに、前方広がりに開口するガイド凹部5b,6
bを設けて形成される。ガイド凹部5b,6bの元部中
央は軸受孔3b,4bの軸線位置を合わせて形成され、
後述のピン13b,14bの巻付部13a,14aを軸
線位置にガイドする。
【0014】さらに、軸受部材3の外側にはストッパ部
材8が、ピン13bの軸受孔3bからの抜けを阻止する
ために、ブラケット7を介して取り付けられる。図8に
示すように、ブラケット7は上部を内側に曲げた上ガイ
ド部7aと、下部を内側に曲げた下ガイド部7bと、そ
こから上方に曲折された取付部7cを有して形成され
る。取付部7cには取付孔が設けられ、ブラケット7は
その取付孔に取付ねじ7dを差し込んで、軸受部材3の
側面近傍に、取り付けられる。
【0015】そして、ストッパ部材8がそのブラケット
7の上ガイド部7aと下ガイド部7bとの間に、前後に
摺動可能に装着され、ストッパ部材8の先端は、後述の
軸保持部13のピン13bを軸受部材3に嵌合させた
際、ピン13bの抜け防止のために、ピンの巻付部13
の下端近傍に進入する。ストッパ部材8は、内側に横方
向の凹部8aを設けており、その中にコイルばね8dが
挿入され、その前面側には長孔8bが凹部8aに沿って
形成され、取付ピン8eがその長孔8bから凹部8aに
差し込まれ、取付ピン8eの先端はブラケット7の側面
に固定される。ストッパ部材8の末端下部には後述の係
止部材9の係止部9bが係止される係止凸部8cが突設
される。
【0016】コイルばね8dは、凹部8a内で取付ピン
8eとストッパ部材8の先端側との間でばね力を作用さ
せ、ストッパ部材8を前進側つまりその先端を軸保持部
13のピン13bの下部に差し込む方向に付勢してい
る。さらに、このストッパ部材8の進入を組み付け時に
一時的に停止しておくための係止部材9が回動可能に軸
9cにより支持される。係止部材9は略L字形のレバー
状に形成され、その中央の軸孔9aに軸9cが挿入さ
れ、ブラケット7の底部に軸9cの先端を固定し、捩り
ばね9dを装着する。
【0017】係止部材9の末端には、ストッパ部材8の
端部に係止される直角状の係止部9bが設けられ、軸保
持部13のピン13bの下部位置から外れた手前の位置
に、その係止部9bをストッパ部材8の係止凸部8cに
係止して止めておく。捩りばね9dは軸9cの周囲に巻
回され係止部材9を係止方向に付勢する。この係止部材
9は、この可動部材1を固定部材11に対し、閉じる
際、固定部材11の縁部に当接し、捩りばね9dの付勢
力に抗して平面視で時計方向に回動される。
【0018】ところで、ストッパ部材8の先端には前方
に向けて傾斜するテーパ部8fが図6、図7のように設
けられる。このテーパ部8fは、蝶番の組み付け時に、
ストッパ部材8が係止部材9によって退出位置に保持さ
れておらず、コイルばね8dの力で軸受孔3bの下方に
入っている場合でも、固定部材11のピン13bの巻付
部13aがその位置に進入した時、ストッパ部材8のテ
ーパ部8fを押してこれを押し戻し、固定部材11のピ
ン13bを軸受孔3bの位置まで進入できるようにして
いる。
【0019】図4、図5に示すように、固定部材11
は、縦長で帯状の鋼板を取付板部12として有し、取付
板部12の縁部が小幅で略直角に曲折された部分の上部
と下部に、同じ形状の軸保持部13、14が突設され、
取付板部12の適所に複数の取付孔12aが設けられ
る。軸保持部13、14は、図5に示すように、先端に
巻付部13a,14aを前方に突出するように設け、そ
の巻付部13a,14aにピン13b,14bを各々上
向きに嵌挿・固定して構成される。
【0020】巻付部13a,14aはコ字状に曲折した
突設部分を筒状に成形し、内側に頭部付きのピン13
b,14bを巻付部に圧入し或は締付けすることによ
り、ピン13b,14bを巻付部13a,14aにその
先端を上方に突出した状態で固定する。上下のピン13
b,14bは、その軸が取付板部12の長手方向に沿っ
た1本の軸線上を通るように、軸心位置を合わせて取り
付けられる。ピン13b,14bの先端(上端)は尖頭
形状に形成される。
【0021】また、上下のピン13b,14bは、上記
可動部材1の軸受部材3、4の軸受孔3b、4bに対応
した位置つまり軸心位置を合わせた所定位置に取り付け
られる。さらに、軸保持部13、14の少し上方位置
に、取付板部12から正面側に突き出す形態で、係止部
15、16が突設される。
【0022】このように構成された蝶番は、図10に示
すように、その固定部材11がゲーム機の本体(キャビ
ネット)20側に、取付板部12の取付孔12aに取付
ねじを挿入して締め付けることにより固定され、その可
動部材1がゲーム機の前扉21側の固定部材11と対応
した位置に、その基枠体2を取付ねじにより締め付けて
取り付けられる。図12に示すように、固定部材11
は、本体20の開口部の縦辺の長さと略同じ長さに形成
され、本体20の内側縦辺の略全体に渡って取り付けら
れる。また、可動部材1は前扉21の内側縦辺の長さと
略同じ長さに形成され、前扉21の内側縦辺の縁部に取
り付けられる。
【0023】そして図9、図10に示す如く、前扉21
を開いた状態で、蝶番の可動部材1の上下の軸受部3
a、4aを固定部材11の上下のピン13b,14bに
嵌合して、前扉21を本体20に対し装着する。この
際、前扉21を持って先ず上下の軸受部材3、4を固定
部材11側の軸保持部13、14に合わせ、図10のよ
うに、軸受部材3、4内のガイド部材5、6を、固定部
材側の軸保持部13、14の巻付部13a,14aに当
てるように、箱形の軸受部材3、4を軸保持部13、1
4に被せるごとく、前扉21を動かす。
【0024】このとき、上下のガイド部材5、6が上下
の巻付部13a,14aに当り、さらに前扉21を押し
込むように動かすと、ガイド部材5、6の前方広がり状
のガイド凹部5b,6bによって、巻付部13a,14
aつまりピン13b,14bが軸受孔3b,4bの軸線
位置にガイドされ、到達する。従って、この状態で、前
扉21の位置を少し下げれば、自動的にピン13b,1
4bが軸受孔3b,4b内に進入する。これにより、上
下の軸保持部13、14のピン13b,14bは、軸受
部材3、4の軸受孔3b,4bに嵌入し、蝶番の可動部
材1と固定部材11の組付を完了する。
【0025】次に、前扉21を本体20に対し閉じる
と、図11、12に示すように、可動部材1が固定部材
11に対しピン13bを軸に回動し、前扉21が本体2
0との開き角度約12°まで閉じられた時、係止部材9
が固定部材11の立ち上がり縁部に当たる。そしてさら
に、前扉21が閉じる方向に回動することにより、係止
部材9が図11の時計方向に(図12の反時計方向に)
回動され、このとき、係止部材9の末端の係止部9bが
ストッパ部材8の係止凸部8cから外れ、ストッパ部材
8は、コイルばね8dの付勢力によって軸受部材3内に
進入する。そして、ストッパ部材8の先端が軸保持部1
3のピン13bの末端の下までに進入し、これによっ
て、軸受部材3とストッパ部材8の間に軸保持部13が
挟まれた状態となり、可動部材1つまり前扉21の上方
への移動が阻止され、可動部材1つまり前扉21が不用
意に外されることが防止される。
【0026】このように、蝶番の固定部材11と可動部
材1の組み付け作業は、ガイド部材5、6がピン13
b,14bの巻付部13a,14aに作用してピンの軸
線位置上に軸受孔の軸線位置を合わせるため、非常に簡
単に且つ短時間でピン13b,14bを軸受孔3b,4
bにはめ込むことができ、蝶番の組み付けを完了するこ
とができる。また、巻付部13a,14aは、ピンと比
べて外径が太く、ガイド部材5、6をそこに当て易いた
め、ピンを直接ガイドする場合より容易にガイドして軸
線を合わせることができる。
【0027】さらに、ピン13bが軸受孔3b内に嵌入
した後、可動部材1を固定部材11に対し閉じると、ス
トッパ部材8が自動的に軸受部材3内に進入し、軸保持
部13の真下に位置して可動部材1の上移動を阻止する
状態となり、その後、前扉21が開いた状態であって
も、不用意に可動部材1が固定部材11側よりつまり前
扉21が本体20より外れることを防止することができ
る。
【0028】ゲーム機の前扉21の前面には装飾部材が
取り付けられるが、扉21の開放時に、この装飾部材の
縁部が本体20側に干渉しないようにするために、本体
20と前扉21の間には、図11のように多少の隙間が
作られて、固定部材11と可動部材1が連結される。し
かしながら、この固定部材11と可動部材1の隙間を内
側から塞ぐように、可動部材1の基枠体2の隙間閉塞部
2bが配置されるため、図11のように、前扉21を閉
鎖した際、本体20と前扉21との間に隙間が生じたと
しても、その内側に隙間閉塞部2bが配置され、隙間か
ら異物を挿入する等の不正行為を防止することができ
る。
【0029】また、この蝶番を取り付けたゲーム機で
は、前扉21を閉鎖した時、固定部材11の軸保持部1
3、14の上方の係止部15、16が可動部材1側の軸
受部材3、4上に進入するため、可動部材1の上下動、
特に蝶番を外す方向の上移動が阻止され、扉21の閉鎖
時に蝶番が不正に外される不具合は防止される。
【0030】図14、図15は他の実施例を示し、この
実施例では、軸受部材3と軸保持部13の外れを防止す
るために、ブラケット7、ストッパ部材8及び係止部材
9に代えて、弾性係止片37が設けられる。弾性係止片
37は、図14に示すように、弾性板をL字形に曲げて
形成され、ピン13bの軸受孔3bからの抜けを防止す
るために、軸受部材3の左側壁から上壁に、その下部を
軸受部材3の左側壁にねじ止めして、上部を前後に弾性
変形可能に取り付けられる。
【0031】固定部材11側のピン13bの先端付近外
周部には、環状溝13cが形成される。弾性係止片37
は、下側から挿入されるピン13bの頭部が弾性係止片
7の先端係止部を押しあげて通過すると、弾性係止片3
7のもつばね弾性により、元に戻り、先端係止部がピン
の環状溝13cに進入して係止される。弾性係止片とし
ては、金属弾性板(板ばね)の他にばね線を使用するこ
ともできる。
【0032】このような弾性係止片37の取付により、
軸受部材3の軸受部3aに軸保持部13のピン13bを
嵌合させたとき、ピン13bの環状溝13cに弾性係止
片37の先端が嵌入し、ピン13bの軸受孔3bからの
抜けを防止するから、不用意に可動部材1が固定部材1
1側より、つまり前扉21が本体20より外れることを
防止することができる。
【0033】なお、本発明の蝶番は、上記実施形態に限
定されるものではなく、以下のような態様でも実施する
ことができる。
【0034】 上記では可動部材1側に軸受孔3b,
4bを有する軸受部材3、4を設け、固定部材11側に
ピン13b,14bを有する軸保持部13、14を設け
たが、逆に、固定部材側に軸受孔を有する軸受部材を固
定し、可動部材側にピンを有する軸保持部を固定しても
よく、その場合、可動部材側のピンは下向きに取り付け
られ、上側から軸受部材の軸受孔に挿入する。
【0035】 上記ではストッパ部材8をコイルばね
8dと係止部材9の係止解除の動作により、軸受部材内
の軸保持部の真下に進入させ、可動部材の外れ方向への
移動を阻止したが、ストッパ部材8を手動操作により軸
受部材内の軸保持部の真下に進入させ、可動部材の外れ
防止を行なうようにしてもよい。
【0036】 また、上記では上側の軸受部材3に、
ブラケット7を介してストッパ部材8、係止部材9を設
けたが、下側の軸受部材4にこれらを設けることもでき
る。また、弾性係止片37の例についても、上側のピン
13bに環状溝13cを設け、上側の軸受部材3に弾性
係止片37を設けたが、下側のピンに環状溝を設け、下
側の軸受部材4に弾性係止片を設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の蝶番
によれば、可動部材を固定部材に組み付けた状態で、ス
トッパ部材を可動部材内の軸保持部の下側位置に進入さ
せて可動部材の上側の移動を阻止できるから、固定部材
に対し可動部材を持ち上げようとすると、ストッパ部材
が固定部材側の軸保持部に当り、可動部材の持ち上げを
阻止し、可動部材を固定部材から外すことができず、蝶
番を組み付けた後は、扉を開いた状態であっても、可動
部材が固定部材から外れず、不用意に扉が本体から外れ
ることを防止できる。
【0038】また、請求項2の蝶番によれば、可動部材
を固定部材に組み付けた状態で、扉を閉鎖すると、係止
部材が固定部材の一部に当り回動した際に、係止部材が
ストッパ部材の係止を外し、ストッパ部材がばねの付勢
力により軸保持部の下側位置に進入し、可動部材の上方
への移動を阻止するから、蝶番を組み付けた後、自動的
に可動部材つまり扉の外れを防止することができる。
【0039】また、請求項3の蝶番によれば、ピンが軸
受孔に嵌入した際、軸受部材に設けた弾性係止片が、ピ
ンの環状溝に係合してピンの軸受孔からの抜けを防止す
るから、組み付けた後は可動部材を固定部材から外すこ
とができず、扉を開いた状態であっても、可動部材が固
定部材から外れず、不用意に扉が本体から外れることを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蝶番の一実施形態を示し、(a)は蝶
番の可動部材1の平面図、(b)はその正面図である。
【図2】可動部材1の左側面図である。
【図3】可動部材の右側面図である。
【図4】(a)は蝶番の固定部材11の平面図、(b)
はその正面図である。
【図5】固定部材11の左側面図である。
【図6】図3のVI-VI 拡大断面図である。
【図7】図3のVII-VII 拡大断面図である。
【図8】ブラケット7、ストッパ部材8、係止部材9の
分解斜視図である。
【図9】可動部材と固定部材の組み付け時の拡大部分側
面図である。
【図10】可動部材と固定部材の組み付け時の拡大部分
斜視図である。
【図11】前扉の開閉時における図9のXI-XI 線拡大断
面図である。
【図12】前扉の開閉時における図9のXII-XII 線拡大
断面図である。
【図13】ゲーム機に取り付けた状態の左側面図であ
る。
【図14】他の実施例を示す可動部材と固定部材の組み
付け時の拡大部分斜視図である。
【図15】他の実施例を示す可動部材と固定部材の組み
付け時の拡大部分側面図である。
【符号の説明】
1−可動部材 2−基枠体 3、4−軸受部材 3a,4a−軸受部 3b,4b−軸受孔 7−ブラケット 8−ストッパ部材 9−係止部材 11−固定部材 12−取付板部 13、14−軸保持部 13a,14a−巻付部 13b,14b−ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に取り付けられる縦長の固定部材
    と、該本体に開閉可能な扉に取付られる縦長の可動部材
    とからなる着脱形の蝶番において、 該可動部材の基枠体内の上部と下部に、各々軸受孔を持
    つ軸受部材が軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定
    され、該固定部材の取付板部における上部と下部の縁部
    に、各々巻付部にピンを挿入・固定した軸保持部が軸心
    位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該可動部材
    の軸受孔に該軸保持部のピンを嵌入した状態で、該可動
    部材の上方への移動を阻止するためのストッパ部材が該
    可動部材内の該軸保持部の下側位置に進退移動可能に設
    けられたことを特徴とする蝶番。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材は、前記ピンの軸と直
    角方向に移動可能に配設され、該ストッパ部材を進入側
    に付勢するばねが設けられ、該ストッパ部材を退出位置
    で係止する係止部材が回動可能に軸支され、扉の閉鎖
    時、該係止部材が前記固定部材の一部に当り回動した際
    に、該係止部材がストッパ部材の係止を外し、該ストッ
    パ部材が該ばねの付勢力により該軸保持部の下側位置に
    進入し、該可動部材の上方への移動を阻止することを特
    徴とする請求項1記載の蝶番。
  3. 【請求項3】 本体に取り付けられる縦長の固定部材
    と、該本体に開閉可能な扉に取付られる縦長の可動部材
    とからなる着脱形の蝶番において、 該可動部材の基枠体内の上部と下部に、各々軸受孔を持
    つ軸受部材が軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定
    され、該固定部材の取付板部における上部と下部の縁部
    に、各々巻付部にピンを挿入・固定した軸保持部が軸心
    位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該ピンの先
    端付近の外周部に環状溝が形成され、該ピンが前記軸受
    孔に嵌入した際、該環状溝に係合して該ピンの該軸受孔
    からの抜けを防止する弾性係止片が該軸受部材に設けら
    れたことを特徴とする蝶番。
  4. 【請求項4】 本体に取り付けられる縦長の固定部材
    と、該本体に開閉可能な扉に取付られる縦長の可動部材
    とからなる着脱形の蝶番において、 該固定部材の基枠体内の上部と下部に、各々軸受孔を持
    つ軸受部材が軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定
    され、該可動部材の取付板部における上部と下部の縁部
    に、各々巻付部にピンを挿入・固定した軸保持部が軸心
    位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該固定部材
    の軸受孔に該可動部材のピンを嵌入した状態で、該可動
    部材の上方への移動を阻止するためのストッパ部材が該
    固定部材内の該可動部材の軸保持部の上側に進退移動可
    能に設けられたことを特徴とする蝶番。
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