JP3225003B2 - カバー付きケース - Google Patents

カバー付きケース

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JP3225003B2
JP3225003B2 JP08737597A JP8737597A JP3225003B2 JP 3225003 B2 JP3225003 B2 JP 3225003B2 JP 08737597 A JP08737597 A JP 08737597A JP 8737597 A JP8737597 A JP 8737597A JP 3225003 B2 JP3225003 B2 JP 3225003B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース本体に対し
てカバーを開閉自在に結合したカバー付きケースに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、火災報知器用のケースは、屋内
に設置されるため、防水構造までは要求されないが、い
たずら防止の観点から少なくとも1カ所程度はネジ止め
によってカバーとケース本体とが固着され、かつ点検時
にはカバーを開閉できる構造であることが好ましい。こ
のようなケースとして、蝶番を用いたケースが従来から
知られている。このケース51は、図6(a)〜(c)
に示すように、主要構成部品として、上部が開口してい
る箱状のケース本体52と、ケース本体52に対向する
面が開口している箱状のカバー53と、本体ケース52
とカバー53とを開閉自在に結合するための蝶番54,
54とを備えている。また、本体ケース52内には、カ
バー固定用のネジ穴が頂部に形成された円柱状のブラケ
ット55が2つ立設されており、カバー53には、カバ
ー53を閉めた際に本体ケース52内における2つのブ
ラケット55,55の各々のネジ穴に対向する位置に2
つのネジ貫通孔56,56がそれぞれ形成されている。
【0003】このケース51では、図7に示すように、
まず、蝶番54の一方の羽を数本のネジ58,58・・
によってケース本体52の側壁に固着した後、蝶番54
の他方の羽を同じく数本のネジ58,58・・によって
カバー53の側壁に固着することによって、カバー53
が開閉自在にケース本体52に取り付けられる。次い
で、屋内の壁などにケース51を取り付けた後、カバー
53に形成されているネジ貫通孔56,56を介して、
ケース本体52のブラケット55,55上のネジ穴にネ
ジ57,57を締め付けることによりカバー53がケー
ス本体52に固定される。一方、点検時においてカバー
53を開ける際には、2つのネジ57,57を外すこと
により、カバー53が開閉可能になり、ケース本体52
内の各部品を点検することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のケー
ス51には、以下の問題点がある。第1に、蝶番54,
54がケース51の外部に露出していることから、見映
えがしないため、デザイン上好ましくないという問題点
がある。第2に、点検時において部品交換する場合な
ど、カバー53を本体ケース52から取り外さなければ
ならないことがある。かかる場合、本体ケース52とカ
バー53とが蝶番54,54によって固着されているた
め、ネジ58,58・・を何カ所も外さなければなら
ず、取外しに時間がかかり、極めて不便であるという問
題点がある。また、何度も蝶番54を着脱すると、蝶番
取付用ネジ穴のネジ山が摩耗してしまうという問題点も
ある。第3に、蝶番54や取付用のネジ57,57,5
8,58・・などの機構部品数が多いため部品費がかさ
み、しかも組立ての際に何カ所もネジ止めしなければな
らないために製造コストもかかり、ケース51全体とし
てコストアップしているという問題点がある。第4に、
カバー固着用のブラケット55、55をケース本体52
内に配設しているため、ブラケット55、55およびそ
の周辺を含めて利用できないスペースが多い結果、その
分ケース本体52が大型化しているという問題点もあ
る。第5に、蝶番54、54および固定用ネジ57、5
7によって固定された部分を除き、カバー53とケース
本体52との嵌合部分が位置規制されていないため、間
隙が多く、このため、ほこりなどが侵入し易く、また、
振動や衝撃に対する強度が不足しているという問題点も
ある。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、機構部品をケース外部に露出させることな
く、機構部品費の低減および組立て時間の短縮を図るこ
とができ、かつカバーを容易に着脱できることが可能な
カバー付きケースを提供することを主目的とする。ま
た、振動や衝撃に対する強度を向上させることが可能な
カバー付きケースを提供することを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のカバー付きケースは、ケース本体に対して
カバーを開閉自在に結合させるためのカバー結合機構を
有するカバー付きケースにおいて、カバー結合機構は、
カバー裏面における縁部近傍に立設されると共に先端部
がカバーの中心側に曲折した断面形状L字状のアーム
と、カバーとケース本体とを嵌合する際にアームに対向
可能な位置であってケース本体の側壁内面における縁部
近傍の位置にケース本体の開口面側に向けて突設される
と共に、所定の挿入角度範囲内の方向からアームを挿入
可能な挿入口が形成された係合部とを含む第1の結合機
構を備え、係合部は、各々の一端が側壁内面にそれぞれ
固着されると共に中央部において開口面側にほぼ直角に
曲折し所定の肉厚で形成された断面形状L字状の2つの
基部と、2つの基部の各々の他端を連結する連結部とで
形成され、アームは、係合部における2つの基部間隔よ
りも狭幅に形成され、かつ、挿入口に挿入された状態に
おいてカバーとケース本体とを嵌合する際に2つの基部
のいずれか一方の肉厚の端面に対向する方向から基部を
嵌入可能な切欠部が形成されていることを特徴とする。
【0007】このカバー付きケースでは、ケース本体と
カバーとを組み立てる際には、まず、カバーにおける断
面形状L字状のアームの先端部を、ケース本体における
係合部の挿入口に挿入する。この場合、アームは、先端
部がL字状に曲折しているため、所定の挿入角度範囲内
の方向から挿入可能となる。先端部が挿入されると、カ
バーを回転させつつ挿入口方向に押し込むことにより、
アーム全体が挿入口に挿入される。この状態では、アー
ムは、曲折した先端部が、挿入口の縁部に引っ掛かる結
果、挿入口から抜け落ちることはない。また、アーム
は、挿入口を形成する側壁の縁部を回動支点として回動
可能な状態になる。この結果、カバーは、ケース本体に
対して開閉自在に結合される。この場合、蝶番などの金
属機構部品がケースの外部に露出しないためデザイン的
に優れ、かつ、カバーの着脱が容易で、しかも、蝶番自
体、および蝶番をネジ止めするときには必要とされるネ
ジ止め作業を不要にできる結果、ケースのコストダウン
を図ることが可能となる。さらに、このカバー付きケー
スでは、2つの基部と連結部とで挿入口が形成され、か
つアームが、係合部の両基部間隔よりも狭幅に、つま
り、挿入口幅よりも狭幅に形成されているため、アーム
は、挿入口に挿入されている状態では、係合部の両基部
の配設方向に対して若干の遊びをもっている。このた
め、カバーとケース本体とを嵌合する際に、カバーを切
欠部の切り欠き方向に一旦スライドさせた後、アームの
切欠部に基部が嵌入するようにカバーを逆にスライドさ
せることにより、カバーが開閉する方向へのアームの移
動が阻止される。この結果、カバーを閉じた状態にロッ
クすることができ、カバーとケース本体とのネジ止めを
不要にすることが可能となる。
【0008】請求項2記載のカバー付きケースは、請求
項1記載のカバー付きケースにおいて、カバー結合機構
は、カバー裏面における縁部近傍に形成されカバー裏面
の中心側に向けて突設された爪部と、カバーとケース本
体とを嵌合する際に爪部に対向可能な位置であってケー
ス本体の側壁内面における縁部近傍の位置に形成され爪
部を嵌入することによってカバーの開放を阻止するため
のストッパーとを含む第2の結合機構を少なくとも1つ
備えていることを特徴とする。
【0009】このカバー付きケースでは、カバーとケー
ス本体とを嵌合する際に、カバーを切欠部の切り欠き方
向に一旦スライドさせた後、アームの切欠部に基部が嵌
入するようにカバーを逆にスライドさせる際に、カバー
に形成されている爪部がケース本体に形成されているス
トッパーに嵌入される。この状態では、ストッパーによ
ってカバーの開放が阻止される結果、カバーとケース本
体との結合を強固にすることが可能となる。
【0010】請求項3記載のカバー付きケースは、請求
項1または2記載のカバー付きケースにおいて、カバー
結合機構は、カバー裏面における縁部近傍に立設され立
設方向に対して直交する方向に延在するネジ穴が形成さ
れたブラケットと、ケース本体における側壁に形成され
カバーとケース本体とを嵌合する際にネジ穴に対向可能
な位置にネジ貫通孔が形成されたブラケット受けとを含
む第3の結合機構を備えることを特徴とする。
【0011】このカバー付きケースでは、カバーとケー
ス本体とを嵌合する際に、カバーのブラケットとケース
本体のブラケット受けとをネジ止めによって互いに固着
させることにより、カバーとケース本体とを、より強固
に結合することが可能となる。
【0012】請求項4記載のカバー付きケースは、請求
項3記載のカバー付きケースにおいて、ブラケットに
は、ネジ穴と同一の向きで貫通する差込穴が形成され、
ブラケット受けには、カバーとケース本体とを嵌合する
際に差込穴に差し込み可能な差込片が形成されているこ
とを特徴とする。
【0013】このカバー付きケースでは、カバーとケー
ス本体とを嵌合する際に、カバーをスライドさせると、
ブラケット受けに形成されている差込片が、ブラケット
に形成されている差込孔に差し込まれる。この状態で
は、差込片がカバーの開方向への移動を阻止するため、
カバーとケース本体とをより強固に結合することが可能
となると共に、カバーのがたつきを、より有効に防止す
ることが可能となる。
【0014】請求項5記載のカバー付きケースは、請求
項3または4記載のカバー付きケースにおいて、ケース
本体はベース部に4つの側壁を立設することにより箱状
に形成され、カバーとケース本体とを嵌合する際に、第
1の結合機構が、ケース本体の任意の1つの側壁近傍に
位置し、第2の結合機構が、他の2つの側壁近傍にそれ
ぞれ位置し、第3の結合機構が、さらに他の側壁近傍に
位置することを特徴とする。
【0015】ケースの形状は任意の形状にすることが可
能である。一方、ケース形状が箱状の場合、第1の結合
機構、第2の結合機構、および第3の結合機構をケース
本体の各側壁近傍に位置させることにより、カバーの四
方がケース本体に結合される結果、カバーのがたつきを
防止しつつ、カバーとケース本体との結合を、より強固
にすることが可能となる。なお、第2の結合機構は、す
べての側壁近傍の位置に設けることが可能である。
【0016】請求項6記載のカバー付きケースは、請求
項1から5のいずれかに記載のカバー付きケースにおい
て、カバー結合機構の少なくとも1つの構成要素または
全部の構成要素は、ケース本体またはカバーと一体成形
されていることを特徴とする。
【0017】このカバー付きケースでは、第1〜第3の
結合機構の各構成要素が、ケース本体またはカバーと一
体成形によって製造されている。このため、機構部品数
の低減、または機構部品の省略化を図ることができ、こ
れにより、装置のコストダウンを図ることが可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るカバー付きケースの好適な実施の形態について
説明する。
【0019】図1に示すように、ケース1は、プラスチ
ック成形によってそれぞれ製造されたケース本体2およ
びカバー3とを互いにはめ合わすことによって、ケース
本体2に対してカバー3を開閉自在に結合することが可
能な構造となっている。
【0020】ケース本体2は、ベース部2eに4つの側
壁2a〜2dが立設された有底箱状に構成されており、
側壁2a、側壁2b、側壁2cおよび側壁2dには、そ
れぞれ、2つの係合部11,11、ストッパー15、2
つのストッパー16およびブラケット受け18が形成さ
れている。
【0021】係合部11,11は、所定の間隔を隔てて
形成されている。係合部11は、同図および図2に示す
ように、断面形状がほぼL字状に形成されており、その
基部12,12の一端が側壁2aの内面にそれぞれ固着
され、中央部がほぼ直角に曲折すると共に、他端が連結
部13によって互いに連結されている。これにより、係
合部11の中央部には、後述するアーム31が挿入可能
な挿入口14が形成されている。
【0022】ストッパー15は、側壁2bの内壁面に対
して平行でかつ所定長さ分離間して立設され、かつその
上部15aがケース外部に向けてぼほ直角に曲折されて
いる。この結果、ストッパー15は、断面形状がL字状
に形成されている。また、ストッパー16は、側面形状
がL字状であって、係合部11,11にそれぞれ対向す
るように配設されている。ストッパー16は、側壁2c
の内壁面に対して平行でかつ所定長さ分離間して立設さ
れ、かつその上部の曲折部分16aが側壁2cの縁部に
ほぼ平行に曲折されている。また、曲折部分16aの下
面(同図において紙面の奥側)と側壁2cの縁部上端面
との間には、後述する爪部35が嵌入可能な間隙17が
形成されている。
【0023】ブラケット受け18は、その中央部に、側
壁2dに形成されている孔部(図示せず)に連通するネ
ジ貫通孔19が形成されると共に、その上部(側壁2d
の上縁部側)に、ケース本体2の中心側に曲折する差込
片20が形成されている。
【0024】一方、カバー3は、平面形状がケース本体
2とほぼ同一に形成されている。また、カバー3には、
ケース本体2と嵌合する際に、係合部11,11、スト
ッパー15、ストッパー16,16およびブラケット受
け18に対向する側壁3a〜3dの縁部近傍の位置に、
アーム31,31、爪部34、爪部35,35およびブ
ラケット36がそれぞれ形成されている。
【0025】アーム31は、係合部11と共に本発明に
おける第1の結合機構を構成するものであって、側壁3
aと平行に立設され、かつその先端部32がカバー3の
中心側に向けてぼほ直角に曲折されている。この場合、
アーム31の横幅(同図において上下幅)は、ケース本
体2における係合部11の挿入口14に挿入されている
状態において、側壁2aに沿って若干の移動が可能なよ
うに、両基部12,12の間隔よりもやや狭幅に形成さ
れている。また、先端部32の曲折方向の長さは、係合
部11の挿入口14の最大開口幅(同図において挿入口
14の左右の幅)よりも長く形成されている。この結
果、アーム31は、挿入口14に対して所定の挿入角度
範囲内の方向からのみ挿入することができ、かつ、一旦
挿入した後には、アーム31が挿入口14に対して所定
の挿入角度範囲内の向きになったときにのみ、脱着可能
となる。さらに、アーム31における側壁3aの縁部近
傍の位置には、カバー3をケース本体2に嵌合する際
に、係合部11の基部12を嵌入可能な溝幅の切欠部3
3が形成されている。
【0026】爪部34および爪部35は、カバー3にお
けるベース3e裏面の中心側に向けて、側壁3bおよび
側壁3cの縁部にそれぞれ突設されている。爪部34
は、カバー3をケース本体2に嵌合する際に、ケース本
体2のストッパー15の上部15aによって係止される
ことにより、カバー3を閉じた状態にロックすると共に
カバー3のがたつきを防止する。一方、爪部35は、カ
バー3をケース本体2に嵌合する際に、ケース本体2に
おけるストッパー16の曲折部分16aと側壁2cとの
間の間隙17に嵌入されることにより、カバー3を閉じ
た状態にロックすると共にカバー3のがたつきを防止す
る。なお、爪部34とストッパー15とが本発明におけ
る第2の結合機構に相当し、爪部35とストッパー16
とが、本発明における第2の結合機構に相当する。
【0027】ブラケット36は、ブラケット受け18と
共に本発明における第3の結合機構に相当する。また、
ブラケット36は、特に限定されないが、カバー3と一
体成形で形成されており、ベース3e上に形成された直
方体状のベース部37に立設されている。また、ブラケ
ット36は、平面形状が凸状に形成され、その先端部に
は、ネジ穴38が形成され、ベース部37よりの位置に
は、差込片20を差し込み可能な差込口39が形成され
ている。なお、ブラケット36は、カバー3とは別体に
構成し、例えば、金属板などによって構成することもで
きる。この場合には、ブラケット36の強度を上げるこ
とができる。
【0028】次に、ケース1の組立てについて、図3〜
5を参照して説明する。
【0029】まず、カバー3のアーム31の先端部32
を、図4に示すように、ケース本体2の横方向から、ケ
ース本体2における係合部11の挿入口14に挿入す
る。この場合、アーム31は、先端部32の曲折方向の
長さが14の最大開口幅よりも長く形成されているた
め、同図に示すように、先端部32の端面が挿入口14
にほぼ対向する所定の挿入角度範囲θ内の方向からのみ
挿入することができる。先端部32が挿入されると、カ
バー3を同図において右方向に回転させつつ挿入口14
方向に押し込むことにより、アーム31全体が挿入口1
4に挿入される。この状態では、図5の一点鎖線で示す
ように、アーム31は、先端部32が挿入口14の連結
部13に引っ掛かる結果、挿入口14から抜け落ちるこ
とはない。また、アームは、同図に示すように、挿入口
14を形成するケース本体3の側壁2aの縁部を回動支
点として所定角度の範囲内で回動可能な状態になる。こ
の結果、カバー3は、ケース本体2に対して開閉自在に
結合される。
【0030】次いで、カバー3をケース本体2に嵌め合
わせ、カバー3を、ケース本体2に対して図3の矢印A
方向と逆方向(つまり、切欠部33の切り欠き方向)に
一旦スライドさせた後、矢印Aで示す方向にスライドさ
せる。この場合、爪部34がストッパー15によって係
止されると共に爪部35,35が間隙17,17にそれ
ぞれ嵌入され、かつ差込片20が差込孔39に差し込ま
れると共に、係合部11の基部12がアーム31の切欠
部33に嵌入する。このため、カバー3は、閉じた状態
でケース本体2にロックされ、カバー3のがたつきが阻
止される。また、ケース本体2の側壁2a,2b,2c
の縁部の縁2fとカバー3の側壁3a,3b,3cの縁
部とが重なり合い、かつケース本体2の側壁2dにおけ
る段違い縁部の内側部分2gにカバー3の側壁3dの内
側部分3fが重なり合うため、ほこりなどの侵入を防止
する。
【0031】次に、ケース本体2の側壁2dの表面側か
らネジ21を締め込むことにより、ケース本体2とカバ
ー3とを共締めする。これにより、ケース1の組立が完
了する。なお、上記した組立手順と逆手順によって、ケ
ース1を容易に分解することができる。
【0032】また、カバー3を開いてケース本体2内を
点検する場合には、まず、ネジ21を外し、カバー3を
上方にスライドさせることにより、爪部34,爪部3
5,35および差込片20と、ストッパー15、ストッ
パー16,16および差込口39との嵌合をそれぞれ外
す。次いで、カバー3を側壁2aに沿った仮想回動軸を
支点として回転させることにより、カバー3を開けるこ
とができる。
【0033】このように、このケース1によれば、ネジ
21以外の機構部品を使用しないで成型品のケース本体
2およびカバー3を嵌合することにより、容易に組み立
てることができる。このため、従来のケース51と比較
して組み立てコストおよび部品コストを低減することが
できる。また、蝶番などの金属機構部品がケース1の外
部に露出しないため、優れたデザインのケースを構成す
ることができる。さらに、ケース1を短時間で容易に分
解することができ、しかも、分解によって機構部品など
が摩耗や損傷することもない。加えて、従来のケース5
1におけるブラケット55に相当する機構部品を使用し
ないため、ケース本体2内のスペースを有効に利用する
ことができる。
【0034】なお、本発明に係るカバー付きケースは、
本実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、ア
ーム31および係合部11の数は2つに限らす、3つ以
上であってもよく、また1つであってもよい。なお、1
つにした場合には、アームの横幅を長くすると共に係合
部11の挿入口14の開口を拡げ、側壁3aおよび側壁
2aの中央にそれぞれ形成することが好ましい。また、
爪部34および爪部35,35のいずれか1つ以上を省
略することも可能である。さらに、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、各構成要素の形状を適宜変更することが
可能である。また、本発明におけるカバーは、箱状に限
らず、板状に形成することもできる。さらに、本実施の
形態では、ネジ21によってケース本体2とカバー3と
を固着した例について説明したが、本発明におけるカバ
ー付きケースでは、ネジによる固着を省くことができる
し、ネジに代えて、くさび型のストッパーなどによって
ケース本体2とカバー3とを固着することも可能であ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のカバー付
きケースによれば、カバーのアームを装着部の挿入口に
挿入することにより、アームが、挿入口を形成するケー
ス本体の側壁の縁部を回動支点として回動可能の状態に
なる結果、カバーが、ケース本体に対して開閉自在に結
合される。これにより、蝶番などの金属機構部品がケー
スの外部に露出しないため、優れたデザインのケースを
構成することができ、かつ、カバーの着脱が容易で、し
かも、蝶番自体、および蝶番をネジ止めするときには必
要とされるネジ止め作業を不要にできる結果、ケースの
コストダウンを図ることができる。さらに、カバーとケ
ース本体とを嵌合する際に、カバーを切欠部の切り欠き
方向に一旦スライドさせた後、アームの切欠部に基部が
嵌入するようにカバーを逆にスライドさせることによ
り、カバーが開閉する方向へのアームの移動が阻止され
る結果、カバーを閉じた状態にロックすることができ、
カバーとケース本体とのネジ止めを不要にすることがで
きる。
【0036】また、請求項2記載のカバー付きケースに
よれば、カバーを切欠部の切り欠き方向に一旦スライド
させた後、アームの切欠部に基部が嵌入するようにカバ
ーを逆にスライドさせた際に、カバーに形成されている
爪部がケース本体に形成されているストッパーに嵌入さ
れる結果、ストッパーによってカバーの開放が阻止され
るため、カバーとケース本体との結合を強固にすること
ができる。
【0037】さらに、請求項3記載のカバー付きケース
によれば、カバーとケース本体とを嵌合する際に、カバ
ーのブラケットとケース本体のブラケット受けとをネジ
止めによって互いに固着させることにより、カバーとケ
ース本体とを、より強固に結合することができる。
【0038】また、請求項4記載のカバー付きケースに
よれば、カバーとケース本体とを嵌合する際に、ブラケ
ット受けに形成されている差込片が、ブラケットに形成
されている差込孔に差し込まれる結果、差込片によって
カバーの開方向への移動が阻止されるため、カバーとケ
ース本体とをより強固に結合することができると共に、
カバーのがたつきを、より有効に防止することができ
る。
【0039】また、請求項5記載のカバー付きケースに
よれば、第1の結合機構、第2の結合機構、および第3
の結合機構をケース本体の各側壁近傍にそれぞれ位置す
るように構成したので、カバーの四方がケース本体に結
合される結果、カバーのがたつきを防止しつつ、カバー
とケース本体との結合を、より強固にすることができ、
振動、落下および衝撃に対する強度を向上させることが
できる。また、カバーとケース本体とが複数箇所で固着
されるため間隙が少なく、ほこりなどの侵入を有効に防
止することができる。
【0040】また、請求項6記載のカバー付きケースに
よれば、カバー結合機構の少なくとも1つの構成要素ま
たは全部の構成要素を、ケース本体またはカバーと一体
成形したので、機構部品数の低減、または機構部品の省
略化を図ることができ、これにより、装置のコストダウ
ンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るケースの分解斜視図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係るケースの係合部およ
びアームの拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るケースの組立手順を
説明するための外観斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るケースの組み立て時
においてカバーのアームをケース本体の挿入口に挿入す
る際のケースの側面断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るケースにおいてカバ
ーの開閉状態を示すケースの側面断面図である。
【図6】(a)は従来のケースの平面図であり、(b)
はその側面図であり、(c)はその側面断面図である。
【図7】従来のケースにおける蝶番の部分を拡大したケ
ースの側面断面の拡大図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 ケース本体 2a〜2d 側壁 3 カバー 11 係合部 12 基部 13 連結部 14 挿入口 15,16 ストッパー 18 ブラケット受け 19 ネジ貫通孔 20 差込片 31 アーム 32 先端部 33 切欠部 34,35 爪部 36 ブラケット 38 ネジ穴 39 差込口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−8811(JP,A) 実開 昭64−35922(JP,U) 実開 昭61−177660(JP,U) 実開 昭56−109760(JP,U) 実公 昭40−31373(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 1/00 - 1/06 A45C 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体に対してカバーを開閉自在に
    結合させるためのカバー結合機構を有するカバー付きケ
    ースにおいて、 前記カバー結合機構は、前記カバー裏面における縁部近
    傍に立設されると共に先端部が当該カバーの中心側に曲
    折した断面形状L字状のアームと、前記カバーと前記ケ
    ース本体とを嵌合する際に前記アームに対向可能な位置
    であって当該ケース本体の側壁内面における縁部近傍の
    位置に当該ケース本体の開口面側に向けて突設されると
    共に、所定の挿入角度範囲内の方向から前記アームを挿
    入可能な挿入口が形成された係合部とを含む第1の結合
    機構を備え、 前記係合部は、各々の一端が前記側壁内面にそれぞれ固
    着されると共に中央部において前記開口面側にほぼ直角
    に曲折し所定の肉厚で形成された断面形状L字状の2つ
    の基部と、当該2つの基部の各々の他端を連結する連結
    部とで形成され、 前記アームは、前記係合部における前記2つの基部間隔
    よりも狭幅に形成され、かつ、前記挿入口に挿入された
    状態において前記カバーと当該ケース本体とを嵌合する
    際に前記2つの基部のいずれか一方の前記肉厚の端面に
    対向する方向から当該基部を嵌入可能な切欠部が形成さ
    れていることを特徴とするカバー付きケース。
  2. 【請求項2】 前記カバー結合機構は、前記カバー裏面
    における縁部近傍に形成され当該カバー裏面の中心側に
    向けて突設された爪部と、前記カバーと前記ケース本体
    とを嵌合する際に前記爪部に対向可能な位置であって当
    該ケース本体の側壁内面における縁部近傍の位置に形成
    され前記爪部を嵌入することによって前記カバーの開放
    を阻止するためのストッパーとを含む第2の結合機構を
    少なくとも1つ備えていることを特徴とする請求項1記
    載のカバー付きケース。
  3. 【請求項3】 前記カバー結合機構は、前記カバー裏面
    における縁部近傍に立設され当該立設方向に対して直交
    する方向に延在するネジ穴が形成されたブラケットと、
    前記ケース本体における側壁に形成され前記カバーと前
    記ケース本体とを嵌合する際に前記ネジ穴に対向可能な
    位置にネジ貫通孔が形成されたブラケット受けとを含む
    第3の結合機構を備えることを特徴とする請求項1また
    は2記載のカバー付きケース。
  4. 【請求項4】 前記ブラケットには、前記ネジ穴と同一
    の向きで貫通する差込穴が形成され、前記ブラケット受
    けには、前記カバーと前記ケース本体とを嵌合する際に
    前記差込穴に差し込み可能な差込片が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載のカバー付きケース。
  5. 【請求項5】 前記ケース本体はベース部に4つの側壁
    を立設することにより箱状に形成され、前記カバーと前
    記ケース本体とを嵌合する際に、前記第1の結合機構
    が、前記ケース本体の任意の1つの前記側壁近傍に位置
    し、前記第2の結合機構が、他の2つの前記側壁近傍に
    それぞれ位置し、前記第3の結合機構が、さらに他の前
    記側壁近傍に位置することを特徴とする請求項3または
    4記載のカバー付きケース。
  6. 【請求項6】 前記カバー結合機構の少なくとも1つの
    構成要素または全部の構成要素は、前記ケース本体また
    は前記カバーと一体成形されていることを特徴とする請
    求項1から5のいずれかに記載のカバー付きケース。
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