JP3663540B2 - 蝶番 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉を本体に対し開閉自在に支持する着脱形(ピン挿入形)の蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばスロットマシンの扉を開閉自在に支持する蝶番として、固定部材と可動部材とからなり、固定部材の取付板部の縁部に軸受部が設けられ、可動部材の巻付部にピンが下方に突出して固定され、そのピンを固定部材側の軸受孔に挿入して組み付ける構造の着脱形の蝶番が知られている。この蝶番は、通常、ゲーム機の形状が大きいこともあって、本体と前扉間の上部と下部の2箇所に取り付けられる。
【0003】
スロットマシン等の重量の重い扉の開閉を円滑にするためには、その本体と前扉間に装着される2個の蝶番の回転軸の軸心位置を正確に合わせて取り付ける必要がある。従って、上記のように2個の蝶番を本体と前扉間に取り付ける場合、本体側に2個の固定部材をその軸受部の軸心位置を合わせて固定すると共に、前扉側の対応位置に2個の可動部材をそのピンの軸心位置を正確に合わせて、固定しなければならず、蝶番の取付け作業が難しく煩雑で、多くの時間や工数を必要とする問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者らは、特開平10−201922号公報において、縦長の固定部材と可動部材とからなる蝶番であって、固定部材の取付板部における上部と下部の縁部に、各々軸受孔を持つ軸受部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて設けられ、可動部材の取付板部における上部と下部の縁部に形成した巻付部に、各々ピンが軸心位置を1本の軸線上に一致させ且つ下方に突出して固定され、両ピンを固定部材の各軸受部に挿入して組み付けるようにした蝶番を提案した。
【0005】
この蝶番は、可動部材を固定してる扉を開いた状態で、可動部材のピンを固定部材の軸受部に挿入して組み付け、扉を閉じた状態では、扉の一部または蝶番の可動部材の一部が本体側の一部または固定部材側の一部の真上に位置するようにして、扉を閉鎖した状態では、蝶番の可動部材つまり扉を本体から持ち上げて外れない構造としている。
【0006】
しかし、扉を開いた状態では、蝶番の可動部材を固定部材から上に持ち上げることが可能で、可動部材を簡単に外すことができることから、蝶番を組み付けた後は、扉の開放・閉鎖時共に、可動部材が固定部材から簡単に外れず、不用意に扉が本体から外されない構造の蝶番が要望されていた。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、着脱形の蝶番であっても、開放・閉鎖時共に、可動部材の固定部材からの外れを防止し、不用意に扉が本体から外されることを防止できる蝶番を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の請求項1の蝶番は、本体に取り付けられる縦長の固定部材と、該本体に開閉可能な扉に取付られる縦長の可動部材とからなる着脱形の蝶番において、該可動部材の基枠体内の上部と下部に、各々軸受孔を持つ軸受部材が軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該固定部材の取付板部における上部と下部の縁部に、各々巻付部にピンを上向きに挿入・固定した軸保持部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該可動部材の軸受孔に該軸保持部のピンを嵌入した状態で、該可動部材の上方への移動を阻止するためのストッパ部材が該可動部材内の該軸保持部の下側位置に進退移動可能に設けられ、該ストッパ部材は、該ピンの軸と直角方向に移動可能に配設され、該ストッパ部材を進入側に付勢するばねが設けられ、該ストッパ部材を退出位置で係止する係止部材が回動可能に軸支され、扉の閉鎖時、該係止部材が前記固定部材の一部に当り回動した際に、該係止部材がストッパ部材の係止を外し、該ストッパ部材が該ばねの付勢力により該軸保持部の下側位置に進入し、該可動部材の上方への移動を阻止することを特徴とする。
【0009】
【作用】
このように構成される蝶番は、可動部材を取り付けた扉を、固定部材を取り付けた本体に組み付ける場合、扉を持って、扉側の可動部材に設けた軸受部材の軸受孔を、本体側の固定部材に設けた軸保持部のピンに嵌めるように操作する。このとき、上下の軸受部材がその軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、上下の軸保持部がその軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定されるため、固定側の軸保持部のピンを可動側の軸受部材の軸受孔に容易にはめ入れ、蝶番を組み付けることができる。この状態で、ストッパ部材を可動部材内の軸保持部の下側位置に進入させる。これにより、固定部材に対し可動部材を持ち上げようとすると、ストッパ部材が固定部材側の軸保持部に当り、可動部材の持ち上げを阻止するため、可動部材を固定部材から外すことができず、蝶番を組み付けた後は、扉を開いた状態であっても、可動部材が固定部材から外れず、不用意に扉が本体から外れることを防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は蝶番の可動部材1の平面図と正面図を示し、図2はその左側面図を、図3はその右側面図を示している。可動部材1は、帯状の鋼板を断面略コ字状に曲折してなる縦長の基枠体2を有し、その基枠体2の内側の上部と下部に、軸受部3a,4aを有する軸受部材3、4を、かしめ加工等により固定して構成される。
【0011】
基枠体2は、正面側を開口した断面略コ字状のチャンネル材状に形成されると共に、図2に示すように、その左側壁の上部と下部に幅広部が形成され、その上部と下部の幅広部の内側に軸受部材3、4が固定される。軸受部材3、4は、同じ形状を持った略箱形に形成されて基枠体2内に固定され、図6、図9に示すように、その上板部分に設けた軸受部3a,4aに軸受孔3b,4bが形成される。軸受孔3b,4bは基枠体2の左側壁に近い位置の軸受部3a,4a上に形成されるため、基枠体の左側壁には、図2に示すような矩形の開口部2aが形成され、そこに軸受部材3、4の一部である折り曲げ部3c,4cが外側に突出して設けられ、これによって、後述の固定部材11側の軸保持部13、14の収納スペースを確保している。
【0012】
横断面をコ字状に形成された基枠体2の右側壁は、この可動部材1をゲーム機の前扉21に取り付けて使用した場合、その本体20との間の隙間を塞ぐ作用をする隙間閉塞部2bとして形成される。基枠体2は、その左側面を固定ねじによりゲーム機の前扉21内に固定して取り付けられるが、前扉の縦寸法に対応した縦長に形成され、断面コ字状のチャンネル材に類似した形状に形成することにより、大きな曲げ強度を有し、前扉21を補強することができる。
【0013】
図3の左側面図、図6、7の断面図、図10の斜視図に示すように、軸受部材3、4は、略矩形の箱形で同様な形状に形成され、基枠体2内の上部と下部の所定箇所に固定される。軸受部材3、4には、その上板部分の軸受部3a,4aに軸受孔3b,4bが形成されるが、後述の固定部材11側のピン13b,14bをその軸受孔3b,4bに挿入し易くするために、その内部にガイド部材5、6が設けられる。このガイド部材5、6は、軸受部3a,4aの下方位置に設けられ、且つ、軸受部材3、4の一部を内側に曲折した水平板部5a,6aに、前方広がりに開口するガイド凹部5b,6bを設けて形成される。ガイド凹部5b,6bの元部中央は軸受孔3b,4bの軸線位置を合わせて形成され、後述のピン13b,14bの巻付部13a,14aを軸線位置にガイドする。
【0014】
さらに、軸受部材3の外側にはストッパ部材8が、ピン13bの軸受孔3bからの抜けを阻止するために、ブラケット7を介して取り付けられる。図8に示すように、ブラケット7は上部を内側に曲げた上ガイド部7aと、下部を内側に曲げた下ガイド部7bと、そこから上方に曲折された取付部7cを有して形成される。取付部7cには取付孔が設けられ、ブラケット7はその取付孔に取付ねじ7dを差し込んで、軸受部材3の側面近傍に、取り付けられる。
【0015】
そして、ストッパ部材8がそのブラケット7の上ガイド部7aと下ガイド部7bとの間に、前後に摺動可能に装着され、ストッパ部材8の先端は、後述の軸保持部13のピン13bを軸受部材3に嵌合させた際、ピン13bの抜け防止のために、ピンの巻付部13の下端近傍に進入する。ストッパ部材8は、内側に横方向の凹部8aを設けており、その中にコイルばね8dが挿入され、その前面側には長孔8bが凹部8aに沿って形成され、取付ピン8eがその長孔8bから凹部8aに差し込まれ、取付ピン8eの先端はブラケット7の側面に固定される。ストッパ部材8の末端下部には後述の係止部材9の係止部9bが係止される係止凸部8cが突設される。
【0016】
コイルばね8dは、凹部8a内で取付ピン8eとストッパ部材8の先端側との間でばね力を作用させ、ストッパ部材8を前進側つまりその先端を軸保持部13のピン13bの下部に差し込む方向に付勢している。さらに、このストッパ部材8の進入を組み付け時に一時的に停止しておくための係止部材9が回動可能に軸9cにより支持される。係止部材9は略L字形のレバー状に形成され、その中央の軸孔9aに軸9cが挿入され、ブラケット7の底部に軸9cの先端を固定し、捩りばね9dを装着する。
【0017】
係止部材9の末端には、ストッパ部材8の端部に係止される直角状の係止部9bが設けられ、軸保持部13のピン13bの下部位置から外れた手前の位置に、その係止部9bをストッパ部材8の係止凸部8cに係止して止めておく。捩りばね9dは軸9cの周囲に巻回され係止部材9を係止方向に付勢する。この係止部材9は、この可動部材1を固定部材11に対し、閉じる際、固定部材11の縁部に当接し、捩りばね9dの付勢力に抗して平面視で時計方向に回動される。
【0018】
ところで、ストッパ部材8の先端には前方に向けて傾斜するテーパ部8fが図6、図7のように設けられる。このテーパ部8fは、蝶番の組み付け時に、ストッパ部材8が係止部材9によって退出位置に保持されておらず、コイルばね8dの力で軸受孔3bの下方に入っている場合でも、固定部材11のピン13bの巻付部13aがその位置に進入した時、ストッパ部材8のテーパ部8fを押してこれを押し戻し、固定部材11のピン13bを軸受孔3bの位置まで進入できるようにしている。
【0019】
図4、図5に示すように、固定部材11は、縦長で帯状の鋼板を取付板部12として有し、取付板部12の縁部が小幅で略直角に曲折された部分の上部と下部に、同じ形状の軸保持部13、14が突設され、取付板部12の適所に複数の取付孔12aが設けられる。軸保持部13、14は、図5に示すように、先端に巻付部13a,14aを前方に突出するように設け、その巻付部13a,14aにピン13b,14bを各々上向きに嵌挿・固定して構成される。
【0020】
巻付部13a,14aはコ字状に曲折した突設部分を筒状に成形し、内側に頭部付きのピン13b,14bを巻付部に圧入し或は締付けすることにより、ピン13b,14bを巻付部13a,14aにその先端を上方に突出した状態で固定する。上下のピン13b,14bは、その軸が取付板部12の長手方向に沿った1本の軸線上を通るように、軸心位置を合わせて取り付けられる。ピン13b,14bの先端(上端)は尖頭形状に形成される。
【0021】
また、上下のピン13b,14bは、上記可動部材1の軸受部材3、4の軸受孔3b、4bに対応した位置つまり軸心位置を合わせた所定位置に取り付けられる。さらに、軸保持部13、14の少し上方位置に、取付板部12から正面側に突き出す形態で、係止部15、16が突設される。
【0022】
このように構成された蝶番は、図10に示すように、その固定部材11がゲーム機の本体(キャビネット)20側に、取付板部12の取付孔12aに取付ねじを挿入して締め付けることにより固定され、その可動部材1がゲーム機の前扉21側の固定部材11と対応した位置に、その基枠体2を取付ねじにより締め付けて取り付けられる。図12に示すように、固定部材11は、本体20の開口部の縦辺の長さと略同じ長さに形成され、本体20の内側縦辺の略全体に渡って取り付けられる。また、可動部材1は前扉21の内側縦辺の長さと略同じ長さに形成され、前扉21の内側縦辺の縁部に取り付けられる。
【0023】
そして図9、図10に示す如く、前扉21を開いた状態で、蝶番の可動部材1の上下の軸受部3a、4aを固定部材11の上下のピン13b,14bに嵌合して、前扉21を本体20に対し装着する。この際、前扉21を持って先ず上下の軸受部材3、4を固定部材11側の軸保持部13、14に合わせ、図10のように、軸受部材3、4内のガイド部材5、6を、固定部材側の軸保持部13、14の巻付部13a,14aに当てるように、箱形の軸受部材3、4を軸保持部13、14に被せるごとく、前扉21を動かす。
【0024】
このとき、上下のガイド部材5、6が上下の巻付部13a,14aに当り、さらに前扉21を押し込むように動かすと、ガイド部材5、6の前方広がり状のガイド凹部5b,6bによって、巻付部13a,14aつまりピン13b,14bが軸受孔3b,4bの軸線位置にガイドされ、到達する。従って、この状態で、前扉21の位置を少し下げれば、自動的にピン13b,14bが軸受孔3b,4b内に進入する。これにより、上下の軸保持部13、14のピン13b,14bは、軸受部材3、4の軸受孔3b,4bに嵌入し、蝶番の可動部材1と固定部材11の組付を完了する。
【0025】
次に、前扉21を本体20に対し閉じると、図11、12に示すように、可動部材1が固定部材11に対しピン13bを軸に回動し、前扉21が本体20との開き角度約12°まで閉じられた時、係止部材9が固定部材11の立ち上がり縁部に当たる。そしてさらに、前扉21が閉じる方向に回動することにより、係止部材9が図11の時計方向に(図12の反時計方向に)回動され、このとき、係止部材9の末端の係止部9bがストッパ部材8の係止凸部8cから外れ、ストッパ部材8は、コイルばね8dの付勢力によって軸受部材3内に進入する。そして、ストッパ部材8の先端が軸保持部13のピン13bの末端の下までに進入し、これによって、軸受部材3とストッパ部材8の間に軸保持部13が挟まれた状態となり、可動部材1つまり前扉21の上方への移動が阻止され、可動部材1つまり前扉21が不用意に外されることが防止される。
【0026】
このように、蝶番の固定部材11と可動部材1の組み付け作業は、ガイド部材5、6がピン13b,14bの巻付部13a,14aに作用してピンの軸線位置上に軸受孔の軸線位置を合わせるため、非常に簡単に且つ短時間でピン13b,14bを軸受孔3b,4bにはめ込むことができ、蝶番の組み付けを完了することができる。また、巻付部13a,14aは、ピンと比べて外径が太く、ガイド部材5、6をそこに当て易いため、ピンを直接ガイドする場合より容易にガイドして軸線を合わせることができる。
【0027】
さらに、ピン13bが軸受孔3b内に嵌入した後、可動部材1を固定部材11に対し閉じると、ストッパ部材8が自動的に軸受部材3内に進入し、軸保持部13の真下に位置して可動部材1の上移動を阻止する状態となり、その後、前扉21が開いた状態であっても、不用意に可動部材1が固定部材11側よりつまり前扉21が本体20より外れることを防止することができる。
【0028】
ゲーム機の前扉21の前面には装飾部材が取り付けられるが、扉21の開放時に、この装飾部材の縁部が本体20側に干渉しないようにするために、本体20と前扉21の間には、図11のように多少の隙間が作られて、固定部材11と可動部材1が連結される。しかしながら、この固定部材11と可動部材1の隙間を内側から塞ぐように、可動部材1の基枠体2の隙間閉塞部2bが配置されるため、図11のように、前扉21を閉鎖した際、本体20と前扉21との間に隙間が生じたとしても、その内側に隙間閉塞部2bが配置され、隙間から異物を挿入する等の不正行為を防止することができる。
【0029】
また、この蝶番を取り付けたゲーム機では、前扉21を閉鎖した時、固定部材11の軸保持部13、14の上方の係止部15、16が可動部材1側の軸受部材3、4上に進入するため、可動部材1の上下動、特に蝶番を外す方向の上移動が阻止され、扉21の閉鎖時に蝶番が不正に外される不具合は防止される。
【0030】
図14、図15は他の実施例を示し、この実施例では、軸受部材3と軸保持部13の外れを防止するために、ブラケット7、ストッパ部材8及び係止部材9に代えて、弾性係止片37が設けられる。弾性係止片37は、図14に示すように、弾性板をL字形に曲げて形成され、ピン13bの軸受孔3bからの抜けを防止するために、軸受部材3の左側壁から上壁に、その下部を軸受部材3の左側壁にねじ止めして、上部を前後に弾性変形可能に取り付けられる。
【0031】
固定部材11側のピン13bの先端付近外周部には、環状溝13cが形成される。弾性係止片37は、下側から挿入されるピン13bの頭部が弾性係止片7の先端係止部を押しあげて通過すると、弾性係止片37のもつばね弾性により、元に戻り、先端係止部がピンの環状溝13cに進入して係止される。弾性係止片としては、金属弾性板(板ばね)の他にばね線を使用することもできる。
【0032】
このような弾性係止片37の取付により、軸受部材3の軸受部3aに軸保持部13のピン13bを嵌合させたとき、ピン13bの環状溝13cに弾性係止片37の先端が嵌入し、ピン13bの軸受孔3bからの抜けを防止するから、不用意に可動部材1が固定部材11側より、つまり前扉21が本体20より外れることを防止することができる。
【0033】
なお、本発明の蝶番は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様でも実施することができる。
【0034】
▲1▼ 上記では可動部材1側に軸受孔3b,4bを有する軸受部材3、4を設け、固定部材11側にピン13b,14bを有する軸保持部13、14を設けたが、逆に、固定部材側に軸受孔を有する軸受部材を固定し、可動部材側にピンを有する軸保持部を固定してもよく、その場合、可動部材側のピンは下向きに取り付けられ、上側から軸受部材の軸受孔に挿入する。
【0035】
▲2▼ 上記ではストッパ部材8をコイルばね8dと係止部材9の係止解除の動作により、軸受部材内の軸保持部の真下に進入させ、可動部材の外れ方向への移動を阻止したが、ストッパ部材8を手動操作により軸受部材内の軸保持部の真下に進入させ、可動部材の外れ防止を行なうようにしてもよい。
【0036】
▲3▼ また、上記では上側の軸受部材3に、ブラケット7を介してストッパ部材8、係止部材9を設けたが、下側の軸受部材4にこれらを設けることもできる。また、弾性係止片37の例についても、上側のピン13bに環状溝13cを設け、上側の軸受部材3に弾性係止片37を設けたが、下側のピンに環状溝を設け、下側の軸受部材4に弾性係止片を設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1の蝶番によれば、可動部材を固定部材に組み付けた状態で、ストッパ部材を可動部材内の軸保持部の下側位置に進入させて可動部材の上側の移動を阻止できるから、固定部材に対し可動部材を持ち上げようとすると、ストッパ部材が固定部材側の軸保持部に当り、可動部材の持ち上げを阻止し、可動部材を固定部材から外すことができず、蝶番を組み付けた後は、扉を開いた状態であっても、可動部材が固定部材から外れず、不用意に扉が本体から外れることを防止できる。
【0038】
また、請求項2の蝶番によれば、可動部材を固定部材に組み付けた状態で、扉を閉鎖すると、係止部材が固定部材の一部に当り回動した際に、係止部材がストッパ部材の係止を外し、ストッパ部材がばねの付勢力により軸保持部の下側位置に進入し、可動部材の上方への移動を阻止するから、蝶番を組み付けた後、自動的に可動部材つまり扉の外れを防止することができる。
【0039】
また、請求項3の蝶番によれば、ピンが軸受孔に嵌入した際、軸受部材に設けた弾性係止片が、ピンの環状溝に係合してピンの軸受孔からの抜けを防止するから、組み付けた後は可動部材を固定部材から外すことができず、扉を開いた状態であっても、可動部材が固定部材から外れず、不用意に扉が本体から外れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蝶番の一実施形態を示し、(a)は蝶番の可動部材1の平面図、(b)はその正面図である。
【図2】可動部材1の左側面図である。
【図3】可動部材の右側面図である。
【図4】(a)は蝶番の固定部材11の平面図、(b)はその正面図である。
【図5】固定部材11の左側面図である。
【図6】図3のVI-VI 拡大断面図である。
【図7】図3のVII-VII 拡大断面図である。
【図8】ブラケット7、ストッパ部材8、係止部材9の分解斜視図である。
【図9】可動部材と固定部材の組み付け時の拡大部分側面図である。
【図10】可動部材と固定部材の組み付け時の拡大部分斜視図である。
【図11】前扉の開閉時における図9のXI-XI 線拡大断面図である。
【図12】前扉の開閉時における図9のXII-XII 線拡大断面図である。
【図13】ゲーム機に取り付けた状態の左側面図である。
【図14】他の実施例を示す可動部材と固定部材の組み付け時の拡大部分斜視図である。
【図15】他の実施例を示す可動部材と固定部材の組み付け時の拡大部分側面図である。
【符号の説明】
1−可動部材
2−基枠体
3、4−軸受部材
3a,4a−軸受部
3b,4b−軸受孔
7−ブラケット
8−ストッパ部材
9−係止部材
11−固定部材
12−取付板部
13、14−軸保持部
13a,14a−巻付部
13b,14b−ピン
Claims (2)
- 本体に取り付けられる縦長の固定部材と、該本体に開閉可能な扉に取付られる縦長の可動部材とからなる着脱形の蝶番において、
該可動部材の基枠体内の上部と下部に、各々軸受孔を持つ軸受部材が軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該固定部材の取付板部における上部と下部の縁部に、各々巻付部にピンを上向きに挿入・固定した軸保持部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該可動部材の軸受孔に該軸保持部のピンを嵌入した状態で、該可動部材の上方への移動を阻止するためのストッパ部材が該可動部材内の該軸保持部の下側位置に進退移動可能に設けられ、該ストッパ部材は、該ピンの軸と直角方向に移動可能に配設され、該ストッパ部材を進入側に付勢するばねが設けられ、該ストッパ部材を退出位置で係止する係止部材が回動可能に軸支され、扉の閉鎖時、該係止部材が前記固定部材の一部に当り回動した際に、該係止部材がストッパ部材の係止を外し、該ストッパ部材が該ばねの付勢力により該軸保持部の下側位置に進入し、該可動部材の上方への移動を阻止することを特徴とする蝶番。 - 本体に取り付けられる縦長の固定部材と、該本体に開閉可能な扉に取付られる縦長の可動部材とからなる着脱形の蝶番において、
該可動部材の基枠体内の上部と下部に、各々軸受孔を持つ軸受部材が軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該固定部材の取付板部における上部と下部の縁部に、各々巻付部にピンを上向きに挿入・固定した軸保持部が軸心位置を1本の軸線上に一致させて固定され、該ピンの先端付近の外周部に環状溝が形成され、該ピンが前記軸受孔に嵌入した際、該環状溝に係合して該ピンの該軸受孔からの抜けを防止する弾性係止片が該軸受部材に設けられ、該固定部材に該可動部材を組み付ける際、下側から該軸受孔に挿入される該ピンの頭部が該弾性係止片の先端係止部を押し上げて通過したとき、該先端係止部が元の位置に戻って該環状溝に係止されることを特徴とする蝶番。
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