JP3742631B2 - 開閉体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定部材に開閉体を開閉可能に取り付けるヒンジ装置を備えた開閉体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の開閉体装置は、例えばパチンコ店に設置されているスロットマシン、いわゆるパチスロ台である。そして、このパチスロ台は、このパチスロ台の前面に位置する開閉体としての遊戯部を備えている。この遊戯部は、固定部材としての筐体であるキャビネットの前面に開閉可能に取り付けられている。すなわち、この遊戯部は、キャビネットの前面に形成された開口部に対して丁番を介して回動可能に連結されている。
【0003】
近年、この種の丁番としては、スライドヒンジといわれるヒンジ装置が用いられる。そして、このスライドヒンジは、遊戯部にてキャビネットの開口部を閉じた状態から、この遊戯部を回動させてキャビネットの開口部を開ける際に、この遊戯部の回転中心がキャビネットの中心側および前側に移動する。
【0004】
このため、この遊戯部を回動させてキャビネットの開口部を開けた場合に、この遊戯部が隣接した他の遊戯部に重ならないので、この他の遊戯部での遊戯を中止させることなく、遊戯部を回動させてキャビネットを開閉できる。そして、このように遊戯部をキャビネットに取り付けるためのスライドヒンジは、例えば、遊戯部に予め取り付けられたヒンジ本体を、キャビネットに取り付けられたベース体に押し付けることにより、遊戯部がキャビネットの開口部にワンタッチで取り付けることができるものが主流となっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−115073号公報(第2−6頁、第1図−第5図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のスライドヒンジにて遊戯部をキャビネットの開口部に取り付けた場合には、パチスロ用の遊戯部は一般に重量があるため、この遊戯部を支えながらスライドヒンジのヒンジ本体をベース体に押し付けなければならず、この遊戯部をキャビネットの開口部に取り付ける作業が容易ではないという問題を有している。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、取り付け性を向上できるヒンジ装置を備えた開閉体装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
求項記載の開閉体装置は、固定部材と、開閉体と、カップ本体を備え前記開閉体に取り付けられるカップ部材、先端側に設けられた嵌合凹部を有し前記固定部材に固定される座板部、この座板部に一体的に取り付けられるヒンジ本体、およびこのヒンジ本体と前記カップ部材とを回動可能に取り付けるリンク部材を備えたヒンジ装置と、本体部、この本体部の上下の両側縁に設けられた一対の係止片部、およびこれら本体部と一対の係止片部とで形成され前記カップ部材が取り付けられる取付空間を有し前記開閉体に取り付けられた連結部材とを具備した開閉体装置であって、前記カップ本体の上端面および前記連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか一方には、係止孔が設けられ、前記カップ本体の上端面および前記連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか他方には、前記係止孔に係止する係止突起が設けられ、前記開閉体にて前記固定部材を閉塞した状態で、前記嵌合凹部の上側縁と前記連結部材の上側の係止片部とが嵌合して、前記連結部材の上下方向の移動が規制されるものである。
【0009】
そして、ヒンジ装置のヒンジ本体を固定部材に取り付ける。この後、このヒンジ装置のカップ部材のカップ本体の上端面および連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか一方に設けた係止孔に、これらカップ本体の上端面および連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか他方に設けた係止突起を係止させる。この結果、ヒンジ装置のリンク部材によるヒンジ本体とカップ部材との回動可能な取り付けによって開閉体が固定部材に回動可能に取り付けられる。このため、この固定部材への開閉体の取り付け性が向上する。
【0010】
請求項2記載の開閉体装置は、固定部材と、開閉体と、カップ本体を備え前記開閉体に取り付けられるカップ部材、前記固定部材に固定される座板部、この座板部に一体的に取り付けられるヒンジ本体、およびこのヒンジ本体と前記カップ部材とを回動可能に取り付けるリンク部材を備えたヒンジ装置と、本体部、この本体部の上下の両側縁に設けられた一対の係止片部、およびこれら本体部と一対の係止片部とで形成され前記カップ部材が取り付けられる取付空間を有し前記開閉体に取り付けられた連結部材とを具備した開閉体装置であって、前記カップ本体の上端面および前記連結部材の上側に位置する係止片部のい ずれか一方には、係止孔が設けられ、前記カップ本体の上端面および前記連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか他方には、前記係止孔に係止する係止突起が設けられ、前記開閉体にて前記固定部材を閉塞した状態で、前記座板部の下端縁と前記連結部材の下側の係止片部とが嵌合して、前記連結部材の上下方向の移動が規制されるものである。
【0011】
そして、ヒンジ装置のヒンジ本体を固定部材に取り付ける。この後、このヒンジ装置のカップ部材のカップ本体の上端面および連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか一方に設けた係止孔に、これらカップ本体の上端面および連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか他方に設けた係止突起を係止させる。この結果、ヒンジ装置のリンク部材によるヒンジ本体とカップ部材との回動可能な取り付けによって開閉体が固定部材に回動可能に取り付けられる。このため、この固定部材への開閉体の取り付け性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の開閉体装置の第1の実施の形態の構成を図1ないし図10を参照して説明する。
【0013】
図1ないし図10において、1は開閉体装置としてのパチスロ台で、このパチスロ台1は、例えば、パチンコ店に設置されているスロットマシンなどである。また、このパチスロ台1は、固定部材としての筐体であるキャビネット2を備えている。このキャビネット2は、前面が開口したボックス状に構成されている。
【0014】
そして、このキャビネット2は、このキャビネット2の上面を構成する矩形平板状の上板部3を備えている。この上板部3の長手方向における両端縁には、キャビネット2の両側面を構成する矩形平板状の一対の側板部4,5の上端縁が垂直に取り付けられている。また、これら一対の側板部4,5の下端縁間には、キャビネット2の下面を構成する矩形平板状の下板部6の長手方向における両端縁が垂直に取り付けられている。
【0015】
さらに、これら上板部3、側板部4,5および下板部6それぞれの幅方向における一側縁である後側には、キャビネット2の背面を構成する矩形平板状の裏板部7が取り付けられている。この裏板部7は、上板部3、側板部4,5および下板部6それぞれに対して周縁部が垂直に取り付けられている。また、これら上板部3、側板部4,5および下板部6それぞれの幅方向における他側縁である前側には、これら上板部3、側板部4,5、下板部6および裏板部7にて仕切られた内部空間8を開口させる矩形状の開口部9が形成されている。
【0016】
そして、この開口部9には、この開口部9を開閉可能に閉塞する開閉体としての蓋体である遊戯部11が取り付けられている。この遊戯部11の裏面には、開口部9が閉塞可能な平坦な矩形の平面部12が形成されている。また、この遊戯部11の前面には、遊戯面13が設けられている。この遊戯面13の上側には、上側から下側に進むに連れて前側に向けて突出した傾斜面14が形成されている。また、遊戯面13の下側には、傾斜面14の下端縁に沿って突出した平坦な突出面15が形成されている。この突出面15の内側には、コインなどが収容される収容空間16が形成されている。この収容空間16には、比較的重量のある図示しない遊戯装置や、内部に複数のコインが収容される図示しないコイン収容装置などが取り付けられている。
【0017】
さらに、遊戯部11の平面部12の周縁には、この平面部12の周方向に沿って裏面側に向けて垂直に突出した外周縁部17が形成されている。この外周縁部17における平面部12の一側部の上側および下側のそれぞれには、この外周縁部17を厚さ方向に沿って凹状に切り欠いた一対の切欠凹部18がそれぞれ形成されている。そして、これら一対の切欠凹部18それぞれには、側面視略コ字状の被係止部としての連結部材21が取り付けられている。
【0018】
この連結部材21は、細長矩形平板状の板体の中央部である細長平板状の本体部22を備えている。そして、この本体部22の両端縁には、この本体部22の両側縁のそれぞれを同じ方向に向けて直角に折り曲げた互いに平行な一対の係止片部23が形成されている。さらに、これら一対の係止片部23それぞれの先端縁には、これら一対の係止片部23それぞれの先端縁を互いに相対する方向に向けて直角に折り曲げた連結片部24が形成されている。これら連結片部24は、互いに同一平面上となるように構成されている。ここで、連結部材21の本体部22および一対の係止片部23によって内部空間としての矩形状の取付空間25が区画形成される。
【0019】
また、この連結部材21の一方の係止片部23には、長穴状の係止孔26が穿設されている。さらに、この係止孔26は、係止片部23の長手方向に沿った長手方向を有している。また、この係止孔26は、係止片部23の幅方向における中央部に形成されている。さらに、この係止孔26は、係止片部23の厚さ方向に沿って貫通し、この係止片部23の長手方向における略中央部に形成されている。
【0020】
そして、連結部材21は、係止孔26が形成された側の係止片部23を上側に向けた状態で、遊戯部11の平面部12上に取り付けられる。すなわち、この連結部材21は、連結片部24のそれぞれを遊戯部11の外周縁部17における切欠凹部18の両側縁の内側に重ね合わせた状態で、この外周縁部17にねじ止め固定される。したがって、この連結部材21は、係止孔26の開口方向が上下方向である重力方向Gに沿うように、遊戯部11の平面部12上に取り付けられている。
【0021】
一方、キャビネット2の一方である正面視左側に位置する側板部5の内側面における前端縁には、パチスロ用ヒンジとしてのヒンジ装置31が取り付けられている。このヒンジ装置31は、キャビネット2の開口部9の正面視左側の開口縁に遊戯部11の幅方向における正面視左側に位置する一側縁を回動可能に取り付けて、このキャビネット2の開口部9を遊戯部11にて開閉可能にする。そして、このヒンジ装置31は、キャビネット2の正面視左側の側板部5の内側面における前端縁の上側および下側のそれぞれに取り付けられている。
【0022】
さらに、このヒンジ装置31は、断面コ字状である細長溝状の本体部であるヒンジ本体32を備えている。このヒンジ本体32は、このヒンジ本体32の両側面を構成する互いに対応した細長矩形平板状の一対の側面部33を有している。そして、これら一対の側面部33の高さ方向における上側には、これら一対の側面部33の上側を垂直に閉塞する細長矩形平板状の上面部34が取り付けられている。さらに、これら上面部34および一対の側面部33それぞれの長手方向における一端部である基端部には、矩形平板状の閉塞面部35が取り付けられている。この閉塞面部35は、一対の側面部33および上面部34のそれぞれの基端側を、上側から下側へと外側に向けて傾斜して、これら一対の側面部33および上面部34間を閉塞する。
【0023】
また、ヒンジ本体32の各側面部33の幅方向における下端縁および閉塞面部35の下端縁のそれぞれには、略コ字型平板状の座板部36が一体的に取り付けられている。この座板部36は、ヒンジ本体32をキャビネット2の正面視左側の側板部5の内側面に対してねじ止めされて取り付けられて固定される。また、この座板部36は、ヒンジ本体32の上面部34の面方向に沿った面方向を有している。さらに、この座板部36は、ヒンジ本体32および閉塞面部35それぞれの外周縁に沿って、これらヒンジ本体32および閉塞面部35それぞれに対して垂直に取り付けられている。
【0024】
ここで、この座板部36の先端側の内縁部には、凹状の嵌合凹部37が形成されている。この嵌合凹部37は、各側面部33の長手方向に沿った一端側である先端側に設けられている。そして、この嵌合凹部37の幅方向における一側縁である上側縁には、連結部材21の上側の係止片部23が嵌合される。このとき、この連結部材21の下側の係止片部23は、座板部36の幅方向に沿った一側縁である下側縁の外側に嵌合される。
【0025】
さらに、ヒンジ本体32の他端部である先端部には、リンク部材41が取り付けられている。このリンク部材41は、第1のリンクアーム42および第2のリンクアーム43を備えている。そして、これら第1のリンクアーム42および第2のリンクアーム43それぞれの基端側は、ヒンジ本体32の一対の側面部33間に、これら一対の側面部33の面方向に沿って回動可能に取り付けられている。
【0026】
ここで、第1のリンクアーム42の基端部は、ヒンジ本体32の一対の側面部33における先端部の上端側に取り付けられた係止軸としての第1のピン44に挿通されている。この第1のピン44は、軸方向をヒンジ本体32の幅方向に沿わせた状態で取り付けられている。すなわち、この第1のピン44は、第1のリンクアーム42をヒンジ本体32の一対の側面部33の面方向に沿って回動可能に連結させる。
【0027】
また、第2のリンクアーム43の基端部は、ヒンジ本体32の一対の側面部33における第1のピン44よりも基端側に取り付けられた係止軸としての第2のピン45に挿通されている。この第2のピン45は、軸方向をヒンジ本体32の幅方向に沿わせた状態で取り付けられている。したがって、この第2のピン45は、第2のリンクアーム43をヒンジ本体32の一対の側面部33に沿って回動可能に連結させる。さらに、この第2のピン45は、ヒンジ本体32の一対の側面部33の長手方向における中央部よりも先端側に取り付けられている。また、この第2のピン45は、ヒンジ本体32の一対の側面部33の高さ方向における中央部に取り付けられている。
【0028】
さらに、ヒンジ本体32の一対の側面部33における第2のピン45よりも基端側には、係止軸としての第3のピン46が取り付けられている。この第3のピン46には、付勢手段としての弾性体である一対のコイルスプリング47が挿通されて取り付けられている。これら一対のコイルスプリング47は、第2のリンクアーム43の基端側をヒンジ本体32の一対の側面部33の高さ方向における下側に向けて付勢する。すなわち、これら一対のコイルスプリング47は、ヒンジ装置31を介して遊戯部11を回動させてキャビネット2の開口部9を開口させた状態を保持する方向に向けて、この遊戯部11を付勢する。
【0029】
そして、これら一対のコイルスプリング47における互いに相対する側の一端部は、ヒンジ本体32の上面部34に係止されている。また、これら一対のコイルスプリング47における互いに対向する側の一端部は、第2のリンクアーム43の基端側の上側に係止されている。
【0030】
そして、この第2のリンクアーム43の先端側は、取付部材としてのカップ部材51に回動可能に連結されている。このカップ部材51は、リンク部材41によりヒンジ本体32の先端側に回動可能に連結されている。また、このカップ部材51は、有底断面矩形筒状のカップ本体52を備えている。このカップ本体52の長手方向に沿った一端部である基端側の開口縁には、第2のリンクアーム43の先端側が係止軸としての第4のピン53にて回動可能に連結されている。すなわち、この第2のリンクアーム43の先端側は、カップ本体52の一対の側面部33の面方向に沿って回動可能とされている。さらに、この第4のピン53よりもカップ部材51の先端側の底部側には、第1のリンクアーム42の先端側が係止軸としての第5のピン54により回動可能に連結されている。そして、この第1のリンクアーム42の先端側もまた、カップ本体52の一対の側面部33の面方向に沿って回動可能とされている。
【0031】
ここで、カップ部材51のカップ本体52の幅方向における外幅寸法は、連結部材21の一対の係止片部23間の内幅寸法より小さい。すなわち、このカップ本体52は、このカップ本体52の底部側が連結部材21の一対の係止片部23間に嵌合できるように構成されている。また、このカップ本体52の先端側の幅方向における内幅寸法は、ヒンジ本体32の一対の側面部33間における外幅寸法より大きい。よって、このカップ本体52は、このカップ本体52内の先端側にヒンジ本体32の先端側が嵌合できるように構成されている。さらに、このカップ本体52の基端側の幅方向における内幅寸法は、第1のリンクアーム42および第2のリンクアーム43それぞれの幅方向における外幅寸法より大きい。このため、このカップ本体52は、このカップ本体52内の基端側に第1のリンクアーム42および第2のリンクアーム43のそれぞれが取り付けられるように構成されている。
【0032】
なお、ヒンジ装置31は、カップ部材51からヒンジ本体32を引き出すように、第1のリンクアーム42および第2のリンクアーム43のそれぞれを回動させる。この結果、このヒンジ装置31は、カップ部材51からヒンジ本体32が突出して、このヒンジ本体32の座板部36がカップ部材51の底面と平行になる。さらに、このヒンジ装置31は、カップ部材51にヒンジ本体32を収容させるように、第1のリンクアーム42および第2のリンクアーム43のそれぞれを回動させる。この結果、このヒンジ装置31は、カップ部材51にヒンジ本体32が垂直に収容されて、このヒンジ本体32の座板部36がカップ部材51の底面に直交する。
【0033】
一方、カップ部材51のカップ本体52の幅方向における一側縁である下側縁には、側面視略L字平板状の係止面部55が一体的に設けられている。この係止面部55は、カップ本体52の開口縁から、このカップ本体52の幅方向に沿って突出している。さらに、この係止面部55は、カップ本体52の長手方向における基端縁にも形成されている。そして、この係止面部55は、カップ本体52の基端縁から、このカップ本体52の長手方向に沿って突出している。
【0034】
すなわち、この係止面部55は、カップ本体52の底部側を連結部材21の取付空間25に嵌合させて上側に移動させた際に、このカップ本体52の係止面部55の裏面が連結部材21の本体部22および下側の係止片部23それぞれの一側縁に当接するとともに、このカップ本体52では閉塞できない連結部材21の取付空間25の下側および本体部22側の側部のそれぞれをL字状に閉塞するように構成されている。
【0035】
また、このカップ本体52の幅方向における他側である上側面の外側には、このカップ本体52の幅方向に沿って突出した係止突起56が一体的に形成されている。この係止突起56は、カップ本体52の上側面の長手方向に沿った細長突状に形成されている。また、この係止突起56は、カップ本体52の上側面の高さ方向における中央部に形成されている。
【0036】
ここで、この係止突起56の高さ寸法は、連結部材21の取付空間25の高さ方向に沿った内幅寸法、すなわちこの連結部材21の一対の係止片部23間の内幅寸法から、カップ本体52の幅方向における高さ寸法を引いた値よりも小さい。言い換えると、この連結部材21の取付空間25の一対の係止片部23間における内幅寸法は、カップ本体52の幅方向における外幅寸法と係止突起56の高さ寸法とを加えた寸法以上となるように構成されている。
【0037】
さらに、この係止突起56は、基端側から先端側に向けて先細状に傾斜している。また、この係止突起56の基端側の幅寸法は、連結部材21の係止孔26の幅寸法よりも若干小さい。さらに、この係止突起56の基端側の長手寸法は、連結部材21の係止孔26の長手寸法よりも若干小さい。すなわち、この係止突起56は、ヒンジ装置31のヒンジ本体32をキャビネット2の側板部5の内側面に取り付けた際に、この係止突起56の突出方向が上下方向としての重量方向に沿うように構成されている。言い換えると、この係止突起56は、ヒンジ装置31をキャビネット2に取り付けた状態で、連結部材21の係止孔26の下側から重力方向Gに沿って、この係止孔26に係止できるように構成されている。
【0038】
次に、上記第1の実施の形態の施工方法を説明する。
【0039】
まず、このヒンジ装置31のカップ部材51をキャビネット2の開口部9よりも前側に向けて水平に突出させた状態で、このヒンジ装置31のヒンジ本体32の座板部36をキャビネット2の正面視左側の側板部5の内側面における前端縁にねじ止め固定する。
【0040】
このとき、図1ないし図4、図7および図8に示すように、このヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の底面部の面方向が、このヒンジ装置31のヒンジ本体32の座板部36の面方向に沿うように、このヒンジ装置31のカップ部材51をリンク部材41を介して回動させる。
【0041】
さらに、連結部材21の係止孔26が形成された側の係止片部23を上側に位置させた状態で、この連結部材21の各連結片部24を遊戯部11の各切欠凹部18の両側に位置する外周縁部17の内側に当接させてねじ止め固定する。
【0042】
この後、この遊戯部11の平面部12の面方向を重力方向Gに沿わせた状態で、この遊戯部11を持ち上げる。
【0043】
そして、この遊戯部11を水平に移動させて、図9に示すように、この遊戯部11の各切欠凹部18に取り付けられた連結部材21の取付空間25に、キャビネット2に取り付けられたヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の底部側を嵌合させるとともに、このヒンジ装置31のカップ部材51の係止突起56の上方に連結部材21の係止孔26を位置させる。
【0044】
この状態で、図10に示すように、この遊戯部11を重力方向Gに沿って降ろして、この遊戯部11に取り付けられた各連結部材21の係止孔26を、キャビネット2に取り付けられたヒンジ装置31の各係止突起56に係止させる。
【0045】
この結果、この遊戯部11がヒンジ装置31を介してキャビネット2の開口部9に開閉可能かつ回動可能に取り付けられる。
【0046】
次に、上記第1の実施の形態の開閉動作を説明する。
【0047】
まず、図5および図6に示すように、キャビネット2の開口部9を遊戯部11の平面部にて閉塞した状態では、ヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の底面部の面方向が、このヒンジ装置31のヒンジ本体32の座板部36の面方向に対して垂直となっている。
【0048】
このとき、このヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の先端側の開口縁がキャビネット2の側板部5の前面に接触しているとともに、この側板部5の外側面よりも内側に位置している。また、遊戯部11の正面視左側の一側縁は、キャビネット2の側板部5の外側面よりも内側に位置している。
【0049】
さらに、このヒンジ装置31のヒンジ本体32の嵌合凹部37の上側縁の内縁に、連結部材21の上側の係止片部23が嵌合しているとともに、この連結部材21の下側の係止片部23が、ヒンジ本体32の座板部36の下側縁の外側に嵌合して、このヒンジ装置31に対する連結部材21の上下方向への移動が規制されている。
【0050】
この状態で、遊戯部11の正面視右側の他側縁に手を掛けて、この遊戯部11の正面視右側を手前に引いて、この遊戯部11の平面部12の面方向がキャビネット2の側板部5の面方向に沿うまで、この遊戯部11を回動させてキャビネット2の開口部9を開口させる。
【0051】
この結果、図1ないし図4、図7および図8に示すように、この遊戯部11の平面部12がキャビネット2の側面部5よりも外側に位置し、このキャビネット2の開口部9が全体に亘って開口される。
【0052】
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、遊戯部11の平面部12の面方向を重力方向Gに沿わせた状態で、この遊戯部11を持ち上げる。そして、この遊戯部11の平面部12に取り付けた各連結部材21の係止孔26を、キャビネット2の正面視左側の側板部5に取り付けたヒンジ装置31の係止突起56の上方に位置合わせさせる。
【0053】
この状態で、遊戯部11を重力方向Gに従って下降させることにより、この遊戯部11の平面部12に取り付けた各連結部材21の係止孔26に、各ヒンジ装置31の係止突起56が係止されて、この遊戯部11がヒンジ装置31を介してキャビネット2の開口部9に開閉可能かつ回動可能に取り付けられる。
【0054】
したがって、従来のように、一般的に比較的重量のある遊戯装置やコイン収容装置などが取り付けられた遊戯部11をキャビネット2の開口部9に取り付ける際に、この遊戯部11を片手のみで持ち上げて支えながら、キャビネット2に予め取り付けられたヒンジ装置31に遊戯部11を押し付けて取り付ける押し付け作業が不要となる。
【0055】
この結果、この遊戯部11のヒンジ装置31を介したキャビネット2の開口部9への開閉可能な取り付けが確実かつ容易にできる。よって、このキャビネット2への遊戯部11の取り付け性を向上でき、この遊戯部11の取り付け施工を格段に向上できる。
【0056】
特に、連結部材21の係止孔26の開口方向を重力方向Gに沿わせつつ、この連結部材21を遊戯部11の平面部12に取り付けるとともに、ヒンジ装置31の係止突起56の突出方向を重力方向Gに沿わせつつ、このヒンジ装置31をキャビネット2の側板部5に取り付けた。
【0057】
この結果、遊戯部11の平面部12を重力方向Gに沿わせた状態で持ち上げて支えながら、この遊戯部11に取り付けた各連結部材21の係止孔26を、キャビネット2の側板部5に取り付けた各ヒンジ装置31の係止突起56に位置合わせした後に、この遊戯部11を重力に従って降ろすだけで、各ヒンジ装置31の係止突起56を各連結部材21の係止孔26に確実かつ容易に係止できる。
【0058】
さらに、各ヒンジ装置31のコイルスプリング47により、このヒンジ装置31のヒンジ本体32に対してカップ部材51を外側に向けて回動させた状態が付勢されて保持される。この結果、遊戯部11の各連結部材21の係止孔26を各ヒンジ装置31の係止突起56に係止させる作業を容易にできるので、この遊戯部11をキャビネット2の開口部9に吊り込んで取り付ける作業を容易にできる。
【0059】
同時に、これらヒンジ装置31のコイルスプリング47による付勢により、遊戯部11を回動させてキャビネット2の開口部9を開口させた状態が保持される。このため、この遊戯部11を押さえながら作業する必要が無くなるので、キャビネット2の開口部9を開口させた状態での作業者のメンテナンス作業などをより容易にできる。
【0060】
また、各ヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の底部側を連結部材21の取付空間25に嵌合させて上側に移動させて、この連結部材21の係止孔26にヒンジ装置31の係止突起56を係止させた際に、このヒンジ装置31のカップ部材51の係止面部55が、このカップ部材51のカップ本体52では閉塞できない連結部材21の取付空間25の下側および本体部22側の側部のそれぞれをL字状に閉塞する。この結果、このヒンジ装置31の係止面部55によって、このヒンジ装置31のカップ本体52の底部側を連結部材21の取付空間25に嵌合させて係止させた際の見栄えを良くできる。
【0061】
同時に、ヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の底部側を連結部材21の取付空間25に嵌合させて係止させた際に、このヒンジ装置31の係止面部55の裏面が連結部材21の本体部22および下側の係止片部23のそれぞれの一側縁に当接する。この結果、この連結部材21の取付空間25にヒンジ装置31のカップ部材51を嵌合させて係止させて、キャビネット2の開口部9に遊戯部11を取り付けた際の、この遊戯部11のキャビネット2に対するがたつきを防止できる。
【0062】
さらに、キャビネット2の開口部9を遊戯部11にて閉塞した際に、各ヒンジ装置31のヒンジ本体32の嵌合凹部37の上側縁の内縁に、連結部材21の上側の係止片部23が嵌合されるとともに、この連結部材21の下側の係止片部23が、ヒンジ本体32の座板部36の下側縁の外側に嵌合される。この結果、キャビネット2の開口部9を遊戯部11にて閉塞させた際における、この遊戯部11の上下方向への移動を防止できる。
【0063】
次に、本発明の第2の実施の形態を図11を参照して説明する。
【0064】
この図11に示すパチスロ台1は、基本的には図1ないし図10に示すパチスロ台1と同様であるが、各連結部材21の係止片部23に係止突起56を設けるとともに、各ヒンジ装置31のカップ部材51に係止孔26を設けたものである。すなわち、各連結部材21の係止突起56を各ヒンジ装置31の係止孔26に係止させることによって、遊戯部11がキャビネット2の開口部9に開閉可能に取り付けられる。
【0065】
そして、係止突起56は、各連結部材21の一方の係止片部23の内側面に一体的に設けられている。さらに、この係止突起56は、この係止突起56の長手方向を連結部材21の一方の係止片部23の長手方向を沿わせた状態で、この係止片部23の長手方向および幅方向それぞれにおける中央部に設けられている。また、この係止突起56は、連結部材21の係止片部23の面方向に対して垂直に突出している。
【0066】
さらに、この係止突起56が設けられた側の反対側に位置する係止片部23には、この係止突起56を係止させたヒンジ装置31の係止孔26からの係止突起56の脱落を防止する脱落防止具としての直方体状の抜止ブロック61が取り付けられている。この抜止ブロック61は、連結部材21の他方の係止片部23の幅方向における一側縁の中央部に、この抜止ブロック61の一辺の中央部が取り付けられている。
【0067】
また、この抜止ブロック61は、連結部材21の他方の係止片部23の厚さ方向に沿って回動可能に取り付けられている。すなわち、この抜止ブロック61は、この抜止ブロック61による連結部材21の一方の係止片部23側への回動により、この連結部材21の取付空間25における他方の係止片部23側を閉塞する。また、この抜止ブロック61の厚さ寸法Aは、連結部材21の一対の係止片部23間の内幅寸法から、ヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の外幅寸法を引いた値に略等しい。さらに、この抜止ブロック61の厚さ寸法は、係止突起56の高さ寸法以上である。
【0068】
一方、係止孔26は、ヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の上側面における外側に設けられている。また、この係止孔26は、この係止孔26の長手方向をカップ本体52の上側面の長手方向に沿わせた状態で、このカップ本体52の上側面の基端側の幅方向における中央部に設けられている。さらに、この係止孔26は、連結部材21の係止突起56が係止される程度の深さ寸法、すなわちこの係止突起56の高さ寸法よりも若干大きな深さ寸法を有している。
【0069】
また、このカップ本体52の開口縁には、係止面部55が形成されている。この係止面部55は、カップ本体52の上側に係止孔26を形成したことにより、この係止孔26が形成された側であるカップ本体52の上側の開口縁にも形成されている。
【0070】
したがって、遊戯部11の平面部12を重力方向Gに沿わせて持ち上げて、この遊戯部11に取り付けた連結部材21の各係止突起56をキャビネット2に取り付けたヒンジ装置31の係止孔26の上方に位置させ、この遊戯部11を重力に従って降ろすだけで、各連結部材21の係止突起56が各ヒンジ装置31の係止孔26に係止されて、遊戯部11がキャビネット2の開口部9に取り付けられるので、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0071】
さらに、各連結部材21の取付空間25にヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の底部側を嵌合させるとともに、このカップ本体52の係止孔26に連結部材21の係止突起56を係止させた状態で、この連結部材21の抜止ブロック61を上方に向けて回動させて、この抜止ブロック61を連結部材21の下側の係止片部23とカップ本体52の下側面との間の空間に挿入する。
【0072】
この結果、各連結部材21の取付空間25へのヒンジ装置31のカップ部材51のカップ本体52の嵌合、および、このカップ本体52の係止孔26への連結部材21の係止突起56の係止のそれぞれが抜止ブロック61にて抜止保持される。したがって、この抜止ブロック61を連結部材21の下側の係止片部23とカップ本体52の下側面との間の空間に挿入することによって、キャビネット2からの遊戯部11の脱落を簡単な構成で確実に防止できる。
【0073】
なお、上記第2の実施の形態において、抜止ブロック61は、連結部材21の下側の係止片部23とカップ本体52の下側面との間の空間に圧入などの適宜な固定方法により挿入できれば、どのような構成であってもよい。
【0074】
次に、本発明の第3の実施の形態を図12ないし図14を参照して説明する。
【0075】
この図12ないし図14に示すヒンジ装置31は、基本的には図1ないし図10に示すヒンジ装置31と同様であるが、このヒンジ装置31を介して遊戯部11を回動させてキャビネット2の開口部9を開口させた際に、このキャビネット2の開口部9を遊戯部11にて開口させた状態をヒンジ装置31にて保持するものである。
【0076】
そして、このヒンジ装置31のヒンジ本体32の一対の側面部33のそれぞれには、これら一対の側面部33の長手方向に沿った長穴状の摺動溝部71が形成されている。これら摺動溝部71は、各側面部33の高さ方向における中央部に設けられている。また、ヒンジ本体32の上面部34には、この上面部34の幅方向に沿った長手方向を有する細長矩形状の係合溝部72が形成されている。この係合溝部72は、ヒンジ本体32の上面部34の長手方向における中央部に設けられている。
【0077】
さらに、このヒンジ本体32の外側には、第2のリンクアーム43が取り付けられている。この第2のリンクアーム43の基端側は、ヒンジ本体32の摺動溝部71に摺動可能に挿通された第2のピン45の両端部に回動可能に係止されている。さらに、この第2のリンクアーム43の先端側は、カップ部材51に取り付けられた第4のピン53に回動可能に挿通されて、このカップ部材51に対して回動可能に取り付けられている。
【0078】
また、ヒンジ本体32の内側には、合成樹脂製の細長略平板状の弾性を有する弾性部材73が取り付けられている。この弾性部材73は、ヒンジ本体32の一対の側面部33間に収容される。また、この弾性部材73の表面の長手方向における一端部である基端部には、ヒンジ本体32の係合溝部72に係合されて固定される断面L字状の係合爪部74が形成されている。
【0079】
さらに、この弾性部材73の表面の長手方向における中間部には、円形状の取付凹部75が形成されている。この取付凹部75は、弾性部材73の厚さ方向に沿った軸方向を有している。そして、この取付凹部75には、弾性体としてのコイルスプリング76の一端部が嵌合されて係止されて取り付けられている。このコイルスプリング76は、遊戯部11を回動させてキャビネット2の開口部9を開口させた状態が保持できるように、ヒンジ本体32に対してカップ部材51を外側に向けて回動させた状態を付勢して保持する。
【0080】
また、この取付凹部75が形成された側の反対側である弾性部材73の裏面の長手方向における基端側には、この弾性部材73の幅方向に沿った断面凹弧状の係合凹部77が形成されている。この係合凹部77は、第2のリンクアーム43を開動作させた際に、第2のピン45が係脱可能に係合されて、ヒンジ本体32に対してカップ部材51を位置決め保持する。
【0081】
そして、この弾性部材73の長手方向における他端部である先端部には、この弾性部材73の幅方向に沿って第1のピン44が回動可能に挿通されている。この第1のピン44は、ヒンジ本体32の一対の側面部33それぞれの長手方向における先端部に取り付けられている。また、この第1のピン44には、第1のリンクアーム42の基端側が回動可能に挿通されて取り付けられている。そして、第1のリンクアーム42の長手方向における中間部には、係止軸としての第6のピン78が回動可能に挿通されて取り付けられている。この第6のピン78は、第2のリンクアーム43の長手方向における中間部に取り付けられている。
【0082】
さらに、第1のリンクアーム42の先端側には、係止軸としての第7のピン79が回動可能に挿通されて取り付けられている。この第7のピン79は、第3のリンクアーム81の基端側に取り付けられている。そして、この第3のリンクアーム81の先端側は、カップ部材51のカップ本体52に取り付けられた第5のピン54に挿通されて回動可能に取り付けられている。
【0083】
次に、上記第3の実施の形態の開閉動作を説明する。
【0084】
まず、図13に示すように、キャビネット2の開口部9を遊戯部11の平面部にて閉塞した状態では、このキャビネット2の正面視左側の側板部5の内側面に取り付けられたヒンジ装置31のヒンジ本体32の各摺動溝部71の基端側に第2のピン45が位置している。
【0085】
この状態で、遊戯部11の正面視右側を手前に引いて、この遊戯部11をヒンジ装置31にて回動させて、キャビネット2の開口部9を開口させる。
【0086】
このとき、図14に示すように、第2のリンクアーム43の開動作に伴って第2のピン45がヒンジ本体32の各摺動溝部71内を先端側に向けて移動するとともに、この第2のピン45がコイルスプリング76の弾性力に抗して弾性部材73の係合凹部77に係合して、遊戯部11によるキャビネット2の開口部9の開口状態が位置決め保持される。
【0087】
この状態で、遊戯部11を回動させてキャビネット2の開口部9を閉塞させると、第2のリンクアーム43の閉動作に伴って第2のピン45がコイルスプリング76の弾性力に抗して弾性部材73の係合凹部77から外れた後、ヒンジ本体32の摺動溝部71内を基端側に向けて移動する。
【0088】
上述したように、上記第3の実施の形態では、遊戯部11の正面視右側を手前に引いて、この遊戯部11をヒンジ装置31にて回動させることにより、キャビネット2の開口部9が開閉可能に開口されるので、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0089】
また、遊戯部11にてキャビネット2の開口部9を開口させた際に、これら遊戯部11とキャビネット2との間のヒンジ装置31の第2のピン45が弾性部材73の係合凹部77に係脱可能に係合して、この遊戯部11によるキャビネット2の開口部9の開口状態が保持されるので、このキャビネット2の開口部9の開口状態を簡単な構成で確実に位置決め保持できる。
【0090】
なお、上記各実施の形態では、キャビネット2の開口部9を遊戯部11にて開閉可能に閉塞するパチスロ台1について説明したが、パチスロ台1以外の開閉体装置であっても対応させて用いることができる。
【0091】
また、ヒンジ装置31のヒンジ本体32をキャビネット2に取り付けたが、このヒンジ装置31のヒンジ本体32を遊戯部11に取り付けても、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0092】
【発明の効果】
求項記載の開閉体装置によれば、ヒンジ装置のヒンジ本体を固定部材に取り付けた後、このヒンジ装置のカップ部材のカップ本体の上端面および連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか一方に設けた係止孔に、これらカップ本体の上端面および連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか他方に設けた係止突起を係止させることにより、このヒンジ装置のリンク部材によるヒンジ本体とカップ部材との回動可能な取り付けによって開閉体を固定部材に回動可能に取り付けることができるから、この固定部材への開閉体の取り付け性を向上できる。
【0093】
請求項2記載の開閉体装置によれば、ヒンジ装置のヒンジ本体を固定部材に取り付けた後、このヒンジ装置のカップ部材のカップ本体の上端面および連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか一方に設けた係止孔に、これらカップ本体の上端面および連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか他方に設けた係止突起を係止させることにより、このヒンジ装置のリンク部材によるヒンジ本体とカップ部材との回動可能な取り付けによって開閉体を固定部材に回動可能に取り付けることができるから、この固定部材への開閉体の取り付け性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の開閉体装置の一部を示す分解斜視図である。
【図2】 同上開閉体装置のヒンジ装置を示す断面図である。
【図3】 同上開閉体装置の開口状態を示す斜視図である。
【図4】 同上開閉体装置の開口状態を示す断面図である。
【図5】 同上開閉体装置の閉塞状態の一部を示す断面図である。
【図6】 同上開閉体装置の閉塞状態を示す断面図である。
【図7】 同上開閉体装置を開口させる状態の一部を示す断面図である。
【図8】 同上開閉体装置の開口状態を示す断面図である。
【図9】 同上開閉体装置の組立て前の状態の一部を示す断面図である。
【図10】 同上開閉体装置の組立て後の状態の一部を示す断面図である。
【図11】 本発明の開閉体装置の第2の実施の形態の一部を示す分解斜視図である。
【図12】 本発明の開閉体装置の第3の実施の形態のヒンジ装置の一部を示す分解斜視図である。
【図13】 同上開閉体装置の閉塞状態の一部を示す説明上面図である。
【図14】 同上開閉体装置の開口状態の一部を示す説明上面図である。
【符号の説明】
1 開閉体装置としてのパチスロ台
2 固定部材としてのキャビネット
11 開閉体としての遊戯部
21 連結部材
22 本体部
23 係止片部
25 取付空間
26 係止孔
31 ヒンジ装置
32 ヒンジ本体
36 座板部
37 嵌合凹部
41 リンク部材
51 カップ部材
52 カップ本体
56 係止突起

Claims (2)

  1. 固定部材と、
    開閉体と、
    カップ本体を備え前記開閉体に取り付けられるカップ部材、先端側に設けられた嵌合凹部を有し前記固定部材に固定される座板部、この座板部に一体的に取り付けられるヒンジ本体、およびこのヒンジ本体と前記カップ部材とを回動可能に取り付けるリンク部材を備えたヒンジ装置と、
    本体部、この本体部の上下の両側縁に設けられた一対の係止片部、およびこれら本体部と一対の係止片部とで形成され前記カップ部材が取り付けられる取付空間を有し前記開閉体に取り付けられた連結部材とを具備した開閉体装置であって、
    前記カップ本体の上端面および前記連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか一方には、係止孔が設けられ、
    記カップ本体の上端面および前記連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか他方には、前記係止孔に係止する係止突起が設けられ
    前記開閉体にて前記固定部材を閉塞した状態で、前記嵌合凹部の上側縁と前記連結部材の上側の係止片部とが嵌合して、前記連結部材の上下方向の移動が規制される
    ことを特徴とした開閉体装置。
  2. 固定部材と、
    開閉体と、
    カップ本体を備え前記開閉体に取り付けられるカップ部材、前記固定部材に固定される座板部、この座板部に一体的に取り付けられるヒンジ本体、およびこのヒンジ本体と前記カップ部材とを回動可能に取り付けるリンク部材を備えたヒンジ装置と、
    本体部、この本体部の上下の両側縁に設けられた一対の係止片部、およびこれら本体部と一対の係止片部とで形成され前記カップ部材が取り付けられる取付空間を有し前記開閉体に取り付けられた連結部材とを具備した開閉体装置であって、
    前記カップ本体の上端面および前記連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか一方には、係止孔が設けられ、
    記カップ本体の上端面および前記連結部材の上側に位置する係止片部のいずれか他方には、前記係止孔に係止する係止突起が設けられ
    前記開閉体にて前記固定部材を閉塞した状態で、前記座板部の下端縁と前記連結部材の下側の係止片部とが嵌合して、前記連結部材の上下方向の移動が規制される
    ことを特徴とした開閉体装置。
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