JP3813390B2 - 遊技機の扉取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンの前扉やパチンコ機の前枠など遊技機の遊技面を構成する扉を開閉自在に取り付けるための扉取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシンにおいては、リール装置や制御ボックスなどを収納する筐体の前方開口部に、リール表示窓などの表示部及び操作部を有する前扉がその左側縁をヒンジ側として開閉自在に取り付けられている。また、パチンコ機においては、遊技盤や操作ハンドルなどを備えた前枠が、板材を矩形に枠組みしてなる取付枠に対し同様に開閉自在に取り付けられている。
【0003】
そして、このような遊技機の扉取付構造においては、保守点検や組立の都合などから扉の取り外しを容易に行い得るヒンジ機構が多く採用されている。例えばパチンコ機の場合、実公平4−32144号公報などに開示されるように、取付枠の片側上下2箇所にそれぞれ一部が前方に突出する枠側金具を取り付けるとともに、開閉扉である前枠の片側上下2箇所にそれぞれ一部が前方に突出する扉側金具を取り付け、上下2組の枠側金具と扉側金具とを、それらに設けた支軸と軸受部(孔など)との嵌め込みにより結合することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、パチンコ機の前枠など遊技機の扉は非常に重たいため、これを作業者一人で持ち上げ、上下2箇所で支軸と軸受部との位置合わせをしながら嵌め込みを行うことは極めで困難な作業であった。
【0005】
そこで、この問題を解決するために、特開平8−38720号公報には、扉の上下2箇所のヒンジ部のうち、一方のヒンジ部では従来通り支軸と軸受部との嵌め込みにより枠側金具と扉側金具とを結合し、他方のヒンジ部では扉の上端部又は下端部に支軸を上下方向に出没可能に設け、この支軸を扉の内部に埋没した状態で支軸を枠側金具の軸受部に位置合わせした後ばねの付勢力により支軸を扉の内部から突出させて軸受部に嵌め込むようにしたものが提案されている。しかし、この提案のものでは、扉の上端部又は下端部に支軸を上下方向に出没可能に設けたり、扉の内部にばねなどを設けたりする必要があるため、扉の枠材などの大きさを変更しなければならないなどの不具合がある。
【0006】
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、遊技機の扉及び枠部の設計変更を要することなく、扉の取付作業を作業者一人でも容易に行い得る遊技機の扉取付構造を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、遊技面を構成する扉がその一側縁の上下2箇所で各々枠部に対し支軸回りに開閉自在に取り付けられた遊技機の扉取付構造として、上記上下2箇所のうち一方の取付箇所では、扉に扉側金具を、枠部に枠側金具をそれぞれ取り付けるとともに、上記扉側金具及び枠側金具のいずれか一方に支軸を、他方に軸受部をそれぞれ設けて、扉の取付時に上記支軸を軸受部に嵌入して枠側金具上に扉側金具を支持させるようにする。また、他方の取付箇所では、扉にヒンジ機構を、枠部にロック機構をそれぞれ設ける。上記ヒンジ機構を、扉に固定された固定金具と、この固定金具に一端が支軸を介して回動可能に連結されかつ他端に鉤状のフック部を有する回動金具とによって構成する一方、上記ロック機構を上記回動金具のフック部と係合可能に設け、扉の取付時に上記ロック機構により回動金具のフック部を係合ロックするように構成する。
【0008】
この構成では、扉を枠部に取り付ける場合には、先ず、扉を持ち上げた状態において、一方の取付箇所における扉側金具と枠側金具との間で支軸と軸受部との位置合わせをしながら、その支軸を軸受部に嵌入して枠側金具上に扉側金具を支持させる。この時、支軸と軸受部との位置合わせは一箇所だけであるので、その分位置合わせを容易に行うことができる。次に、枠側金具上に扉側金具を支持させた状態つまり扉を枠部側に1点で支持させた状態において、その支持点を中心として扉を枠部側に寄せながら、他方の取付箇所において、扉側のヒンジ機構の回動金具のフック部を枠部側のロック機構に対し係合ロックすることにより、扉がヒンジ機構及びロック機構を介して枠部に連結されかつヒンジ機構の支軸を中心に開閉自在に支持される。以上によって、扉の取付が終了することになり、その取付作業を容易に行うことができる。
【0009】
しかも、上記他方の取付箇所(ヒンジ部)においては、扉にロック機構の固定金具を固定しているだけであり、扉の設計変更を要することはない。また、枠部にロック機構を設けているが、このロック機構の配置箇所としては、枠部の上縁側では下方空間に、枠部の下縁側では上方空間に設定すればよいので、枠部においても設計変更を要することはない。
【0010】
請求項2に係る発明は、上記ロック機構の一つの具体的な形態を提供する。すなわち、上記ロック機構は、枠部に固定されかつ枠部の幅方向に延びたスライド溝を有する固定金具と、この固定金具のスライド溝に沿ってスライド可能に設けられたスライド金具と、このスライド金具をスライド溝の一端側に付勢するばねと、上記スライド金具に取り付けられた係合軸とを備え、上記ヒンジ機構の回動金具のフック部との係合時にそのフック部が上記係合軸に当接してばねの付勢力に抗してスライド金具を固定金具のスライド溝の他端側にスライドさせ、フック部が係合軸に係合してロックされる構成とする。この構成では、ロック機構が比較的少ない部材でコンパクトになる上、ばねの付勢力つまりばね力によりヒンジ機構の回動金具のフック部を確実に係合ロックすることができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、扉の取外し又は取付時にも上記ヒンジ機構がその支軸で分離されないという構成を有効に利用して、扉の開度調整機能を簡単に発揮できる形態を提供する。すなわち、上記ヒンジ機構の固定金具及び回動金具のいずれか一方に、支軸が貫通する貫通孔の周囲に突起部を設け、他方に同じく支軸が貫通する貫通孔の周囲に上記突起部が嵌合可能な複数の嵌合部を貫通孔の円周方向に所定間隔毎に設け、扉の開閉時上記突起部と嵌合部との嵌合により扉の開度が段階的に選択されるように構成する。
【0012】
請求項4に係る発明は、上記ヒンジ機構の固定金具が、扉の閉じ状態でその扉と枠体との隙間を塞ぐカバー部材の一部を構成する部分を有してなる構成とする。この構成では、ヒンジ機構の固定金具自体が扉と枠体との隙間を塞ぐカバー部材の一部を構成しているため、ヒンジ機構の配設箇所つまりヒンジ部における扉と枠体との隙間を通しての不正が防止される。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明の場合と他方の取付箇所におけるロック機構の配置位置を変更しながらこれと同様な機能を発揮し得る遊技機の扉取付構造を提供するものである。すなわち、他方の取付箇所では、扉にヒンジ機構を、枠部にフック部材をそれぞれ設ける。上記ヒンジ機構を、扉に固定された固定金具と、この固定金具に一端が支軸を介して回動可能に連結された回動金具とによって構成するとともに、上記回動金具の他端に上記フック部材と係合可能なロック機構を設け、扉の取付時に上記ロック機構によりフック部材を係合ロックするように構成する。
【0014】
この構成でも、扉を枠部に取り付ける場合、一方の取付箇所で支軸を軸受部に嵌入して枠側金具上に扉側金具を支持させた後、他方の取付箇所において、扉側のヒンジ機構の回動金具の他端に設けたロック機構により枠部側のフック部材を係合ロックすることにより、扉がヒンジ機構、ロック機構及びフック部材を介して枠部に連結されかつヒンジ機構の支軸を中心に開閉自在に支持されることになり、扉の取付作業を容易に行うことができる。しかも、上記ヒンジ機構などの配設に伴って扉及び枠部の設計変更を必要とすることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る扉取付構造を備えた遊技機としてのスロットマシンAを示し、このスロットマシンAは、筐体1の前方開口部に前扉2がその左側縁の上下2箇所で各々ヒンジ3又は4を介して開閉自在に取り付けられている。
【0016】
上記前扉2は、3つのリール表示窓6,6,6などの表示部と、スタートレバー7及び3個の停止ボタン8,8,8などの操作部と、メダル受け皿9とを有している。また、上記筐体1内には、図示していないが、複数の図柄が各々描かれた3つのリールを独立的に回転させるリール装置及びメダルの払い出しを行うホッパー装置などが収納されるようになっており、リール停止時には各リールの3駒分の図柄が前扉2の対応するリール表示窓6を通して外部に見えるようになっている。
【0017】
上記下側のヒンジ4は、図2及び図3に詳示するように、前扉2の下縁部2a下面に取り付けられた扉側金具11と、筐体1の底板1aに取り付けられた枠側金具12とからなる。扉側金具11は、前扉2の下縁部2a下面に当接してビス止めにより固定された矩形平板状の固定部11aと、この固定部11aの一辺より筐体1寄りに延出しかつ固定部11aに対し下方に位置するように段差状に形成された第1舌片部11bと、上記固定部11aの他の一辺より第1舌片部11bと直交して延出しかつ第1舌片部11bと同様に固定部11aに対し段差状に形成された第2舌片部11cとを有しており、第2舌片部11cには上下方向に貫通する孔よりなる軸受部13が形成されている。
【0018】
また、上記枠側金具12は、筐体1の底板1a上面に当接してビス止めにより固定された固定部12aと、この固定部12aの前縁より筐体1の底板1aの厚み分下方に下がった位置より段差状にかつ前方に延出する舌片部12bとを有しており、舌片部12bには上方に突出する支軸14が設けられている。そして、前扉2の取付時には上記支軸14を上記扉側金具11の軸受部13に下方より嵌入して枠側金具12の舌片部12b上に扉側金具11の第2舌片部11cを支持するとともに、前扉2の閉じ状態では枠側金具12の舌片部12b上に扉側金具11の第1及び第2舌片部11b,11cを共に載置するようになっている。
【0019】
一方、上記上側のヒンジ3は、図4に詳示するように、前扉2の上縁部2b寄りの位置に設けられたヒンジ機構20と、筐体1の上板1bに前方開口部に面して設けられたロック機構40とからなる。ヒンジ機構20は、前扉2に固定された固定金具21と、この固定金具21に一端が支軸としてのピボット軸22を介して水平方向に回動可能に連結された回動金具23とを備えている。
【0020】
上記固定金具21は、図5にも示すように、前扉2の側縁部2cに沿って上下方向に延びかつ側縁部2cに向かって開口する断面コの字状の垂直部21aと、この垂直部21aの一側辺部上端を外側に直角に折り曲げてなる水平部21bとを有している。垂直部21aは、水平部21bと同じ側の側辺部を前扉2側の部材(図示せず)に当接するとともに、この側辺部に設けたビス孔24を通してビス止めをすることにより前扉2側の部材に固定されており、またこの垂直部21aは、同じく前扉2側の部材(図示せず)に固定された断面コの字状のカバー部材25の上端と連続するようになっており、前扉2の閉じ状態で前扉2と筐体1との間の隙間をカバー部材25と共に塞ぐようになっている。水平部21bには、ピボット軸22が貫通する貫通孔26が設けられているとともに、この貫通孔26の周囲でかつ貫通孔26の中心を挟んで互いに対向する2箇所にそれぞれ突起部を構成する小球27を一部突出させた状態で保持するための保持孔28が設けられている。
【0021】
上記回動金具23の一端部には、ピボット軸22が貫通する貫通孔31が設けられているとともに、この貫通孔31の周囲に上記小球27が嵌合可能な嵌合部としての嵌合孔32が設けられている。この嵌合孔32は、1個の小球27に対し3つ計6つ設けられているとともに、1個の小球27に対応する3つの嵌合孔32,32,32は、貫通孔31の周囲に円周方向に45度間隔毎に設けられている。そして、固定金具21と回動金具23とを結合するときには、固定金具21の水平部21bの各保持孔28に小球27を挿入して保持させるとともに、水平部21b上の貫通孔26の周囲(詳しくは小球27よりも貫通孔26寄りの位置)にスペーサ33を配置し、この上から回動金具23の一端部を固定金具21の水平部21bに重ね合わせた後、ピボット軸22を回動金具23の貫通孔31及び固定金具21の水平部21bの貫通孔26に挿入して止め輪34などで抜け止め状態に結合するようになっている。
【0022】
上記固定金具21と回動金具23との結合構造では、ピボット軸22の回りに両者を相対的に回動させると固定金具21側の各小球27が回動金具23の3つの嵌合孔32,32,32に順次嵌合することにより45度ずつ段階的に最大90度まで回動するようになっており、これにより、前扉2の開閉時には前扉2が閉状態と45度開放の半開き状態と90度開放の全開状態とに選択されるようになっている。また、固定金具21の水平部21bには、前扉2の全開状態のときに回動金具23の側縁と当接してその回動を規制するストッパ部35が設けられている。
【0023】
上記回動金具23の他端部は、固定金具21との結合部である一端部から略直角に曲がりかつ一段低くなって延びており、この他端部には左右二つの鉤状のフック部36a,36bが形成されている。
【0024】
また、上記ロック機構40は、図6ないし図10にも示すように、筐体1の上板1bの下面に固定された固定金具41と、この固定金具41に横方向にスライド可能に保持されたスライド金具42と、このスライド金具42をスライド方向の一方に付勢するコイルばね43と、スライド金具42に取り付けられた左右二つの係合軸44,44とを備えている。
【0025】
上記固定金具41は、筐体上板1bの下面に当接して固定される上部水平部41aと、この上部水平部41の前縁を下方に直角に折り曲げてなる垂直部41bと、この垂直部41bの下縁を後方に直角に折り曲げてなりかつ上部水平部41aと所定距離を隔てて対向して延びる下部水平部41cとを有している。上部水平部41aは、その左右両側縁部にそれぞれ略U字状の切欠き溝46,46が形成され、この各切欠き溝46を通してボルト47を、筐体上板1bの上面側に埋設したナット48に螺合締結することにより筐体上板1bに固定されている。この上部水平部41a及び下部水平部41cにはそれぞれ横方向に長い長孔よりなる左右二つのスライド溝49,49が設けられているとともに、垂直部41bには、上記ヒンジ機構20の回動金具23のフック部36a,36bを導入可能なスリット状のフック導入口50が設けられている。
【0026】
上記スライド金具42は、上記固定金具41の上部水平部41aの下面(内面)にスライド可能に当接する上部水平部42aと、この上部水平部42aの後縁を下方に直角に折り曲げてなる垂直部42bと、この垂直部42bの下縁を前方に直角に折り曲げてなりかつ上記固定金具41の下部水平部41cの上面(内面)にスライド可能に当接する下部水平部42cとを有している。このスライド金具42の上部水平部42aと下部水平部42cとの間に跨って上記各係合軸44が取り付けられており、この各係合軸44の上端部は上部水平部42aを貫通して固定金具41の上部水平部41aのスライド溝49内にまで延び、また各係合軸44の下端部は下部水平部42cを貫通して固定金具41の下部水平部41cのスライド溝49内にまで延びており、よって、スライド金具42は、各係合軸44が固定金具41のスライド溝49内で移動できる範囲内でこのスライド溝49に沿って横方向にスライド可能に保持されている。
【0027】
上記コイルばね43を設けるに当たり、上記固定金具41の上部水平部41a及びスライド金具42の上部水平部42aにそれぞればね座部51,52が形成され、この両ばね座部51,52間にコイルばね43が常に圧縮状態に装着されており、コイルばね43は、スライド金具42の上部水平部42aと下部水平部42cとの間に横たわって配置されているとともに、スライド金具42を係合軸44がスライド溝49内の右端に寄るように常時付勢している。スライド金具42にはコイルばね43の付勢力つまりばね力に抗してスライド金具42をスライド溝49の左端側にスライドさせるための押込み片53がスライド金具42の垂直部42bの側縁を前方に直角に折り曲げて形成されている。
【0028】
次に、上記スロットマシンAの前扉2を筐体1の前方開口部に取り付け、また取り外すときの作業手順について、図11などを参照しながら説明する。前扉2を筐体1に取り付けるときには、先ず、前扉2を筐体1の前方開口部の位置にまで持ち上げた後、下側のヒンジ4において、図2及び図3に示すように、扉側金具11の軸受部13と枠側金具12の支軸14との位置合わせをしながら、軸受部13に支軸14を嵌入して枠側金具12の舌片部12b上に扉側金具11の第2舌片部11cを支持させる。この時、軸受部13と支軸14との位置合わせは下側のヒンジ4のみで行うに過ぎないので、従来の如く上下2箇所のヒンジ部で同時に位置合わせを行うものに比べて位置合わせ及び嵌入操作を容易に行うことができる。
【0029】
続いて、枠側金具12の舌片部12b上に扉側金具11の第2舌片部11cを支持させた状態つまり前扉2を筐体1に下側のヒンジ4で支持させた状態において、そのヒンジ4の支軸14を中心として前扉2の上部を筐体1側に寄せながら、上側のヒンジ3において、図4及び図11(a)に示すように、前扉2側のヒンジ機構20における回動金具23のフック部36a,36bを筐体1側のロック機構40における固定金具41のフック導入口50に差し込む。すると、上記フック部36a,36bの先端がそれぞれ対応する係合軸44と接触してコイルばね43の付勢力に抗してスライド金具42を一旦固定金具41のスライド溝49に沿って左側にスライドさせ、フック部36a,36bが係合軸44と係合する位置にまで差し込まれた時点でスライド金具42がコイルばね43の付勢力により固定金具41のスライド溝49に沿って右側にスライドしてフック部36a,36bと係合軸44との係合状態をロックする(図11(b)に示す状態)。
【0030】
この時、前扉2側のヒンジ機構20における回動金具23は、固定金具21の水平部21bの保持孔28で保持した小球27が回動金具23の嵌合孔32に嵌合して回り止め状態になっているため、フック部36a,36bの差し込みの反力としてピボット軸22回りに回動金具23を固定金具21の水平部21b上で回動させる力が作用しても回動することはなく、フック部36a,36bの差込操作を容易にかつ確実に行うことができる。以上によって、前扉2の取付が終了し、前扉2は上下2つのヒンジ3,4を介して筐体1に確実に取り付けられる。
【0031】
一方、前扉2を筐体1から取り外すときには、前扉2を全開状態にした後、先ず、上側のヒンジ3において、図11(c)に示すように、ロック機構40のスライド金具42の押込み片53をB方向に押し、前扉2側の回動金具23をC方向に引張ることにより、ロック機構40とヒンジ機構20とを分離する。続いて、前扉2を上方に持ち上げると、下側のヒンジ4において、扉側金具11の軸受部13内から枠側金具12の支軸14が抜けて外れるようになり、これにより、前扉2の取外しが終了する。
【0032】
このように、上記実施形態においては、前扉2の取付及び取外しを作業者一人でも容易にかつ確実に行うことができ、作業性の向上を図ることができる。しかも、下側のヒンジ4は従来と同様な構成であり、上側のヒンジ3は、前扉2の側縁部2c内側にヒンジ機構20の固定金具21を、筐体1の上板1b下面にロック機構40を取り付けるだけであるため、これらのヒンジ3,4を設ける当たっては筐体1及び前扉2のいずれをも設計変更する必要はなく、従来仕様のスロットマシンAにもそのまま使用することができる。
【0033】
また、上記ヒンジ機構20では、固定金具21の水平部21bの保持孔28で保持した小球27が回動金具23のピボット軸22回りに設けた3つの嵌合孔32,32,32のいずれかに嵌合することにより、前扉2を開けるときその開状態を45度開放の半開き状態と90度開放の全開状態のいずれかに選択することできる上、それらの開状態を一定の力(小球27と各嵌合孔32との嵌合力)で保持することができるので、営業中にスロットマシンAの保守点検などをする場合に非常に便利である。
【0034】
さらに、上記固定金具21の垂直部21aは、前扉2側の取り付けられたカバー部材25の上端と連続して、このカバー部材25と共に前扉2の閉じ状態で前扉2と筐体1との間の隙間を塞ぐようになっているため、上側のヒンジ3の配置箇所でも前扉2と筐体1との隙間からの不正を防止することができる。
【0035】
加えて、上記ロック機構40では、固定金具41にスライド溝49を設けてガイド機能を持たせたり、コイルばね43のばね座部51を設けたりして、部材の兼用により部品点数を少なくしているため、コンパクト化を図ることができる。また、コイルばね43の付勢力によりヒンジ機構20の回動金具23のフック部36a,36bを確実に係合ロックすることができるので、作動の信頼性をも高めることができる。
【0036】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば上記実施形態では、ヒンジ機構20の回動金具23に2つのフック部36a,36bを設けたが、このフック部の個数は、2つに限らず、1つでもよい。また、ロック機構40の固定金具41の上部水平部41a及び下部水平部41bにそれぞれ幅方向(左右方向)に延びるスライド溝49を設けたが、場合によっては、固定金具41の上部水平部41a又は下部水平部41bの一方のみにスライド溝を設けてもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、下側のヒンジ4を、前扉2に取り付けられた扉側金具11と、筐体1に取り付けられた枠側金具12とによって構成し、かつ前扉2の取付時に上記枠側金具12に設けた支軸14を、扉側金具11に設けた軸受部13に嵌入して枠側金具12上に扉側金具11を支持させるようにする一方、上側のヒンジ3を、前扉2に設けられたヒンジ機構20と、筐体1に設けられたロック機構40とによって構成し、かつ前扉2の取付時に上記ヒンジ機構20の回動金具23のフック部36a,36bを上記ロック機構40により係合ロックするようにしたが、本発明は、上側のヒンジ3と下側のヒンジ4とを全く逆の構成にしてもよい。
【0038】
さらに、上記実施形態では、ヒンジ機構20の回動金具23の他端部に鉤状のフック部36a,36bを形成する一方、このフック部36a,36bと係合可能なロック機構40を筐体1の上板1bに設けたが、本発明、特に請求項5に係る発明では、先端に鉤状のフック部を有するフック部材の基端を筐体1の上板1bに固定する一方、このフック部材のフック部と係合可能なロック機構(実施形態のロック機構40と同様な構成のもの)をヒンジ機構20の回動金具23の他端部に設けてもよく、実施形態の場合と同様な作用・効果を奏することができる。
【0039】
さらにまた、上記実施形態では、スロットマシンAにおいて、前扉2を筐体1の前方開口部に上下2箇所でヒンジ3,4を介して開閉自在に取り付ける場合について述べたが、本発明は、パチンコ機において、遊技盤や操作ハンドルなどを備えた前枠を、板材を矩形に枠組みしてなる取付枠に対し上下2箇所でヒンジを介して開閉自在に取り付ける場合などにも同様に適用することができるのは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明における遊技機の扉取付構造によれば、扉の取付時には上下2箇所のヒンジ部のうち、一方のヒンジ部のみで支軸を軸受部に位置合わせしながら嵌入して枠側金具上に扉側金具を支持させ、この支持状態で扉を枠部側に寄せて他のヒンジ部で扉側のヒンジ機構の回動金具他端のフック部を枠部側のロック機構により係合ロックし、あるいは扉側のヒンジ機構の回動金具他端に設けたロック機構により枠部側のフック部材を係合ロックすることにより、扉の取付を作業者一人でもって容易に行うことができ、取付作業の簡易化を図ることができる。しかも、遊技機の扉及び枠部の設計変更を必要としないので、実施化を図る上で非常に有利なものである。
【0041】
特に、請求項2に係る発明では、ロック機構を比較的少ない部材でコンパクトにすることができるとともに、ばね力によりヒンジ機構の回動金具のフック部を確実に係合ロックすることができるので、作動の信頼性を高めることができるという効果をも奏する。
【0042】
また、請求項3に係る発明では、ヒンジ機構の固定金具及び回動金具に各々支軸回りに設けた突起部と嵌合部との嵌合により扉の開度を段階的に選択することができるので、営業中での保守点検などに非常に便利なものである。
【0043】
さらに、請求項4に係る発明では、ヒンジ機構の固定金具が扉と枠体との隙間を塞ぐカバー部材の一部を構成しているため、ヒンジ部における扉と枠体との隙間からの不正を防止できるという効果を併有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの分解斜視図である。
【図2】上記スロットマシンの下側のヒンジ箇所における前扉の取付前の状態を示す斜視図である。
【図3】同じく前扉の取付後の状態を示す斜視図である。
【図4】上側のヒンジ箇所における前扉の取付前の状態を示す斜視図である。
【図5】ヒンジ機構の分解斜視図である。
【図6】図4のX−X線における拡大断面図である。
【図7】ロック機構の斜視図である。
【図8】同平面図である。
【図9】図8のY方向から見た矢視図である。
【図10】図8のZ−Z線における断面図である。
【図11】作動説明図である。
【符号の説明】
A スロットマシン
1 筐体(枠部)
2 前扉
3,4 ヒンジ
11 扉側金具
12 枠側金具
13 軸受部
14 支軸
20 ヒンジ機構
21 固定金具
22 ピボット軸(支軸)
23 回動金具
25 カバー部材
26,31 貫通孔
27 小球(突起部)
32 嵌合孔(嵌合部)
36a,36b フック部
40 ロック機構
41 固定金具
42 スライド金具
43 コイルばね
44 係合軸
49 スライド溝

Claims (5)

  1. 遊技面を構成する扉がその一側縁の上下2箇所で各々枠部に対し支軸回りに開閉自在に取り付けられた遊技機において、
    上記上下2箇所のうち一方の取付箇所では、扉に扉側金具が、枠部に枠側金具がそれぞれ取り付けられているとともに、上記扉側金具及び枠側金具のいずれか一方に支軸が、他方に軸受部がそれぞれ設けられていて、扉の取付時に上記支軸を軸受部に嵌入して枠側金具上に扉側金具を支持させるようになっており、
    他方の取付箇所では、扉にヒンジ機構が、枠部にロック機構がそれぞれ設けられており、上記ヒンジ機構は、扉に固定された固定金具と、この固定金具に一端が支軸を介して回動可能に連結されかつ他端に鉤状のフック部を有する回動金具とを備えており、上記ロック機構は、上記回動金具のフック部と係合可能に設けられており、扉の取付時に上記ロック機構により回動金具のフック部を係合ロックするようになっていることを特徴とする遊技機の扉取付構造。
  2. 上記ロック機構は、枠部に固定されかつ枠部の幅方向に延びたスライド溝を有する固定金具と、この固定金具のスライド溝に沿ってスライド可能に設けられたスライド金具と、このスライド金具をスライド溝の一端側に付勢するばねと、上記スライド金具に取り付けられた係合軸とを備え、上記ヒンジ機構の回動金具のフック部との係合時にそのフック部が上記係合軸に当接してばねの付勢力に抗してスライド金具を固定金具のスライド溝の他端側にスライドさせ、フック部が係合軸に係合してロックされるように構成されている請求項1記載の遊技機の扉取付構造。
  3. 上記ヒンジ機構の固定金具及び回動金具のいずれか一方には支軸が貫通する貫通孔の周囲に突起部が設けられ、他方には同じく支軸が貫通する貫通孔の周囲に上記突起部が嵌合可能な複数の嵌合部が貫通孔の円周方向に所定間隔毎に設けられており、扉の開閉時上記突起部と嵌合部との嵌合により扉の開度が段階的に選択されるようになっている請求項1又は2記載の遊技機の扉取付構造。
  4. 上記ヒンジ機構の固定金具は、扉の閉じ状態でその扉と枠体との隙間を塞ぐカバー部材の一部を構成する部分を有してなる請求項1〜3のいずれか一つに記載の遊技機の扉取付構造。
  5. 遊技面を構成する扉がその一側縁の上下2箇所で各々枠部に対し支軸回りに開閉自在に取り付けられた遊技機において、
    上記上下2箇所のうち一方の取付箇所では、扉に扉側金具が、枠部に枠側金具がそれぞれ取り付けられているとともに、上記扉側金具及び枠側金具のいずれか一方に支軸が、他方に軸受部がそれぞれ設けられていて、扉の取付時に上記支軸を軸受部に嵌入して枠側金具上に扉側金具を支持させるようになっており、
    他方の取付箇所では、扉にヒンジ機構が、枠部にフック部材がそれぞれ設けられており、上記ヒンジ機構は、扉に固定された固定金具と、この固定金具に一端が支軸を介して回動可能に連結された回動金具とを備えており、上記回動金具の他端には上記フック部材と係合可能なロック機構が設けられており、扉の取付時に上記ロック機構によりフック部材を係合ロックするようになっていることを特徴とする遊技機の扉取付構造。
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