JP2816534B2 - パチンコ機の前面枠施錠装置 - Google Patents

パチンコ機の前面枠施錠装置

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JP2816534B2
JP2816534B2 JP33264294A JP33264294A JP2816534B2 JP 2816534 B2 JP2816534 B2 JP 2816534B2 JP 33264294 A JP33264294 A JP 33264294A JP 33264294 A JP33264294 A JP 33264294A JP 2816534 B2 JP2816534 B2 JP 2816534B2
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稔 三輪
信明 鎌田
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株式会社エヌケーパーツ工業
有限会社愛和ライト
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体枠の前面に開閉可
能に取付けた前面枠を施錠するパチンコ機の前面枠施錠
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機の前面枠施錠装置は、
前面枠の裏面に固定される長尺の固定プレートと、該固
定プレートに上下方向へ移動可能に設けられる前面枠施
錠杆とを備え、固定プレートの中間に固定されたシリン
ダ錠の操作により前面枠施錠杆を移動させて前面枠を開
放状態にする構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の前面枠施錠装置は固定プレート,前面枠施錠杆
等が金属帯板をプレスにより曲げ加工したり孔あけやカ
シメ加工を施こして形成されるものであるため、その製
造工程は複雑で困難を極め、作業能率を著しく低下させ
るだけでなく、コストアップにつながっていた。
【0004】また、前面枠施錠杆は固定プレートに接触
しながら上下に移動するため、解錠操作が円滑でなかっ
たり、金属音を発生するという問題点があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するもので、部
品点数を少なくして全体構造を極めて簡易化すると共
に、安価に製作できるようなパチンコ機の前面枠施錠装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明のパチンコ機の前面枠施錠装置において
は、前面枠の開放側に位置した本体枠の内側上下位置に
合成樹脂製の支持台板を固定すると共に、該両支持台板
に施錠棒の両端を回動自在に軸支し、前記両支持台板に
は前面枠裏面の上下に固定された係止板の係止爪部が挿
入される溝状のガイド部を形成すると共に、施錠棒には
支持板のガイド部に臨んで係止板の係止爪部を係脱させ
る爪受部が形成された合成樹脂製の錠片とシリンダ錠の
板カムに係合するカム受部が形成された合成樹脂製のレ
バー片を固定し、前記施錠棒は常時係止板の係止爪部を
錠片の爪受部に係合させて前面枠を閉止状態とするよう
に回動付勢させると共に、シリンダ錠の板カムを回動し
て施錠棒を回動させることにより係止板の係止爪部と錠
片の爪受部との係合を解除して前面枠を開放状態にする
ようにしたものである。
【0007】また、前記施錠棒を回動付勢するために錠
片と一体に本体枠の内側に圧接させる弾性片を形成する
のが好ましい。
【0008】さらに、前記支持台板には、前面枠に固定
された係止板の係止爪部を接触させて該係止爪部をガイ
ド部に正しく挿入させるためのテーパー面を形成するの
が好ましい。
【0009】また、第2の発明のパチンコ機の前面枠施
錠装置は、前面枠の開放側裏面の上下位置に合成樹脂製
の固定板を取付けると共に、該両固定板に施錠棒の両端
を回動自在に軸支し、該施錠棒には本体枠に固定された
支持台板の爪受部に係脱する係止爪部が形成された合成
樹脂製の錠片とシリンダ錠の板カムに係合するカム受部
が形成された合成樹脂製のレバー片を固定し、前記施錠
棒は常時錠片の係止爪部を係止板の爪受部に係合させて
前面枠を閉止状態とするように回動付勢させると共に、
シリンダ錠の板カムを回動して施錠棒を回動させること
により錠片の係止爪部と係止板の爪受部との係合を解除
して前面枠を開放状態にするようにしたものである。
【0010】
【作用】上記のように構成された前面枠施錠装置は、鍵
を操作してシリンダ錠の板カムを回動するとレバー片の
カム受部が押されて施錠棒が回動する。施錠棒が回動す
ると錠片も回動し、これの係止爪部と係止板の爪受部と
の係合が解除されて前面枠が開放可能となる。
【0011】また、前面枠を本体枠に閉止する場合に
は、前面枠を本体枠に押圧すると錠片の係止爪部が係止
板の爪受部に当接し、さらに前面枠を押圧すると錠片が
施錠棒と一体となって回動する。そして、前面枠の閉止
位置で錠片の係止爪部が係止板の爪受部に係合され、こ
の前面枠の施錠が行なわれる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明が適用されるパチンコ機の正面図で
あり、1はパチンコ機の本体枠、2は本体枠1の前面に
開閉可能に軸着3,3された前面枠、4は前面枠2の裏
面に着脱自在に取付けられた遊技盤、5は遊技盤4の前
面を覆うように前面枠2の窓枠6に開閉可能に軸着され
たガラス扉枠である。このガラス扉枠5の開放側には、
錠止装置7(図7参照)が付設されており、開放レバー
8を下動することによってガラス扉枠5の施錠が解錠さ
れると共に、ガラス扉枠5が開放される。
【0013】本発明の一実施例の前面枠施錠装置は、図
2に示すように前面枠2の開放側に位置した本体枠1の
内側上下位置に取付ける合成樹脂製の支持台板9,9を
有する。この支持台板9,9は図3に示すように平板部
9a,9aと該平板部9a,9aから突出する軸受片部
9b,9bと受段部9c,9cとから構成され、軸受片
部9b,9bと受段部9c,9cとにより溝状のガイド
部10,10を形成している。このガイド部10,10
は図4および図5に示すように前面枠2を閉じたとき、
該前面枠2の開放側裏面の上下位置に固定された係止板
11,11の係止爪部12,12が挿入されるもので、
受段部9c,9cの前端部分は係止爪部12,12の下
面が接触可能なテーパー面9d,9dとして形成されて
いる。なお、支持台板9,9は平板部9a,9aと受段
部9c,9cに設けられた複数の取付孔9e,9eに挿
通するねじ13により本体枠2に固定される。
【0014】また、前記支持台板9,9の軸受片部9
b,9bと受段部9c,9cには上下方向に貫通する軸
通孔14,14が設けられており、該軸通孔14,14
に金属製の細長い施錠棒15の両端が挿通されて回動自
在に軸支されている。この施錠棒15の上下位置には支
持台板9,9のガイド部10,10にそれぞれ位置する
合成樹脂製の錠片16,16が取付けられ、ほぼ中間位
置には合成樹脂製のレバー片17が取付けられている。
この錠片16,16およびレバー片17の取付けは、そ
れぞれの円形孔16a,16a及び17aに施錠棒15
を挿通すると共に、該施錠棒15の偏平部15aを円形
孔16a,16a,17aの一文字状溝16b,16
b,17bに嵌入させることによって得られる。これに
よって、錠片16,16およびレバー片17は施錠棒1
5に固定されて、該施錠棒15と一体に回動可能なよう
に構成されている。
【0015】前記錠片16,16は係止板11,11の
係止爪部12,12を係脱させる爪受部18,18と本
体枠1の内側に圧接する弾性片19,19と摘み片2
0,20とを一体に有し、図7実線のように弾性片1
9,19の弾発力により錠片16,16を回動して爪受
部18,18と係止爪部12,12とを常に係合させて
前面枠2を閉止状態にしている(図4参照)。また、レ
バー片17はほぼ直角に折曲して前面枠2の前面に取付
けられたシリンダ錠21の板カム22に係合するカム受
部23が形成されている。
【0016】前記板カム22はシリンダ錠21の錠軸2
4に取付けられており鍵25の操作により図2矢印A,
B方向へ回動可能なようになっている。また、前記錠軸
24には開放レバー8の上方に接触状に位置するカム片
26が取付けられている。なお、前記支持台板9,9,
係止板11,11,錠片16,16およびレバー片17
はいずれも一体成形された合成樹脂部材であり、支持台
板9,9,係止板11,11および錠片16,16は上
下それぞれ対をなして共通部品として使用可能なように
同一構造として形成されている。
【0017】本発明は、上記のように構成されており、
シリンダ錠21の鍵差込口に鍵25を差込んで板カム2
2を図4矢印A方向に回転させると、該板カム22のカ
ム面22aがレバー片17のカム受部23に係合し、該
レバー片17を押動して施錠棒15を図5矢印C方向へ
回動させる。これにより、錠片16,16が図5および
図7鎖線のように回動して前面枠2の係止板11,11
の係止爪部12,12と本体枠1の錠片16,16の爪
受部18,18との係合が解かれ、前面枠2は開放可能
となる。
【0018】一方、開放した前面枠2を閉止するには該
前面枠2を本体枠1に手で押圧すると係止板11,11
の係止爪部12,12が支持台板9,9のガイド部1
0,10にガイドされて錠片16,16の爪受部18,
18先端に当接し、該錠片16,16を弾性片19,1
9の弾発力に抗して図7鎖線のように回動させる。そし
て、係止爪部12,12が爪受部18,18の先端を過
ぎると錠片16,16が弾性片19,19の弾発力によ
つて図7実線位置に回動復帰して前面枠2を円滑に施錠
する。
【0019】なお、前面枠2を閉止する際に該前面枠2
の開放側が自重で下がって爪受部18,18と係止爪部
12,12との係合位置がズレても係止爪部12,12
が支持台板9,9のテーパー面9d,9dに接触しつつ
確実にガイド部10,10に導かれることになるため何
等の支障もなく施錠することができる。
【0020】図8ないし図13は本発明の第2実施例を
示すものである。この第2実施例の前面枠施錠装置が第
1実施例と異なるところは、第1実施例の施錠棒15,
錠片16,16およびレバー片17を前面枠2側に取付
けた点である。したがって、第1実施例と同じ構造のも
のには同一符号を付して示している。これについて説明
すると、第2実施例の本体枠1に取付けられる支持台板
9,9には図8に示すように係止爪部27,27が一体
に形成されている。
【0021】一方、前面枠21には支持台板9,9と対
応する位置に固定板28,28がねじ29で取付けられ
ている。この固定板28,28には図9に示すように上
下方向に貫通する軸通孔30,30が設けられた軸受部
31,31と、支持台板9,9のガイド部10,10に
挿入される支持片32,32が一体に形成されている。
そして、図8に示すように軸受部31,31の軸通孔3
0,30に施錠棒15の両端が挿通されて回動自在に軸
支されている。また、施錠棒15の上下位置には錠片1
6,16が取付けられると共に、ほぼ中間位置にはレバ
ー片17が取付けられている。この施錠棒15に対する
錠片16,16とレバー片17の取付けは第1実施例と
同じであり、これによって錠片16,16およびレバー
片17は施錠棒15に固定されて該施錠棒15と一体に
回転する。
【0022】前記錠片16,16に設けられた弾性片1
9,19は図10に示すように固定板28,28に圧接
されており、該弾性片19,19の弾発力により錠片1
6,16を回動付勢して爪受部18,18と係止爪部2
7,27とを常に係合させて前面枠2を閉止状態にして
いる。また、レバー片17のカム受部23に係合する板
カム22と一体に開放レバー8を押下げてガラス扉枠6
を開放するカム片33が形成されている。
【0023】以上のように構成された第2実施例は、シ
リンダ錠21に鍵25を差込んで板カム22を図10矢
印A方向に回転させると該板カム22のカム面22aが
レバー片17のカム受部23に係合し、該レバー片17
を押動して施錠棒15を図11矢印C方向へ回動させ
る。これにより、錠片16,16が図13鎖線のように
回動して本体枠1の支持台板9,9の係止爪部27,2
7と錠片16,16の爪受部18,18との係合が解か
れ前面枠2は開放可能となる。
【0024】一方、開放した前面枠2を閉止するには該
前面枠2を本体枠1に手で押圧すると錠片16,16の
爪受部18,18が支持台板9,9の係止爪部27,2
7に当接し、該錠片16,16を弾性片19,19の弾
発力に抗して図13鎖線のように回動させる。そして、
爪受部18,18が係止爪部27,27の先端を過ぎる
と錠片16,16が弾性片19,19の弾発力によって
図13実線位置に回動復帰して前面枠2を円滑に施錠す
る。
【0025】なお、固定板28,28に設けられた支持
片32,32は爪受部18,18と係止爪部27,27
との係合位置がズレても支持台板9,9のテーパー面9
d,9dに接触しつつ、ガイド部10に導かれることで
該爪受部18,18と係止爪部27,27とを常に正し
く係合可能なように機能する。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明に係るパチンコ機の前面枠施錠装置は、係止
爪部を有する錠片とシリンダ錠の板カムに係合するカム
受部を有するレバー片とを施錠棒に固定すると共に、該
施錠棒を本体枠又は前面枠に回動自在に軸支し、該施錠
棒の回動により本体枠又は前面枠に固定的に設けられる
爪受部と錠片の係止爪部とを係脱可能として前面枠を施
錠又は解錠するように構成したものであるから、従来装
置のように施錠部材を上下動させるものに較べて構造が
簡単で爪受部と係止爪部との係止,係脱作動が円滑とな
るばかりでなく、取付けも容易で作業性を向上すること
ができる。
【0027】また、支持台板,係止板および錠片等の各
構成部品を合成樹脂の一体成形で形成するものであるか
ら製造が容易であり、しかも各構成部品は対をなして共
通部品として使用可能な構造であることからコストを著
しく軽減することができる。
【0028】さらに、施錠時又は解錠時に発生する金属
音を解消することができると共に、施錠部材を付勢する
ためのばね部材を不要として部品点数を削減することが
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ機の正面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に係る前面枠施錠装置の斜視
図である。
【図3】図2の要部の分解斜視図である。
【図4】前面枠の施錠時の要部斜視図である。
【図5】前面枠の解錠時の要部斜視図である。
【図6】前面枠の施錠時の要部正面図である。
【図7】一部断面にして作用を説明する要部平面図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例に係る前面枠施錠装置の斜
視図である。
【図9】図8の要部分解斜視図である。
【図10】他の実施例に係る前面枠の施錠時の要部斜視
図である。
【図11】他の実施例に係る前面枠の解錠時の斜視図で
ある。
【図12】他の実施例に係る前面枠の施錠時の要部正面
図である。
【図13】一部断面にして作用を説明する他の実施例に
係る要部平面図である。
【符号の説明】
1 本体枠 2 前面枠 9 支持台板 10 ガイド部 11 係止板 12 係止爪部 15 施錠棒 16 錠片 17 レバー片 18 爪受部 19 弾性片 23 カム受部 28 固定板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体枠の前面に前面枠を開閉自在に取付
    けてなるパチンコ機において、 前面枠の開放側に位置した本体枠の内側上下位置に合成
    樹脂製の支持台板を固定すると共に、該両支持台板に施
    錠棒の両端を回動自在に軸支し、前記両支持台板には前
    面枠裏面の上下に固定された係止板の係止爪部が挿入さ
    れる溝状のガイド部を形成すると共に、施錠棒には支持
    板のガイド部に臨んで係止板の係止爪部を係脱させる爪
    受部が形成された合成樹脂製の錠片とシリンダ錠の板カ
    ムに係合するカム受部が形成された合成樹脂製のレバー
    片を固定し、 前記施錠棒は常時係止板の係止爪部を錠片の爪受部に係
    合させて前面枠を閉止状態とするように回動付勢させる
    と共に、シリンダ錠の板カムを回動して施錠棒を回動さ
    せることにより係止板の係止爪部と錠片の爪受部との係
    合を解除して前面枠を開放状態にするようにしたことを
    特徴とするパチンコ機の前面枠施錠装置。
  2. 【請求項2】 錠片に弾性片を一体に形成し、該弾性片
    を本体枠の内側に圧接させることにより施錠棒を回動付
    勢するようにした請求項1記載のパチンコ機の前面枠施
    錠装置。
  3. 【請求項3】 本体枠の前面に前面枠を開閉自在に取付
    けてなるパチンコ機において、 前面枠の開放側裏面の上下位置に合成樹脂製の固定板を
    取付けると共に、該両固定板に施錠棒の両端を回動自在
    に軸支し、該施錠棒には本体枠に固定された支持台板の
    爪受部に係脱する係止爪部が形成された合成樹脂製の錠
    片とシリンダ錠の板カムに係合するカム受部が形成され
    た合成樹脂製のレバー片を固定し、 前記施錠棒は常時錠片の係止爪部を係止板の爪受部に係
    合させて前面枠を閉止状態とするように回動付勢させる
    と共に、シリンダ錠の板カムを回動して施錠棒を回動さ
    せることにより錠片の係止爪部と係止板の爪受部との係
    合を解除して前面枠を開放状態にするようにしたことを
    特徴とするパチンコ機の前面枠施錠装置。
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