JP4584042B2 - 施錠装置の受け金具 - Google Patents

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Description

本発明は、スロットマシン、パチンコ機等のゲーム機に使用される施錠装置の受け金具に関する。
例えば、パチンコホールなどで使用されるスロットマシンは、通常、矩形箱形のキャビネットの前面に前扉が設けられ、側部に設けた蝶番を介して開閉可能とされ、前扉の自由端側には、縦に施錠装置が取り付けられる。そして、前扉の閉鎖時には、キャビネット側に取り付けた受け金具に、その施錠装置の鉤部材が係止され、施錠される。
施錠装置は、前扉の自由端側の内側に縦に固定され、その上部と下部に突設された鉤部材に対向して、ゲーム機のキャビネット側に受け金具が取り付けられ、前扉を閉じると、前扉側の施錠装置の鉤部材がキャビネット側の受け金具の係止片に係止されて前扉が施錠される。このキャビネット側の受け金具は、通常、下記特許文献1に記載されるように、キャビネットの内壁部の取付固定される取付板部の一部を直角に曲げて鉛直面を形成するように、係止板部を形成して構成されている。
実公昭58−41998号公報
そして、従来の一般的なゲーム機の施錠装置においては、図9に示すように、前扉を閉じると、施錠装置の鉤部材40が、受け金具41の鉛直に配置された係止板部43の下縁部又は上縁部に対し係止され、施錠される。しかるに、図9に示す如く、受け金具41は、その取付板部42に対しその係止板部43が鉛直線部分をその曲げ境界線として、鉤部材40側つまり正面を向くように直角に曲げて形成されている。
このために、図9のように、鉤部材40が受け金具41の係止板部43に係止された施錠状態で、施錠装置を固定した前扉を強く開方向に引いた場合、その開方向への荷重が鉤部材40を介して受け金具41の係止板部43の板厚方向に印加されることになる。つまり、前扉を無理に開く際、鉤部材40にかかる力の方向が、取付板部42に対する係止板部43の曲げ方向と一致していた。このため、係止板部43には、その取付板部42に対する曲げ角度を変える方向に荷重が加わり、取付板部42に対する係止板部43の直角の曲げ角度が変化しやすいという不具合があった。
したがって、不正解錠などにより前扉が強力に開方向に引かれた場合、係止板部43の直角曲げ角度が変化し、つまり係止板部43に変形が生じて、キャビネットと前扉の間に隙間が生じる虞があった。
また、前扉を閉じて施錠する際には、図9に示すように、鉤部材40の傾斜部が先ず係止板部43の下縁部に接触して下側への回動力が生じ、これにより鉤部材40は一旦下方に傾動し、その後、図示しないばね部材の付勢力により水平状態に復帰して、鉤部材40が係止板部43に係止される施錠状態となるところ、係止板部43の下縁部は切断面として角部を有しているため、鉤部材40と係止板部43の摩擦抵抗が増大し、前扉を閉じる際の閉鎖操作力が増大しやすいという課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、施錠状態で前扉が強く開方向に引かれた場合でも、係止部分の変形を防止すると共に、軽く前扉を閉じて施錠することができる施錠装置の受け金具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の施錠装置の受け金具は、ゲーム機のキャビネットの内側に取り付けられ、ゲーム機の前扉の内側に取り付けられた施錠装置の鉤部材が係止される施錠装置の受け金具において、キャビネットの内壁面に取付け固定される取付板部と、取付板部を構成する平板の幅方向から見た面に直角に突設され、鉤部材が係止される係止部とを備え、係止部は、円筒における円周の一部分を軸方向に平行に切り取った部分円筒形状で略樋状に形成されると共に、前扉の閉鎖時に鉤部材の先端傾斜部が接触する部位に凸状曲面が設けられ、凸状曲面は係止部の軸方向と平行で上下方向に湾曲していることを特徴とする。
また、請求項2の受け金具は、上記請求項1の受け金具において、上記係止部が上記取付板部の平板の幅方向から見た面の縁部から直角に突出するように一体形成されていることを特徴とする。
このように構成された施錠装置の受け金具は、ゲーム機のキャビネット(筐体、本体枠等を含む)の内側に固定され、キャビネットに対し開閉可能に装着された前扉(前枠、前面枠等を含む)の内側には、施錠装置がその鉤部材をキャビネット側に向けて縦に固定される。
施錠装置を固定した前扉を、受け金具を固定したキャビネットに対し閉じると、先ず、施錠装置の鉤部材の先端傾斜部が、受け金具の係止部前面の凸状曲面に接触し、さらに前扉を閉じるに伴い、ばね部材の付勢力に抗して鉤部材が回動し又は摺動して、鉤部材の係止凹部が係止部に達したとき、鉤部材が元の位置に戻って係止され、施錠状態となる。つまり、鉤部材は、受け金具の係止部前面の凸状曲面に滑らかに接触しながら閉鎖方向に進行すると共に回動し又は摺動して、鉤部材の係止凹部が係止部に達したとき、係止部の背面側の端面に係止されて、施錠される。したがって、閉鎖時に鉤部材の傾斜部と係止部の凸状曲面との間に生じる摩擦抵抗は非常に小さく、軽く前扉を閉じるだけで、容易に施錠することができる。
また、施錠状態において、前扉を開方向に引いたときの荷重は、鉤部材の係止凹部の前後方向つまり係止部の前後方向に印加されるところ、受け金具の係止部は単純な板状ではなく、その正面が凸状曲面形状に形成されると共に、その側面が略円弧状に形成され、前後に幅のある立体形状となっているため、その剛性と曲げ強度は充分に大きい。
従って、施錠状態において、不正解錠などにより前扉が強引に開方向に引っ張られた場合でも、係止部の変形や曲げは防止され、キャビネットと前扉の間に生じやすい隙間の発生を防止することができる。
また係止部が円筒における円周の一部分を軸方向に平行に切り取った部分円筒形状で略樋状に形成されるので、軽量化され、係止部全体が曲面で形成されて、曲げ強度大きくまた、上部または下部等の何れの部分で鉤部材が接触しても、曲面接触となって、摩擦抵抗は最少となる。したがって、鉤部材の形状や大きさに関わらず、上側に傾斜部と係止凹部を有する鉤部材、或は下側に傾斜部と係止凹部を有する鉤部材の何れであっても、その鉤部材と係止部と摩擦抵抗を低減し、前扉を閉じて施錠する際の抵抗負荷を小さくすることができる。
また、請求項のように、取付板部の平板の幅方向から見た面の縁部から係止部を直角に突出するように一体形成すれば、金属板を素材としてプレス加工により、取付板部と係止部を簡単に一体成形することができ、少ない工程で、安価に受け金具を製造することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は施錠装置の受け金具1の左側面図と背面図を示し、図2はその右側面図と拡大断面図を示している。この受け金具1は、図のように金属板により縦長に成形され、スロットマシンなどのゲーム機のキャビネット30の内側前縁部の側壁に、後述の施錠装置10の対応位置に合わせて、縦に固定されるものである。
受け金具1は、図1、図2に示す如く、縦長の帯状金属板からなる取付板部2の上部と下部の左側面側に、凸状曲面3a、4aを有する係止部3、4が水平に突設されて構成されている。この係止部3、4は、円筒における円周の一部分を軸方向に平行に切り取った形状に形成され、その先端部の形状つまり左側面の形状は、円弧状に形成される。つまり、係止部3、4は、円筒の一部を軸方向に平行に切り取った部分円筒外周形状で略樋状に形成され、その断面、側面共に円弧状に形成されている。係止部端面の円弧の円周上の角度は、例えば約135度となっており、角度約135度の円弧状側面を有する係止部3、4が、取付板部2の側面に、略横方向に直角に(水平に)突設されている。従って、円筒の一部から形成される係止部3、4は、その正面に凸状曲面3a、4aを有し、その背面に凹状曲面3b、4bを有し、凸状曲面3a、4aの湾曲方向は上下(前後)方向となっている。
受け金具1の取付板部2には、複数の取付孔が穿設され、取付板部2を取付孔と固定ねじによりキャビネット30の内側壁部に取り付けた際、係止部3、4の凸状曲面3a、4aは、正面を向き、凸状曲面3a、4aの湾曲方向が上下(前後)方向となるように、取り付けられる。さらに、取付板部2の正面側の縁部には長手方向に沿って段差部2aが形成され、この段差部2aにより取付板部2の曲げ強度を高くしている。また、係止部4の下側の取付板部2の側面に、施錠装置側の支持ローラ9を受けるためのローラ受け部5が水平に固定されている。
この受け金具1は、製造時、別個に形成した係止部3、4の端面を、取付板部2の側面に突き合わせ、その突合せ部分を溶接により固定して製作することもできるが、係止部4が取付板部2の側面の縁部から水平方向に直角に突出する形状であるから、帯状の金属板を素材として、プレス加工により、先ず取付板部2の側面の縁部に係止部の元となる部分を一体に付けて裁断しておき、その部分をプレス成形によって円弧状側面を有する凸状曲面形状に成形することができる。これにより、プレス成形のみの少ない作業工程で、受け金具1を製造でき、安価な製造コストでの製造が可能である。
一方、施錠装置10は、図3〜図5に示すように、取付板12と支持板を略断面L形または略コ字状に成形した縦長の基枠体11を有し、支持板は、上から第1支持板13、第2支持板14、及び第3支持板15に分かれて形成されている。そして、第1支持板13の上部に、上鉤部材23が枢支ピン23aを介して水平位置から下側に傾動可能に枢支され、一方、第3支持板15には、下鉤部材24が枢支ピン24aを介して水平位置から上側に傾動可能に枢支されている。
つまり、上鉤部材23は三角形頭部の内側の係止凹部を上向きにして枢支され、下鉤部材24は三角形頭部の内側の係止凹部を下向きにして、枢支されている。さらに、図5のように、上鉤部材23の元部には内側に曲折してばね掛け部23bが設けられ、このばね掛け部23bを、第1支持板13に設けた開口部から内側に差し入れるように装着される。そして、ばね掛け部23bと第1支持板13間にコイルばね19bが掛けられ、上鉤部材23は上側の施錠方向に付勢されており、水平位置で停止し、下方に傾動可能としている。このような上鉤部材23は、前扉を閉じる施錠時には、受け金具1の係止部3に接触して回動力を受け、コイルばね19bの付勢力に抗して回動(傾動)可能である。さらに、この上鉤部材23には、第1支持板13の外側に摺動可能に配設した第1解錠作動杆25の係合部25bが係合可能であり、解錠操作時に、第1解錠作動杆25が下降したとき、その係合部25bが上鉤部材23の一部に係合して、これを水平位置から下側に傾動させ、解錠動作を行う。
さらに、第3支持板15の上部に下鉤部材24が枢支ピン24aにより上側に傾動可能に水平に枢支される。この下鉤部材24はその三角形頭部の内側の係止凹部を下向きにして下側に傾動可能に、第3支持板5の外側に枢支され、下鉤部材24の元部に内側に曲折して設けたばね掛け部24bを、第3支持板5に設けた開口部から内側に差し入れて装着される。そして、ばね掛け部24bと第3支持板5間にコイルばね19cが掛けられ、下鉤部材24は下側の施錠方向に付勢されており、水平位置で停止し、上方に傾動可能としている。下鉤部材24は、前扉を閉じる施錠時には、受け金具1の係止部3に接触して回動力を受け、コイルばね9cの付勢力に抗して回動可能である。さらに、この下鉤部材24には、第3支持板15の外側に摺動可能に配設した第2解錠作動杆26の係合部26bが係合可能であり、解錠操作時に、第2解錠作動杆26が上昇したとき、その係合部26aが下鉤部材24の一部に係合して、これを水平位置から上側に傾動させ、解錠動作を行う。
さらに、図5に示すように、第1解錠作動杆25には3個のガイド用の長孔が形成され、それらの長孔にガイドピン28a、28b、28cが挿入され、各ガイドピン28a、28b、28cの先端が第1支持板13に固定される。これにより、第1解錠作動杆25は第1支持板13の外側に沿って上下に摺動可能に、それらの長孔とガイドピン28a、28b、28cの係合により支持され、上鉤部材23は第1支持板13の外側に枢支されている。また、第1解錠作動杆25の下部は、図3に示すように、対向壁部16とカム部材18の間を通るように曲折されて配設され、第1解錠作動杆25の下部にはカム部材18の第1係合凸部18aが係合可能な係合部25cが形成されている。後述のシリンダ錠17の操作によってカム部材18を、図3の反時計方向に回動させたとき、カム部材18の第1係合凸部18aが係合部25c係合して第1解錠作動杆25を下方に摺動させるように動作する。
また、第2解錠作動杆26には2個のガイド用の長孔が形成され、それらの長孔にガイドピン28d、28eが挿入され、各ガイドピン28d、28eの先端が第3支持板15に固定される。これにより、第2解錠作動杆26は第3支持板15の外側に沿って上下に摺動可能に、長孔とガイドピン28d、28eの係合により支持されている。
また、第2解錠作動杆26の上部は、図3に示すように、第2支持板14とカム部材18の間を通るように配設され、第2解錠作動杆26の上部にはカム部材18の第2係合凸部18bが係合可能な係合部26bが形成されている。カム部材18は、図3に示すように、第1係合凸部18aと第2係合凸部18bを、カムの中心を通る対角線上に形成しており、後述のシリンダ錠17の操作によってカム部材18を、図3の反時計方向に回動させたとき、カム部材18の第2係合凸部18bが係合部26bと係合して第2解錠作動杆26を上方に摺動させる。このように、カム部材18の反時計方向の回動により、第1解錠作動杆25は下方に摺動し、第2解錠作動杆26は上方に摺動するようにしている。
さらに、中間位置の第2支持板14の内側には、スイッチ用作動杆27が摺動可能に配設される。スイッチ用作動杆27には図5に示すように作動部27aが外側に突出して設けられ、この作動部27aを第2支持板14に設けた長孔から突き出すように、第2支持板14と第2解錠作動杆26の上端部との間で摺動可能に支持されている。また、このスイッチ用作動杆27と第2支持板14との間にコイルばね19e(図3)が掛け渡され、スイッチ用作動杆27を上方に付勢する。
また、スイッチ用作動杆27の上部にはカム部材18の第3係合凸部18cと係合可能な係合部27bが設けられ、図3における時計方向(解錠操作時とは逆方向)にカム部材18が回動したとき、第3係合凸部18cが係合部27bに係合し、スイッチ用作動杆27を下方に摺動させる。第2支持板14の外側に、ブラケット29を介して非接触スイッチが取り付けられ、スイッチ用作動杆27の下方摺動時に作動部27aが作用して、非接触スイッチがオンオフ作動する。
取付板12における第2支持板4と対向壁部16の間には、シリンダ錠17が錠軸17aを基枠体11内に挿入するように、前方に突出して取り付けられる。取付板12の所定位置に大径孔が穿設され、その大径孔にシリンダ錠17の外筒を通し、その元部のフランジ17bを取付板12に固定するようにして、シリンダ錠17は取り付けられる。シリンダ錠17の錠軸17aには上記カム部材18が固定される。
上記のように、カム部材18には、3個の第1係合凸部〜第3係合凸部18a〜18cが設けられ、そのうちの対角線上の2個の第1、第2係合凸部18a、18bは、第1解錠作動杆25を下方に第2解錠作動杆26を上方に摺動させて、解錠用に使用され、残り1個の第3係合凸部18cはスイッチ用作動杆27をスイッチ作動用に使用される。なお、第3支持板15の突出した部分には、支持ローラ9が回動自在に軸支され、扉の閉鎖時にキャビネット30側のローラ受け部5を転動し、前扉31を支持するように作用する。
施錠装置10は、図6のように、ゲーム機の前扉31の内側に、その上鉤部材23、下鉤部材24をキャビネット30側の受け金具1の係止部3、4に向けて、縦に固定される。施錠装置10のシリンダ錠17の先端操作面は、前扉31の前面に露出し、前扉31の前面側から操作される。
次に、上記構成のゲーム機の施錠装置の動作を説明する。施錠装置10を取り付けた前扉31を、受け金具1を固定したキャビネット30に対し閉じると、先ず、施錠装置10の上鉤部材23と下鉤部材24の先端傾斜部が、受け金具1の係止部3、4の凸状曲面3a、4aに接触する。
このとき、上鉤部材23は下側に傾動する荷重を受けて下側に傾動し、下鉤部材24は上側に傾動する荷重を受けて上側に傾動する。そして、各鉤部材23、24の三角形頭部元部の係止凹部が係止部3、4に達したとき、コイルばね19b、19cの付勢力によって上鉤部材23と下鉤部材24が水平位置に戻り、図8のように、係止部3、4の背面側の縁部に、各鉤部材の係止凹部が係止され、施錠状態となる。
このとき、上鉤部材23と下鉤部材24の先端傾斜部は、受け金具1の係止部3、4の凸状曲面3a、4aに接触しながら傾動するため、先端傾斜部と凸状曲面3a、4aの摩擦抵抗は非常に小さく、非常に軽い力で前扉31を閉じて施錠ができると共に、両部材の摩耗を低減することができる。
すなわち、受け金具1の係止部3、4は、上鉤部材23と下鉤部材24の傾動方向と同じ上下(前後)方向に湾曲した凸状曲面3a、4aを有しているため、前扉31を閉じる際、上鉤部材23と下鉤部材24の先端傾斜部は、係止部3、4の凸状曲面3a、4aに沿って滑るように移動するので、その間の摩擦抵抗は非常に小さくなる。一方、上鉤部材23、下鉤部材24を施錠側に付勢するコイルばね19b、19cの付勢力は、各々上鉤部材23、下鉤部材24を単独で水平位置に戻すのみで良いため、非常に弱いばね力となっており、また、各鉤部材23、24の先端傾斜部が受ける荷重はさらに小さくなるから、前扉31を閉じる際の閉鎖操作力は、非常に小さくなる。
このように、上鉤部材23、下鉤部材24の先端傾斜部と係止部3、4の凸状曲面3a、4aとの間の摩擦抵抗が非常に小さく、上鉤部材23、下鉤部材24を施錠側に単独で付勢するコイルばね19b、19cの付勢力も小さく、さらに、前扉31を開閉可能に支持する蝶番の軸と軸受間の摩擦抵抗も非常に小さいため、前扉31は非常に軽く閉じることができる。
一方、施錠状態において、不正解錠行為などにより前扉31が強引に開方向に引っ張られた場合、受け金具1の係止部3、4には、上鉤部材23、下鉤部材24の係合凹部の縁部を介して、前後方向に曲げ荷重が印加される。しかし、係止部3、4は、単純な板状ではなく、円筒の円周の一部を軸方向に平行に切り取った部分円筒外周曲面形状に形成されるため、その係止部3、4に大きな曲げ荷重が印加され場合、その荷重は曲面形状によって分散され、係止部3、4が曲折されることは防止される。したがって、前扉31を強引に開方向に引いた場合でも、係止部3、4の取付板部2に対する角度は変化せず、係止部3、4の曲げや変形を防止して、キャビネット30と前扉31の間に生じやすい隙間の発生を防止することができる。
このように、従来の受け金具にあっては、一般に図9に示す如く、係止板部が取付板部の垂直取付面に対し直角な鉛直面をもって曲折形成されていたため、不正解錠を目的として強く前扉が開方向に強力に引っ張られた場合、通常の板厚の受け金具では、取付板部に対し係止板部が曲がり、前扉とキャビネットとの間に隙間が生じる虞があったが、本施錠装置の受け金具1によれば、前扉31の開方向の力は受け金具1の係止部3、4平面方向に加わるため、係止部3、4の曲がり変形を防止して、隙間の発生を防止することができる。
一方、前扉31を開く場合は、キーによってシリンダ錠17の錠軸17aを回し、カム部材18を図3の反時計方向に回転させる。これにより、カム部材18の第1係合凸部18aが第1解錠作動杆25の係合部25cと係合してこれを下方へ摺動させ、同時にカム部材18の第2係合凸部18bが第2解錠作動杆26の係合部26bと係合してこれを上方へ摺動させる。
このとき、カム部材18はその第1係合凸部18aと第2係合凸部18bがカムの中央を通る対角線上に位置するため、カム部材18には第1解錠作動杆25と第2解錠作動杆26を摺動させるための荷重がバランスよく作用し、比較的軽い力で第1解錠作動杆25と第2解錠作動杆26を解錠方向に摺動させることができる。
そして、解錠操作時には、第1解錠作動杆25が下方に摺動し、第2解錠作動杆26が上方に摺動し、上鉤部材3が下方に傾動し、下鉤部材4が上方に傾動する。この上鉤部材3と下鉤部材4の傾動によって、キャビネット30側の受け金具1の係止部3、4との係合が外れ、前扉31は開放可能な状態となる。
なお、上記実施形態では、受け金具1の係止部3、4は、円筒の円周の一部を軸方向に平行に切り取った形状の部分円筒外周形状としたが、必ずしも正確な円筒の一部である必要はなく、係止部の正面が凸状曲面で形成されると共に、係止部の側面が略円弧状に形成されているものであれば使用可能である。
また、上記実施形態の施錠装置10は、その鉤部材が支持板に枢軸を介して枢支され、傾動する構造であったが、施錠杆の上部と下部に鉤部が一体的に突設され、施錠杆が基枠体内に摺動可能に配設され、鉤部が平行移動する構造のものであってもよい。また、上記実施形態の受け金具1は、1本の取付板部2の上部と下部に、係止部3、4を設けた構造であったが、取付板部を上部と下部に分離し、各々の取付板部に係止板部を設ける構造であっても、本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態を示す施錠装置の受け金具1の左側面図(a)と背面図(b)である。 同受け金具1の右側面図(a)とそのb−b断面図である。 施錠装置10の背面図である。 施錠装置10の左側面図である。 施錠装置10の分解右側面図である。 使用状態を示す前扉の解放時の施錠装置と受け金具の左側面図である。 施錠するまでの動作を示す施錠装置と受け金具の部分左側面図である。 施錠時の施錠装置と受け金具の左側面図である。 従来の受け金具を示す斜視図である。
符号の説明
1−受け金具
2−取付板部
3、4−係止部
3a、4a−凸状曲面
10−施錠装置
17−シリンダ錠
18−カム部材
23−上鉤部材
24−下鉤部材

Claims (2)

  1. ゲーム機のキャビネットの内側に取り付けられ、該ゲーム機の前扉の内側に取り付けられた施錠装置の鉤部材が係止される施錠装置の受け金具において、
    該キャビネットの内壁面に取付け固定される取付板部と、
    該取付板部を構成する平板の幅方向から見た面に直角に突設され、該鉤部材が係止される係止部と
    を備え、
    該係止部は、円筒における円周の一部分を軸方向に平行に切り取った部分円筒形状で略樋状に形成されると共に、該前扉の閉鎖時に該鉤部材の先端傾斜部が接触する部位に凸状曲面が設けられ、
    該凸状曲面は該係止部の該軸方向と平行で上下方向に湾曲していることを特徴とする施錠装置の受け金具。
  2. 前記係止部は、前記取付板部の平板の幅方向から見た面の縁部から直角に突出するように一体形成されていることを特徴とする請求項1記載の施錠装置の受け金具。
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