JP2007111268A - 遊技機用施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム部材が回動された状態で、前扉が閉じられた場合でも、前扉を良好に閉鎖して施錠する遊技機用施錠装置を提供する。
【解決手段】基枠2内には中枠施錠用の爪部材5,6と前扉用爪部材7,8,9を解錠動作させる摺動杆40が上下摺動可能に配設される。摺動杆40にはカム部材12が係合するカム係合部49が設けられ、摺動杆40は、上部と下部に2分割されると共に、その連結部を連結ピン54により揺動可能に連結して形成される。連結部には摺動杆40を取付板側に戻すための捻りばね15が装着される。前扉32の閉鎖時にカム部材12が基枠の取付板のカム用開口部19から進入し、基枠2内の摺動杆40のカム係合部49に当接したとき、摺動杆40の連結部が捻りばね15の付勢力に抗して背面側に移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機の前扉及び中枠を筐体に対し施錠する施錠装置に関し、特に施錠装置本体を中枠に取り付け、前扉にシリンダ錠を取り付けた構造の遊技機用施錠装置に関する。
パチンコ機の施錠装置として、従来、下記特許文献1に記載される構造の錠装置が知られている。この錠装置は、前扉及び中枠を筐体に対し施錠する錠装置であり、その基枠は中枠に取り付けられ、取付板と支持板からなる基枠の内側に、第1摺動杆と第2摺動杆が摺動可能に配設され、支持板の上部と下部に鉤部が筐体側に向けて且つ第1摺動杆に連結されて傾動可能に枢支される。さらに、前扉用鉤部が前扉側に向けて基枠の上部と下部に且つ第2摺動杆に連結されて傾動可能に枢支され、基枠の取付板の中間部にシリンダ錠がその錠軸を取付板に設けた孔から内側に差込むように固定され、錠軸の先端に固定されたカム部材が回動方向に応じて第1摺動杆または第2摺動杆に係合可能となるように構成されている。
特開2001−38026号公報
この種の施錠装置は、基枠がパチンコ機の中枠に取り付けられ、必然的にシリンダ錠が中枠の正面側に位置することになるため、中枠の前面全体に前扉が閉じられる構造のパチンコ機の場合、シリンダ錠を前扉の正面側に露出させる必要があった。このため、上記引用文献1のパチンコ機のように、前扉の一部を切欠いた形状とする必要があり、良好な前扉のデザインを悪化させる問題があった。
そこで、錠軸にカム部材を固定したシリンダ錠を、前扉の内側に中枠側を向けて取り付け、中枠に取り付けた施錠装置本体の基枠の取付板に開口部を設け、前扉を閉じたとき、その開口部にカム部材を進入させ、基枠内に摺動可能に配設された摺動杆に係合させるようにした構造の施錠装置が検討された。
しかしながら、このような構造の施錠装置では、シリンダ錠にキーを差し込みキーを回した状態、つまりカム部材を解錠方向に回した状態で、前扉を閉じた場合、既に解錠位置に回動したカム部材が基枠内に進入して、基枠内の摺動杆と衝突し、前扉を良好に閉じることができなくなる不具合が想定されていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、カム部材が回動された状態で、前扉が閉じられた場合でも、前扉を良好に閉鎖して施錠する遊技機用施錠装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1の遊技機用施錠装置は、遊技機の筐体に対し開閉可能に装着された中枠に装置本体が取り付けられ、該中枠の前面に開閉可能に取り付けられた前扉に、錠軸の先端にカム部材を取り付けてなるシリンダ錠が固定され、該中枠を該筐体に対し施錠し、該前扉を該中枠に対し施錠する遊技機用施錠装置において、該装置本体の基枠に設けた支持板の上部と下部に、中枠施錠用の爪部材が傾動可能に枢支され、該基枠の取付板に形成されたスリット孔から該基枠の前方に、前扉用爪部材が突出して、且つ該基枠内を上下に摺動可能に配設され、該取付板には該シリンダ錠のカム部材を進入させるためのカム用開口部が形成され、該基枠内には該中枠施錠用の爪部材と前扉用爪部材を解錠動作させる摺動杆が上下摺動可能に配設され、該摺動杆には該カム部材が係合するカム係合部が設けられ、該摺動杆は、上部と下部に2分割されると共に、その連結部を連結ピンにより揺動可能に連結して形成され、該連結部には該摺動杆を該取付板側に戻すためのばね部材が装着され、該前扉の閉鎖時に該カム部材が該基枠の取付板のカム用開口部から進入し、該基枠内の該摺動杆の該カム係合部に当接したとき、該摺動杆の該連結部が該ばね部材の付勢力に抗して背面側に移動することを特徴とする。
ここで、上記摺動杆の連結部の連結ピンは上記支持板に形成されたT形ガイド孔に係合してガイドされる構成とすることができる。また、上記カム部材は、基板上に第1係合部と第2係合部が空間をあけて突設され、第1係合部と第2係合部間の一方の側に円弧壁部が第1係合部と第2係合部間を繋ぐように形成され、カム部材が係合する前記摺動杆のカム係合部は、摺動杆の一部を前記取付板と平行に切り起して構成することができる。
上記構成の遊技機用施錠装置は、シリンダ錠を通常の中立位置として前扉を中枠に対し閉じると、前扉側のシリンダ錠のカム部材が、中枠側の装置本体の取付板に設けたカム用開口部から基枠内に進入し、基枠内の摺動杆のカム係合部に係合可能な状態となるが、キーをシリンダ錠に差し込んで回した状態で、前扉を閉じると、カム部材も同方向に回動した状態で、進入するため、カム部材は摺動杆のカム係合部に適正に係合することができない。
しかしながら、摺動杆は上下に2分割され、連結部を連結ピンにより揺動可能に連結されているから、前扉の閉鎖時、カム部材がカム用開口部から進入し、摺動杆のカム係合部に当ったとき、摺動杆は背面側に逃げるように移動するため、前扉は問題なく閉鎖することができる。そして、シリンダ錠に差し込んだキーを元の中立位置(施錠位置)に戻したときには、摺動杆の連結部がばね部材の付勢力により元の位置に戻り、カム部材が摺動杆のカム係合部と適正に係合した状態となる。したがって、その後、シリンダ錠に差し込んだキーを回して解錠操作すれば、摺動杆が摺動し、前扉または中枠を正常に解錠することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は中枠31に取り付けられる装置本体1の右側面図を示し、図2はその背面図を示し、図3、図4はその分解図を示している。
この施錠装置は、概略的には、筐体30側の内側に固定された受け部21,22に、装置本体1の背面側に突出した爪部材5,6を係止させて前扉32を中枠31を筐体30に対し施錠する。さらに、前扉32の内側に設けた前扉受け部23,24,25に、装置本体1の正面側に突出した前扉用爪部材7,8,9を係止させて前扉32を中枠31に対し施錠するように構成され、解錠する際に使用するシリンダ錠13とその錠軸13aに固定されたカム部材12は、前扉32に取り付けられる。
図3、図4に示すように、装置本体1は、縦長の基枠2を有し、基枠2は、取付板3の両側に支持板4と側壁部2aを直角に曲折して断面コ字状に形成される。図2、図4のように、取付板3における下部より少し上寄りに、カム用開口部19が形成される。このカム用開口部19は、前扉32に取り付けられる後述のシリンダ錠13のカム部材12を挿入するための開口部である。さらに、その支持板4の内側の上部と下部に、フック状の爪部材5,6が背面側に突出し、枢軸5a,6aにより、水平状態から下方に傾動可能に枢支されている。爪部材5,6の元部には、係合凸部5b、6bが反支持板側に曲げられて設けられ、後述の摺動杆40の係合凹部43,50がその摺動時にこの係合凸部5b、6bに係合して、爪部材5,6を傾動させ、解錠動作する。
図4に示すように、基枠2の取付板3の上部、中間部、及び下部には、縦長のスリット孔3a,3b,3cが形成され、各スリット孔3a,3b,3cには、基枠2の内側から前扉用爪部材7,8,9がそのフック状の爪を正面側に突き出すように、そして上下に摺動可能に装着される。前扉用爪部材7,8,9は、図3、図4に示すように、板状の摺動板部7a,8a,9aから爪を直角に正面側に曲げ、さらに摺動板部7a,8a,9aから背面側に板部を直角に立ち上げ、その板部の先端に係合凸部7b、8b、9bを突設して形成される。
取付板3上を摺動可能な摺動板部7a,8a,9aには各々ガイド孔7c、8c、9cが形成され、各ガイド孔7c、8c、9cにガイドピン7d、8d、9dが挿通されてその先端が取付板3に固定され、各前扉用爪部材7,8,9は所定の範囲で上下摺動可能である。また、これらの前扉用爪部材7,8,9には取付板3などとの間に、コイルばね16a,16b,16cが掛けられ、前扉用爪部材7,8,9はコイルばね16a,16b,16cによって施錠方向つまり上方に付勢されている。
基枠2内の支持板4に沿って、爪部材5,6を解錠方向に傾動させ及び前扉用爪部材7,8,9を解錠方向に摺動させるために、摺動杆40が上下に摺動可能に配設される。摺動杆40は、上部側の第1摺動杆41と下部側の第2摺動杆42とからなり、第1摺動杆41の下部と第2摺動杆42の上部が連結ピン54により連結される。第1摺動杆41の下部にガイド孔(長孔)48が幅方向に形成され、そのガイド孔48に連結ピン54が移動可能に挿通され、連結ピン54の端部は第2摺動杆42に固定され、連結ピン54の他端部は支持板4の中間部に形成されたT形ガイド孔4aに挿通される。これにより、上部側の第1摺動杆41と下部側の第2摺動杆42を連結する連結部分は、連結ピン54がT形ガイド孔4aとガイド孔48を移動する範囲で、幅方向に移動可能である。
第1摺動杆41の上部には前扉用爪部材7の係合凸部7bが係合するための係合部45が形成される。その係合部45の下方に爪部材5の係合凸部5bが係合するための係合部43が形成される。また、係合部43の下方にガイド孔47が形成され、そのガイド孔47にガイドピン53が挿通され、ガイドピン53の先端は支持板4の膨出部4bに固定される。支持板4の内側には、摺動杆40を支持板4の内側に隙間を空けて配設するために、膨出部4b、4c、4bが内側に僅かに膨出して形成されている。第1摺動杆41の下端部より少し上方に、前扉用爪部材8の係合凸部8bが係合するための係合部46が開口部として設けられる。
第2摺動杆42の上部には後述のカム部材12と係合するカム係合部49が設けられる。カム係合部49は、上部と下部を凹状に切り欠き、その間の部分を取付板3と平行に切り起こして形成され、このカム係合部49を間に挟むように、後述のカム部材12が係合する。そのカム係合部49の下方に、爪部材6の係合凸部6bが係合するための係合部50が形成される。
さらに、その係合部50の下方に、前扉用爪部材9の係合凸部9bが係合するための係合部51が形成される。その係合部51の下側にガイド孔52が形成され、そのガイド孔52にガイドピン55が挿通され、ガイドピン55の先端は支持板4の下部に設けた膨出部4dに固定され、これにより、第2摺動杆42は支持板4の内側で、膨出部4dによって間隙をあけてガイド孔52の範囲内で摺動可能に支持される。膨出部4b、4c、4dによって形成された支持板4の内側の間隙に、爪部材5,6及び前扉用爪部材7,8,9の一部が挿入されて位置する。
図4に示すように、コイルばね16aが取付板3と前扉用爪部材7との間にかけられ、前扉用爪部材7を施錠方向に付勢する。同様に、コイルばね16bが取付板3と前扉用爪部材8との間にかけられ、前扉用爪部材8を施錠方向に付勢している。また、コイルばね16cが爪部材6と前扉用爪部材9との間にかけられ、爪部材6を施錠方向に付勢すると共に、前扉用爪部材9を施錠方向に付勢している。また、コイルばね16dが爪部材5と取付板3との間にかけられ、爪部材5を施錠方向に付勢している。
さらに、図9に示すように、連結ピン54に捻りばね15が装着され、この捻りばね15の両端は第1摺動杆41の下部と第2摺動杆42の上部に係止され、その連結部を取付板3側に付勢している。この捻りばね15により、図9のように、カム部材12がカム用開口部19から基枠2内に進入し、摺動杆40を押し上げた際、元に戻す付勢力を生じさせる。
上記構成の施錠装置の装置本体1は、図6に示すように、パチンコ機の中枠31の自由端に、その前扉用爪部材7,8,9を正面側に向け、爪部材5,6を筐体30側に向けて縦に取り付けられる。前扉用爪部材7,8,9は正面側に向けて突出し、爪部材5,6は背面側に向けて突出する。パチンコ機の筐体30の前面にはヒンジを介して中枠31が開閉可能に取り付けられ、その中枠31の前面に前扉32がヒンジを介して開閉可能に装着される。
一方、図5に示すようなシリンダ錠13が前扉32に取り付けられる。シリンダ錠13の錠軸13aには、カム部材12が固定される。カム部材12は、基板上に第1係合部12aと第2係合部12bが空間をあけて突設され、第1係合部12aと第2係合部12b間の一方の側を繋ぐように円弧壁部12cが第1係合部12aと第2係合部12b間に形成される。このカム部材12の円弧壁部12cと第1、第2係合部12a,12bは、前扉32の閉鎖時、装置本体1の基枠2のカム用開口部19内に進入する。シリンダ錠13には、フランジ13bが設けられ、フランジを用いて前扉32の自由端側の縁部に取り付けられる。また、シリンダ錠13の正面は前扉32の正面に露出して取り付けられる。
前扉32の内側面には、前扉用爪部材7,8,9を挿入するための開口部が形成されると共に、その開口部の奥に、前扉用爪部材7,8,9が係止するための前扉受け部23,24,25が形成されている。一方、筐体30の内側には、爪部材5の位置に対応して受け部21が取り付けられ、爪部材6の位置に対応して受け部22が取り付けられる。
図6のように、中枠31、前扉32が開放した状態で、中枠31を筐体30に対し閉鎖すると、爪部材5,6が筐体30側の受け部21,22に当って、下方に傾動しながら前進し、コイルばね16d、16cの付勢力で元の水平状態に戻り、爪部材5,6が受け部21,22に係止されて、図7のように施錠状態となる。また、前扉32を中枠31に対し閉鎖すると、前扉用爪部材7,8,9が前扉32の内側に進入し、その内側の前扉受け部23,24,25に各々当って下方に摺動し、コイルばね16a,16b,16cの付勢力で元の位置に戻り、各前扉用爪部材7,8,9が前扉受け部23,24,25に係止され、図8のように施錠状態となる。
また、このとき、前扉32に取り付けられたシリンダ錠13のカム部材12が、装置本体1のカム用開口部19から基枠2の内側に進入し、カム部材12の第1係合部12aと第2係合部12b間の空間に第2摺動杆42のカム係合部49が適正に進入し、係合可能な状態となる。
一方、シリンダ錠13にキーを差し込みキーを回した状態で、前扉32を閉鎖すると、図9に示すように、カム部材12が回動した状態で進入し、その第1係合部12a、第2係合部12bまたは円弧壁部12cが第2摺動杆42のカム係合部49に当る。しかしながら、第2摺動杆42は、図9のように、背面側に移動可能であるから、捻りばね15の付勢力に抗して背面側に傾動し、つまりカム部材12の第1係合部12a、第2係合部12b、または円弧壁部12cに押されて背面側に移動するようにして逃げ、それにより、前扉32は適正な閉鎖位置まで進入し、閉鎖される。
この状態で、シリンダ錠13のキーが引き抜き可能な中立位置に戻されると、同様にカム部材12が図8のような中立位置(施錠位置)に戻る。このとき、その第1係合部12aと第2係凸部12b間の空間に第2摺動杆42のカム係合部49が進入し、第2摺動杆42は捻りばね15の付勢力により元の位置(取付板側)に戻り、適正な施錠状態となる。
このように、シリンダ錠13にキーを差し込み、キーを回した状態で、前扉32を閉じた場合でも、良好に前扉32を閉鎖することができ、キーを中立位置(施錠位置)に戻せば、適正な施錠状態とすることができる。
一方、中枠31を解錠する場合は、シリンダ錠13に差し込んだキーを右に回すと、カム部材12が同方向に回動し、カム部材12の第1係合部12aが第2摺動杆42のカム係合部49に係合してそれを上方に摺動させる。これにより、摺動杆40が上方に摺動し、第1摺動杆41の係合凹部43と爪部材5の係合凸部5bが係合して爪部材5が下方に傾動し、同様に第2摺動杆42の係合凹部50と爪部材6の係合凸部6bが係合して爪部材6が下方に傾動し、これにより受け部21,22との係合が外れ、中枠31が解錠される。
前扉32を解錠する場合は、シリンダ錠13に差し込んだキーを左に回すと、カム部材12が同方向に回動し、カム部材12の第2係合部12bが第2摺動杆42のカム係合部49に係合してそれを下方に摺動させる。これにより、摺動杆40が下方に摺動し、第1摺動杆41の係合部45と前扉用爪部材7の係合凸部7bが係合して爪部材7が下方に摺動し、第1摺動杆41の係合部46と爪部材8の係合凸部8bが係合して爪部材8が下方に摺動し、さらに、第2摺動杆42の係合部51と爪部材9の係合凸部9bが係合して爪部材9が下方に摺動する。これにより、前扉受け部23,24,25との係合が外れ、前扉32が解錠される。
本発明の一実施形態を示す施錠装置の装置本体1の右側面図である。 装置本体1の背面図である。 装置本体1の分解右側面図である。 装置本体1の分解背面図である。 シリンダ錠とカム部材の状態を示す右側面図(a)、底面図(b)、背面図(c)である。 施錠装置の使用状態を示す開放時の右側面図である。 中枠を閉鎖した状態の右側面図である。 前扉及び中枠を閉鎖した状態の右側面図である。 キーを回した状態で前扉を閉じた状態の拡大部分右側面図である。
符号の説明
1 装置本体
2 基枠
2a 取付板
3 取付板
4 支持板
4a T形ガイド孔
5、6 爪部材
7,8,9 前扉用爪部材
12 カム部材
12a 第1係合部
12b 第2係合部
13 シリンダ錠
15 捻りばね
21,22 受け部
23,24,25 前扉受け部
30 筐体
31 中枠
32 前扉

Claims (3)

  1. 遊技機の筐体に対し開閉可能に装着された中枠に装置本体が取り付けられ、該中枠の前面に開閉可能に取り付けられた前扉に、錠軸の先端にカム部材を取り付けてなるシリンダ錠が固定され、該中枠を該筐体に対し施錠し、該前扉を該中枠に対し施錠する遊技機用施錠装置において、
    該装置本体の基枠に設けた支持板の上部と下部に、中枠施錠用の爪部材が傾動可能に枢支され、該基枠の取付板に形成されたスリット孔から該基枠の前方に、前扉用爪部材が突出して、且つ該基枠内を上下に摺動可能に配設され、該取付板には該シリンダ錠のカム部材を進入させるためのカム用開口部が形成され、該基枠内には該中枠施錠用の爪部材と前扉用爪部材を解錠動作させる摺動杆が上下摺動可能に配設され、該摺動杆には該カム部材が係合するカム係合部が設けられ、該摺動杆は、上部と下部に2分割されると共に、その連結部を連結ピンにより揺動可能に連結して形成され、該連結部には該摺動杆を該取付板側に戻すためのばね部材が装着され、該前扉の閉鎖時に該カム部材が該基枠の取付板のカム用開口部から進入し、該基枠内の該摺動杆の該カム係合部に当接したとき、該摺動杆の該連結部が該ばね部材の付勢力に抗して背面側に移動することを特徴とする遊技機用施錠装置。
  2. 前記摺動杆の連結部の連結ピンは、前記支持板に形成されたT形ガイド孔に係合してガイドされることを特徴とする請求項1記載の遊技機用施錠装置。
  3. 前記カム部材は、基板上に第1係合部と第2係合部が空間をあけて突設され、該第1係合部と第2係合部間の一方の側に円弧壁部が該第1係合部と第2係合部間を繋ぐように形成され、該カム部材が係合する前記摺動杆のカム係合部は、該摺動杆の一部を前記取付板と平行に切り起して形成されることを特徴とする請求項1記載の遊技機用施錠装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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