JP2015070918A - ゲーム機の施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダ錠に差し込んだキーを回した状態で、前扉を閉じた場合でも、適正に前扉または中扉を施錠することができるゲーム機の施錠装置を提供する。
【解決手段】中扉用錠ユニット1の基枠体10内の支持板11に、鉤部材25が傾動可能に枢支され、基枠体10内に摺動可能に設けた解錠用の第1作動杆12には、解錠時に鉤部材25に係合して鉤部材25を解錠方向に傾動させる係合部15が設けられる。シリンダ錠ユニット4のシリンダ錠40の錠軸にカム部材43が固定され、摺動部材44がカム部材43と係合して摺動可能に基枠41に取り付けられる。摺動部材44には円柱部材45が取り付けられる。前扉を閉じた時、円柱部材45と係合する係合凹部16が第1作動杆12に設けられ、係合凹部16には、前方を拡開する拡開形状部17が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシン等のゲーム機の前扉(ガラス枠)を中扉に施錠すると共に、中扉を本体枠(筐体)に施錠する施錠装置に関し、特に、前扉側にシリンダ錠などをユニット化したシリンダ錠ユニットを取り付け、中扉側にラッチ部材、鉤部材、作動杆などをユニット化した中扉用錠ユニットを取り付ける構造のゲーム機の施錠装置に関する。
従来、パチンコ機、スロットマシンなどのゲーム機の前扉(ガラス枠)を本体枠(筐体)に対し施錠する装置として、取付板と支持板を断面L形に成形した縦長の基枠体の内側に、連結杆が摺動可能に配設され、支持板の上部と下部に鉤部材が傾動可能に枢支され、連結杆の上下端部が鉤部材に連結され、取付板の中間部にシリンダ錠がその錠軸を取付板に設けた孔から内側に差し込むように取付けられ、錠軸の先端に連結杆と係合するカム板が固定されてなる施錠装置が、ゲーム機において広く使用されている。
また、パチンコ機の施錠装置として、鉤部を上下に設けたガラス枠用施錠杆を基枠体内に摺動可能に配設し、前扉に開閉可能に配設されたガラス枠と筐体に開閉可能に装着された前扉の両方を施錠・解錠する構造の施錠装置が、下記特許文献1により知られている。
特許第3030613号公報 特開2001−137512号公報
この種のガラス枠用施錠杆を基枠体内に、前扉用の鉤部材及び連結杆と共に配設した施錠装置は、前扉の内側に鉤部材を筐体側に突出した状態で、基枠体を縦に取り付け、鉤部材が係止可能な受け金具を筐体側の対応位置に取り付け、取付板に固定したシリンダ錠の正面を前扉の正面に現して装着される。このため、前扉前面側に取り付けられたガラス枠は、シリンダ錠を避けた形状に、つまりシリンダ錠の先端を露出した形状に形成する必要があり、ガラス枠の設計形状の自由度が制限されるという課題があった。
また、周知のように、パチンコ機、スロットマシンの前扉には、装飾用プラスチック、照明装飾器具など各種の電気部品、装飾部品、操作部品などが装着されているため、施錠装置を取り付けるためのスペースが狭く制限され、さらに、各種の電気部品等を取り付けた前扉は重量が重くなり、開閉の操作性を考慮して、前扉をできるだけ軽くするように、前扉の軽量化が要望されていた。
そこで、従来、パチンコ機のガラス枠の内側にシリンダ錠を取り付けると共に基枠を固定し、シリンダ錠の鍵穴面をガラス枠の前面に露出させ、シリンダ錠の錠軸にカムレバーを固定し、基枠にはガラス枠用可動錠板を上下摺動可能取り付けて、シリンダ錠によるカムレバーの回動操作により可動錠板を摺動させて、ガラス枠の解錠を行なうようにした構造の施錠装置が、上記特許文献2で提案されている。
この施錠装置は、表枠(前扉)に第2施錠ユニットが取り付けられ、この施錠ユニットには、断面L形の基枠の上部と下部に表枠用のロック爪を傾動可能に軸支すると共に、表枠用可動錠板を上下摺動可能に装着してロック爪に可動錠板を連結させ、上記シリンダ錠のカムレバーが表枠用可動錠板の一部に係合可能とされる。そして、シリンダ錠の上記と逆方向の回動操作により、カムレバーを表枠用可動錠板に係合させてそれを解錠方向に摺動させ、ロック爪を傾動させて、本体枠側に固定した受け金具との係合を外して解錠するようにしている。
しかし、上記特許文献2の施錠装置は、ガラス枠に取り付けたシリンダ錠により、表枠に取り付けた第2施錠ユニットを解錠動作させて表枠を解錠するとともに、同じシリンダ錠を逆方向に操作してガラス枠に取り付けらガラス枠用可動錠板を解錠動作させ、ガラス枠を解錠する構造であり、シリンダ錠の錠軸(ロータ)が単純に中立位置に戻った状態で、シリンダ錠のカムレバーと表枠用可動錠板との係合部及びカムレバーとガラス枠用可動錠板との係合部が係合可能となるように配置される。
このため、例えば使用者がシリンダ錠に差し込んだキーを、ガラス枠解錠側に或いは表枠解錠側に回した状態で、ガラス枠を表枠に対し閉じた場合、或いは表枠を本体枠に対し閉じた場合、カムレバーと表枠用可動錠板またはカムレバーとガラス枠用可動錠板が不良当接し、施錠が不完全な状態で表枠またはガラス枠が閉鎖され、或いは表枠やガラス枠が閉鎖できなくなる課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、シリンダ錠に差し込んだキーを回した状態で、前扉を閉じた場合でも、適正に施錠することができるゲーム機の施錠装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のゲーム機の施錠装置は、縦長の基枠体を有した中扉用錠ユニットが、ゲーム機の本体枠に開閉可能に装着された中扉に取り付けられ、基枠にシリンダ錠を設けたシリンダ錠ユニットが、該中扉に開閉可能に装着された前扉に取り付けられ、該前扉を施錠するための鉤部材が、該中扉用錠ユニット内に傾動または摺動可能に取り付けられ、該前扉に設けられた受け金具に該鉤部材が係止されて該前扉が施錠され、該中扉を施錠するためのラッチ部材が、該中扉用錠ユニット内に回動可能に枢支され、該本体枠に設けられた受け具に該ラッチ部材が係止されて該中扉が施錠されるゲーム機の施錠装置において、
該中扉用錠ユニットの該基枠体内に解錠用の作動杆が摺動可能に配設され、該作動杆には、解錠時に該鉤部材に係合して該鉤部材を解錠方向に傾動または摺動させる係合部が設けられ、
前記シリンダ錠の錠軸にカム部材が固定され、前記シリンダ錠ユニットの基枠に摺動部材が該カム部材と係合して摺動可能に取り付けられ、
該摺動部材には円柱部材が該シリンダ錠の軸方向と直交する方向に向けて取り付けられ、
該作動杆には、該前扉を閉じた時、該円柱部材と係合する係合凹部が設けられ、該係合凹部には、前方を該作動杆の摺動方向に拡開する拡開形状部が設けられ、
該シリンダ錠に差し込んだキーを該前扉の解錠方向または該中扉の解錠方向に回した状態で該前扉を閉じたとき、該円柱部材が該拡開形状部から該係合凹部に進入することを特徴とする。
この発明によれば、シリンダ錠に差し込んだキーを前扉または中扉の解錠方向に回した状態で前扉を閉じたときでも、シリンダ錠ユニットの円柱部材が中扉用錠ユニットの作動杆の拡開形状部から係合凹部に進入するので、シリンダ錠ユニットと中扉用錠ユニットは適正な係合状態となり、鉤部材が適正に傾動して受け金具に係止され、前扉を中扉に対し適正に施錠することができる。
また、その状態で中扉が解錠状態であって、キーを中扉の解錠方向に回した状態で中扉を本体枠に対し閉じた場合でも、中扉用錠ユニットのラッチ部材は適正に施錠状態となり、キーを中立位置に戻せば、中扉を適正に施錠することができる。
さらに、前扉を解錠する際、シリンダ錠をキーにより解錠側に回動操作すれば、カム部材が回転し、シリンダ錠ユニットの基枠内の摺動部材が解錠側に摺動し、円柱部材及び係合凹部を介して作動杆を摺動させ、係合部を介して鉤部材を解錠側に傾動させ、前扉を円滑に解錠することができる。
ここで、上記施錠装置において、上記中扉用錠ユニットの基枠体が第1ケースフレームと第2ケースフレームを組み合わせて構成され、該第1ケースフレームと第2ケースフレームとの重ね合わせ部に形成された空間内に支持板が配設され、該支持板に前記鉤部材が傾動または摺動可能に、且つその鉤部を該基枠体の前部に突出して取り付ける構成とすることができる。
この発明によれば、機能部品である作動杆、鉤部材、ラッチ部材などが、基枠体の第1ケースフレームと第2ケースフレームにより覆われ、中扉用錠ユニットの両側面が突出部のない平坦な形状となるので、中扉用錠ユニットを狭い中扉の施錠用スペースに取り付ける際、ゲーム機内の他の収納部品と干渉させることなく、円滑に取り付けることができる。また、第1ケースフレームと第2ケースフレームにより機能部品をカバーするので、針金などを差し込んで行なわれる不正解錠を効果的に阻止することができる。
またここで、上記基枠体の第1ケースフレームと第2ケースフレームに、前記中扉の施錠時に前記受け具を進入させる開口凹部が形成され、前記支持板には該開口凹部に対応した位置にラッチ凹部が設けられ、前記ラッチ部材は、該開口凹部内に進入した該受け具を拘束する溝状のロック凹部を有するとともに、該支持板の該ラッチ凹部の近傍に回動可能に枢支され、該基枠体内の該支持板に沿って解錠用の第1作動杆と第2作動杆が摺動可能に配設され、該第2作動杆には、該1作動杆が該中扉の解錠方向に移動したとき係合して従動するための係合部が設けられるとともに、該中扉の解錠時に該ラッチ部材との係合を外して該ラッチ部材の解錠方向への回動を許容させる作動係合部を設けるように構成することができる。
これによれば、中扉を閉じた時、受け具がラッチ部材のロック凹部内に進入しこれを押して回動させ、その係止位置で第2作動杆の係合部がラッチ部材のラッチ用凹部内に係止されて、ラッチ部材が受け具を拘束した位置でロックされ、中扉を適正に施錠することができる。
また、中扉を解錠する際、シリンダ錠をキーにより解錠側に回動操作すれば、カム部材が回転し、シリンダ錠ユニットの基枠内の摺動部材を解錠側に摺動させ、摺動部材の摺動により該円柱部材を介して上記第1作動杆を摺動させ、第1作動杆の係合部を介して第2作動杆を解錠側に摺動させ、該第2作動杆の摺動により、その係合部がラッチ用凹部から外れ、ラッチ部材がばね力により解錠側に回動して、中扉を解錠することができる。
ここで、上記施錠装置において、上記円柱部材には、カラーを回転自在に外嵌させることが好ましい。これによれば、円柱部材が上記拡開形状部に接触したとき、カラーが回転しながら摩擦抵抗を最小として円滑に円柱部材が係合凹部に進入することができる。
また、前記第1作動杆には、前扉及び中扉の解錠操作時に移動した該第1作動杆を原位置に戻すためのばね部材を装着することが好ましい。また、前記シリンダ錠ユニットの摺動部材には、前扉及び中扉の解錠操作時に移動した該摺動部材を原位置に戻すためのばね部材を装着することが好ましい。これによれば、シリンダ錠にキーを挿入して前扉または中扉の解錠操作を行なったとき、キーの解錠操作力を緩めれば、ばね力により自動的に第1作動杆または摺動部材を元の位置に復帰させ、前扉または中扉を閉じれば、常に施錠可能な状態に施錠装置を保持することができる。
さらにここで、上記ばね部材としては、第1作動杆または摺動部材をフローティング状態でその長手方向の中立位置に戻すように付勢するコイルばねを装着することができる。
本発明のゲーム機の施錠装置によれば、シリンダ錠に差し込んだキーを回した状態で、前扉を閉じた場合でも、シリンダ錠ユニットの円柱部材が中扉用錠ユニットの係合凹部に確実に進入して係合し、前扉または中扉を適正に施錠することができる。
本発明の一実施形態を示す施錠装置の中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの正面図である。 同中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの左側面図である。 同中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの右側面図である。 同中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの斜視図である。 同中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの斜視図である。 中扉用錠ユニットの分解右側面図である。 中扉用錠ユニットの分解斜視図である。 中扉用錠ユニットの分解斜視図である。 (a)は鉤部材の分解斜視図、(b)はラッチ部材の分解斜視図である。 シリンダ錠ユニットの分解斜視図である。 シリンダ錠ユニットの分解斜視図である。 (a)は施錠状態の中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの平面図、(b)は同施錠状態の中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの部分拡大斜視図である。 施錠装置の使用状態を示し、施錠時の上部拡大図である。 施錠装置の使用状態を示し、施錠時の下部拡大図である。 中扉を施錠状態とする中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの前扉解錠時の下部拡大斜視図である。 施錠装置の使用状態を示し、中扉を解錠したときの上部部分拡大図である。 施錠装置の使用状態を示し、中扉を解錠したときの下部部分拡大図である。 施錠装置の使用状態を示し、前扉を解錠したときの上部部分拡大図である。 シリンダ錠を右に回した状態で、前扉を閉じたときの中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの部分拡大斜視図である。 施錠装置の使用状態を示し、シリンダ錠を左に回した状態で、前扉を閉じたときの下部部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4はパチンコ機等のゲーム機に使用される施錠装置を示し、この施錠装置は、概略的には、ゲーム機の中扉81に取り付けられ、中扉81と前扉82を施錠する中扉用錠ユニット1と、前扉82に取り付けられ、シリンダ錠40を備えたシリンダ錠ユニット4とから構成される。
図13に示すように、施錠装置の中扉用錠ユニット1内には、前扉82施錠用の鉤部材25及び中扉81を施錠するためのラッチ部材30が傾動可能に枢支される。施錠装置は、基本的に、前扉82に設けた受け金具91に鉤部材25を係止して前扉82を施錠し、本体枠80に設けた受け具90にラッチ部材30を係止して中扉81を施錠する構造であり、解錠時には、シリンダ錠ユニット4のシリンダ錠40を解錠操作して、前扉82または中扉81を解錠するように構成される。
中扉用錠ユニット1は、図13に示すように、ゲーム機の本体枠80の前面に開閉可能に装着された中扉81に取り付けられ、図1〜図4に示すように、第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21からなる縦長の基枠体10を備えている。基枠体10は、第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21を、図6〜図8に示すように、相互に重ね合わせるように組み付けて構成され、図12(b)に示すように、特に第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21からなる縦長の基枠体10は、その正面幅Aが、奥行幅Bに比して薄くした薄型のケースフレームとして形成される。
第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21の各形状は、図12(a)に示す如く、その正面幅Aが奥行幅Bに比して小さく薄くなるように金属板を成形して形成され、この例では、第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21を組み付けたとき、基枠体10の正面幅Aと奥行幅Bとの割合が、約1対5となるように形成される。これにより、中扉用錠ユニット1の基枠体10の正面幅Aは、その奥行幅Bに対し約1/5程度と短くなり、中扉用錠ユニット1をゲーム機の中扉81の内側に取り付ける際、中扉81内の取付スペースが非常に狭い場合であっても、中扉用錠ユニット1を中扉81の内側に容易に取り付けることができ、また、ゲーム機の中扉81内に収納される多く部品との干渉を避けて安全に取り付けることができる構造となっている。
基枠体10の第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21は、内部に空間が形成されるように、左右から重ね合わせて組み付けられ、その内部空間内に、支持板11、第1作動杆12、第2作動杆13、鉤部材25、及びラッチ部材30などの施錠用機能部品が配設される。
第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21は、支持板11、第1作動杆12、第2作動杆13、鉤部材25、及びラッチ部材30などを収納した状態で、重ね合わせられ、5本の固定ねじにより、相互に締め付け固定され、組み付けられる。これにより、図4,5に示すように、各機能部品はその主要部が外殻となる第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21により覆われることとなる。
このため、ゲーム機のように、特に外部から針金などの不正器具を挿入して不正解錠が行われやすい場合、効果的に不正解錠を防止することができる。中扉用錠ユニット1は、その基枠体10を中扉81の内側の側壁面に、縦にその第2ケースフレーム21側を固定して取り付けられ、そのために、基枠体10の周縁部の厚さ方向に、複数の取付孔が穿設され、取付ねじと各取付孔を用いて中扉用錠ユニット1は中扉81に取り付けられる。
上記のように、第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21からなる基枠体10内の支持板11には、鉤部材25が傾動可能に枢支されて基枠体10内に収納される。第1ケースフレーム20の細い前縁部(直角に曲げられた縦長の前部)には、その上部、中間部、下部に、図4に示す如く、スリット20aが形成され、鉤部材25の鉤部26が各スリット20aから突出する。さらに、基枠体10の前縁部の下部寄りには、図4に示す如く、第1作動杆12の突部が露出し、且つシリンダ錠ユニット4の円柱部材45が進入するための開口部20bが形成される。
つまり、第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21の背面側には、受け具90の係止受ピン90a(ゲーム機の本体枠80に固定される)を進入させるための開口凹部22が、上部と下部に形成される。さらに、基枠体10内には、開口凹部22近傍の支持板11に、ラッチ部材30が支軸31を介して回動(傾動)可能に軸支される。これにより、中扉81を閉じたとき、受け具90の係止受ピン90aが先ず基枠体10の開口凹部22に進入し、ラッチ部材30の回動によって、そのロック凹部32内に係止受ピン90a(図13)を拘束し、施錠するようになっている。
上記のように、図7,8に示す如く、第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21を重ね合わせた基枠体10の空間内に、縦長の支持板11が長手方向に沿って取り付けられる。支持板11は、第1作動杆12と第2作動杆13を上下に所定の幅で摺動可能に支持し、そこには、上記鉤部材25及びラッチ部材30が支軸27及び31を軸に傾動可能に枢支される。図6に示すように、支持板11の上部と下部には、第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21の開口凹部22に対応した位置に、ラッチ凹部14が形成され、上述の如く、中扉81を閉じたとき、その受け具90の係止受ピン90aをラッチ凹部14内に進入させ、ラッチ部材30のロック凹部32で拘束しロックする構造である。
さらに、支持板11の上部、中間部、及び下部の3箇所には、前扉82の施錠用として、鉤部材25が各々、支軸27を介して所定の角度範囲で回動可能に軸支される。鉤部材25は、図9(a)に示すように、金属板により、先端部にフック状の鉤部26を下向きに設けて形成され、中央部近傍に係合部28が一方の側に突き出すように突設される。鉤部26は、図2、8に示す如く、上記基枠体10の第1ケースフレーム20の前縁部に設けたスリット20aから前方に突出し、前扉82の閉鎖時、前扉82の受け金具91に対し鉤部材25が係止される構造となっている。
鉤部材25の係合部28には、第1作動杆12の係合部15が係合可能とされ、第1作動杆12が前扉82の解錠時に上方に移動したとき、第1作動杆12の係合部15が係合部28と係合して、鉤部材25が支軸27を軸に上側に傾動し、前扉82の受け金具91との係合を外し、解錠される。各鉤部材25には、それを施錠側に付勢するためにトーションばね29が支軸27の周囲に装着される。これにより、前扉82を閉じたとき、前扉82側の受け金具91が鉤部26の傾斜部に当接し、トーションばね29のばね力に抗して、鉤部材25が解錠側に僅かに傾動し、その後、トーションばね29のばね力により、元の施錠位置まで戻り、施錠状態となる。
鉤部材25を解錠側に摺動させる第1作動杆12は、図6,7,8に示すように、縦長の帯状に形成され、その上部、中間部、下部の鉤部材25に対応した位置に、スリット状の係合部15が設けられる。さらに、第1作動杆12の下部寄りには、後述のシリンダ錠ユニット4の円柱部材45と係合する係合凹部16が前方に開口して形成される。この係合凹部16の前部には、略三角形状の突出部が突出して上部と下部に設けられ、突出部の内側には、前方を第1作動杆12の摺動方向(上下方向)に向けて拡開する拡開形状部17が形成されている。
この係合凹部16の前部に拡開形状部17が上下前方向に拡開して設けられることにより、前扉82を閉じてシリンダ錠ユニット4の円柱部材45を係合凹部16内に進入させるとき、例えシリンダ錠40に差し込んだキーを回した状態で円柱部材45の位置が上下にずれている場合でも、円柱部材45を確実に係合凹部16内に係合させることができる構造としている。
さらに、上記の如く、円柱部材45の位置が上下にずれている場合、円柱部材45を係合凹部16内に係合させながら、適正位置に第1作動杆12を戻すために、第1作動杆12は、1本のコイルばね24によって、上下フローティング状態に支持され、常時、上下中立位置に第1作動杆12を保持する構造となっている。図6,7,8に示すように、支持板11と第1作動杆12には、コイルばね24を収容するスリット部が設けられ、そのスリット部の上方と下方に、ばね掛け部材を挿通させる矩形穴(長孔部)が設けられ、コイルばね24の上下両端部は、ばね掛け部材を介して、第1作動杆12の矩形穴を通し、支持板11の矩形穴に掛けられる。
コイルばね24を装着する場合、コイルばね24の両側端部に掛けたばね掛け部材を、第1作動杆12の矩形穴を通して、支持板11の矩形穴の掛止部に掛止させる。これにより、第1作動杆12を上または下に移動させたとき、移動側のばね掛け部材を第1作動杆12の矩形穴の掛止部に係合させる。これにより、コイルばね24を伸張させてばね力を第1作動杆12に付与し、そのばね力によって第1作動杆12の位置を中立位置に戻すように構成される。
他方、支持板11における上部と下部のラッチ凹部14の直ぐ下側に、各々、中扉81を本体枠80に対し施錠するためのラッチ部材30が、支軸31により所定の角度範囲内で回動可能に軸支される。ラッチ部材30は、図9(b)に示すように、金属板により略円板状に形成され、その上縁部にロック凹部32が開口して設けられ、略中央部が支軸31により回動可能に軸支される。
また、ロック凹部32の反対側の下縁部に、係合部34が凹状に形成される。この係合部34は、中扉81が閉じられて、中扉81の係止受ピン90aがラッチ凹部14からロック凹部32内に進入して、ラッチ部材30がロック位置まで回動したとき、第2作動杆13の作動係合部19がこの係合部34に進入して係合し、ラッチ部材30をロック位置でロックするようになっている。
ラッチ部材30には、コイルばね33が第2作動杆13との間に装着され、ラッチ部材30を常時、解錠側に付勢する。したがって、ラッチ部材30は、通常時、コイルばね33の付勢力により解錠状態を保持し、中扉81を閉じたとき、その受け具90の係止受ピン90aがラッチ凹部14に進入し、係止受ピン90aに押されてラッチ部材30が施錠位置まで回動したとき、係合部34に第2作動杆13の作動係合部19が係止され、施錠状態にロックされる。
第2作動杆13は、ラッチ部材30を解錠動作させるための作動杆であり、第1作動杆12が下方に移動操作されたとき、第1作動杆12と係合して、下方に移動し、ラッチ部材30を解錠側に回動させる構造である。このために、第1作動杆12の下部近傍に、図6、7に示す如く、係合部18が突設され、第2作動杆13の対応位置には、係合部23が設けられる。第2作動杆13の係合部23はスリットの下端に形成され、第1作動杆12の係合部18がそのスリット内に挿入され、第1作動杆12が下方に移動操作されたとき、係合部18が係合部23と係合し、第2作動杆13が第1作動杆12とともに下方に移動し、ラッチ部材30が解錠動作する構造となっている。
上記のように、第1作動杆12はコイルばね24により上下にフローティング状態で保持され、中立位置に戻るように付勢される。このため、第1作動杆12は、上方にまたは下方に所定幅で、コイルばね24の付勢力に抗して移動可能であり、例えば第1作動杆12がシリンダ錠40のカム部材43の回動動作によって上方に移動したとき、つまり、前扉82を解錠するために、シリンダ錠40が解錠操作され、第1作動杆12が上方に摺動したとき、コイルばね24の下側のばね掛け部材の下端部が支持板11の矩形穴に係止されて移動できずに静止する。一方、上のばね掛け部材は第1作動杆12の上方移動と共に上に移動し、ばね掛け部材の上端部が支持板11の長孔部内を上に移動し、これによりコイルばね24が引き伸ばされ、鉤部材25が傾動して、前扉82が解錠される。この後、第1作動杆12はコイルばね24により下方に付勢されて下方の中立位置に戻されることとなる。
他方、第1作動杆12がシリンダ錠40のカム部材43の回動動作によって下方に移動したとき、つまり、中扉81を解錠するために、シリンダ錠40が解錠操作され、第1作動杆12が下方に摺動したとき、下のばね掛け部材の下端部が支持板11の矩形穴内を下方に移動し、一方、上のばね掛け部材の上端部は上の矩形穴に係止されて移動できずに静止する。これによりコイルばね24が引き伸ばされ、ラッチ部材30が傾動して、中扉81が解錠されるが、この後、第1作動杆12はコイルばね24により上方に付勢されて上方の中立位置に戻されることとなる。
上記のように、中扉81を施錠するラッチ部材30は、基枠体10内の支持板11の上部と下部に設けたラッチ凹部14の近傍に、支軸31を介して、所定の角度範囲で傾動可能に軸支される。ラッチ部材30は、図9(b)に示すように、金属板を略円形に成形して形成され、その上部にロック凹部32が、受け具90の係止受ピン90aを拘束可能な形状に開口して形成される。さらに、ラッチ部材30の下部には凹状の係合部34が、第2作動杆13の作動係合部19と係合可能に形成される。上記のように、ラッチ部材30は、支軸31によって、支持板11の上部と下部に設けたラッチ凹部14の近傍に軸支されるが、各ラッチ部材30には、コイルばね33が第2作動杆13との間に装着され、コイルばね33は第2作動杆13が、中扉81の解錠操作に応じて、第1作動杆12の下方移動に伴い下降したとき、ラッチ部材30をその解錠側につまり受け具90の係止受ピン90aを開放する側に付勢する構造である。
上記のように、第2作動杆13の上部と下部には、作動係合部19が設けられ、作動係合部19はラッチ部材30の係合部34と係合可能である。よって、中扉81が本体枠80に対し閉じられたとき、本体枠80側の受け具90の係止受ピン90aが開口凹部22から進入し、ラッチ部材30に当接してラッチ部材30が施錠側に傾動したとき、コイルばね33のばね力により、第2作動杆13及び作動係合部19が上昇するので、これにより、作動係合部19がラッチ部材30の係合部34と係合し、ラッチ部材30が受け具90の係止受ピン90aを拘束する位置でロックされる。
一方、シリンダ錠40を解錠操作して、中扉81を解錠した場合、第1作動杆12が下方に移動するとともに第2作動杆13が下降するため、作動係合部19がラッチ部材30の係合部34から外れ、同時に、コイルばね33によりラッチ部材30が解錠方向に付勢され、ラッチ部材30は拘束している受け具90の係止受ピン90aを開放するように回動し、解錠状態となるように構成される。
一方、ゲーム機の中扉81の前面に前扉82が開閉可能に装着され、この前扉82にはシリンダ錠ユニット4が取り付けられる。
このシリンダ錠ユニット4は、図10、図11に示すように、基枠41の取付板41aの略中央部に、シリンダ錠40を取り付け、シリンダ錠40の錠軸(ロータ)42にカム部材43を固定して構成されている。基枠41は取付板41aと支持板41bを直角に曲折した形状に形成され、取付板41aには、シリンダ錠挿入用の開口部が形成され、その開口部にシリンダ錠40を背面側から挿入し、そのフランジ40aを取付板41aの内側に固定して取り付けられる。シリンダ錠40の錠軸42に、カム部材43が固定ねじ等で固定され、カム部材43には、2つの係合凸部43a、43bが突設され、摺動部材44の係合部47に係合可能となっている。
図10,11に示すように、基枠41の支持板41bの内側に、板状の摺動部材44が上下に摺動可能に装着され、摺動部材44の中央部の後部には、円柱部材45が、シリンダ錠40の錠軸42と直角方向、つまり錠の軸方向と直交する方向に取り付けられる。円柱部材45にはカラー45aが回転自在に外嵌され、上述のように、第1作動杆12の係合凹部16内に円柱部材45が進入する際、その前方の拡開形状部17に接触したとき、最小の摩擦抵抗で係合するようになっている。摺動部材44は、その前部中央に凸部が形成され、凸部の上縁部と下縁部が、カム部材43に対する係合部47として形成され、カム部材43の2つの係合凸部43a,43bの間に摺動部材44の凸部が入り、カム部材43の回動時、係合部47とカム部材43の係合凸部43a,43bが係合し、摺動部材44が上または下に摺動するようになっている。
また、摺動部材44には、その摺動方向(上下方向)にスリット48が形成され、対応する支持板41bの内側の上部と下部に、板状のガイド部41cが突設され、上下のガイド部41cがスリット48に挿入されて、摺動部材44の摺動時のガイドとされる。さらに、ガイド部41cの両内側に、スリット41dが摺動部材44のスリット48に対応して形成される。コイルばね46の両端部が略U字状に曲げられ、コイルばね46は支持板41bの外側から、そのU字状端部をスリット41d、48に挿通させ、摺動部材44の上下のスリット48の縁部に、コイルばね46のU字状端部を係止させて、装着される。
これにより、摺動部材44は、カム部材43の回動に応じて、係合部47から上方または下方への移動力を受け、摺動する構造となっている。これにより、シリンダ錠40に差し込んだキーを右に回したとき、カム部材43の上の係合凸部43aが摺動部材44の係合部47と係合し、摺動部材44を押し下げる。一方、シリンダ錠40に差し込んだキーを左に回したとき、カム部材43の下の係合凸部43bが摺動部材44の係合部47と係合し、摺動部材44を押し上げる構造である。
上記のように構成された施錠装置の中扉用錠ユニット1は、図13、14に示すように、ゲーム機の中扉81内にそのラッチ部材30を背面側つまり本体枠80側に向け、その鉤部材25を前面側つまり前扉82側に向け、縦に固定して取り付けられる。また、本体枠80側には、そのラッチ部材30に対応して、受け具90が、本体枠80の右側壁部の内側に、その係止受ピン90aを水平状態として固定される。ゲーム機では、中扉81が、本体枠80の前面に開閉可能に取り付けられ、中扉81の前面に前扉82が開閉可能に取り付けられる。
一方、上記シリンダ錠ユニット4は、図14に示すように、前扉82に取り付けられる。シリンダ錠ユニット4は、その基枠41内に設けた摺動部材44の円柱部材45が、図15に示すように、中扉81側の中扉用錠ユニット1の係合凹部16と対応する位置となるように装着される。つまり、摺動部材44に取り付けた円柱部材45の水平位置が、中扉用錠ユニット1の第1作動杆12に設けた係合凹部16の水平位置と一致するように、シリンダ錠ユニット4は位置決めして前扉82に取り付けられ、図14に示すように、シリンダ錠40は前扉82の正面に露出する。上記のように、前扉82を施錠する鉤部材25は中扉81側の中扉用錠ユニット1に取り付けられ、鉤部材25に係止される受け金具91は、前扉82の内側に取り付けられる。
次に、上記構成の施錠装置の動作を説明する。ゲーム機の中扉81を本体枠80に対し閉じると、本体枠80の上下に設けた受け具90の係止受ピン90aが、中扉用錠ユニット1の上部と下部の開口凹部22,22からラッチ凹部14内に進入し、ラッチ部材30のロック凹部32に進入する。
このとき、ラッチ部材30は係止受ピン90aに押されて図13の反時計方向にコイルばね33のばね力に抗して回動し、回動端までラッチ部材30が回動すると、図13のように、その係合部34に、第2作動杆13の作動係合部19が係止され、その状態でラッチ部材30がロックされることにより、係止受ピン90aがラッチ部材30のロック凹部32に拘束され、中扉81は本体枠80に対し施錠状態となる。このような施錠時、受け具90の係止受ピン90aは、ラッチ部材30のロック凹部32とラッチ凹部14内に、密に嵌入されて拘束されるため、強固な施錠状態なり、また、その施錠動作も非常にスムーズに行なわれる。
一方、前扉82を中扉81に対し閉じると、前扉82の内側に取り付けられた3個の受け金具91が各々上部、中間部、下部の各鉤部材25の鉤部26の傾斜部に接触する。このとき、トーションばね29の付勢力に抗して各鉤部材25が上側に一旦傾動し、受け金具91が鉤部26に係止可能な状態で、鉤部材25がトーションばね29のばね力により基の状態に戻り、図13のように、施錠状態となる。前扉82は、上部、中間、下部の3個の鉤部材25により施錠されるため、大型の前扉82であっても、堅強に施錠される。
一方、中扉81を解錠する場合、図17のように、シリンダ錠40にキーを挿入しその鍵を右に回す。このとき、カム部材43が同方向に回動し、カム部材43の係合凸部43aが摺動部材44の係合部47に係合して摺動部材44を押し下げる。これにより、摺動部材44が下降して、その中央に取り付けられた円柱部材45が係合凹部16に係合しながら下降するため、図17のように、第1作動杆12が下降し、その下部に設けた係合部18と係合する第2作動杆13が、係合部23を介して下方へ押し下げられる。
これにより、第2作動杆13の上部と下部の作動係合部19が下降して、ラッチ部材30の係合部34との係合が外れ、上部と下部のラッチ部材30は、コイルばね33のばね力により、図17のように、そのロック凹部32を開放する方向に回動し、受け具90の係止受ピン90aが開放されて、中扉81が解錠される。
一方、前扉82を解錠する場合、図15のように、シリンダ錠40にキーを挿入しキーを左に回す。このとき、カム部材43が同方向に回動し、カム部材43の係合凸部43bが摺動部材44の係合部47に係合して摺動部材44を押し上げる。これにより、摺動部材44が上昇して、その中央に取り付けられた円柱部材45が係合凹部16に係合しながら上昇するため、図15、18のように、第1作動杆12が上昇する。これにより、第1作動杆12の上部、中間部、下部に設けた係合部15が鉤部材25の係合部28を押し上げるように作用し、各鉤部材25は、図18のように、支軸27をその鉤部26を上側に傾動させる。これにより、各鉤部材25と受け金具91との係合が外れ、前扉82は、図18のように、解錠される。
ところで、ゲーム機が実際に使用されるパチンコホールなどにおいては、係員がゲーム機の前扉82または中扉81を開いた後、施錠する際、キーをシリンダ錠40に差し込んで回した状態で、前扉82または中扉81を閉じる場合がある。
このような場合、つまりキーを右に回した状態で、前扉82を閉じると、図19に示すように、カム部材43が同方向に回動して摺動部材44が下降し、円柱部材45が下降した状態で、第1作動杆12の係合凹部16に進入しようとする。このとき、係合凹部16の前方に拡開形状部17が拡開するように配置されるので、円柱部材45はその傾斜した拡開形状部17に当接し、第1作動杆12を押し下げ、或いは円柱部材45を介して摺動部材44が上方に戻る作用力を受ける。
このため、第1作動杆12が下降して円柱部材45が係合凹部16に正常に係合する状態となり、或いは、カム部材43と錠軸42を介して戻す作用力を受けたシリンダ錠40が、ニュートラル位置に戻される。これにより、円柱部材45が中央位置に戻り、第1作動杆12の係合凹部16に正常に進入し、前扉82を正常な施錠状態とすることができる。勿論、このとき、中扉81が閉じられた状態であれば、シリンダ錠ユニット4の円柱部材45が中央位置で正常に係合凹部16に嵌入しているため、中扉81に正常な施錠状態となる。
一方、シリンダ錠40に差し込んだキーを左に回した状態で、前扉82を閉じると、図20に示すように、カム部材43が同方向に回動して摺動部材44が上昇し、円柱部材45が上昇した状態で、第1作動杆12の係合凹部16に進入しようとする。このときも、同様に、係合凹部16の前方に拡開形状部17が拡開するように配置されるので、円柱部材45はその傾斜した拡開形状部17に当接し、第1作動杆12を押し上げ、或いは円柱部材45を介して摺動部材44が下方に戻る作用力を受ける。
このため、第1作動杆12が上昇して円柱部材45が係合凹部16に正常に係合する状態となり、或いは、カム部材43と錠軸42を介して戻す作用力を受けたシリンダ錠40はニュートラル位置に戻され、これにより、円柱部材45が中央位置に戻り、第1作動杆12の係合凹部16に正常に進入し、前扉82及び中扉81を正常な施錠状態とすることができる。
このように、シリンダ錠40に差し込んだキーを前扉82または中扉81の解錠方向に回した状態で前扉82を閉じたときでも、シリンダ錠ユニット4の円柱部材45が中扉用錠ユニット1の第1作動杆12の拡開形状部17から係合凹部16に進入するので、シリンダ錠ユニット4と中扉用錠ユニット1は適正な係合状態となり、鉤部材25が適正に傾動して受け金具91に係止され、前扉82を中扉81に対し適正に施錠することができる。
また、その状態で中扉81が解錠状態であって、キーを中扉の解錠方向に回した状態で中扉81を本体枠80に対し閉じた場合でも、中扉用錠ユニット1のラッチ部材30は適正に施錠状態となり、キーを中立位置に戻せば、中扉81を適正に施錠することができる。
さらに、前扉82を解錠する際、シリンダ錠40をキーにより解錠側に回動操作すれば、カム部材43が同方向に回転し、シリンダ錠ユニット4の基枠41内の摺動部材44が解錠側に摺動し、円柱部材45及び係合凹部16を介して第1作動杆12を摺動させ、係合部を介して鉤部材25を解錠側に傾動させ、前扉82を円滑に解錠することができる。
なお、上記実施形態では、鉤部材25が支軸27を軸に傾動する構造としたが、上下に摺動させる構造としてもよく、また、鉤部材の数は、上部と下部の2個とすることもできる。また、上記実施形態では、ラッチ部材30を上部と下部に配設したが、3箇所に配置することもできる。また、基枠体10は、第1ケースフレーム20と第2ケースフレーム21を組み合わせて薄型形状とし、機能部品をケース内に収容する構造としたが、通常の横断面がL字状の基枠体を使用することもできる。
1 中扉用錠ユニット
4 シリンダ錠ユニット
10 基枠体
11 支持板
12 第1作動杆
13 第2作動杆
14 ラッチ凹部
15 係合部
16 係合凹部
17 拡開形状部
18 係合部
19 作動係合部
20 第1ケースフレーム
20a スリット
20b 開口部
21 第2ケースフレーム
22 開口凹部
23 係合部
25 鉤部材
26 鉤部
27 支軸
28 係合部
30 ラッチ部材
31 支軸
32 ロック凹部
34 係合部
40 シリンダ錠
40a フランジ
41 基枠
41a 取付板
41b 支持板
41c ガイド部
41d スリット
42 錠軸
43 カム部材
43a 係合凸部
43b 係合凸部
44 摺動部材
45 円柱部材
45a カラー
47 係合部
48 スリット
80 本体枠
81 中扉
82 前扉
90 受け具
90a 係止受ピン
91 受け金具

Claims (8)

  1. 縦長の基枠体を有した中扉用錠ユニットが、ゲーム機の本体枠に開閉可能に装着された中扉に取り付けられ、基枠にシリンダ錠を設けたシリンダ錠ユニットが、該中扉に開閉可能に装着された前扉に取り付けられ、該前扉を施錠するための鉤部材が、該中扉用錠ユニット内に傾動または摺動可能に取り付けられ、該前扉に設けられた受け金具に該鉤部材が係止されて該前扉が施錠され、該中扉を施錠するためのラッチ部材が、該中扉用錠ユニット内に回動可能に枢支され、該本体枠に設けられた受け具に該ラッチ部材が係止されて該中扉が施錠されるゲーム機の施錠装置において、
    該中扉用錠ユニットの該基枠体内に解錠用の作動杆が摺動可能に配設され、該作動杆には、解錠時に該鉤部材に係合して該鉤部材を解錠方向に傾動または摺動させる係合部が設けられ、
    前記シリンダ錠の錠軸にカム部材が固定され、前記シリンダ錠ユニットの基枠に摺動部材が該カム部材と係合して摺動可能に取り付けられ、
    該摺動部材には円柱部材が該シリンダ錠の軸方向と直交する方向に向けて取り付けられ、
    該作動杆には、該前扉を閉じた時、該円柱部材と係合する係合凹部が設けられ、該係合凹部には、前方を該作動杆の摺動方向に拡開する拡開形状部が設けられ、
    該シリンダ錠に差し込んだキーを該前扉の解錠方向または該中扉の解錠方向に回した状態で該前扉を閉じたとき、該円柱部材が該拡開形状部から該係合凹部に進入することを特徴とするゲーム機の施錠装置。
  2. 前記中扉用錠ユニットの基枠体が第1ケースフレームと第2ケースフレームを組み合わせて構成され、該第1ケースフレームと第2ケースフレームとの重ね合わせ部に形成された空間内に支持板が配設され、該支持板に前記鉤部材が傾動または摺動可能に、且つその鉤部を該基枠体の前部に突出して取り付けられたことを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
  3. 前記基枠体の第1ケースフレームと第2ケースフレームに、前記中扉の施錠時に前記受け具を進入させる開口凹部が形成され、前記支持板には該開口凹部に対応した位置にラッチ凹部が設けられ、前記ラッチ部材は、該開口凹部内に進入した該受け具を拘束する溝状のロック凹部を有するとともに、該支持板の該ラッチ凹部の近傍に回動可能に枢支され、
    該基枠体内の該支持板に沿って解錠用の第1作動杆と第2作動杆が摺動可能に配設され、該第2作動杆には、該1作動杆が該中扉の解錠方向に移動したとき係合して従動するための係合部が設けられるとともに、該中扉の解錠時に該ラッチ部材との係合を外して該ラッチ部材の解錠方向への回動を許容させる作動係合部が設けられたことを特徴とする請求項2記載のゲーム機の施錠装置。
  4. 前記円柱部材には、カラーが回転自在に外嵌されたことを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
  5. 前記第1作動杆には、前記前扉及び中扉の解錠操作時に移動した該第1作動杆を原位置に戻すためのばね部材が装着されたことを特徴とする請求項3記載のゲーム機の施錠装置。
  6. 前記シリンダ錠ユニットの摺動部材には、前記前扉及び中扉の解錠操作時に移動した該摺動部材を原位置に戻すためのばね部材が装着されたことを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
  7. 前記ばね部材として、前記第1作動杆をフローティング状態としその長手方向の中立位置に戻すように付勢するコイルばねが装着されたことを特徴とする請求項5記載のゲーム機の施錠装置。
  8. 前記ばね部材として、前記摺動部材をフローティング状態としその長手方向の中立位置に戻すように付勢するコイルばねが装着されたことを特徴とする請求項6記載のゲーム機の施錠装置。
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