JP2006136616A - パチンコ機の施錠装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明に係るパチンコ機の施錠装置は、パチンコ機の機台枠2に片開き状に取付けられた表枠3と、この表枠3に片開き状に取付けられたガラス枠5とを備え、錠本体50を一方向に回動させてそのガラス枠5の解錠を行い、錠本体50を逆方向に回動させて表枠3の解錠を行うパチンコ機の施錠装置であって、機台枠2に装着されており、錠本体50の一方向の回動力を受けて施錠位置から解錠位置まで弾性力に抗してスライドし、ガラス枠5の施錠用の係合爪21を解錠方向に移動させる第1可動錠板23と、同じく機台枠2に装着されており、錠本体50の逆方向の回動力を受けて施錠位置から解錠位置まで弾性力に抗してスライドし、表枠3の施錠用の係合爪32とガラス枠5の施錠用の係合爪21とを解錠方向に移動させる第2可動錠板24とを有していることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
前記パチンコ機90は、図6に示すように、機台枠92に片開き状に取付けられた表枠94と、この表枠94に片開き状に取付けられたガラス枠96とを備えている。
表枠94の回動自由端側には、その表枠94の施錠に使用される上下一対の係合爪94kと、それらの係合爪94kを施錠位置と解錠位置との間で移動させる可動錠板(図示省略)が装着されている。
また、ガラス枠96の回動自由端側には、そのガラス枠96の施錠に使用される係合爪部材96kが施錠位置と解錠位置との間で移動可能に装着されている。
さらに、ガラス枠96の回動自由端側には、表枠94の前記可動錠板等あるいはガラス枠96の係合爪部材96kを施錠位置から解錠位置までスライドさせるためのシリンダ錠98が装着されている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、施錠装置における可動部分の取付け構造を改善して、表枠の遊技盤の取付けスペースを大きく取れるようにすることである。
請求項1の発明は、パチンコ機の機台枠に片開き状に取付けられた表枠と、この表枠に片開き状に取付けられたガラス枠とを備え、錠本体を一方向に回動させてそのガラス枠の解錠を行い、前記錠本体を逆方向に回動させて表枠の解錠を行うパチンコ機の施錠装置であって、前記機台枠に装着されており、前記錠本体の一方向の回動力を受けて施錠位置から解錠位置まで弾性力に抗してスライドし、前記ガラス枠の施錠用の係合爪を解錠方向に移動させる第1可動錠板と、同じく前記機台枠に装着されており、前記錠本体の逆方向の回動力を受けて施錠位置から解錠位置まで弾性力に抗してスライドし、前記表枠の施錠用の係合爪と前記ガラス枠の施錠用の係合爪とを解錠方向に移動させる第2可動錠板とを有していることを特徴とする。
なお、表枠の解錠を行う際には、第2可動錠板によって表枠の施錠用の係合爪とガラス枠の施錠用の係合爪とが同時に解錠方向に移動する。即ち、表枠の解錠とガラス枠の解錠とが同時に行われるようになるため、機台枠に装着されているガラス枠の施錠用の係合爪で表枠の解錠が妨げられることがない。
請求項3の発明によると、表枠とガラス枠との間には、前記表枠から前記ガラス枠を引き開けられるように、そのガラス枠を人力よりも弱い力で閉状態に保持可能な保持機構が設けられていることを特徴とする。このため、表枠の解錠が行われたときに、その表枠からガラス枠が意に反して開くような不具合がない。
機台枠2には、表枠3の回動自由端側に対応する右内壁面2eに施錠装置10の可動部分20が装着されている。施錠装置10は、機台枠2に対する表枠3の施錠とガラス枠5の施錠とを行う装置であり、その可動部分20は機台枠2の右内壁面2eに沿って縦に装着されている。施錠装置10の可動部分20は、図2、3に示すように、ガラス枠5の施錠用に使用される上下一対の第1係合爪21と、それらの第1係合爪21を解錠動作させる第1可動錠板23とを備えている。
また、各々の第1係合爪21は、その略中央部が第1ロックピン21rによって機台枠2の右内壁面2eに上下回動可能な状態で連結されている。さらに、各々の第1係合爪21の基端部は、連結ピン21xによって同じく上下回動可能な状態で縦型短板22に連結されている。なお、図3(B)は、第2可動錠板34(後記する)の上端部を図示省略することで上側の縦型短板22の全体が現れるようにしている。
上側の縦型短板22の下端部には縦長孔22hが形成されており、その縦長孔22hに第1可動錠板23の連結ピン23uが通されている。
下側の縦型短板22の上端部には縦長孔22h(図示省略)が形成されており、その縦長孔に第1可動錠板23の連結ピン23u(図示省略)が通されている。
第1可動錠板23には、前述のように、縦型短板22の縦長孔22hに通される連結ピン23uが上端部と下端部とに設けられている。また、第1可動錠板23の下部近傍位置には、図2(A)に示すように、前端側にバネ受け23bが形成されており、そのバネ受け23bに第1可動錠板23を引き上げる方向に付勢された第3バネ27の下端が掛けられている。そして、第3バネ27の上端が機台枠2の右内壁面2eに設けられた第3バネ受け2mに掛けられている。
シリンダ錠50は、キー操作により、ガラス枠5の解錠及び表枠3の解錠を行う部材であり、図1に示すように、ガラス枠5の回動自由端側に取付けられている。シリンダ錠50は、図5に示すように、ガラス枠5に固定されるベース53と、そのベース53に取付けられる錠本体51とを備えている。
解錠ピン52は、ベース53に沿って上下動可能なスライド55の前面開口55xに通されている。前面開口55xの下辺は扁平V字形に形成されており、その下辺で解錠ピン52を受けることができるように構成されている。スライド55は、バネ(図示省略)の力で常に上方向の力を受けており、開口55xの下辺中央Tで解錠ピン52を上限中央位置まで押し上げている。
シリンダ錠50の回転軸51pと解錠ピン52は、ガラス枠5及び表枠3が閉じられた状態で、図1に示すように、表枠3の中央開口3cに通される。さらに、表枠3の中央開口3cに通されたシリンダ錠50の解錠ピン52は、上記した第1可動錠板23の受け板23pの円弧形長孔23nと後記する第2可動錠板34の受け板34pの円弧形長孔34nとに通される。
上下一対の第2係合爪32は、図1に示すように、表枠3の裏側に形成された第2受け金具13に対して下方から掛けられるように構成されている(図1の一点鎖線参照)。各々の第2係合爪32には、図2、図3に示すように、先端部分の上側に傾斜面32kが形成されており、その傾斜面32kより中央寄りの位置に表枠3の第2受け金具13と係合可能な切欠き32cが形成されている。
また、各々の第2係合爪32は、その略中央部が第2ロックピン32rによって機台枠2の右内壁面2eに固定されたガイド金具33に上下回動可能な状態で連結されている。さらに、各々の第2係合爪32の基端部は、連結ピン(図示省略)によって同じく上下回動可能な状態で上記した第2可動錠板34に連結されている。
第2可動錠板34の中央下部には、前端側にガラス枠5の施錠用の第1係合爪21を押上げる下部押上げ片34dが形成されている。また、第2可動錠板34の下端部近傍には、バネ受け34fが形成されており、そのバネ受け34fに第2可動錠板34を引き下げる方向に付勢された第4バネ39の上端が掛けられている。そして、第4バネ39の下端が下側のガイド金具33に設けられた第4バネ受け33bに掛けられている。このため、上下の第2係合爪32は、第2可動錠板34が第4バネ39のバネ力で下方に移動することで、第2ロックピン32rの回りを上方に回動(図中左回動)し、第2可動錠板34が下限位置に到達した段階で、表枠3の第2受け金具13と係合可能な位置(施錠位置)に保持される。
先ず、表枠3の施錠は、その表枠3を閉じることで自動的に行われる。即ち、表枠3を閉じる際に、表枠3の上下の第2受け金具13が機台枠2側に設けられた上下の第2係合爪32の傾斜面32kに当接し、それらの傾斜面32kを押圧する。これによって、上下の第2係合爪32は第2受け金具13から押し下げ力を受けて下方に回動するとともに、上下の第2係合爪32の回動に伴って第2可動錠板34が第4バネ39の力に抗して上方に移動する。そして、表枠3の第2受け金具13が第2係合爪32の傾斜面32kから切欠き32cに到達した状態で、第2可動錠板34が第4バネ39の力で下方に移動し、第2係合爪32が上方に回動して、その切欠き32cが第2受け金具13に掛けられる。これによって、表枠3の施錠が行われる。
また、第2可動錠板34が上方にスライドすることで、その第2可動錠板34の上部押上げ片34uと下部押上げ片34dとがそれぞれ上下の第1係合爪21を押上げる。これによって、第1係合爪21の切欠き21cが第1受け金具15から外れ、ガラス枠5の解錠が行われる。
即ち、表枠3の解錠時にはガラス枠5の解錠も同時に行われるため、表枠3をスムーズに開放できるようになる。
表枠3に対してガラス枠5が閉じられると、表枠3の保持部64の両ローラ64r間にガラス枠5の固定片62が押し込まれ、ガラス枠5は弾性体の弾性力で閉状態に保持される。このため、表枠3の解錠と同時にガラス枠5の解錠が行われても、ガラス枠5が意に反して表枠3から開くような不具合はない。
なお、表枠3からガラス枠5を開く時には、前記弾性体の弾性力以上の力でガラス枠5を開けば、固定片62が保持部64の両ローラ64r間から引き抜かれるようになる。
なお、弾性力を利用する保持機構60の例を示したが、弾性体の代わりに磁石等を使用することも可能である。
なお、本実施形態では、シリンダ錠50をガラス枠5に取付ける例を示したが、機台枠2に取付けることも可能である。また、シリンダ錠50の取付け高さを変え、それに合わせて第1可動錠板23及び第2可動錠板34の円弧形長孔23n,34nの位置を変えることも可能である。
3 表枠
5 ガラス枠
21 第1係合爪(ガラス枠の施錠用の係合爪)
23 第1可動錠板
32 第2係合爪(表枠の施錠用の係合爪)
34 第2可動錠板
34u 上部押上げ片
34d 下部押上げ片
50 シリンダ錠(錠本体)
60 保持機構
Claims (3)
- パチンコ機の機台枠に片開き状に取付けられた表枠と、この表枠に片開き状に取付けられたガラス枠とを備え、錠本体を一方向に回動させてそのガラス枠の解錠を行い、前記錠本体を逆方向に回動させて表枠の解錠を行うパチンコ機の施錠装置であって、
前記機台枠に装着されており、前記錠本体の一方向の回動力を受けて施錠位置から解錠位置まで弾性力に抗してスライドし、前記ガラス枠の施錠用の係合爪を解錠方向に移動させる第1可動錠板と、
同じく前記機台枠に装着されており、前記錠本体の逆方向の回動力を受けて施錠位置から解錠位置まで弾性力に抗してスライドし、前記表枠の施錠用の係合爪と前記ガラス枠の施錠用の係合爪とを解錠方向に移動させる第2可動錠板と、
を有していることを特徴とするパチンコ機の施錠装置。 - 請求項1に記載されたパチンコ機の施錠装置であって、
ガラス枠の施錠用の係合爪は、第1可動錠板あるいは第2可動錠板が施錠位置から解錠位置までスライドする際に前記第1可動錠板あるいは第2可動錠板と係合し、前記第1可動錠板あるいは第2可動錠板が解錠位置から施錠位置まで戻される際にその係合が解除される構成であり、
前記第1可動錠板及び第2可動錠板との係合が解除された状態で、前記ガラス枠の施錠用の係合爪は弾性力により前記解錠位置から施錠位置まで戻される構成であることを特徴とするパチンコ機の施錠装置。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたパチンコ機の施錠装置であって、
表枠とガラス枠との間には、前記表枠から前記ガラス枠を引き開けられるように、そのガラス枠を人力よりも弱い力で閉状態に保持可能な保持機構が設けられていることを特徴とするパチンコ機の施錠装置。
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