JP6306538B2 - ゲーム機の施錠装置 - Google Patents

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本発明は、スロットマシンなどのゲーム機の前扉を筐体に対し施錠するゲーム機の施錠装置に関し、特に、前扉を隙間なく閉じてガタツキなく施錠することができるゲーム機の施錠装置に関する。
従来、スロットマシンなどゲーム機の施錠装置として、基枠体の内側に作動杆が摺動可能に配設され、基枠体の支持板の上部と下部に鉤部材が、作動杆に連結されて傾動可能に枢支され、基枠体の取付板の中間部に、シリンダ錠がその錠軸を取付板に設けた孔から内側に差し込むように固定され、錠軸の先端に作動杆と係合するカム部材が取り付けられた構成の施錠装置が使用されている。
この種のゲーム機用施錠装置は、構造が強固で、施錠・解錠動作も確実に行うことができるものの、構造上、前面枠の内側に取付けられた施錠装置の鉤部材が前面枠の内側から突出する。このため、前面枠のアッセンブリーを梱包して搬送する場合、その梱包が難しく、突出した鉤部材が搬送中に他の部分に当たって傷つく等の問題があった。
そこで、本発明者らは、従来、前面枠の内側から突出する部分がなく、前面枠を本体枠に対し、円滑且つ確実に施錠・解錠することができるゲーム機の施錠装置を提案した(下記の特許文献1を参照)。
特開2004−105417号公報
この施錠装置は、取付板と支持板とを有する基枠体の内側に長尺の作動杆が摺動可能に配設され、取付板の中間部にシリンダ錠が固定され、シリンダ錠の錠軸にカム部材が作動杆に係合可能に取り付けられ、基枠体の取付板が前面枠の内側に取り付けられ、本体枠の内側に受け具が取り付けられる。基枠体の支持板の上部と下部に受け具の進入を許容する開口凹部が形成され、開口凹部内の受け具を拘束する溝状のラッチ凹部を有する略半円形状のラッチ部材が上部と下部の開口凹部の近傍に各々回動可能に枢支される。
ラッチ部材には係止ピンが移動可能に取り付けられ、支持板に係止ピンの先端が係合しガイドされるガイド係止孔がロック部を有して形成され、作動杆にはその移動時にラッチ部材の係止ピンに係合してロック部によるロックを外すように動作する作動係合部が設けられ、ラッチ部材を解錠側に付勢するばね部材が内蔵される。
この施錠装置は、前面枠を閉じて施錠操作を行なったとき、上部と下部のラッチ部材のラッチ凹部に受け具の係止部が嵌入し、その係止部に押されてラッチ部材がラッチ位置に回動した時、ラッチ部材の係止ピンがガイド係止孔からロック部に移動し、ラッチ部材をラッチ位置にロックして施錠する。一方、解錠時にはシリンダ錠の操作によりカム部材を介して作動杆が移動すると、作動杆の作動係合部がロック部によるラッチ部材のロックを外すように動作し、ラッチ部材がばね部材の付勢力により解錠側に回動し、解錠する。
ところで、施錠装置は、通常、多くの金属板部品や合成樹脂部品を組み付けて製造されるが、各部品には製品ごとに、寸法公差内の誤差つまり寸法のバラツキが生じており、使用時に施錠装置が取り付けられる前扉の取付位置、或いは受け具が取り付けられる筐体側の受け具の取付位置にも、公差内の誤差が生じている。
このため、施錠装置がゲーム機に取り付けられ使用される際、受け具やラッチ部材の寸法誤差、取付位置の誤差、筐体や前扉の寸法誤差などにより、前扉が筐体に対し閉じられ、ラッチ部材が受け具に係合し係止され、ラッチ部材がラッチ位置まで回動してロック状態になったとき、完全に前扉が閉鎖状態とならず、若干のガタツキや前扉と筐体間の隙間を発生させる課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、部品寸法のバラツキなどに関らず、筐体に対し前扉をガタツキや隙間なく閉鎖して施錠することができるゲーム機の施錠装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のゲーム機の施錠装置は、
取付板を有する縦長の基枠体の該取付板に沿って、長尺の作動杆が摺動可能に配設され、該取付板と略直角にシリンダ取付部が設けられ、該シリンダ取付部にシリンダ錠がその錠軸を該基枠体内に挿入するように取り付けられ、該シリンダ錠の錠軸にカム部材が固定され、該作動杆には該カム部材の回動時に係合する係合部が設けられ、溝状のロック凹部を有するラッチ部材が該基枠体の上部と下部に、前扉の閉鎖時、筐体側の受け具の係止部を受け入れて拘束するように回動可能に軸支され、該基枠体がゲーム機の前扉の内側に取り付けられ、ゲーム機の筐体の内側に該受け具が取り付けられるゲーム機の施錠装置において、
該ラッチ部材を解錠側に付勢するばね部材が設けられ、
該ラッチ部材の一部にラッチ歯部が設けられるとともに、該ラッチ部材の歯部に隣接して摺動係止部材が該基枠体内に摺動可能に配設され、
該摺動係止部材には該ラッチ歯部と噛合する係止歯部が設けられるとともに、該摺動係止部材を該ラッチ部材側に付勢するばね部材が設けられ、
該ラッチ部材は、前扉が閉鎖される際、該ラッチ歯部を該係止歯部に対し摺動係合させながら、施錠方向へ回動し、前扉の閉鎖完了時、該係止歯部が該ラッチ歯部に噛合係止されて施錠されることを特徴とする。
この発明の施錠装置によれば、ゲーム機の筐体に対し前扉を閉鎖する際、受け具がラッチ部材のロック凹部に進入し、ラッチ歯部を係止歯部に対し摺動係合させながら、ラッチ部材がばね部材のばね力に抗して施錠方向へ回動し、前扉の閉鎖完了時、係止歯部がラッチ歯部に噛合係止されて施錠されるので、筐体に対し前扉をガタツキや隙間なく閉鎖して施錠することができる。このため、受け具やラッチ部材に寸法公差内の誤差、取付位置の誤差、筐体や前扉の寸法誤差など、製品ごとの寸法のバラツキがあっても、前扉の閉鎖時、ラッチ部材がラッチ位置まで回動してロック状態になったとき、完全に前扉が閉鎖状態となり、前扉をガタツキや隙間なく閉鎖して施錠することができる。
ここで、上記作動杆には、上記摺動係止部材と係合する係合部が設けられ、該作動杆が上記カム部材の回動に応じて摺動したとき、該摺動係止部材が上記ばね部材のばね力に抗して該ラッチ部材から離れる方向に摺動し、上記ラッチ歯部と上記係止歯部との噛合が外れ、該ラッチ部材がばね力により解錠方向に回動するように構成することができる。
またここで、上記基枠体内にラッチユニットが取り付けられ、該ラッチユニットのラッチケース内に、上記ラッチ部材が回動可能に軸支されるとともに、上記摺動係止部材が摺動可能に配設され、且つ上記ばね部材が配設されるように構成することができる。これによれば、ラッチ部材、摺動係止部材、ばね部材をラッチユニットのラッチケース内でユニット化して製造することができ、施錠装置の製造時の組立作業時、基枠体内にラッチ部材などの小部品を簡単に効率良く組み付け、組み付け作業の効率化を図ることができる。
またここで、上記ラッチ部材には上記ラッチ歯部に隣接して凸状円弧部が設けられ、該凸状円弧部と係合する凹状円弧部が上記摺動係止部材に設けられ、前扉の閉鎖回動初期には該凸状円弧部が該凹状円弧部と摺動して回動し、閉鎖回動後期には該ラッチ歯部が該係止歯部と噛合するように構成することが好ましい。これによれば、前扉の閉鎖時、前扉を閉じながらガタツキや隙間なく円滑に施錠することができる。
またここで、上記摺動係止部材の係止歯部は、該摺動係止部材の摺動方向と略平行な歯状摺動面を有して構成することが好ましい。これによれば、前扉の閉鎖時、ラッチ部材の閉鎖回動後期には、該係止歯部の歯状摺動面がラッチ部材のラッチ歯部の歯面上を良好に摺動し、ラッチ部材の閉鎖方向への回動とともに摺動係止部材を施錠ロック側に良好に摺動させ、閉鎖完了時には確実にラッチ部材を施錠ロックすることができる。
ここで、上記施錠装置において、上記基枠体に支持板が設けられ、該支持板の内側に上記作動杆及び上記ラッチユニットが取り付けられ、該作動杆及びラッチユニットを覆って第1カバーが取り付けられ、該第1カバーの上部と下部には前扉の閉鎖時に受け具の係止部を進入させるための開口部が形成され、さらに前記シリンダ取付部の内側には、前記カム部材の周囲を覆って第2カバーを取り付けるように構成することができる。
これによれば、第1カバー及び第2カバーにより、基枠体の支持板内側の、作動杆、ラッチ部材、カム部材が覆われるため、針金などの不正器具を差し込んで行う不正解錠を防止することができ、且つ背面側にラッチ部材などが突出しないので、ゲーム機の前扉を開いて保守点検などを行なう際、内側の突出部に干渉せずに、作業を容易に行うことができる。
本発明のゲーム機の施錠装置によれば、製品ごとの部品寸法のバラツキなどに関らず、筐体に対し前扉をガタツキや隙間なく閉鎖して施錠することができる。
本発明の一実施形態を示すゲーム機の施錠装置の正面図である。 同施錠装置の左側面図である。 同施錠装置の右側面図である。 同施錠装置の背面図である。 同施錠装置の平面図である。 図1のVI-VI拡大断面図である。 同施錠装置の左前から見た斜視図である。 第2カバーを外した状態の斜め後から見た斜視図である。 第1カバー、第2カバーを外した状態の斜め後から見た斜視図である。 第1カバー、第2カバーを外した状態の左側面図である。 施錠装置の分解斜視図である。 ラッチユニットの左側面図である。 同ラッチユニットの分解斜視図である。 (a)は解錠時のラッチ部材と摺動係止部材の関係説明図、(b)は施錠時のラッチ部材と摺動係止部材の関係説明図、(c)はラッチ部材と摺動係止部材の位置関係説明図である。 施錠装置と受け具の左側面図である。 施錠装置と受け具の斜め背面から見た斜視図である。 使用状態を示す断面説明図である。 施錠時のラッチ部材の動きを示す説明図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図に示す施錠装置は、スロットマシン等のゲーム機の前扉41を、筐体40に対し施錠する施錠装置であり、取付板2と支持板3を有した縦長の基枠体1が、施錠装置の基体フレームとし配設される。基枠体1は、図6の断面図に示すように、横断面を略コ字状(チャンネル状)として形成され、その正面が取付板2となり、取付板2の一方に支持板3が背面側に延設され、取付板2と支持板3が縦に連続して縦長形状となっている。
基枠体1内の支持板3の上部と下部には、各々、図9に示すように、背面側から受け具42の係止部43を受け入れてロックするラッチユニット10が取り付けられる。ラッチユニット10内には、ラッチ部材5、ばね部材12、摺動係止部材13、及びばね部材15が、薄型のラッチケース11内にユニット化されて組み付けられる。ラッチケース11内のラッチ部材5は、回動軸14を介して回動可能に軸支され、金属で板状に形成されたラッチ部材5には、ロック凹部6が設けられる。施錠時、ラッチ部材5は、そのロック凹部6に受け具42の係止部43を進入させて回動し、図18に示すように、係止部43がロック凹部6内に拘束されて施錠される構造である。
図12,13に示す如く、ラッチユニット10のラッチケース11は、薄い長方形の板状に形成され、内側に設けた凹部内にラッチ部材5が回動軸14により所定の角度範囲内で回動可能に軸支される。回動軸14にはトーションバネなどからなるばね部材12が、ラッチ部材5を解錠方向(図12の反時計方向)に付勢して装着される。また、ラッチ部材5には突起5cが設けられ、この突起5cがラッチケース11に形成される円弧状のガイド溝11bと係合し、ラッチ部材5の回動時、その回動範囲が設定され且つ回動がガイドされるようになっている。
さらに、図12,14に示す如く、ラッチ部材5の下部に凸状円弧部5aが設けられ、その凸状円弧部5aの近傍(右上)にラッチ歯部5bが設けられる。一方、ラッチケース11側には、ラッチ部材5の下部の回動をガイド部11cが設けられ、ラッチ部材5の外れを防止し回動をガイドする。ラッチケース11には、筐体側の受け具42の係止部43を進入させる溝状の開口部11aが設けられる。この開口部11aの位置は、ラッチ部材5のロック凹部6に対応した位置となり、前扉の閉鎖時、受け具42の係止部43が、開口部11aに進入するとともに、ラッチ部材5のロック凹部6に進入してラッチ部材5を図12の時計方向に回動させ、ロック凹部6内に係止部43を拘束してロックする構造である。
このために、ラッチケース11内には、ロック位置に回動したラッチ部材5をロックする摺動係止部材13が、ラッチ部材5に向けて前進・後退摺動(上下摺動)を行うように配設される。この摺動係止部材13には、その下部に突設した掛止部15aとケース間にばね部材(例えばコイルばね)12が装着され、ばね部材12の付勢力により摺動係止部材13は上側(ラッチ部材側)、つまり摺動係止部材13の上部がラッチ部材5を押圧する方向に付勢している。ラッチケース11内の両側部にガイド部11dが設けられ、摺動係止部材13は、その両側縁部に設けたガイド凸部13eがガイド部11dに係合し、摺動可能にガイドされる。
上記のように、ラッチ部材5の下部に凸状円弧部5aが設けられる一方、図12に示す如く、摺動係止部材13の上部には、その凸状円弧部5aと係合する凹状円弧部13aが設けられる。これにより、図18に示す如く、ラッチ部材5が、解錠状態から前扉41の閉鎖初期状態において回動する時、摺動係止部材13と係合し、それらの円弧部が相互に摺動するようになっている。また、上記のように、ラッチ部材5の凸状円弧部5aの近傍(図12の右側)にラッチ歯部5bが設けられる一方、摺動係止部材13の凹状円弧部13aの近傍(図12の左下)には、係止歯部13bが設けられる。これにより、図18に示す如く、前扉41の閉鎖中期の回動時に、係止歯部13bとラッチ歯部5bとの噛合が開始され、閉鎖完了時までその噛合が継続されるようになっている。
そして、ラッチ部材5の下部のラッチ歯部5bは、ラッチ部材5の施錠回動時の反回動側(図12の右側)に設けられ、摺動係止部材13の上部の係止歯部13bはその反対側(図12の左側)に設けられ、ラッチ部材5の施錠回動時にラッチ歯部5bと係止歯部13bが噛合する構造である。また、図14cに示すように、係止歯部13bの各歯は、その摺動上下方向線Lと略平行な歯状摺動面13cを有し、ラッチ部材5のラッチ歯部5bの各歯は同様な歯状摺動面5dを有し、相互に噛合時、摺動可能となっている。
図14bに示すように、ラッチ歯部5bと係止歯部13bは、各々階段状に形成され、このために、上側のラッチ歯部5bは斜め下側に角度θだけ傾斜したラインに沿って形成され、下側の摺動係止部材13の係止歯部13bは、上側に角度θだけ傾斜したラインに沿って形成される。これにより、図14bに示す如く、ラッチ歯部5bと係止歯部13bは、噛合時、係止歯部13bの歯状摺動面13cとラッチ歯部5bの歯状摺動面5dとが良好に接触し、ラッチ部材5の施錠回動時にラッチ歯部5bが図12の時計方向に回動する際、その回動に応じて、ばね部材15により摺動係止部材13が上方に付勢されることにより、係止歯部13bの歯状摺動面13cがラッチ歯部5bの歯状摺動面5d上で摺動可能であり、摺動係止部材13が段階的に上方に移動する構造となっている。
またこれにより、閉鎖時のラッチ部材5の回動とともに、ラッチ歯部5bと係止歯部13bの噛合位置が上方に順に進む際、閉鎖方向に回動するラッチ部材5の戻り回動をロックし、前扉41のつまりラッチ部材5の閉鎖側への回動動作に応じて、ガタツキなくラッチ部材5を摺動係止部材13により係止しロックするようになっている。
上記のように、ラッチユニット10は、そのラッチケース11内には、ラッチ部材5が回動軸14を介して回動可能に軸支され、そのラッチ歯部5bに隣接して(図12の下側に)摺動係止部材13が摺動可能に配設され、摺動係止部材13にはラッチ歯部5bと噛合する係止歯部13bが設けられる。さらに、ラッチケース11内には、ラッチ部材5を解錠方向に付勢するばね部材12が設けられ、摺動係止部材13をラッチ部材5側(上方)に付勢するばね部材15が設けられる。
このため、ラッチユニット10のラッチケース11内に、小部品のラッチ部材5、ばね部材12、摺動係止部材13、ばね部材15を予め組み立てておけば、施錠装置全体の製造組立時、基枠体1の上部と下部の所定位置に、同じラッチユニット10を取り付けるだけの簡単な作業により、施錠装置を非常に効率良く組み立てることができる。また、ラッチユニット10を他の施錠装置においても共通部品として使用することができ、それにより、製造コストを低減することができる。
さらに、ラッチユニット10は、ラッチケース11内に、回動軸14を介してラッチ部材5を回動可能に軸支し、ラッチ歯部5bに隣接して摺動係止部材13を摺動可能に配設し、ラッチ部材5を解錠方向に付勢するばね部材12と、摺動係止部材13をラッチ部材5側に付勢するばね部材15と設けて構成されるので、薄型のラッチケース11内に全ての部材を収納することができ、ラッチユニット10を非常に薄型に形成することができる。このため、施錠装置の主要部を薄型に形成し、ゲーム機の狭いスペースにも、施錠装置を取り付けることができる。
上記構成のラッチユニット10は、基枠体1の支持板3内側の上部と下部の内側に、図9などに示す如く、縦に配設され、固定ネジ26及び回動軸14を兼用とした固定ネジで固定される。各ラッチユニット10のラッチケース11の開口部11aとラッチ部材5のロック凹部6に対応して基枠体1の支持板3には、受け具42の軸状の係止部43を進入させるために、図3に示すように、溝状の開口部3aが形成される。また、図9〜図11に示すように、基枠体1の内側を覆う第1カバー9の上部と下部にも、溝状の開口部9aが設けられ、前扉の閉鎖時、受け具42の係止部43をラッチ部材5のロック凹部6に進入させる。
さらに、基枠体1の支持板3の内側には、ラッチユニット10の各ラッチ部材5のロック、アンロックを行なうために、図9〜図11に示す如く、基枠体1の内側に、長尺の作動杆4がその長手方向に摺動可能に配設される。作動杆4の上部及び下部には係合部4aがラッチユニット10内の摺動係止部材13に対応して設けられ、この上下の係合部4aは、摺動係止部材13の係合部13dと係合する。また、作動杆4の中間部下寄りには、カム部材8と係合可能な係合部4bが折り曲げ部に形成される。
図9に示すように、基枠体1内で、作動杆4の係合部4bは、シリンダ取付部17の内側に位置し、シリンダ錠7の錠軸7aに固定されたカム部材8の係合凸部8aがその回動時に、係合部4bと係合し、シリンダ錠7の解錠操作時、カム部材8の回動により、係合部4bを介して作動杆4が下方に摺動する。これにより、上下のラッチ部材5がアンロックされ、ばね部材12の付勢力により解錠方向に回動し、解錠が行われる。
このシリンダ錠7は、図9〜図11に示すように、シリンダ取付部17に、錠軸7aを内側に挿入するように取り付けられる。シリンダ取付部17は、基枠体1の取付板2の中間部に、その左側に突出して固定される。シリンダ取付部17には、大径孔が設けられ、シリンダ錠7は、そのフランジ7bを内側に当接されるように挿入され、その錠軸7aを基枠体1の内側に入れる状態で、取り付けられる。
シリンダ錠7の錠軸7aにはカム部材8が固定される。カム部材8には、図9、11に示すように、係合凸部8aが設けられ、作動杆4の中間部に、カム部材8の回動時、係合凸部8aと係合する係合部4bが設けられる。シリンダ取付部17の内側(背面側)には、第2カバー19が、カム部材8とその係合部を覆うように取り付けられる。また、基枠体1の支持板3の下部に突設した部分に、支持ローラ16が軸支され、図15に示すように、前扉41を閉じるとき、支持ローラ16が受け具42の滑り板45上を支持されながら転動する。
シリンダ錠7とカム部材8は、施錠装置の施錠状態において、シリンダ錠7に差し込んだキーを右に回せば、同方向にカム部材8が回動し、係合凸部8aが係合部4bに係合して作動杆4を押し下げ、これにより、係合部4aを介して、上下のラッチユニット10内の摺動係止部材13を下降させる。このとき、図12に示すように施錠状態にあるラッチユニット10は、摺動係止部材13の下降によって、ラッチ部材5のロックが外れ、ばね部材12のばね力で図12の反時計方向に回動し、解錠動作を行うこととなる。
図3に示すように、基枠体1の右側面は、支持板3によって、基枠体1内が覆われて隠されるため、ラッチユニット10や作動杆4が露出しないが、図9に示すように、基枠体1の左側面は、ラッチユニット10や作動杆4が露出する。このため、ラッチユニット10や作動杆4を覆って露出を防止するために、図7〜図11に示す如く、基枠体1の支持板3の内側(施錠装置の左側面)に、第1カバー9が、上下のラッチユニット10、作動杆4を覆うように取り付けられる。
第1カバー9は、縦長長方形状に形成され、固定ネジで固定され、第1カバー9の上部と下部位置に、上下のラッチユニット10のラッチ部材5及び支持板3の開口部3aに対応して、開口部9aが設けられ、前扉41を閉じたとき、受け具42の係止部43が開口部3a、9aに進入し、施錠される構造である。さらに、上記のように、シリンダ取付部17には、その内側にシリンダ錠7の錠軸7aやカム部材8を覆うように、第2カバー19が、図9に示す如く、シリンダ取付部17の背面側に取り付けられる。
このように、基枠体1の支持板3の内側は、第1カバー9と第2カバー19により、施錠装置の主要部である、ラッチ部材5、作動杆4、ばね部材12,15が略完全に覆われ、前扉41の右側の隙間に近い基枠体1の右側面は支持板3により覆われる。このため、施錠装置を取り付けたゲーム機の使用時、針金等の不正工具を、前扉41の右側の隙間から差し込まれたとしても、不正工具は施錠装置の主要部に到達せず、隙間から差し込んで行われる不正行為を、防止することができ、セキュリティ性能の高い施錠装置とすることができる。
次に、上記構成のゲーム機の施錠装置の使用態様と動作を説明する。施錠装置は、図15、図17に示すように、ゲーム機の前扉41の内側の自由端側(向かって右側)に、取付板2を介して縦に固定され、筐体40内の対向位置(右側壁部内面)に縦長の受け具42が取り付けられる。
受け具42は、図15,16に示す如く、帯板状の取付板の上部寄りと下部寄りに、平面コ字状の軸受部を固定し、その軸受部に軸ピン状の係止部43を水平横方向に取り付けて構成される。さらに、受け具42には、係止部43の下側の上記支持ローラ16に対応する位置に、滑り板45が水平に取り付けられ、このような受け具42は、筐体40の内壁面に縦に固定される。施錠装置は、前扉41の内側に縦に取り付けられ、且つシリンダ錠7の鍵口が前扉41の前面に露出するように取り付けられる。
ゲーム機の筐体40に対し前扉41を閉じると、図15,16に示すように、施錠装置が受け具42に対し相対的に移動することにより、係止部43が相対的に開口部3a,9a,11a内に進入し、図18に示す如く、係止部43がラッチ部材5のロック凹部6内に進入し、ラッチ部材5を押し込む。このとき、ラッチ部材5は、ばね部材12の付勢力に抗して図18の時計方向に回動し、ラッチ部材5の下部の凸状円弧部5aが摺動係止部材13の凹状円弧部13a上を摺動して回動した後、ラッチ歯部5bと係止歯部13bが噛合する状態となる。
つまり、前扉41の閉鎖開始初期状態では凸状円弧部5aが摺動係止部材13の凹状円弧部13a上を摺動して回動し、閉鎖中期になると、図18に示すように、ラッチ歯部5bと係止歯部13bが噛合する。この状態でさらに前扉41が閉鎖方向に閉じられると、ラッチ部材5の閉鎖方向への回動に伴い、ラッチ歯部5bと係止歯部13bの噛合位置が、歯状摺動面13cで摺動して上側に移動し(噛合範囲が上側に拡大し)、図18に示す如く、摺動係止部材13がばね部材15のばね力により段階的に上昇する。
そして、閉鎖最終段階で、ラッチ部材5の回動と摺動係止部材13の上昇が停止し、このとき、ラッチ部材5の戻り回動は阻止され、前扉41の閉鎖回動に伴って徐々にロックが進行している。このため、前扉41は、筐体40に対し隙間が皆無の状態まで回動して停止した状態となって、ラッチ部材5はロックされ、受け具42の係止部43は、ラッチ部材5のロック凹部6に完全に拘束されて、施錠状態となる。
このように、ゲーム機の筐体40に対し前扉41を閉鎖する施錠時、受け具42の係止部43がラッチ部材5のロック凹部6に進入し、ラッチ歯部5bを係止歯部13bに対し摺動係合させながら、ラッチ部材5がばね部材12のばね力に抗して施錠方向へ回動し、前扉41の閉鎖完了時、係止歯部13bがラッチ歯部5bに噛合係止されて施錠されるので、筐体40に対し前扉41をガタツキや隙間なく閉鎖して施錠することができる。
このため、受け具42やラッチ部材5に寸法公差内の誤差、取付位置の誤差、筐体40や前扉41の寸法誤差など、製品ごとの寸法のバラツキがあっても、前扉41の閉鎖時、ラッチ部材5がラッチ位置まで回動してロック状態になったとき、完全に前扉41が閉鎖状態となり、前扉41をガタツキや隙間なく閉鎖して施錠することができる。
一方、解錠する場合、シリンダ錠7に鍵を挿入して右側に回動操作すると、カム部材8が回動し、作動杆4が下に摺動する。つまり、シリンダ錠7の解錠操作時に鍵を右に回すと、カム部材8の係合凸部8aが下に回動して係合部4bと係合し、作動杆4を下降させる。このとき、ラッチユニット10では、係合部4aを介して摺動係止部材13がばね部材15のばね力に抗して下降する。これにより、摺動係止部材13の係止歯部13bがラッチ部材5のラッチ歯部5bから離れ、ラッチ歯部5bと係止歯部13bとの噛合が外れる。このとき、ラッチ部材5は、ばね部材12のばね力によって、図18の反時計方向に戻り回動し、図18の左図のように、受け具42の係止部43がラッチ部材5から外れ、解錠されることとなる。
1 基枠体
2 取付板
3 支持板
3a 開口部
4 作動杆
4a 係合部
4b 係合部
5 ラッチ部材
5a 凸状円弧部
5b ラッチ歯部
5c 突起
5d 歯状摺動面
6 ロック凹部
7 シリンダ錠
7a 錠軸
7b フランジ
8 カム部材
8a 係合凸部
9 第1カバー
9a 開口部
10 ラッチユニット
11 ラッチケース
11a 開口部
11b ガイド溝
11c ガイド部
11d ガイド部
12 ばね部材
13 摺動係止部材
13a 凹状円弧部
13b 係止歯部
13c 歯状摺動面
13d 係合部
13e ガイド凸部
14 回動軸
15 ばね部材
15a 掛止部
16 支持ローラ
17 シリンダ取付部
19 第2カバー
26 固定ネジ
40 筐体
41 前扉
42 受け具
43 係止部
45 滑り板

Claims (6)

  1. 取付板を有する縦長の基枠体の該取付板に沿って、長尺の作動杆が摺動可能に配設され、該取付板と略直角にシリンダ取付部が設けられ、該シリンダ取付部にシリンダ錠がその錠軸を該基枠体内に挿入するように取り付けられ、該シリンダ錠の錠軸にカム部材が固定され、該作動杆には該カム部材の回動時に係合する係合部が設けられ、溝状のロック凹部を有するラッチ部材が該基枠体の上部と下部に、前扉の閉鎖時、筐体側の受け具の係止部を受け入れて拘束するように回動可能に軸支され、該基枠体がゲーム機の前扉の内側に取り付けられ、ゲーム機の筐体の内側に該受け具が取り付けられるゲーム機の施錠装置において、
    該ラッチ部材を解錠側に付勢するばね部材が設けられ、
    該ラッチ部材の一部にラッチ歯部が設けられるとともに、該ラッチ部材に隣接して摺動係止部材が該基枠体内に摺動可能に配設され、
    該摺動係止部材には該ラッチ歯部と噛合する係止歯部が設けられるとともに、該摺動係止部材を該ラッチ部材側に付勢するばね部材が設けられ、
    該ラッチ部材は、該前扉が閉鎖される際、該ラッチ歯部を該係止歯部に対し摺動係合させながら、施錠方向へ回動し、該前扉の閉鎖完了時、該係止歯部が該ラッチ歯部に噛合係止されて施錠されることを特徴とするゲーム機の施錠装置。
  2. 前記作動杆には、前記摺動係止部材と係合する係合部が設けられ、該作動杆が前記カム部材の回動に応じて摺動したとき、該摺動係止部材が前記ばね部材のばね力に抗して該ラッチ部材から離れる方向に摺動し、前記ラッチ歯部と前記係止歯部との噛合が外れ、該ラッチ部材がばね力により解錠方向に回動することを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
  3. 前記基枠体内にラッチユニットが取り付けられ、該ラッチユニットのラッチケース内には、前記ラッチ部材が回動可能に軸支されるとともに、前記摺動係止部材が摺動可能に配設され、且つ前記ばね部材が配設されたことを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
  4. 前記ラッチ部材には前記ラッチ歯部に隣接して凸状円弧部が設けられ、該凸状円弧部と係合する凹状円弧部が前記摺動係止部材に設けられ、前記前扉の閉鎖回動初期には該凸状円弧部が該凹状円弧部と摺動して回動し、閉鎖回動後期には該ラッチ歯部が該係止歯部と噛合することを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
  5. 前記摺動係止部材の係止歯部は、該摺動係止部材の摺動方向と略平行な歯状摺動面を有していることを特徴とする請求項4記載のゲーム機の施錠装置。
  6. 前記基枠体に支持板が設けられ、該支持板の内側に前記作動杆及び前記ラッチユニットが取り付けられ、該作動杆及びラッチユニットを覆って第1カバーが取り付けられ、該第1カバーの上部と下部には前記前扉の閉鎖時に前記受け具の係止部を進入させるための開口部が形成され、さらに前記シリンダ取付部の内側には第2カバーが前記カム部材の周囲を覆って取り付けられたことを特徴とする請求項3記載のゲーム機の施錠装置。
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