JP4281892B2 - 引戸錠の安全装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、引戸錠の安全装置(以下単に安全装置という)に係り、特に、障子の隙間から針金を通して室内側の内側操作部材を動かすことを防止できる安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
引戸錠は、例えば図1に示すように、相互に引き違いとなり、引戸閉鎖時相互に対向する外側框1と内側框2とを、例えば内側框2から振り出されるカマ3を外框1のストライク板4の開口に係入させて引っ掛けることにより、このカマ3を介して外側及び内側框1、2を相互に固定するものである。
【0003】
引戸錠には種々の構造のものがあるが、例えば図1に示すものは、内側框2に植設された水平な支軸5に揺動可能に支承されたカマ3の内端部を、スライダ6に植設された駆動ピン7によって動かし、外端の鉤形部を振り出し、或いは引っ込める構造である。
【0004】
上記スライダ6は、内側框2において上下方向に延在すると共に、同方向に移動可能に案内されており、その側端縁に形成されたラック歯列8及びピニオン9を介して、例えば断面が方形の異形孔を形成した筒状の従動部材11に連結されている。
【0005】
一方、外側框1に装着された外側エスカチオン12には、シリンダ錠13が内外方向(図1で左右方向)に移動可能に案内されており、図示しない合鍵をシリンダ錠の鍵孔に差込んでシリンダ錠全体を内側框2側に押動し、その内筒内端に装着された連結杆を従動部材の異形孔に嵌合させた後合鍵を所定の方向に回す。
【0006】
すると、従動部材11が合鍵と一体的に回動し、ピニオン9と噛み合うスライダ6が上下動するので、カマ3が内框から振り出され、或いは引っ込められて引戸錠の施解錠が行われる。
【0007】
他方、内側框2の室内側には、上下方向に延在する内側操作部材14が同方向に移動可能に案内されており、その外側に植設された連結ピン15が前記スライダ6と係合している。
【0008】
そのため、内側操作部材14を上下方向に動かすことにより、室内側から引戸錠の施解錠を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記した構造の引戸錠は、不正解錠の方法を公表することになるので詳細に述べることはできないが、内側及び外側框の間の隙間から針金などを差込み、内側操作部材14を解錠方向に移動させることにより、不正解錠が不可能ではない、等未だ改良の余地がある。
【0010】
そこで、この発明は、上記した外側から内側操作部材を操作することによる不正解錠を有効に防止し得る引戸錠の安全装置を提供することを目的としている。
【0011】
なお、この発明は、図1に示す引戸錠に限定されることなく、例えば特許第1711901号、或いは同第1914416号に係る引戸錠のように、内側操作部材によって室内側から引戸錠の施解錠を行うことができる引戸錠の全てに適用することができる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、内側框の室内側に装着され、上下方向に延在する内側操作部材と、この内側操作部材の少なくとも側端縁と摺接可能に係合してこれを上下方向に移動可能に案内する案内部材とを有する引戸錠において、この内側操作部材に坦持され、中央部が見込み方向の第1回転軸の回りを回動可能に支承されたストッパーと、このストッパーの近傍において見付け方向の第2回転軸の回りを回動可能に支承され、一端がストッパーの一端と係合してその回動を阻止する方向に付勢されると共に、他端が室内に露出するリリースレバーと、引戸錠の施錠時でかつストッパーの一端とリリースレバーの係止端とが係合しているとき、ストッパーの他端との干渉を避けるため案内部材に形成された逃げ開口とを有し、室内側から内側操作部材のみを解錠方向に駆動したとき、リリースレバーに一端を衝止されたストッパーの他端を案内部材に形成された逃げ開口に係止させ、以て、不正解錠を防止するようにしたことを特徴とする。
【0013】
【実施例】
以下この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図1及び図2において符号16はストッパーを示し、このストッパー16は、特に図2において明らかなように、全体の形状が略L字形の板状体で、図示の実施例では、L字形の短辺と長辺が交差する中央部を、見付け方向(図1及び図3で左右方向)の第1回転軸17の回りを回動可能に支承されている。
【0014】
換言すれば、ストッパー16は、内側エスカチオン20内において、引戸の面と平行な平面内で回動可能に支承されている。
【0015】
一方、このストッパー16の近傍、図示の実施例ではストッパー16に近接して上方、には、リリースレバー18が見込み方向(図1及び図3で紙面方向)の第2回転軸19の回りを回動可能に支承されている。
【0016】
図示の実施例におけるリリースレバー18は、図1に示すように、第2回転軸19に関し上方には直方体の一部をなす付番しない操作端が、下方には断面形状が横向きJ字形の付番しない係止端が形成されている。
【0017】
また、上記操作端及び係止端は第2回転軸19に関し内外に突在しており、その内常態における操作端は、図1及び図4に示すように、内側操作部材14の室内側に一体に突設された操作摘み21の凹陥部に収納されている。
【0018】
更にまた、リリースレバー18は、捩りコイルばねとしてのリリースレバーばね22(図3参照)の弾力により、図3で時計方向に付勢されており、常態においては、図1に示すように、係止端が操作摘み21の内側に当接し、図示の角度位置、すなわち、ストッパーの短辺の先端である一端が見込み方向において係止端と整合する角度位置をとる。
【0019】
他方、図2に示すように、引戸錠の施錠時でかつストッパー16の一端とリリースレバー18の係止端が係合しているとき、ストッパーの他端、すなわち、L字形の長辺の先端がほぼ水平に延在して、内側操作部材14の案内部材23を貫通して側方に突出するように、ストッパー16の他端部の長さ及び形状が設定されている。
【0020】
図示の実施例では、上記案内部材23は断面コ字形の樋状の部材で、施錠時においてストッパー16の他端との干渉を避けるため、その側端縁部には逃げ開口24(図5参照)が形成されている。
【0021】
なお、ストッパー16の一端とリリースレバー18の係止端との当接の態様は、図2に示すように、リリースレバーが内側操作部材14と一体的に上方、すなわち解錠方向に移動し、ストッパー16の他端と上記逃げ開口24との相対移動によりストッパーが傾動するとき、ストッパーの一端がリリースレバー18に近接するように設定するものとする。
【0022】
上記のように構成されたこの発明の一実施例による安全装置は、施錠されている引戸錠を室内側から解錠しようとして操作摘み21の下側に手指を当てこれを押し上げると、リリースレバーばね22の弾力によりリリースレバー18はストッパー16の一端と係合しているので、内側操作部材14の上昇に伴うストッパー16の図2における反時計方向の回動は、ストッパー16の一端を介してリリースレバー18の係止端に規制される。
【0023】
従って、図2から明らかなように、内側操作部材14はリリースレバー18を介して案内部材23に係止され、上昇することができない。
【0024】
換言すれば、単に操作摘み21を押し上げるだけでは引戸錠を解錠することができず、この事情は内側及び外側框の隙間から針金を室内に差し入れて内側操作部材を引き上げる場合と同じなので、前記した針金を使用しての不正解錠を完全に防止できる。
【0025】
一方、室内側からこの引戸錠を解錠するには、図4に示すリリースレバー18の操作端と操作摘み21の下側とを2本の指で摘むようにして、図3に示すようにリリースレバー18を反時計方向に回動させる。
【0026】
すると、図3から明らかなように、リリースレバー18の係止端とストッパー16の一端とが見込み方向で位置を違えることになる。
【0027】
この状態で内側操作部材14を押し上げると、上記したと同様にしてストッパー16が図2で反時計方向に回動し、その一端がリリースレバー18の係止端に食い込むように近接しようとするが、上記したようにこれらは見込み方向で位置が食い違っているので、ストッパーがその回動を阻止されることはない。
【0028】
内部操作部材14が移動を始めたらリリースレバーを手放して良い。手放した場合、リリースレバーはリリースレバーばね22の弾力によってストッパーの一端と重合し、重合した状態でストッパーは回動を続け、結局、図5に示すようにストッパーの一端はリリースレバー18の係止端の下側に入り込む。
【0029】
引戸錠を室内側から施錠するときには、ストッパー16が図5に示す角度位置にある状態から、その侭操作摘み21を室内側から引き下げる。
【0030】
すると、ストッパー16は図5に示す角度位置の侭下方に移動し、その他端が逃げ開口24の開口端縁に形成された棚板25に当接するに致り、ストッパー16は時計方向に強制的に回動され、図2に示すように、その他端部が逃げ開口24を挿通して案内部材24の側端縁外に突出して、元の施錠状態に戻る。
【0031】
なお、図示の実施例における棚板25は、案内部材24の逃げ開口の開口端縁付近の部分を内側に切り起こして形成されているが、例えば案内部材の底面に植設された図示しないピン等、他の部材で代用することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、内側操作部材に坦持され、中央部が見込み方向の第1回転軸の回りを回動可能に支承されたストッパーと、このストッパーの近傍において見付け方向の第2回転軸の回りを回動可能に支承され、一端がストッパーの一端と係合してその回動を阻止する方向に付勢されると共に、他端が室内に露出するリリースレバーと、引戸錠の施錠時でかつストッパーの一端とリリースレバーの係止端とが係合しているとき、ストッパーの他端との干渉を避けるため案内部材に逃げ開口を形成したから、リリースストッパーを室内側から操作しない限り内側操作部材を解錠方向に動かすことができず、したがって外側及び内側框の間の隙間から針金を挿入しての不正解錠を有効に阻止することができる、という所期の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による安全装置を装着した引戸錠の断面図で、施錠状態を示す。
【図2】引戸錠の内側エスカチオンの裏面図で、施錠状態を示す。
【図3】この発明の一実施例による安全装置を装着した引戸錠の一部断面図で、リリースレバーを操作して解錠しようとする場合を示す。
【図4】引戸錠の内側エスカチオンの室内側からみた正面図。
【図5】図2と同様の引戸錠の内側エスカチオンの裏面図で、解錠状態を示す。
【符号の説明】
1 外側框
2 内側框
14 内側操作部材
16 ストッパー
17 第1回転軸
18 リリースレバー
19 第2回転軸
21 操作摘み
23 案内部材
24 逃げ開口
Claims (1)
- 内側框の室内側に装着され、上下方向に延在する内側操作部材と、この内側操作部材の少なくとも側端縁と摺接可能に係合してこれを上下方向に移動可能に案内する案内部材とを有する引戸錠において、この内側操作部材に坦持され、中央部が見込み方向の第1回転軸の回りを回動可能に支承されたストッパーと、このストッパーの近傍において見付け方向の第2回転軸の回りを回動可能に支承され、一端がストッパーの一端と係合してその回動を阻止する方向に付勢されると共に、他端が室内に露出するリリースレバーと、引戸錠の施錠時でかつストッパーの一端とリリースレバーの係止端とが係合しているとき、ストッパーの他端との干渉を避けるため案内部材に形成された逃げ開口とを有し、室内側から内側操作部材のみを解錠方向に駆動したとき、リリースレバーに一端を衝止されたストッパーの他端を案内部材に形成された逃げ開口に係止させ、以て、不正解錠を防止するようにしたことを特徴とする引戸錠の安全装置。
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JP2002201832A JP4281892B2 (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 引戸錠の安全装置 |
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US11752843B2 (en) | 2021-07-06 | 2023-09-12 | Ford Global Technologies, Llc | Vehicle door system |
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