JP6153202B2 - デッドボルト錠 - Google Patents

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Description

本発明は、自動販売機やキャビネットなどの扉の施錠に使用するデッドボルト錠に関する。
従来から、自動販売機やキャビネットなどの扉の施錠にデッドボルト錠が使用されている。
この種のデッドボルト錠は、例えば特許文献1に記載されているように、扉に取り付けられる錠ケースと、錠ケースに連結されるシリンダー錠と、錠ケース内に配置されてシリンダー錠(の回転カム)に作動連結されるデッドボルトとを備え、シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回転することにより、このシリンダー錠に連動してデッドボルトが錠ケースの錠面から外側に突出して、扉枠側の受け部に係合され、また、シリンダー錠をキー操作により解錠方向に回転することにより、デッドボルトが錠ケースの錠面から内側に引き込まれて、扉枠側の受け部から離脱されるようになっている。なお、この場合、扉枠の受け部にはピンなどの係合部材が設けられ、デッドボルトが受け部に突出されると、デッドボルトの一方の側面が係合部材に当接して受け部に係合するようになっている。
実用新案登録第3125607号公報
しかしながら、この種のデッドボルト錠は、板金扉に取り付けて使用する場合、特に板金が薄いと、板金扉は比較的小さな力を加えるだけでも簡単に変形するため、板金扉を破壊的に強く引けば、板金扉は変形し、扉側のデッドボルトと扉枠側の受け部が完全に係合されている状態でも、板金扉の変形とともに、デッドボルトが受け部から外れて、扉が開いてしまう、という問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種のデッドボルト錠において、板金扉に取り付けて使用する場合に、板金扉を破壊的に強く引いて変形させても、デッドボルトを受け部から外れないようにして又は外れにくくして、扉が開くのを防止すること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明()は、
扉に取り付けられる錠ケースと、前記錠ケースに装着され、前記錠ケース内で回動可能な先端部に突起を付設されたレバーを有するシリンダー錠と、前記錠ケース内に当該ケースの錠面から出没可能に配置され、前記シリンダー錠の前記レバーに前記突起を介して作動連結されるデッドボルトとを備え、前記シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回動することにより、前記シリンダー錠に連動して前記デッドボルトが前記錠ケースの錠面から外側に突出して扉枠側の受け部に係合され、前記シリンダー錠をキー操作により解錠方向に回動することにより、前記デッドボルトが前記錠ケースの錠面から内側に引き込まれて、扉枠側の受け部から離脱される形式のデッドボルト錠において、
前記デッドボルトは、デッドボルト本体と、前記デッドボルト本体に前記デッドボルト本体の先端部から出没可能に配設されるラッチとからなり、
前記デッドボルト本体と前記ラッチとの間に、前記シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回動することにより、前記シリンダー錠に連動して、前記ラッチを前記デッドボルト本体の先端部から突出させて、前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から前記扉枠の受け部に係合可能な通常の突出長さを超える所定の突出長さまで弾性的に突出させるデッドボルト伸長機構を備え、
通常、前記錠ケースの錠面から外側に突出させる前記デッドボルトを、前記デッドボルト本体の先端部から突出する前記ラッチを介して、前記扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させることにより、前記通常の突出長さで前記受け部に係合させ、
前記扉に破壊的に外力が加えられ、前記デッドボルトが前記受け部から引き離される非常の際に、前記デッドボルト本体が前記扉枠側の前記衝接面又は衝接部材に追従して伸び、前記通常の突出長さよりも長い突出長さで前記受け部に係合される、
ことを要旨とする。
この場合、
ラッチはデッドボルト本体上にスライドガイドを介して前記デッドボルトの可動方向にスライド可能に配設され、
デッドボルト伸長機構は、
前記デッドボルト本体に前記デッドボルトの可動方向に対して略直角方向に凸状に設けられる係合部と、
前記ラッチに前記デッドボルトの可動方向に対して略直角方向に突設され、前記ラッチの前記デッドボルト本体上での前記デッドボルトの突出方向へのスライドにより前記デッドボルト本体の前記係合部に係合押圧し、前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から突出させる突出方向係止部、及び前記ラッチの前記デッドボルト本体上での前記デッドボルトの引き込み方向へのスライドにより前記デッドボルト本体の前記係合部に係合押圧し、前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から内側に引き込む引き込み方向係止部と、
前記デッドボルト本体上で前記ラッチを常態として前記デッドボルトの突出方向に押圧付勢して、前記ラッチを前記デッドボルト本体の先端部から突出させるとともに、前記ラッチの前記突出方向係止部で前記デッドボルト本体の前記係合部を押圧して前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から外側へ通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出させるばね部材と、
前記ラッチの前記突出方向係止部で前記デッドボルト本体の前記係合部を押圧して前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から外側に通常の突出長さまで突出させた状態で、前記シリンダー錠は施錠位置を取り、前記ラッチの前記引き込み方向係止部で前記デッドボルト本体の前記係合部を押圧して前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から内側の引き込み位置に引き込ませた状態で、前記シリンダー錠は解錠位置を取り、前記シリンダー錠の施錠位置と解錠位置との間で回動される前記レバーの突起に係合可能に前記ラッチに形成され、前記ラッチを前記ばね部材の付勢力に抗して前記デッドボルトの引き込み方向に送り、前記ラッチの前記引き込み方向係止部で前記デッドボルト本体の前記係合部を押圧して前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から内側の引き込み位置に引き込ませる引き込みガイドと、
を備え、
通常、前記シリンダー錠をキーにより解錠位置に回動操作することにより、前記ラッチにより、前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から内側に引き込み、前記シリンダー錠をキーにより施錠位置に回動操作することにより、前記ラッチが前記デッドボルト本体の先端部から突出するとともに、前記ラッチにより前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から外側に突出させ、前記扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させて前記通常の突出長さまで突出させて、前記扉枠側の受け部に係合させ、
前記扉に破壊的に外力が加えられ、前記デッドボルト本体が前記受け部から引き離される非常の際に、前記デッドボルト本体を前記衝接面又は衝接部材に追従させて前記通常の突出長さを超える突出長さで前記受け部に係合させる、
ことが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明()は、
扉に取り付けられる錠ケースと、前記錠ケースに装着され、前記錠ケース内で回動可能な先端部に突起を付設されたレバーを有するシリンダー錠と、前記錠ケース内に当該ケースの錠面から出没可能に配置され、前記シリンダー錠の前記レバーに前記突起を介して作動連結されるデッドボルトとを備え、前記シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回動することにより、前記シリンダー錠に連動して前記デッドボルトが前記錠ケースの錠面から外側に突出して扉枠側の受け部に係合され、前記シリンダー錠をキー操作により解錠方向に回動することにより、前記デッドボルトが前記錠ケースの錠面から内側に引き込まれて、扉枠側の受け部から離脱される形式のデッドボルト錠において、
前記デッドボルトは、デッドボルト本体と、前記デッドボルト本体に前記デッドボルト本体の先端部から出没可能に配設されるラッチとからなり、
前記デッドボルト本体と前記ラッチとの間に、前記ラッチを前記デッドボルト本体の先端部から弾性的に突出させて、前記デッドボルトを前記錠ケースの錠面から前記扉枠の受け部に係合可能な通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出させるデッドボルト伸長機構を備え、
通常、前記錠ケースの錠面から外側に突出させる前記デッドボルトを、前記ラッチを前記扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させて前記デッドボルト本体の先端部に没入することにより、前記通常の突出長さで前記受け部に係合させ、
前記扉に破壊的に外力が加えられ、前記デッドボルトが前記受け部から引き離される非常の際に、前記ラッチを前記受け部に追従して前記デッドボルト本体の先端部から突出させ、前記通常の突出長さよりも長い突出長さで前記受け部に係合させる、
ことを要旨とする。
この場合、
ラッチはデッドボルト本体の両側に沿って配置可能に形成され、
デッドボルト伸長機構は、
前記デッドボルト本体と前記ラッチとの間に設けられ、前記ラッチを前記デッドボルト本体の両側でデッドボルトの可動方向にスライド可能に案内するガイドと、
前記デッドボルト本体の両側で前記ラッチを常態として前記デッドボルトの突出方向に押圧付勢し、前記ラッチを前記デッドボルト本体の先端部から突出させて、前記デッドボルトを前記錠ケースの錠面から外側へ突出する通常の突出長さを超える所定の突出長さまで延ばすばね部材と、
を備え、
前記デッドボルト本体を前記ラッチとともに前記錠ケースの錠面から内側の引き込み位置に引き込ませた状態で、前記シリンダー錠は解錠位置を取り、前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から外側に通常の突出長さまで突出させた状態で、前記シリンダー錠は施錠位置を取り、
通常、前記シリンダー錠をキーにより解錠位置に回動操作することにより、前記デッドボルト本体を前記ラッチとともに前記錠ケースの錠面から内側に引き込み、前記シリンダー錠をキーにより施錠位置に回動操作することにより、前記デッドボルト本体を前記ラッチとともに前記錠ケースの錠面から外側に突出させ、前記ラッチを前記扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させることにより前記デッドボルト本体の先端部に没入させて、前記デッドボルトを前記通常の突出長さで前記扉枠側の受け部に係合させ、
前記扉に破壊的に外力が加えられ、前記デッドボルトが前記受け部から引き離される非常の際に、前記デッドボルト本体の先端部から前記ラッチを前記衝接面又は衝接部材に追従させて、前記デッドボルトを前記通常の突出長さを超える突出長さで前記受け部に係合させる、
ことが好ましい。
本発明()のデッドボルト錠によれば、デッドボルトを、デッドボルト本体と、デッドボルト本体にこのデッドボルト本体の先端部から出没可能に配設されるラッチとにより構成し、このデッドボルト本体ラッチとの間に、シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回動することにより、シリンダー錠に連動して、ラッチをデッドボルト本体の先端部から突出させて、デッドボルト本体を錠ケースの錠面から扉枠の受け部に係合可能な通常の突出長さを超える所定の突出長さまで弾性的に突出させるデッドボルト伸長機構を設け、通常、錠ケースの錠面から外側に突出させるデッドボルトを、デッドボルト本体の先端部から突出するラッチを介して、扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させることにより、通常の突出長さで受け部に係合させ、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトが受け部から引き離される非常の際に、デッドボルトを扉枠側の衝接面又は衝接部材に追従して伸ばし、通常の突出長さよりも長い突出長さで受け部に係合させるようにしたので、このデッドボルト錠を板金扉に取り付けて使用した場合に、板金扉を破壊的に強く引いて変形させても、デッドボルトを受け部から外れないようにして又は外れにくくして、扉が開くのを防止することができる。また、デッドボルト本体の先端部からラッチを延ばすようにしたことで、デッドボルトに十分な突出長さを確保することができる。
本発明()のデッドボルト錠によれば、デッドボルトを、デッドボルト本体と、デッドボルト本体にこのデッドボルト本体の先端部から出没可能に配設されるラッチとにより構成し、デッドボルト本体とラッチとの間に、ラッチをデッドボルト本体の先端部から弾性的に突出させて、デッドボルトを錠ケースの錠面から扉枠の受け部に係合可能な通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出させるデッドボルト伸長機構を設け、通常、錠ケースの錠面から外側に突出させるデッドボルトを、ラッチを扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させてデッドボルト本体の先端部に没入することにより、通常の突出長さで前記受け部に係合させ、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトが受け部から引き離される非常の際に、ラッチを受け部に追従してデッドボルト本体の先端部から突出させ、通常の突出長さよりも長い突出長さで前記受け部に係合させるようにしたので、このデッドボルト錠を板金扉に取り付けて使用した場合に、板金扉を破壊的に強く引いて変形させても、デッドボルトを受け部から外れないようにして又は外れにくくして、扉が開くのを防止することができる。また、デッドボルト本体の先端部からラッチを延ばすようにしたことで、デッドボルトに十分な突出長さを確保することができる。
本発明の一実施の形態におけるデッドボルト錠の外観を示す斜視図 同デッドボルト錠の構成を示す図((a)は正面図(b)は水平断面図) 同デッドボルト錠のシリンダー錠のレバーの形状、構成を示す図((a)は正面図(b)は側面断面図) 同デッドボルト錠の特にデッドボルト本体の構成を示す図((a)は正面図(b)は底面図(c)は水平断面図) 同デッドボルト錠の特にラッチの構成を示す図((a)は正面図(b)は底面図(c)は水平断面図) 同デッドボルト錠を板金製の扉に取り付け、受け部としてピンを扉枠に取り付けた状態を示す図((a)は水平断面図(b)は正面図) 同デッドボルト錠を板金製の扉に取り付け、受け部としてプレートを扉枠に取り付けた状態を示す図((a)は水平断面図(b)は正面図) 同デッドボルト錠の動作を示す図((a1)はデッドボルトが錠ケースに引き込まれた状態を示す一部破断正面図(b1)は同水平断面図(a2)はデッドボルトが錠ケースから通常の突出長さで突出された状態を示す一部破断正面図(b2)は同水平断面図(a3)はデッドボルトが錠ケースから通常の突出長さを超える非常時の突出長さで突出された状態を示す一部破断正面図(b3)は同水平断面図) 本発明の他の実施の形態におけるデッドボルト錠の外観を示す斜視図 同デッドボルト錠の構成を示す図((a1)は施錠時の正面図(b1)は施錠時の水平断面図(a2)は解錠時の正面図(b2)は解錠時の水平断面図) 同デッドボルト錠のシリンダー錠のレバーの形状、構成を示す図((a)は正面図(b)は側面図) 同デッドボルト錠の特にデッドボルト本体の構成を示す図((a)は正面図(b)は底面図) 同デッドボルト錠の特にラッチの構成を示す図((a)は正面図(b)は底面図) 同デッドボルト錠を板金製の扉に取り付け、扉枠に受け部を取り付けた状態を示す図((a)は正面図(b)は底面図) 同デッドボルト錠の動作を示す図((a1)はデッドボルトが錠ケースに引き込まれた状態を示す一部省略正面図(b1)は同水平断面図(a2)はデッドボルトが錠ケースから通常の突出長さで突出された状態を示す正面図(b2)は同水平断面図(a3)はデッドボルトが錠ケースから通常の突出長さを超える非常時の突出長さで突出された状態を示す一部省略正面図(b3)は同水平断面図)
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1及び図2にデッドボルト錠Uを示している。
図1及び図2に示すように、デッドボルト錠Uは、扉に取り付けられる錠ケース1と、錠ケース1に装着され、錠ケース1内で回動可能な先端部に突起221を付設されたレバー22を有するシリンダー錠2と、錠ケース1内に当該ケース1の錠面101から出没可能に配置され、シリンダー錠2のレバー22に突起221を介して作動連結されるデッドボルトD34とを備え、シリンダー錠2をキー操作により施錠方向に回動することにより、シリンダー錠2に連動してデッドボルトD34が錠ケース1の錠面101から外側に突出して扉枠側の受け部61に係合され、シリンダー錠2をキー操作により解錠方向に回動することにより、デッドボルトD34が錠ケース1の錠面101から内側に引き込まれて、扉枠側の受け部61から離脱される形式を取る。
そして、このデッドボルト錠Uでは、特にデッドボルトD34は、デッドボルト本体3と、デッドボルト本体3にこのデッドボルト本体3の先端部から出没可能に配設されるラッチ4とからなり、このデッドボルトD34とシリンダー錠2との間に、シリンダー錠2をキー操作により施錠方向に回動することにより、シリンダー錠2に連動して、ラッチ4をデッドボルト本体3の先端部から突出させて、デッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から扉枠の受け部61に係合可能な通常の突出長さを超える所定の突出長さまで弾性的に突出させるデッドボルト伸長機構5を備え、通常、錠ケース1の錠面101から外側に突出させるデッドボルトD34を、デッドボルト本体3の先端部から突出するラッチ4を介して、扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させることにより、通常の突出長さで受け部61に係合させ、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトD34が受け部61から引き離される非常の際に、デッドボルト本体3が扉枠側の衝接面又は衝接部材に追従して伸び、通常の突出長さよりも長い突出長さで受け部61に係合されるようになっている。
図1、図2に示すように、錠ケース1は、正面に開口を有する略ボックス形の本体ケース10と、本体ケース10の正面開口に取り付けられ、正面開口を塞ぐ蓋11とにより構成される。この場合、本体ケース10は、略矩形の箱形に形成され、背面と4側面とからなり、4側面のうちの1側面が錠面101でその中央にデッドボルトD34の出没口100が形成される。また、この本体ケース10は背面の四隅に取付ねじのためのねじ挿通部102が形成され、その一方の対角線上の各ねじ挿通部102の内側近傍にねじ座103が取り付けられる。蓋11は、本体ケース10の正面開口に対応する略矩形のプレートからなり、四隅は取付ねじが挿通可能に切り欠かれ、本体ケース10の各ねじ座103に対応する位置にねじ挿通部113が形成される。このようにして錠ケース1は、本体ケース10内にデッドボルトD34及びデッドボルト伸長機構5を構成する各部材が組み込まれ、本体ケース10の正面開口に蓋11が取り付けられて組み立てられる。なお、蓋11は、各ねじ挿通部113から通されたねじが本体ケース10の各ねじ座103に締結されて、本体ケース10に取り付けられる。また、この錠ケース1内にはシリンダー錠2のレバー22の回動エリア周辺の所定の位置に、レバー22(の後述するストッパー係合部223)に係合し、レバー22の回動を規制するストッパー104が併せて設けられる。
図1、図2に示すように、シリンダー錠2は、一般に知られているシリンダー錠で、ローター21の正面から背面に向けて鍵孔20が形成され、このローター21の背面側の端部には先端部に突起221としてピンを有するレバー(回転カム)22がローター21の径方向に突出して取り付けられる。このシリンダー錠2は錠ケース1の蓋11の略中央に連結され、レバー22が本体ケース10内に回動可能に配置されて、レバー22のピン221が本体ケース10の背面方向に向けて突出される。このようにしてシリンダー錠2の鍵孔20にキー(図示省略)を差し込み、キーの回転操作により、錠ケース1内でレバー22がシリンダー錠2の軸芯回りの所定の角度範囲に設定された所定の回動始端位置と所定の回動終端位置との間で回動可能に構成される。なお、レバー22の形状、構成を図3に示す。この場合、レバー22は、円形部220と、円形部220から突出され、片側一方の面にピン221を有するレバー部222と、円形部220からレバー部222の突出方向とは反対方向に凸状のストッパー係合部223とからなる。
図2に示すように、デッドボルトD34はデッドボルト本体3とラッチ4とからなり、デッドボルト本体3上にラッチ4がスライドガイド34を介してデッドボルトD34の可動方向にスライド可能に配設される。
図4に示すように、デッドボルト本体3は正面視略コ字形に形成されて、一対の掛け金部31、32と、これら掛け金部31、32の基端部間を繋ぐ連結部33とを有し、これら掛け金部31、32、連結部33で囲まれる空間がラッチ4を配置するためのスペースで、各掛け金部31、32、連結部33の内側側面がラッチ4をデッドボルトD34の可動方向に移動案内するためのスライドガイド34になっている。この場合、一対の掛け金部31、32はそれぞれ角形の細長い板状に形成され、このデッドボルトD34の錠ケース1への組み込み時に正面側となる面が凹凸形状に形成される。錠ケース1への組み込み時に上側となる一方の掛け金部31の正面側の面は基端部側の一部が凹状(以下、凹状部310という。)で、残部となる先端部側が凸状(以下、凸状部311という。)に形成され、錠ケース1への組み込み時に下側となる他方の掛け金部32の正面側の面は先端部側の一部が凸状(以下、凸状部321という。)で、残部となる基端部側が凹状(以下、凹状部320という。)に形成される。また、各掛け金部31、32の凸状部311、321はそれぞれ同じ高さで、錠ケース1の錠面101の出没口100に対応する断面形状になっている。また、各掛け金部31、32の凹状部310、320はそれぞれ同じ高さで、これらの凹状部310、320間は一方の掛け金部31の凸状部311の基端側端部をシリンダー錠2のレバー22の回動を規制するストッパー312とするシリンダー錠2のレバー22の回動スペースをなし、シリンダー錠2のレバー22は連結部33の内面に対して略直角の回動始端位置と各掛け金部31、32の延びる方向に対して直角の回動終端位置、すなわちストッパー321との間で回動され、レバー22の回動終端位置で、レバー22のレバー部222と一方の掛け金部31のストッパー312との係合、及びレバー22のストッパー係合部223と錠ケース1内のストッパー104との係合により、レバー22の回動が規制されるようになっている。連結部33は各掛け金部31、32の凸状部311、321と同じ高さまで立ち上げられ、連結部33の内面中央にばね部材351のための取付溝350が形成される。
また、このデッドボルト本体3には、デッドボルト伸長機構5の一部をなす(ラッチ4に係合可能な)係合部36が設けられる。係合部36はデッドボルト本体3にデッドボルトD34の可動方向に対して略直角方向に凸状に形成される。この場合、係合部36は一対の掛け金部31、32の内側側面間で各掛け金部31、32の先端部、基端部間の中央よりも少し先端部寄りの位置に連接して形成される。この係合部36は断面四角形に形成され、各掛け金部31、32の先端部方向及び基端部方向に向けられる各面がラッチ4との係合面になっている。
図5に示すように、ラッチ4はデッドボルト本体3の各掛け金部31、32間に配置可能に正面視長方形に形成され、先端部は背面側が斜めに形成されてテーパー状になっている。この場合、ラッチ4は細長い略板状に形成され、デッドボルトD34の錠ケース1への組み込み時に正面側となる面が、他方の掛け金部32の正面側と同様に、先端部側の一部が凸状で残部となる基端部側が凹状(以下、凹状部40という。)に形成され、この凹状部40の基端部に近接する位置にシリンダー錠2のレバー22のピン221が係合可能に引き込みガイド43が形成される。引き込みガイド43はラッチ4の下向きの一方の側面から上向きの他方の側面まで溝形に貫通して形成される。この溝は、下半分がストッパー溝430として、レバー22のピン221が嵌合可能に四角形に形成され、上半分がレバー22のピン221をレバー22の回動方向に案内するガイド溝431として、ストッパー溝430の端部からラッチ4の上向きの他方の側面に向けて末広がりのテーパー状に形成される。
また、ラッチ4には、デッドボルト伸長機構5の一部をなす(デッドボルト本体3に係止可能な)突出方向係止部41と引き込み方向係止部42が設けられる。これら突出方向係止部41と引き込み方向係止部42はそれぞれ、ラッチ4にデッドボルトD34の可動方向に対して略直角方向に突状に形成される。この場合、突出方向係止部41と引き込み方向係止部42はそれぞれ、ラッチ4の背面側の面のデッドボルト本体3の係合部36に対応する位置から基端部方向に向けて所定の長さに、デッドボルト本体3の係合部36が遊嵌可能に凹部44を形成されて、その凹部44の先端部側の面と基端部側の面に形成される。この凹部44はラッチ4の背面に対して直角に形成され、凹部44の基端部側の内面が突出方向係止部41、凹部44の先端部側の内面が引き込み方向係止部42をなす。なお、このラッチ4の基端面にはデッドボルト伸長機構5の一部をなすばね部材351を取り付けるための取付溝45が形成される。
このようにデッドボルトD34はラッチ4がデッドボルト本体3上のスライドガイド34に組み入れられて構成され、デッドボルト本体3の先端部から一方の掛け金部31の凸状部311の基端側端部付近までの先端部側の一定の範囲が錠ケース1の錠面101から突出又は引き込まれる部分で、この部分を錠ケース1の錠面101の出没口100に向け、デッドボルトD34の正面を蓋11側に、背面を本体ケース10側にして、錠ケース1内に2つのねじ座103間に支持(挟持)されて配置され、このねじ座103及び錠面101の出没口100をガイドにして、錠ケース1の錠面101から突出又は引き込み可能に組み込まれる。
デッドボルト伸長機構5は、デッドボルト本体3にデッドボルトD34の可動方向に対して略直角方向に凸状に設けられる係合部36と、ラッチ4にデッドボルトD34の可動方向に対して略直角方向に突設され、ラッチ4のデッドボルト本体3上でのデッドボルトD34の突出方向へのスライドによりデッドボルト本体3の係合部36に係合し押圧して、デッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から突出させる突出方向係止部41、及びラッチ4のデッドボルト本体3上でのデッドボルトD34の引き込み方向へのスライドによりデッドボルト本体3の係合部36に係合し押圧して、デッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から内側に引き込む引き込み方向係止部42と、デッドボルト本体3上でラッチ4を常態としてデッドボルトD34の突出方向に押圧付勢して、ラッチ4をデッドボルト本体3の先端部から突出させるとともに、ラッチ4の突出方向係止部41でデッドボルト本体3の係合部36を押圧してデッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から外側へ通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出させるばね部材351と、デッドボルト本体3に設けられ、デッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から外側に通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出された状態でシリンダー錠2のレバー22の回動を規制するストッパー312と、ラッチ4の突出方向係止部41でデッドボルト本体3の係合部36を押圧してデッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から外側に通常の突出長さまで突出させた状態で、シリンダー錠2は施錠位置を取り、ラッチ4の引き込み方向係止部42でデッドボルト本体3の係合部36を押圧してデッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から内側の引き込み位置に引き込ませた状態で、シリンダー錠2は解錠位置を取り、この施錠位置と解錠位置との間で回動されるレバー22のピン221に係合可能にラッチ4に形成され、ラッチ4をばね部材351の付勢力に抗してデッドボルトD34の引き込み方向に送り、ラッチ4の引き込み方向係止部42でデッドボルト本体3の係合部36を押圧してデッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から内側の引き込み位置に引き込ませる引き込みガイド43とを備える。
この場合、デッドボルト本体3の係合部36はデッドボルト本体3の構成の説明の中で既に述べたとおりである。
ラッチ4の突出方向係止部41及び引き込み方向係止部42はラッチ4の構成の説明の中で既に述べたとおりである。
ばね部材351はコイルスプリングが使用され、このコイルスプリング351は一端がデッドボルト本体3の連結部33内面の取付溝350に取り付け固定され、他端がラッチ4の基端面の取付溝44に取り付け固定され、デッドボルト本体3上でラッチ4を常態としてデッドボルトD34の突出方向に押圧付勢する。
デッドボルト本体3のストッパー312についてはデッドボルト本体3の構成の説明の中で既に述べたとおりである。
ラッチ4の引き込みガイド43についてはラッチ4の構成の説明の中で既に述べたとおりである。
デッドボルト伸長機構5はかかる構成からなり、通常、シリンダー錠2をキーにより解錠位置に回動操作することにより、ラッチ4により、デッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から内側に引き込み、シリンダー錠2をキーにより施錠位置に回動操作することにより、ラッチ4がデッドボルト本体3の先端部から突出するとともに、ラッチ4によりデッドボルト本体3を錠ケース1の錠面101から外側に突出させ、扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させて通常の突出長さまで突出させて、扉枠側の受け部61に係合させ、また、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルト本体3が受け部61から引き離される非常の際に、デッドボルト本体3を衝接面又は衝接部材に追従させて通常の突出長さを超える所定の突出長さで受け部61に係合させるようになっている。
なお、この場合、デッドボルトD34を衝接させる扉枠側の衝接面として扉枠の内面が用いられてもよく、また、衝接部材として扉枠の内面に別の部材が設けられてもよい。別の部材とする場合は、受け部の取付部品を衝接部材として利用してもよく、専用の衝接部材を形成してもよい。図6、図7に受け部の取付部品を衝接部材とした場合を例示している。図6は受け部をピン61とした場合で、この場合、扉枠の内面に断面略コ字形の軸受62が中間部の平面固定部621を固定して取り付けられ、ピン61は縦向きにこの軸受62を介して配置されており、軸受62中間部の平面固定部621をデッドボルトD34の先端に対向させて衝接部材とした。図7は受け部をプレート(板材)63のエッジとした場合で、この場合、扉枠の内面に断面略J字形のプレート63が平面固定部631を固定して取り付けられ、プレート63の曲面のエッジが縦向きにして配置されており、プレート63の平面固定部631をデッドボルトD34の先端に対向させて衝接部材とした。
図8にデッドボルト錠Uの動作を示している。なお、この場合、デッドボルト錠Uは板金扉に取り付けられ、その扉枠の内面にはデッドボルトD34の受け部としてピン61が設けられるものとする。
図8(a1)、(b1)は、デッドボルト本体3が錠ケース1の錠面101から内側の所定のデッドボルト引き込み位置に引き込まれ、この錠ケース1内でラッチ4はデッドボルト本体3のスライドガイド34内に引き込まれて、ラッチ4がデッドボルト本体3の先端部に没入された状態で、シリンダー錠2は解錠状態になっている。この場合、シリンダー錠2のレバー22は回動始端位置にあって、レバー22先端のピン221がラッチ4の引き込みガイド43のストッパー溝430に係合されている。
この状態から、図8(a2)、(b2)に示すように、シリンダー錠2の施錠操作によりレバー22を回動始端位置から回動終端位置に向けて回動させると、レバー22先端部のピン221は引き込みガイド43のストッパー溝430からガイド溝431へ移動されてレバー22によるラッチ4の移動規制が解除され、ラッチ4がデッドボルト本体3のスライドガイド34内をばね部材351の付勢力によりデッドボルトD34の突出方向にスライドされ、このラッチ4のスライドによりラッチ4の突出方向係止部41がデッドボルト本体3の係合部36に係合し押圧して、デッドボルト本体3がラッチ4とともに錠ケース1内を出没口100に向けて移動し、出没口100から外側に突出される。このとき、デッドボルト本体3は扉枠の受け部61に係合可能に通常の突出長さまで突出されたところでデッドボルト本体3先端部から突出されるラッチ4が扉枠の衝接部材(軸受の中間固定部)に衝接し、扉枠のピン61(受け部)に係合される。これにより、シリンダー錠2は施錠状態で、扉は施錠状態のデッドボルトD34によりロックされる。
そして、このデッドボルト錠Uによる扉のロック状態で、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトD34がピン61から引き離される非常の際になると、図8(a3)、(b3)に示すように、デッドボルト本体3がばね部材351の付勢力により扉枠側の衝接部材に追従して伸び、通常の突出長さよりも長い突出長さでピン61に係合される。この伸長するデッドボルトD34とピン61との係合により、板金扉を破壊的に強く引いて変形させ、デッドボルトD34に引張り方向の大きな力を作用させても、デッドボルトD34はピン61から外れない又は外れにくくなり、このデッドボルトD34による扉のロック状態が維持される。
なお、扉を通常の施錠状態から解錠する場合は、シリンダー錠2の解錠操作によりレバー22を回動終端位置から回動始端位置に向けて回動させると、図8(a2),(b2)、及び図8(a1),(b1)に示すように、レバー22先端部のピン221がラッチ4の引き込みガイド43のガイド溝431に係合し、このガイド溝431に沿って移動しながら、ラッチ4をデッドボルトD34の引き込み方向に押圧して、ラッチ4がデッドボルト本体3のスライドガイド34内をデッドボルトD34の引き込み方向にスライドしてデッドボルト本体3の先端部に没入され、このラッチ4のスライドによりラッチ4の引き込み方向係止部42がデッドボルト本体3の係合部36に係合し押圧して、デッドボルト本体3がラッチ4とともに錠ケース1の出没口100から錠ケース1内に移動し、出没口100に没入される。この状態でレバー22は回動始端位置に戻され、レバー22先端のピン221がラッチ4のストッパー溝430に入り込み、この解錠状態が維持される。
以上説明したように、このデッドボルト錠Uによれば、デッドボルトD34を、デッドボルト本体3と、デッドボルト本体3にこのデッドボルト本体3の先端部から出没可能に配設されるラッチ4とにより構成し、このデッドボルトD34とシリンダー錠2との間にデッドボルト伸長機構5を設け、通常、錠ケース1の錠面101から外側に突出させるデッドボルトD34を、デッドボルト本体3の先端部から突出するラッチ4を介して、扉枠側の受け部61近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させることにより、通常の突出長さで受け部61に係合させ、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトD34が受け部61から引き離される非常の際に、デッドボルト本体3を扉枠側の衝接面又は衝接部材に追従して伸ばし、通常の突出長さよりも長い突出長さで受け部61に係合させるようにしたので、このデッドボルト錠Uを板金扉に取り付けて使用した場合に、板金扉を破壊的に強く引いて変形させても、デッドボルトD34を受け部から外れないようにして又は外れにくくして、扉が開くのを防止することができる。また、デッドボルト本体3の先端からラッチ4を飛び出すようにしたことで、デッドボルトD34それ自体に十分な突出長さを確保することができる。
なお、このデッドボルト錠Uでは、デッドボルトD34に十分な突出長さを確保するために、デッドボルト本体3の先端部からラッチ4を飛び出すようにしたが、デッドボルト本体3のみで十分な突出長さを確保できる場合は、ラッチ4をデッドボルト本体3の先端部から飛び出す構造とせず、このラッチ4をデッドボルトD34を作動させるための作動部材として構成してもよい。
この場合、デッドボルト錠は、扉に取り付けられる錠ケースと、錠ケースに装着され、錠ケース内で回動可能な先端に突起を付設されたレバーを有するシリンダー錠と、錠ケース内に当該ケースの錠面から出没可能に配置され、シリンダー錠の回動レバーに突起を介して作動連結されるデッドボルトとを備え、シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回動することにより、シリンダー錠に連動してデッドボルトが錠ケースの錠面から外側に突出して扉枠側の受け部に係合され、シリンダー錠をキー操作により解錠方向に回動することにより、デッドボルトが錠ケースの錠面から内側に引き込まれて、扉枠側の受け部から離脱される形式において、デッドボルトとシリンダー錠との間に、シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回動することにより、シリンダー錠に連動して、デッドボルトを錠ケースの錠面から扉枠の受け部に係合可能な通常の突出長さを超える所定の突出長さまで弾性的に突出させるデッドボルト伸長機構を備え、通常、錠ケースの錠面から外側に突出させるデッドボルトを、扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させることにより、通常の突出長さで受け部に係合させ、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトが受け部から引き離される非常の際に、デッドボルトが扉枠側の衝接面又は衝接部材に追従して伸び、通常の突出長さよりも長い突出長さで受け部に係合されるものとする。
そして、デッドボルト伸長機構は、デッドボルト上にスライドガイドを介してデッドボルトの可動方向にスライド可能に配設される作動部材と、デッドボルト本体にデッドボルトの可動方向に対して略直角方向に凸状に設けられる係合部と、作動部材にデッドボルトの可動方向に対して略直角方向に突設され、作動部材のデッドボルト上でのデッドボルトの突出方向へのスライドによりデッドボルトの係合部に係合押圧し、デッドボルトを錠ケースの錠面から突出させる突出方向係止部、及び作動部材のデッドボルト上でのデッドボルトの引き込み方向へのスライドによりデッドボルトの係合部に係合押圧し、デッドボルトを錠ケースの錠面から内側に引き込む引き込み方向係止部と、デッドボルト上で作動部材を常態としてデッドボルトの突出方向に押圧付勢して、作動部材の突出方向係止部でデッドボルトの係合部を押圧してデッドボルトを錠ケースの錠面から外側へ通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出させるばね部材と、デッドボルトに設けられ、デッドボルトを錠ケースの錠面から外側に通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出された状態でシリンダー錠のレバーの回動を規制するストッパーと、作動部材の突出方向係止部でデッドボルトの係合部を押圧してデッドボルトを錠ケースの錠面から外側に通常の突出長さまで突出させた状態でシリンダー錠は施錠位置を取り、作動部材の引き込み方向係止部でデッドボルトの係合部を押圧してデッドボルトを錠ケースの錠面から内側の引き込み位置に引き込ませた状態でシリンダー錠は解錠位置を取り、このシリンダー錠の施錠位置と解錠位置との間で回動されるレバーの突起に係合可能に作動部材に形成され、作動部材をばね部材の付勢力に抗してデッドボルトの引き込み方向に送り、作動部材の引き込み方向係止部でデッドボルトの係合部を押圧してデッドボルトを錠ケースの錠面から内側の引き込み位置に引き込ませる引き込みガイドとを備え、通常、シリンダー錠をキーにより解錠位置に回動操作することにより、作動部材によりデッドボルトを錠ケースの錠面から内側に引き込み、シリンダー錠をキーにより施錠位置に回動操作することにより、作動部材によりデッドボルトを錠ケースの錠面から外側に突出させ、扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させて通常の突出長さまで突出させて、扉枠側の受け部に係合させ、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトが受け部から引き離される非常の際に、デッドボルトを衝接面又は衝接部材に追従させて通常の突出長さを超える所定の突出長さで受け部に係合させるようにすればよい。
このようにしても、このデッドボルト錠を板金扉に取り付けて使用した場合に、板金扉を破壊的に強く引いて変形させても、デッドボルトを受け部から外れないようにして又は外れにくくして、扉が開くのを防止することができる。
図9及び図10にまた別のデッドボルト錠U2を示している。
図9及び図10に示すように、デッドボルト錠U2は、既述のデッドボルト錠Uと同様に、扉に取り付けられる錠ケースs1と、錠ケースs1に装着され、錠ケースs1内で回動可能な先端部に突起s221を付設されたレバーs22を有するシリンダー錠s2と、錠ケースs1内に当該ケースs1の錠面s101から出没可能に配置され、シリンダー錠s2のレバーs22に突起s221を介して作動連結されるデッドボルトsD34とを備え、シリンダー錠s2をキー操作により施錠方向に回動することにより、シリンダー錠s2に連動してデッドボルトsD34が錠ケース1の錠面s101から外側に突出して扉枠側の受け部に係合され、シリンダー錠s2をキー操作により解錠方向に回動することにより、デッドボルトsD34が錠ケースs1の錠面s101から内側に引き込まれて、扉枠側の受け部から離脱される形式を取る。
そして、このデッドボルト錠U2では、特にデッドボルトsD34は、デッドボルト本体s3と、デッドボルト本体s3にこのデッドボルト本体s3の先端部から出没可能に配設されるラッチs4とからなり、このデッドボルト本体s3とラッチs4との間に、ラッチs4をデッドボルト本体s3の先端部から弾性的に突出させて、デッドボルトs3を錠ケースs1の錠面から扉枠の受け部に係合可能な通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出させるデッドボルト伸長機構s5を備え、通常、錠ケースs1の錠面s101から外側に突出させるデッドボルトsD34を、ラッチs4を扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させてデッドボルト本体s3の先端部に没入することにより、通常の突出長さで受け部に係合させ、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトs3が受け部から引き離される非常の際に、ラッチs4を受け部に追従してデッドボルト本体s3の先端部から突出させ、通常の突出長さよりも長い突出長さで受け部に係合させるようになっている。
図9、図10に示すように、錠ケースs1は、正面に開口を有する略ボックス形の本体ケースs10と、本体ケースs10の正面開口に取り付けられ、正面開口を塞ぐ蓋s11とにより構成される。この場合、本体ケースs10は、略矩形の箱形に形成され、背面と4側面とからなり、4側面のうちの1側面が錠面s101でその中央にデッドボルトsD34の出没口s100が形成される。また、この本体ケースs10は背面の四隅に取付ねじのためのねじ挿通部s102が形成され、その一方の対角線上の各ねじ挿通部s102の内側近傍にねじ座s103が取り付けられる。蓋s11は、本体ケースs10の正面開口に対応する略矩形のプレートからなり、四隅は取付ねじが挿通可能に切り欠かれ、本体ケースs10の各ねじ座s103に対応する位置にねじ挿通部s113が形成される。このようにして錠ケースs1は、本体ケースs10内にデッドボルトsD34及びデッドボルト伸長機構s5を構成する各部材が組み込まれ、本体ケースs10の正面開口に蓋s11が取り付けられて組み立てられる。なお、蓋s11は、各ねじ挿通部s113から通されたねじが本体ケースs10の各ねじ座s103に締結されて、本体ケースs10に取り付けられる。また、この錠ケースs1内にはシリンダー錠s2のレバーs22の回動エリア周辺の所定の位置に、レバーs22(の後述するストッパー係合部s223)に係合し、レバーs22の回動を規制するストッパー(図示省略)が併せて設けられ、レバーs22が所定の回動始端位置と所定の回動終端位置との間で回動されるようになっている。
図9、図10に示すように、シリンダー錠s2は、ローターs21の正面から背面に向けて鍵孔s20が形成され、このローターs21の背面側の端部には先端部に突起s221としてピンを有するレバー(回転カム)s22がローターs21の径方向に突出して取り付けられる。このシリンダー錠s2は錠ケースs1の蓋s11の略中央に連結され、レバーs22が本体ケースs10内に回動可能に配置されて、レバーs22のピンs221が本体ケースs10の背面方向に向けて突出される。このようにしてシリンダー錠s2の鍵孔s20にキー(図示省略)を差し込み、キーの回転操作により、錠ケースs1内でレバーs22がシリンダー錠s2の軸芯回りの所定の角度範囲に設定された所定の回動始端位置(この位置がシリンダー錠s2の解錠位置となる。)と所定の回動終端位置(この位置がシリンダー錠s2の施錠位置となる。)との間で回動可能に構成される。なお、レバーs22の形状、構成を図11に示す。この場合、レバーs22は、略なす形で、先端部が小径の円弧状に、基端部が大径の円弧状に形成されて、先端部の側面にピンs221が突設され、基端部の円弧状の部分の両端に本体ケースs10内の図示されないストッパーに係合可能にストッパー係合部s223が形成され、基端部がねじを介してローターs21の端部に固定される。
図10に示すように、デッドボルトsD34はデッドボルト本体s3とラッチs4とからなり、ラッチs4はデッドボルト本体s3の両側に沿って配置可能に形成され、デッドボルト本体s3の両側に沿ってデッドボルトsD34の可動方向にスライド可能に配設される。
デッドボルト伸長機構s5はデッドボルト本体s3とラッチとs4の間に設けられ、ラッチs4をデッドボルト本体s3の両側でデッドボルトsD34の可動方向にスライド可能に案内するガイドsG34と、デッドボルト本体s3の両側でラッチs4を常態としてデッドボルトsD34の突出方向に押圧付勢し、ラッチs4をデッドボルト本体s3の先端部から突出させて、デッドボルトsD34を錠ケースs1の錠面s101から外側へ突出する通常の突出長さを超える所定の突出長さまで延ばすばね部材s38とを備える。
図12に示すように、デッドボルト本体s3は略平板状の基部s30と、基部s30の一側縁部から突出される掛け金部s33とを有し、基部s30にシリンダー錠s2のレバーs22のピンs221に作動連結され、シリンダー錠s2をキー操作により施錠方向に回動することにより、シリンダー錠s2に連動してデッドボルトsD34を錠ケースs1の錠面s101から外側に突出させ、シリンダー錠s2をキー操作により解錠方向に回動することにより、デッドボルトsD34を錠ケースs1の錠面s101から内側に引き込むガイド穴s31が形成され、掛け金部s33にラッチs4をデッドボルトsD34の可動方向に移動案内するガイド面s34とガイドピンs35が設けられる。
この場合、基部s30は正面視四角形の薄い平板状に形成され、一側縁部側の上部角部に近接する位置にガイド穴s31が貫通形成される。このガイド穴s31は上下縁部がそれぞれ水平方向に直線的に形成され、中央寄りの側縁部が垂直方向に直線的に形成されてこれがデッドボルトsD34を錠ケースs1の錠面s101から内側に引き込むための引き込みガイドs311となし、一側縁部側の縁部上部が引き込みガイドs311と平行に、一側縁部側の縁部中間部が引き込みガイドs311から離れる方向に斜めに、一側縁部側の縁部下部が引き込みガイドs311と平行に形成されてこれがデッドボルトsD34を錠ケース1の錠面s101から外側に突出させるための突出ガイドs312となす。また、この基部s30には一側縁部の上下部にそれぞれ、ばね部材s38を取り付けるための取付溝s32が形成される。
掛け金部s33は基部s30の一側縁部の中央に連続する正面視角形の細長い板状の部分s331と、この板状の部分s331の先端側に形成され、錠ケースs1の錠面s101の出没口s100を挿通可能な正面視角形のブロック状の部分s332とを有する。この掛け金部s33の板状の部分331の(錠ケースs1への組み込み時に)背面側となる面は断面コ字形の溝s36が形成されて、この溝s36のブロック状の部分s332側の一側縁がデッドボルトsD34の可動方向に対して略直角方向に突状に設けられる面となし、ラッチs4の係合部s43に対して係合可能な被係合部s37をなす。
また、ブロック状の部分s332の(錠ケースs1への組み込み時に)上下の両側面となる各面は平坦状に形成されてラッチs4のガイド面s34をなし、これらガイド面s34の中心部間にガイドピン挿通部s350が貫通形成されて、このガイドピン挿通部s350にガイドピンs35が通され、これらのガイド面s34及びガイドピンs35でラッチs4をデッドボルトsD34の可動方向に移動案内するようになっている。
図13に示すように、ラッチs4は正面視略コ字形に形成されて、一対の掛け金部s41と、これら掛け金部s41の基端部間を繋ぐ連結部s42とを有し、これら掛け金部s41がデッドボルト本体s3の掛け金部s33の上下両側に沿ってスライド可能に形成され、また、連結部s42の内側の面がデッドボルト本体s3の被係合部s37に係合する係合部s43になっている。
この場合、一対の掛け金部s41はそれぞれデッドボルト本体s3のブロック状の部分s332よりも長い角形のブロック状に形成され、先端部は背面側が斜めに形成されてテーパー状になっている。また、これらの掛け金部s41の内側面には幅方向中間位置に水平方向に向けてデッドボルト本体s3のガイドピンs35に係合可能なガイド溝s411が形成される。
連結部s42は各掛け金部s41の基端部間で(錠ケースs1への組み込み時に)各掛け金部s41の背面側となる側に寄せて角形のブロック状に形成され、この連結部s42の内側面がデッドボルトsD34の可動方向に対して略直角方向に突状に設けられる面となし、デッドボルト本体s3の被係合部s37に対して係合可能な係合部s43をなす。また、この連結部s42の外側面で上下両端にはそれぞれ、デッドボルト本体s3の一側縁部の各取付溝部s32に対向してばね部材s38を取り付けるための取付溝s44が形成される。
このようにしてラッチs4は各掛け金部s41がデッドボルト本体s3の掛け金部s33の両側のガイド面s34に沿って並列に、また、ラッチs4の係合部s43とデッドボルト本体s3の被係合部s37が係合可能に相互に対向して配置され、デッドボルト本体s3の掛け金部s33に通されたガイドピンs35がラッチs4の各掛け金部s41のガイド溝s411に挿入されて、ラッチs4がデッドボルト本体s3の両側でスライド可能に組み立てられ、このデッドボルト本体s3の掛け金部s33の各ガイド面s34、ガイドピンs35、及び被係合部s37と、ラッチs4の各掛け金部s41の各ガイド溝s411及び連結部s42の係合部s43とにより、デッドボルト伸長機構5のガイドsG34が構成される。そして、これらラッチs4の連結部s42の各取付溝s44とこれに対向するデッドボルト本体s3の基部s30の各取付溝s32との間にコイルスプリングs38(図10参照)が取り付けられて、このコイルスプリングs38の付勢力により、常態として、ラッチs4はデッドボルト本体s3の両側で先端部方向に押圧され、ラッチs4の係合部s43とデッドボルト本体s3の被係合部s37が係合して、デッドボルト本体s3の先端部から所定の長さだけ弾性的に突出された状態を取る。このコイルスプリングs38がデッドボルト伸長機構5のばね部材s38をなす。
デッドボルトsD34及びデッドボルト伸長機構s5はかかる構成からなり、図10に示すように、デッドボルト本体s3をラッチs4とともに錠ケースs1の錠面s101から内側の引き込み位置に引き込ませた状態で、シリンダー錠s2が解錠位置を取り、デッドボルト本体s3を錠ケースs1の錠面101から外側に通常の突出長さまで突出させた状態で、シリンダー錠s2が施錠位置を取り、通常、シリンダー錠s2をキーにより解錠位置に回動操作することにより、デッドボルト本体s3をラッチs4とともに錠ケースs1の錠面s101から内側に引き込み、シリンダー錠s2をキーにより施錠位置に回動操作することにより、デッドボルト本体s3をラッチs4とともに錠ケースs1の錠面s101から外側に突出させ、ラッチs4を扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させることによりデッドボルト本体s3の先端部に没入させて、デッドボルトsD34を通常の突出長さで扉枠側の受け部に係合させ、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトsD34が受け部から引き離される非常の際に、デッドボルト本体s3の先端部からラッチs4を衝接面又は衝接部材に追従させて、デッドボルトsD34を通常の突出長さを超える突出長さで受け部に係合させるようになっている。
なお、この場合も、デッドボルトsD34を衝接させる扉枠側の衝接面として扉枠の内面が用いられてもよく、また、衝接部材として扉枠の内面に別の部材が設けられてもよい。別の部材とする場合は、受け部の一部を衝接面として利用してもよく、専用の衝接部材を形成してもよい。図14にこのデッドボルト錠U2の受け部s61の一例を示している。図14に示すように、この受け部s61は縦に細長い平板部s611と、この平板部s611の一側部から直角方向に延びる水平断面が中心角90°の扇形状のブロック部s612とからなり、平板部s611の上下にそれぞれ取付ねじ挿通部が穿設されてこの平板部s611が扉枠の内面にねじにより取り付けられ、この平板部s611の平面に対して直角のブロック部s612の平面にデッドボルト錠U2のデッドボルトsD34が係合されるようになっている。この受け部s61の場合、平板部s611の中間部が開口されていて、その上下の部分がデッドボルトsD34の衝接面となる。
図15にデッドボルト錠U2の動作を示している。なお、この場合、デッドボルト錠U2は板金扉に取り付けられ、その扉枠の内面に図14に示す受け部s61が取り付けられているものとする。
図15(a1)、(b1)は、デッドボルト本体s3がラッチs4とともに錠ケースs1の錠面s101から内側の所定のデッドボルト引き込み位置に引き込まれ、シリンダー錠s2は解錠状態になっている。この場合、シリンダー錠s2のレバーs22は回動始端位置にあって、レバーs22先端のピンs221がデッドボルト本体s3のガイド穴s31の引き込みガイドs311に係合されている。
この状態から、シリンダー錠s2の施錠操作によりレバーs22を回動始端位置から回動終端位置に向けて回動させると、レバーs22先端部のピンs221は引き込みガイドs311から突出ガイドs312へ移動されてこの突出ガイドs312に係合し押圧して、図15(a2)、(b2)に示すように、デッドボルト本体s3がラッチs4とともに錠ケースs1内を出没口s100に向けて移動し、出没口s100から外側に突出される。このとき、デッドボルト本体s3は扉枠の受け部s61に係合可能に通常の突出長さまで突出されたところでデッドボルト本体s3の両側のラッチs4がデッドボルト本体s3先端部の位置で扉枠の受け部s61の衝接面に衝接し、受け部s61に係合される。これにより、シリンダー錠s2は施錠状態で、扉は施錠状態のデッドボルトsD34によりロックされる。
そして、このデッドボルト錠U2による扉のロック状態で、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトsD34が受け部s61から引き離される非常の際になると、図15(a3)、(b3)に示すように、デッドボルト本体s3の両側のラッチs4がデッドボルト本体s3の先端部からコイルスプリングs38の付勢力により受け部s61の衝接面に追従して突出し(伸び)、通常の突出長さよりも長い突出長さで受け部s61に係合される。この伸長するデッドボルトsD34と受け部s61との係合により、板金扉を破壊的に強く引いて変形させ、デッドボルトsD34に引張り方向の大きな力を作用させても、デッドボルトsD34は受け部s61から外れない又は外れにくくなり、このデッドボルトsD34による扉のロック状態が維持される。
なお、扉を通常の施錠状態から解錠する場合は、シリンダー錠s2の解錠操作によりレバーs22を回動終端位置から回動始端位置に向けて回動させると、図15(a1),(b1)に示すように、レバーs22先端部のピンs221がデッドボルト本体s3のガイド穴s31の突出ガイドs312から引き込みガイドs311へ移動されてこの引き込みガイドs311に係合し押圧して、デッドボルト本体s3がラッチs4とともに錠ケースs1の出没口s100から錠ケースs1内に移動し、出没口s100に没入される。この状態でレバーs22は回動始端位置に戻され、シリンダー錠s2は解錠状態となる。
以上説明したように、このデッドボルト錠U2によれば、デッドボルトsD34を、デッドボルト本体s3と、デッドボルト本体s3にこのデッドボルト本体s3の先端部から出没可能に配設されるラッチs4とにより構成し、このデッドボルト本体s3とラッチs4との間にデッドボルト伸長機構s5を設け、通常、錠ケースs1の錠面s101から外側に突出させるデッドボルトsD34を、ラッチs4を扉枠側の受け部s61近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させてデッドボルト本体s3の先端部に没入することにより、通常の突出長さで受け部s61に係合させ、扉に破壊的に外力が加えられ、デッドボルトs3が受け部s1から引き離される非常の際に、ラッチs4を受け部s61に追従させてデッドボルト本体s3の先端部から突出させ、通常の突出長さよりも長い突出長さで受け部s61に係合させるようにしたので、このデッドボルト錠U2を板金扉に取り付けて使用した場合に、板金扉を破壊的に強く引いて変形させても、デッドボルトsD34を受け部s61から外れないようにして又は外れにくくして、扉が開くのを防止することができる。また、デッドボルト本体s3の両側で先端部からラッチs4を飛び出すようにしたことで、デッドボルトsD34それ自体に十分な突出長さを確保することができる。
U デッドボルト錠
1 錠ケース
10 本体ケース
100 出没口
101 錠面
102 ねじ挿通部
103 ねじ座
104 ストッパー
11 蓋
113 ねじ挿通部
2 シリンダー錠
20 鍵孔
21 ローター
22 レバー(回転カム)
220 円形部
221 突起(ピン)
222 レバー部
223 ストッパー係合部
D34 デッドボルト
3 デッドボルト本体
31 掛け金部
310 凹状部
311 凸状部
312 ストッパー
32 掛け金部
320 凹状部
321 凸状部
33 連結部
34 スライドガイド
350 取付溝
351 ばね部材(コイルスプリング)
36 係合部
4 ラッチ
40 凹状部
41 突出方向係止部
42 引き込み方向係止部
43 引き込みガイド
430 ストッパー溝
431 ガイド溝
44 凹部
45 取付溝
5 デッドボルト伸長機構
61 ピン(受け部)
62 軸受
621 平面固定部
63 プレート(受け部)
631 平面固定部
U2 デッドボルト錠
s1 錠ケース
s10 本体ケース
s100 出没口
s101 錠面
s102 ねじ挿通部
s103 ねじ座
s11 蓋
s113 ねじ挿通部
s2 シリンダー錠
s20 鍵孔
s21 ローター
s22 レバー(回転カム)
s221 突起(ピン)
s222 レバー部
s223 ストッパー係合部
sD34 デッドボルト
sG34 ガイド
s3 デッドボルト本体
s30 基部
s31 ガイド穴
s311 引き込みガイド
s312 突出ガイド
s32 取付溝
s33 掛け金部
s331 板状の部分
s332 ブロック状の部分
s34 ガイド面
s35 ガイドピン
s350 ガイドピン挿通部
s36 溝
s37 被係合部
s38 ばね部材(コイルスプリング)
s4 ラッチ
s41 掛け金部
s411 ガイド溝
s42 連結部
s43 係合部
s44 取付溝
s5 デッドボルト伸長機構
s61 受け部
s611 平板部
s612 ブロック部

Claims (4)

  1. 扉に取り付けられる錠ケースと、前記錠ケースに装着され、前記錠ケース内で回動可能な先端部に突起を付設されたレバーを有するシリンダー錠と、前記錠ケース内に当該ケースの錠面から出没可能に配置され、前記シリンダー錠の前記レバーに前記突起を介して作動連結されるデッドボルトとを備え、前記シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回動することにより、前記シリンダー錠に連動して前記デッドボルトが前記錠ケースの錠面から外側に突出して扉枠側の受け部に係合され、前記シリンダー錠をキー操作により解錠方向に回動することにより、前記デッドボルトが前記錠ケースの錠面から内側に引き込まれて、扉枠側の受け部から離脱される形式のデッドボルト錠において、
    前記デッドボルトは、デッドボルト本体と、前記デッドボルト本体に前記デッドボルト本体の先端部から出没可能に配設されるラッチとからなり、
    前記デッドボルト本体と前記ラッチとの間に、前記シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回動することにより、前記シリンダー錠に連動して、前記ラッチを前記デッドボルト本体の先端部から突出させて、前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から前記扉枠の受け部に係合可能な通常の突出長さを超える所定の突出長さまで弾性的に突出させるデッドボルト伸長機構を備え、
    通常、前記錠ケースの錠面から外側に突出させる前記デッドボルトを、前記デッドボルト本体の先端部から突出する前記ラッチを介して、前記扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させることにより、前記通常の突出長さで前記受け部に係合させ、
    前記扉に破壊的に外力が加えられ、前記デッドボルトが前記受け部から引き離される非常の際に、前記デッドボルト本体が前記扉枠側の前記衝接面又は衝接部材に追従して伸び、前記通常の突出長さよりも長い突出長さで前記受け部に係合される、
    ことを特徴とするデッドボルト錠。
  2. ラッチはデッドボルト本体上にスライドガイドを介して前記デッドボルトの可動方向にスライド可能に配設され、
    デッドボルト伸長機構は
    記デッドボルト本体に前記デッドボルトの可動方向に対して略直角方向に凸状に設けられる係合部と、
    前記ラッチに前記デッドボルトの可動方向に対して略直角方向に突設され、前記ラッチの前記デッドボルト本体上での前記デッドボルトの突出方向へのスライドにより前記デッドボルト本体の前記係合部に係合押圧し、前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から突出させる突出方向係止部、及び前記ラッチの前記デッドボルト本体上での前記デッドボルトの引き込み方向へのスライドにより前記デッドボルト本体の前記係合部に係合押圧し、前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から内側に引き込む引き込み方向係止部と、
    前記デッドボルト本体上で前記ラッチを常態として前記デッドボルトの突出方向に押圧付勢して、前記ラッチを前記デッドボルト本体の先端部から突出させるとともに、前記ラッチの前記突出方向係止部で前記デッドボルト本体の前記係合部を押圧して前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から外側へ通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出させるばね部材と、
    前記ラッチの前記突出方向係止部で前記デッドボルト本体の前記係合部を押圧して前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から外側に通常の突出長さまで突出させた状態で前記シリンダー錠は施錠位置を取り、前記ラッチの前記引き込み方向係止部で前記デッドボルト本体の前記係合部を押圧して前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から内側の引き込み位置に引き込ませた状態で前記シリンダー錠は解錠位置を取り、前記シリンダー錠の施錠位置と解錠位置との間で回動される前記レバーの突起に係合可能に前記ラッチに形成され、前記ラッチを前記ばね部材の付勢力に抗して前記デッドボルトの引き込み方向に送り、前記ラッチの前記引き込み方向係止部で前記デッドボルト本体の前記係合部を押圧して前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から内側の引き込み位置に引き込ませる引き込みガイドと、
    を備え、
    通常、前記シリンダー錠をキーにより解錠位置に回動操作することにより、前記ラッチにより前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から内側に引き込み、前記シリンダー錠をキーにより施錠位置に回動操作することにより、前記ラッチが前記デッドボルト本体の先端部から突出するとともに、前記ラッチにより前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から外側に突出させ、前記扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させて前記通常の突出長さまで突出させて、前記扉枠側の受け部に係合させ、
    前記扉に破壊的に外力が加えられ、前記デッドボルト本体が前記受け部から引き離される非常の際に、前記デッドボルト本体を前記衝接面又は衝接部材に追従させて前記通常の突出長さを超える突出長さで前記受け部に係合させる、
    請求項に記載のデッドボルト錠。
  3. 扉に取り付けられる錠ケースと、前記錠ケースに装着され、前記錠ケース内で回動可能な先端部に突起を付設されたレバーを有するシリンダー錠と、前記錠ケース内に当該ケースの錠面から出没可能に配置され、前記シリンダー錠の前記レバーに前記突起を介して作動連結されるデッドボルトとを備え、前記シリンダー錠をキー操作により施錠方向に回動することにより、前記シリンダー錠に連動して前記デッドボルトが前記錠ケースの錠面から外側に突出して扉枠側の受け部に係合され、前記シリンダー錠をキー操作により解錠方向に回動することにより、前記デッドボルトが前記錠ケースの錠面から内側に引き込まれて、扉枠側の受け部から離脱される形式のデッドボルト錠において、
    前記デッドボルトは、デッドボルト本体と、前記デッドボルト本体に前記デッドボルト本体の先端部から出没可能に配設されるラッチとからなり、
    前記デッドボルト本体と前記ラッチとの間に、前記ラッチを前記デッドボルト本体の先端部から弾性的に突出させて、前記デッドボルトを前記錠ケースの錠面から前記扉枠の受け部に係合可能な通常の突出長さを超える所定の突出長さまで突出させるデッドボルト伸長機構を備え、
    通常、前記錠ケースの錠面から外側に突出させる前記デッドボルトを、前記ラッチを前記扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させて前記デッドボルト本体の先端部に没入することにより、前記通常の突出長さで前記受け部に係合させ、
    前記扉に破壊的に外力が加えられ、前記デッドボルトが前記受け部から引き離される非常の際に、前記ラッチを前記受け部に追従して前記デッドボルト本体の先端部から突出させ、前記通常の突出長さよりも長い突出長さで前記受け部に係合さる、
    ことを特徴とするデッドボルト錠。
  4. ラッチはデッドボルト本体の両側に沿って配置可能に形成され、
    デッドボルト伸長機構は、
    前記デッドボルト本体と前記ラッチとの間に設けられ、前記ラッチを前記デッドボルト本体の両側でデッドボルトの可動方向にスライド可能に案内するガイドと、
    前記デッドボルト本体の両側で前記ラッチを常態として前記デッドボルトの突出方向に押圧付勢し、前記ラッチを前記デッドボルト本体の先端部から突出させて、前記デッドボルトを前記錠ケースの錠面から外側へ突出する通常の突出長さを超える所定の突出長さまで延ばすばね部材と
    備え、
    前記デッドボルト本体を前記ラッチとともに前記錠ケースの錠面から内側の引き込み位置に引き込ませた状態で、前記シリンダー錠は解錠位置を取り、前記デッドボルト本体を前記錠ケースの錠面から外側に通常の突出長さまで突出させた状態で、前記シリンダー錠は施錠位置を取り、
    通常、前記シリンダー錠をキーにより解錠位置に回動操作することにより、前記デッドボルト本体を前記ラッチとともに前記錠ケースの錠面から内側に引き込み、前記シリンダー錠をキーにより施錠位置に回動操作することにより、前記デッドボルト本体を前記ラッチとともに前記錠ケースの錠面から外側に突出させ、前記ラッチを前記扉枠側の受け部近傍に設けた衝接面又は衝接部材に衝接させることにより前記デッドボルト本体の先端部に没入させて、前記デッドボルトを前記通常の突出長さ前記扉枠側の受け部に係合させ、
    前記扉に破壊的に外力が加えられ、前記デッドボルトが前記受け部から引き離される非常の際に、前記デッドボルト本体の先端部から前記ラッチを前記衝接面又は衝接部材に追従させて、前記デッドボルトを前記通常の突出長さを超える突出長さで前記受け部に係合させる、
    請求項3に記載のデッドボルト錠。
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