JP2009183350A - ゲーム機の施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】針金などの不正器具による不正解錠を防止すると共に、鉤部材やラッチ部材に不正な開放荷重が印加された場合でも、堅強にその施錠状態を保持し、不正解錠の防止を図ることができるゲーム機の施錠装置を提供する。
【解決手段】中扉用錠ユニット1の基枠体2が第1基枠体20と第2基枠体21を組み合わせて構成される。第1基枠体20と第2基枠体21との重ね合わせ部に形成された隙間に、鉤部材6,7,8が摺動可能に挟持される。基枠体2に沿って解錠用の作動杆5が摺動可能に配設される。作動杆5には、解錠時に鉤部材に係合して鉤部材を解錠方向に摺動させる係合部55,56,57が設けられる。シリンダ錠ユニット30に設けられたシリンダ錠32の錠軸32aに係合部材33が取着される。
【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシン等のゲーム機の前扉(ガラス枠)を中扉に施錠すると共に、中扉を本体枠(筐体)に施錠する施錠装置に関し、特に、前扉側にシリンダ錠などをユニット化したシリンダ錠ユニットを取り付け、中扉側にラッチ部材、鉤部材、作動杆などをユニット化した中扉用錠ユニットを取り付ける構造のゲーム機の施錠装置に関する。
従来、パチンコ機、スロットマシンなどのゲーム機の前扉(ガラス枠)を本体枠(筐体)に対し施錠する装置として、取付板と支持板を断面L形に成形した縦長の基枠体の内側に、連結杆が摺動可能に配設され、支持板の上部と下部に鉤部材が傾動可能に枢支され、連結杆の上下端部が鉤部材に連結され、取付板の中間部にシリンダ錠がその錠軸を取付板に設けた孔から内側に差し込むように取付けられ、錠軸の先端に連結杆と係合するカム板が固定されてなる施錠装置が、ゲーム機において広く使用されている。
また、パチンコ機の施錠装置として、鉤部を上下に設けたガラス枠用施錠杆を基枠体内に摺動可能に配設し、前扉に開閉可能に配設されたガラス枠と筐体に開閉可能に装着された前扉の両方を施錠・解錠する構造の施錠装置が、下記特許文献1により知られている。
特許第3030613号公報 特開2001−137512号公報
この種のガラス枠用施錠杆を基枠体内に、前扉用の鉤部材及び連結杆と共に配設した施錠装置は、前扉の内側に鉤部材を筐体側に突出した状態で、基枠体を縦に取り付け、鉤部材が係止可能な受け金具を筐体側の対応位置に取り付け、取付板に固定したシリンダ錠の正面を前扉の正面に現して装着される。このため、前扉前面側に取り付けられたガラス枠は、シリンダ錠を避けた形状に、つまりシリンダ錠の先端を露出した形状に形成する必要があり、ガラス枠の設計形状の自由度が制限されるという課題があった。
また、周知のように、パチンコ機、スロットマシンの前扉には、装飾用プラスチック、照明装飾器具など各種の電気部品、装飾部品、操作部品などが装着されているため、施錠装置を取り付けるためのスペースが狭く制限され、さらに、各種の電気部品等を取り付けた前扉は重量が重くなり、開閉の操作性を考慮して、前扉をできるだけ軽くするように、前扉の軽量化が要望されていた。
そこで、従来、パチンコ機のガラス枠の内側にシリンダ錠を取り付けると共に基枠を固定し、シリンダ錠の鍵穴面をガラス枠の前面に露出させ、シリンダ錠の錠軸にカムレバーを固定し、基枠にはガラス枠用可動錠板を上下摺動可能取り付けて、シリンダ錠によるカムレバーの回動操作により可動錠板を摺動させて、ガラス枠の解錠を行なうようにした構造の施錠装置が、上記特許文献2で提案されている。
この施錠装置は、表枠(前扉)に第2の施錠ユニットを取り付け、この施錠ユニットには、断面L形の基枠の上部と下部に表枠用のロック爪を傾動可能に軸支すると共に、表枠用可動錠板を上下摺動可能に装着してロック爪に可動錠板を連結させ、上記シリンダ錠のカムレバーを表枠用可動錠板の一部に係合可能とし、シリンダ錠の上記と逆方向の回動操作により、カムレバーを表枠用可動錠板に係合させてそれを解錠方向に摺動させ、ロック爪を傾動させて、本体枠側に固定した受け金具との係合を外して解錠するようにしている。
しかし、上記特許文献2の施錠装置は、ガラス枠に装着されるガラス枠用可動錠板が単純な構造の固定基枠の側面に単に摺動可能に装着されるのみであり、さらに、表枠用可動錠板が、表枠に固定された断面L形の固定基枠の側面に摺動可能に装着され、その固定基枠の上部と下部にロック爪を背面側に突き出す形態で回動可能に軸支し、表枠用可動錠板に上下のロック爪を連結させた単純な構造であった。
このため、不正解錠が行なわれた際、強力な力がガラス枠に加わった場合、ガラス枠用可動錠板が変形して不正に解錠される虞があった。また、表枠と本体枠の自由端側(反ヒンジ側)の隙間から針金などの不正器具を差し込まれてロック爪や表枠用可動錠板に力が加えられた場合、単純な構造のため、ロック爪や可動錠板が簡単に変形して不正に解錠される虞があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、針金などの不正器具による不正解錠を防止すると共に、鉤部材やラッチ部材に不正な開放荷重が印加された場合でも、堅強にその施錠状態を保持し、不正解錠の防止を図ることができるゲーム機の施錠装置を提供することを目的とする。
このために、本発明の請求項1のゲーム機の施錠装置は、基枠体を有した中扉用錠ユニットが、ゲーム機の本体枠に開閉可能に装着された中扉に、取り付けられ、シリンダ錠を有したシリンダ錠ユニットが、該中扉に開閉可能に装着された前扉に、取り付けられ、該前扉を施錠するための鉤部材が、該中扉用錠ユニット内に摺動可能に装着され、該前扉に設けられた受け金具に該鉤部材が係止されて該前扉が施錠されるゲーム機の施錠装置において、該中扉用錠ユニットの基枠体が第1基枠体と第2基枠体を組み合わせて構成され、該第1基枠体と第2基枠体との重ね合わせ部に形成された隙間に、前記鉤部材が摺動可能に挟持され、該基枠体に沿って解錠用の作動杆が摺動可能に配設され、該作動杆には、解錠時に該鉤部材に係合して該鉤部材を解錠方向に摺動させる係合部が設けられ、前記シリンダ錠ユニットに設けられたシリンダ錠の錠軸に係合部材が取着され、該前扉の閉鎖時、該錠軸の係合部材と係合可能な受け係合部が、該作動杆の一部に設けられたことを特徴とする。
ここで、上記施錠装置では、前記鉤部材と前記基枠体との間に、該鉤部材を施錠方向に付勢するためのコイルばねを掛け渡すと共に、該コイルばねを前記第1基枠体に設けたばね用開口部に配設し、該コイルばねをカバーするばねカバー部を、前記第2基枠体に設けるように構成することができる。
また、本発明の請求項3のゲーム機の施錠装置は、基枠体を有した中扉用錠ユニットが、ゲーム機の本体枠に開閉可能に装着された中扉に、取り付けられ、シリンダ錠を有したシリンダ錠ユニットが、該中扉に開閉可能に装着された前扉に、取り付けられ、該中扉を施錠するためのラッチ部材が、該中扉用錠ユニット内に回動可能に枢支され、該本体枠に設けられた受け具に該ラッチ部材が係止されて該中扉が施錠されるゲーム機の施錠装置において、該中扉用錠ユニットの基枠体が第1基枠体と第2基枠体を組み合わせて構成され、該第1基枠体と第2基枠体との重ね合わせ部分に、該ラッチ部材を収納するためのラッチ用凹部が、その周辺部を該第1基枠体によって囲われて形成され、該ラッチ用凹部内に該ラッチ部材が回動可能に枢支され、該基枠体に沿って解錠用の作動杆が摺動可能に配設され、該第2基枠体の上部と下部に該受け具の進入を許容する開口凹部が形成され、該ラッチ部材は、該開口凹部内の受け具を拘束する溝状のロック凹部を有すると共に、該支持板の上部と下部の該開口凹部の近傍に各々回動可能に枢支され、該作動杆には、解錠時に該ラッチ部材に係合して該ラッチ部材の解錠方向への回動を許容させる作動係合部が設けられ、前記シリンダ錠ユニットに設けられたシリンダ錠の錠軸に係合部材が取着され、該前扉の閉鎖時、該錠軸の係合部材と係合可能な受け係合部が、該作動杆の一部に設けられ、該ラッチ部材は、該中扉の閉鎖時に該ラッチ部材が該受け具に押されてラッチ位置に回動した時、該受け具に係止され、該シリンダ錠により該錠軸の該係合部材を該ラッチ部材の解錠方向に回動させたとき、作動杆が移動して該作動係合部により該ラッチ部材の係止が解除されて該ラッチ部材が解錠側に回動し、該中扉が解錠されることを特徴とする。
ここで、上記請求項3の施錠装置において、前記シリンダ錠ユニットの係合部材は、回動軸心から偏倚した位置に2つの係合突板を突設して形成され、前記作動杆の受け係合部は、該係合部材の該係合突板を背面側から包囲して係合するように略コ字状に形成されると共に、前記基枠体の中央縦線から側方に偏倚して配設されて構成することができる。
また、前記作動杆には、解錠操作時に移動した該作動杆を基の位置に戻すためのばね部材を装着し、さらに前記シリンダ錠ユニットのシリンダ錠には、その錠軸及び係合部材を原位置に復帰させるための戻しばねを装着することができる。
上記の構成の請求項1の施錠装置によれば、中扉用錠ユニットの基枠体が第1基枠体と第2基枠体を組み合わせて構成され、第1基枠体と第2基枠体との重ね合わせ部に形成された隙間に、鉤部材が摺動可能に挟持されるから、不正解錠などにより強力な力が鉤部材に加わった場合でも、鉤部材は第1基枠体と第2基枠体の間で確実に挟持され、不正解錠を防止することができる。また、第1基枠体と第2基枠体を重ね合わせて基枠体を構成するため、基枠体の強度を充分に補強して不正解錠などの際の変形を防止することができる。
さらに、鉤部材と基枠体との間に掛け渡した、鉤部材を施錠方向に付勢するためのコイルばねが、第1基枠体に設けたばね用開口部に配設され、第2基枠体に設けたばねカバー部により、このコイルばねをカバーする構造とすれば、部品点数を増加させることなく、効果的にコイルばねをばねカバー部によりカバーし、針金等を差し込で行なわれる不正解錠行為からコイルばねを保護することができる。
一方、請求項3の施錠装置によれば、中扉用錠ユニットの基枠体が第1基枠体と第2基枠体を組み合わせて構成され、第1基枠体と第2基枠体との重ね合わせ部分に、ラッチ部材を収納するためのラッチ用凹部が、その周辺部を第1基枠体によって囲われて形成され、ラッチ用凹部内にラッチ部材を回動可能に枢支するため、周辺部を第1基枠体によって囲われたラッチ部材に対し、針金等による不正器具を到達しにくくし、不正解錠行為からラッチ部材を保護することができる。また、周囲を囲われたラッチ用凹部内に、ラッチ部材が収容される状態となるため、不正解錠により強力な力がラッチ部材に印加された場合でも、ラッチ部材をその位置に保持して不正解錠を防止することができる。
また、シリンダ錠の係合部材は、回動軸心から偏倚した位置に2つの係合突板を突設して形成され、作動杆の受け係合部は、係合部材の係合突板を背面側から包囲して係合するように略コ字状に形成されると共に、基枠体の中央縦線から側方に偏倚して配設する構成とすれば、シリンダ錠の解錠操作による係合部材の回動時に、作動杆を確実に摺動させて、解錠操作を行なうことができる。
また、作動杆には、解錠操作時に移動した作動杆を基の位置に戻すためのばね部材を装着し、さらにシリンダ錠ユニットのシリンダ錠には、その錠軸及び係合部材を原位置に復帰させるための戻しばねを装着すれば、解錠操作後に、作動杆を確実に基の位置に戻し、且つシリンダ錠の係合部材を基の位置に復帰させ、前扉の閉鎖時には、シリンダ錠の係合部材と作動杆の受け係合部とを確実に係合させる状態とすることができる。
さらに、シリンダ錠を有するシリンダ錠ユニットは、ゲーム機の前面の前扉にそのシリンダ錠を前面に露出して取り付けられるから、前面枠の内側にガラス枠を開閉可能に取り付けた従来のパチンコ機のように、シリンダ錠の位置を外すためにガラス枠を小形にする必要はなく、ゲーム機の前扉は内側にガラス枠を装着しながら中扉及び本体枠の前面を大きく覆うように大型に形成することも可能となり、前扉の設計の自由度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機等のゲーム機に使用される施錠装置の中扉用錠ユニット1の正面図を示し、図2はその左側面図を示している。また、図3はその背面図を示し、図4はその右側面図を、図5は中扉用錠ユニット1とシリンダ錠ユニット30の配置関係を示す部分正面図などを示している。この施錠装置は、ゲーム機の中扉46に取り付けられる中扉用錠ユニット1と、前扉47に取り付けられるシリンダ錠ユニット30とから構成され、中扉用錠ユニット1はゲーム機の本体枠45に対し中扉46を施錠すると共に、中扉46に対し前扉47を施錠し、シリンダ錠ユニット30は中扉用錠ユニット1の解錠操作を行なうものである。
中扉用錠ユニット1は、ゲーム機の本体枠45の前面に開閉可能に装着された中扉46に取り付けられ、図1〜図4に示すように、基体フレームとして縦長の基枠体2を備えている。この基枠体2は、図7〜図9に示すように、全体的には、取付板3と支持板4とを直角に曲げた略アングル材状、つまり断面を略L字状とした縦長の形状に形成される。
さらに、この基枠体2は、断面を略L字状とした縦長の第1基枠体20と略平板状の縦長の第2基枠体21を組み合わせて形成され、正面側に第1基枠体20によって取付板3が形成され、第1基枠体20と第2基枠体21の重ね合わせ部により、支持板4がその取付板3から背面側に直角に曲げられた形態で形成されている。
つまり、図9のように、基枠体2の支持板4は第1基枠体20の左側に第2基枠体21を重ね合わせ、リベット、溶接などで固定して形成される。このとき、第2基枠体21がその縦方向背面側に沿って第1基枠体20との間に、僅かな段差部を付けて固定され、これにより、第1基枠体20と第2基枠体21の間に、後述の前扉施錠用の鉤部材6,7,8を挿入して挟持するための、スリット挿入部がその上部と下部と中間部に各々形成される。この基枠体2の正面側のスリット挿入部には、前扉施錠用の鉤部材6,7,8が上下に摺動可能に挿入され、堅強に挟持されることとなる。
また、図9のように、第1基枠体20にはその上部と下部及び中間部に、ばね用開口部24が形成される。このばね用開口部24は、前扉施錠用の鉤部材6,7,8を施錠側に付勢するコイルばね6e,7e,8eを収納するための開口部であり、3箇所に形成される。また、第2基枠体21の上部と下部及び中間部の対応位置には、それらのばね用開口部24のコイルばね6e,7e,8eをカバーするように、3個のばねカバー部25が右側に僅かに突出するように曲げて形成されている。
第2基枠体21は、各ばねカバー部25を各ばね用開口部24に嵌め込むように、第1基枠体20の支持板4の部分に重ね合わせて組み付けられる。後述のように、基枠体2の第1基枠体20のばね用開口部24には、前扉施錠用の鉤部材6,7,8を付勢するコイルばね6e,7e,8eが各々配置され、各ばねカバー部25はこれらのコイルばね6e,7e,8eを基枠体2の右側からカバーする構造となっている。
また、第1基枠体20の上部と下部の背面側には、図9のように、略半円形のラッチ用凹部23、23が形成され、そこに第2基枠体21の一部が重ねて取着されることにより、図11のように、基枠体2の右側面に、中扉施錠用のラッチ部材10を収納するための収納部が、略半円形に形成されることとなる。この第2基枠体21の上部と下部のラッチ部材10の収納部には、図9のように、ラッチ部材10用のガイド係止孔18が配置され、さらに、ラッチ部材10に係止される受け金具40の係止ピン40aを進入させるための開口凹部22が形成されている。また、図11のように、第2基枠体21における各ラッチ用凹部23、23と隣接した位置に、ラッチ部材10内のばね部材13の端部に係合してそれを支持するための支持凸部17が、ラッチ用凹部23側に向けて突設されている。
さらに、図10の如く、第2基枠体21の上部寄りの背面側には、2個の係止部26、26が上部と下部に突設される。これらの係止部26、26は、後述の作動杆5をコイルばね9によってフローティング状態に支持するためのもので、コイルばね9は作動杆5を上下中立位置に保持するように、作動杆5にばね掛け部材9a,9bを介して装着される。そして、上記係止部26,26は、そのコイルばね9の上端と下端が掛けられる上下のばね掛け部材9a,9bを、作動杆5の移動時に、係止する構造となっている。
図10に示すように、中扉用錠ユニット1の基枠体2の左側面に、縦長の作動杆5が上下に摺動可能に取り付けられ、基枠体2の上部と下部及び中間部に、上述の如く、前扉施錠用の鉤部材6,7,8が、第1基枠体20と第2基枠体21の隙間に差し込まれ、上下に摺動可能に装着される。作動杆5は、この第2基枠体21の外側(左側)に接して配設されるが、シリンダ錠ユニット30のシリンダ錠32の解錠操作に応じて上または下に摺動する。このとき、作動杆5は、下に摺動して前扉施錠用の鉤部材6,7,8を解錠動作させ、上に摺動して中扉施錠用のラッチ部材10を解錠させるようになっている。
さらに、この作動杆5には、正面側下部寄りに、受け係合部50が、シリンダ錠32の係合部材33を受け入れるために、側面コ字状または略カップ状に突設され、形成されている。この受け係合部50は、図1、図10に示すように、基枠体2の正面中央部から左側に偏倚して突出する形態で設けられている。これにより、中扉46の自由端(向かって左端)側に中扉用錠ユニット1の基枠体2が取り付けられたとき、中扉46の自由端側と本体枠45の隙間から針金等の不正器具を差し込まれた際、その隙間から受け係合部50を離して、針金等の不正器具が届き難くし、不正解錠を防止するようにしている。
また、この作動杆5は、上述の如く1本のコイルばね(ばね部材)9により、上下にフローティング状態で支持される。これにより、作動杆5は、係合部材33の回動に応じて上又は下に移動したとき、コイルばね9の付勢力を受けて中立位置に復帰可能となっている。
すなわち、図24に示すように、作動杆5の一部にコイルばね9を配設するための凹部が形成され、その凹部の上部と下部に段差部を付けて長孔部が設けられ、その上部と下部の長孔部に長孔58a,58bが形成され、その長孔58a,58bに、ばね掛け部材9a,9bが移動可能に嵌合されている。つまり、図24のように、ばね掛け部材9a,9bは、長孔58a,58bに上下に移動可能に嵌入され、ばね掛け部材9aの下端とばね掛け部材9bの上端との間にコイルばね9が掛け渡される。
さらに、作動杆5の内側に位置する第2基枠体21のコイルばね9対応位置の上部と下部に、図10に示す如く、係止部26,26が突設され、この係止部26,26の上部または下部に、ばね掛け部材9aの上部とばね掛け部材9bの下部が係止可能に位置している。これにより、図24のように、作動杆5は、上または下に摺動した後、コイルばね9の付勢力によってその中立位置に戻されることとなる。
つまり、作動杆5が上方にまたは下方にコイルばね9の付勢力に抗して移動可能であり、例えば作動杆5がシリンダ錠32の係合部材33の回動動作によって上方に移動したとき、下のばね掛け部材9bの下端部は係止部26に係止されて移動できずに静止する。一方、上のばね掛け部材9aは作動杆5の上方移動と共に上に移動し、ばね掛け部材9aの上端部が長孔58aに係合して上に移動し、これによりコイルばね9が引き伸ばされ、作動杆5は下方に付勢されて下方の中立位置に戻される。
他方、作動杆5がシリンダ錠32の係合部材33の回動動作によって下方に移動したとき、下のばね掛け部材9bの下端部が長孔58bと共に下方に移動し、一方、上のばね掛け部材9aの上端部は係止部26に係止されて移動できずに静止する。これによりコイルばね9が引き伸ばされ、作動杆5は上方に付勢されて上方の中立位置に戻され構造となっている。
図10に示すように、作動杆5の上部、下部、及び中間部にガイド孔53が穿設され、それらのガイド孔53に各々ガイドピン54が挿入され、その先端が第2基枠体21(支持板4)の左側面に固定され、これにより、作動杆5は所定の範囲で上下動を可能としている。また、作動杆5には、前扉施錠用の3個の鉤部材6,7,8を解錠方向に動かすために、鉤部材用の係合部55,56,57が各々対応位置つまり上部、下部、及び中間部に各々突設されている。また、作動杆5の上部と下部には、中扉施錠用の2個のラッチ部材10,10を解錠側に回動させるために、作動係合部51,52の各々の対応位置に突設されている。
図10の如く、3個の鉤部材6,7,8が、中扉46に対し前扉47を施錠するために、基枠体2の正面側にその鉤部6a,7a,8aを突き出し、その元部を第1基枠体20と第2基枠体21の間に差し込んで、摺動可能に挟持されている。これらの鉤部材6,7,8は、図10に示すように、基部の正面側にフック状の鉤部6a,7a,8aを上に向けて形成され、基枠体2の内側に挿入される基部には、ガイド孔6b、7b、8bが形成されると共に、その下側にスリット孔が形成される。
ガイド孔6b、7b、8bにはガイドピン6d、7d、8dが係合し、スリット孔には第2基枠体21の内側に突き出したガイド凸部27が係合し、共に鉤部材6,7,8を所定の範囲内で縦方向に摺動可能に保持している。このガイドピン6d、7d、8dとガイド凸部27によって、各鉤部材6,7,8は、基枠体2内に上下摺動可能に保持される。これにより、前扉47を無理に開く開放荷重が鉤部材6,7,8に印加されたとき、その開放荷重を堅強に耐え得る構造となっている。
さらに、鉤部材6,7,8の上部と基枠体2間に、各々コイルばね6e,7e,8eが掛けられ、鉤部材6,7,8は各々施錠方向(上方向)に付勢される。また、各鉤部材6,7,8の基部の下端部には、作動杆5の係合部55,56,57と係合可能な被係合部6c、7c、8cが設けられている。これにより、作動杆5が後述のシリンダ錠ユニット30の係合部材33に回動により下方に摺動したとき、その係合部55,56,57が被係合部6c、7c、8cと係合し、各鉤部材6,7,8は作動杆5と共に下方向に摺動し、解錠動作するようになっている。
図11に示すように、基枠体2の支持板4の上部と下部の背面側に、つまり第1基枠体20の一部を略半円形に切り欠くようにラッチ用凹部23,23が形成され、この上部と下部のラッチ用凹部23,23内に露出する第2基枠体21の部分に、各々、ラッチ部材10,10が枢軸16,16を軸に所定の角度範囲で回動可能に枢支される。このラッチ用凹部23内の、第2基枠体21のラッチ部材10に対向した部分に、開口凹部22とガイド係止孔18が形成される。
このラッチ部材10には、施錠時、受け具40の係止ピン40aを受け入れるラッチ凹部15が形成され、そのラッチ凹部15が開口凹部22の隣接位置に配置される。ラッチ部材10は、施錠時、受け具40の係止ピン40aが開口凹部22からラッチ凹部15に進入したとき、係止ピン40aをそのラッチ凹部15内に受け入れながら回動し、係止ピン40aを拘束して施錠する構造となっている。
基枠体2の支持板4側に形成されるガイド係止孔18は、図11のように略L字状に形成され、そのガイド係止孔18の端部は、支持板4と平行な部分がロック部18aとして形成され、ラッチ部材10の係止ピン14が、カバー板12のガイド孔12aを移動し、同時にガイド係止孔18からそのロック部18aに進入したとき、ラッチ部材10はラッチ状態となりロックされる構造となっている。
さらに、第2基枠体21のガイド係止孔18の少し上方位置に、図11のように、支持凸部17が内側つまりラッチ部材10側に突出して設けられる。この支持凸部17は、ラッチ部材10の内側面に形成された円弧状の係合凹部12bに進入し、ばね部材13に当接する。これにより、ラッチ部材10は、施錠時、ばね部材13の付勢力に抗して回動し、解錠時に係止ピン14がロック部18aからガイド係止孔18側に外れたとき、ラッチ部材10はばね部材13の付勢力により解錠方向に回動する。
図14に示すように、ラッチ部材10には、受け具40の係止ピン40aを受け入れて拘束する溝状のラッチ凹部15が形成され、更に、ラッチ部材10内には、ラッチ部材10をラッチ状態に係止するための係止ピン14と付勢用のばね部材13が内蔵される。また、ラッチ部材10は、図14のように、ラッチ本体11とそれを覆うカバー板12とを有して形成され、ラッチ本体11内には空間が形成され、その内部空間にばね部材13と係止ピン14が収納される。
ラッチ本体11は、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂などの耐摩耗性の高い硬質合成樹脂を用いて成形され、カバー板12は、補強のために金属板から形成される。ラッチ本体11を成形する成形材料には、二硫化モリブデンなどの滑剤が添加されており、これによって、ラッチ部材10の外面を形成するラッチ本体11に適度な滑性をもたせ、受け具40側の係止ピン40aを滑らかに嵌入する形態となっている。また、ラッチ本体11の内側面に金属板のカバー板12を固定ねじ12cで固定することにより、ラッチ部材10の強度を補強している。
ラッチ部材10に内蔵される係止ピン14は、ラッチ部材10をラッチ位置に回動させたとき、その位置で支持板4側のガイド係止孔18のロック部18aに係止させてロックさせるもので、カバー板12に形成されたガイド孔12aから支持板4側に突き出して配設され、ばね部材13により常に外側に付勢されている。
ばね部材13は、図14に示す如く、2個の円形コイル部を有する捻りばねであり、その一方の円形コイル部13aをラッチ本体11の枢軸ボス部に嵌合させ、他方の円形コイル部13bをラッチ本体11内の偏倚位置に突設した係止ボス部11aに嵌合させて装着され、ばね部材13の一端で係止ピン14を付勢し、その他端で支持板4の内側に突設した支持凸部17を押すように掛止されている。ラッチ部材10のカバー板12に形成された円弧状の係合凹部12bには、支持板4側の支持凸部が進入して係合され、ラッチ部材10内のばね部材13の他端がその支持凸部17に係合している。つまり、このばね部材13の他端が支持凸部17に係合することにより、ラッチ部材10は相対的に解錠側(図4の時計方向)にばね力を受けて付勢される。
上記作動杆5には、図10に示すように、その上部と下部のラッチ部材対応位置に、作動係合部51,52が支持板4側で且つラッチ部材10側に向けて突設される。また、この作動係合部51,52は、上記ラッチ部材10、10の係止ピン14、14が配置されるガイド係止孔18、18のロック部18a,18a近傍に位置しており、解錠時には、その作動係合部51,52の先端でロック部18a,18a内の係止ピン14、14を押して、ロックを解除する構造である。
一方、ゲーム機の中扉46の前面に前扉47が開閉可能に装着されるが、この前扉47にはシリンダ錠ユニット30が取り付けられる。このシリンダ錠ユニット30は、図12、図13に示すように、取付板31の略中央部に、シリンダ錠32を取り付け、シリンダ錠32の錠軸32aに係合部材33を固定して構成されている。取付板31にはシリンダ錠挿入用の開口部が形成され、その開口部にシリンダ錠32がその錠軸32aを取付板31の内側に挿入するように取り付けられる。つまり、その開口部の背面側からシリンダ錠32を差し込み、シリンダ錠32のフランジ32bを取付板31の内側で固定して装着される。
シリンダ錠32の錠軸32aに固定されるカムレバー状の係合部材33は、図12、図13に示すように、上記作動杆5の受け係合部50内に嵌入可能な2個の係合突板33a,33aが板状本体の端部に角のように背面側に突設されて形成される。この係合部材33の係合突板33a,33aは、シリンダ錠ユニット30の中央縦線位置より、左側に偏倚して設けられ、このシリンダ錠ユニット30がゲーム機の前扉47の自由端側に取り付けられた場合、前扉と本体枠または中扉の隙間からその係合突板33a,33aが離れて位置し、その隙間から不正に差し込まれた不正器具を届きにくくしている。
また、シリンダ錠32には、錠軸32aを原位置に復帰するための戻しばね(捻りコイルばね)34が錠軸32aの周囲に配設され、戻しばね34の両端は、略直角に曲折され、係合部材33の先端部に形成した段付き凹部の段部33bに係止される。そして、図12のように、この戻しばね34を覆うように、ばねカバー35がシリンダ錠32のフランジ32bに装着される。ばねカバー35には戻しばね34の両端部が突出可能な円弧状のスリット孔が形成され、そのスリット孔から戻しばね34の端部を突き出し、突き出した戻しばね34の先端は、図12のように、係合部材33の段部33b、33bに係止され、係合部材33を中立位置に戻るように動作する。つまり、戻しばね34は、シリンダ錠32に差し込んだ鍵を時計方向または反時計方向に回したとき、原位置(鍵を差し込む位置)に錠軸32aと係合部材33がそのばね力により戻すようになっている。
このように、ゲーム機の前扉47の自由端側の正面にシリンダ錠ユニット30が取り付けられるが、その前扉47を中扉46に対し閉じている場合には、シリンダ錠ユニット30のシリンダ錠32の錠軸32aに取着した係合部材33を、中扉46側の中扉用錠ユニット1の作動杆5の受け係合部50に係合させ、前扉47側から中扉用錠ユニット1の作動杆5を動かして解錠するようになっている。また、シリンダ錠ユニット30を取り付けるゲーム機の前扉47は完全に中扉46の前面を覆う形状と大きさに形成することができ、その前扉47には、鉤部材6,7,8用の受け金具41を内側に設けることにより、中扉46に取り付ける中扉用錠ユニット1の鉤部材6,7,8を受け金具41に係止させて、前扉47を施錠する構造となっている。
さらに、前扉47を施錠する鉤部材6,7,8については、基枠体2の支持板4の隙間に摺動可能に挟持させている。つまり基枠体2の第1基枠体20における向かって左側に鉤部材6,7,8を摺動可能に配設し、その左側に第2基枠体21を、鉤部材6,7,8の左側に被せるように覆って取り付けている。これにより、鉤部材6,7,8の基部を針金などの不正器具から保護すると共に、鉤部材6,7,8に不正な開放荷重が印加された場合でも、堅強にその施錠状態を保持し、不正解錠を防止する構造となっている。
上記のように構成された施錠装置の中扉用錠ユニット1は、図16、図19に示すように、ゲーム機の中扉46内にそのラッチ部材10,10を背面側つまり本体枠(筐体、キャビネットを含む)45側に向けて、縦に基枠体2の取付板3を固定して取り付けられる。また、本体枠45側には、そのラッチ部材10,10に対応して、受け具40,40が、本体枠45の右側壁部の内側に、その係止ピン40aを水平状態として固定される。
受け具40は、図15に示すように、基板の端部寄りに頭付円柱状の係止ピン40aが突設されて構成される。係止ピン40aの先端にはフランジが設けられ、ラッチ部材10がフランジの内側の係止ピン40aの部分に係止されたとき、係止状態を外れにくくしている。なお、係止ピンは、金属板を曲げた形状など他の形状の係止部とすることができる。また、ゲーム機の中扉46は、本体枠45の前面に開閉可能に取り付けられ、中扉46の前面に前扉47が開閉可能に取り付けられる。
一方、上記シリンダ錠ユニット30は、シリンダ錠32の錠軸32aに固定されたカムレバー状の係合部材33を中扉46側に向け、前扉47の内側にその取付板31を固定して、取り付けられる。このとき、係合部材33の先端の係合突板33a,33aは、中扉用錠ユニット1の受け係合部50に対応した位置に配置され、シリンダ錠32は、その鍵穴先端を前扉47の正面側に露出して取り付けられる。
次に、上記構成の施錠装置の動作を説明する。ゲーム機の中扉46を本体枠45に対し閉じると、上部と下部の受け具40の係止ピン40aが、施錠装置の上部と下部の開口凹部22,22からラッチ部材10,10のラッチ凹部15,15内に進入する。このとき、ラッチ部材10,10が図5(b)の反時計方向に回動し、回動端までラッチ部材10,10が回動すると、ラッチ部材10内の係止ピン14がばね部材13の付勢力によりガイド係止孔18内で移動し、これによって、係止ピン14がガイド係止孔18のロック部18aに進入する。
このとき、ラッチ部材10,10の回動がロックされ、ラッチ部材10,10のラッチ凹部15、15内に受け具40の係止ピン40aが拘束され、ラッチ部材10,10がそのラッチ位置に保持され、図16、図19に示すような施錠状態となる。このような施錠時、ラッチ部材10のラッチ凹部15とそこに嵌入される受け具40の係止ピン40aは、円滑に嵌合して、非常にスムーズに施錠することができ、解錠動作も円滑に行なうことができる。
一方、前扉47を中扉46に対し閉じると、前扉47の内側に取り付けられた3個の受け金具41が各々上部、中間、下部の鉤部材6,7,8の鉤部6a,7a,8aの傾斜部に接触し、コイルばね6e,7e,8eの付勢力に抗してこれを押し下げ、受け金具41が鉤部に係止可能な状態で、鉤部材6,7,8が基の位置に復帰上昇し、図16または図19のように、施錠状態となる。前扉47は、上部、中間、下部の3個の鉤部材6,7,8により施錠され、さらに各鉤部材6,7,8が第1基枠体20と第2基枠体21の間に挟持されて保持されるため、大型の前扉47であっても、堅強にそれを施錠することができる。
一方、図16、図19の施錠状態において、中扉46を解錠する場合、シリンダ錠32に鍵を挿入しその鍵を右に回す。このとき、錠軸32aの係合部材33が同方向に回動するが、係合部材33の端部の両係合突板33a内に、作動杆5の受け係合部50が係合保持されているため、作動杆5は係合部材33により上に持ち上げられ上昇する。これにより、作動杆5の上部と下部の作動係合部51,52(ガイド係止孔18のロック部18aに対向して位置する)が同様に上方に移動し、そのロック部18a内の係止ピン14を上方に押すように作用する。
このとき、係止ピン14は、ばね部材13の付勢力によって、ロック部18aからガイド係止孔18へと移動し、ラッチ部材10,10のラッチ位置でのロックが外れる。つまり、ラッチ部材10,10はばね部材13の付勢力により、図20の時計方向に回動し、拘束されていた受け具40の係止ピン40aが、ラッチ部材10,10のラッチ凹部15、15から外れ、開口凹部22,22からも押し出されて、図20、図21のように、解錠状態となる。
一方、前扉47を解錠する場合、鍵をシリンダ錠32に差し込み、左に回すと、その錠軸32a及び係合部材33が同方向に回動し、係合部材33に係合保持された受け係合部50を有する作動杆5が下降する。このとき、図17、図18に示すように、作動杆5の係合部55,56,57が各々鉤部材6,7,8の被係合部6c、7c、8cに係合して鉤部材6,7,8を下方に摺動させる。これにより、鉤部材6,7,8の鉤部6a,7a,8aと受け金具41の係合が外れ、前扉47が解錠され、図18のように、前扉47が開放される。
このように、ゲーム機の中扉46に中扉用錠ユニット1が取り付けられ、中扉46の正面側に装着された前扉47にシリンダ錠ユニット30を取り付け、中扉用錠ユニット1とシリンダ錠ユニット30を結合させて前扉47を中扉46に施錠し、且つ中扉用錠ユニット1を用いて中扉46を本体枠45に対し施錠するように構成されるため、ガラス枠ともなる前扉47を中扉46と同程度に大型化することができ、前扉47の設計の自由度を高めることができる。
また、シリンダ錠32は、前扉47に配置されるため、前扉47を開く場合、通常の扉と同様に、そのシリンダ錠32に鍵を差し込んで解錠することができ、施錠・解錠の操作が行い易いという効果がある。また、本体枠45に対し中扉46と前扉47が施錠された状態であれば、シリンダ錠32の鍵を右に回すことにより、前扉付きの中扉46を解錠して開くことができ、1つのシリンダ錠32で正面から中扉46と前扉47の解錠を行うことができる。また、中扉46に取り付けられる中扉用錠ユニット1においては、通常装着されているシリンダ錠32と係合部材33を外した構造としているから、その分の重量を軽量化することができる。
以上説明したように、本発明のゲーム機の施錠装置は、中扉用錠ユニット1の基枠体2が第1基枠体20と第2基枠体21を組み合わせて構成され、第1基枠体20と第2基枠体21との重ね合わせ部に形成された隙間に、鉤部材6,7,8が摺動可能に挟持されるから、不正解錠などにより強力な力が鉤部材に加わった場合でも、鉤部材は第1基枠体20と第2基枠体21の間で確実に挟持され、不正解錠を防止することができる。また、第1基枠体20と第2基枠体21を重ね合わせて基枠体2を構成するため、基枠体2の強度を充分に補強して不正解錠などの際の変形を防止することができる。
さらに、鉤部材6,7,8と基枠体2との間に掛け渡した、鉤部材を施錠方向に付勢するためのコイルばね6e,7e,8eが、第1基枠体20に設けたばね用開口部24内に配設され、第2基枠体21に設けたばねカバー部25により、このコイルばね6e,7e,8eをカバーするため、部品点数を増加させることなく、効果的にコイルばねをばねカバー部によりカバーし、針金等を差し込で行なわれる不正解錠行為からコイルばねを保護することができる。
さらに、中扉用錠ユニット1の基枠体2が第1基枠体20と第2基枠体21を組み合わせて構成され、第1基枠体20と第2基枠体21との重ね合わせ部分に、ラッチ部材10を収納するためのラッチ用凹部23が、その周辺部を第1基枠体20によって囲われて形成され、ラッチ用凹部23内にラッチ部材10を回動可能に枢支するため、周辺部を第1基枠体20によって囲われたラッチ部材10に対し、針金等による不正器具を到達しにくくし、不正解錠行為からラッチ部材10を保護することができる。また、周囲を囲われたラッチ用凹部23内に、ラッチ部材10が収容される状態となるため、不正解錠により強力な力がラッチ部材10に印加された場合でも、ラッチ部材10をその位置に保持して不正解錠を防止することができる。
また、シリンダ錠ユニット30の係合部材33は、回動軸心から偏倚した位置に2つの係合突板33aを突設して形成され、作動杆5の受け係合部50は、係合部材33の係合突板33aを背面側から包囲して係合するように略コ字状に形成されると共に、基枠体2の中央縦線から側方に偏倚して配設される。このため、シリンダ錠32の解錠操作による係合部材33の回動時に、作動杆5を確実に摺動させて、解錠操作を行なうことができる。
また、作動杆5には、解錠操作時に移動した作動杆を基の位置に戻すためのばね部材(コイルばね9)を装着し、さらにシリンダ錠ユニット30のシリンダ錠32には、その錠軸32a及び係合部材33を基の位置に復帰させるための戻しばね34を装着している。このため、解錠操作後に、作動杆5を確実に基の位置に戻し、且つシリンダ錠32の係合部材33を基の位置に復帰させ、前扉47の閉鎖時には、シリンダ錠32の係合部材33と作動杆5の受け係合部50とを確実に係合させる状態とすることができる。
本発明の一実施形態を示す施錠装置の中扉用錠ユニットの正面図である。 同中扉用錠ユニットの左側面図である。 同中扉用錠ユニットの背面図である。 同中扉用錠ユニットの右側面図(a)と平面図(b)である。 中扉用錠ユニットとシリンダ錠ユニットの配置関係を示す部分正面図(a)、その部分右側面図(b)、同部分背面図(c)、及び同部分左側面図(d)である。 シリンダ錠ユニットの正面図(a)、その右側面図(b)、同左側面図(c)、及び同平面図(d)である。 中扉用錠ユニットの基枠体の左側面図である。 中扉用錠ユニットの基枠体の背面図である。 中扉用錠ユニットの基枠体の分解左側面図である。 中扉用錠ユニットの基枠体、作動杆、鉤部材の分解左側面図である。 中扉用錠ユニットの基枠体とラッチ部材の分解左側面図である。 シリンダ錠ユニットの背面側からの拡大斜視図である。 シリンダ錠、カム部材、戻しばね、ばねカバーの分解背面図である。 ラッチ部材の左側面図(a)、同背面図(b)、同平面図(c)、及びその分解斜視図(c)である。 ラッチ部材用の受け金具の左側面図(a)と同正面図(b)である。 ゲーム機に装着し、前扉及び中扉を施錠した状態の施錠装置の右側面図である。 前扉を解錠した状態の右側面図である。 解錠した前扉を開放した状態の右側面図である。 ゲーム機に装着し、前扉及び中扉を施錠した状態の施錠装置の左側面図である。 中扉を解錠した状態の右側面図である。 中扉を解錠した状態の左側面図である。 中扉を解錠操作した際の施錠装置の下部の拡大斜視図である。 前扉を解錠操作した際の施錠装置の下部の拡大斜視図である。 フローティング式のコイルばねの装着状態を示す拡大斜視図である。
符号の説明
1 中扉用錠ユニット
2 基枠体
3 取付板
4 支持板
5 作動杆
6 鉤部材
10 ラッチ部材
15 ラッチ凹部
16 枢軸
20 第1基枠体
21 第2基枠体
22 開口凹部
23 ラッチ用凹部
24 ばね用開口部
25 ばねカバー部
30 シリンダ錠ユニット
32 シリンダ錠
32a 錠軸
33 係合部材
33a 係合突板
40 受け具
41 受け金具
45 本体枠
46 中扉
47 前扉
50 受け係合部
51 作動係合部
55,56,57 係合部

Claims (5)

  1. 基枠体を有した中扉用錠ユニットが、ゲーム機の本体枠に開閉可能に装着された中扉に、取り付けられ、シリンダ錠を有したシリンダ錠ユニットが、該中扉に開閉可能に装着された前扉に、取り付けられ、該前扉を施錠するための鉤部材が、該中扉用錠ユニット内に摺動可能に装着され、該前扉に設けられた受け金具に該鉤部材が係止されて該前扉が施錠されるゲーム機の施錠装置において、
    該中扉用錠ユニットの基枠体が第1基枠体と第2基枠体を組み合わせて構成され、該第1基枠体と第2基枠体との重ね合わせ部に形成された隙間に、前記鉤部材が摺動可能に挟持され、該基枠体に沿って解錠用の作動杆が摺動可能に配設され、該作動杆には、解錠時に該鉤部材に係合して該鉤部材を解錠方向に摺動させる係合部が設けられ、前記シリンダ錠ユニットに設けられたシリンダ錠の錠軸に係合部材が取着され、該前扉の閉鎖時、該錠軸の係合部材と係合可能な受け係合部が、該作動杆の一部に設けられたことを特徴とするゲーム機の施錠装置。
  2. 前記鉤部材と前記基枠体との間に該鉤部材を施錠方向に付勢するためのコイルばねが掛け渡され、該コイルばねが前記第1基枠体に設けたばね用開口部に配設され、該コイルばねをカバーするばねカバー部が前記第2基枠体に設けられたことを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
  3. 基枠体を有した中扉用錠ユニットが、ゲーム機の本体枠に開閉可能に装着された中扉に、取り付けられ、シリンダ錠を有したシリンダ錠ユニットが、該中扉に開閉可能に装着された前扉に、取り付けられ、該中扉を施錠するためのラッチ部材が、該中扉用錠ユニット内に回動可能に枢支され、該本体枠に設けられた受け具に該ラッチ部材が係止されて該中扉が施錠されるゲーム機の施錠装置において、
    該中扉用錠ユニットの基枠体が第1基枠体と第2基枠体を組み合わせて構成され、該第1基枠体と第2基枠体との重ね合わせ部分に、該ラッチ部材を収納するためのラッチ用凹部が、その周辺部を該第1基枠体によって囲われて形成され、該ラッチ用凹部内に該ラッチ部材が回動可能に枢支され、該基枠体に沿って解錠用の作動杆が摺動可能に配設され、該第2基枠体の上部と下部に該受け具の進入を許容する開口凹部が形成され、該ラッチ部材は、該開口凹部内の受け具を拘束する溝状のロック凹部を有すると共に、該支持板の上部と下部の該開口凹部の近傍に各々回動可能に枢支され、該作動杆には、解錠時に該ラッチ部材に係合して該ラッチ部材の解錠方向への回動を許容させる作動係合部が設けられ、前記シリンダ錠ユニットに設けられたシリンダ錠の錠軸に係合部材が取着され、該前扉の閉鎖時、該錠軸の係合部材と係合可能な受け係合部が、該作動杆の一部に設けられ、該ラッチ部材は、該中扉の閉鎖時に該ラッチ部材が該受け具に押されてラッチ位置に回動した時、該受け具に係止され、該シリンダ錠により該錠軸の該係合部材を該ラッチ部材の解錠方向に回動させたとき、作動杆が移動して該作動係合部により該ラッチ部材の係止が解除されて該ラッチ部材が解錠側に回動し、該中扉が解錠されることを特徴とするゲーム機の施錠装置。
  4. 前記シリンダ錠ユニットの係合部材は、回動軸心から偏倚した位置に2つの係合突板を突設して形成され、前記作動杆の受け係合部は、該係合部材の該係合突板を背面側から包囲して係合するように略コ字状に形成されると共に、前記基枠体の中央縦線から側方に偏倚して配設されたことを特徴とする請求項3記載のゲーム機の施錠装置。
  5. 前記作動杆には、解錠操作時に移動した該作動杆を基の位置に戻すためのばね部材が装着され、さらに前記シリンダ錠ユニットのシリンダ錠には、その錠軸及び係合部材を原位置に復帰させるための戻しばねが装着されたことを特徴とする請求項3記載のゲーム機の施錠装置。
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