JP2002336515A - 遊技機における施錠装置 - Google Patents

遊技機における施錠装置

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JP2002336515A
JP2002336515A JP2001147021A JP2001147021A JP2002336515A JP 2002336515 A JP2002336515 A JP 2002336515A JP 2001147021 A JP2001147021 A JP 2001147021A JP 2001147021 A JP2001147021 A JP 2001147021A JP 2002336515 A JP2002336515 A JP 2002336515A
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JP2001147021A
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Yutaka Nahata
豊 名畑
Keiichi Kondo
恵一 近藤
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Nitto Island Key KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技板が設けられた取付台に容易に取付ける
ことができる遊技機における施錠装置を提供する。 【解決手段】 取付台には施錠装置18が前面方向から
取付けられている。施錠装置18を構成する支持体19
にはシリンダ錠27が固着されている。また、支持体1
9の上下両端部には第1鉤部37及び第2鉤部38が上
下方向に回動可能にそれぞれ支持され、取付台が外枠本
体に施錠されるときには、各鉤部37,38に凹設され
た係合凹所40が外枠本体の内面に突設された係合突片
にそれぞれ係合するようになっている。支持体19には
第1伝達板48が配設され、シリンダ錠27の鍵による
解錠操作を各鍵部37,38に伝達することができるよ
うになっている。支持体22には、ガラス扉及び上皿を
取付台に施錠するためのスライド片66及びキャッチ7
9がそれぞれ取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技機において、遊技板が設けられた取付台を外枠本
体に施錠するための遊技機における施錠装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】遊技機は、縦長四角枠状の外枠本体と、
縦長四角枠状をなすとともに、外枠本体に回動可能に支
持される取付台と、取付台の前面に向けて取付台に設け
られる遊技板とから構成されている。そして、施錠装置
によって、取付台は外枠本体に施錠されるようになって
いる。
【0003】従来、この種の遊技機における施錠装置
(以下、施錠装置Aと言う)は、細長板状の支持体と、
支持体に回動可能に設けられた鉤部材と、支持体に設け
られた錠部材としてのシリンダ錠と、支持体に移動可能
に設けられ、シリンダ錠の解錠操作を鉤部材に伝達する
第1伝達部材としての細長板状をなす伝達板とから構成
されている。支持体は、遊技板が設けられた取付台に、
取付台の背面方向から取付けられている。
【0004】そして、鉤部材が外枠本体に係合すること
によって取付台は外枠本体に施錠されるとともに、シリ
ンダ錠の鍵による解錠操作によって鉤部材と外枠本体と
の係合が解除され、取付台の外枠本体への施錠状態が解
除されるようになっている。このとき、錠部材の解錠操
作は、伝達板により鉤部材に伝達される。
【0005】また、取付台の前面にはガラス扉が回動可
能に支持されている。取付台には、ガラス扉に係合して
ガラス扉を取付台に施錠し、シリンダ錠の鍵による前記
解錠操作とは異なる解錠操作によってガラス扉との係合
が解除され、ガラス扉の取付台への施錠状態が解除され
る係合手段としての施錠装置Bが、取付台の前面方向か
ら取付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の遊技
機においては、遊技板が設けられた取付台を外枠本体に
施錠する施錠装置Aと、ガラス扉を取付台に施錠する施
錠装置Bとが、それぞれ独立して取付台に設けられてい
る。そして、施錠装置Aは取付台の背面方向から取付け
られるとともに、施錠装置Bは取付台の前面方向から取
付けられている。このため、これら各施錠装置A,Bを
取付台にそれぞれ取付けるときには、取付作業が煩雑に
なるという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、遊技板が設けられた取付台に容易に取付け
ることができる遊技機における施錠装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の遊技機における施錠装置
は、外枠本体と、外枠本体に回動可能に支持される取付
台と、取付台の前面に向けて取付台に設けられる遊技板
とから構成される遊技機において、前記取付台の前面方
向から取付台に取付けられる支持体と、支持体に回動可
能に設けられ、外枠本体に係合して取付台を外枠本体に
施錠する鉤部材と、支持体に設けられ、解錠操作により
鉤部材と外枠本体との係合を解除することによって、取
付台の外枠本体への施錠状態を解除する錠部材と、支持
体に移動可能に設けられ、錠部材の解錠操作を鉤部材に
伝達する第1伝達部材とを備えているものである。
【0009】請求項2に記載の発明の遊技機における施
錠装置は、請求項1に記載の発明において、前記取付台
の前面にはガラス扉及び上皿が回動可能に支持され、前
記支持体には、ガラス扉に係合してガラス扉を取付台に
施錠し、錠部材の前記解錠操作とは異なる解錠操作によ
りガラス扉との係合が解除されることによって、ガラス
扉の取付台への施錠状態が解除される係合手段が設けら
れるとともに、上皿に係合して上皿を取付台に施錠する
係合部材が設けられ、前記支持体、鉤部材、錠部材、第
1伝達部材、係合手段及び係合部材を一体的に構成しユ
ニット化されているものである。
【0010】請求項3に記載の発明の遊技機における施
錠装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明におい
て、前記鉤部材は支持体の複数箇所に設けられ、各鉤部
材が外枠本体に係合した状態において、錠部材の解錠操
作が行われるときには、各鉤部材と外枠本体との係合は
一体に解除されるとともに、錠部材の解錠操作が行われ
ないときには、各鉤部材と外枠本体との係合はそれぞれ
単独で解除されるように構成されているものである。
【0011】請求項4に記載の発明の遊技機における施
錠装置は、請求項2又は請求項3に記載の発明におい
て、前記係合手段は、支持体に移動可能に設けられ、ガ
ラス扉に係合してガラス扉を取付台に施錠する掛合部材
と、支持体に移動可能に設けられ、錠部材の解錠操作を
掛合部材に伝達する第2伝達部材とから構成され、前記
第1伝達部材は支持体に係合されるととともに第2伝達
部材は第1伝達部材に係合され、支持体、第1伝達部材
又は第2伝達部材には、第1伝達部材と支持体との係合
又は第1伝達部材と第2伝達部材との係合を維持する組
付維持手段が設けられているものである。
【0012】請求項5に記載の発明の遊技機における施
錠装置は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載
の発明において、前記支持体、前記鉤部材及び前記第1
伝達部材は、板金の折曲形成によりそれぞれ形成されて
いるものである。
【0013】請求項6に記載の発明の遊技機における施
錠装置は、請求項4又は請求項5に記載の発明におい
て、前記鉤部材は支持体の2箇所に設けられ、一方の鉤
部材の一端には第1付勢部材の一端が取付けられるとと
もに、第1付勢部材の他端は第2伝達部材の一端に取付
けられ、他方の鉤部材の一端には第2付勢部材の一端が
取付けられるとともに第2付勢部材の他端は支持体に取
付けられているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に基づいて詳細に説明する。図9及び図10
に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機11にお
いて、木製の縦長四角枠状をなす外枠本体12には、合
成樹脂製の縦長四角枠状をなす取付台13が回動可能に
支持されている。取付台13の背面には、板状の取付枠
14が一定の高さで突設され、この取付枠14の内面に
は、遊技板としての木製のパチンコ遊技板15が取付台
13の前面に向けて嵌め込まれている。
【0015】また、取付台13の前面には、略板状のガ
ラス扉16及び上皿17がそれぞれ回動可能に支持され
ている。なお、以下の説明においては、取付台13を基
準にし、その背面方向を単に背面方向、その前面方向を
単に前面方向と称する。また、上下左右は、図10にお
ける上下左右を基準にする。
【0016】図10に示すように、取付台13の前面の
右端部には、正面略長方形状をなす施錠装置18が前面
方向から取付けられている。施錠装置18は、亜鉛メッ
キ鋼板等の金属材料によって形成されている。図1
(a)に示すように、支持体19は、底片20と、底片
20の両側端部から底片20に対して直交方向に延びる
とともに、支持体19の前面方向に延びるようにそれぞ
れ折曲形成されている側片21とから構成されている。
そして、底片20が取付台13に取付けられるようにな
っている。
【0017】図2(a)に示すように、支持体19は、
底片20に対して直交方向に延びるように構成されてい
る略縦長板状の支持片22を介して、階段状に形成され
ている。なお、支持片22を基準にし、支持片22より
も右側の底片20を第1底片23、支持片22よりも左
側の底片20を第2底片24と称する。また、第1底片
23の右端部から折曲形成されている側片21を第1側
片25、第2底片24の左端部から折曲形成されている
側片21を第2側片26と称する。
【0018】図1(a)、図1(b)及び図2(b)に
示すように、第1底片23の中央部には、錠部材として
のシリンダ錠27を支持体19に固定するための正面横
台形状をなすシリンダ錠固定片28が、第1底片23に
対して平行方向に突設されている。このシリンダ錠固定
片28の中央部には、略四角孔状のシリンダ錠挿通孔2
9が貫通形成されている。そして、シリンダ錠27は、
シリンダ錠挿通孔29に挿通された後に、その基端部が
シリンダ錠固定片28に固着されている。
【0019】シリンダ錠27の先端部には鍵穴30が凹
設され、鍵31をシリンダ錠27の鍵穴30に差込んだ
後に、前面方向から見て時計回りの方向(右方向)又は
反時計回りの方向(左方向)に回動することにより、シ
リンダ錠27の解錠操作を行うようになっている。この
とき、シリンダ錠27の内部に備えられた図示しない錠
軸が、鍵31と同一方向に回動するようになっている。
この錠軸には、シリンダ錠27の基端側から外方に突出
した図示しない出力軸を備えている。
【0020】シリンダ錠27の基端部の背面には、正面
略横V字状の錠カム32が錠軸の出力軸に取付けられ、
錠軸と一体に回動するように構成されている。そして、
シリンダ錠27の鍵31による解錠操作に伴って、錠カ
ム32が鍵31と同一方向に回動するようになってい
る。シリンダ錠27の解錠操作が行われない状態におい
て、錠カム32を構成する第1脚片33は、錠カム32
の中央から斜め下方に向かって突出されるとともに、錠
カム32を構成する第2脚片34は、第1脚片33を通
り支持体19に対して直交する平面から斜め上方に向か
って階段状に平行延出されている。
【0021】図1(a)、図1(b)、図4(a)及び
図8に示すように、支持体19の上下両端部には、第1
底片23から支持片22にわたって略四角孔状の鉤部挿
入孔35がそれぞれ貫通形成されている。各鉤部挿入孔
35において、第1側片25には、側面略四角形状の鉤
部支持片36が支持体19の背面方向に向かって延びる
ようにそれぞれ突設されている。
【0022】これら鉤部支持片36には、鉤部材として
の板状をなす第1鉤部37及び第2鉤部38が上下方向
に回動可能にそれぞれ支持されている。これら鉤部3
7,38は、シリンダ錠27の鍵31による解錠操作が
行われないときには、略水平状態になるようにそれぞれ
設定されている。
【0023】各鉤部37,38の先端縁には、端部に向
かうに従い下方に向かって傾斜する傾斜面39が形成さ
れている。また、各鉤部37,38の先端部には、上方
に向かって開口する係合凹所40がそれぞれ凹設されて
いる。そして、図9に示すように、施錠装置18が取付
けられた取付台13が外枠本体12に施錠されるときに
は、各鉤部37,38の係合凹所40が外枠本体12の
内面に突設された係合突片41にそれぞれ係合するよう
になっている。このとき、各鉤部37,38は略水平状
態になるように設定されている。
【0024】また、各鉤部37,38は、その先端部が
下方に向かって回動することにより、外枠本体12の各
係合突片41と各鉤部37,38の係合凹所40との係
合がそれぞれ解除されるようになっている。
【0025】図1(a)及び図2(a)に示すように、
第1鉤部37の基端側の上部には、平面略長方形状をな
す第1当接片42が第1鉤部37に対して直交方向に延
びるように折曲形成されている。また、第1鉤部37の
基端部には、組付維持手段を構成する正面略長方形状の
第1組付維持突片43が下方に向かって折曲形成されて
いる。
【0026】一方、第2鉤部38の基端側の中央部に
は、正面略長方形状をなす第2当接片44が、第2鉤部
38に対して直交方向に延びるように折曲形成されてい
る。また、第2鉤部38の基端側の上部には、側面略長
方形状をなす第1コイルばね掛止片45が折曲形成され
ている。
【0027】第2鉤部38の第1コイルばね掛止片45
には、第2付勢部材としての第1コイルばね46の一端
が掛止され、この第1コイルばね46の他端は、第1底
片23の下端部に設けられた第2コイルばね掛止片47
に掛止されている。そして、第2鉤部38の基端部を下
方へ付勢するようになっている。
【0028】第1底片23において、第1鉤部37の基
端部と第2鉤部38の基端部との間には、第1伝達部材
としての略縦長板状をなす第1伝達板48が上下方向に
移動可能に配設されている。第1伝達板48の短手方向
の長さは、第1底片23の幅よりも若干小さくなるよう
に設定されている。そして、第1伝達板48の左右方向
への移動は、支持片22及び第1側片25により規制さ
れるようになっている。
【0029】第1伝達板48の上端部には、第1押圧片
49が上方に向かって折曲形成されている。そして、図
7に示すように、第1伝達板48が支持体19の第1底
片23に配設されたときには、第1押圧片49の先端部
は、第1鉤部37の第1組付維持突片43の内側に位置
するとともに、第1鉤部37の第1当接片42の底面を
当接押圧するようになっている。このため、第1鉤部3
7及び第1伝達板48は、第1押圧片49の第1当接片
42への当接押圧によって係合されている。また、第1
押圧片49の先端部が第1組付維持突片43の内側に位
置することによって、第1伝達板48が支持体19の第
1底片23から前面方向へ浮き上がるを抑制するように
なっている。
【0030】図1(a)及び図2(a)に示すように、
第1伝達板48の下端部には、略四角環状の引上片50
が第1伝達板48に対して直交方向に延びるとともに、
第1側片25に対して平行方向に延びるように折曲形成
されている。この引上片50の内面には、第2鉤部38
の第2当接片44の先端部が挿通されている。
【0031】そして、第2鉤部38が略水平状態のとき
には、第2当接片44の先端部と引上片50の底部とが
係合するように構成されている。このため、第2当接片
44と引上片50との係合によって、第2鉤部38及び
第1伝達板48は係合されている。
【0032】また、図4(a)及び図8に示すように、
第1伝達板48の下端部には、組付維持手段を構成する
正面略長方形状の第2組付維持突片51が、第1伝達板
48に対して平行方向に延びるように突設されている。
この第2組付維持突片51は支持体19の鉤部挿入孔3
5に挿通され、第1伝達板48が支持体19の第1底片
23から前面方向へ浮き上がるを抑制するようになって
いる。
【0033】図1(b)及び図5に示すように、第1伝
達板48の中央部には、板状をなす第1運動変換片52
が、第1底片23のシリンダ錠挿通孔29に挿通される
とともに、支持体19の背面方向に向かって延びるよう
に折曲形成されている。第1運動変換片52の背面側の
端部は、錠カム32の各脚片33,34に近接してい
る。
【0034】そして、シリンダ錠27の鍵31による解
錠操作によって、錠カム32が背面方向から見て反時計
方向に回動されたときには、第1運動変換片52は、錠
カム32の第1脚片33の先端部により上方へ押圧され
るようになっている。このため、錠カム32の背面方向
から見て反時計方向への回動に伴って、第1伝達板48
は上方に向かって移動するようになっている。
【0035】また、図1(a)に示すように、第1伝達
板48の中央部の左側端部には、第1伝達板48に対し
て直交方向に伸びるとともに、支持体19の支持片22
に対して平行方向に延びるように第3側片53が折曲形
成されている。
【0036】図1(a)及び図2(a)に示すように、
第1伝達板48の前面には、係合手段を構成する第2伝
達部材としての略縦長板状をなす第2伝達板54が上下
方向に移動可能に配設されている。この第2伝達板54
の短手方向の長さは、第1伝達板48の短手方向の長さ
よりも若干小さくなるように設定されるとともに、第2
伝達板54の長手方向の長さは、第1伝達板48の長手
方向の長さよりも小さくなるように設定されている。第
2伝達板54の左右方向への移動は、第2伝達板54が
第1伝達板48に配設されることによって規制されると
ともに、支持体19の第1側片25及び第1伝達板48
の第3側片53によっても規制されるようになってい
る。
【0037】図1(a)に示すように、第2伝達板54
の左側端部には、第2伝達板54に対して直交方向に伸
びるとともに、支持体19の支持片22に対して平行方
向に延びるように第4側片55が折曲形成されている。
【0038】第2伝達板54の上下両端部には、組付維
持手段を構成する正面略長方形状の組付維持突片挿通孔
56がそれぞれ貫通形成されている。この組付維持突片
挿通孔56の上端部の幅は、後述する第3組付維持突片
57の幅よりも大きくなるように設定されている。ま
た、第1伝達板48において、第2伝達板54の組付維
持突片挿通孔56に対応する位置には、組付維持手段を
構成する断面略T字状をなす第3組付維持突片57が折
曲形成されている。
【0039】そして、図1(a)及び図7に示すよう
に、第2伝達板54を第1伝達板48の前面に配設する
ときには、各組付維持突片挿通孔56の上端部に第1伝
達板48の第3組付維持突片57をそれぞれ嵌挿した後
に、第2伝達板54を上方へ移動させるようになってい
る。
【0040】第1伝達板48の各第3組付維持突片57
は、組付維持突片挿通孔56の中央部から下端部の間に
それぞれ位置し、第3組付維持突片57の端部が第2伝
達板54の前面に係合することによって、第2伝達板5
4が第1伝達板48から前面方向へ浮き上がるを抑制す
るようになっている。
【0041】図1(a)及び図2(a)に示すように、
第2伝達板54の上部には、第3コイルばね掛止片58
が第2伝達板54に対して直交方向に延びるように突設
されている。この第3コイルばね掛止片58には、第1
付勢部材としての第2コイルばね59の一端が掛止さ
れ、第2コイルばね59の他端は、第1鉤部37の第1
当接片42の先端部に掛止されている。そして、第1鉤
部37の基端部を下方へ付勢するとともに、第2伝達板
54を上方へ付勢するようになっている。
【0042】このとき、図7に示すように、第2伝達板
54の上端部は、第1伝達板48に折曲形成された係止
片60に当接している。さらに、図1(b)及び図7に
示すように、第2伝達板54の上端部に折曲形成された
ストッパ61が、第1底片23に貫通形成された第1貫
通孔62の上端部に係合している。このため、第2コイ
ルばね59の付勢力による第2伝達板54の上方への付
勢は、所定位置で規制されるようになっている。
【0043】図1(b)及び図6に示すように、第2伝
達板54の中央部には、板状をなす第2運動変換片63
が、第1底片23のシリンダ錠挿通孔29に挿通される
とともに、支持体19の背面方向に向かって延びるよう
に折曲形成されている。この第2運動変換片63は、第
1運動変換片52の右側に位置している。
【0044】第2運動変換片63の先端部には、側面逆
L字状の脚片挿通孔64が貫通形成され、この脚片挿通
孔64には、錠カム32の各脚片33,34の先端部が
挿通されている。そして、シリンダ錠27の鍵31によ
る解錠操作によって、錠カム32が背面方向から見て時
計方向に回動されたときには、第2運動変換片63は、
錠カム32の第2脚片34の先端部により下方へ押圧さ
れるようになっている。
【0045】このため、錠カム32の背面方向から見て
時計方向への回動に伴って、第2伝達板54は下方に向
かって移動するようになっている。第2運動変換片63
の先端縁の下端部には、板状をなす第2押圧片65が第
2伝達板54に対して平行方向に延びるように折曲形成
されている。
【0046】これら錠カム32、前記第1運動変換片5
2及び第2運動変換片63により、シリンダ錠27と第
1伝達板48又は第2伝達板54とはそれぞれ係合され
ている。そして、第1運動変換片52及び第2運動変換
片63により、シリンダ錠27の鍵31による解錠操作
に伴う錠カム32の回動運動は、第1伝達板48又は第
2伝達板54の上下方向への移動運動に変換されるよう
になっている。
【0047】図1(a)、図2(a)及び図4(a)に
示すように、第2側片26の中央部の外側には、係合手
段を構成する掛合部材としての略縦長板状のスライド片
66が、リベット67により上下方向に移動可能に取付
けられている。このスライド片66の上下両端部には、
上方に向かって開口する係合凹所40がそれぞれ凹設さ
れている。第2側片26において、各係合凹所40に対
応する位置には、それぞれ切欠き部68が凹設されてい
る。
【0048】そして、ガラス扉16が取付台13に施錠
されるときには、スライド片66が上方に向かって移動
することによって、スライド片66の各係合凹所40が
ガラス扉16の図示しない各係合突片にそれぞれ係合す
るようになっている。また、スライド片66は、スライ
ド片66が下方に向かって移動することにより、ガラス
扉16の各係合突片とスライド片66の各係合凹所40
との係合がそれぞれ解除されるようになっている。
【0049】図4(a)及び図4(b)に示すように、
スライド片66の中央部の内側には、略縦長板状の規制
片69が、その下部が支持体19の前面方向及び背面方
向に回動可能にかしめ着けされている。また、第2側片
26の中央部には、回動規制片70が支持体19の背面
方向に延びるように形成されている。そして、この回動
規制片70が規制片69の下部に係合することにより、
規制片69の下部が支持体19の背面方向に回動するの
を規制するようになっている。
【0050】規制片69の中央部には、レバー71が支
持体19の背面方向に延びるとともに上下方向に回動可
能にかしめ着けされている。そして、ガラス扉16が取
付台13に施錠されているときには、レバー71の上端
部が第2押圧片65の下端部に近接するようになってい
る。また、規制片69の上部には、第4コイルばね掛止
片72が支持体19の背面方向に延びるように突設され
ている。
【0051】第2側片26とスライド片66の中央部と
の間において、第2側片26の外側には、係合手段を構
成する側面略縦コ字状をなし、ガラス扉16の開閉に連
動する操作材73が回動可能にかしめ着けされている。
この操作材73を構成する第3脚片74は、ガラス扉1
6が取付台13に施錠されているときには、その先端部
が第2側片26の前面を通り第2底片24に平行な平面
から内方へ没入するように構成されている。
【0052】また、ガラス扉16が取付台13に施錠さ
れていないときには、第3脚片74の先端部は、第2側
片26の前面を通り第2底片24に平行な平面から外方
へ突出するように構成されている。
【0053】操作材73を構成する第4脚片75の基端
部には、第3コイルばね76の一端が掛止され、第3コ
イルばね76の他端は、規制片69の第4コイルばね掛
止片72に掛止されている。
【0054】そして、第4脚片75の基端部を下方へ付
勢するとともに、スライド片66及び規制片69を上方
へ付勢するようになっている。第4脚片75の先端部に
は、側面略長方形状をなす位置固定片77が操作材73
に対して平行方向に延びるように折曲形成されている。
【0055】ガラス扉16が取付台13に施錠されてい
ないときには、位置固定片77とスライド片66に設け
られた位置固定凹所78とが係合して、スライド片66
の移動を規制するようになっている。また、ガラス扉1
6が取付台13に施錠されているときには、位置固定片
77と位置固定凹所78との係合は解除されるようにな
っている。
【0056】図1(a)、図2(a)及び図4(a)に
示すように、第2側片26の下部の外側には、係合部材
としての略縦長板状のキャッチ79が、リベット67に
より上下方向に移動可能に取付けられている。このキャ
ッチ79の下端部には、上方に向かって開口する係合凹
所40が凹設され、キャッチ79の下端部の前面には、
端部に向かうに従い下方に向かって傾斜する傾斜面39
が形成されている。第2側片26において、係合凹所4
0に対応する位置には、切欠き部68が凹設されてい
る。
【0057】キャッチ79の下部には、第5コイルばね
掛止片80が支持体19の背面方向に向かって突設され
ている。この第5コイルばね掛止片80には、第4コイ
ルばね81の一端が掛止され、第4コイルばね81の他
端は、第2側片26の下部に突設された第6コイルばね
掛止片82に掛止されている。そして、キャッチ79を
上方へ付勢するようになっている。
【0058】上皿17が取付台13に施錠されるときに
は、第4コイルばね81の付勢力に抗して下方に移動さ
れたキャッチ79が上方に向かって移動することによっ
て、キャッチ79の係合凹所40が上皿17の図示しな
い係合突片に係合するようになっている。また、キャッ
チ79が下方に向かって移動されることにより、上皿1
7の係合突片とキャッチ79の係合凹所40との係合が
解除されるようになっている。
【0059】キャッチ79の上部には、板状の第4当接
片83がキャッチ79に対して直交方向に延びるように
突設されている。そして、この第4当接片83を指で下
方に向かって押圧することにより、キャッチ79を下方
へ移動させることができるようになっている。
【0060】次に上記のように構成された遊技機におけ
る施錠装置18の作用を説明する。さて、この施錠装置
18を取付台13に取付けるときには、図9及び図10
に示すように、施錠装置18は前面方向から取付台13
の右端部にねじ等によって取付けられる。このとき、各
鉤部37,38、シリンダ錠27の基端部、レバー71
及び第2押圧片65は、取付台13に貫通形成された第
2貫通孔84により、それぞれ背面方向に突出してい
る。
【0061】次いで、解錠されている取付台13を外枠
本体12に施錠するときには、図9に示すように、施錠
装置18の各鉤部37,38の先端部が外枠本体12の
各係合突片41にそれぞれ係合するように、取付台13
を背面方向に回動させる。このとき、各鉤部37,38
の先端縁には、端部に向かうに従い下方に向かって傾斜
する傾斜面39がそれぞれ形成されているため、各鉤部
37,38の先端部は、各傾斜面39が各係合突片41
に押圧され、それぞれ下方に回動される。
【0062】続いて、さらに取付台13を背面方向に回
動させると、各鉤部37,38の係合凹所40が外枠本
体12の各係合突片41にそれぞれ係合するとともに、
各鉤部37,38の先端部が上方に向かって回動復帰す
る。このため、取付台13は外枠本体12に施錠され
る。このとき、各鉤部37,38はそれぞれ略水平状態
になる。
【0063】施錠されている取付台13を解錠するとき
には、図2(b)に示すように、シリンダ錠27の鍵穴
30に鍵31を差込んだ後に、前面方向から見て時計方
向に回動させる。このとき、図5に示すように、第1伝
達板48の第1運動変換片52が第1脚片33の先端部
により上方へ押圧されるために、第1伝達板48は上方
へ移動される。
【0064】このため、図2(b)に示すように、第1
鉤部37の第1当接片42は、第1伝達板48の第1押
圧片49により第2コイルばね59の付勢力に抗して上
方へ回動される。よって、第1鉤部37の基端部は上方
に向かって回動される。
【0065】また、第2鉤部38の第2当接片44は、
第1伝達板48の引上片50により第1コイルばね46
の付勢力に抗して上方に向かって回動される。よって、
第2鉤部38の基端部は上方に向かって回動される。こ
のため、各鉤部37,38の先端部は下方に向かってそ
れぞれ回動され、外枠本体12の各係合突片41と各鉤
部37,38の係合凹所40との係合がそれぞれ解除さ
れることによって、取付台13の外枠本体12への施錠
状態は解除される。
【0066】解錠されているガラス扉16を取付台13
に施錠するときには、図10に示すように、ガラス扉1
6を背面方向に回動させる。このとき、操作材73の第
3脚片74とガラス扉16の背面とが当接する。
【0067】続いて、さらにガラス扉16を背面方向に
回動させると、図4(a)に示すように、操作材73の
第3脚片74の先端部は、ガラス扉16の背面に押圧さ
れる。
【0068】このため、第4脚片75は第3コイルばね
76の付勢力に抗して、支持体19の背面方向に回動さ
れ、操作材73の位置固定片77とスライド片66の位
置固定凹所78との係合が解除される。そして、スライ
ド片66は、第3コイルばね76の付勢力により上方へ
引張られて移動する。
【0069】よって、スライド片66の各係合凹所40
とガラス扉16の図示しない各係合突片とが係合し、ガ
ラス扉16は取付台13に施錠される。このとき、レバ
ー71の上端部が第2押圧片65の下端部に近接する。
【0070】施錠されているガラス扉16を解錠すると
きには、図4(b)に示すように、シリンダ錠27の鍵
穴30に鍵31を挿入した後に、前面方向から見て反時
計方向に回動させる。このとき、図6に示すように、第
2伝達板54の第2運動変換片63が第2脚片34の先
端部により下方へ押圧されるために、第2伝達板54は
第2コイルばね59の付勢力に抗して下方へ移動され
る。
【0071】このため、レバー71が第2押圧片65に
よって第3コイルばね76の付勢力に抗して下方へ押圧
され、スライド片66は下方へ移動される。よって、ガ
ラス扉16の各係合突片とスライド片66の各係合凹所
40との係合がそれぞれ解除され、ガラス扉16の取付
台13への施錠状態は解除される。
【0072】このとき、操作材73の位置固定片77は
スライド片66の位置固定凹所78に係合するととも
に、第3脚片74の先端部は、第2側片26の前面を通
り、第2底片24に平行な平面から外方へ突出する(図
4(b))。
【0073】よって、シリンダ錠27の鍵31による解
錠操作に応じてレバー71が下方へ押圧されることによ
ってスライド片66が下方へ移動され、ガラス扉16の
取付台13への施錠状態は解除される。このため、ガラ
ス扉16は自由に開閉することができる。
【0074】解錠されている上皿17を取付台13に施
錠するときには、図10に示すように、ガラス扉16が
解錠された状態において、上皿17を背面方向に回動さ
せる。このとき、キャッチ79の下端部の前面には、端
部に向かうに従い下方に向かって傾斜する傾斜面39が
形成されている。このため、キャッチ79は、傾斜面3
9が上皿の図示しない係合突片に押圧されることによっ
て、第4コイルばね81の付勢力に抗して下方へ移動さ
れる。
【0075】続いて、さらに上皿17を背面方向に回動
させると、キャッチ79の係合凹所40が上皿の第3係
合突片に係合するとともに、キャッチ79が上方に向か
って移動復帰する。このため、上皿17は取付台13に
施錠される。
【0076】施錠されている上皿17を解錠するときに
は、ガラス扉16が解錠された状態において、キャッチ
79の第4当接片83を指で下方に向かって押圧する。
このとき、キャッチ79は第4コイルばね81の付勢力
に抗して下方に向かって移動され、キャッチ79の係合
凹所40と上皿17の係合突片との係合は解除される。
よって、上皿17の取付台13への施錠状態は解除され
る。
【0077】取付台13が外枠本体12に施錠された状
態において、図3(a)に示すように、不正を目的に針
金等の線材等によって第1鉤部37の先端部が下方に向
かって回動されたときには、第1鉤部37の係合凹所4
0と外枠本体12の係合突片41との係合は解除され
る。このとき、第1鉤部37の第1当接片42は、第1
伝達板48の第1押圧片49から離間し、第1鉤部37
の基端部は上方に向かって回動される。
【0078】このため、第1鉤部37の基端部と第1伝
達板48との係合が解除され、第1鉤部37の回動は第
1伝達板48には伝達されず、第2鉤部38の係合凹所
40と外枠本体12の係合突片41との係合は維持され
る。よって、取付台13が外枠本体12に施錠された状
態において、第1鉤部37の先端部のみが下方に向かっ
て回動されたときにも、取付台13の外枠本体12への
施錠状態は維持される。
【0079】また、取付台13が外枠本体12に施錠さ
れた状態において、図3(b)に示すように、不正を目
的に針金等の線材等によって第2鉤部38の先端部が下
方に向かって回動されたときには、第2鉤部38の係合
凹所40と外枠本体12の係合突片41との係合は解除
される。このとき、第2鉤部38の第2当接片44は第
1コイルばね46の付勢力に抗して引上片50の内面の
底部から離間し、第2鉤部38の基端部は上方に向かっ
て回動される。
【0080】このため、第2鉤部38の基端部と第1伝
達板48との係合が解除され、第2鉤部38の回動は第
1伝達板48には伝達されず、第1鉤部37の係合凹所
40と外枠本体12の係合突片41との係合は維持され
る。よって、取付台13が外枠本体12に施錠された状
態において、第2鉤部38の先端部のみが下方に向かっ
て回動されたときにも、取付台13の外枠本体12への
施錠状態は維持される。
【0081】以上詳述した本実施形態によれば、次のよ
うな効果が発揮される。 ・ 本実施形態の遊技機においては、取付台13を外枠
本体12に施錠することができるとともに、ガラス扉1
6及び上皿17を取付台13に施錠することができるよ
うになっている。そして、施錠装置18を取付台13に
取付けるときには、施錠装置18は前面方向からのみ取
付台13に取付けられるようになっている。このため、
施錠装置18を取付台13に容易に取付けることができ
る。また、ガラス扉16及び上皿17を取付台13に施
錠するために取付台13に新たな係合手段や係合部材を
取付ける必要がない。このため、施錠装置18の取付に
要する部品点数が少なく、さらに施錠装置18を一つの
ユニットとしてまとめたので、製造が容易で製造コスト
を低減することができる。
【0082】・ 本実施形態の遊技機における施錠装置
18においては、取付台13が外枠本体12に施錠され
た状態において、不正を目的に針金等の線材等によって
各鉤部37,38の内のどちらか一方の先端部が下方に
向かって回動されたときには、他方の先端部は回動しな
いようになっている。このため、取付台13の外枠本体
12への施錠状態は維持されるようになっている。よっ
て、シリンダ錠27の鍵31による解錠操作が行われな
いときには、取付台13の外枠本体12への施錠状態を
確実に維持することができる。従って、不正を目的とし
て取付台13の外枠本体12への施錠状態を解錠するの
を防止することができる。
【0083】・ 本実施形態の遊技機における施錠装置
18においては、支持体19、各伝達板48,54は、
板金の折曲形成によりそれぞれ形成されている。そし
て、これらの部材は、組付けにリベット等の締結部材を
用いない形状と構成(リベットレス化)になっている。
このため、製造が容易で、製造コストを低減することが
できる。
【0084】・ 本実施形態の遊技機における施錠装置
18においては、支持体19の底片20の両側端部に
は、それぞれ側片21が折曲形成されて壁を作ってい
る。このため、針金等の線材等によって、施錠装置18
が不正に操作されるのを防止するようになっている。
【0085】・ 本実施形態の遊技機における施錠装置
18においては、第2コイルばね59により第2伝達板
54が上方に付勢されるとともに、第1鉤部37の基端
部が下方に付勢されている。さらに、第2伝達板54の
上端部が第1伝達板48の係止片60に当接しているた
めに、第1伝達板48の下方への移動は規制されるよう
になっている。ところで、従来の遊技機における施錠装
置においては、一般的に第1鉤部37及び第2鉤部38
等の鉤部材が第1伝達板48と一体的に連結されて構成
されている。このため、本実施形態の遊技機における施
錠装置18のように、各鉤部37,38が第1伝達板4
8から独立して設けられたときには、各鉤部37,38
を付勢するコイルばね等の付勢部材と、各伝達板48,
54を付勢するコイルばね等の付勢部材とをそれぞれ支
持体19に設ける必要がある。しかし、本実施形態の遊
技機における施錠装置18では、第1伝達板48の下方
への移動の規制に用いる部品点数と第1鉤部37の基端
部及び第2伝達板54の付勢に用いる部品点数とを少な
くすることができるために、製造が容易で製造コストを
低減することができる。
【0086】・ 本実施形態の遊技機における施錠装置
18においては、第1伝達板48の第1押圧片49の先
端部が第1鉤部37の第1組付維持突片43の内側に位
置することによって、第1伝達板48が第1底片23か
ら離間するのを抑制するようになっている。さらに、第
1伝達板48の第2組付維持突片51が支持体19の鉤
部挿入孔35に挿通されることによって、第1伝達板4
8が第1底片23から離間するのを抑制するようになっ
ている。また、第1伝達板48の第3組付維持突片57
の端部が第2伝達板54の前面に係合することによっ
て、第2伝達板54が第1伝達板48から離間するのを
抑制するようになっている。従来の遊技機における施錠
装置では、第1伝達板48及び第2伝達板54がリベッ
トによって支持体19の第1底片23に移動可能にかし
め着けられている。このため、部品点数が多くなるとと
もに、リベットでかしめ着けるための設備等が必要であ
る。また、第1伝達板48又は第2伝達板54に損傷な
どの不具合が発生したときには、第1伝達板48又は第
2伝達板54を支持体19から取外すことができないた
めに、第1伝達板48又は第2伝達板54を修復するこ
とができない。しかし、本実施形態での遊技機における
施錠装置18では、リベットを用いないために部品点数
を少なくすることができるとともに、リベットによるか
しめ着けの設備等が必要ない。このため、製造が容易で
製造コストを低減することができる。さらに、第1伝達
板48又は第2伝達板54に損傷などの不具合が発生し
たときには、第1伝達板48及び第2伝達板54はリベ
ットによって支持体19の第1底片23にかしめ着けら
れていないために、第1伝達板48又は第2伝達板54
を支持体19から取外して不具合を修復することができ
る。
【0087】なお、前記実施形態を次のように変更して
構成することもできる。 ・ 前記支持体19に、鉤部を3箇所以上に設けてもよ
い。このとき、各鉤部が外枠本体12に係合した状態に
おいて、シリンダ錠27の鍵31による解錠操作が行わ
れるときには、各鉤部と外枠本体12との係合は一体に
解除される。また、シリンダ錠27の鍵31による解錠
操作が行われないときには、各鉤部と外枠本体12との
係合はそれぞれ単独で解除されるように構成されてい
る。このように構成した場合も、各鉤部の内の一つの鉤
部の先端部が下方に向かって回動されたときには、他の
鉤部の先端部は回動しないために、取付台13の外枠本
体12への施錠状態は維持されるようになっている。こ
のため、シリンダ錠27の鍵31による解錠操作が行わ
れないときには、取付台13の外枠本体12への施錠状
態を確実に維持することができる。
【0088】・ 前記シリンダ錠27を他の種類の錠に
変更してもよい。このように構成した場合も、錠を解錠
したときにのみ、取付台13の外枠本体12への施錠状
態又はガラス扉16の取付台13への施錠状態を解除す
ることができる。
【0089】・ 前記各コイルばね46,59,76,
81を、板ばねやゴム等の他の付勢部材にそれぞれ変更
してもよい。 ・ 前記各鉤部37,38の係合凹所40を、下方に向
かって開口するようにそれぞれ凹設してもよい。このと
き、各鉤部37,38の先端部が下方に向かって回動す
ることによって、各鉤部37,38の係合凹所40は外
枠本体12の各係合突片41にそれぞれ係合するように
なっている。また、各鉤部37,38の先端部が上方に
向かって回動することによって、各鉤部37,38の係
合凹所40と外枠本体12の各係合突片41との係合が
それぞれ解除されるようになっている。このように構成
した場合も、各鉤部37,38の係合凹所40は外枠本
体12の各係合突片41にそれぞれ係合することができ
るために、取付台13を外枠本体12に施錠することが
できる。
【0090】・ 前記施錠装置18を、パチスロ遊技機
等の他の遊技機においても使用してもよい。このように
構成した場合も、施錠装置18を遊技板が設けられた取
付台13に容易に取付けることができる。
【0091】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記支持体は、底片と、底片の両側端部から底片に
対して直交方向に延びるように設けられた側片とから構
成され、前後方向の隙間を遮るよう構成されている請求
項1から請求項5のいずれか一項に記載の遊技機におけ
る施錠装置。この構成によれば、針金等の線材等によっ
て、施錠装置が不正に操作されるのを防止することがで
きる。
【0092】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
の遊技機における施錠装置によれば、遊技板が設けられ
た取付台に容易に取付けることができる。
【0093】請求項2に記載の発明の遊技機における施
錠装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、
遊技機の部品点数が少なく、製造が容易で製造コストを
低減することができる。
【0094】請求項3に記載の発明の遊技機における施
錠装置によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の
効果に加え、錠部材の解錠操作が行われないときには、
取付台の外枠本体への施錠状態を確実に維持することが
できる。
【0095】請求項4に記載の発明の遊技機における施
錠装置によれば、請求項2又は請求項3に記載の発明の
効果に加え、第1伝達部材と支持体との係合又は第1伝
達部材と第2伝達部材との係合をリベット等の締結部材
を用いないで確実に維持することができる。
【0096】請求項5に記載の発明の遊技機における施
錠装置によれば、請求項1から請求項4のいずれか一項
に記載の発明の効果に加え、製造が容易で、製造コスト
をより低減することができる。
【0097】請求項6に記載の発明の遊技機における施
錠装置によれば、部品点数がさらに少なく、製造コスト
をさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は実施形態における施錠装置を示す正
面図。(b)は施錠装置を示す要部斜視図。
【図2】 (a)は施錠装置を示す斜視図。(b)は各
鉤部材の先端部が下方に向かって回動された状態を示す
斜視図。
【図3】 (a)は各鉤部材の内の上方の鉤部材のみの
先端部が下方に向かって回動された状態を示す斜視図。
(b)各鉤部材の内の下方の鉤部材のみの先端部が下方
に向かって回動された状態を示す斜視図。
【図4】 (a)はガラス扉が取付台に施錠された状態
における施錠装置を示す側面図。(b)はガラス扉が解
錠された状態における施錠装置を示す側面図。
【図5】 取付台が解錠された状態における施錠装置を
示す要部斜視図。
【図6】 ガラス扉が解錠された状態における施錠装置
を示す要部斜視図。
【図7】 第1伝達部材と支持体との係合及び第1伝達
部材と第2伝達部材との係合を示す要部断面図。
【図8】 図1の8−8線における端面図。
【図9】 取付台が解錠された状態を示す斜視図。
【図10】 ガラス扉及び上皿が解錠された状態を示す
斜視図。
【符号の説明】
11…遊技機としてのパチンコ遊技機、12…外枠本
体、13…取付台、15…遊技板としてのパチンコ遊技
板、16…ガラス扉、17…上皿、18…施錠装置、1
9…支持体、27…錠部材としてのシリンダ錠、37…
鉤部材としての第1鉤部、38…鉤部材としての第2鉤
部、43…組付維持手段としての第1組付維持突片、4
6…第2付勢部材としての第1コイルばね、48…第1
伝達部材としての第1伝達板、51…組付維持手段とし
ての第2組付維持突片、54…係合手段を構成する第2
伝達部材としての第2伝達板、56…組付維持手段とし
ての組付維持突片挿通孔、57…組付維持手段としての
第3組付維持突片、59…第1付勢部材としての第2コ
イルばね、66…係合手段を構成する掛合部材としての
スライド片、73…係合手段を構成する操作材、79…
係合部材としてのキャッチ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠本体と、外枠本体に回動可能に支持
    される取付台と、取付台の前面に向けて取付台に設けら
    れる遊技板とから構成される遊技機において、 前記取付台の前面方向から取付台に取付けられる支持体
    と、支持体に回動可能に設けられ、外枠本体に係合して
    取付台を外枠本体に施錠する鉤部材と、支持体に設けら
    れ、解錠操作により鉤部材と外枠本体との係合を解除す
    ることによって、取付台の外枠本体への施錠状態を解除
    する錠部材と、支持体に移動可能に設けられ、錠部材の
    解錠操作を鉤部材に伝達する第1伝達部材とを備えてい
    ることを特徴とする遊技機における施錠装置。
  2. 【請求項2】 前記取付台の前面にはガラス扉及び上皿
    が回動可能に支持され、前記支持体には、ガラス扉に係
    合してガラス扉を取付台に施錠し、錠部材の前記解錠操
    作とは異なる解錠操作によりガラス扉との係合が解除さ
    れることによって、ガラス扉の取付台への施錠状態が解
    除される係合手段が設けられるとともに、上皿に係合し
    て上皿を取付台に施錠する係合部材が設けられ、前記支
    持体、鉤部材、錠部材、第1伝達部材、係合手段及び係
    合部材を一体的に構成しユニット化されている請求項1
    に記載の遊技機における施錠装置。
  3. 【請求項3】 前記鉤部材は支持体の複数箇所に設けら
    れ、各鉤部材が外枠本体に係合した状態において、錠部
    材の解錠操作が行われるときには、各鉤部材と外枠本体
    との係合は一体に解除されるとともに、錠部材の解錠操
    作が行われないときには、各鉤部材と外枠本体との係合
    はそれぞれ単独で解除されるように構成されている請求
    項1又は請求項2に記載の遊技機における施錠装置。
  4. 【請求項4】 前記係合手段は、支持体に移動可能に設
    けられ、ガラス扉に係合してガラス扉を取付台に施錠す
    る掛合部材と、支持体に移動可能に設けられ、錠部材の
    解錠操作を掛合部材に伝達する第2伝達部材とから構成
    され、前記第1伝達部材は支持体に係合されるとととも
    に第2伝達部材は第1伝達部材に係合され、支持体、第
    1伝達部材又は第2伝達部材には、第1伝達部材と支持
    体との係合又は第1伝達部材と第2伝達部材との係合を
    維持する組付維持手段が設けられている請求項2又は請
    求項3に記載の遊技機における施錠装置。
  5. 【請求項5】 前記支持体、前記鉤部材及び前記第1伝
    達部材は、板金の折曲形成によりそれぞれ形成されてい
    る請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機
    における施錠装置。
  6. 【請求項6】 前記鉤部材は支持体の2箇所に設けら
    れ、一方の鉤部材の一端には第1付勢部材の一端が取付
    けられるとともに、第1付勢部材の他端は第2伝達部材
    の一端に取付けられ、他方の鉤部材の一端には第2付勢
    部材の一端が取付けられるとともに第2付勢部材の他端
    は支持体に取付けられている請求項4又は請求項5に記
    載の遊技機における施錠装置。
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