JP3078594U - 額縁枠装置 - Google Patents

額縁枠装置

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JP3078594U
JP3078594U JP2000009156U JP2000009156U JP3078594U JP 3078594 U JP3078594 U JP 3078594U JP 2000009156 U JP2000009156 U JP 2000009156U JP 2000009156 U JP2000009156 U JP 2000009156U JP 3078594 U JP3078594 U JP 3078594U
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和幸 三本
渥美 雪山
清史 須賀
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株式会社アルナ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で枠部材を確実に連結できるとと
もに連結の解除が容易にできる額縁枠装置を提供する。 【解決手段】 略L字状の連結部材11の先端縁の軸支部
13に、板状の固定部材21の一縁に設けた回動軸26を係合
する。連結部材11の端部を縦枠部材2および横枠部材3
の端部から対向する溝部9,9間に挿入する。溝部9,
9の係止片部8,8間から突出する操作片部22を底面部
6にそれぞれ略重なり合う状態に回動する。固定部材21
の一端縁に一面側に突出する状態で折曲形成したカム部
23が底面部6に当接して乗り上げる。溝部9が弾性に抗
して広がる状態に底面部6と係止片部8,8の内面との
間でカム部23および連結部材11が互いに競り合う状態に
圧着する。操作片部22の保持部材31を回動して両端部を
係止片部8,8に係止して枠体1を組立形成する。保持
部材31を外すと、復元力にて操作片部22が起き上がる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、複数の枠部材を連結した額縁枠を構成する額縁枠装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の額縁枠装置としては、例えば実開昭61−47858号公報、 実開昭61−121165号公報、実開平3−72770号公報、実開平4−2 6800号公報、特開平6−317072号公報などに記載の各種の構成が知ら れている。
【0003】 そして、実開昭61−47858号公報に記載の額縁枠装置は、長手状の底面 部の長手方向に沿って設けられ幅方向に間隙を介して対向する一対の溝部を形成 した長手状の枠部材に、溝部間の対向寸法と略同幅寸法の板材を略L字状に折曲 形成した連結部材の両側縁を、枠部材の端部から溝部間にそれぞれ挿入し、この 連結部材を枠部材間に跨る状態に取り付ける。そして、板状の固定部材の操作片 部の基端に設けた回動軸の両端部を、この操作片部の先端側が枠部材の底面側か ら突出する状態で枠部材の溝部にそれぞれ挿入して連結部材上から溝部に係合す る状態とする。次いで、操作片部の先端側を連結部材に向けて回動軸を略中心と して回動させて操作片部を連結部材を介して枠部材の底面部に略重なり合った状 態とする。この状態で、回動軸の外周面に形成したカム部を連結部材に圧接させ て、溝部に連結部材と固定部材の回動軸とが圧接する状態として連結部材を枠体 に固定し、枠部材を連結する構成が採られている。
【0004】 また、実開昭61−121165号公報、実開平3−72770号公報、実開 平4−26800号公報に記載の額縁枠装置は、長手状の底面部の長手方向に沿 って幅方向に間隙を介して対向する一対の溝部を形成した長手状の枠部材に、枠 部材の溝部間の対向寸法と略同幅寸法に形成した連結部材の両端部を、枠部材の 端部から溝部間にそれぞれ挿入し、連結部材が枠部材間に跨る状態に取り付ける 。そして、この連結部材の取り付けの際、この連結部材に回動自在に軸支した固 定部材の回動軸を基端部に一体に設けた操作片部の先端部が枠部材から突出した 起立状態とする。そして、固定部材の操作片部を回動軸を略中心として回動させ て操作片部を枠部材の底面部に略重なり合った状態とする。この状態で、回動軸 の外周面に形成したカム部が枠部材の溝部に圧接し、溝部内で連結部材の回動軸 が競り合う状態となって連結部材を固定し、枠部材を連結する構成が採られてい る。
【0005】 さらに、特開平6−317072号公報に記載の額縁枠装置は、溝間の対向寸 法と略同幅寸法の板材を略L字状に形成した連結部材の両端部に、固定部材の操 作片部の基端部に設けた回動軸を軸支する。この固定部材を連結部材に軸支した 状態で、長手状の底面部の長手方向に沿って幅方向に間隙を介して対向する一対 の溝部を形成した長手状の枠部材に、固定部材とともに連結部材の両端部を枠部 材の端部から溝部間にそれぞれ挿入し、連結部材が枠部材間に跨る状態に取り付 ける。この連結部材の取り付けの際、固定部材の操作片部の先端側を枠部材の底 面側から突出する起立状態とする。そして、固定部材の操作片部を、連結部材の 回動軸の軸支位置より突出し間隙を介して幅方向に対向して形成した一対の脚部 間に圧入するように枠部材の底面部に向けて回動軸を略中心として回動させ、固 定部材の操作片部を枠部材の底面部に略重なり合った状態とする。この状態で、 連結部材の脚部が幅方向に広がり、溝部の内面に脚部の外面に突設した爪部が噛 み込んで連結部材を抜け止めし、枠部材を連結する構成が採られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
これら実開昭61−47858号公報、実開昭61−121165号公報、実 開平3−72770号公報、実開平4−26800号公報、特開平6−3170 72号公報などに記載の額縁枠装置は、固定部材の操作片部が枠部材の底面部に 略重なり合う状態が保持されて連結部材を枠部材に固定される。
【0007】 このため、例えば額縁の枠体内に支持する写真や絵画などを交換したり損傷し た窓ガラスを交換するなどのために、枠部材の連結を外して分解する場合、カム 部などが強く枠部材の溝部に圧着して大きな摩擦力が発生している固定部材を回 動させて連結部材の固定を解除する必要があり、大きな力で操作片部を回動させ なければならず、枠部材の連結の解除作業が極めて煩雑となる。また、比較的小 さい力でも固定部材の操作片部を回動させてカム部などの圧着状態を解除する構 成とすると、連結した際の圧着力による摩擦力も小さくなり、連結部材が枠部材 から抜けやすくなって、枠部材の確実な連結ができなくなるおそれがある問題が ある。
【0008】 本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、簡単な構造で枠部材を確実に連 結できるとともに連結の解除が容易にできる枠体連結装置を提供することを目的 とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の額縁枠装置は、底面部の幅方向の両側部に長手方向に沿 って形成され互いに開口面が対向するとともに長手方向の両端部をそれぞれ開口 した一対の溝部を備えた枠部材と、前記連結する枠部材の端部からそれぞれ前記 相対する溝部間に両側縁を係合してこの連結する枠部材間に跨って取り付けられ る略板状の連結部材と、前記連結部材の両端部にそれぞれ基端部が回動可能に支 持される操作片部とこの操作片部の基端側にこの操作片部が前記枠部材の底面部 に略重なり合う方向への回動により前記連結部材の相対する溝部の内面または前 記枠部材の底面部との少なくともいずれか一方に圧着するカム部を有する固定部 材と、この固定部材の操作片部が前記枠部材の底面部に略重なり合う状態を保持 して前記カム部が圧着した状態に保持する保持部材とを具備し、前記複数の枠部 材の端部をそれぞれ前記連結部材にて連結して額縁枠を構成するものである。
【0010】 そして、固定部材を回動可能に支持した連結部材の両端部を、連結する枠部材 の端部からそれぞれ挿入し、この連結部材の両側縁を枠部材の一対の溝部間にそ れぞれ係合して枠部材間に跨る状態に取り付ける。この状態で、連結部材に基端 部が支持された固定部材の操作片部を枠部材の底面部に略重なり合う状態に回動 させると、固定部材のカム部が枠部材の溝部の内面と底面部との少なくともいず れか一方に圧着され、固定部材を支持した連結部材またはカム部との少なくとも 一方が溝部内で競り合わされて固定部材の移動を規制する。次いで、保持部材を 枠部材の溝部または固定部材に係合して固定部材の操作片部が枠部材の底面部に 略重なり合う状態を保持して、連結部材が枠部材に固定され額縁枠を形成する。
【0011】 また、保持部材を枠部材の溝部または固定部材との係合を解くことにより、固 定部材の操作片部が枠部材の底面部に略重なり合う状態が解除されるとともにカ ム部と枠部材の溝部または底面部との圧着が解かれ、連結部材が移動可能となり 、枠部材の連結が解除される。
【0012】 このため、固定部材のカム部を枠部材の溝部に噛み込ませて溝部内で競り合わ せることにより連結部材を固定する必要がなく、連結部材の固定および固定の解 除が容易となり、枠体の形成および分解が容易となる。
【0013】 請求項2記載の額縁枠装置は、請求項1記載の額縁枠装置において、固定部材 の操作片部は、枠部材の底面部にカム部が圧着する状態で弾性変形可能にしたも のである。
【0014】 そして、固定部材の操作片部を、操作片部が枠部材の底面部に略重なり合って カム部が圧着する状態で弾性変形可能にすることにより、操作片部を回動して枠 部材の底面部に略重なり合う状態を保持部材にて解除すると、操作片部が弾性に よる復元力にて枠部材から離間する方向に回動し、操作片部を回動させてカム部 による圧着を解除させる作業が不要となり、枠部材の連結の解除が容易となる。
【0015】 請求項3記載の額縁枠装置は、請求項1または2記載の額縁枠装置において、 保持部材は、固定部材の操作片部に回動自在に設けられ前記操作片部が枠部材の 底面部に略重なり合う状態で前記枠部材の溝部と連結部材とのいずれか一方に係 脱可能に係合するものである。
【0016】 そして、固定部材の操作片部に保持部材を回動可能に設け、操作片部が枠部材 の底面部に略重なり合う状態に回動し、保持部材を回動して枠部材の溝部と連結 部材との少なくともいずれか一方に係脱可能に係合させ、操作片部が枠部材の底 面部に略重なり合う状態を保持させることにより、枠部材の連結および連結の解 除の際に回動する操作片部の回動作業およびこの回動した操作片部を保持する保 持部材の回動作業が略一動作となり、枠部材の連結作業および連結の解除作業が 容易となる。
【0017】 請求項4記載の額縁枠装置は、請求項1または2記載の額縁枠装置において、 連結部材は、前記枠部材の底面部に略重なり合う状態に回動した固定部材の操作 片部が挿入する凹部を形成し、保持部材は、前記連結部材に回動可能に設けられ 前記凹部内に回動して挿入された前記固定部材の操作片部に係脱可能に係合する ものである。
【0018】 そして、枠部材の底面部に略重なり合う状態に回動させた固定部材の操作片部 を連結部材の凹部内に挿入して連結部材の保持部材を回動して操作片部に係止さ せることにより、枠部材の連結および連結の解除の際に回動する操作片部の回動 作業およびこの回動した操作片部を保持する保持部材の回動作業が略一動作とな り、枠部材の連結作業および連結の解除作業が容易となる。
【0019】 請求項5記載の額縁枠装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の額縁装置 において、カム部は、凹凸面に形成したものである。
【0020】 そして、カム部の凹凸面が圧着する状態となり、連結部材の固定が確実となり 、枠部材が確実に連結される。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態における額縁枠装置の構成を図面を参照して説明 する。
【0022】 図1において、額縁枠である枠体1は、枠部材としての縦枠部材2と、枠部材 としての横枠部材3と、これら縦枠部材2および横枠部材3の両端部をそれぞれ 連結して枠状に組み立てる枠体連結装置4とを備えている。
【0023】 そして、縦枠部材2および横枠部材3は、図1および図2に示すように、例え ばアルミニウム合金、合成樹脂などにて押出成形され、長手板状の底面部6、こ の底面部6の長手方向に沿う両側部に同方向に略垂直に突出形成された側板部7 ,7、および、これら側板部7,7の先端縁に略垂直に互いに対向する方向に突 出し先端縁が所定の間隙を介して対向し底面部6に略平行な係止片部8,8を有 している。また、縦枠部材2および横枠部材3には、底面部6、側板部7,7お よび係止片部8,8にて、開口面が互いに間隙を介して底板部6の幅方向に対向 する一対の溝部9,9が形成されている。
【0024】 なお、縦枠部材2および横枠部材3は、溝部9の幅方向すなわち底面部6およ び係止片部8間が弾性に抗して広がる弾性変形可能となっている。また、縦枠部 材2および横枠部材3の長手方向の両端部は略45°で斜めに切断されて縦枠部 材2および横枠部材3の長手方向が略直交する状態で端部が当接する状態となっ ており、溝部9,9の長手方向の両端が挿入口9a,9aとして開口する。
【0025】 一方、枠体連結装置4は、図1ないし図3に示すように、略細長板状の鋼材が 略中央で略直角に折曲された連結部材11を備えている。この連結部材11は、幅寸 法が縦枠部材2および横枠部材3の側板部7,7間の距離と同寸法以下で、厚さ 寸法が縦枠部材2および横枠部材3の係止片部8,8および底面部6間の距離と 略同寸法以下に形成され、長手方向の先端部が縦枠部材2および横枠部材3の両 端部の挿入口9a,9aから挿入および引き抜き可能に形成されている。
【0026】 そして、連結部材11の折曲する部分の略中央には、内角側に向けて膨出して略 直角の折曲状態を維持する補強リブ12が設けられている。なお、縦枠部材2およ び横枠部材3の係止片部8,8の両端縁が少なくとも当接する連結部材11の折曲 する部分の内角側の両側部は、円弧状となることなく平面が略直角に直交する状 態に形成されている。
【0027】 また、縦枠部材2および横枠部材3に挿入する側となる連結部材11の長手方向 の先端縁の略中央には、この連結部材11の内角側に略半円弧状に屈曲形成された 軸支部13が設けられている。さらに、連結部材11の先端縁の両側部には、長手方 向に沿って突出する一対の腕部15,15が一連に設けられている。また、これら腕 部15,15の先端には、互いに対向する方向に突出する係止突部16がそれぞれ設け られている。なお、腕部15,15は、外側縁が連結部材11の長手方向の両側より内 側に位置し、腕部15,15間が若干広がるように変形しても連結部材11の幅寸法よ り腕部15,15の外側縁間の距離が溝部9,9間の距離より大きくならないように 形成されている。そして、連結部材11の軸支部13には、固定部材21が着脱可能で かつ回動自在に軸支されている。
【0028】 この固定部材21は、略長手板状の操作片部22を有している。この操作片部22は 、幅寸法が、縦枠部材2および横枠部材3の対向する係止片部8,8間の距離以 下で、かつ連結部材の腕部15,15間の距離以下であるとともに連結部材11の係止 突部16,16間の距離以上に形成されている。すなわち、操作片部22は、係止突部 16の先端縁に乗り上げるように係止されるとともに、係止突部16,16間に圧入挿 入可能に形成されている。
【0029】 そして、この操作片部22の長手方向の基端縁には、一面側に膨出するように断 面略突条状にカム部23が設けられている。また、このカム部23の突出する先端部 には、操作片部22の一縁に向けてメッシュ状に打刻された凹凸面に形成されてい る。
【0030】 また、この固定部材21の操作片部22の長手方向の基端部の略中央には、連結部 材11の軸支部13が挿入係合する軸支孔25が設けられている。さらに、この操作片 部22には、軸支孔25が設けられた基端縁側に軸支部13に回動自在に軸支される回 動軸26が設けられている。この回動軸26は、固定部材21の基端側の両側縁に固定 部材21の幅方向に突出する。なお、回動軸26の長さ寸法は連結部材11の腕部15, 15間の距離以下に形成されている。
【0031】 そして、固定部材21の軸支孔25は、カム部23から回動軸26に亘って開口して形 成されている。すなわち、この軸支部13にて軸支された回動軸26を回動中心とし て操作片部22を回動させた際に、カム部23の先端部の回動軌跡が回動軸26の周面 の回動軌跡の最外周より外周側となる。そして、固定部材21は、回動軸26が軸支 部13に軸支され操作片部22の基端部の両側が連結部材11の係止突部16,16の先端 縁に乗り上げる状態に係止され、連結部材11から脱落しないように取り付けられ る。なお、固定部材21を回動軸26にて回動させた際、操作片部22が係止突部16, 16の先端縁を乗り越えて係止突部16,16間に操作片部22が挿入可能となっている 。
【0032】 また、固定部材21の操作片部22の一側縁には、幅方向に向けて凹状に切り込み 部28が設けられている。さらに、操作片部22の長手方向の先端縁側は、切り込み 部28に亘ってこの操作片部22の幅寸法より直径寸法が短い円周となる円弧状に形 成されている。
【0033】 さらに、この操作片部22の先端部には、細長板状の保持部材31が操作片部22の 円弧状の周縁の中心となる位置を回動中心としてリベットなどの軸支部材32にて 回動自在に軸支されている。この保持部材31は、長さ寸法が縦枠部材2および横 枠部材3の係止片部8,8間の距離より長く形成されている。そして、保持部材 31には、長手方向の両端部が操作片部22から離間する方向に傾斜して折曲され溝 部9,9の係止片部8,8の内面に係脱する案内部33が設けられている。
【0034】 次に、上記実施の形態の枠体を形成する動作を説明する。
【0035】 まず、連結部材11の係止突部16,16間に固定部材21の操作片部22を挿入すると ともに、連結部材11の軸支部13に固定部材21の軸支孔25を挿入係合させ、連結部 材11の先端部にそれぞれ固定部材21,21を回動自在に係止する。なお、この固定 部材21の取り付けには、軸支部13の先端部が突出する側にカム部23が突出する状 態とする。この連結部材11へ取り付けられた固定部材21は、回動軸26が軸支部13 に軸支されるとともに係止突部16の先端縁に乗り上げて脱落しないように係止さ れる。
【0036】 そして、固定部材21をそれぞれ取り付けた連結部材11の両端部を、縦枠部材2 および横枠部材3の長手方向の両端部の挿入口9a,9aから一対の溝部9,9間に 挿入し、縦枠部材2および横枠部材3の両端部を互いに当接させる。この挿入の 際、軸支部13と縦枠部材2および横枠部材3の底面部6との間で固定部材21の回 動軸26を挟持するように軸支して連結部材11に固定部材21,21を連結し、固定部 材21の操作片部22の先縁側が縦枠部材2および横枠部材3の係止片部8,8間か ら突出する状態とする。
【0037】 この後、固定部材21の操作片部22の先端縁側を縦枠部材2および横枠材3の底 面側に向けて回動して係止片部8,8間に押さえ付けるように挿入し、操作片部 22の長手方向が縦枠部材2および横枠部材3の底面部6の長手方向にそれぞれ略 沿った略重なり合う状態とする。この操作片部22の回動の際、操作片部22は係止 突部16,16間にこれら係止突部16,16間を若干広げて圧入するように係止突部16 ,16の先端縁を乗り越えて係止突部16,16間に挿入する。そして、操作片部22の 回動側の面に突出するカム部23の先端部が底面部6に当接して乗り上げる状態と なり、このカム部23の底面部6への当接により連結部材11の軸支部13が反対側と なる溝部9,9の係止片部8,8側に押し出される状態となる。このため、連結 部材11の長手方向の両側部が溝部9,9の内面、すなわち係止片部8,8の内面 に溝部9,9の幅寸法を弾性に抗して広げる状態に押し付けられ、底面部6と係 止片部8,8の内面との間で固定部材21のカム部23および連結部材11が互いに競 り合う状態に圧着し、連結部材11が溝部9,9にがたつきなく抜け止めされ、縦 枠部材2および横枠部材3ががたつきなく強固に連結される。
【0038】 また、このカム部23が底面部6に当接して乗り上げる状態となる際に、操作片 部22の回動に伴って連結部材11が縦枠部材2および横枠部材3に対して挿入方向 に引き込まれるように移動される。このため、縦枠部材2および横枠部材3は、 端部が互いに圧着する状態で隙間なく連結される。
【0039】 ここで、固定部材21の回動支点となる回動軸26の位置よりカム部23の位置が回 動端となる操作片部22の先端側に位置する状態で底面部6に当接するため、カム 部23が底面部6を乗り越える状態に噛み込むことはない。
【0040】 そして、保持部材31を回動させて両端部を溝部9,9内に係合、すなわち両端 部の案内部33,33を係止片部8,8の内面に滑り込ませるように係合させる。こ の係合の際、案内部33,33が底面部6に向けて傾斜する状態となっているので、 係止片部8,8の内側先端縁に案内部33,33の操作片部22側の面が滑動する状態 で容易に係合される。そして、この係合により、操作片部22の長手方向が縦枠部 材2および横枠部材3の底面部6の長手方向にそれぞれ略沿う重なり合う状態に 保持されて連結部材11が抜け止めされ、枠体1ががたつきおよび隙間なく強固に 組立形成される。
【0041】 また、絵画や写真、ガラスの交換などのために枠体1を分解、すなわち縦枠部 材2および横枠部材3の連結を解除する場合には、保持部材31を回動して溝部9 ,9の係止片部8,8から両端部を外す。この保持部材31を溝部9,9から外す ことにより、溝部9,9が広がる状態に弾性変形する縦枠部材2および横枠部材 3の復元力にて操作片部22が跳ね起きるように底面部6から離間する方向に回動 し、底面部6と係止片部8,8の内面との間で固定部材21のカム部23および連結 部材11が互いに競り合って圧着する状態が解除され、連結部材11が引き抜き可能 となる。そして、連結部材11を縦枠部材2および横枠部材3から引き抜いて縦枠 部材2および横枠部材3の連結を解除して枠体1を分解し、絵画や写真、ガラス などを交換した後に、上述した工程で再び枠体1を組立形成する。
【0042】 上述したように、上記一実施の形態では、縦枠部材2および横枠部材3の対向 する溝部9,9間に端部から挿入して縦枠部材2および横枠部材3間に跨って取 り付けられる略板状の連結部材11に回動可能に固定部材21の操作片部22を取り付 け、この操作片部22の回動にて回動方向に向けて突設したカム部23の先端部が溝 部9,9の内面と底面部6との少なくともいずれか一方に圧着して底面部6と係 止片部8,8の内面との間で固定部材21のカム部23および連結部材11が互いに競 り合う状態を保持部材31にて保持するため、従来のようにカム部23を噛み込ませ て溝部9,9内で競り合わせることにより連結部材11の移動規制を保持する必要 がなく、競り合って圧着する状態を解除することにより弾性による復元力にて操 作片部22が回動する構成とすることができ、連結部材11の固定および固定の解除 の双方が容易にでき、枠体1の形成および分解が容易にできる。
【0043】 そして、固定部材21の操作片部22が縦枠部材2および横枠部材3の底面部6に 略重なり合ってカム部23が圧着する状態で溝部9,9の幅寸法が広がる状態に縦 枠部材2および横枠部材3を弾性変形可能に形成したため、操作片部22を回動し て縦枠部材2および横枠部材3の底面部6に略重なり合う状態を保持部材31にて 解除すると操作片部22が弾性による復元力にて縦枠部材2および横枠部材3から 離間する方向に回動する構成を別部材を用いることなく容易に構成でき、例えば 、ドライバなどの治具を用いて操作片部22を回動させてカム部23の溝部9,9の 内面への圧着を解除させる作業が不要となり、縦枠部材2および横枠部材3の連 結を容易に解除できる。
【0044】 また、固定部材21の操作片部22に保持部材31を回動可能に設け、操作片部22が 縦枠部材2および横枠部材3の底面部6に略重なり合う状態で保持部材31を回動 させて縦枠部材2および横枠部材3の溝部9,9に係脱可能に係合させて操作片 部22が縦枠部材2および横枠部材3の底面部6に略重なり合う状態を保持させる ため、縦枠部材2および横枠部材3の連結および連結の解除の際に押し込むよう に回動する操作片部22の回動作業およびこの回動した操作片部22を押さえ付ける 状態に保持する保持部材31の回動作業が略一動作となり、縦枠部材2および横枠 部材3の連結作業および連結の解除作業が容易にできる。
【0045】 さらに、固定部材21の操作片部22を連結部材11の先端側に縦枠部材2および横 枠部材3の底面部6に向けて回動させ、底面部6に略重なり合う状態でカム部23 の先端部が底面部6に圧着する状態としたため、操作片部22を回動してカム部23 を圧着する際に連結部材11が縦枠部材2および横枠部材3に対して挿入方向側に 引き込まれるように移動するので、隙間なく確実に連結できる。
【0046】 そして、操作片部22の基端部にカム部23を設けるとともに軸支部13にて軸支す るための回動軸26を形成する軸支孔25を設けるため、弾性に抗して操作片部22を 回動させる際に加わる応力が操作片部22に両端部が連続する回動軸26に作用する ので、回動軸26が変形することなく操作片部22を回動でき、回動軸26が変形せず に長期間安定して固定できるとともに、打ち抜きにより固定部材21を形成でき、 製造性も向上できる。
【0047】 また、操作片部22を縦枠部材2および横枠部材3の底面部6に略重なり合う状 態に回動させる回動方向側の面に保持部材31を設けるため、操作片部22を保持す るために溝部9,9に係合させる保持部材31を略細長板状に形成した簡単な構造 ででき、製造性を向上できる。
【0048】 さらに、保持部材31に回動方向側に向けて傾斜する案内部33,33を設けたため 、溝部9,9への係脱が容易にでき、作業性を向上できる。
【0049】 そして、操作片部22に切り込み部28を設けたため、保持部材31の回動操作が容 易にできる。
【0050】 また、連結部材11に操作片部22の両側縁が先端縁に乗り上げるように係止する 腕部15および係止突部16を設けたため、連結部材11に操作片部22が脱落すること なく一体的に取り付けられるので、枠体の組立および分解が容易にできる。
【0051】 なお、上記実施の形態において、枠体1を縦枠部材2および横枠部材3にて枠 状に形成する構成について説明したが、例えば枠部材を円弧状に形成して略円形 の枠体1を組立形成する構成、あるいは3つ以上の枠部材を連結して多角枠状や 星形などに組立形成する構成とすることもできる。そして、これら各種形状の枠 体1を組立形成する場合には、連結部材11は、例えば円形に枠体1を形成する場 合には枠部材の円弧に対応して湾曲する形状としたり、多角形や星形などに連結 する場合には連結する枠部材にてなす角に対応して折曲形成する。
【0052】 また、固定部材21の操作片部22を縦枠部材2および横枠部材3の底面部6に略 重なり合う状態に回動した際に溝部9,9の幅寸法が広がるように弾性変形する 構成について説明したが、例えば縦枠部材2および横枠部材3は弾性変形せず、 カム部23が圧着する状態で操作片部22が回動方向に弾性変形可能とした構成、あ るいは操作片部22と縦枠部材2および横枠部材3との双方が弾性変形する構成、 もしくは、板ばねやスプリングなどの弾性部材を操作片部22が縦枠部材2および 横枠部材3から離間する方向に回動付勢される状態に設け、付勢に抗して操作片 部22を回動させて連結する構成とすることもできる。
【0053】 そして、保持部材31を細長板状に形成して説明したが、細長板状に限らず、例 えば、平面視で楕円板状、大判状など、回動により溝部9,9などに係脱可能に 係合して操作片部22を縦枠部材2および横枠部材3の底面部6に略重なり合う状 態に保持するいずれの構造でもできる。
【0054】 また、固定部材21を連結部材11に脱落しないように取り付けるための腕部15お よび係止突部16を設けて説明したが、これら腕部15および係止突部16を設けなく てもできる。
【0055】 そして、固定部材21の回動軸26として、操作片部22の両側より先端部が突出す る状態に形成したが、操作片部22の両側より突出させず、軸支孔25の部分のみと するなどしてもできる。
【0056】 さらに、上記図1ないし図3に示す実施の形態において、保持部材31を操作片 部22の回動方向側の面に設けてたが、例えば図4ないし図6に示すように、回動 方向側と反対側の面に回動可能に軸支してもよい。なお、この図4ないし図6に 示す実施の形態は、図1ないし図3に示す実施の形態の腕部15および係止突部16 を設けない構成である。
【0057】 すなわち、図4ないし図6に示す実施の形態の枠体連結装置45の保持部材46は 略細長板状に形成され、略中央が操作片部22の他端部、すなわち回動端となる操 作片部22の先端部に回動可能に軸支されている。そして、保持部材46には、長手 方向の両端部には操作片部22の円弧状の外周縁に略沿う状態に略垂直に折曲され た折り込み部47,47が設けられている。また、保持部材46には、折り込み部47, 47の先端部に長手方向に沿う状態で略L字状に折曲され溝部9,9の係止片部8 ,8にそれぞれ係脱可能に係合する案内部33,33がそれぞれ設けられている。な お、これら案内部33,33は、図1ないし図3に示す実施の形態と同様に、操作片 部22の回動方向側に向けて若干傾斜する状態に形成されている。
【0058】 この図4ないし図6に示す実施の形態によれば、回動して縦枠部材2および横 枠部材3の底面部6に略重なり合う状態に操作片部22を回動し、この状態で回動 にて両端部の案内部33,33を溝部9,9に係合した保持部材46が操作片部22に乗 り上げて押さえ付けるように跨る状態で操作片部22を保持するので、例えば軸支 するリベットなどの軸支部材32に復元力にて起き上がる状態に回動しようとする 操作片部22からの力が作用せず、軸支部材32が抜け落ちるなどの損傷なく確実に 保持部材46を保持できるので、上記図1ないし図3に示す実施の形態の効果に加 え、保持部材46の軸支構造を簡略化でき、容易に軽量小型化できる。
【0059】 さらに、操作片部22を弾性に抗して押さえ付けるように回動させる際の押さえ 付ける面に保持部材46が設けられるので、保持部材46を回動させて溝部9,9に 係合させる作業がより容易となり、連結作業性を向上できる。
【0060】 この図4ないし図6に示す実施の形態において、保持部材46を細長板状に形成 して略中央部を回動可能に軸支し、両端部に設けた案内部33,33を溝部9,9に それぞれ係脱可能に係合させる構成について説明したが、例えば図7および図8 に示すように、一端を回動可能に軸支するとともに他端部に溝部9に係合可能に 案内部33を設けた細長板状の保持部材48を2つ設ける構成とすることもできる。 なお、この図7および図8に示す実施の形態において、保持部材48は2つに限ら ず、1つのみ設けてもできる。
【0061】 また、上記図1ないし図3に示す実施の形態、図4ないし図6に示す実施の形 態および図7および図8に示す実施の形態において、操作片部22に回動可能に設 けた保持部材31,46を溝部9,9に係合させたが、連結部材11に係合させてもよ い。
【0062】 すなわち、図9ないし図11において、枠体連結装置51は、上記図1ないし図 3に示す実施の形態と同様に、略L字状に折曲形成された連結部材52を備えてい る。そして、連結部材52の先端部には、先端縁の略中央に長手方向に沿って長手 状の凹部53が切欠形成されている。さらに、連結部材52の凹部53の両側に位置す る先端縁には、上記図1ないし図3に示す実施の形態と同様の軸支部13が一対設 けられている。
【0063】 また、枠体連結装置51は、固定部材55を備えている。そして、固定部材55は、 連結部材52の軸支部13,13に係合されて軸支される略四角柱状の回動軸56を有し ている。さらに、この回動軸56の軸支部13,13にて軸支される位置の間には、連 結部材52の凹部53の幅寸法と略同寸法以下の幅寸法でカム部57が突設されている 。また、このカム部57の先端の一縁には、連結部材52の凹部53と略同形状で凹部 53内に挿入係合可能な細長板状の操作片部58が、長手方向をカム部57の突出方向 に対して交差する傾斜した状態に設けられている。
【0064】 さらに、連結部材52には、凹部53の端部近傍に位置して矩形板状の保持部材59 が略中央でリベットなどの軸支部材32にて回動可能に軸支されている。そして、 保持部材59は、回動により凹部53内に挿入係合した操作片部58の回動端となる先 端部を係脱可能に係止する。なお、連結部材52の底面部6と対向する面には、軸 支部材32の端部が突出して底面部6に当接し操作片部58が回動できなくなること を防止するための挿入凹部60を設けておく。この挿入凹部60の代わりに、例えば 底面部6に軸支部材32の端部が干渉しない凹溝を長手方向に沿って設けるなどし てもよい。
【0065】 そして、枠体1の組立形成の際には、図1ないし図3に示す実施の形態と同様 に、軸支部13,13に回動軸56を係合して固定部材55を係止した連結部材52の先端 部をそれぞれ縦枠部材2および横枠部材3の端部から一対の溝部9,9間に挿入 し、連結部材52が縦枠部材2および横枠部材3に跨る状態で取り付ける。この連 結部材52の挿入の際、軸支部13,13と縦枠部材2および横枠部材3の底面部6と の間で固定部材55の回動軸56が挟持されるように軸支され、固定部材55の操作片 部58の先端部が縦枠部材2および横枠部材3の係止片部8,8間から突出する状 態となる。
【0066】 この後、操作片部58の先端側を連結部材52の凹部53に向けて回動して凹部53内 に押さえ付けるように挿入係合させ、操作片部58が縦枠部材2および横枠部材3 の底面部6に略重なり合う状態とする。この操作片部58の回動の際、回動軸56か ら突出するカム部57の底面部6に対向する先端縁が底面部6に当接して乗り上げ る状態となり、このカム部57の底面部6への当接により、てこの作用で回動軸56 とともに連結部材52の軸支部13,13が反対側となる溝部9,9の係止片部8,8 側に向けて押し出される状態となる。このため、連結部材52の長手方向の両側部 が溝部9,9の内面、すなわち係止片部8,8の内面に溝部9,9の幅寸法を弾 性に抗して広げる状態に押し付けられ、底面部6と係止片部8,8の内面との間 でカム部57と連結部材52とが互いに競り合う状態に圧着し、連結部材52が挿入係 合された溝部9,9にがたつきなく抜け止めされ、縦枠部材2および横枠部材3 ががたつきなく強固に連結される。
【0067】 そして、保持部材59を回動させて操作片部58の先端部を押さえ付けるように係 止し、操作片部58の長手方向が縦枠部材2および横枠部材3の底面部6の長手方 向にそれぞれ略沿った略重なり合う状態に保持して連結部材52を抜け止めし、枠 体1をがたつきおよび隙間なく強固に組立形成する。
【0068】 また、縦枠部材2および横枠部材3の連結を解除する場合には、保持部材59を 回動して操作片部58から外す。この保持部材58を操作片部58から外すことにより 、溝部9,9が広がる状態に弾性変形する縦枠部材2および横枠部材3の復元力 にて操作片部58が跳ね起きるように底面部6から離間する方向に回動し、底面部 6と係止片部8,8の内面との間でカム部57と連結部材52とが互いに競り合って 圧着する状態が解除され、連結部材52が引き抜き可能となる。そして、連結部材 52を縦枠部材2および横枠部材3から引き抜いて縦枠部材2および横枠部材3の 連結を解除して枠体1を分解し、絵画や写真、ガラスなどを交換した後に、上述 した工程で再び枠体1を組立形成する。
【0069】 この図9ないし図11に示す実施の形態によれば、上記図1ないし図3に示す 実施の形態の効果に加え、連結部材52に向けて操作片部58を回動して凹部53内に 挿入係合する構成としたため、連結部材52および操作片部58がオーバーラップし 、縦枠部材2および横枠部材3内に取り付けられた状態の固定部材55および連結 部材52の長さ寸法が短くなり、容易に小型化できる。
【0070】 なお、この図9ないし図11に示す実施の形態において、カム部57の先端一縁 に操作片部58を設けてカム部57の先端他縁を底面部6に当接させたが、この構造 に限らず、カム部57が回動中心となる回動軸56から操作片部58の回動端部側に突 出するいずれの形状でもできる。
【0071】 また、回動軸56を角柱状に形成したが、例えば円柱状に形成し、回動軸56の外 周面にカム部57を突設する構成とすることもできる。
【0072】 さらに、操作片部58の回動により角柱状の回動軸56の角部を係止片部8,8の 内面に圧着する状態とし、回動軸56の回動に伴って回動軸56を軸支する連結部材 52を挿入方向側に引き込むように移動させてがたつきなく縦枠部材2および横枠 部材3を連結する構成とすることもできる。
【0073】 また、この図9ないし図11に示す連結部材52の凹部53内に操作片部58を挿入 係合させる実施の形態において、連結部材52に設けた保持部材59にて操作片部58 を係止したが、逆の構成としてもできる。
【0074】 すなわち、例えば図12および図13に示すように、連結部材52には、凹部53 の端部近傍に位置して連結部材52の折曲する内角側の面に略L字状に係止部61が 切り起こし形成されている。
【0075】 また、操作片部58の回動軸56と反対側の回動端となる他端部には、細長板状に 形成された保持部材62の基端部がリベットなどの軸支部材32にて回動可能に軸支 され、保持部材62は先端側が連結部材52の係止部61に係脱可能となっている。な お、操作片部58の回動方向側の面には、軸支部材32の端部が突出して底面部6に 当接し操作片部58が回動できなくなることを防止するための挿入凹部60を設けて おく。この挿入凹部60の代わりに、図9ないし図11に示す実施の形態で説明し たように、底面部6に凹溝を設けてもよい。
【0076】 そして、枠体1の組立形成の際には、図9ないし図11に示す実施の形態と同 様に、連結部材52に取り付けた固定部材55を凹部53に向けて回動して凹部53内に 押さえ付けるように挿入係合させ、操作片部58の長手方向が縦枠部材2および横 枠部材3の底面部6の長手方向にそれぞれ略沿った略重なり合う状態とする。こ の後、保持部材62を回動させて先端部を連結部材52の係止部61に係合させ、操作 片部58の長手方向が縦枠部材2および横枠部材3の底面部6の長手方向にそれぞ れ略沿った略重なり合う状態に保持して連結部材52を抜け止めし、枠体1をがた つきおよび隙間なく強固に組立形成する。
【0077】 なお、この図12および図13に示す実施の形態において、保持部材62を係止 する係止部61としては、連結部材52に切り起こし形成した構成に限らず、いずれ の構成でもできる。
【0078】 また、上記図1ないし図3に示す実施の形態、図4ないし図6に示す実施の形 態、図7および図8に示す実施の形態、図9ないし図11に示す実施の形態、お よび、図12および図13に示す実施の形態において、保持部材31,46,48,59 ,62を回動可能に一体的に設けたが、例えば図14および図15に示す枠体連結 装置65のように、折り込み部47および案内部33を有し図4ないし図6に示す実施 の形態の保持部材46と略同形状の保持部材66を別体とし、保持部材66の両端の案 内部33,33を溝部9,9内に係合する状態で、縦枠部材2および横枠部材3の底 面部6に略重なり合う状態に回動した固定部材67の板状の操作片部68を乗り上げ て押さえ付けるように跨がらせ、操作片部68が縦枠部材2および横枠部材3の底 面部6に略重なり合う状態を保持することもできる。なお、連結を解除する場合 には、逆の動作、すなわち保持部材66を操作片部68上で滑動するように移動させ て操作片部68上に乗り上げる状態の保持部材66を外せばできる。
【0079】 そして、上記図1ないし図3に示す実施の形態、図4ないし図6に示す実施の 形態、図7および図8に示す実施の形態、図9ないし図11に示す実施の形態、 図12および図13に示す実施の形態、図14および図15に示す実施の形態に おいて、例えば図16に示すように、一縁を一面側に折曲して先端部が圧着する カム部70を構成とすることもできる。
【0080】 また、カム部23の先端部にVメッシュを設けて凹凸状に形成したが、例えば図 16に示すように、カム部70の先端部を幅方向に沿った複数の凸条を設けて操作 片部71の回動方向に凹凸状に形成してもできる。
【0081】
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、枠部材に跨って取り付ける連結部材に回動可能 に取り付けた固定部材の操作片部が枠部材の底面部に略重なり合って操作片部の カム部が溝部の内面または底面部に当接する状態を保持する保持部材を設けるた め、カム部を噛み込ませて溝部内で競り合わせることにより連結部材の移動規制 を保持する必要がなく、保持部材を取り外すことにより容易に競り合って圧着す る状態が解除されるので、連結部材の移動規制および移動規制の解除が容易にで き、額縁枠の形成および分解が容易にできる。
【0082】 請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案の効果に加え、カム部が枠 部材の底面部に圧着する状態で操作片部が弾性変形するため、操作片部を回動し て枠部材の底面部に略重なり合う状態を保持部材にて解除すると操作片部が弾性 による復元力にて枠部材から離間する方向に回動する構成が容易に得られ、操作 片部を回動させてカム部の溝部の内面への圧着を解除させる作業が不要となり、 枠部材の連結の解除が容易にできる。
【0083】 請求項3記載の考案によれば、請求項1または2記載の考案の効果に加え、操 作片部が枠部材の底面部に略重なり合う状態で枠部材の溝部と連結部材との少な くともいずれか一方に係脱可能に係合して操作片部が枠部材の底面部に略重なり 合う状態を保持させる保持部材を固定部材の操作片部に回動可能に設けたため、 枠部材の連結および連結の解除の際に回動する操作片部の回動作業およびこの回 動した操作片部を保持する保持部材の回動作業が略一動作となり、枠部材の連結 作業および連結の解除作業を容易にできる。
【0084】 請求項4記載の考案によれば、請求項1または2記載の考案の効果に加え、枠 部材の底面部に略重なり合う状態に回動した操作片部が挿入する凹部を有した連 結部材に、回動により凹部内に回動して挿入した操作片部に係脱可能に係合する 保持部材を回動可能に設けるため、枠部材の連結および連結の解除の際に回動す る操作片部の回動作業およびこの回動した操作片部を保持する保持部材の回動作 業が略一動作となり、枠部材の連結作業および連結の解除作業を容易にできる。
【0085】 請求項5記載の考案によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の考案の効 果に加え、カム部を凹凸面に形成するため、凹凸面のカム部が圧着する状態とな り、連結部材を確実に移動規制でき、枠部材を確実に連結できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態における一方の固定部材
を省略した枠体連結装置にて枠体を組立形成する際の動
作を示す分解斜視図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上枠体連結装置を示す断面図である。
【図4】本考案の他の実施の形態における一方の固定部
材を省略した枠体連結装置にて枠体を組立形成する際の
動作を示す分解斜視図である。
【図5】同上平面図である。
【図6】同上枠体連結装置を示す断面図である。
【図7】本考案のさらに他の実施の形態における一方の
固定部材を省略した枠体連結装置を示す分解斜視図であ
る。
【図8】同上枠体連結装置にて枠体を組立形成する際の
動作を示す平面図である。
【図9】本考案のさらに他の実施の形態における一方の
固定部材を省略した枠体連結装置にて枠体を組立形成す
る際の動作を示す分解斜視図である。
【図10】同上平面図である。
【図11】同上枠体連結装置を示す断面図である。
【図12】本考案のさらに他の実施の形態における一方
の固定部材を省略した枠体連結装置にて枠体を組立形成
する際の動作を示す平面図である。
【図13】同上枠体連結装置を示す断面図である。
【図14】本考案のさらに他の実施の形態における一方
の固定部材を省略した枠体連結装置を示す分解斜視図で
ある。
【図15】同上枠体連結装置にて枠体を組立形成する際
の動作を示す平面図である。
【図16】本考案のさらに他の実施の形態における枠体
連結装置にて枠体を組立形成する動作を示す一部を切り
欠いた断面図である。
【符号の説明】
1 額縁枠である枠体 2 枠部材としての縦枠部材 3 枠部材としての横枠部材 6 底面部 9 溝部 11,52 連結部材 21,55,67 固定部材 22,58,68,71 操作片部 23,57,70 カム部 31,46,48,59,62,66 保持部材 53 凹部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面部の幅方向の両側部に長手方向に沿
    って形成され互いに開口面が対向するとともに長手方向
    の両端部をそれぞれ開口した一対の溝部を備えた枠部材
    と、 前記連結する枠部材の端部からそれぞれ前記相対する溝
    部間に両側縁を係合してこの連結する枠部材間に跨って
    取り付けられる略板状の連結部材と、 前記連結部材の両端部にそれぞれ基端部が回動可能に支
    持される操作片部とこの操作片部の基端側にこの操作片
    部が前記枠部材の底面部に略重なり合う方向への回動に
    より前記連結部材の相対する溝部の内面または前記枠部
    材の底面部との少なくともいずれか一方に圧着するカム
    部を有する固定部材と、 この固定部材の操作片部が前記枠部材の底面部に略重な
    り合う状態を保持して前記カム部が圧着した状態に保持
    する保持部材とを具備し、 前記複数の枠部材の端部をそれぞれ前記連結部材にて連
    結して額縁枠を構成することを特徴とした額縁枠装置。
  2. 【請求項2】 固定部材の操作片部は、枠部材の底面部
    にカム部が圧着する状態で弾性変形可能にしたことを特
    徴とした請求項1記載の枠体連結装置。
  3. 【請求項3】 保持部材は、固定部材の操作片部に回動
    自在に設けられ前記操作片部が枠部材の底面部に略重な
    り合う状態で前記枠部材の溝部と連結部材とのいずれか
    一方に係脱可能に係合することを特徴とした請求項1ま
    たは2記載の額縁枠装置。
  4. 【請求項4】 連結部材は、前記枠部材の底面部に略重
    なり合う状態に回動した固定部材の操作片部が挿入する
    凹部を形成し、 保持部材は、前記連結部材に回動可能に設けられ前記凹
    部内に回動して挿入された前記固定部材の操作片部に係
    脱可能に係合することを特徴とした請求項1または2記
    載の額縁枠装置。
  5. 【請求項5】 カム部は、凹凸面に形成したことを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の額縁枠装
    置。
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