JP2956498B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

レバー式コネクタ

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JP2956498B2
JP2956498B2 JP28880794A JP28880794A JP2956498B2 JP 2956498 B2 JP2956498 B2 JP 2956498B2 JP 28880794 A JP28880794 A JP 28880794A JP 28880794 A JP28880794 A JP 28880794A JP 2956498 B2 JP2956498 B2 JP 2956498B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レバー式コネクタの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば端子が数十極に及ぶような多極コ
ネクタでは、雌雄のコネクタを嵌合する場合に大きな嵌
合力を必要とするため、てこの原理を利用して嵌合力の
低減を図ったレバー式のコネクタが利用されている。
【0003】従来その一例として、図13〜図17に示
すものが知られている。このレバー式コネクタは、互い
に嵌合される雄コネクタ51と雌コネクタ52並びに操
作用のレバー53とを備えている。レバー53は、一対
の脚片54の一端同士の間に揺動軸55がわたされてい
るとともに、他端側が操作部56で連結され、雌コネク
タ52の外側を取り囲むことができるような方形枠状に
形成されている。各脚片54の長さ方向の中央部には、
雌コネクタ52の両側面に突設された支持軸57を回動
可能にかつ若干の移動可能に嵌合する長孔状の嵌合孔5
8が形成されており、各嵌合孔58からは、支持軸57
を側方から挿通するための挿通溝59が脚片54の下側
の側縁に開口して切り欠かれている。また、支持軸57
の先端には、嵌合孔の58の口縁に係止して支持軸57
の軸線方向の抜け止めを行うための鍔状の頭部60が形
成されている。また、雄コネクタ51の長さ方向の一端
側には、レバー53の揺動軸55が嵌まる軸受孔61が
設けられている。
【0004】組み付けに際しては、まず、図14に示す
ように、雌コネクタ52の支持軸57をレバー53の嵌
合孔58に挿通溝59を通して嵌め、レバー53上に雌
コネクタ52を回動可能に支持する。続いて、図15に
示すように、レバー53の揺動軸55を相手の雄コネク
タ51の軸受孔61に嵌めて、雌コネクタ52を雄コネ
クタ51に突き合わせ、レバー53を雄コネクタ51に
接近させる方向に揺動させると、支持軸57が嵌合孔5
8内で回動しつつ開口されていない側の内面で押される
ことにより、雌コネクタ52が雄コネクタ51側に引き
寄せられて、図16に示すように、両コネクタ51、5
2が嵌合されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなレバー式の
コネクタでは、雌コネクタ52が雄コネクタ51に突き
当たってから完全嵌合されるまでの間に、レバー53が
雌コネクタ52上で一定の角度範囲で相対的に回動する
必要があり、そのために支持軸57と嵌合孔58とが回
動自由に嵌合されているのであるが、従来は、雌コネク
タ52の回動範囲は規制されておらず、全周にわたって
自由に回動し得るようになっていた。
【0006】そのため、レバー53に雌コネクタ52を
支持したのち、そのレバー53の揺動軸55を相手の雄
コネクタ51の軸受孔61に嵌める際に、図17に示す
ように雌コネクタ52がレバー53と直交する姿勢に回
動してしまうことがあり、そうすると、雌コネクタ52
が雄コネクタ51の嵌合面に略直角に突き当たるため
に、揺動軸55を軸受孔61に嵌めることができなくな
る。したがって、そのような場合は、雌コネクタ52を
レバー53と略平行となるようにいちいちその回動姿勢
を直さなければならず、作業能率を低下させる欠点があ
った。
【0007】また、従来のものは、互いに嵌合された雌
雄のコネクタ51、52を離脱させる場合に以下のよう
な問題点がある。すなわち、両コネクタ51、52を図
16に示す嵌合状態から離脱させるには、レバー53を
嵌合時とは逆方向に揺動させるのであるが、そのとき
は、レバー53の嵌合孔58の挿通溝59を開口した側
における一方の開口角部(符号65の部分)が雌コネク
タ52の支持軸57を矢線方向に押圧することで、雌コ
ネクタ52が雄コネクタ51から引き離される。その場
合、支持軸57を押圧する開口角部65には多大な抵抗
力が作用するにも拘らず、従来は、挿通溝59が嵌合孔
58の長さ方向の中心から脚片54の下側の側縁に向け
て開口されており、開口角部65の支持軸57に対する
引っ掛かり代が小さい構造となっていたため、上記のよ
うに両コネクタ51、52の離脱を行うべくレバー53
を揺動させた場合に、開口角部65の支持軸57に対す
る引っ掛かりが外れて支持軸57が挿通溝59から抜け
てしまうおそれがある。すなわち、レバー53と雌コネ
クタ52の組み付けが外れて両コネクタ51、52の離
脱操作ができなくなるおそれがあった。
【0008】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、請求項1の発明は、両コネクタを
嵌合する場合の作業性を向上させることを目的とするも
のである。また、請求項2の発明は、上記の目的に加
え、レバーの揺動操作時にそこに支持されたコネクタが
外れるのを防止して両コネクタの離脱または嵌合作業を
確実に行えるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、雌雄のコネクタの
いずれか一方のコネクタを、その側面に突設した支持軸
をレバーの途中位置に設けた嵌合孔に嵌合することによ
りそのレバーに回動可能に支持し、レバーの一端を他方
のコネクタの対応する端部に揺動可能に軸支して、その
レバーの揺動により両コネクタの嵌合と離脱とを行うよ
うにしたレバー式コネクタにおいて、支持軸と嵌合孔
に、レバー上におけるコネクタの回動範囲を、両コネク
タが突き合わされてから完全嵌合されるまでの間に必要
とされる回動範囲内に規制する回動規制部を設けた構成
としたところに特徴を有する。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、レバーの嵌合孔にはコネクタの支持軸を側方から挿
通するための挿通溝がそのレバーの側縁に向けて開口さ
れ、レバーによる嵌合または離脱操作時に、嵌合孔の挿
通溝に対する一方の開口角部が支持軸を押圧することで
両コネクタを離脱または嵌合させるようになっており、
挿通溝は、支持軸に押圧力を作用させる側の開口角部が
支持軸の抜けを阻止するのに十分な引っ掛かり代が得ら
れるようにその開口位置が設定されている構成としたと
ころに特徴を有する。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、レバーにコネクタを支持
した場合に、そのコネクタは回動規制部によりレバー上
における回動範囲が必要最小限に規制される。そのた
め、例えコネクタが回動したとしても相手のコネクタと
の対向角度が小さく、対向した後は許容された回動方向
に回動して嵌合が実現される。
【0012】請求項2の発明では、レバーの揺動操作に
よって嵌合孔の開口角部がコネクタの支持軸を押圧する
場合に、開口角部が支持軸の抜けを阻止するのに十分な
引っ掛かり代で引っ掛かっていることにより支持軸から
外れることがなく、すなわち、レバーとコネクタとが組
付状態のままに確実に保持される。
【0013】
【発明の効果】すなわち、請求項1の発明によれば、レ
バーを相手のコネクタへ軸支する作業を支障なく円滑に
行うことができ、両コネクタの嵌合作業を能率良く行う
ことができる効果がある。
【0014】請求項2の発明によれば、上記の効果に加
え、レバーの揺動操作時においてレバーとコネクタの組
み付けが外れるのが阻止できて、両コネクタの離脱また
は嵌合操作を確実に行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。 <第1実施例>図1乃至図10は本発明の第1実施例を
示す。この実施例のレバー式コネクタは、図1、2に示
すように、互いに嵌合される雄コネクタ1と雌コネクタ
2、並びに操作用のレバー3とを備えている。
【0016】雄コネクタ1は平面長方形をなし、その長
さ方向の中央部には上面側を開口した角筒部5が形成さ
れ、その内部が相手の雌コネクタ2の嵌合突部19が嵌
合する嵌合凹部6となっている。その角筒部5の底部に
は図示しない端子収容孔が整列して形成され、その中に
それぞれ雄形端子金具7が下面側から挿入されて、図2
に示すようにタブ8が嵌合凹部6内に突出した状態で収
容されるようになっている。
【0017】上記の角筒部5の外側の長さ方向の一側
(図2の左側)には、軸支部10が溝11を間に挟んで
立ち上がって形成されており、その上端における幅方向
の中央部に、レバー3の後記する揺動軸25を嵌合して
支持する軸受孔12が形成されている。この軸受孔12
は、上記の溝11側に開口した水平方向に長い長孔状に
形成されている。角筒部5の他側(図2の右側)には、
上端に外向きに突出した鈎部15を設けた係止部14
が、同じく溝16を間に挟んで立ち上がって形成されて
いる。
【0018】一方の雌コネクタ2は、下面側が一回り大
きい段付きのブロック状に形成されており、その下面に
は、上記の雄コネクタ1の角筒部5が嵌入する嵌入溝1
8が全周に沿って形成され、その嵌入溝18の内側の部
分が、雄コネクタ1の嵌合凹部6内に嵌合される嵌合突
部19となっているとともに、嵌入溝18の外側が、角
筒部5の外側を被うフード部20となっている。
【0019】この雌コネクタ2の嵌合突部19内には、
雌コネクタ2の上面からその嵌合突部19の下面に達す
る図示しない端子収容孔が、雄コネクタ1の端子収容孔
と対応して整列して形成されており、その中に図2に示
すようにそれぞれ雌形端子金具22が上面側から挿通さ
れて収容されている。したがって、雄コネクタ1の嵌合
凹部6内に雌コネクタ2の嵌合突部19が嵌合されるこ
とで、それぞれに収容された対応する雌雄の端子金具2
2、7同士が嵌合接続されるようになっている。
【0020】レバー3は、上記した雌コネクタ2の左右
両面を挟む間隔で配された一対の脚片24を備えてい
る。各脚片24は長さ方向の中央部が下方側にく字形に
屈曲された形状に形成されており、各脚片24の一端側
(図2の左側)の間に、上記した雄コネクタ1の軸受孔
12内に回動可能に嵌合される揺動軸25が差し渡され
て一体に形成されているとともに、各脚片24の他端側
の間が、指の引掛部27を備えた連結部26により連結
されている。その連結部26の幅方向の中央部における
内面側には、図2に示すように、その底部側から連結部
26との間に間隔を開けて立上り、かつ、上端側が連結
部26側に向けて閉じる方向に撓み変形可能とされた係
止板28が形成されており、その係止板28の連結部2
6に対応する側と反対側の面には、上記した雄コネクタ
1の係止部14の鈎部15に係止される突部29が形成
されている。また、係止板28の上端には、その係止板
28を閉じる方向に押圧して係合状態を解除するための
押圧部30が設けられている。
【0021】雌コネクタ2の左右の側面の中央部には、
それぞれ支持軸32が外方に向けて突出して形成されて
いる。各支持軸32は、レバー3の脚片24の厚みに等
しい高さを有しており、その突出端には、雌コネクタ2
の長さ方向に沿って細長い略長方形をなす頭部33が、
その長さ方向の両端を支持軸32の両側に突出させて形
成されている。
【0022】レバー3の両脚片24の長さ方向の中央部
には、雌コネクタ2の支持軸32が嵌合される嵌合孔3
5が形成されている。この嵌合孔35は、脚片24の屈
曲された二辺24a、24bのうちの基端側(揺動軸2
5を設けた側)の辺24aと平行な方向に細長い長孔状
に形成されている。
【0023】この嵌合孔35からは、上記の支持軸32
をその嵌合孔35内に側方から挿通するための挿通溝3
6が、脚片24の一側縁(図2の下側の側縁)に開口し
て形成されている。この挿通溝36は、嵌合孔35に連
通する奥側の部分(嵌合孔35の入り口部分)が支持軸
32の直径よりもやや狭めの幅を持ち、脚片24の側縁
に向けて次第に拡幅されている。特にこの挿通溝36
は、図3に詳細に示すように、その幅方向の中心線X
が、嵌合孔35の長径Yの中心点Aよりも図示左方へ少
し変位した点Bを通ってその長径Yと直交する線上に位
置するように形成されている。したがって、嵌合孔35
の挿通溝36に対する両側の開口角部35a、35bの
うち、脚片24の揺動端側の開口角部35bの方が他方
35aに比べて内方に出っ張っている。
【0024】脚片24の外側面の嵌合孔35から挿通溝
36にわたる両側の領域には、上記した支持軸32の頭
部33の厚み分だけ一段低くなった段付き面38が形成
されている。この段付き面38は、支持軸32が挿通溝
36を通って嵌合孔35内に挿通された場合に、支持軸
32の頭部33に係止して支持軸32の軸線方向の抜け
を防止する機能を果たすものである。
【0025】また、段付き面38のうちの図3の左側の
段付き面38回りの壁面39aのうち、奥面は脚片24
の基端部側の辺24aと平行で、側面は奥面と直角をな
して延びている。一方、右側の段付き面38回りの壁面
39bのうち、奥面は脚片24の揺動端側の辺24bと
平行で、側面は奥面から直角をなして延びた後、途中で
左側の壁面39aの側面と平行に屈曲している。この左
右の壁面39a、39bの奥面が、それぞれ支持軸32
の頭部33を突き当てる第1と第2の突当壁40a、4
0bとなっている。
【0026】すなわち、図5に示すように、支持軸32
が嵌合孔35に嵌合されて雌コネクタ2がレバー3上に
回動可能に支持された際、支持軸32の同図の時計回り
方向の回動は、支持軸32の頭部33が第1突当壁40
aに当たることで規制され、そのとき雌コネクタ2は脚
片24の基端部側の辺24aと平行となる姿勢を取る。
また、支持軸32の反時計回り方向の回動は、図10に
示すように、頭部33が第2突当壁40bに当たること
で規制され、雌コネクタ2の回動し得る範囲は、脚片2
4の揺動端側の辺24bと平行となる姿勢を取るまでの
範囲に留められる。この回動範囲は、雌雄のコネクタ
1、2が突き合わされてから完全嵌合するまでの間に、
雌コネクタ2がレバー3で相対的に回動しなければなら
ない回動範囲に等しい。
【0027】本実施例は上記のような構造であって、続
いてその組付手順を説明する。まず、図5に示すよう
に、雌コネクタ2の両支持軸32をレバー3の脚片24
の嵌合孔35に挿通溝36を通して嵌めることにより、
雌コネクタ2をレバー3に対し緩く仮止めされた状態で
かつ回動可能に支持する。続いて、そのレバー3の揺動
軸25を相手の雄コネクタ1の軸受孔12に嵌めるので
あるが、その際、既述したように、雌コネクタ2のレバ
ー3上における回動範囲は、図5と図10に示す回転姿
勢の間の僅かな範囲に規制される。
【0028】したがって、雌コネクタ2が図5に示す一
側の回動規制姿勢にあれば、図6に示すように、雌コネ
クタ2を雄コネクタ1に突き当てることなく、レバー3
の揺動軸25を雄コネクタ1の軸受孔12に嵌めること
ができる。一方、雌コネクタ2が図10に示す他側の回
動規制姿勢となった場合は、雌コネクタ2の端部2aが
雄コネクタ1の嵌合面にぶつかることになるが、雌コネ
クタ2と雄コネクタ1とがなしている角度は小さいか
ら、レバー3ともども雌コネクタ2を雄コネクタ1側に
接近させれば、雌コネクタ2はその端部2aが雄コネク
タ1に当たったのち支持軸32を中心として同図の時計
回り方向に回動して図5のように向きを変えて、レバー
3の接近を許容し、引き続いて、揺動軸25を軸受孔1
2に嵌めることが可能になる。
【0029】続いて、図7に示すように、雄コネクタ1
と雌コネクタ2とを突き合わせて、レバー3を雄コネク
タ1側に揺動させると、雌コネクタ2の支持軸32が嵌
合孔35の開口されていない側の内面から力を受けて押
し下げられることで、雌コネクタ2のフード部20の下
端が雄コネクタ1の角筒部5の上端の外側に緊密に嵌ま
り、続いて、支持軸32が嵌合孔35内でその長径方向
に移動しまた相対的に回動しつつ、雌コネクタ2はフー
ド部20と角筒部5との嵌合で案内されて雄コネクタ1
側に真直に引き寄せられる。それに伴い、雌コネクタ2
の嵌合突部19が雄コネクタ1の嵌合凹部6内に真直に
嵌合される。
【0030】両コネクタ1、2が完全嵌合される少し手
前までレバー3が揺動されると、図8に示すように、レ
バー3の係止板28に設けられた突部29が雄コネクタ
1の係止部14の鈎部15に当たり、その後係止板28
を閉じる方向に撓み変形させつつ突部29が鈎部15を
通過すると、図9に示すように、係止板28が復元弾力
により開いて突部29が鈎部15の下面に係止すること
でレバー3が逆方向への揺動不能に保持され、そのとき
両コネクタ1、2が完全嵌合されて、各コネクタ1、2
に収容された雌雄の端子金具7、22が正規に嵌合接続
される。
【0031】嵌合された雌雄のコネクタ1、2を離脱す
る場合は、図9に示す状態から、押圧部30を押して係
止板28を閉じることにより突部29を鈎部15から外
したのち、レバー3を嵌合時とは逆方向に揺動操作す
る。このレバー3の揺動時には、図8において、嵌合孔
35の一方の開口角部35bが支持軸32を上方に押し
上げて雌コネクタ2を雄コネクタ1から引き離すように
作用し、その場合、押圧力を作用させる開口角部35b
は支持軸32から大きな抵抗を受けるのであるが、既述
したように、その開口角部35bは他方の開口角部35
aに比べて大きく内側に出っ張っていて、支持軸32に
対して大きな引っ掛かり代を持って押圧するようになっ
ているから、開口角部35bが支持軸32の外周を滑っ
て外れることなく、そのまま支持軸32を押して雌コネ
クタ2を引き離すことができる。
【0032】このように本実施例によれば、レバー3に
雌コネクタ2を支持した場合に、雌コネクタ2の回動範
囲が必要最小限に留められるから、レバー3を雄コネク
タ1に軸支する場合において、雌コネクタ2が雄コネク
タ1にぶつかってそれらの作業の妨げとなることがな
く、もって円滑に作業を行うことができる。
【0033】また、嵌合された両コネクタ1、2を離脱
させる場合は、レバー3の逆方向の揺動により嵌合孔3
5の開口角部35bで支持軸32を押圧することにより
雌コネクタ2を引き離すのであるが、その開口角部35
bは支持軸32に対して大きな引っ掛かり代を持って押
圧するから、支持軸32から大きな抵抗力を受けたとし
ても開口角部35bが支持軸32から外れることがな
く、すなわち、レバー3と雌コネクタ2とが組付状態の
ままに確実に保持されて、両コネクタ1、2の離脱作業
を確実に行うことができる。
【0034】<第2実施例>図11及び図12は本発明
の第2実施例を示す。この第2実施例は、レバー3上に
おける雌コネクタ2の回動範囲を規制する部分の構造の
変形例を示す。
【0035】この実施例では、レバー3の脚片24に設
けられた嵌合孔35における挿通溝36の開口されてい
ない側の内面に、一定角度の頂角を持った断面三角形の
規制突部42が形成される一方、雌コネクタ2に突設さ
れた支持軸44の外周面に、上記の規制突部42の頂角
よりも大きい角度の扇形の切欠部45が形成されてい
る。そして、支持軸44が、その切欠部45内に規制突
部42を嵌入させた状態で、嵌合孔35内に回動可能
に、かつ、長径方向に沿った移動自由に嵌合される構造
となっている。
【0036】このような構造では、支持軸44の時計回
り方向の回動は、支持軸44の左側の切欠面45aが規
制突部42の左側の斜面に当たることで、また、反時計
回り方向の回動は、支持軸44の右側の切欠面45bが
規制突部42の右側の斜面に当たることでそれぞれ規制
される。それにより、雌コネクタ2は、図12の実線に
示すように、レバー3の脚片24の基端部側の辺24a
と平行となる回動姿勢と、同図の鎖線に示すように、脚
片24の揺動端側の辺24bと平行となる回動姿勢との
間、すなわち、雌雄のコネクタ1、2が突き合わされて
から完全嵌合するまでの間に雌コネクタ2がレバー3で
相対的に回動しなければならない範囲でのみ回動が可能
となる。効果については、前記の第1実施例と同様であ
る。
【0037】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0038】(1)雌コネクタ2の支持軸32をレバー
3の嵌合孔35に側方から嵌合するための挿通溝36
は、上記の実施例とは逆に、脚片24の上側の側縁に開
口して形成することも可能である。 (2)また、雌雄のコネクタ1、2のうちのいずれをレ
バー3に支持するかは任意である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の分解斜視図である。
【図2】 その一部切欠分解正面図である。
【図3】 嵌合孔付近の形状の詳細を示す拡大平面図で
ある。
【図4】 嵌合孔と支持軸との嵌合部分の詳細を示す拡
大斜視図である。
【図5】 雌コネクタをレバーに支持して一方の回動規
制姿勢を取った状態の正面図である。
【図6】 レバーを雄コネクタに軸支した状態の正面図
である。
【図7】 雌雄のコネクタを突き合わせた状態の正面図
である。
【図8】 両コネクタの完全嵌合直前の状態の正面図で
ある。
【図9】 両コネクタが完全嵌合された状態の正面図で
ある。
【図10】 雌コネクタが他方の回動規制姿勢を取った
状態の分解正面図である。
【図11】 本発明の第2実施例に係る回動規制部分の
構造を示す拡大平面図である。
【図12】 雌コネクタの回動規制範囲を示す正面図で
ある。
【図13】 従来例に係るレバーの正面図である。
【図14】 雌コネクタをレバーに支持した状態の正面
図である。
【図15】 レバーを雄コネクタに軸支した状態の正面
図である。
【図16】 両コネクタが嵌合された状態の正面図であ
る。
【図17】 雌コネクタが回動した状態の正面図であ
る。
【符号の説明】
1…雄コネクタ 2…雌コネクタ 3…レバー 12…軸受孔 25…揺動軸 32…支持軸 33…頭部(回動規制部) 35…嵌合孔 35b…開口角部 36…挿通溝 40a、40b…突当壁(回動規制部) 42…規制突部(回動規制部) 44…支持軸 45a、45b…切欠面(回動規制部)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌雄のコネクタのいずれか一方のコネク
    タを、その側面に突設した支持軸をレバーの途中位置に
    設けた嵌合孔に嵌合することによりそのレバーに回動可
    能に支持し、レバーの一端を他方のコネクタの対応する
    端部に揺動可能に軸支して、そのレバーの揺動により前
    記両コネクタの嵌合と離脱とを行うようにしたレバー式
    コネクタにおいて、 前記支持軸と前記嵌合孔に、前記レバー上における前記
    コネクタの回動範囲を、前記両コネクタが突き合わされ
    てから完全嵌合されるまでの間に必要とされる回動範囲
    内に規制する回動規制部を設けたことを特徴とするレバ
    ー式コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記レバーの嵌合孔には前記コネクタの
    支持軸を側方から挿通するための挿通溝がそのレバーの
    側縁に向けて開口され、前記レバーによる嵌合または離
    脱操作時に、前記嵌合孔の前記挿通溝に対する一方の開
    口角部が前記支持軸を押圧することで前記両コネクタを
    離脱または嵌合させるようになっており、前記挿通溝
    は、前記支持軸に押圧力を作用させる側の開口角部が支
    持軸の抜けを阻止するのに十分な引っ掛かり代が得られ
    るようにその開口位置が設定されていることを特徴とす
    る請求項1記載のレバー式コネクタ。
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