JP4178587B2 - ドアガード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の出入り口開口部に設置されるドア等に取り付けられるドアガードに関する。
【0002】
【従来技術】
一般に、この種ドアガードは、図10に示すように台座1に回動自在に枢着されたアーム2をドア枠Aに取付け、受け部材4をドアBに取付して、前記アーム2を、倒伏姿勢と起立姿勢とに姿勢変姿することで受け部材4に対して係脱可能に構成して施錠解錠操作ができるようにすると共に、前記両姿勢状態を保持する必要がある。
【0003】
ところで従来、台座1とアーム2を回動自在に枢着させる方法としては、例えば図11〜14に示すように、台座1に設けられた大小凸型形状の軸孔11a,11aと、U字形状のアーム2の先端に設けられた軸孔22a,22aの両軸孔11a,22a同士の軸芯を一致させた後、当該両軸孔11a,22aに対して軸ピン21aを挿入し、E型リング23aを軸ピン21aの先端部に嵌着して軸ピン21aを抜け止めするようにしたものが知られており、また、前記両姿勢状態を保持するものとして、アーム2の枢着側端面が対面する台座1の対応部位に凹溝12aを設け、該凹溝12a内に装着されたコイルスプリング32aの上面に摺接ピース31aを載せ、この摺接ピース31aを前記アーム2の両先端面に対して押圧することで行うよう構成されたものが知られている。
【0004】
しかしながら、このものは、凹溝12a内にコイルスプリング32aを取着する作業や、さらにその上面に摺接ピース31aを載せる作業が強いられ、コイルスプリング32a上に単に載せてあるだけの摺接ピース31aは、アーム2が台座1に取付けされる前にあっては、一寸した振動で前記コイルスプリング32aの中心から外れてしまったり、凹溝12内で斜めになってしまったり、或いは外れてしまうという問題や、アーム2の施錠待機姿勢が不用意に解離されていまうという問題があった。さらに、前記両軸孔11a,22a同士の軸芯を一致させる際、アーム2の先端側が自由端となっており、かつ左右2カ所を同時に一致させなければならないため両者の軸芯合わせが極めて難しいばかりか、前記台座1に設けられた摺接ピース31aが、アーム2の取付前には軸孔11aの軸芯側に膨出しており、このため摺接ピース31aをアーム2の両先端面でコイルスプリング13aの反発力に抗して押圧しながら両軸孔11a,22a同士の軸芯を一致させ、軸ピン21aを挿入しなければならないという組立作業が強いられることとなり、軸孔合わせをより一層難しいものとしており、作業時間、労力、作業費用を要するなど組立作業が極めて煩雑なものとなり、また、前記軸ピン21aは、台座1とアーム2とを枢支連結するためのものであるところから、ドアが勢い良く開かれた場合にも対応できるよう強度性を充分もたせたものとしなければならず、このため高価なステンレス材が使用されており、前記作業費用と共にコスト高の要因ともなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、押圧体の摺接面部とU字状脚部とが一体的に形成されているため、従来のようなコイルスプリング部材を不要とし、取付作業の手間を省略し得て、部品点数の削減や部品管理の効率化を図ることができると共に、アームの各当接面側への弾性反発力が一方向に偏ってしまうことがなく、バランス良く押圧することができ、また、施錠待機姿勢では、施錠姿勢側とは逆方に押圧体が押圧作用するため、閉戸時のアームの施錠待機姿勢を確実に保持して、不用意に解離されてしまうことを防止することができ、もって、作業性の向上と製品自体のトータル的に安価なものとすることができ、かつ、施錠解錠の操作性を向上することができるドアガードを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、台座とアームとが回動可能に枢着され、アームが倒伏姿勢と起立姿勢とに姿勢変姿することで受け部材に対して係脱可能に構成されたドアとドア枠に取付されるドアガードであって、前記台座には、アームの枢着側端部に形成された当接面と対面する対応部位に設けられた凹溝に、前記当接面に面接して常時弾性的に押圧する押圧体を設けて、アームの倒伏姿勢と起立姿勢のそれぞれの姿勢を保持するよう構成すると共に、前記押圧体を、前記アームの枢着側当接面に面接する摺接面部と該摺接面部を弾性的に支持する断面U字状脚部とで中空一体形成し、該脚部が前記摺接面部のアームによる押圧に追随して前記凹溝内で湾曲変形可能に構成したことを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、受け部材と台座を各々ドアとドア枠に取付けすると共に、前記台座アームが回動可能に枢着され、アームが倒伏姿勢と起立姿勢とに変姿する何れかの変姿姿勢、前記受け部材に対して係脱可能に構成されたドアガードであって、前記台座には、アームの枢着側端部に形成された当接面と対面する対応部位に設けられた凹溝に、前記当接面に面接して常時弾性的に押圧する押圧体を設け、前記アームを、前記倒伏姿勢と起立姿勢のそれぞれの姿勢を保持し、かつ、閉戸時に前記受け部材への係合を待機する施錠待機姿勢と、開戸時に前記受け部材に係合する施錠姿勢とに姿勢変姿するよう構成すると共に、前記アームの当接面を、前記施錠待機姿勢では、前記アームが施錠姿勢側とは逆方に押圧作用すべく、前記押圧体の押圧力が受け部材側に偏圧するよう傾斜状態で面接する傾斜面に構成してあることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示するドアガードに基づいて詳細に説明する。
図1〜図5において、1は台座であって、該台座1は、基台1aと、U字状に外観形成されたアーム2の先端側を取り付けるための一対の取付部1b,1bとによって一体成形されており、この取付部1bには、外側が大径で内側が小径の凸型形状の軸孔11,11が穿設されていて、前記アーム2の先端側に設けられた枢軸21,21が回動可能に枢着されている。
また、基台1aには、アーム2の枢軸21側端部に形成された当接面と対面する対応部位に、底部側に緩やかに傾斜する逆台形状の凹溝12,12が設けられていて、この凹溝12内に押圧体3が装着されている。
【0008】
前記アーム2と枢軸21は、枢軸21の外周面がアーム2の端面よりもやや内側となるよう段差状に鋳物により一体形成され、枢軸21の中心部位にアーム2と枢軸21とを貫通するビス孔22が穿設されており、当該ビス孔22に対して、前記軸孔11に挿入された枢軸21の挿入先端側から、アーム2と枢軸21とに跨る長さを有する抜け止め手段としてのタッピングネジ5を拉着することで抜け止めがなされており、また、アーム2の枢軸21側端部に形成された当接面は、前記押圧体3により常時弾性的に押圧され、アーム2が倒伏姿勢と起立姿勢とに姿勢変姿する際に、それぞれの姿勢が保持できるよう倒伏側当接面23と起立側面接面24とにより構成されている。
【0009】
そして、この倒伏側当接面23と起立側面接面24とは、両者の成す角度が90度よりもやや鋭角となるよう前記倒伏側当接面23を傾斜させ、その交差隅部が、直角をなすものに比し、姿勢変姿の過程で押圧体3への押圧が大きく加わるよう倒伏側当接面23側に突出させた配置関係で凸部25が形成されており、起立姿勢では、前記押圧体3の押圧力が均等状になるよう起立側面接面24に対して略平行状態で面接し、倒伏姿勢では、前記押圧体の押圧力が倒伏側(受け部材4側)に偏圧するよう倒伏側当接面23に対して傾斜状態で面接する構成となっている。
【0010】
一方、前記押圧体3は、上部にアーム2の当接面23,24が面接しながら回動摺接する摺接面部31と、該摺接面部31を弾性的に支持する断面U字状脚部32と、そのU字状脚部32の底側頂部に固定片33とを有し、硬質樹脂材料からなる中空押し出し成形により一体形成されており、前記固定片33を、前記凹溝12の底部に設けた固定溝121に対して嵌着して取付けられて、前記脚部32が固定片33を中心としてアーム2の当接面23,24による摺接面部31への偏圧変移に追随して、U字状脚部32のそれぞれの脚部が凹溝12内の底部隅部に形成される隙間空間で弾性変形する構成となっている。
【0011】
図6及び7は、前記軸孔11に挿入された枢軸21の抜け止め手段の他の実施例を示すものであって、軸孔111と枢軸211とが前記軸孔11と枢軸21よりもそれぞれ大径に設定されており、枢軸211の先端部には、抜け止め手段としてのカシメ用突部5aが設けられている。
そして、当該カシメ用突部5aは、その中央頂部に逆三角錐形の溝部5bが設けられていて、前記枢軸211を軸孔111に挿入した後、ポンチ等の工具を用いて打撃することで放射状に圧変形させてカシメ、抜け止めが成されるようになっている。
61はワッシャー,62は滑りリングであって、該ワッシャー61は前記カシメ用突部5aをカシメた際その受け座となるものであり、滑りリング62は枢軸211にはめ込まれて軸孔111との回動摩擦を軽減しスムーズに滑動させるものである。なお、このワッシャー61および滑りリング62は、本実施例に限らず前記軸孔11と枢軸21との枢着構造に採用できることは勿論であり、また両者61,62を一体的に形成しても良い。
【0012】
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、いま、台座1にアーム2を組付けするのであるが、本発明のアーム2は、台座1の軸孔11に挿入される枢軸21が設けられているので、その組付作業にあたっては、図8および9に示す如く、U字形状のアーム2先端を持具等で内側に締め付けて挟持し、前記凹溝12に設けられた押圧体3に枢軸21を弾性力に抗して当接させ、そのまま前記軸孔11へ位置合わせを行って前記挟持を解除すれば、アーム2の復元力で枢軸21が軸孔11に自動的に挿入され、その際、前記押圧体3は、枢軸21に当接された状態からアーム2の当接面23,24に当接される状態への移行がスムーズに行われ、更に下方へ押し下げられる。従って、前記枢軸21は、前記軸孔11への挿入に際して、前記押圧体3を押圧する押圧片としての機能と、押圧体3に対して前記当接面誘導する案内片としての機能を併せ持つものである。このためアーム2の台座1への取付は、単に枢軸21を軸孔11に挿入するだけの極めて簡単な簡単な作業により行うことができ、従来のような台座1とアーム2の軸孔11a,22a同士の軸芯を一致させる作業工程や、軸孔11a,22aへの軸ピン21aの挿入工程が一切不要となり、作業工数を削減し得て省力化を図ることができる。なお、本実施例におけるアーム2はU字形状のものを用い、枢軸21、21と軸孔11,11とをそれぞれ一対のものとして例示したが、これに限定されるものではなく、アーム2の形状をI字形としてもよく、また、枢軸21と軸孔11がそれぞれ1つのものとしても良く、要するに押圧体3との関係で枢軸21が上記機能を有していれば良い。
【0013】
そして、この取付作業の後、前記枢軸21の軸孔11からの抜け止めは、前記アーム2と枢軸21に跨って設けた通し孔22に対して、アーム2と枢軸21とに跨る長さを有する抜け止め手段としてのタッピングネジ5を拉着する構成となっているため、枢軸21は、自身の強度とタッピングネジ5の強度との相乗作用により極めて強度性のあるものとすることができ、枢軸21の軸径を殊更大きくする必要が無く、安価な市販ビスをそのまま使用することができるようになり、また、枢軸211のように中心に通し孔を設け無いようにして、抜け止め手段としてのカシメ用突部5aを設けるようにすれば、上記のような通し孔22の無い無垢の枢軸211自体の強度が得られることとなり、此又強度性を向上することができ、ドアが急激に開けられても、その衝撃に耐え得るものとすることが容易に行えるようになり、材料費の節約ができると共に、従来のように殊更別途ステンレス材による特殊加工部材である軸ピン21aを調達する必要が無く、しかも強度性が充分確保できる枢着構成とすることができ、部品点数の削減を図ることができる。
なお、これら抜け止め手段は上記に限定されるものではなく、例えば従来のE形リング23aのようなものであっても良く、要は枢軸21が軸孔11から外れてしまうことを規制することができる構成のものであればよい。また、枢軸21と軸孔11の関係を逆にする構成としても良く、その場合、アーム2側に設けた軸孔11’を台座1側の枢軸21’に取付けする際、押圧体3を薄板などを介してアーム当接面を滑らせて押圧体3に面接させる様な工夫を施せば良い。また、軸孔11は凸型形状となっているが、従来の如く単に筒状の軸孔としても良いことは言うまでもない。
【0014】
前記押圧体3は、上部にアーム2の当接面23,24が面接しながら回動摺接する摺接面部31と、該摺接面部31を弾性的に支持する断面U字状脚部32と、そのU字状脚部32の底側頂部に固定片33とを有し、硬質樹脂材料からなる中空押し出し成形により一体形成されているため、従来のように、凹溝12a内にコイルスプリング32aを取着する作業や、さらにその上面に摺接ピース31aを載せる作業が不要となるばかりか、コイルスプリング32a上に単に載せてあるだけの摺接ピース31aは、アーム2が台座1に取付けされる前にあっては、一寸した振動で前記コイルスプリング32aの中心から外れてしまったり、凹溝12内で斜めになってしまったり、或いは外れてしまうことが無く、従って、部品点数の削減や部品管理の効率化が図れ、コストの軽減を図ることができ、かつ、アーム2を台座1に取付けする作業性向上に寄与するものである
また、前記凹溝12内に装着された押圧体3は、U字状脚部32下面頂部に設けられた固定片33だけが、前記凹溝12底部に設けた固定溝121に対して嵌着されているだけなので、押圧体3本体が前記凹溝12内で遊嵌状態で揺動可能な構成となっており、U字状脚部32は固定片33を中心としてアーム2の当接面23,24による摺接面部31への偏圧変移に追随して、U字状脚部32のそれぞれの脚部が凹溝12内の底部隅部に形成される隙間空間で弾性変形し、従来のコイルスプリング32aに比し、当接面23,24側への弾性反発力が一方向に偏ってしまうことがなく、バランス良く押圧することができる。
【0015】
また、アーム2の押圧体3との当接面は、倒伏側当接面23と起立側面接面24との両者の成す角度が、90度よりもやや鋭角となるよう前記倒伏側当接面23を傾斜させ、その交差隅部が、姿勢変姿の過程で押圧体3への押圧が直角をなすものに比し大きく加わるよう倒伏側当接面23側に突出させた配置関係で凸部25が形成されている。
このため、アーム2の起立姿勢では、前記押圧体3の押圧力が均等状になるよう起立側面接面24に対して略平行状態で面接し、倒伏姿勢では、前記押圧体の押圧力が倒伏側(受け部材4側)に偏圧するよう倒伏側当接面23に対して傾斜状態で面接する構成となり、特に、ここでいう倒伏姿勢とは、閉戸状態にあるドアが開戸された場合にアーム2の係止片2a受け部材4確実に係合するために、図10に示す如くアーム2が受け部材4側に位置している施錠待機姿勢を意味し、施錠姿勢とは開戸時にこの係止片2aが受け部材4に係合された姿勢を意味するものであって、前記施錠待機姿勢が不用意に解離されないよう、更にアーム2を倒伏側(受け部材4側)へ押圧体3の弾性反発力が加わるよう作用させることができ、より確実な施錠待機姿勢が確保できるものである。
さらに、上記凸部25の存在により、アーム2の姿勢変姿過程で押圧体3が大きく押圧され、凸部25の移動軌跡が、押圧体3の摺接面部31と枢軸21の軸芯とが垂直となる位置を越えたときに、押圧体3の弾性反発力が大きく作用し、変姿完了姿勢へ小気味よくスムーズに移行することができる。
なお、本実施例では、図10に示す内開き式扉に採用した場合の倒伏姿勢と起立姿勢の形態を示したが、外開き式扉にあっては起立姿勢が施錠待機姿勢となるため、起立側面接面24を傾斜状態にし倒伏側当接面23を平行状態としても良く、また、扉の内開き式、外開き式の勝手違いに対応できるよう両当接面23,24を傾斜させても良く、さらに、この様な傾斜面を設けることで凸部25を形成させたが、これに限定されるものではなく、単に交差隅部を突出させて形成したものであっても良いことは勿論である。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、押圧体3摺接面部31とU字状脚部32とが一体的に形成されているため、従来のようなコイルスプリング32a部材を不要とし、取付作業の手間を省略し得て、部品点数の削減を図ることができ、しかも、押圧体3は、アーム2の当接面に対しその弾性反発力を一方向に偏ってしまうことなくバランス良く伝搬することができる一方、施錠待機姿勢では、施錠姿勢側とは逆方に押圧体3が押圧作用するため、閉戸時のアーム2の施錠待機姿勢を確実に保持して、不用意に施錠待機姿勢が解離されてしまうことが防止され、もって、作業性の向上と製品自体をトータル的に安価なものとすることができ、かつ、アームの施錠解錠の操作性を向上することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】アームの起立姿勢を示す要部側面図
【図2】アームの起立姿勢を示す要部正面断面図
【図3】アームの倒伏姿勢を示す要部側面図
【図4】アームの倒伏姿勢を示す要部正面断面図
【図5】押圧体の台座への装着状態を示すの説明図
【図6】抜け止め手段の他の実施例を示す分解図
【図7】抜け止め手段の他の実施例を示す要部正面図
【図8】組立構成を示す分解説明図
【図9】組立構成を示す説明図
【図10】従来例を示す平面図
【図11】従来の組立構成を示す分解説明図
【図12】従来の組立構成を示す説明図
【図13】従来のアームの組立構成を示す要部説明図
【図14】従来のアームと台座との装着状態を示す要部正面図
【符号の説明】
1 台座
1a 基台
1b 取付部
11 軸孔
11a 軸孔
12 凹溝
121 固定溝
2 アーム
2a 係止片
21 枢軸
21a 軸ピン
22 通し孔
22a 軸孔
23 倒伏側当接面
23a E形リング
24 起立側当接面
25 凸部
3 押圧体
31 摺接面部
31a 摺接ピース
32 U字状脚部
33 固定片
32a コイルスプリング
4 受け部材
5 タッピングネジ

Claims (5)

  1. 台座とアームとが回動可能に枢着され、アームが倒伏姿勢と起立姿勢とに姿勢変姿することで受け部材に対して係脱可能に構成されたドアとドア枠に取付されるドアガードであって、前記台座には、アームの枢着側端部に形成された当接面と対面する対応部位に設けられた凹溝に、前記当接面に面接して常時弾性的に押圧する押圧体を設けて、アームの倒伏姿勢と起立姿勢のそれぞれの姿勢を保持するよう構成すると共に、前記押圧体を、前記アームの枢着側厚み面に面接する摺接面部と該摺接面部を弾性的に支持する断面U字状脚部とで中空一体形成し、該脚部が前記摺接面部のアームによる押圧に追随して前記凹溝内で湾曲変形可能に構成したことを特徴とするドアガード。
  2. 請求項1において、前記押圧体のU字状脚部の底側頂部に固定片を設け、該固定片を、前記凹溝底部に設けた固定溝に対して嵌着し、前記脚部が固定片を中心としてアームによる摺接面部への偏圧変移に追随して変形すべく構成したことを特徴とするドアガード。
  3. 受け部材と台座を各々ドアとドア枠に取付けすると共に、前記台座アームが回動可能に枢着され、アームが倒伏姿勢と起立姿勢とに変姿する何れかの変姿姿勢、前記受け部材に対して係脱可能に構成されたドアガードであって、前記台座には、アームの枢着側端部に形成された当接面と対面する対応部位に設けられた凹溝に、前記当接面に面接して常時弾性的に押圧する押圧体を設け、前記アームを、前記倒伏姿勢と起立姿勢のそれぞれの姿勢を保持し、かつ、閉戸時に前記受け部材への係合を待機する施錠待機姿勢と、開戸時に前記受け部材に係合する施錠姿勢とに姿勢変姿するよう構成すると共に、前記アームの当接面を、前記施錠待機姿勢では、前記アームが施錠姿勢側とは逆方に押圧作用すべく、前記押圧体の押圧力が受け部材側に偏圧するよう傾斜状態で面接する傾斜面に構成してあることを特徴とするドアガード。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記アームの当接面を、前記倒伏姿勢と起立姿勢の変姿過程で、前記押圧体への押圧が大きく加わるよう、起立側面接面と倒伏側当接面との交差隅部を突出して構成したことを特徴とするドアガード。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、前記アームを台座に対して枢着するに、前記台座にアームを枢着するための軸孔を設ける一方、前記アームの枢着側に一体的に形成された枢軸を設け、前記枢軸を、前記軸孔に対して回動可能に挿入し、枢軸の挿入端側に抜け止め手段を設けることで枢支連結すべく構成したことを特徴とするドアガード。
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