JP3748898B2 - 電動式スクータ型車両 - Google Patents

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、走行用の電動モータおよびその配線に用いられるワイヤーハーネス等の設置位置や支持構造等を改良した電動式スクータ型車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動式スクータ型車両として提案されている多くのものは、従来からあるエンジン式スクータ型車両のパワーユニット(エンジンと、Vベルト式の動力変速伝達装置等が1つのユニットに纏められ、これに後輪が直接軸支されたもの)のエンジン部分を電動モータに換装させた電動式パワーユニットを備えている。そして、車体側には大容量の走行用バッテリが搭載され、この走行用のバッテリの端子から延びるワイヤーハーネスが上記電動モータに結線される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようにエンジン式パワーユニットのエンジン部分を電動モータに換装させて電動式パワーユニットにした場合、電動モータが外部に露出する構造となる上、その設置場所がパワーユニットの最前部、すなわちパワーユニットを車体側に懸架させる懸架部の近傍となり、かつ路面に近い場所となる。
【0004】
このため、上記懸架部の設計自由度が低くなり、構造が複雑化し易くなると同時に、電動モータが懸架部を挟んで前記動力変速伝達装置の反対側に配置されるため、電動モータが側方に大きく突出してパワーユニットの横幅が大きくなる問題があった。
【0005】
また、電動式スクータ型車両の雨天走行時などに前輪が後方に跳ね上げる水や泥等の飛沫が直接電動モータに掛かり、電動モータとワイヤーハーネスとの結線部などにおいて電流のリークが誘発されるおそれがあった。
【0006】
このような問題を回避するためには、電動モータの設置位置を上方に移動させるなどの対策が考えられる。しかしながら、一般に、スクータ型車両には着座シートの下方、すなわちパワーユニットの上方に、ヘルメット等を収納可能な物品収納室が設けられているため、電動モータを上方に移動させると電動モータと上記物品収納室の底部とが干渉するおそれがあり、物品収納室の内部容量削減を余儀なくされてしまう。
【0007】
さらに、前記走行用バッテリと電動モータとを結ぶワイヤーハーネスやそのカプラが外部に露出しているので、これらに水や泥などが掛かって電流がリークしたり、走行中にワイヤーハーネスがバタついて痛むおそれがあるため、専用のクランプやガイドなどを多数設ける必要が生じてコストアップとなる上、これらのクランプ、ガイド類にワイヤーハーネスを取着させるのが面倒であり、組付性が悪かった。
【0008】
本発明は以上の問題点を解決するためになされたもので、物品収納室の内部容積を犠牲にすることなくパワーユニットの電動モータを路面およびパワーユニット懸架部から離れた位置に配置してパワーユニット懸架部の設計自由度の向上およびパワーユニット横幅のコンパクト化を図り、同時に電動モータ、ワイヤーハーネス、カプラ等を水や泥、塵などから確実に保護し、さらに上記ワイヤーハーネスをコストアップや組付性の悪化等を招くことなく確実に保持することのできる電動式スクータ型車両を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る電動式スクータ型車両は、請求項1に記載したように、ユニットケースの内部に動力変速伝達装置がまとめて収容され、この動力変速伝達装置の入力側に電動モータの動力が伝達され、出力側に後輪が軸支されて1つのパワーユニットが構成され、このパワーユニットの前部が車体フレームに懸架されてパワーユニットの後部が上記後輪とともに上下揺動可能とされ、かつ後輪の上下揺動を車体に対して緩衝するショックアブソーバが配設された電動式スクータ型車両において、前記電動モータを上記後輪の頂点より低くかつ上記ショックアブソーバより車両前方側に、さらに、車両側面視で前記後輪と電動モータの一部が重なるように後輪側方位置でケース本体内に配設し、この電動モータの設置位置をユニットケースの中間部上部とすることによってユニットケースの上面形状をスクータ型車両の着座シート下方に設けられる物品収納室の底面形状に沿わせたものである。
【0010】
また、本発明に係る電動式スクータ型車両は、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、ユニットケースの内部に動力変速伝達装置がまとめて収容され、この動力変速伝達装置の入力側に電動モータの動力が伝達され、出力側に後輪が軸支されて1つのパワーユニットが構成され、このパワーユニットの前部が車体フレームに懸架されてパワーユニットの後部が上記後輪とともに上下揺動可能とされ、かつ後輪の上下揺動を車体に対して緩衝するショックアブソーバが配設され、上記電動モータは上記ユニットケースに内蔵され、ユニットケースの前部に冷却空気供給管から冷却空気を取り入れる冷却空気インレットが配設されるとともに後部に冷却空気を排出する冷却空気アウトレットが配設され、該冷却空気により上記動力変速伝達装置と電動モータが同時に冷却される電動式スクータ型車両において、前記電動モータは車両側面視で後輪と電動モータの一部が重なるように後輪側方位置でケース本体内に配設され、上記電動モータを駆動する走行用バッテリから延びるワイヤーハーネスを前記冷却空気供給管内に通し、このワイヤーハーネスをユニットケース内に導いてユニットケース内で上記電動モータに結線したものである。
【0011】
【作用】
このように電動式スクータ型車両を構成した場合、物品収納室の内部容積を犠牲にすることなくパワーユニットの電動モータを路面およびパワーユニット懸架部から離して配置することが可能となる。このため、パワーユニット懸架部の設計自由度が向上するとともに、電動モータがパワーユニットの側方に突出しなくなり、パワーユニットの横幅を小さくすることができる。
【0012】
また、ワイヤーハーネスやカプラ、あるいはワイヤーハーネスと電動モータとの結線部が外部から遮蔽され、水や泥、塵等から保護されるため、電流のリークなどを誘発させるおそれがなくなる。
【0013】
しかも、ワイヤーハーネスやカプラが、冷却空気供給管やユニットケースの合せ目に設けた保持手段によってバタつくことなく確実に保持されるため、ワイヤーハーネスを支持するクランプ材やガイド類を省略することができ、コストダウンおよび組付性の向上を図ることができる。
ワイヤーハーネスを保持する保持手段は、車体に対して上下に揺動するパワーユニットの揺動量が最も小さいユニットケース前部に設けられているため、動きの小さい部分でワイヤーハーネスを効果的に保持してワイヤーハーネスの寿命を延ばすことができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施例を示す電動式スクータ型車両の左側面図である。このスクータ型車両1は、一般的なエンジン式スクータ型車両と同様な車体フレーム2を有しており、この車体フレーム2の後部にはヘルメット3等を楽に収納可能な物品収納室4が例えばモノコック構造的に構成され、その上方に着座シート5が開閉可能に載置されている。
【0016】
上記車体フレーム2は、樹脂成型等によって製作されたフレームカバー6で被装される。また、例えば上記物品収納室4の後方には大容量の走行用バッテリ7が設置されている。
【0017】
上記物品収納室4および走行用バッテリ7の下方には、パワーユニット8が配置される。このパワーユニット8は、外箱となるユニットケース10の内部に図示しない動力変速伝達装置がまとめて収容され、この動力変速伝達装置の入力側に電動モータ11が設置され、出力側に後輪12が軸支された構成となっている。
【0018】
ユニットケース10の前部には、懸架部13が例えば左右一対のアーム状に設けられており、この懸架部13がリンク14を介して車体フレーム2に枢着されているため、パワーユニット8(ユニットケース10)の後部が後輪12とともに水平軸15を支点に上下揺動可能となっている。また、ユニットケース10の後部と車体フレーム2の後部との間には伸縮可能なショックアブソーバ16が介装され、後輪12の揺動ショックが緩衝される。なお、17は前輪であり、18はスクータ型車両1を駐車させるためのスタンド装置である。
【0019】
上記電動モータ11はユニットケース10に内蔵されており、その設置場所はユニットケース10の前後方向中間部の上方とされている。電動モータ11は、図1に示すように、車両側面視で電動モータ11の一部が後輪12と重なるように後輪側方位置でケース本体21内に配設される。また、電動モータ11は後輪12の頂点より低く、かつショックアブソーバ16よりも車両前方側に位置するように設置されている。これによってユニットケース10の上面形状は前記物品収納室4の底面形状に沿うように後ろ上がりとされ、ユニットケース10の上面と物品収納室4の底面との間にはほぼ一定幅の間隔Aが与えられている。このため、パワーユニット8が前記水平軸15を支点に回動してもユニットケース10が物品収納室4に干渉することがない。
【0020】
図2は、パワーユニット8内部の部品配置を示す左側面図、図3は図2のIII −III 線に沿うパワーユニット8の平面断面図である。図3に示すように、ユニットケース10はその長手方向に沿って左右に分割可能とされており、主要部となるケース本体21と、蓋部となるケースカバー22とからなる。なお、図2では上記ケースカバー22が取り外された状態が示されている。
【0021】
ユニットケース10内には、前述したように電動モータ11と、この電動モータ11の動力を変速、減速して後輪12に伝達する動力変速伝達装置23とが収容されている。上記電動モータ11は、ボルト24等によってケース本体21側に固定される。また、動力変速伝達装置23は、例えば次のように構成されている。
【0022】
まず、ユニットケース10内の前方には、車幅方向に延びるドライブシャフト25がケース本体21側に設けられたベアリング26,27によって回転自在に軸支されている。このドライブシャフト25は、動力変速伝達装置23の入力側の軸となるものである。
【0023】
そして、ユニットケース10内の後方には同じく車幅方向に延びるドリブンシャフト28がベアリング30,31により回転自在に軸支され、このドリブンシャフト28が複数のギヤから成る減速ミッション機構32を介してリヤアクスルシャフト33を連動回転させる構成となっている。上記リヤアクスルシャフト33は、動力変速伝達装置23の出力側の軸となるもので、ベアリング34および35に支持されてケース本体21側から車幅方向に突出し、その突出部に前記後輪12が回転一体に設けられている。
【0024】
なお、上記減速ミッション機構32は、ケース本体21にミッションカバー36を被着させて液密に画成されたミッション室37内に収容され、ミッションオイルに浸漬されてスムーズに作動する。
【0025】
電動モータ11の主軸38は、ケースカバー22側に突出しており、この主軸38に一次ドライブVプーリ40が回転一体に設けられている。
【0026】
一方、前記ドライブシャフト25には一次ドリブンVプーリ41と二次ドライブVプーリ42とがそれぞれ回転一体に設けられていて、前記一次ドライブVプーリ40と上記一次ドリブンVプーリ41との間に一次Vベルト43が巻き掛けられている。なお、一次ドリブンVプーリ41のケースカバー22側にはファン44が回転一体に設けられている。
【0027】
また、前記ドリブンシャフト28には二次ドリブンVプーリ45と発進クラッチ46とが軸装され、前記二次ドライブVプーリ42と上記二次ドリブンVプーリ45との間に二次Vベルト47が掛け渡されている。
【0028】
上記二次ドライブVプーリ42および二次ドリブンVプーリ45は、一般的なエンジン式スクータ型車両に用いられているものと同様な構造を備えたもので、回転数の上昇に伴って二次ドライブVプーリ42の有効径(二次Vベルト47が巻かれる径)が大きくなると同時に二次ドリブンVプーリ45の有効径が小さくなり、無断階に変速比が小さくなっていく。
【0029】
前記発進クラッチ46も、スクータ型車両用として一般的に用いられている遠心式のもので、そのクラッチインナ48が二次ドリブンVプーリ45とともにドリブンシャフト28廻りに回転自在とされ、クラッチアウタ49がドリブンシャフト28に回転一体となっていて、二次ドリブンVプーリ45の回転数が上昇するに連れてクラッチインナ48が遠心方向に拡張し、徐々にクラッチアウタ49の内周面に摩擦係合して二次ドリブンVプーリ45の回転をドリブンシャフト28に伝達するようになっている。
【0030】
このように構成された動力変速伝達装置23において、電動モータ11の動力は一次Vベルト43によってまずドライブシャフト25に伝達され、次に二次Vベルト47によってドリブンシャフト28に伝達され、さらに減速ミッション機構32によって減速された後、リヤアクスルシャフト33に伝えられて後輪12を駆動する。
【0031】
この発明では、前述したようにユニットケース10に内蔵される電動モータ11の設置場所を、ユニットケース10の前後方向中間部の上方、かつ後輪12の頂点より低くショックアブソーバ16よりも前方側に位置するように設置することにより、ユニットケース10の上面形状を物品収納室4の底面形状(一般に後ろ上がりとされている)に沿わせたため、物品収納室4の内部容積を犠牲にすることなく電動モータ11を路面およびパワーユニット8の懸架部13から離して配置することが可能となった。
【0032】
このため、懸架部13の設計自由度が向上し、例えば図2に示すようにユニットケース10の前部上方に懸架部13′を設けるなどの設計変更が容易に行なえる。また、従来のように電動モータ11がパワーユニット8の側方に大きく突出することがないため、パワーユニット8の横幅をコンパクトに抑えることができる。
【0033】
さらに、電動モータ11がユニットケース10によって外部から遮蔽されるため、前輪17が跳ね上げる水や泥などが電動モータ11に掛かる心配がない。
【0034】
ところで、図1および図3、図4、図5に示すように、ケースカバー22の前部には冷却空気インレット51が設けられ、ケースカバー22の後部には冷却空気アウトレット52が設けられている。上記冷却空気インレット51は、前記ファン44の側方に設置される。
【0035】
また、車体側にはエアクリーナ53が走行用バッテリ7の近傍に位置するように設置されており、このエアクリーナ53と上記冷却空気インレット51とが、ゴムなどの柔軟材料からなる冷却空気供給管54で接続されている。なお、55はユニオン、56は固定バンドである。
【0036】
上記エアクリーナ53は、クリーナボディ57に吸入孔58が設けられ、この吸入孔58の内側に多孔性材料でなるエアフィルタ59が装着された一般的な構成のもので、上記クリーナボディ57はビス61などでフレームカバー6等に固定される。
【0037】
パワーユニット8が作動すると、一次ドリブンVプーリ41とともにファン44が回転し、冷却空気インレット51の内側に負圧が掛かる。このため、パワーユニット8外部の空気がエアクリーナ53に吸入され、エアフィルタ59によって除塵された後に冷却空気供給管54を通ってユニットケース10内に冷却空気として供給される。そして、この冷却空気はユニットケース10内を後方に流れながら動力変速伝達装置23の作動摩擦熱および電動モータ11の作動熱を冷却し、冷却空気アウトレット52より外部へ排出される。
【0038】
なお、パワーユニット8が水平軸15を支点に揺動する際、冷却空気インレット51とエアクリーナ53との相対位置が変化するが、柔軟な冷却空気供給管54が湾曲して上記相対位置変化に追従し、冷却空気をユニットケース10内に送り続ける。
【0039】
さて、例えばエアクリーナ53のクリーナボディ57上面には、小孔が穿設されてゴム材料等でできたグロメット62が嵌め込まれており、走行用バッテリ7から延びるワイヤーハーネス63が上記グロメット62に挿通されている。そしてこのワイヤーハーネス63は、エアクリーナ53および冷却空気供給管54内を通って冷却空気インレット51からユニットケース10内に導かれ、ユニットケース10内で電動モータ11に結線されている。なお、ワイヤーハーネス63の中間部に設けられている接続用のカプラ64は、冷却空気供給管54の内部に位置付けられている。このカプラ64は、冷却空気供給管54の接続部付近に置かれることが望ましく、これによってカプラ64の接続および切り放し作業を極めて容易に行なうことができる。
【0040】
このようにワイヤーハーネス63およびカプラ64を冷却空気供給管54内に配設し、ワイヤーハーネス63をユニットケース10内に導いて電動モータ11に結線したため、ワイヤーハーネス63やカプラ64、あるいはワイヤーハーネス63と電動モータ11との結線部に外部からの水や泥、塵などが付着することがなく、電流がリークするおそれがない。
【0041】
しかも、ワイヤーハーネス63およびカプラ64が柔軟な冷却空気供給管54によってバタつくことなく確実に保持されるため、従来からワイヤーハーネス固定用として用いられていた多数のクランプ材やガイド類を全て省略することができ、大幅なコストダウンとなる上、これらのクランプ材、ガイド類にワイヤーハーネス63をいちいち取着させる必要がなくなり、組付性が大きく向上する。
【0042】
ところで、図6、図7に示すように、例えば電動モータ11がユニットケース10の外部に設けられているパワーユニット8の場合、冷却空気供給管54を通ってユニットケース10内に導かれたワイヤーハーネス63を、ユニットケース10前部のケース本体21とケースカバー22との間に設けた保持手段66に保持させて電動モータ11に結線してもよい。上記保持手段66は、図8にも示すように、例えばケース本体21の前方の縁部に設けた切欠67とケースカバー22との間にゴム材料などでできたグロメット68を噛ませ、このグロメット68にワイヤーハーネス63が挿通される構成となっている。
【0043】
このようにすると、特別なクランプ部材を設けることなくワイヤーハーネス63を簡単にクランプでき、ワイヤーハーネス63のバタつきを抑えて長寿命化させることが可能となる。
保持手段66は、車体に対して上下に揺動するパワーユニット8の揺動量が最も小さいユニットケース10の前部に設けられているため、動きの小さい部分でワイヤーハーネス63を効果的に保持してワイヤーハーネス63の寿命を延ばすことができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように電動式スクータ型車両を構成したため、物品収納室の内部容積を犠牲にすることなくパワーユニットの電動モータを路面およびパワーユニット懸架部から離れた場所で後輪側方位置のケース本体内に設置することが可能となる。このため、パワーユニット懸架部の設計自由度が向上するとともに、電動モータがパワーユニット側方に大きく突出しなくなることからパワーユニットの横幅をコンパクトに抑えることができる。
【0045】
また、ワイヤーハーネスやカプラ、あるいはワイヤーハーネスと電動モータとの結線部が外部から遮蔽され、水や泥、塵等から保護されるため、電流のリークなどが誘発されるおそれがなくなる。ワイヤーハーネスを外部に露出することなく冷却空気供給管およびユニットケース内に案内することで、デザイン性に優れ、商品価値を向上させることができ、ワイヤーハーネスの耐久性を向上させることができる。
【0046】
さらに、ワイヤーハーネスをユニットケース前部のケース本体と蓋部との合せ目であってユニットケース上部に設けた保持手段から引き出すようにすることによってバタつくことなく確実に保持されるため、ワイヤーハーネスを支持するクランプ材やガイド類などを省略することができ、コストダウンや組付性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電動式スクータ型車両の左側面図。
【図2】パワーユニット内部の部品配置を示す左側面図。
【図3】図2のIII −III 線に沿うパワーユニットの平面断面図。
【図4】冷却空気供給管の接続状態を示す左側面図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】電動モータがユニットケースの外部に設けられたパワーユニットの平面断面図。
【図7】図6のVII −VII 線に沿う断面図。
【図8】保持手段の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 スクータ型車両
2 車体フレーム
4 物品収納室
5 着座シート
7 走行用バッテリ
8 パワーユニット
10 ユニットケース
11 電動モータ
12 後輪
13 懸架部
21 ケース本体
22 ケースカバー
23 動力変速伝達装置
51 冷却空気インレット
52 冷却空気アウトレット
53 エアクリーナ
54 冷却空気供給管
63 ワイヤーハーネス
64 カプラ
66 保持手段
67 切欠
68 グロメット

Claims (2)

  1. ユニットケースの内部に動力変速伝達装置がまとめて収容され、この動力変速伝達装置の入力側に電動モータの動力が伝達され、出力側に後輪が軸支されて1つのパワーユニットが構成され、このパワーユニットの前部が車体フレームに懸架されてパワーユニットの後部が上記後輪とともに上下揺動可能とされ、かつ後輪の上下揺動を車体に対して緩衝するショックアブソーバが配設された電動式スクータ型車両において、
    前記電動モータを上記後輪の頂点より低くかつ上記ショックアブソーバより車両前方側であって、車両側面視で前記後輪と電動モータの一部が重なるように後輪側方位置でケース本体内に配設し、
    この電動モータの設置位置をユニットケースの中間部上部とすることによってユニットケースの上面形状をスクータ型車両の着座シート下方に設けられる物品収納室の底面形状に沿わせたことを特徴とする電動式スクータ型車両。
  2. ユニットケースの内部に動力変速伝達装置がまとめて収容され、この動力変速伝達装置の入力側に電動モータの動力が伝達され、出力側に後輪が軸支されて1つのパワーユニットが構成され、このパワーユニットの前部が車体フレームに懸架されてパワーユニットの後部が上記後輪とともに上下揺動可能とされ、かつ後輪の上下揺動を車体に対して緩衝するショックアブソーバが配設され、上記電動モータは上記ユニットケースに内蔵され、ユニットケースの前部に冷却空気供給管から冷却空気を取り入れる冷却空気インレットが配設されるとともに後部に冷却空気を排出する冷却空気アウトレットが配設され、該冷却空気により上記動力変速伝達装置と電動モータが同時に冷却される電動式スクータ型車両において、
    前記電動モータは車両側面視で後輪と電動モータの一部が重なるように後輪側方位置でケース本体内に配設され、
    上記電動モータを駆動する走行用バッテリから延びるワイヤーハーネスを前記冷却空気供給管内に通し、このワイヤーハーネスをユニットケース内に導いてユニットケース内で上記電動モータに結線したことを特徴とする電動式スクータ型車両。
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