JP3748809B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
着呼時には発呼側が電話機なのかファクシミリ装置なのかを判断できない。このため一本の回線にファクシミリ装置と電話機の両方が接続されている場合には、自動切り換え受信または通信後にリモート切り換えするという手段が用意されている。その他、自動受信、手動受信がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれらの方法では、発呼側が電話機であるのに着呼側が自動受信する場合や、同じく発呼側が電話機である場合にファクシミリを優先した自動切り換え受信する場合等、発呼側が意図している端末(電話機またはファクシミリ装置)に接続するまでに時間がかかる場合がある。この時、ファクシミリを優先した自動切り換え受信は、着呼側は呼び出し信号を受信すると、回線を閉結して音声応答する。音声応答する例として、「FAXの方はスタートボタンを押してください。電話の方はそのままお待ちください。」などがある。音声応答が終了すると、ファクシミリ装置に外付けされている電話機を疑似鳴動させながら、発呼側から送られるCNG 信号を監視する。同信号を受信するとFAX 受信動作に入る。なお、設定回数電話機を疑似鳴動させても受話器がオフフックされなかった場合、自動受信の動作に入る。
【0004】
上記の観点から、発呼側が意図している端末(電話機またはファクシミリ装置)に接続されるまでの時間を短縮できる技術の開発が望まれている。
本発明は、着呼時に受けた発呼元電話番号の桁数に応じて受信モードを切り換える機能を有することにより、電話機からの発呼をより早く確実に電話機で受信できるようにしたファクシミリ装置に関する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、通信前情報通知サービスに対応し、ナンバーディスプレーサービスに契約した回線に接続された、複数の受信モードを有するファクシミリ装置において、着呼時に受けた発呼元電話番号の桁数に応じて受信モードを切り換える機能を有するファクシミリ装置を最も主要な特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁の場合は受信モードを手動受信に切り換え、着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁でない場合は受信モードを自動受信に切り換える機能を有する請求項1記載のファクシミリ装置を主要な特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁の場合は受信モードを手動受信に切り換え、着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁でない場合は受信モードを予めファクシミリ装置に登録されている受信モードに切り換える機能を有する請求項1記載のファクシミリ装置を主要な特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明に係るファクシミリ装置のブロック構成図を示したものであり、ファクシミリ装置は、通信前情報通知サービスに対応し、ナンバーディスプレーサービスに契約した回線に接続されている。
【0009】
図1において、スキャナ1は、原稿画像を読み取り画情報を取り出すものである。プロッタ2は、画像を記録紙に記録するものである。符号化復号部3は、MH方式などの既知の符号化方式により、送信する画情報を符号化によりデータ圧縮を行う一方、受信した画情報を復号化して元の画情報を再生するものである。網制御装置4は、電話回線と電話機9が接続されている。そして発着信を行うための回線制御を行う。モデム5は、画情報を変復調して伝送すると共に、伝送制御の為の各種手順信号を伝送するものである。操作表示部6は、装置の動作状態を表示する一方、オペレータが各種操作を行うものである。システム制御部7は、上記各部を制御するマイクロコンピュータである。システムバス8は、上記各部が相互間で各種制御信号やデータをやり取りする信号ラインである。記憶部10は、受信した発呼元電話番号を記憶する部分である。
【0010】
本発明の詳細な動作を、本発明の請求項3の内容を示す図2、図3のフローチャート及び図3に沿って以下に解説する。なお、ここで請求項3の発明は請求項1及び請求項2の発明の内容を含んでいるので、請求項1及び請求項2の発明については、請求項3の発明の内容を解説する中で補足説明する。
【0011】
本発明の受信モードを切り換える機能を有するファクシミリ装置は、図2において、受信待機中に回線から送られてくる情報受信端末起動信号▲2▼を監視する(S101)。情報受信端末起動信号▲2▼を受信すると(S101のはい)、回線を閉結し(S102)、通信前情報(V.23モデム信号)を受信し、同信号から発呼元電話番号を取り出し、記憶する(S103)。その後回線断(S104)し、呼び出し信号の受信待ち状態となる。呼び出し信号の受信待ち状態では回線の極性を監視し、極性が反転した場合(S106のはい)は、発呼側からの理由で発呼を放棄したと判断し受信した発呼元電話番号の記憶を破棄して(S107)、情報受信端末起動信号▲2▼の待ち状態に戻る。
【0012】
呼び出し信号を受信すると(S105のはい▲1▼)、図3に示すように、記憶している発呼元の電話番号の桁数が11桁であるか否かを調べる(S108)。記憶している発呼元電話番号の桁数が11桁であった場合(S108のはい) は、移動体通信機(電話機)からの受信であると判断して回線を電話機側に接続する(S109)(図3参照)。これによって電話機が鳴動する(手動受信)。その後着呼側の電話機がオフフックされれば発呼側との通信(音声)を開始し、一方電話機がオフフックされなければ発呼側が発呼を取りやめる(電話機をオンフックする)ことによって電話機は鳴動停止する。
【0013】
一方、記憶している発呼元電話番号が11桁ではなかった場合(S108のいいえ) は、予めファクシミリ装置に登録されている受信モードに切替えて受信する(S110)。ここで登録できる受信モードとしては、手動受信、自動受信、自動切り換え受信がある。
この時、請求項1では、(S110)において着呼時に受けた発呼元電話番号の桁数に応じて単に受信モードを切り換える機能を有することを表わし、又、請求項2では、(S110)において発呼元電話番号が11桁ではなかった場合はファクシミリ装置が自動受信に切替えられる機能を有することを表わす。
【0014】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、着呼時に受けた発呼元電話番号の桁数に応じて受信モードを切り換える機能を有することにより、発呼元電話番号が11桁で送られてくれば移動体通信機(電話機)からの受信であると判断することによって、移動体通信機からの発呼に限り確実に電話機で受信(手動受信)することができる。
一方、請求項1及び2記載の発明では、着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁の場合は受信モードを手動受信に切り換え、又、着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁ではなかった場合には、請求項2記載の発明では受信モードを自動受信に切り換えて受信し、一方、請求項3記載の発明ではファクシミリ装置に登録されている受信モードに切替えて受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置のブロック構成図である。
【図2】本発明のファクシミリ装置の機能を示すフローチャートである。
【図3】本発明のファクシミリ装置の機能を示すフローチャートである。
【図4】回線を電話機側とファクシミリ側に切替えて接続する際のスイッチの概略作動図である。
【符号の説明】
1 スキャナ
2 プロッタ
7 システム制御部

Claims (3)

  1. 通信前情報通知サービスに対応し、ナンバーディスプレーサービスに契約した回線に接続された、複数の受信モードを有するファクシミリ装置において、着呼時に受けた発呼元電話番号の桁数に応じて受信モードを切り換える機能を有することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁の場合は受信モードを手動受信に切り換え、着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁でない場合は受信モードを自動受信に切り換える機能を有することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁の場合は受信モードを手動受信に切り換え、着呼時に受けた発呼元電話番号が11桁でない場合は受信モードを予めファクシミリ装置に登録されている受信モードに切り換える機能を有することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
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