JP3162895B2 - コードレス電話装置 - Google Patents

コードレス電話装置

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JP3162895B2 JP29831793A JP29831793A JP3162895B2 JP 3162895 B2 JP3162895 B2 JP 3162895B2 JP 29831793 A JP29831793 A JP 29831793A JP 29831793 A JP29831793 A JP 29831793A JP 3162895 B2 JP3162895 B2 JP 3162895B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親機が電話回線を介し
ての通話動作中であるとき、子機からの発呼を禁止する
ように構成したコードレス電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電話回線に接続された親機と、該
親機と無線で接続される子機とで構成され、前記親機を
介して前記子機が電話回線と接続されるコードレス電話
装置がその便利性から普及しつつある。このコードレス
電話装置は、一般的に親機にもハンドセットが設けら
れ、この親機側からも電話回線を介しての通話が可能で
ある。しかし、この構成では、親機側で通話していると
きに子機側から発呼が可能であるため、親機で通話して
いる内容が子機側で聞けることになり、個人のプライバ
シー上問題であった。
【0003】そこで、例えば、特公平4−8983号公
報に開示されているように、親機で通話しているときに
は子機側からの発呼を禁止する様にしたコードレス電話
装置が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在はコード
レス電話装置の多機能化が進み、親機に複数人の電話番
号を記憶する手段を設け、そして子機からのアクセスで
その記憶した電話番号を閲覧する機能が付加されたもの
があり、上記構成下では、親機で通話しているときには
この子機からの電話番号の閲覧に対するアクセスも禁止
することとなった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のコードレス電話
装置は、電話回線に接続された親機と、該親機と無線で
接続される子機とで構成され、前記親機を介して前記子
機が電話回線と接続されると共に、前記親機が電話回線
を介しての通話動作中であるとき、前記子機からの発呼
を禁止するように構成したコードレス電話装置におい
て、前記親機に、着信のとき電話回線から送られてくる
発呼者情報を検出する検出手段と、該検出手段による発
呼者情報を順次記憶する記憶手段と、前記子機からのア
クセス信号に基づき前記記憶手段に記憶されている発呼
者情報を子機に送信する様に制御する制御手段とを設
け、前記子機に、発呼信号及びアクセス信号を送信する
と共に、親機から送信される発呼者情報を処理する制御
手段を設け、前記親機の制御手段は、該親機が電話回線
を介しての通話動作中、前記子機からのアクセス信号を
受付け、発呼者情報を前記子機に送信するものである。
【0006】又、本発明の他のコードレス電話装置は、
電話回線に接続された親機と、該親機と無線で接続され
る子機とで構成され、前記親機を介して前記子機が電話
回線と接続されると共に、前記親機が電話回線を介して
の通話動作中であるとき、前記子機からの発呼を禁止す
るように構成したコードレス電話装置において、前記親
機に、キー手段により入力された電話番号情報を記憶す
る記憶手段と、前記子機からのアクセス信号に基づき前
記記憶手段に記憶されている電話番号情報を子機に送信
する様に制御する制御手段とを設け、前記子機に、発呼
信号及びアクセス信号を送信すると共に、親機から送信
される電話番号情報を処理する制御手段を設け、前記親
機の制御手段は、該親機が電話回線を介しての通話動作
中、前記子機からのアクセス信号を受付け、電話番号情
報を前記子機に送信するものである。
【0007】
【作用】本発明は、上記のように構成したものであるか
ら、親機が電話回線を介しての通話動作中であるとき、
子機からの発呼を禁止し、そして電話番号の閲覧に対す
るアクセスは許容することになる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例をコードレス電話装置を例に
図面に基づいて説明する。
【0009】図1は、親機(1)のブロック図を示し、
(3)は受信回路で、受信信号は切換回路(4)を介し
てハイブリッド回路(5)に与えられる。切換回路
(4)はハイブリッド回路(5)との関係において、受
信回路(3)と後述する送信回路(8)の組み合わせ又
はハンドセット(6)のいずれかを選択的に接続するも
のである。又、前記ハイブリッド回路(5)は、2線−
4線変換をなすもので、回線の接続、解放を行う回線接
続回路(7)を介して電話回線(L)に接続されてい
る。(8)は制御回路(14)及び前記ハイブリッド回
路(5)からの信号が供給される送信回路で、子機
(2)に向けて信号を送信するよう構成されている。
(9)は着信を検出する着信検出回路、(10)は発呼
者情報検出回路で、トーン信号検出及びデコーダの役割
を担っている。即ち、現在米国等では、着信信号を交換
局側から送信するにおいて、休止期間に発呼者の電話番
号データをモデムを介して送信するようにしており、こ
の発呼者情報検出回路(10)は、この電話番号データ
を検出してそれを制御回路(14)に与えるものであ
る。尚、交換局では、電話番号の各数字をデジタルコー
ドに変換し、それをモデムを介して変調するようにして
いる。(11)はメモリで、前記発呼者情報検出回路
(10)からの電話番号データを記憶するコーラーズ記
憶領域及び子機(2)のキー回路(22)により入力さ
れた電話番号データを記憶するディレクトリ記憶領域を
有している。(12)は前記ハンドセット(6)がオン
フック状態か又はオフフック状態かを検出するフック検
出回路、(13)はタイヤル番号を入力するテンキー、
(14)はマイクロプロセッサからなる制御回路で、着
信検出回路(9)、発呼者情報検出回路(10)、フッ
ク検出回路(12)及びテンキー(13)からの信号に
基づき各回路を制御するものである。尚、制御回路(1
4)は、基本的にハンドセット(6)がオフフックの時
は、ハンドセット(6)をハイブリッド回路(5)に接
続し、又子機(2)からの発呼信号を受信すると受信回
路(3)及び送信回路(8)をハイブリッド回路(5)
に接続する。
【0010】図2は前記子機(2)のブロック図を示
し、(15)は親機(1)よりの信号を受信する受信回
路、(16)は前記受信回路(15)からの信号を増幅
して前記スピーカ(17)に与えるアンプ、(18)は
マイクロホン(19)からの信号をアンプ(20)を介
して受信し、親機(1)に向けて送信する送信回路であ
る。(21)は着信時、呼出音を出力するベル、(2
2)はテンキー(23)、通話キー(24)、終了キー
(25)、登録キー(26)、コーラーズ領域或るいは
ディレクトリ領域をアクセスするためのコーラーズキー
(27)並びにディレクトリキー(28)及び変更キー
(29)を含むキー回路である。(30)は電話番号等
を表示する液晶表示器、(31)はマイクロプロセッサ
からなる制御回路で、前記キー回路(22)の出力信号
及び親機(1)からの制御信号に基づき親機(1)に制
御信号及びダイヤル信号等を送信するよう制御すると共
に各部を制御する。
【0011】上記構成において着信時における動作を概
説する。まず、着信時において、親機(1)の制御回路
(14)は、着信検出回路(9)を介して着信を検出す
ると、発呼者情報検出回路(10)を介して発呼者の電
話番号データを入力する。そして、子機(2)に対して
着信信号及び電話番号データを送信すると共にメモリ
(11)のコーラーズ領域にこの電話番号データを記憶
する。
【0012】子機(2)の制御回路(31)にあって
は、着信信号の受信により、ベル(21)を駆動して着
信があったことを報知し、そして電話番号データの受信
により、その電話番号を液晶表示器(30)に表示す
る。この呼出しに対して、通話キー(24)が操作され
ると、子機(2)の制御回路(31)は、応答信号を親
機(1)に送信し、これを受信した親機(1)の制御回
路(14)は切換回路(4)を受信回路(3)及び送信
回路(8)側に切換えると共に電話回線(L)を接続す
る。以後、子機(2)による通話モードとなる。
【0013】又、子機(2)の呼出しを近くで聞いてい
た使用者が、ハンドセット(6)をオフフックし、これ
を制御回路(14)が検出すると、制御回路(14)は
切換回路(4)をハンドセット(6)側に切換えると共
に電話回線(L)を接続する。以後親機(1)による通
話モードとなる。この時、当然、子機(2)への信号の
送信は停止される。
【0014】尚、上記のコーラーズ領域への電話番号デ
ータの記憶処理においては、同一のデータが既に記憶さ
れていれば、その記憶は行わず、又既にコーラーズ領域
が満杯であれば、最も古いデータをクリアして新たな電
話番号データをコーラーズ領域に記憶する。
【0015】次に、図3はディレクトリ領域への電話番
号データの記憶に関する子機(2)の制御回路(31)
のフローチャート、図4は同じく親機(1)の制御回路
(14)のフローチャートである。
【0016】ディレクトリ領域への電話番号データの記
憶方法について図3、図4に基づいて説明する。
【0017】まず、子機(2)の制御回路(31)は、
登録キー(26)が操作されると、設定登録信号を親機
(1)に送信する(ステップC1,2)。親機(1)
は、この登録設定信号の受信により、ディレクトリ領域
への記録モードとなる(ステップS1)。次に、子機
(2)の制御回路(31)は、テンキー(23)の入力
を監視し、テンキー(23)の入力に応じて数字データ
を一時内部レジスタに格納する(ステップC3,4)。
この後、再度登録キー(26)が操作されると、内部レ
ジスタに格納した数字データを格納順に順次送信する
(ステップC5,6)。これに対して、親機(1)は、
受信した数字データを電話番号データとしてメモリ(1
1)のディレクトリ領域に記憶する(ステップS2,
3)。これにより、電話番号データのディレクトリ領域
への記憶は終了する。
【0018】次に、図5はコーラーズキー(27)等が
操作された時の子機(2)の制御回路(31)に書き込
まれた要部のプログラムのフローチャート、図6は同じ
く親機(1)の制御回路(11)に書き込まれた要部の
プログラムのフローチャートである。
【0019】コーラーズキー等が操作された時の動作に
ついて図5、図6に基づき説明する。
【0020】まず、子機(2)の制御回路(31)は、
コーラーズキー(27)が操作されたことを検出する
と、コーラーズ呼出信号を親機(1)に送信する(ステ
ップC7,10)。コーラーズ呼出信号を検出した親機
(1)の制御回路(14)は、メモリ(11)のコーラ
ーズ領域の最初の電話番号データを子機(2)に送信す
る(ステップS4,7)。この電話番号データを受信し
た子機(2)の制御回路(31)は、液晶表示器(3
0)にその電話番号を表示する(ステップC11,C1
2)。この時、使用者が、変更キー(29)を操作しこ
れを子機(2)の制御回路(31)が検出すると、親機
(1)に対して変更信号を送信する(ステップC13,
C14)。この変更信号を受信した親機(1)の制御回
路(14)は、次の電話番号データをメモリ(11)の
ディレクトリ領域から読み出し、これを子機(2)に送
信する(ステップS9,12)。以後は、前述したステ
ップC11,C12及びステップS9,S12と同様で
ある。
【0021】上記モードは、終了キー(25)が操作さ
れると終了する(ステップC16,17,S11)。
【0022】又、子機(2)の制御回路(11)は、デ
ィレクトリキー(28)が操作されたことを検出する
と、ディレクトリ呼出信号を親機(1)に送信する(ス
テップC8,22)。ディレクトリ呼出信号を検出した
親機(1)の制御回路(14)は、メモリ(11)のデ
ィレクトリ領域の最初の電話番号データを子機(2)に
送信する(ステップS5,8)。この電話番号データを
受信した子機(2)の制御回路(31)は、液晶表示器
(30)にその電話番号データを表示する(ステップC
11,12)。以後、電話番号データの変更について
は、前述したコーラーズ領域に関する場合と同様であ
る。
【0023】ところで、前述したコーラーズ領域は、誰
から電話がかかってきたかを確認するために設けられて
おり、前述したコーラーズキー(27)と変更キー(2
9)の組み合わせで、子機(2)の液晶表示器(30)
を介してその番号の確認ができる。尚、コーラーズキー
(27)による電話番号の表示中に、通話キー(24)
を操作すると、子機(2)の制御回路(31)は、発呼
信号を親機(1)に送信する(ステップC15,1
8)。この発呼信号を受信した親機(1)の制御回路
(14)は、フック検出回路(12)の出力に基づき、
ハンドセット(6)による通話中(親機(1)の通話モ
ード)か否かを判定し、通話中でなければ、子機(2)
に対して応答信号を送信すると共に前述したように切換
回路(4)をハンドセット(6)側に切換え、且つ電話
回線(L)を接続する(ステップS13,14)。この
応答信号を受信した子機(2)の制御回路(31)は、
液晶表示器(30)に表示されている電話番号の電話番
号データを自動的に親機(1)に送信する(ステップC
21)。この電話番号データを受信した親機(1)の制
御回路(31)は、子機の通話モードに移行する(ステ
ップS16)。又、ステップS13で、通話中と判定し
た場合は、親機(1)の制御回路(31)は、子機
(2)に対して通話中信号を送信して待機状態となり
(ステップS15)、そして、この通話中信号を受信し
た子機(2)の制御回路(31)も待機状態となる(ス
テップC20)。
【0024】又、ディレクトリ領域は、使用者が頻繁に
発呼する電話番号を登録するためのもので、コーラーズ
キー(27)の場合と同様に、ディレクトリキー(2
8)による電話番号の表示中に、通話キー(24)を操
作すると、発呼信号を親機(1)に送信することにな
り、以後前述したコーラーズキー(27)による動作と
同じ動作を親機(1)、子機(2)は行うことになる。
【0025】尚、コーラーズキー(27)、ディレクト
リキー(28)を操作することなく、通話キー(24)
が操作され、これを検出した子機(2)の制御回路(3
1)は、親機(1)に対して発呼信号を送信する(C
9,C23)。以後は前述したステップC19〜20、
S13〜16と同様であるが、但し、この場合は、子機
(2)からの電話番号データの送信は、テンキー(2
3)の操作を待って行うこととなる(ステップC24〜
27)。
【0026】以上詳述した様に、本発明では、親機
(1)が通話モードであっても、子機(2)からメモリ
(11)のコーラーズ領域及びディレクトリ領域へのア
クセスが可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したもので
あるから、親機が電話回線を介しての通話動作中である
とき、子機からの発呼を禁止し、そして電話番号の閲覧
に対するアクセスを行うことができ、使用勝手のよいコ
ードレス電話装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコードレス電話装置の親機のブロック
図である。
【図2】本発明のコードレス電話装置の子機のブロック
図である。
【図3】本発明のコードレス電話装置の子機のディレク
トリ領域の記憶処理に関する要部のプログラムのフロー
チャートである。
【図4】本発明のコードレス電話装置の親機のディレク
トリ領域に関する要部のプログラムのフローチャートで
ある。
【図5】本発明のコードレス電話装置の子機のコーラー
ズ呼出し等に関する処理のプログラムのフローチャート
である。
【図6】本発明のコードレス電話装置の親機のコーラー
ズ呼出し等に関する処理のプログラムのフローチャート
である。
【符号の説明】
1 親機 2 子機 10 発呼者情報検出回路 11 メモリ 14 制御回路 24 通話キー 27 コーラーズキー 28 ディレクトリキー 30 液晶表示器 31 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−48732(JP,A) 特開 平4−179353(JP,A) 特開 昭56−123138(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/24 - 7/26 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線に接続された親機と、該親機と
    無線で接続される子機とで構成され、前記親機を介して
    前記子機が電話回線と接続されると共に、前記親機が電
    話回線を介しての通話動作中であるとき、前記子機から
    の発呼を禁止するように構成したコードレス電話装置に
    おいて、前記親機に、着信のとき電話回線から送られて
    くる発呼者情報を検出する検出手段と、該検出手段によ
    る発呼者情報を順次記憶する記憶手段と、前記子機から
    のアクセス信号に基づき前記記憶手段に記憶されている
    発呼者情報を子機に送信する様に制御する制御手段とを
    設け、前記子機に、発呼信号及びアクセス信号を送信す
    ると共に、親機から送信される発呼者情報を処理する制
    御手段を設け、前記親機の制御手段は、該親機が電話回
    線を介しての通話動作中、前記子機からのアクセス信号
    を受付け、発呼者情報を前記子機に送信することを特徴
    とするコードレス電話装置。
  2. 【請求項2】 電話回線に接続された親機と、該親機と
    無線で接続される子機とで構成され、前記親機を介して
    前記子機が電話回線と接続されると共に、前記親機が電
    話回線を介しての通話動作中であるとき、前記子機から
    の発呼を禁止するように構成したコードレス電話装置に
    おいて、前記親機に、キー手段により入力された電話番
    号情報を記憶する記憶手段と、前記子機からのアクセス
    信号に基づき前記記憶手段に記憶されている電話番号情
    を子機に送信する様に制御する制御手段とを設け、前
    記子機に、発呼信号及びアクセス信号を送信すると共
    に、親機から送信される電話番号情報を処理する制御手
    段を設け、前記親機の制御手段は、該親機が電話回線を
    介しての通話動作中、前記子機からのアクセス信号を受
    付け、電話番号情報を前記子機に送信することを特徴と
    するコードレス電話装置。
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