JP3738193B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はファクシミリ装置等の通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常のファクシミリ装置(例えば、三洋電機(株)製SFX−P31CL)は、電話モードとファクシミリモードと留守モードの3つの受信モードを有しており、どのモードを実行するかを予めユーザが設定することが可能である。
【0003】
上記電話モードでは、着呼時に所定回数の呼出音をスピーカから送出し終えると自動的に回線を閉結すると共に発呼側がファクシミリ通信を希望していることを示す周波数1100HzのCNG信号の検出を開始する。
【0004】
上記ファクシミリモードでは、着呼を検出すると即座に回線を接続すると共に回線からのCNG信号の検出を開始し、CNG信号を検出するとファクシミリ受信を行い、一方、CNG信号を検出しなければ所定の回数の呼出音をスピーカから送出した後に、例えば“FAXに切換えます”という音声メッセージを回線へ送出した後、ファクシミリ受信を開始する。
【0005】
上記留守モードでは、着呼を検出すると所定回数の呼出音をスピーカから送出した後に自動的に回線を接続すると共にCNG信号の検出を開始し、続いて応答メッセージ(例えば、“ただ今出かけております”等のメッセージ)を回線へ送出した後に回線からの用件メッセージ(被呼側からのメッセージ)の記憶を開始する。
【0006】
尚、これらの各モードにおいて、電話からの着呼時に、呼出音に応答して着呼側ユーザがハンドセットを取り上げると通話可能な状態となり、通話中に発呼側ユーザがスタートボタンを押下することによりファクシミリ送信を行うことが可能である。一方、着呼側ユーザは、通話中に発呼側からファクシミリ送信を開始する旨のメッセージを聞いた後にスタートキーを押下することにより、ファクシミリ受信を開始することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、発呼側と着呼側との間で通話が行われている際に、発呼側のユーザが着呼側に対して今からファクシミリ通信を行う旨を伝え、発呼側と着呼側の両ユーザがファクシミリ通信を開始する操作(例えば、スタートキーの押下)を行うことによりファクシミリ通信を行うことが可能であるが、両ユーザが操作に慣れていない場合には、発呼側のユーザが着呼側ユーザに対して今からファクシミリ通信を行う旨を伝えた後にハンドセットをオンフックして回線を一旦開放した後に、自動送信機能を利用して再度回線を接続してファクシミリ送信を行っていた。
【0008】
しかし、このように着呼がファクシミリ受信であることが明白な場合でも、着呼側装置が電話モードや留守モードに設定されていると共に、着呼側で設定された着呼開始から回線接続までの呼出音送出に要する時間(呼出音送出回数)が発呼側の相手応答待ち時間よりも大であれば、着呼側のユーザが呼出を放置したり、着呼に対して応答が遅れ操作が間に合わなかった場合には、発呼側の相手応答待ち時間内に着呼側からの応答がないため、発呼側が回線を開放し、結果的にファクシミリ通信を行えないこととなる。
【0009】
このような問題を回避するには、着呼側装置のユーザは、着呼時の呼出音送出に要する時間(呼出音送出回数)を発呼側の相手応答待ち時間よりも短くなるように設定する必要があるが、操作になれていないユーザにとって即座に設定変更を行うことは困難である。
【0010】
又、電話での着呼頻度が多い端末において、上述のように次の着呼がファクシミリ受信であることがわかる場合に一旦設定を変更すると、ファクシミリ受診後には、受信前の設定(例えば、電話モード)に戻す必要があり非常に面倒である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、簡単な操作で装置を一時的にファクシミリモードにすることにより、通話終了後のファクシミリ受信を確実に実行するものであり、
本発明は、着呼時に発呼側が通話を希望しているか通信を希望しているかを自動判定可能な通信装置であって、着呼時に上記通信を優先する第1のモードと、該第1モードと異なる1以上の着信モードとを択一的に選択可能な受信モード選択手段と、上記第1のモードを指示する指示手段と、上記選択手段の選択に係わらず上記指示手段からの指示があると、該指示後の次以降の着呼に対して、通信が成功するまで装置を上記第1のモードに維持するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる実施例であるファクシミリ装置について説明する。
【0013】
図1は、本実施例装置のブロック図である。
【0014】
図1において、制御部10は、以下に示す各回路を司るメインCPUである。
【0015】
NCU(Network Control Unit)20は、制御部10の制御に基づいて回線Lからの着信信号の検出や回線の閉結等を行う。
【0016】
ダイヤラ25は、NCU20を介して回線へダイヤル番号を送出する。
【0017】
モデム30は、NCU20と接続されており、CNG信号やDIS信号等のファクシミリ制御信号の送受信や、画情報の変復調を行う。
【0018】
符号化復号化部40は画情報の符号化、復号化を行う。
【0019】
スキャナ50は画情報の読取を行い、プリンタ60は画情報の印刷を行う。
【0020】
DSP(Digital Signal Processor)70は、回線Lと接続された相手先へ送信する応答メッセージを複数格納すると共に、回線Lから入力した相手先からの用件メッセージを複数件格納可能である。
【0021】
記憶部80は、例えばSRAM(Static Random AccessMemory)からなり、上記制御部10が処理に必要な各種パラメータや、ファクシミリ装置が電話モード、留守モード、ファクシミリモードのいずれのモードに設定されているかを示すデータ(設定データ)や、該設定データがどのモードを示しているかに係わりなくファクシミリモードにするか否かを示すフラグ(モードフラグ)や、上記各モードにおける着信開始から回線接続までの呼出音送出の回数を示すデータを格納する。
【0022】
入力部90は、テンキー、スタートキー、上下キー、登録キー等を有し、上記登録キーと上下キーは、上記記憶部80に格納されている設定データや呼出回数を設定する為のキーであり、上記スタートキーは、ファクシミリの送受信指示や上記モードフラグをオン或いはオフ指示する為のキーである。
【0023】
ROM(Read Only Memory)100は、制御部10の制御プログラムを格納する。
【0024】
フックスイッチ110は、ハンドセット120のオンフック/オフフックを検出する。
【0025】
表示部130は、電話番号や上記記憶部90に格納されている設定データやモードフラグの状態を表示する。
【0026】
スピーカ140は、リンガ150と接続されており、リンガ150から入力した呼出音を送出する。
【0027】
以下本実施例装置の動作について説明する。
【0028】
図2〜4は、本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【0029】
S200ステップにおいて、制御部10は、NCU90から着信があることを示す信号を検出すると、図3に示すS301ステップへ処理を進め、そうでなければ、S201ステップへ処理を進める。
【0030】
S201ステップにおいて、制御部10は、入力部90からキーの入力があると判定するとS202ステップへ処理を進め、そうでなければS207ステップへ処理を進める。
【0031】
S202ステップにおいて、制御部10は、上記S201ステップにおいて押下されたキーがスタートキーであると判定するとS203ステップへ処理を進め、そうでなければS206ステップへ処理を進める。
【0032】
S203ステップにおいて、制御部10は、既に相手先の電話番号(FAX番号)が入力部90から入力され、電話番号(FAX番号)が表示部130に表示されていると判定すると、S204ステップへ処理を進め、そうでなければS205ステップへ処理を進める。
【0033】
S204ステップにおいて、制御部10は、ダイヤラ25を制御することにより表示部130に表示されている電話番号を回線へダイヤル発信させ、通話(通信)終了後、S200ステップへ処理を戻す。
【0034】
S205ステップにおいて、制御部10は、記憶部80に格納されているモードフラグを、オフの時はオンに、オンの時にはオフに切換え、S200ステップへ処理を戻す。
【0035】
S206ステップにおいて、制御部10は、押下されたキーに対応する処理を行う。例えば、モード(電話モード、ファクシミリモード、留守モード)の設定や相手先の電話番号の入力処理を行い、S200ステップへ処理を戻す。
【0036】
S207ステップにおいて、制御部10は、フックスイッチ110がオフフックであると判定するとS208ステップへ処理を進め、そうでなければS200ステップへ処理を戻す。
【0037】
S208ステップにおいて、制御部10は、入力部90からダイヤル入力があると判定するとS209ステップへ処理を進め、そうでなければS211ステップへ処理を進める。
【0038】
S209ステップにおいて、制御部10は、ダイヤラ25を制御することにより、上記S208ステップにおいて入力された相手先の電話番号を回線Lへダイヤル発信させる。
【0039】
続くS210ステップにおいて、制御部10は、着呼側の応答に応じて通話処理を開始し、S214ステップへ処理を進める。
【0040】
S211ステップにおいて、制御部10は、入力部90からスタートキーの押下があると判定すると、S212ステップへ処理を進め、そうでなければS207ステップへ処理を戻す。
【0041】
S212ステップにおいて、制御部10は、スキャナ50に原稿がセットされていると判定するとS213ステップへ処理を進める、一方、そうでなければS215ステップへ処理を進める
S213ステップにおいて、制御部10は、モデム30を制御することにより回線LにCNG信号等のファクシミリ送信を希望する旨を相手方に知らせる為の制御信号を送受信し、又、相手方が所定時間内に応答したならば、スキャナ50にセットされている原稿を読み込み、その画情報をモデム30にて変調させた後にNCU20を介して回線Lへ送出させ、S214ステップへ処理を進める。
【0042】
S214ステップにおいて、制御部10は、NCU20を制御することにより回線Lを切断させ、S200ステップへ処理を戻す。
【0043】
S215ステップにおいて、制御部10は、モデム30を制御することにより、DIS信号等のファクシミリ受信を希望する旨を相手方に知らせる為の制御信号を送信し、所定時間内に相手方がこれに応答して画情報を送信してきたならば、画情報の復調をモデム30に行わせ、受信した画情報をプリンタ60で印刷させた後に、S214ステップへ処理を進める。
【0044】
図3に示すS301ステップにおいて、制御部10は、記憶部80から設定データを読み込み、そのデータがファクシミリモードであると判定するとS302ステップへ処理を進め、そうでなければS314ステップへ処理を進める。
【0045】
S302ステップにおいて、制御部10は、NCU20を制御することにより回線を接続すると共に、モデム30を制御することによりCNG信号の検出を開始する。
【0046】
続くS303ステップでは、制御部10は、所定時間(例えば、3秒)以内にモデム30からCNG信号を受信したことを示す信号を検出するとS304ステップへ処理を進め、そうでなければS309ステップへ処理を進める。
【0047】
S304ステップでは、制御部10は、ファクシミリ通信処理を行う。具体的には、制御部10がモデム30を制御することにより、DIS信号等のファクシミリ制御信号の送受信を行い、続いて回線Lから入力した画情報をモデム30にて復調しプリンタ60にて印刷する。
【0048】
続くS305ステップにおいて、制御部10は、ファクシミリ通信が正常に終了したと判定するとS306ステップへ処理を進め、そうでなければS307ステップへ処理を進める。
【0049】
S306ステップにおいて、制御部10は、記憶部80を制御することにより記憶部80に格納されているモードフラグをオフし、図2に示すS200ステップへ処理を戻す。
【0050】
尚、S306ステップにおいて初めからモードフラグがオフであれば、その状態を維持する。
【0051】
S307ステップにおいて、制御部10は、記憶部80に格納されている設定データが電話モード又は留守番モードであると判定すると、S308ステップへ処理を進め、そうでなければ図2に示すS200ステップへ処理を戻す。
【0052】
S308ステップにおいて、制御部10は、記憶部80に格納されているモードフラグをオンし、図2に示すS200ステップへ処理を戻す。
【0053】
S309ステップにおいて、制御部10は、リンガ150を制御することによりスピーカ140から呼出音を送出させると共に呼出音の送出回数のカウントを行い、S310ステップへ処理を進める。
【0054】
S310ステップにおいて、制御部10は、上記S308ステップにてカウントした呼出音の送出回数と、記憶部80に格納されている留守モードに対応する呼出音送出回数の設定データと、を比較し、呼出音の送出回数が上記設定データを越えていると判定すると、S304ステップへ処理を進め、そうでなければS311ステップへ処理を進める。
【0055】
S311ステップにおいて、制御部10は、フックスイッチ110からハンドセット120のオフフックを示す信号を検出すると、S312ステップへ処理を進め、そうでなければ、S303ステップへ処理を戻す。
【0056】
S312ステップにおいて、制御部10は、NCU20を制御することにより回線を閉結させ、通話可能な状態にする。
【0057】
続くS313ステップにおいて、制御部10は、フックスイッチ110からハンドセット120がオンフックしたことを示す信号を検出すると図2のS200ステップへ処理を戻し、そうでなければS312ステップへ処理を戻す。
【0058】
S314ステップに戻って、このステップにおいて、制御部10は、記憶部80に格納されているモードフラグがオンであると判定するとS302ステップへ処理を進め、そうでなければ図4に示すS315ステップへ処理を進める。
【0059】
このように、S301〜S314ステップでは、着信時に設定データがファクシミリモードに設定されていなければ、記憶部80に格納されているモードフラグを検索し、上記モードフラグがオン状態であれば上記設定データに係わらずファクシミリモードとなる。
【0060】
S315ステップにおいて、制御部10は、記憶部80に格納されている設定データを読み込み、上記設定データが留守モードであると判定するとS316ステップへ処理を進め、そうでなければS323ステップへ処理を進める。
【0061】
S316ステップにおいて、制御部10は、リンガ150を制御することによりスピーカ140から呼出音を送出させると共に呼出音の送出回数のカウントを行い、S317ステップへ処理を進める。
【0062】
S317ステップにおいて、制御部10は、フックスイッチ110からハンドセット120のオフフックを示す信号を検出すると、S329ステップへ処理を進め、そうでなければ、S318ステップへ処理を進める。
【0063】
S318ステップにおいて、制御部10は、上記S316ステップにてカウントした呼出音の送出回数と、記憶部80に格納されている電話モードに対応する呼出音送出回数の設定データと、を比較し、呼出音の送出回数が上記設定データを越えていると判定すると、S319ステップへ処理を進め、そうでなければS316ステップへ処理を戻す。
【0064】
S319ステップにおいて、制御部10は、NCU20を制御することにより回線を閉結させると共に、モデム30にCNG信号の検出を開始させ、S320ステップへ処理を進める。
【0065】
続くS320ステップにおいて、制御部10は、所定時間(例えば、3秒)以内にモデム30からCNG信号を受信したことを示す信号を検出すると図3に示すS304ステップへ処理を進め、そうでなければS321ステップへ処理を進める。
【0066】
S321ステップにおいて、制御部10は、スピーカ140から呼出音を送出させると共にDSP70を制御し、DSP70から例えば“ただ今出かけております”等のメッセージデータをNCU20を介して回線Lへ送出させる。
【0067】
続くS322ステップにおいて、制御部10はDSP70を制御することにより、回線Lから入力した用件メッセージをDSP70へ格納させ、回線切断後、図2のS200ステップへ処理を戻す。
【0068】
このように、S315ステップからS322ステップでは、ファクシミリ装置が留守モードである際の動作を示している。
【0069】
S323ステップにおいて、制御部10は、リンガ150を制御することによりスピーカ140から呼出音を送出させると共に呼出音の送出回数のカウントを行い、S324ステップへ処理を進める。
【0070】
S324ステップにおいて、制御部10は、フックスイッチ110からハンドセット120のオフフックを示す信号を検出すると、S329ステップへ処理を進め、そうでなければ、S325ステップへ処理を進める。
【0071】
S325ステップにおいて、制御部10は、上記S323ステップにてカウントした呼出音の送出回数と、記憶部80に格納されている留守モードに対応する呼出音送出回数の設定データと、を比較し、呼出音の送出回数が上記設定データを越えていると判定すると、S326ステップへ処理を進め、そうでなければS323ステップへ処理を戻す。
【0072】
S326ステップにおいて、制御部10は、NCU20を制御することにより回線を閉結させると共に、モデム30にCNG信号の検出を開始させ、S327ステップへ処理を進める。
【0073】
続くS327ステップにおいて、制御部10は、モデム30から所定時間(例えば、3秒)以内にCNG信号を受信したことを示す信号を検出すると図3に示すS304ステップへ処理を進め、そうでなければS328ステップへ処理を進める。
【0074】
S328ステップにおいて、制御部10は、スピーカ140から所定時間呼出音を送出させると共にDSP70を制御し、DSP70から例えば“ファクシミリに切換えます”等のメッセージデータをNCU20を介して回線Lへ送出させ、図3に示すS304ステップへ処理を進める。
【0075】
S329ステップでは、ハンドセット120が回線Lに接続されて通話が可能となる、その後、制御部10はS330ステップへ処理を進める。
【0076】
S330ステップでは、制御部10は、入力部90からスタートキーの押下信号を検出するとS331ステップへ処理を進め、そうでなければS333ステップへ処理を進める。
【0077】
S331ステップにおいて、制御部10は、スキャナ50に原稿がセットされていると判定するとS332ステップへ処理を進める、一方、そうでなければ図3に示すS304ステップへ処理を進める。
【0078】
S332ステップにおいて、制御部10は、モデム30を制御することにより回線LにCNG信号等のファクシミリ送信を希望する旨を相手方に知らせる為の制御信号を送信し、又、相手方が所定時間内に応答したならば、スキャナ50にセットされている原稿を読み込み、その画情報をモデム30にて変調させた後にNCU20を介して回線Lへ送出させ、S334ステップへ処理を進める。
【0079】
S333ステップでは、制御部10は、フックスイッチ110のオンフックを検出するとS334ステップへ処理を進め、そうでなければS329ステップへ処理を戻す。
【0080】
S334ステップにおいて、制御部10は、NCU20を制御することにより回線Lを切断させ、S200ステップへ処理を戻す。
【0081】
このように、S323〜S334ステップでは、電話モードにおけるファクシミリ装置の動作を示している。
【0082】
以上説明したように、本実施例のファクシミリ装置は、待機時にユーザがスタートボタンを押下すると、次の着呼に限り自動的にファクシミリ受信を開始する。
【0083】
このようにスタートボタンを押下するだけでファクシミリモードになることから、ユーザが操作に不慣れであっても簡単に装置をファクシミリモードとすることができ、ファクシミリ装置が留守モード又は電話モードであると共に、受信側で設定された送出回数の呼出音送出に要する時間が送信側の相手応答待ち時間を越えている為に、ファクシミリ受信を行えないという問題を回避できる。
【0084】
又、ユーザがスタートキーを押下し、一旦モードフラグがオンとなると、ファクシミリ受信が成功するまではモードフラグのオン状態を維持したままとなる為、送信側からのファクシミリ受信が失敗しても、再度スタートキーを押下したり設定データをファクシミリモードに設定する必要がない。
【0085】
更に、着呼側ユーザがスタートキーを押下しなかった場合(フラグオフの場合)でも、一旦ファクシミリ通信が失敗すると着呼側のモードフラグがオンとなり、着呼側装置が次からの着呼に対して自動的にファクシミリモードとなる構成となっている。このような構成としたのは、一旦ファクシミリ通信が行われ失敗した場合には、発呼側が再度ファクシミリ送信を試行する可能性が大であるからであり、このような構成とすることにより、着呼側のユーザは、複雑な操作をしなくとも確実にファクシミリ受信をすることができる。
【0086】
尚、本実施例では、スタートキーの押下で1回限りのファクシミリモードとするようにしたが、スタートキーの押下に応じて、単に着呼に応答して自動的に回線を閉結させかつ直ちにファクシミリ受信のみを実行させるようにしても良い。
【0087】
【発明の効果】
本発明の通信装置は、簡単な操作で確実に通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる実施例装置のブロック図である。
【図2】本実施例装置のフロー図である。
【図3】本実施例装置のフロー図である。
【図4】本実施例装置のフロー図である。
【符号の説明】
10 制御部
20 NCU
30 モデム
80 記憶部
90 入力部
110 フックスイッチ
Claims (4)
- 着呼時に発呼側が通話を希望しているか通信を希望しているかを自動判定可能な通信装置であって、
着呼時に上記通信を優先する第1のモードと、該第1モードと異なる1以上の着信モードとを択一的に選択可能な受信モード選択手段と、
上記第1のモードを指示する指示手段と、
上記選択手段の選択に係わらず上記指示手段からの指示があると、該指示後の次以降の着呼に対して、通信が成功するまで装置を上記第1のモードに維持するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項1記載の通信装置であって、
更に、上記制御手段は、通信が成功すると装置を上記選択手段で選択されたモードとすることを特徴とする通信装置。 - 着呼時に発呼側が通話を希望しているか通信を希望しているかを自動判定可能な通信装置であって、
着呼時に上記通信を優先する第1のモードと、該第1モードと異なる1以上の着信モードとを択一的に選択可能な受信モード選択手段と、
正常に通信を終了できない場合には、装置を上記第1のモードにするように制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。 - 請求項1〜3記載の通信装置であって、
上記通信はファクシミリ通信であることを特徴とする通信装置。
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