JP3690264B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば留守録機能などによりメモリに保存された音声やメモリ受信によるファクシミリ画像などのデータを、出先の携帯型電話機やファクシミリ装置へと自動転送する機能を備えた通信装置に関し、特に、自動転送の際に繰り返し転送先を呼び出すことができる通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、最近のファクシミリ装置には、各種の便利な機能が設けられており、その一つに自動転送機能がある。この自動転送機能によれば、留守録などによりメモリに保存された音声データやメモリ受信されたファクシミリ画像データを、あらかじめ設定された出先の携帯型電話機やファクシミリ装置などの通信端末へと自動的に転送することができる。このような自動転送機能を利用するユーザは、転送先となる通信端末の電話番号や、各転送先ごとに転送すべきデータの種別などを自動転送条件としてあらかじめ設定しておく必要がある。
【0003】
一方、自動転送の際には、転送先の通信端末が呼び出しに応じられないこともある。そのため、自動転送機能を補う機能として、転送先の通信端末を一定時間にわたって繰り返し呼び出すといったオートリダイヤル機能がある。ユーザは、これらの機能を利用することで出先においても確実に相手先からの音声データやファクシミリ画像データを受け取ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動転送に伴いオートリダイヤル処理を実行中、出先から戻ったユーザの直接操作や、移動に伴う転送先の変更などのために出先からの通信回線を介したリモコン操作などにより自動転送条件が変更される場合がある。この場合、オートリダイヤル処理をそのまま継続したのでは、自動転送条件の変更が無に帰することとなり、自動転送に伴うオートリダイヤル処理が無駄に続くおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、自動転送に関する諸条件の変更に応じて、継続中にある自動転送のための無駄な処理を取り消すことができる通信装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明の通信装置は、記憶手段に保存されたデータを当該記憶手段に記憶された転送先電話番号及び転送すべきデータの種別を含む自動転送に関する諸条件に従って他の通信端末に自動転送するにあたり、前記通信端末が呼び出しに応じない場合には、その通信端末を繰り返し呼び出す反復呼出処理を行う通信装置であって、前記自動転送に関する諸条件の変更を指示するための指示手段と、前記反復呼出処理を継続中に、前記指示手段により前記自動転送に関する諸条件の変更が指示されたか否かを判断する第1の判断手段と、前記反復呼出処理を継続中に、前記指示手段により前記自動転送に関する諸条件の変更が指示されると、変更後の自動転送に関する諸条件を前記記憶手段に一時保存する変更条件保存手段と、前記第1の判断手段により前記自動転送に関する諸条件の変更が指示されたと判断されると、現在処理中の反復呼出処理による自動転送処理を終了した後に変更後の条件に従って前記記憶手段に記憶されたデータの自動転送を行う第1の要求があったか否かを判断する第2の判断手段と、前記第2の判断手段により前記第1の要求があったと判断されると、現在処理中の反復呼出処理による自動転送処理を終了した後、前記記憶手段に一時保存された変更後の条件に従って前記記憶手段に記憶されたデータの自動転送を行う自動転送制御手段とを有することを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
このような通信装置によれば、反復呼出処理を継続中に、自動転送に関する諸条件の変更が指示されたか否かが判断され、指示されたと判断されると、更に現在処理中の反復呼出処理による自動転送処理を終了した後、変更後の条件に従って記憶手段に記憶されたデータの自動転送を行う第1の要求があったか否かが判断され、第1の要求があったと判断されると、現在処理中の反復呼出処理による自動転送処理を終了した後、記憶手段に一時保存された変更後の条件に従って記憶手段に一時保存されたデータの自動転送が行われる。従って、たとえば転送されるデータを受け取る人が移動する前に転送先を変更するようなときに変更前の転送先に対する反復呼出処理を終えてから、変更後の転送先に対して自動転送を行うことができる。このため、転送処理中のデータを受け取った後、転送先が変更されることで、その後の転送についても確実に受け取ることができ、自動転送条件の変更に応じた処理を確実に行うことができる。
【0010】
さらに、請求項2に記載した発明の通信装置は、請求項1に記載の通信装置であって、前記第2の判断手段により前記第1の要求がなかったと判断されると、更に現在処理中の反復呼出処理を直ちに中止し、第1の判断手段によって指示される変更後の条件に従って前記記憶手段に記憶されたデータの自動転送を行う第2の要求があったか否かを判断する第3の判断手段を更に備え、前記自動転送制御手段は、前記第3の判断手段により前記第2の要求があったと判断されると、前記第1の要求に応じた自動転送処理に代えて、現在処理中の反復呼出処理を直ちに中止し、第1の判断手段によって指示される変更後の条件に従って前記記憶手段に記憶されたデータの自動転送を行うことを特徴とする。
【0011】
このような通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置による効果に加えて、第1の要求がなかったと判断されると、更に現在処理中の反復呼出処理を直ちに中止し、第1の判断手段によって指示される変更後の条件に従ってデータの自動転送を行う第2の要求があったか否かが判断され、第2の要求があったと判断されると、第1の要求に応じた自動転送処理に代えて、現在処理中の反復呼出処理を直ちに中止し、第1の判断手段によって指示される変更後の条件に従って前記データの自動転送が行われる。従って、たとえば変更前の転送先に対する反復呼出処理を終え、即座に変更後の転送先に対する自動転送に切り換えることができ、転送処理中のデータを移動先である転送先で確実に受け取ることができる。
【0012】
また、請求項3に記載した発明の通信装置は、請求項1又は2に記載の通信装置であって、前記記憶手段には、転送すべきデータとして種別の異なる音声データと画像データとが記憶されるとともに、前記データの種別に応じたガイダンスのデータと、前記音声データ及び画像データの転送すべき通信端末のデータとが記憶され、前記自動転送制御手段は、前記記憶手段から通信端末のデータを読み出して当該通信端末を呼び出し、当該通信端末が応じたとき、前記記憶手段からこの通信端末に転送すべきデータの種別に対応するガイダンスのデータを送信することを特徴とする。
【0013】
このような通信装置によれば、請求項1又は2に記載の通信装置による効果に加えて、たとえば音声転送先となる携帯型電話機に対しては、音声データの自動転送に応じたガイダンスが通知される一方、画像転送先となるファクシミリ装置に対しては、画像データの自動転送に応じたガイダンスが通知され、自動転送されるデータの種別に応じた操作を行うことを、転送先の通信端末を取り扱うユーザに対して知らせることができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る通信装置の一実施形態として、ファクシミリ装置の構成を示したブロック図である。この図に示すように、本発明に係るファクシミリ装置は、CPU10、NCU11、RAM12、モデム13、ROM14、NVRAM(不揮発性RAM:Non-Volatile RAM)15、ゲートアレイ16、コーデック17、DMAC18、読取部21、印刷部22、操作部23、および表示部24などを具備して概略構成されている。CPU10、NCU11、RAM12、モデム13、ROM14、NVRAM15、ゲートアレイ16、コーデック17、およびDMAC18は、バス線27により相互に接続されている。バス線27には、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれる。ゲートアレイ16には、読取部21、印刷部22、操作部23、および表示部24が接続されている。NCU11には、通信回線としての公衆電話回線28が接続されている。
【0018】
なお、この図に示さないが、本ファクシミリ装置の設置場所から離れた出先などには、他の通信端末としての携帯型電話機やファクシミリ送受信機が存在する。携帯型電話機は、図示しない移動体通信網や自動交換機などのほか、公衆電話回線28を通じて本ファクシミリ装置との間で音声データをやり取りする一方、ファクシミリ送受信機は、本ファクシミリ装置との間でファクシミリ画像データをやり取りする。
【0019】
CPU10は、ファクシミリ装置全体の動作を制御する。NCU11は、公衆電話回線28に接続されて網制御を行う。RAM12は、CPU10の作業領域や各種データの格納領域などを提供する。特にこのRAM12は、後述する留守録機能やメモリ受信機能に応じて相手先からの音声データやファクシミリ画像データを保存するために利用される。モデム13は、ファクシミリ画像データの変調や復調などを行う。ROM14は、CPU10が実行すべきプログラムなどを記憶している。NVRAM15は、各種のフラグや設定情報などを記憶する。特にこのNVRAM15は、後述する自動転送機能に応じて音声転送先となる携帯型電話機の電話番号や、画像転送先となるファクシミリ送受信機の電話番号をユーザがあらかじめ設定登録しておくために利用される。なお、NVRAM15には、一つの転送先電話番号しか登録できないとする。ゲートアレイ16は、CPU10と各部21〜24とのインターフェイスとして機能する。コーデック17は、ファクシミリ画像データなどの符号化や復号化を行う。DMAC18は、主にRAM12へのデータの書き込みや読み出しを行う。
【0020】
読取部21は、イメージセンサやLED光源などを備え、原稿などから文字や図形などの画像を読み取る。印刷部22は、たとえばインクジェット方式などにより文字や図形などの画像を印刷する。操作部23は、テンキーや文字キーなどのキースイッチ群を備え、ユーザのキー操作に応じた指令をCPU10に伝える。表示部24は、LCDなどのディスプレイを備え、動作状態や操作ガイダンスなどを表示する。
【0021】
要点について説明すると、本ファクシミリ装置は、留守録機能により相手先からの音声をディジタルデータとしてRAM12に保存しておくことができるとともに、メモリ受信機能により相手先から送信されてきたファクシミリ画像データをRAM12に保存することができる。また、本ファクシミリ装置は、受信に応じてRAM12に保存された音声データやファクシミリ画像データを、その受信動作を終えた後に出先の携帯型電話機やファクシミリ送受信機へと自動的に転送するといった自動転送機能を有する。そのため、NVRAM15には、自動転送条件として、一つの転送先電話番号や、その転送先に対して自動転送すべきデータの種別などがユーザによりあらかじめ設定登録される。また、NVRAM15には、自動転送を始める際に転送先の通信端末上で必要とされる操作方法を指図するためのガイダンス音声データがあらかじめ記録されている。このガイダンス音声データは、自動転送の対象となるデータの種別に応じて複数用意されており、自動転送の際には、転送先のユーザに対して自動転送すべきデータの種別に応じたガイダンスが音声により伝えられる。
【0022】
さらに、本ファクシミリ装置には、自動転送機能を補う機能として、転送先の携帯型電話機やファクシミリ送受信機を一定時間にわたって繰り返し呼び出すといったオートリダイヤル機能が設けられている。相手先からのデータを受信直後などに1回だけ自動転送する際には、転送先の通信端末がビジーなどにより呼び出しに応じられないこともあるが、このオートリダイヤル機能によれば、確実に出先の通信端末でも自動転送データを受け取ることができるように時間的猶予が与えられる。
【0023】
ところで、自動転送に伴いオートリダイヤル処理を実行中、出先から戻ったユーザが本ファクシミリ装置を直接操作し、あるいは出先の携帯型電話機やファクシミリ送受信機などを介した遠隔操作により自動転送条件が変更される場合がある。このような場合に本ファクシミリ装置では、次のように動作するように設計されている。
【0024】
まず、自動転送に伴うオートリダイヤル処理の継続中、自動転送条件の変更が指示された場合、本ファクシミリ装置のCPU10は、その時点でオートリダイヤル処理を一時中断し、現在オートリダイヤル処理中である旨をメッセージ文や音声によりユーザに対して伝える。その際、CPU10は、現時点のオートリダイヤル処理をそのまま続け、その処理終了後に変更した新たな自動転送条件に基づいて自動転送を始めるとするか、あるいは、現時点のオートリダイヤル処理を即座に中止し、新たな自動転送条件に基づく自動転送に切り換えるかをユーザに選択させる。
【0025】
ユーザが前者を選択した場合には、CPU10の制御により一旦中断したオートリダイヤル処理が自動転送条件の変更後に再開され、その後、オートリダイヤル処理を終えてから新たな自動転送条件に基づいて自動転送が始められる。一方、ユーザが後者を選択した場合には、CPU10の制御により自動転送条件を変更した時点で即座に継続中のオートリダイヤル処理が中止される一方、それに代わって新たな自動転送条件に基づく自動転送が始められる。したがって、自動転送条件が変更される場合には、その際に継続中のオートリダイヤル処理が不必要な動作として一時的あるいは全面的に取り消されるのである。
【0026】
すなわち、CPU10は、反復呼出処理(オートリダイヤル処理)を継続中、自動転送に関する諸条件の変更が指示された場合には、反復呼出処理を中断または中止する自動転送制御手段を実現している。
【0027】
次に、ファクシミリ装置の動作について図面に基づいて説明する。
【0028】
図2〜図4は、自動転送処理の手順を示したフローチャートである。特に図3は、自動転送に伴うオートリダイヤル待機処理の手順を示す。なお、自動転送処理を始める前には、自動転送モードがユーザにより設定されているとする。
【0029】
まず、図2に示すように、CPU10は、待機中に相手先から呼出信号を受信したか否かを監視している(S1)。
【0030】
呼出信号を受信した場合(S1:YES)、CPU10は、公衆電話回線28の直流ループを閉結し、相手先と通信可能な状態とする(S2)。
【0031】
そして、CPU10は、自動転送モードに対応して留守録することを相手先に伝えるべく、あらかじめ用意している応答メッセージを送出する(S3)。なお、相手先からファクシミリ画像データが送信されてくる場合には、必ずしも応答メッセージを送出する必要はない。
【0032】
応答メッセージに応じて相手先から留守録用件を伝える音声が送られてくると、CPU10は、その音声をディジタルの音声データとして受信する一方、その音声データをRAM12に保存する(S4)。なお、相手先からファクシミリ画像データが送信されてくる場合にも、音声データと同様にファクシミリ画像データがRAM12に保存されるが、その保存の際には、各データごとに受信日時などのタイムスタンプ情報や種別情報なども記憶されるほか、未出力のデータか否かといったフラグ情報も記憶される。
【0033】
その後、CPU10は、公衆電話回線28の直流ループを開放し、一時的に待機状態に戻る(S5)。
【0034】
こうして一時的に待機状態を経た後、CPU10は、メインルーチンとなる自動転送を開始すべく、リダイヤルの回数をカウントするカウンタ(以下、「リダイヤルカウンタ」という)をクリアした後、直前の受信により音声データが保存されたのか否かを判断する(S6)。
【0035】
直前の受信にて音声データが保存された場合(S6:YES)、CPU10は、NVRAM15にあらかじめ設定されている自動転送条件として、音声転送先が設定されているか否かを調べる(S7)。
【0036】
音声転送先が設定されている場合(S7:YES)、CPU10は、あらかじめ設定された音声転送先の携帯型電話機などに音声データを転送する準備として、公衆電話回線28の直流ループを閉結する(S8)。
【0037】
そして、CPU10は、その音声転送先の電話番号を公衆電話回線28上に送出して音声転送先を呼び出す(S9)。
【0038】
その後、CPU10は、音声転送先の携帯型電話機などにおけるオフフック操作に応じて、公衆電話回線28の直流ループから極性反転を検出したか否かを判断する(S10)。
【0039】
極性反転を検出した場合(S10:YES)、CPU10は、音声転送先の携帯型電話機などがオフフック状態であると判断し、あらかじめ用意している音声転送用のガイダンス音声データを音声転送先に対して通知する(S11)。この音声転送用のガイダンス音声データによれば、音声転送先にて「録音メッセージを転送します。#(シャープ)を押して下さい。」といったガイダンスメッセージや、それに続いて#キーを押すと、「暗証番号を入力して下さい。」といったガイダンスメッセージが複数回にわたって流れる。なお、「録音メッセージを転送します。#(シャープ)を押して下さい。」といったガイダンスメッセージは、S9にて転送先電話番号を送出した直後から伝え始めるようにしても良い。
【0040】
以上のようなガイダンスメッセージに応じて音声転送先から転送を許可する信号を受信すると、CPU10は、音声データを転送する処理を行う(S12)。この際、未出力状態にある別の音声データがRAM12に存在する場合には、そのような未出力の音声データも直前に受信保存された音声データに加えて転送される。これにより、音声転送先では、音声データの内容となる各相手先からの留守録用件を一度に聴くことができる。
【0041】
最終的に音声データを全て転送し終えると、CPU10は、公衆電話回線28の直流ループを開放し、待機状態に戻る(S13)。
【0042】
その後、CPU10は、転送条件フラグがセットされている場合(S14:YES)、転送条件を変更し(S15)、転送条件フラグをリセットしてから(S16)、この自動転送処理を終える。ここで、転送条件フラグとは、後述のオートリダイヤル待機処理においてセットされるものであり、これについてはオートリダイヤル待機処理を説明する中で明らかにする。
【0043】
S14において、転送条件フラグがセットされていない場合(S14:NO)、CPU10は、転送条件を変更することなくそのまま自動転送処理を終える。
【0044】
S10において、一定時間を経ても極性反転を検出できない場合(S10:NO)、CPU10は、公衆電話回線28の直流ループを開放することで、一時的に待機状態に戻り(S17)、リダイヤルカウンタの値(リダイヤル回数)に1を加える(S18)。
【0045】
そうした後、CPU10は、現時点でのリダイヤル回数が規定回数を超過するか否かを判断する(S19)。規定回数としては、10分おきに5回などといった回数があらかじめ設定されている。リダイヤル回数が規定回数を超過する場合(S19:YES)、CPU10は、後述のオートリダイヤル待機処理を終えてS14に進むこととなる。
【0046】
一方、現時点でのリダイヤル回数が規定回数以内の場合(S19:NO)、CPU10は、自動転送に伴うオートリダイヤル待機処理を実行する(S20)。このオートリダイヤル待機処理とは、先述したように、自動転送の相手となる転送先が呼び出しに応じない場合、規定回数にわたって繰り返し転送先電話番号を送出して転送先を呼び出す処理(オートリダイヤル処理)の待機中に、転送に関する条件が変更されたか否かを確認する処理をいう。このオートリダイヤル待機処理は、次のようにして進められる。
【0047】
転送先を継続して呼び出す時間は、リダイヤルタイマを介してCPU10により計時されており、このリダイヤルタイマがタイムアウトとなると(S21:YES)、CPU10は、S8に戻ることとなるが、この際、図3に示すように、CPU10は、オートリダイヤル処理の実行中であるにもかかわらず、出先から戻ったユーザによる直接操作や、出先からの通信端末を介したリモコン操作により、たとえば転送先や自動転送すべきデータの種別といった自動転送条件を変更することがユーザにより指示されたか否かを判断する(S22)。なお、S21において、リダイヤルタイマがタイムアウトとならない場合(S21:NO)、CPU10は、S20に戻って転送先を呼び出す状態を継続する。
【0048】
オートリダイヤル処理中に自動転送条件を変更することがユーザにより指示された場合(S22:YES)、CPU10は、ユーザに対して現在オートリダイヤル処理を実行中である旨を通知する(S23)。具体的には、本ファクシミリ装置の表示部24を介して「オートリダイヤル処理により待機中」といったメッセージ文が表示されたり、出先の通信端末に対して「オートリダイヤル処理により待機中」といった音声が伝えられる。なお、オートリダイヤル処理を実行中である旨の通知は、LEDなどによる警告ランプの点灯や、警報音などによりユーザに対して伝えるようにしても良い。
【0049】
その後、CPU10は、転送条件フラグをセットする(S24)。この転送条件フラグとは、現時点のオートリダイヤル処理の終了後、転送条件を変更するためにセットしておくものである。
【0050】
こうしてオートリダイヤル処理中である旨を伝えたCPU10は、それに応じたユーザにより、現時点のオートリダイヤル処理の終了後に新たな自動転送条件に基づいて自動転送を開始させるといった要求がなされたか否かを判断する(S25)。
【0051】
S25:YESの場合、CPU10は、自動転送条件の変更をユーザから受け付け、それを現時点の自動転送条件とは別にNVRAM15などに一時保存させる(S26)。その後、CPU10は、S8に戻って中断したオートリダイヤル処理を再開させる。つまり、たとえば音声転送先から画像転送先とする変更がなされた場合、CPU10は、音声転送先に対する現時点のオートリダイヤル処理を規定回数繰り返した後、新たな画像転送先に対して未出力のファクシミリ画像データについての自動転送を開始させるのである。
【0052】
一方、S25:NOの場合、さらにCPU10は、ユーザにより現時点のオートリダイヤル処理を即座に中止し、新たな自動転送条件に基づいて自動転送を開始させるといった要求がなされたか否かを判断する(S27)。
【0053】
S27:YESの場合、CPU10は、その時点で現在実行中のオートリダイヤル処理を中止してリダイヤル回数をリセットする一方(S28)、自動転送条件の変更をユーザから受け付け(S29)、さらに転送条件フラグをリセットした後(S30)、現時点の自動転送処理を終える。これにより自動転送条件は、変更前のものが破棄される一方、新たに変更後のものが設定登録された状態となる。つまり、この場合には、オートリダイヤル処理が規定回数に満たない状態であっても即座に中止され、たとえば音声転送先から画像転送先とする変更により、新たに変更後の画像転送先に対して未出力のファクシミリ画像データについての自動転送が速やかに開始されるのである。
【0054】
一方、S27:NOにより、自動転送処理そのものをキャンセルすることがユーザにより指示された場合、CPU10は、この自動転送処理をキャンセルし(S31)、S16に進んで自動転送処理を終了させる。この場合、ユーザは、自動転送されていた音声データに基づく音声をファクシミリ装置から直接出力させることができる。
【0055】
S22において、オートリダイヤル処理中に自動転送条件を変更することがユーザにより何ら指示されない場合には(S22:NO)、CPU10は、S21に進んでリダイヤルタイマのタイマアウトを待つ。
【0056】
再び図2に戻り、S7において、直前に音声データを受信保存したにもかかわらず、自動転送条件として画像転送先が設定されている場合(S7:NO)、CPU10は、現時点の自動転送処理を終えて待機状態に戻る。
【0057】
S6において、直前の受信にてファクシミリ画像データが保存された場合(S6:NO)、CPU10は、図4に示すように、NVRAM15にあらかじめ設定されている自動転送条件として、画像転送先が設定されているか否かを調べる(S40)。この図4に示すS40〜S54の動作は、ファクシミリ画像データをメモリ受信した場合に対応するが、その具体的内容は上記したS7〜S21と同様であり、自動転送の対象となるデータの種別が異なるだけである。たとえば、S44においては、あらかじめ用意している画像転送用のガイダンス音声データが画像転送先に対して通知され、この画像転送用のガイダンス音声データによれば、画像転送先にて「ファクシミリ画像データを転送します。スタートキーを押して下さい。」といったガイダンスメッセージなどが複数回にわたって流れる。また、ファクシミリ画像データを対象としたオートリダイヤル待機処理(S53)も、上記の音声データに係るオートリダイヤル待機処理(S20)と同様であることから、その詳細な図示説明を省略する。
【0058】
S1において、待機中に相手先から呼出信号を受信しない場合(S1:NO)、CPU10は、相手先から呼出信号を受信するまで待機する。
【0059】
したがって、上記のファクシミリ装置によれば、自動転送すべき通信端末を繰り返し呼び出すといったオートリダイヤル処理を継続中、転送先の電話番号や自動転送すべきデータの種別などといった自動転送条件を変更する際、あるいは自動転送条件が変更されてしまった場合には、オートリダイヤル処理を中断または中止して適切な処理が進められる。そのため、たとえば転送先がオートリダイヤル処理中に変更された場合、それまで継続中にあったオートリダイヤル処理が無駄となるが、そうした継続中にある自動転送のための無駄なオートリダイヤル処理を取り消して速やかに新たな自動転送条件に基づく自動転送を始めることができる。
【0060】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
【0061】
本発明は、ファクシミリ装置に限らず据置型電話機などにも適用できる。自動転送するデータとしては、音声データやファクシミリ画像データに限らず、たとえば電子メールデータなどであっても良い。電子メールデータなどを自動転送する場合にも、それに応じたガイダンスを転送先に対して通知することができる。
【0062】
オートリダイヤル処理中、その時点で自動転送の対象とされた音声データがユーザにより再生出力されたり、ファクシミリ画像データが印刷出力されることによっても、オートリダイヤル処理を中止して待機状態に戻るとしても良い。
【0063】
また、回線を通してのリモートの変更の場合にも同様にユーザの指示があればオートリダイヤル処理を行うことなく、そのリモートによる接続状態で音声データを再生したりファクシミリ画像データを送信し、オートリダイヤル処理を中止して待機状態に戻し、その次の転送から新しい条件で行うようにしても良い。
【0064】
自動転送の転送先となる携帯型電話機に対しては、音声データを自動転送するのみならず、その携帯型電話機がファクシミリ装置と接続可能なものであれば、もちろんファクシミリ画像データを自動転送することができる。同様に、転送先となるファクシミリ送受信機に対しては、ファクシミリ画像データを自動転送するのみならず、音声データを自動転送することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明の通信装置によれば、たとえば転送されるデータを受け取る人が移動する前に転送先を変更するようなときに変更前の転送先に対する反復呼出処理を終えてから、変更後の転送先に対して自動転送を行うことができる。このため、転送処理中のデータを受け取った後、転送先が変更されることで、その後の転送についても確実に受け取ることができ、自動転送条件の変更に応じた処理を確実に行うことができる。
【0066】
【0067】
さらに、請求項2に記載した発明の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置による効果に加えて、たとえば変更前の転送先に対する反復呼出処理を終え、即座に変更後の転送先に対する自動転送に切り換えることができ、転送処理中のデータを移動先である転送先で確実に受け取ることができる。
【0068】
また、請求項3に記載した発明の通信装置によれば、請求項1又は2に記載の通信装置による効果に加えて、たとえば音声転送先となる携帯型電話機に対しては、音声データの自動転送に応じたガイダンスが通知される一方、画像転送先となるファクシミリ装置に対しては、画像データの自動転送に応じたガイダンスが通知され、自動転送されるデータの種別に応じた操作を行うことを、転送先の通信端末を取り扱うユーザに対して知らせることができる。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る通信装置の一実施形態として、ファクシミリ装置の構成を示したブロック図である。
【図2】 自動転送処理の全体的な流れを示したフローチャートである。
【図3】 自動転送に伴うオートリダイヤル待機処理の手順を示したフローチャートである。
【図4】 自動転送処理の部分的な流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU
11 NCU
12 RAM
13 モデム
14 ROM
15 NVRAM
16 ゲートアレイ
17 コーデック
18 DMAC
21 読取部
22 印刷部
23 操作部
24 表示部
Claims (3)
- 記憶手段に保存されたデータを当該記憶手段に記憶された転送先電話番号及び転送すべきデータの種別を含む自動転送に関する諸条件に従って他の通信端末に自動転送するにあたり、前記通信端末が呼び出しに応じない場合には、その通信端末を繰り返し呼び出す反復呼出処理を行う通信装置であって、
前記自動転送に関する諸条件の変更を指示するための指示手段と、
前記反復呼出処理を継続中に、前記指示手段により前記自動転送に関する諸条件の変更が指示されたか否かを判断する第1の判断手段と、
前記反復呼出処理を継続中に、前記指示手段により前記自動転送に関する諸条件の変更が指示されると、変更後の自動転送に関する諸条件を前記記憶手段に一時保存する変更条件保存手段と、
前記第1の判断手段により前記自動転送に関する諸条件の変更が指示されたと判断されると、現在処理中の反復呼出処理による自動転送処理を終了した後に変更後の条件に従って前記記憶手段に記憶されたデータの自動転送を行う第1の要求があったか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段により前記第1の要求があったと判断されると、現在処理中の反復呼出処理による自動転送処理を終了した後、前記記憶手段に一時保存された変更後の条件に従って前記記憶手段に記憶されたデータの自動転送を行う自動転送制御手段とを有することを特徴とする通信装置。 - 前記第2の判断手段により前記第1の要求がなかったと判断されると、更に現在処理中の反復呼出処理を直ちに中止し、第1の判断手段によって指示される変更後の条件に従って前記記憶手段に記憶されたデータの自動転送を行う第2の要求があったか否かを判断する第3の判断手段を更に備え、
前記自動転送制御手段は、前記第3の判断手段により前記第2の要求があったと判断されると、前記第1の要求に応じた自動転送処理に代えて、現在処理中の反復呼出処理を直ちに中止し、第1の判断手段によって指示される変更後の条件に従って前記記憶手段に記憶されたデータの自動転送を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記記憶手段には、転送すべきデータとして種別の異なる音声データと画像データとが記憶されるとともに、前記データの種別に応じたガイダンスのデータと、前記音声データ及び画像データの転送すべき通信端末のデータとが記憶され、
前記自動転送制御手段は、前記記憶手段から通信端末のデータを読み出して当該通信端末を呼び出し、当該通信端末が応じたとき、前記記憶手段からこの通信端末に転送すべきデータの種別に対応するガイダンスのデータを送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
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