JP3747681B2 - 車両用空調装置の通風ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置の通風ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用空調装置の通風ユニットは、内外気切替箱とブロワユニットとにより構成される。
近年、室内空気をクリーン化して快適性を向上するために、オプションで防塵用のフィルタエレメントが設置可能な通風ユニットが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フィルタエレメントの設置が不要なユーザも存在する。
フィルタエレメントは通気抵抗を有するので、フィルタエレメントの設置の有無で通風路内の通気抵抗が変化する。
すなわち、フィルタエレメントを設置しないと、設置する場合に比べて通気抵抗が小さくなる。
【0004】
例えば、オプションのフィルタエレメントを通風路に設置した状態における通風路内の通気抵抗に基づいて空調装置を設計すると、フィルタエレメントを通風路に設置しない状態の場合には通気抵抗が小さくなり、下記に示す不具合が発生する。
ブロワが過回転してモータの消費電力が過多になる。
風量が増大して騒音の増大を招き、乗員が違和感を感じる。
【0005】
また、オプションのフィルタエレメントを通風路に設置しない状態における通風路内の通気抵抗に基づいて空調装置を設計すると、フィルタエレメントを通風路に設置した状態の場合には通気抵抗が大きくなり、空調能力の低下が起きる。
【0006】
なお、通風路内の通気抵抗の変化は、車室の冷房する冷媒蒸発器の有無によっても生じるため、特開平7- 69036号にはブロワモータへの通電量を変化させて通気抵抗の変化に対応する技術が示されている。
【0007】
本発明の目的は、フィルタ無し仕様からフィルタ有り仕様に、通気抵抗の変化を伴わずに簡単に変更が可能な車両用空調装置の通風ユニットの提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
[請求項1について]
フィルタエレメントと、該フィルタエレメントを保持して通風路内に固定する保持枠とによりフィルタアッセンブルを構成している。
【0009】
そして、保持枠は、フィルタエレメントと同等の通気抵抗を有する除去可能な通気抵抗板を備えている。
フィルタ有り仕様の場合には保持枠から通気抵抗板を除去し、保持枠にフィルタエレメントを取り付けた状態で空調ダクト内に装着する。
また、フィルタ無し仕様の場合には保持枠に通気抵抗板を付けた状態で通風路内に装着する。
【0010】
このため、フィルタ無し仕様からフィルタ有り仕様に変更する場合には、保持枠から通気抵抗板を除去してフィルタエレメントを取り付ければ良いので簡単な作業で済む。また、仕様を変更しても通気抵抗が変化しないので、通気抵抗の変化によって生じる不具合を防止できる。
【0011】
[請求項2について]
通気抵抗板は保持枠とともに樹脂で一体成形され、フィルタ有り仕様では保持枠から通気抵抗板を切り取ってフィルタエレメントを嵌め込んで使用する。
このため、樹脂で一体成形のため部品点数を低減できるとともに、簡単な作業で仕様変更をすることができるので手間がかからない。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図に基づいて説明する。
車両用空調装置の空気導入ユニットAは、内外気切替箱1とブロワユニット2とを備え(図4参照)、フィルタ有り仕様の場合には、フィルタエレメント31を取り付けたフィルタアッセンブル3(図1参照)を通風路内に装着している。
【0013】
フィルタ有り仕様(図1、図2参照)の場合、フィルタアッセンブル3(プラスチック製)は、フィルタエレメント31と、該フィルタエレメント31を突起片310によって保持するとともにラッチ322によって通風路内にフィルタアッセンブル3を固定する格子323付きの保持枠32とにより構成される。
なお、後述する通気抵抗板321は、ニッパ等の工具によって格子323から切り取られている。
【0014】
また、フィルタ無し仕様(図3参照)の場合、フィルタアッセンブル3は、格子323に通気抵抗板321を連結した保持枠32により構成される。
この通気抵抗板321は、格子323や枠本体320とともに一体成形され、フィルタエレメント31と同等の通気抵抗を有する。
本実施例では、通気抵抗板321は、断面円形の穴325を複数個、穿設したプラスチック板であり、連結片324を介して保持枠32の格子323に連結されている。
【0015】
本実施例は、以下の利点を有する。
フィルタエレメント31と、該フィルタエレメント31を保持して通風路内に固定する保持枠32とによりフィルタアッセンブル3を構成している。そして、保持枠32は、フィルタエレメント31と同等の通気抵抗を有する通気抵抗板321を備えている。
【0016】
フィルタ無し仕様の車両用空調装置の場合には、保持枠32に通気抵抗板321を付けた状態でフィルタアッセンブル3が通風路内に固定されている。
通気抵抗板321は、フィルタエレメント31と同等の通気抵抗を有するので、通気抵抗はフィルタ付き仕様の場合と略同一となるので下記に示す様に不具合は起きない。
モータは過回転しないのでモータの消費電力は適正に維持される。
風量が増大せず、騒音の増大を招かず、乗員は違和感を感じない。
【0017】
室内空気をクリーン化して快適性を向上させるために、フィルタ有り仕様に変更する場合には作業者は下記の作業を行うだけで良いので手間がかからない。
保持枠32から通気抵抗板321をニッパ等で除去し、保持枠32にフィルタエレメント31を取り付けて通風路内にフィルタアッセンブル3を固定する。
【0018】
通気抵抗板321は、断面円形の穴325を複数個、穿設したプラスチック板であるので、異音の発生を招かず、容易に通風抵抗をフィルタエレメント31を取り付けた場合と略同一にすることができる。
【0019】
本発明は、上記実施例以外につぎの実施態様を含む。
a.保持枠と通気抵抗板とは別体であり、フィルタ無し仕様において、保持枠に通気抵抗板を付けた状態とは、保持枠に通気抵抗板を配置(非固定状態)した状態であっても良い。また、フィルタ有り仕様において、保持枠から通気抵抗板を除去するとは、保持枠に配置した通気抵抗板を取り外すことでも良い(請求項1に対応)。
【0020】
b.保持枠と通気抵抗板とは別体であり、フィルタ無し仕様において、保持枠に通気抵抗板を付けた状態とは、保持枠に通気抵抗板を固定した状態であっても良い。また、フィルタ有り仕様において、保持枠から通気抵抗板を除去するとは、保持枠に固定した通気抵抗板を取り外すことでも良い(請求項1に対応)。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタエレメントを取り付けた、フィルタ有り仕様のフィルタホルダの分解組み付け図である。
【図2】フィルタ有り仕様のフィルタホルダの下面図である。
【図3】通気抵抗板を有した、フィルタ無し仕様のフィルタホルダの説明図である。
【図4】フィルタ有り仕様の空気導入ユニットの説明図である。
【符号の説明】
A 空気導入ユニット(通風ユニット)
1 内外気切替箱
2 ブロワユニット
3 フィルタアッセンブル
31 フィルタエレメント
32 保持枠
321 通気抵抗板
Claims (2)
- 導入空気が流れる通風路内に、フィルタエレメントを配するフィルタ有り仕様と、前記フィルタエレメントを配しないフィルタ無し仕様との二種類を選択できるようにした車両用空調装置の通風ユニットであって、
前記フィルタエレメントと、該フィルタエレメントを保持して前記通風路内に固定する保持枠とによりフィルタアッセンブルを構成し、
前記保持枠は、前記フィルタエレメントと同等の通気抵抗を有する除去可能な通気抵抗板を備えており、
前記フィルタ有り仕様の場合には前記保持枠から前記通気抵抗板を除去し、前記保持枠に前記フィルタエレメントを取り付けた状態で前記通風路内に装着し、
前記フィルタ無し仕様の場合には前記保持枠に前記通気抵抗板を付けた状態で前記通風路内に装着することを特徴とする車両用空調装置の通風ユニット。 - 前記通気抵抗板は前記保持枠とともに樹脂で一体成形され、
前記フィルタ有り仕様では前記保持枠から前記通気抵抗板を切り取って前記フィルタエレメントを嵌め込んで使用することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置の通風ユニット。
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JP06980799A JP3747681B2 (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 車両用空調装置の通風ユニット |
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