JP3744057B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents

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JP3744057B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明に係るリニアアクチュエータは、例えば介護用ベッド、昇降テーブル、リフター、車載ジャッキ等、各種機械装置に組み込んだ状態で使用する。
【0002】
【従来の技術】
例えば介護用ベッドにはリニアアクチュエータを組み込み、手動ハンドル或は電動モータを駆動源として、被介護者を寝かせたベッドの角度調節等を自在としている。この様なリニアアクチュエータには、次の(1)(2)の機能が要求される。
(1) 手動ハンドル或は電動モータの回転運動を、出力軸の軸方向運動(直線運動)に変換する機能。
(2) 手動ハンドル或は電動モータの停止時に、スラスト方向に加わる荷重に拘らず、出力軸が変位しない様にする機能。
この(1)(2)の様な機能を得るべく、従来から次の▲1▼〜▲7▼に記載された様なリニアアクチュエータが知られている。
【0003】
▲1▼ 井沢実著、工業調査会発行の「ボールねじとその応用技術」
この刊行物の第134〜136頁には、ボールねじにより回転運動を直線運動に変換するアクチュエータに関する技術、並びに次の(a) 〜(d) の何れかにより、ボールねじの逆転防止を図る技術が記載されている。
(a) 駆動モータにブレーキ作用を持たせる。
(b) 駆動歯車に逆転不能なウォームギヤを使用する。
(c) 駆動歯車軸にブレーキ装置を設ける。
(d) 一方向クラッチ又は両方向クラッチを使用する。
【0004】
▲2▼ トムソン−サギノー社が発行しているリニアアクチュエータのカタログ
▲3▼ 特開昭63−47557号公報
▲4▼ 特開昭50−31553号公報
これらの刊行物には、ボールねじその他の送りねじにより回転運動を直線運動に変換するアクチュエータに関する技術、並びにばねクラッチにより送りねじの逆転防止を図る技術が記載されている。
【0005】
▲5▼ 特開昭61−38892号公報
この刊行物には、ボールねじにより回転運動を直線運動に変換するアクチュエータに関する技術、並びにソレノイドへの通電に基づいて断接される電動式のクラッチ及びブレーキにより駆動軸の回転を規制する技術が記載されている。
【0006】
▲6▼ 実開昭62−63453号公報
この刊行物には、ボールねじにより回転運動を直線運動に変換するアクチュエータに関する技術、並びにディスク状に形成された抵抗体及び一方向クラッチにより、外部荷重に基づく復帰時の衝撃を緩和する技術が記載されている。
【0007】
▲7▼ 実開昭62−63454号公報
この刊行物には、ボールねじにより回転運動を直線運動に変換するアクチュエータに関する技術、並びにこのボールねじに予圧を付与する事により、このボールねじに抵抗を付加し、逆転時の速度を調節する技術が記載されている。
【0008】
上記▲1▼〜▲7▼に記載した各技術は、それぞれ次に述べる様な解決すべき問題点がある。
▲1▼に記載された従来技術の場合
先ず、(a) の様に、駆動モータにブレーキ作用を持たせる場合には、駆動モータのコスト及び重量が嵩む。又、(b) の様に駆動歯車に逆転不能なウォームギヤを使用する場合には、ウォームギヤのリード角を小さくしない限り、確実な逆転防止を図れない。一方、リード角を小さくすると、噛合効率が悪くなって、十分な動作速度を確保する為には高速で回転する大型の電動モータを使用する必要が生じる。又、手動ハンドルによりアクチュエータを駆動する場合には、この手動ハンドルを多数回回転させなければならず、操作が面倒である。更に、(c) の様に駆動歯車軸にブレーキ装置を設けたり、或は(d) の様に一方向クラッチ又は両方向クラッチを使用する構造の場合には、単独で十分な逆転防止を図ろうとすると、これらブレーキ装置やクラッチとして大型のものを使用しなければならず、装置全体が大型化する。
▲2▼▲3▼▲4▼に記載された従来技術の場合
これらの場合には、手動ハンドル或は電動モータにより送りねじ機構を介して出力軸を変位させる際に、ばねクラッチが若干の抵抗となって効率を低下させるだけでなく、確実な逆転防止効果を得る為には、ばねクラッチとして相当に大型のものを使用しなければならない。
▲5▼に記載された従来技術の場合
この場合には、高価な部品を使用する為にリニアアクチュエータ自体が高価になるだけでなく、手動ハンドル或は電動モータと連動させて電動式のクラッチ及びブレーキを制御する制御回路が必要になる等、装置全体が高価になる事が避けられない。
▲6▼に記載された従来技術の場合
この場合には、ディスク状に形成された抵抗体及び一方向クラッチの設置スペースが嵩み、装置全体が大型化する。しかも、復帰時の衝撃緩和を目的としている為、確実な逆転防止効果を得る事はできない。
▲7▼に記載された従来技術の場合
この場合には、逆転時の速度を調節する事はできても、十分な逆転防止を図る事は不可能である。
【0009】
【先発明の説明】
上述の様な不都合を解消すべく、本発明者は先に、図8〜9に示す様なリニアアクチュエータを発明した(特願平7−139699号)。先ず、この先発明に係るリニアアクチュエータに就いて説明する。
この図8〜9に示したリニアアクチュエータは、例えば手動ハンドルを操作する事により背もたれの角度を調節する介護用ベッドの角度調節装置の様に、使用時に圧縮方向のスラスト荷重が加わる部分に組み付けられる。ハウジング1は、例えばアルミニウム合金をダイキャスト成形する事により造られる。このハウジング1の基端部(図8〜9の左端部)の直径方向反対位置に設けられた1対のねじ孔2、2には、それぞれ図示しないボルトの端部を螺合させて、上記ハウジング1を上記介護用ベッドのフレーム等に、揺動自在に支持する。
【0010】
この様なハウジング1の内側には回転軸3の基端部(図8〜9の左端部)を、深溝型の玉軸受4により、回転のみ自在に支持している。この玉軸受4は、上記回転軸3に加わるラジアル荷重の他、上記圧縮方向のスラスト荷重も支承する。この為、上記玉軸受4を構成する外輪5の軸方向片端面(図8〜9の左端面)は、上記ハウジング1の内周面に止着した止め輪6に突き当てている。
【0011】
又、上記回転軸3の基端で上記玉軸受4から突出した部分には、自在継手7を構成する一方(図8の右方)のヨーク8を、スプリングピン9により結合固定している。そして、上記自在継手7を構成する他方(図8の左方)のヨーク10に、入力部である手動ハンドル11の端部を結合している。この手動ハンドル11は、リニアアクチュエータを伸縮させる際に、作業者が手で回転させる。
【0012】
一方、上記回転軸3の基端部を除く部分には、断面が円弧形の螺旋溝を形成する事により、ボールねじ部12としている。そしてこのボールねじ部12の周囲にボールナット13を、複数のボール14、14を介して螺合させている。そしてこのボールナット13の先端部(図8〜9の右端部)に形成した結合筒部15に、円筒状の出力軸16の基端部(図8〜9の左端部)を螺合固定している。又、上記ボールナット13及び出力軸16の周囲は、テーパ円筒状のカバー17により覆っている。尚、上記出力軸16及びボールナット13は、この出力軸16の先端部(図8の右端部)を介護用ベッドの背もたれ部分等の所定部分に結合する事により、回転防止が図られる。従って、リニアアクチュエータの組み付け状態では、上記ボールナット13は上記回転軸3の周囲に、この回転軸3の軸方向(図8〜9の左右方向)に亙る変位のみを自在に支持される。尚、上記カバー17は、合成樹脂、或は金属により造られており、その基端部(図8〜9の左端部)内周面に形成された突条18を前記ハウジング1の外周面に形成した凹溝19に係止し、更にバンド20で締め付ける事により、上記ハウジング1に結合固定している。
【0013】
又、前記回転軸3の一部で上記ボールねじ部12の基端部分(図8〜9の左端部分)には、このボールねじ部12側が大径となった段部21を形成している。そして、この段部21に、円輪形の間座22の内周縁部に形成した円筒部23の軸方向片面(図8〜9の右側面)を突き当てている。従って、上記回転軸3に図8〜9の左方向に加わる圧縮スラスト荷重は、上記間座22に伝達される。又、この間座22の内周縁は上記回転軸3の外周面に、締まり嵌めにより嵌合しているか、或は非円形周面同士で嵌合している。従って上記間座22は、上記回転軸3と共に回転する。
【0014】
又、上記回転軸3の一部で、前記ヨーク8の設置部分と上記間座22との間部分には、滑り軸受24を外嵌している。前記玉軸受4を構成する内輪25は、この滑り軸受24の端部に外嵌している。又、この滑り軸受24の残り部分の周囲には、円筒状の間筒26を、回転自在に支持している。そして、この間筒26の外周面と前記ハウジング1の内周面との間に、一方向クラッチの一種であるローラクラッチ27を設けている。即ち、内周面をカム面とした外輪28を上記ハウジング1に内嵌固定し、この外輪28がハウジング1に対して回転しない様にしている。そして、この外輪28の内周面と上記間筒26の外周面との間に、複数本のローラ29、29を設けている。周知の様にこれら各ローラ29、29は、回転しない保持器との間に設けられたばねにより、円周方向一方向に弾性的に押圧している。従って、上記間筒26が所定方向に回転する場合には、上記各ローラ29、29が上記カム面に食い込む事なく、この間筒26の回転を許容する。これに対して、上記間筒26が上記所定方向とは反対方向に回転すると、上記各ローラ29、29が上記カム面に食い込み、上記間筒26がハウジング1の内側で回転しなくなる。
【0015】
更に、上記間筒26の軸方向一端部(図8〜9の右端部)外周面には、外向フランジ状の鍔部30を形成し、この鍔部30の片面(図8〜9の右側面)を、上記間筒26の軸方向一端面としている。そして、この鍔部30の片面と上記間座22との間に、摩擦プレート31を挟持している。この摩擦プレート31は、少なくとも軸方向両側面を摩擦係数の大きな材料により造られて、相手面である前記間座22の片面(図8〜9の左面)及び上記間筒26の軸方向一端面である上記鍔部30の片面と摩擦係合する。但し、摩擦係合状態を一定にする為、間座22と間筒26とが相対回転した状態では、何れか一方の摩擦係合面が摺動(相対変位)し、他方の摩擦係合面が相対変位しない様にする。従って、一方の対向面(例えば、間座22の片面と摩擦プレート31の片面)は接着しても良い。この場合、接着する側の面の摩擦係数は特に問わない事は勿論である。
【0016】
上述の様に構成される先発明のリニアアクチュエータは、前述の様に、前記ハウジング1の基端部に形成したねじ孔2、2に螺合したボルトにより、このハウジング1を揺動自在に支持する。又、前記出力軸16の先端部に形成した変位側取付部32を変位軸に、それぞれ枢支する。この変位軸は上記ボルトに近づく方向に変位する傾向となっているので、この先発明のリニアアクチュエータは、上記出力軸16に圧縮方向のスラスト荷重が加わる状態で使用される。この様に組み付けられた状態で先発明のリニアアクチュエータは、次の様に作用する事により、前記手動ハンドル11の回転方向に基づいて上記出力軸16を軸方向に亙り変位させる。
【0017】
先ず、上記手動ハンドル11を所定方向に回転させ、上記出力軸16を上記スラスト荷重に抗し変位させる事により、リニアアクチュエータを伸長させる際の作用に就いて説明する。この場合には自在継手7を介して回転軸3が所定方向に回転し、ローラクラッチ27はロックする事なく、間筒26はハウジング1に対して回転自在である。従ってこの状態では、間筒26と摩擦プレート31と間座22とは回転軸3と共に回転し、これら各部材26、31、22の存在がこの回転軸3の回転に対し抵抗とはならない。又、ローラクラッチ27はラジアルニードル軸受の如く作用して、上記間筒26の回転を許容する。従って、一方向クラッチであるローラクラッチ27の存在も、回転軸3の回転に対し抵抗とはならない。
【0018】
この結果、上記手動ハンドル11の回転に伴って上記回転軸3が、所定方向に円滑に回転する。そして、この回転軸3のボールねじ部12に螺合したボールナット13が、このボールねじ部12の先端方向(図8〜9の右方向)に変位し、上記出力軸16を上記スラスト荷重に抗して変位させる。この際、上述の様に、逆転防止機構を構成する上記間筒26と摩擦プレート31と間座22とローラクラッチ27との存在が、出力軸16を変位させる事に対して抵抗とはならない。従って、上記手動ハンドル11の駆動力は、上記出力軸16を変位させる事に有効に使われる。この結果、作業者が手動ハンドル11に加える力を徒に大きくしなくても、十分にリニアアクチュエータを伸長させる事ができる。
【0019】
次に、上記手動ハンドル11を停止させた状態では、上記スラスト荷重に基づいて出力軸16からボールナット13、複数のボール14、14を介してボールねじ部12に加わる力により、上記回転軸3が上記所定方向とは反対方向に回転する傾向となる。同時に上記間筒26が、この回転軸3と同方向に回転する傾向となる。この結果、上記ローラクラッチ27がロックし、上記間筒26がハウジング1に対して回転しなくなる。この状態では、上記回転軸3を回転させる為には、例えば上記摩擦プレート31の側面と相手面である前記鍔部30の片面とを滑らせる必要がある。従って、これら摩擦プレート31の側面と鍔部30の片面との間の摩擦係数を設計的に定められる所望値に規制する事により、上記スラスト荷重に基づいて上記回転軸3が回転する事を防止できる。
【0020】
更に、上記手動ハンドル11を、上記所定方向とは反対方向に回転させた状態で上記回転軸3には、上記スラスト荷重に基づいて加わるトルクに加えて、上記手動ハンドル11から自在継手7を介して伝達されるトルクが、上記反対方向に加わる。従って上記手動ハンドル11は、上記摩擦プレート31の側面と鍔部30の片面との間に作用する摩擦力に抗して回転する。この際、この摩擦力が上記手動ハンドル11の回転に対する抵抗となるので、この手動ハンドル11の回転が急激に行なわれる事が防止される。従って、上記摩擦プレート31の側面と鍔部30の片面との間の摩擦係数を適正値にすれば、リニアアクチュエータの伸長だけでなく収縮を円滑に行なわせる事ができる。
【0021】
上記摩擦プレート31の側面と鍔部30の片面との間の摩擦係数の設定方法は次の通りである。尚、以下の説明で使用する符号の意味は、それぞれ次の通りである。又、この説明に使用する図10では、間筒26を厚肉円筒状に形成しているが、この間筒26の作用自体は、図8〜9に示したものと同様である。
F : 出力軸16に圧縮方向に加わるスラスト荷重
μ : 摩擦プレート31の側面と間筒26の軸方向一端面(図8〜9に於ける鍔部30の片面)との間の摩擦係数
D : 摩擦プレート31の側面と間筒26の軸方向一端面(図8〜9に於ける鍔部30の片面)との接触部の平均直径
L : ボールねじのリード
T : リニアアクチュエータを伸長させる為に、回転軸3に加えるべき作動トルク
T´: 圧縮方向のスラスト荷重に基づいて回転軸3に加わるトルク
b : 摩擦プレート31の側面と間筒26の軸方向一端面(図8〜9に於ける鍔部30の片面)との間の摩擦に基づくブレーキトルク
η : 手動ハンドル11の正転時に於けるボールねじの伝達効率
η´: 手動ハンドル11の逆転時に於けるボールねじの伝達効率
【0022】
T=(F・L)/(2・π・η) −−− (1)
であり、
T´=(F・L・η´)/(2・π) −−− (2)
であり、
b =(μ・F・D)/2 −−− (3)
である。
手動ハンドル11から手を離した状態でも、リニアアクチュエータの全長がスラスト荷重により縮まらない為には、
b >T´ −−− (4)
である必要がある。又、作業者が手動ハンドル11に加えるトルクを小さく抑える為には、リニアアクチュエータの全長を収縮させる際に手動ハンドル11に加えるべきトルクを、伸長させる際に手動ハンドル11に加えるべきトルク以下にする事が好ましい。又、リニアアクチュエータの収縮時に手動ハンドル11に加えるべきトルクは、(Tb −T´)に比例する。従って、
T≧(Tb −T´) −−− (5)
である事が好ましい。(4)(5)式をまとめると、
T+T´≧Tb >T´ −−− (6)
となる。更にこの(6)式に前記(1)〜(3)式を代入すると、
(L/π・D)・{η´+(1/η)}≧μ>(L・η´)/(π・D)−−− (7)
例えば、介護用ベッドに組み込まれるリニアアクチュエータの場合には、L≒5mm、D≒20mm、η≒η´≒0.9程度のものが造られる。この条件を上記(7)式に代入すると、
0.16≧μ>0.07 −−− (8)
とする事により、手動ハンドル11に加えるべきトルクを小さくして、しかもこの手動ハンドル11から手を離した状態で収縮する事のないリニアアクチュエータを構成できる事が分る。
【0023】
尚、図8〜10の例は、リニアアクチュエータに圧縮方向の荷重が加わる場合を示しているが、構成各部材の軸方向に亙る配列順序を図8〜10とは逆にする事により、引っ張り方向に亙るスラスト荷重が加わる部分にも使用できる。更には、軸方向に亙る配列順序を互いに逆方向にした構成各部材を2組設ける事により、両方向のスラスト荷重が加わる部分にも使用できる。これらは何れも、前記特願平7−139699号に開示されている。又、伸縮作業を電動式に行なわせる構造も、特願平7−123721号に記載されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上述の様に構成され作用する、先発明に係るリニアアクチュエータは、前述の従来から知られた構造が有する不都合を何れも解消する事ができる。但し、より実用性を高める為には、小型軽量化を図れる構造にする事が望まれる。即ち、先発明の構造の場合には、回転軸3を軸方向に変位させずにボールナット13を軸方向に変位させ、このボールナット13にその基端部を結合固定した円筒状の出力軸16を押し引きする構造である為、リニアアクチュエータ全体として直径が大きくなり、大型化する。
【0025】
又、上記回転軸3を回転駆動する為の入力部と上記ボールナット13とを、軸方向にずらせた状態で配置する必要がある為、この面からもリニアアクチュエータが大型化する。例えば、リニアアクチュエータを電動式とする場合には、電動モータにより上記回転軸3を、ウォーム減速機等の減速機を介して回転駆動させる必要があるが、上記先発明に係る構造の場合には、ウォーム減速機を構成するウォーム車を、上記回転軸3の一部で上記ボールナット13から軸方向にずれた位置に設けなければならない。この為、上記回転軸3の長さ寸法が、得られるストロークに比べて長くなり、リニアアクチュエータが、外径寸法だけでなく長さ寸法も大きくなる。
本発明のリニアアクチュエータは、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0026】
【課題を解決する為の手段】
本発明のリニアアクチュエータは、ハウジングと、ボールナットと、出力軸と、ボールねじ部と、間筒と、第二の転がり軸受と、摩擦プレートと、一方向クラッチとを備える。
このうち、上記ボールナットは、上記ハウジングの内側に、第一の転がり軸受を介して、回転のみ自在に支持している。
又、上記出力軸は、上記ボールナットの内側に、軸方向に亙る変位のみ自在に挿通している。
又、上記ボールねじ部は、上記出力軸の途中に設けて、複数のボールを介して、上記ボールナットと螺合している。
又、上記間筒は、上記出力軸の周囲で上記ボールナットから軸方向にずれた位置に、この出力軸に対する回転を自在に支持している。
又、上記第二の転がり軸受は、上記間筒と上記ハウジングとの間に設けて、この間筒に加わるスラスト荷重を支承しつつ、この間筒の回転を許容する。
又、上記摩擦プレートは、上記間筒の一部と上記ボールナットの一部との間で、軸方向に亙り挟持している。
更に、上記一方向クラッチは、上記間筒の外周面と上記ハウジングの内周面との間に設けて、上記スラスト荷重に基づいて上記間筒が回転しようとする際にロックする。
【0027】
【作用】
上述の様に構成される本発明のリニアアクチュエータは、出力軸に対してスラスト荷重が加わる状態で組み付ける。そして、次の様に作用する事により、ボールナットに付与された回転力の方向に基づいて、出力軸を軸方向に変位させる。
先ず、上記ボールナットを所定方向に回転させ、上記出力軸を上記スラスト荷重に抗して変位させる際の作用に就いて説明する。この際には、上記ボールナットを所定方向に回転させると、一方向クラッチはロックする事なく、間筒はハウジングに対して回転する。従ってこの状態では、間筒と摩擦プレートとはボールナットと共に回転し、これら各部材の存在がこのボールナットの回転に対して抵抗にならない。この結果、上記ボールナットが、所定方向に円滑に回転する。そして、その中間部に設けたボールねじ部を上記ボールナットに螺合させた出力軸が、上記スラスト荷重に抗して軸方向に変位する。
次に、上記ボールナットを停止させた状態では、上記スラスト荷重に基づいて出力軸のボールねじ部から複数のボールを介してボールナットに加わる力により、上記ボールナットが上記所定方向と反対方向に回転する傾向となる。同時に上記間筒が、このボールナットと同方向に回転する傾向となる。この結果、上記一方向クラッチがロックし、上記間筒がハウジングに対して回転しなくなる。この状態で上記ボールナットを回転させる為には、上記摩擦プレートの側面と相手面とを滑らせる必要がある。従って、これら摩擦プレートの側面と相手面との間の摩擦係数を、前述の様にして設計的に定められる所望値に規制すれば、上記スラスト荷重に基づいて上記ボールナットが回転する事を防止できる。
次に、上記ボールナットを、上記所定方向と反対方向に回転させた状態では、上記ボールナットに、上記スラスト荷重に基づいて加わるトルクに加えて、上記反対方向に回転させるトルクが加わる。従って上記ボールナットは、上記摩擦プレートの側面と相手面との間に作用する摩擦力に抗して回転する。この際、この摩擦力が上記ボールナットの回転に対する抵抗となるので、このボールナットが急激に回転する事が防止される。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1〜2は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本発明のリニアアクチュエータは、ハウジング33と、ボールナット13aと、出力軸51と、ボールねじ部12と、ギヤであるウォームホイール34と、間筒26aと、第二の転がり軸受である深溝型の玉軸受4aと、摩擦プレート31と、一方向クラッチであるローラクラッチ27とを備える。
【0029】
このうちのボールナット13aは、上記ハウジング33の内側に、第一の転がり軸受である深溝型の玉軸受35を介して、回転のみ自在に支持している。即ち、上記ハウジング33の先端側(図1の右端側)に円輪状の蓋体36を螺合固定し、この蓋体36の外周縁部に形成した円筒部37の内周面に上記玉軸受35を構成する外輪を内嵌固定し、上記ボールナット13aの先端部(図1の右端部)に上記玉軸受35を構成する内輪を外嵌固定している。この様にして上記ボールナット13aを上記ハウジング33の内側に、回転のみ自在に支持している。
【0030】
又、上記出力軸51は、上記ボールナット13aの内側に、軸方向(図1の左右方向、図2の表裏方向)に亙る変位のみ自在に挿通している。即ち、この出力軸51は、上記ボールナット13a及び上記ハウジング33を挿通して、その両端部(図1の左右方向両端部)を、このハウジング33の両端開口から突出させている。そして、この出力軸51の基端部(図1の左端部)にはストッパ38を螺合固定し、同じく先端部(図1の右端部)には接合用フランジ39を、ピン40により結合固定している。この接合用フランジ39は、ねじ等により、図示しない相手部材に接合する。この状態で上記出力軸51はこの相手部材に対して、軸方向に亙る変位のみ自在(回転不能)に接合される。又、この出力軸51にはこの相手部材から、圧縮方向(図1の左方向)のスラスト荷重が加えられる。
【0031】
又、上記ボールねじ部12は、上記出力軸51の途中に設けており、複数のボール14、14を介して、上記ボールナット13aと螺合している。尚、このボールナット13aには、上記ボール14、14を循環させる為のチューブ41を付設している。この部分の構成及び作用に就いては、従来から周知のボールねじ機構と同様である。
【0032】
又、前記ウォームホイール34は、上記ボールナット13aの外周面に固設され、このボールナット13aを回転駆動する為のウォーム減速機42を構成する。即ち、上記ボールナット13aの外周面には上記ウォームホイール34を、締まり嵌めにより外嵌固定し、更に必要に応じて、キー等により上記ボールナット13aに対する回転を防止している。一方、上記ウォームホイール34と噛合する事により、ウォーム減速機42を構成するウォーム43は、上記出力軸51に対し捩れの位置関係で配置している。そして、このウォーム43の軸方向両端部(図2の左右両端部)は、1対の玉軸受44、44により前記ハウジング33の内側に、回転のみ自在に支持している。この様なウォーム43の基端部(図2の右端部)に形成した切り割り45には、電動モータ50の回転駆動軸46の先端部(図2の左端部)に形成した扁平部47を係合させている。従って上記ボールナット13aは、上記電動モータ50への通電状態を切り換える事により、上記ウォーム減速機42を介して、任意の方向に回転駆動自在である。
【0033】
又、前記間筒26aは、上記出力軸51の周囲で上記ボールナット13aから軸方向(図1の左方向)にずれた位置に、この出力軸51に対する回転を自在に支持している。即ち、上記ボールナット13aの基端部(図1の左端部)に形成した円筒部48の周囲に上記間筒26aの先端部(図1の右端部)を、滑り軸受24aを介して、回転自在に支持している。又、この間筒26aと前記ハウジング33との間には、前記第二の転がり軸受である玉軸受4aを設けている。上記間筒26aの先端部外周面には鍔部30aを形成しており、上記間筒26aに外嵌した上記玉軸受4aの内輪の端面を、この鍔部30aに突き当てている。又、上記ハウジング33の内周面には段部49を形成しており、このハウジング33に内嵌した上記玉軸受4aの外輪の端面を、上記段部49に突き当てている。従って上記玉軸受4aは、上記間筒26aに(図1の左方向に)加わるスラスト荷重を支承しつつ、この間筒26aの回転を許容する。
【0034】
又、前記摩擦プレート31は、上記間筒26aの先端部外周面に形成した上記鍔部30aと、上記ボールナット13aの中間部に外嵌固定した円輪状の間座22aとの間で、軸方向(図1の左右方向)に亙り挟持している。この摩擦プレート31と相手面との摩擦係数は、前述の図10で説明した先発明の場合と同様にして、設計的に定める。即ち、上記摩擦プレート31の側面と上記間筒26aとの間の摩擦係数をμとし、これら摩擦プレート31の側面と間筒26aとの接触部の平均直径をDとし、前記ボールねじ部12と前記ボールナット13aとにより構成するボールねじのリードをLとし、このボールナット13aの正転時に於けるボールねじの伝達効率をηとし、同じく逆転時に於ける伝達効率をη´とした場合に、
(L/π・D)・{η´+(1/η)}≧μ>(L・η´)/(π・D)
を満たす様に、上記摩擦係数を設定する。この式は、前述の先発明の説明部分に記載した(7)式と同じである。
【0035】
更に、前記ローラクラッチ27は、上記間筒26aの基端部(図1の右半部)外周面と上記ハウジング33の内周面との間に設けている。即ち、このローラクラッチ27は、内周面をカム面とした外輪28と、複数のローラ29、29と、これら複数のローラ29、29を円周方向一方向に押圧するばねを備えた保持器(図示省略)とから構成している。この様なローラクラッチ27は、前記スラスト荷重に基づいて上記間筒26aが回転しようとする際にロックする。
【0036】
上述の様に構成される本発明のリニアアクチュエータは、前述した様に、出力軸51に対して圧縮方向のスラスト荷重が加わる状態で組み付ける。そして、次の様に作用する事により、ウォーム減速機42からボールナット13aに付与する回転力の方向に基づいて、出力軸51を軸方向に変位させる。
【0037】
先ず、前記電動モータ50への通電に基づき、上記ウォーム減速機42を介してボールナット13aを所定方向に回転させ、上記出力軸51を上記スラスト荷重に抗して変位させる際の作用に就いて説明する。この際には、上記ウォーム減速機42を介してボールナット13aを所定方向に回転(正転)させると、ローラクラッチ27はロックする事なく、間筒26aはハウジング33に対して回転する。従ってこの状態では、間筒26aと摩擦プレート31とは、間座22a及びボールナット13aと共に回転し、これら各部材26a、31、22aの存在が、このボールナット13aの回転に対して抵抗にならない。この結果、上記ボールナット13aが、所定方向に円滑に回転する。
【0038】
そして、その中間部に設けたボールねじ部12を上記ボールナット13aに螺合させた出力軸51が、上記スラスト荷重に抗して軸方向(図1の右方向)に変位する。この結果、リニアアクチュエータが伸長する(全長が延びる)。上記スラスト荷重に抗しての上記出力軸51の変位は、前記ストッパ38と上記ハウジング33の基端面(図1の左端面)とが衝合する事により停止する。即ち、これらストッパ38と上記基端面とが衝合した状態では、上記電動モータ50に流れる電流が増大する。そこで、この電流の増大を検知してこの電動モータ50への通電を停止すれば、特にリミットスイッチ等を設けなくても、リニアアクチュエータが伸長し切った状態で、上記電動モータ50への通電停止を行なえる。
【0039】
次に、上記ボールナット13aを停止させた状態では、前記接合用フランジ39を介して加わる圧縮方向のスラスト荷重に基づき、上記出力軸51のボールねじ部12から複数のボール14、14を介してボールナット13aに加わる力により、このボールナット13aが上記所定方向とは反対方向に回転する傾向となる。同時に上記間筒26aが、前記間座22a及び摩擦プレート31を介して、上記ボールナット13aと同方向に回転する傾向となる。この結果、上記ローラクラッチ27がロックし、上記間筒26aがハウジング33に対して回転しなくなる。この状態では、上記ボールナット13aを回転させる為には、上記摩擦プレート31の側面と相手面とを滑らせる必要がある。従って、これら摩擦プレート31の側面と相手面との間の摩擦係数を、前述の様にして設計的に定められる所望値に規制する事により、上記スラスト荷重に基づいて上記ボールナット13aが回転する事を防止できる。即ち、この状態でリニアアクチュエータは、上記圧縮方向のスラスト荷重に拘らず、収縮する事がない。
【0040】
次に、上記ウォーム減速機42を介して上記ボールナット13aを、上記所定方向と反対方向に回転(逆転)させた状態では、上記ボールナット13aに、上記スラスト荷重に基づいて加わるトルクに加えて、上記ウォーム減速機42を介して加えられるトルクが、上記反対方向に加わる。従って上記ボールナット13aは、上記摩擦プレート31の側面と相手面との間に作用する摩擦力に抗して回転する。そして、前記出力軸51が上記ハウジング33内に引き込まれて、リニアアクチュエータが収縮する。この際、この摩擦力が上記ボールナット13aの回転に対する抵抗となるので、このボールナット13aが急激に回転する事が防止され、上記リニアアクチュエータの収縮は緩徐に行なわれる。
【0041】
上記スラスト荷重及び電動モータ50への通電に基づく上記出力軸51の変位は、前記接合用フランジ39と前記蓋体36とが衝合する事により停止する。即ち、これら接合用フランジ39と蓋体36とが衝合した状態では、上記電動モータ50に流れる電流が増大する。そこで、この電流の増大を検知してこの電動モータ50への通電を停止すれば、特にリミットスイッチ等を設けなくても、リニアアクチュエータが収縮し切った状態で、上記電動モータ50への通電停止を行なえる。
【0042】
次に、図3は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、ボールナット13aを、それぞれが第一の転がり軸受である1対の深溝型の玉軸受35、35を介してハウジング33aの内側に、回転のみ自在に支持している。又、間筒26bはハウジング33aの基半部(図3の左半部)内側に、一方向クラッチであるローラクラッチ27により、一方向の回転のみ自在に支持している。この間筒26bの内周面と出力軸51の外周面との間には隙間を介在させている。そして、上記間筒26bの基端面(図3の左端面)と、上記ハウジング33aの基端部内周面に形成した鍔部52の側面との間に、第二の転がり軸受であるスラストニードル軸受53を設けて、上記間筒26bの回転を許容しつつ、この間筒26bに加わるスラスト荷重を支承自在としている。又、上記間筒26bには、上述した第1例の場合の様な鍔部30a(図1)は形成せず、摩擦プレート31は、この間筒26bの先端面(図3の右端面)と間座22bとの間で軸方向(図3の左右方向)に亙り挟持している。
【0043】
又、本例の場合には、上記ハウジング33aの基端部外周面に結合筒54の先端部(図3の右端部)を螺合固定し、この結合筒54の基端部(図3の左端部)に結合ブラケット55を嵌合固定している。出力軸51の基半部は、上記結合筒54に覆われて、外部には露出しない。更に、本例の場合にも、上記出力軸51の基端部(図3の左端部)にストッパ38aを、先端部(図3の右端部)には接合用ブラケット56を、それぞれ固定している。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合とほぼ同様である。
【0044】
次に、図4〜6は、本発明の実施の形態の第3例を示している。前述した第1例及び上述した第2例が何れも、ウォーム減速機42を構成するウォーム43を電動モータ50(図2参照)により回転駆動する様に構成していたのに対して、本例の場合には、手動ハンドルにより、上記ウォーム43を回転駆動する様に構成している。この為に本例の場合には、上記ウォーム43を構成するウォーム軸57の基端部(図5の右端部)でハウジング33bから突出した部分に、図6に示す様な四角柱部58を形成し、この四角柱部58に、図示しない手動ハンドルの基端部を嵌合固定自在としている。リニアアクチュエータを伸縮させる際には、この四角柱部58にその基端部を外嵌した手動ハンドルを回転させ、上記ウォーム減速機42を介してボールナット13aを所望方向に回転させる。上記ウォーム43を駆動させる機構が、電動モータ50から手動ハンドルに変わった以外の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様である。
【0045】
次に、図7は、本発明の実施の形態の第4例を示している。上述した各例の場合、ボールナット13aの外周面に固設したウォームホイール34の直径方向内側に、ボール14、14を循環させる為のチューブ41を配設していた。これに対して本例の場合には、ボールナット13bの外周面に固設したウォームホイール34と上記チューブ41とを、軸方向(図7の左右方向)に亙りずらせている。その他の構成及び作用は、上述した何れかの実施の形態と同じである。
【0046】
【発明の効果】
本発明のリニアアクチュエータは以上に述べた通り構成され作用するので、先発明と同様に、小型且つ軽量で、しかも回転軸を回転させる為に要する力が小さくて済むリニアアクチュエータを安価に提供できる。更に、本発明のリニアアクチュエータは、外径寸法並びに軸方向に亙る長さ寸法を、上記先発明の場合よりも小さくしてより小型軽量化を図る事ができて、リニアアクチュエータを組み込んだ各種装置の実用性向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。
【図4】同第3例を示す断面図。
【図5】図4のB−B断面図。
【図6】図5のC矢視図。
【図7】本発明の実施の形態の第4例を示す部分断面図。
【図8】先発明の構造の1例を示す断面図。
【図9】図8のD部拡大図。
【図10】摩擦係数の設定方法を説明する為の部分断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 ねじ孔
3 回転軸
4、4a 玉軸受
5 外輪
6 止め輪
7 自在継手
8 ヨーク
9 スプリングピン
10 ヨーク
11 手動ハンドル
12 ボールねじ部
13、13a、13b ボールナット
14 ボール
15 結合筒部
16 出力軸
17 カバー
18 突条
19 凹溝
20 バンド
21 段部
22、22a、22b 間座
23 円筒部
24、24a 滑り軸受
25 内輪
26、26a、26b 間筒
27 ローラクラッチ
28 外輪
29 ローラ
30、30a 鍔部
31 摩擦プレート
32 変位側取付部
33、33a、33b ハウジング
34 ウォームホイール
35 玉軸受
36 蓋体
37 円筒部
38、38a ストッパ
39 接合用フランジ
40 ピン
41 チューブ
42 ウォーム減速機
43、43a ウォーム
44 玉軸受
45 切り割り
46 回転駆動軸
47 扁平部
48 円筒部
49 段部
50 電動モータ
51 出力軸
52 鍔部
53 スラストニードル軸受
54 結合筒
55 結合ブラケット
56 接合用ブラケット
57 ウォーム軸
58 四角柱部

Claims (6)

  1. ハウジングと、このハウジングの内側に第一の転がり軸受を介して回転のみ自在に支持されたボールナットと、このボールナットの内側に、軸方向に亙る変位のみ自在に挿通された出力軸と、この出力軸の途中に設けられ、複数のボールを介して上記ボールナットと螺合したボールねじ部と、上記出力軸の周囲で上記ボールナットから軸方向にずれた位置に、この出力軸に対する回転を自在として支持された間筒と、この間筒と上記ハウジングとの間に設けられ、この間筒に加わるスラスト荷重を支承しつつこの間筒の回転を許容する第二の転がり軸受と、上記間筒の一部と上記ボールナットの一部との間で軸方向に亙り挟持された摩擦プレートと、上記間筒の外周面と上記ハウジングの内周面との間に設けられて、上記スラスト荷重に基づいて上記間筒が回転しようとする際にロックする一方向クラッチとを備える事を特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 上記ボールナットを回転駆動する為の減速機を構成するギヤがこのボールナットの外周面に固設されている、請求項1に記載したリニアアクチュエータ。
  3. 上記出力軸から上記ボールナットに加わる外力が、常に上記摩擦プレートを介して上記第二の転がり軸受にスラスト荷重を付加する方向に作用する状態で使用される、請求項1〜2の何れかに記載したリニアアクチュエータ。
  4. 上記摩擦プレートが、上記間筒と上記ボールナットとの間に挟持されている、請求項1〜3の何れかに記載したリニアアクチュエータ。
  5. 上記摩擦プレートの軸方向片面が、上記間筒の軸方向端面に直接突き当てられ、この摩擦プレートの軸方向他面が間座を介して上記ボールナットの軸方向端面に突き当てられている、請求項4に記載したリニアアクチュエータ。
  6. 摩擦プレートの側面と間筒との間の摩擦係数をμとし、これら摩擦プレートの側面と間筒との接触部の平均直径をDとし、ボールねじのリードをLとし、ボールナットの正転時に於けるボールねじの伝達効率をηとし、同じく逆転時に於ける伝達効率をη´とした場合に、
    (L/π・D)・{η´+(1/η)}≧μ>(L・η´)/(π・D)
    を満たす事を特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載したリニアアクチュエータ。
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