JPH09222153A - リニアアクチュエータ - Google Patents
リニアアクチュエータInfo
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- JPH09222153A JPH09222153A JP2930896A JP2930896A JPH09222153A JP H09222153 A JPH09222153 A JP H09222153A JP 2930896 A JP2930896 A JP 2930896A JP 2930896 A JP2930896 A JP 2930896A JP H09222153 A JPH09222153 A JP H09222153A
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- Japan
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- rotary shaft
- housing
- cylinder
- linear actuator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常時には軽い力で円滑な伸縮を可能にし、
全長を急速に縮める必要があれば、圧縮方向のスラスト
荷重に基づいて急激に縮められる様にする。 【構成】 ストッパピン35により外側間筒34を回転
不能とした場合には、ローラクラッチ27の作用により
回転軸3が全長を伸ばす方向に回転する場合にのみ、内
側間筒33が回転する。全長を縮める方向に回転する際
には、内側間筒33は回転せず、回転軸3は摩擦プレー
ト31の摩擦に抗して回転する。ストッパピン35の係
合を外し、外側間筒34を回転自在とすれば、上記回転
軸3が軽い力で回転自在となり、圧縮方向のスラスト荷
重に基づいてこの回転軸3が回転し、全長が縮まる。
全長を急速に縮める必要があれば、圧縮方向のスラスト
荷重に基づいて急激に縮められる様にする。 【構成】 ストッパピン35により外側間筒34を回転
不能とした場合には、ローラクラッチ27の作用により
回転軸3が全長を伸ばす方向に回転する場合にのみ、内
側間筒33が回転する。全長を縮める方向に回転する際
には、内側間筒33は回転せず、回転軸3は摩擦プレー
ト31の摩擦に抗して回転する。ストッパピン35の係
合を外し、外側間筒34を回転自在とすれば、上記回転
軸3が軽い力で回転自在となり、圧縮方向のスラスト荷
重に基づいてこの回転軸3が回転し、全長が縮まる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るリニアアクチュエ
ータは、例えば介護用ベッド、昇降テーブル、リフタ
ー、車載ジャッキ等、各種機械装置に組み込んだ状態で
使用する。
ータは、例えば介護用ベッド、昇降テーブル、リフタ
ー、車載ジャッキ等、各種機械装置に組み込んだ状態で
使用する。
【0002】
【従来の技術】例えば介護用ベッドにはリニアアクチュ
エータを組み込み、手動ハンドル或は電動モータを駆動
源として、被介護者を寝かせたベッドの角度調節等を自
在としている。この様なリニアアクチュエータには、次
の(1)(2)の機能が要求される。 (1) 手動ハンドル或は電動モータの回転運動を、出力軸
の軸方向運動(直線運動)に変換する機能。 (2) 手動ハンドル或は電動モータの停止時に、スラスト
方向に加わる荷重に拘らず、出力軸が変位しない様にす
る機能。 この(1)(2)の様な機能を得るべく、従来から次の〜
に記載された様なリニアアクチュエータが知られてい
る。
エータを組み込み、手動ハンドル或は電動モータを駆動
源として、被介護者を寝かせたベッドの角度調節等を自
在としている。この様なリニアアクチュエータには、次
の(1)(2)の機能が要求される。 (1) 手動ハンドル或は電動モータの回転運動を、出力軸
の軸方向運動(直線運動)に変換する機能。 (2) 手動ハンドル或は電動モータの停止時に、スラスト
方向に加わる荷重に拘らず、出力軸が変位しない様にす
る機能。 この(1)(2)の様な機能を得るべく、従来から次の〜
に記載された様なリニアアクチュエータが知られてい
る。
【0003】 井沢実著、工業調査会発行の「ボール
ねじとその応用技術」 この刊行物の第134〜136頁には、ボールねじによ
り回転運動を直線運動に変換するアクチュエータに関す
る技術、並びに次の(a) 〜(d) の何れかにより、ボール
ねじの逆転防止を図る技術が記載されている。 (a) 駆動モータにブレーキ作用を持たせる。 (b) 駆動歯車に逆転不能なウォームギヤを使用する。 (c) 駆動歯車軸にブレーキ装置を設ける。 (d) 一方向クラッチ又は両方向クラッチを使用する。
ねじとその応用技術」 この刊行物の第134〜136頁には、ボールねじによ
り回転運動を直線運動に変換するアクチュエータに関す
る技術、並びに次の(a) 〜(d) の何れかにより、ボール
ねじの逆転防止を図る技術が記載されている。 (a) 駆動モータにブレーキ作用を持たせる。 (b) 駆動歯車に逆転不能なウォームギヤを使用する。 (c) 駆動歯車軸にブレーキ装置を設ける。 (d) 一方向クラッチ又は両方向クラッチを使用する。
【0004】 トムソン−サギノー社が発行している
リニアアクチュエータのカタログ 特開昭63−47557号公報 特開昭50−31553号公報 これらの刊行物には、ボールねじその他の送りねじによ
り回転運動を直線運動に変換するアクチュエータに関す
る技術、並びにばねクラッチにより送りねじの逆転防止
を図る技術が記載されている。
リニアアクチュエータのカタログ 特開昭63−47557号公報 特開昭50−31553号公報 これらの刊行物には、ボールねじその他の送りねじによ
り回転運動を直線運動に変換するアクチュエータに関す
る技術、並びにばねクラッチにより送りねじの逆転防止
を図る技術が記載されている。
【0005】 特開昭61−38892号公報 この刊行物には、ボールねじにより回転運動を直線運動
に変換するアクチュエータに関する技術、並びにソレノ
イドへの通電に基づいて断接される電動式のクラッチ及
びブレーキにより駆動軸の回転を規制する技術が記載さ
れている。
に変換するアクチュエータに関する技術、並びにソレノ
イドへの通電に基づいて断接される電動式のクラッチ及
びブレーキにより駆動軸の回転を規制する技術が記載さ
れている。
【0006】 実開昭62−63453号公報 この刊行物には、ボールねじにより回転運動を直線運動
に変換するアクチュエータに関する技術、並びにディス
ク状に形成された抵抗体及び一方向クラッチにより、外
部荷重に基づく復帰時の衝撃を緩和する技術が記載され
ている。
に変換するアクチュエータに関する技術、並びにディス
ク状に形成された抵抗体及び一方向クラッチにより、外
部荷重に基づく復帰時の衝撃を緩和する技術が記載され
ている。
【0007】 実開昭62−63454号公報 この刊行物には、ボールねじにより回転運動を直線運動
に変換するアクチュエータに関する技術、並びにこのボ
ールねじに予圧を付与する事により、このボールねじに
抵抗を付加し、逆転時の速度を調節する技術が記載され
ている。
に変換するアクチュエータに関する技術、並びにこのボ
ールねじに予圧を付与する事により、このボールねじに
抵抗を付加し、逆転時の速度を調節する技術が記載され
ている。
【0008】上記〜に記載した各技術は、それぞれ
次に述べる様な解決すべき問題点がある。 に記載された従来技術の場合 先ず、(a) の様に、駆動モータにブレーキ作用を持たせ
る場合には、駆動モータのコスト及び重量が嵩む。又、
(b) の様に駆動歯車に逆転不能なウォームギヤを使用す
る場合には、ウォームギヤのリード角を小さくしない限
り、確実な逆転防止を図れない。一方、リード角を小さ
くすると、噛合効率が悪くなって、十分な動作速度を確
保する為には高速で回転する大型の電動モータを使用す
る必要が生じる。又、手動ハンドルによりアクチュエー
タを駆動する場合には、この手動ハンドルを多数回回転
させなければならず、操作が面倒である。更に、(c) の
様に駆動歯車軸にブレーキ装置を設けたり、或は(d) の
様に一方向クラッチ又は両方向クラッチを使用する構造
の場合には、単独で十分な逆転防止を図ろうとすると、
これらブレーキ装置やクラッチとして大型のものを使用
しなければならず、装置全体が大型化する。 に記載された従来技術の場合 これらの場合には、手動ハンドル或は電動モータにより
送りねじ機構を介して出力軸を変位させる際に、ばねク
ラッチが若干の抵抗となって効率を低下させるだけでな
く、確実な逆転防止効果を得る為には、ばねクラッチと
して相当に大型のものを使用しなければならない。 に記載された従来技術の場合 この場合には、高価な部品を使用する為にリニアアクチ
ュエータ自体が高価になるだけでなく、手動ハンドル或
は電動モータと連動させて電動式のクラッチ及びブレー
キを制御する制御回路が必要になる等、装置全体が高価
になる事が避けられない。 に記載された従来技術の場合 この場合には、ディスク状に形成された抵抗体及び一方
向クラッチの設置スペースが嵩み、装置全体が大型化す
る。しかも、復帰時の衝撃緩和を目的としている為、確
実な逆転防止効果を得る事はできない。 に記載された従来技術の場合 この場合には、逆転時の速度を調節する事はできても、
十分な逆転防止を図る事は不可能である。
次に述べる様な解決すべき問題点がある。 に記載された従来技術の場合 先ず、(a) の様に、駆動モータにブレーキ作用を持たせ
る場合には、駆動モータのコスト及び重量が嵩む。又、
(b) の様に駆動歯車に逆転不能なウォームギヤを使用す
る場合には、ウォームギヤのリード角を小さくしない限
り、確実な逆転防止を図れない。一方、リード角を小さ
くすると、噛合効率が悪くなって、十分な動作速度を確
保する為には高速で回転する大型の電動モータを使用す
る必要が生じる。又、手動ハンドルによりアクチュエー
タを駆動する場合には、この手動ハンドルを多数回回転
させなければならず、操作が面倒である。更に、(c) の
様に駆動歯車軸にブレーキ装置を設けたり、或は(d) の
様に一方向クラッチ又は両方向クラッチを使用する構造
の場合には、単独で十分な逆転防止を図ろうとすると、
これらブレーキ装置やクラッチとして大型のものを使用
しなければならず、装置全体が大型化する。 に記載された従来技術の場合 これらの場合には、手動ハンドル或は電動モータにより
送りねじ機構を介して出力軸を変位させる際に、ばねク
ラッチが若干の抵抗となって効率を低下させるだけでな
く、確実な逆転防止効果を得る為には、ばねクラッチと
して相当に大型のものを使用しなければならない。 に記載された従来技術の場合 この場合には、高価な部品を使用する為にリニアアクチ
ュエータ自体が高価になるだけでなく、手動ハンドル或
は電動モータと連動させて電動式のクラッチ及びブレー
キを制御する制御回路が必要になる等、装置全体が高価
になる事が避けられない。 に記載された従来技術の場合 この場合には、ディスク状に形成された抵抗体及び一方
向クラッチの設置スペースが嵩み、装置全体が大型化す
る。しかも、復帰時の衝撃緩和を目的としている為、確
実な逆転防止効果を得る事はできない。 に記載された従来技術の場合 この場合には、逆転時の速度を調節する事はできても、
十分な逆転防止を図る事は不可能である。
【0009】
【先発明の説明】上述の様な不都合を解消すべく、本発
明者は先に、図8〜9に示す様なリニアアクチュエータ
を発明した(特願平7−139699号)。先ず、この
先発明に係るリニアアクチュエータに就いて説明する。
この図8〜9に示したリニアアクチュエータは、例えば
手動ハンドルを操作する事により背もたれの角度を調節
する介護用ベッドの角度調節装置の様に、使用時に圧縮
方向のスラスト荷重が加わる部分に組み付けられる。ハ
ウジング1は、例えばアルミニウム合金をダイキャスト
成形する事により造られる。このハウジング1の基端部
(図8〜9の左端部)の直径方向反対位置に設けられた
1対のねじ孔2、2には、それぞれ図示しないボルトの
端部を螺合させて、上記ハウジング1を上記介護用ベッ
ドのフレーム等に、揺動自在に支持する。
明者は先に、図8〜9に示す様なリニアアクチュエータ
を発明した(特願平7−139699号)。先ず、この
先発明に係るリニアアクチュエータに就いて説明する。
この図8〜9に示したリニアアクチュエータは、例えば
手動ハンドルを操作する事により背もたれの角度を調節
する介護用ベッドの角度調節装置の様に、使用時に圧縮
方向のスラスト荷重が加わる部分に組み付けられる。ハ
ウジング1は、例えばアルミニウム合金をダイキャスト
成形する事により造られる。このハウジング1の基端部
(図8〜9の左端部)の直径方向反対位置に設けられた
1対のねじ孔2、2には、それぞれ図示しないボルトの
端部を螺合させて、上記ハウジング1を上記介護用ベッ
ドのフレーム等に、揺動自在に支持する。
【0010】この様なハウジング1の内側には回転軸3
の基端部(図8〜9の左端部)を、深溝型の玉軸受4に
より、回転のみ自在に支持している。この玉軸受4は、
上記回転軸3に加わるラジアル荷重の他、上記圧縮方向
のスラスト荷重も支承する。この為、上記玉軸受4を構
成する外輪5の軸方向片端面(図8〜9の左端面)は、
上記ハウジング1の内周面に止着した止め輪6に突き当
てている。
の基端部(図8〜9の左端部)を、深溝型の玉軸受4に
より、回転のみ自在に支持している。この玉軸受4は、
上記回転軸3に加わるラジアル荷重の他、上記圧縮方向
のスラスト荷重も支承する。この為、上記玉軸受4を構
成する外輪5の軸方向片端面(図8〜9の左端面)は、
上記ハウジング1の内周面に止着した止め輪6に突き当
てている。
【0011】又、上記回転軸3の基端で上記玉軸受4か
ら突出した部分には、自在継手7を構成する一方(図8
の右方)のヨーク8を、スプリングピン9により結合固
定している。そして、上記自在継手7を構成する他方
(図8の左方)のヨーク10に、入力部である手動ハン
ドル11の端部を結合している。この手動ハンドル11
は、リニアアクチュエータを伸縮させる際に、作業者が
手で回転させる。
ら突出した部分には、自在継手7を構成する一方(図8
の右方)のヨーク8を、スプリングピン9により結合固
定している。そして、上記自在継手7を構成する他方
(図8の左方)のヨーク10に、入力部である手動ハン
ドル11の端部を結合している。この手動ハンドル11
は、リニアアクチュエータを伸縮させる際に、作業者が
手で回転させる。
【0012】一方、上記回転軸3の基端部を除く部分に
は、断面が円弧形の螺旋溝を形成する事により、ボール
ねじ部12としている。そしてこのボールねじ部12の
周囲にボールナット13を、複数のボール14、14を
介して螺合させている。そしてこのボールナット13の
先端部(図8〜9の右端部)に形成した結合筒部15
に、円筒状の出力軸16の基端部(図8〜9の左端部)
を螺合固定している。又、上記ボールナット13及び出
力軸16の周囲はテーパ円筒状のカバー17により覆っ
ている。尚、上記出力軸16及びボールナット13は、
この出力軸16の先端部(図8の右端部)を介護用ベッ
ドの背もたれ部分等の所定部分に結合する事により、回
転防止が図られる。従って、リニアアクチュエータの組
み付け状態では、上記ボールナット13は上記回転軸3
の周囲に、この回転軸3の軸方向(図8〜9の左右方
向)に亙る変位のみを自在に支持される。尚、上記カバ
ー17は、合成樹脂、或は金属により造られており、そ
の基端部(図8〜9の左端部)内周面に形成された突条
18を前記ハウジング1の外周面に形成した凹溝19に
係止し、更にバンド20で締め付ける事により、上記ハ
ウジング1に結合固定している。
は、断面が円弧形の螺旋溝を形成する事により、ボール
ねじ部12としている。そしてこのボールねじ部12の
周囲にボールナット13を、複数のボール14、14を
介して螺合させている。そしてこのボールナット13の
先端部(図8〜9の右端部)に形成した結合筒部15
に、円筒状の出力軸16の基端部(図8〜9の左端部)
を螺合固定している。又、上記ボールナット13及び出
力軸16の周囲はテーパ円筒状のカバー17により覆っ
ている。尚、上記出力軸16及びボールナット13は、
この出力軸16の先端部(図8の右端部)を介護用ベッ
ドの背もたれ部分等の所定部分に結合する事により、回
転防止が図られる。従って、リニアアクチュエータの組
み付け状態では、上記ボールナット13は上記回転軸3
の周囲に、この回転軸3の軸方向(図8〜9の左右方
向)に亙る変位のみを自在に支持される。尚、上記カバ
ー17は、合成樹脂、或は金属により造られており、そ
の基端部(図8〜9の左端部)内周面に形成された突条
18を前記ハウジング1の外周面に形成した凹溝19に
係止し、更にバンド20で締め付ける事により、上記ハ
ウジング1に結合固定している。
【0013】又、前記回転軸3の一部で上記ボールねじ
部12の基端部分(図8〜9の左端部分)には、このボ
ールねじ部12側が大径となった段部21を形成してい
る。そして、この段部21に、円輪形の間座22の内周
縁部に形成した円筒部23の軸方向片面(図8〜9の右
側面)を突き当てている。従って、上記回転軸3に図8
〜9の左方向に加わる圧縮スラスト荷重は、上記間座2
2に伝達される。又、この間座22の内周縁は上記回転
軸3の外周面に、締まり嵌めにより嵌合しているか、或
は非円形周面同士で嵌合している。従って上記間座22
は、上記回転軸3と共に回転する。
部12の基端部分(図8〜9の左端部分)には、このボ
ールねじ部12側が大径となった段部21を形成してい
る。そして、この段部21に、円輪形の間座22の内周
縁部に形成した円筒部23の軸方向片面(図8〜9の右
側面)を突き当てている。従って、上記回転軸3に図8
〜9の左方向に加わる圧縮スラスト荷重は、上記間座2
2に伝達される。又、この間座22の内周縁は上記回転
軸3の外周面に、締まり嵌めにより嵌合しているか、或
は非円形周面同士で嵌合している。従って上記間座22
は、上記回転軸3と共に回転する。
【0014】又、上記回転軸3の一部で、前記ヨーク8
の設置部分と上記間座22との間部分には、滑り軸受2
4を外嵌している。前記玉軸受4を構成する内輪25
は、この滑り軸受24の端部に外嵌している。又、この
滑り軸受24の残り部分の周囲には、円筒状の間筒26
を、回転自在に支持している。そして、この間筒26の
外周面と前記ハウジング1の内周面との間に、一方向ク
ラッチの一種であるローラクラッチ27を設けている。
即ち、内周面をカム面とした外輪28を上記ハウジング
1に内嵌固定し、この外輪28がハウジング1に対して
回転しない様にしている。そして、この外輪28の内周
面と上記間筒26の外周面との間に、複数本のローラ2
9、29を設けている。周知の様にこれら各ローラ2
9、29は、回転しない保持器との間に設けられたばね
により、円周方向一方向に弾性的に押圧されている。従
って、上記間筒26が所定方向に回転する場合には上記
各ローラ29、29が上記カム面に食い込む事なく、こ
の間筒26の回転が許容される。これに対して、上記間
筒26が上記所定方向とは反対方向に回転すると、上記
各ローラ29、29が上記カム面に食い込み、上記間筒
26がハウジング1の内側で回転しなくなる。
の設置部分と上記間座22との間部分には、滑り軸受2
4を外嵌している。前記玉軸受4を構成する内輪25
は、この滑り軸受24の端部に外嵌している。又、この
滑り軸受24の残り部分の周囲には、円筒状の間筒26
を、回転自在に支持している。そして、この間筒26の
外周面と前記ハウジング1の内周面との間に、一方向ク
ラッチの一種であるローラクラッチ27を設けている。
即ち、内周面をカム面とした外輪28を上記ハウジング
1に内嵌固定し、この外輪28がハウジング1に対して
回転しない様にしている。そして、この外輪28の内周
面と上記間筒26の外周面との間に、複数本のローラ2
9、29を設けている。周知の様にこれら各ローラ2
9、29は、回転しない保持器との間に設けられたばね
により、円周方向一方向に弾性的に押圧されている。従
って、上記間筒26が所定方向に回転する場合には上記
各ローラ29、29が上記カム面に食い込む事なく、こ
の間筒26の回転が許容される。これに対して、上記間
筒26が上記所定方向とは反対方向に回転すると、上記
各ローラ29、29が上記カム面に食い込み、上記間筒
26がハウジング1の内側で回転しなくなる。
【0015】更に、上記間筒26の軸方向一端部(図8
〜9の右端部)外周面には、外向フランジ状の鍔部30
を形成し、この鍔部30の片面(図8〜9の右側面)
を、上記間筒26の軸方向一端面としている。そして、
この鍔部30の片面と上記間座22との間に、摩擦プレ
ート31を挟持している。この摩擦プレート31は、少
なくとも軸方向両側面を摩擦係数の大きな材料により造
られて、相手面である前記間座22の片面(図8〜9の
左面)及び上記間筒26の軸方向一端面である上記鍔部
30の片面と摩擦係合する。但し、摩擦係合状態を一定
にする為、間座22と間筒26とが相対回転した状態で
は、何れか一方の摩擦係合面が摺動(相対変位)し、他
方の摩擦係合面が相対変位しない様にしている。従っ
て、一方の対向面(例えば、間座22の片面と摩擦プレ
ート31の片面)は接着しても良い。
〜9の右端部)外周面には、外向フランジ状の鍔部30
を形成し、この鍔部30の片面(図8〜9の右側面)
を、上記間筒26の軸方向一端面としている。そして、
この鍔部30の片面と上記間座22との間に、摩擦プレ
ート31を挟持している。この摩擦プレート31は、少
なくとも軸方向両側面を摩擦係数の大きな材料により造
られて、相手面である前記間座22の片面(図8〜9の
左面)及び上記間筒26の軸方向一端面である上記鍔部
30の片面と摩擦係合する。但し、摩擦係合状態を一定
にする為、間座22と間筒26とが相対回転した状態で
は、何れか一方の摩擦係合面が摺動(相対変位)し、他
方の摩擦係合面が相対変位しない様にしている。従っ
て、一方の対向面(例えば、間座22の片面と摩擦プレ
ート31の片面)は接着しても良い。
【0016】上述の様に構成される先発明のリニアアク
チュエータは、前述の様に、前記ハウジング1の基端部
に形成したねじ孔2、2に螺合したボルトにより、この
ハウジング1を揺動自在に支持する。又、前記出力軸1
6の先端部に形成した変位側取付部32を変位軸に、そ
れぞれ枢支する。この変位軸は上記ボルトに近づく方向
に変位する傾向となっているので、この先発明のリニア
アクチュエータは、上記出力軸16に圧縮方向のスラス
ト荷重が加わる状態で使用される。この様に組み付けら
れた状態で先発明のリニアアクチュエータは、次の様に
作用する事により、前記手動ハンドル11の回転方向に
基づいて上記出力軸16を軸方向に亙り変位させる。
チュエータは、前述の様に、前記ハウジング1の基端部
に形成したねじ孔2、2に螺合したボルトにより、この
ハウジング1を揺動自在に支持する。又、前記出力軸1
6の先端部に形成した変位側取付部32を変位軸に、そ
れぞれ枢支する。この変位軸は上記ボルトに近づく方向
に変位する傾向となっているので、この先発明のリニア
アクチュエータは、上記出力軸16に圧縮方向のスラス
ト荷重が加わる状態で使用される。この様に組み付けら
れた状態で先発明のリニアアクチュエータは、次の様に
作用する事により、前記手動ハンドル11の回転方向に
基づいて上記出力軸16を軸方向に亙り変位させる。
【0017】先ず、上記手動ハンドル11を所定方向に
回転させ、上記出力軸16を上記スラスト荷重に抗し変
位させる事により、リニアアクチュエータを伸長させる
際の作用に就いて説明する。この場合には自在継手7を
介して回転軸3が所定方向に回転し、ローラクラッチ2
7はロックする事なく、間筒26はハウジング1に対し
て回転自在である。従ってこの状態では、間筒26と摩
擦プレート31と間座22とは回転軸3と共に回転し、
これら各部材26、31、22の存在がこの回転軸3の
回転に対し抵抗とはならない。又、ローラクラッチ27
はニードル軸受の如く作用して、上記間筒26の回転を
許容する。従って、一方向クラッチであるローラクラッ
チ27の存在も、回転軸3の回転に対し抵抗とはならな
い。
回転させ、上記出力軸16を上記スラスト荷重に抗し変
位させる事により、リニアアクチュエータを伸長させる
際の作用に就いて説明する。この場合には自在継手7を
介して回転軸3が所定方向に回転し、ローラクラッチ2
7はロックする事なく、間筒26はハウジング1に対し
て回転自在である。従ってこの状態では、間筒26と摩
擦プレート31と間座22とは回転軸3と共に回転し、
これら各部材26、31、22の存在がこの回転軸3の
回転に対し抵抗とはならない。又、ローラクラッチ27
はニードル軸受の如く作用して、上記間筒26の回転を
許容する。従って、一方向クラッチであるローラクラッ
チ27の存在も、回転軸3の回転に対し抵抗とはならな
い。
【0018】この結果、上記手動ハンドル11の回転に
伴って上記回転軸3が、所定方向に円滑に回転する。そ
して、この回転軸3のボールねじ部12に螺合したボー
ルナット13が、このボールねじ部12の先端方向(図
8〜9の右方向)に変位し、上記出力軸16を上記スラ
スト荷重に抗して変位させる。この際、上述の様に、逆
転防止機構を構成する上記間筒26と摩擦プレート31
と間座22とローラクラッチ27との存在が出力軸16
を変位させる事に対して抵抗とはならない。従って、上
記手動ハンドル11の駆動力は、上記出力軸16を変位
させる事に有効に使われる。この結果、作業者が手動ハ
ンドル11に加える力を徒に大きくしなくても、十分に
リニアアクチュエータを伸長させる事ができる。
伴って上記回転軸3が、所定方向に円滑に回転する。そ
して、この回転軸3のボールねじ部12に螺合したボー
ルナット13が、このボールねじ部12の先端方向(図
8〜9の右方向)に変位し、上記出力軸16を上記スラ
スト荷重に抗して変位させる。この際、上述の様に、逆
転防止機構を構成する上記間筒26と摩擦プレート31
と間座22とローラクラッチ27との存在が出力軸16
を変位させる事に対して抵抗とはならない。従って、上
記手動ハンドル11の駆動力は、上記出力軸16を変位
させる事に有効に使われる。この結果、作業者が手動ハ
ンドル11に加える力を徒に大きくしなくても、十分に
リニアアクチュエータを伸長させる事ができる。
【0019】次に、上記手動ハンドル11を停止させた
状態では、上記スラスト荷重に基づいて出力軸16から
ボールナット13、複数のボール14、14を介してボ
ールねじ部12に加わる力により、上記回転軸3が上記
所定方向とは反対方向に回転する傾向となる。同時に上
記間筒26が、この回転軸3と同方向に回転する傾向と
なる。この結果、上記ローラクラッチ27がロックし、
上記間筒26がハウジング1に対して回転しなくなる。
この状態では、上記回転軸3を回転させる為には、上記
摩擦プレート31の側面と相手面である前記鍔部30の
片面とを滑らせる必要がある。従って、これら摩擦プレ
ート31の側面と鍔部30の片面との間の摩擦係数を設
計的に定められる所望値に規制する事により、上記スラ
スト荷重に基づいて上記回転軸3が回転する事を防止で
きる。
状態では、上記スラスト荷重に基づいて出力軸16から
ボールナット13、複数のボール14、14を介してボ
ールねじ部12に加わる力により、上記回転軸3が上記
所定方向とは反対方向に回転する傾向となる。同時に上
記間筒26が、この回転軸3と同方向に回転する傾向と
なる。この結果、上記ローラクラッチ27がロックし、
上記間筒26がハウジング1に対して回転しなくなる。
この状態では、上記回転軸3を回転させる為には、上記
摩擦プレート31の側面と相手面である前記鍔部30の
片面とを滑らせる必要がある。従って、これら摩擦プレ
ート31の側面と鍔部30の片面との間の摩擦係数を設
計的に定められる所望値に規制する事により、上記スラ
スト荷重に基づいて上記回転軸3が回転する事を防止で
きる。
【0020】更に、上記手動ハンドル11を、上記所定
方向とは反対方向に回転させた状態で上記回転軸3に
は、上記スラスト荷重に基づいて加わるトルクに加え
て、上記手動ハンドル11から自在継手7を介して伝達
されるトルクが、上記反対方向に加わる。従って上記手
動ハンドル11は、上記摩擦プレート31の側面と鍔部
30の片面との間に作用する摩擦力に抗して回転する。
この際、この摩擦力が上記手動ハンドル11の回転に対
する抵抗となるので、この手動ハンドル11の回転が急
激に行なわれる事が防止される。従って、上記摩擦プレ
ート31の側面と鍔部30の片面との間の摩擦係数を適
正値にすれば、リニアアクチュエータの伸長だけでなく
収縮を円滑に行なわせる事ができる。
方向とは反対方向に回転させた状態で上記回転軸3に
は、上記スラスト荷重に基づいて加わるトルクに加え
て、上記手動ハンドル11から自在継手7を介して伝達
されるトルクが、上記反対方向に加わる。従って上記手
動ハンドル11は、上記摩擦プレート31の側面と鍔部
30の片面との間に作用する摩擦力に抗して回転する。
この際、この摩擦力が上記手動ハンドル11の回転に対
する抵抗となるので、この手動ハンドル11の回転が急
激に行なわれる事が防止される。従って、上記摩擦プレ
ート31の側面と鍔部30の片面との間の摩擦係数を適
正値にすれば、リニアアクチュエータの伸長だけでなく
収縮を円滑に行なわせる事ができる。
【0021】上記摩擦プレート31の側面と鍔部30の
片面との間の摩擦係数の設定方法は次の通りである。
尚、以下の説明で使用する符号の意味は、それぞれ次の
通りである。又、この説明に使用する図10では、間筒
26を厚肉円筒状に形成しているが、この間筒26の作
用自体は、図8〜9に示したものと同様である。 F : 出力軸16に圧縮方向に加わるスラスト荷重 μ : 摩擦プレート31の側面と間筒26の軸方向一
端面(図8〜9に於ける鍔部30の片面)との間の摩擦
係数 D : 摩擦プレート31の側面と間筒26の軸方向一
端面(図8〜9に於ける鍔部30の片面)との接触部の
平均直径 L : ボールねじのリード T : リニアアクチュエータを伸長させる為に、回転
軸3に加えるべき作動トルク T´: 圧縮方向のスラスト荷重に基づいて回転軸3に
加わるトルク Tb : 摩擦プレート31の側面と間筒26の軸方向一
端面(図8〜9に於ける鍔部30の片面)との間の摩擦
に基づくブレーキトルク η : 手動ハンドル11の正転時に於けるボールねじ
の伝達効率 η´: 手動ハンドル11の逆転時に於けるボールねじ
の伝達効率
片面との間の摩擦係数の設定方法は次の通りである。
尚、以下の説明で使用する符号の意味は、それぞれ次の
通りである。又、この説明に使用する図10では、間筒
26を厚肉円筒状に形成しているが、この間筒26の作
用自体は、図8〜9に示したものと同様である。 F : 出力軸16に圧縮方向に加わるスラスト荷重 μ : 摩擦プレート31の側面と間筒26の軸方向一
端面(図8〜9に於ける鍔部30の片面)との間の摩擦
係数 D : 摩擦プレート31の側面と間筒26の軸方向一
端面(図8〜9に於ける鍔部30の片面)との接触部の
平均直径 L : ボールねじのリード T : リニアアクチュエータを伸長させる為に、回転
軸3に加えるべき作動トルク T´: 圧縮方向のスラスト荷重に基づいて回転軸3に
加わるトルク Tb : 摩擦プレート31の側面と間筒26の軸方向一
端面(図8〜9に於ける鍔部30の片面)との間の摩擦
に基づくブレーキトルク η : 手動ハンドル11の正転時に於けるボールねじ
の伝達効率 η´: 手動ハンドル11の逆転時に於けるボールねじ
の伝達効率
【0022】 T=(F・L)/(2・π・η) −−− (1) であり、 T´=(F・L・η´)/(2・π) −−− (2) であり、 Tb =(μ・F・D)/2 −−− (3) である。手動ハンドル11から手を離した状態でも、リ
ニアアクチュエータの全長がスラスト荷重により縮まら
ない為には、 Tb >T´ −−− (4) である必要がある。又、作業者が手動ハンドル11に加
えるトルクを小さく抑える為には、リニアアクチュエー
タの全長を収縮させる際に手動ハンドル11に加えるべ
きトルクを、伸長させる際に手動ハンドル11に加える
べきトルク以下にする事が好ましい。又、リニアアクチ
ュエータの収縮時に手動ハンドル11に加えるべきトル
クは、(Tb −T´)に比例する。従って、 T≧(Tb −T´) −−− (5) である事が好ましい。(4)(5)式をまとめると、 T+T´≧Tb >T´ −−− (6) となる。更にこの(6)式に前記(1)〜(3)式を代
入すると、 (L/π・D)・{η´+(1/η)}≧μ>(L・η´)/(π・D) −−− (7) 例えば、介護用ベッドに組み込まれるリニアアクチュエ
ータの場合には、L≒5mm、D≒20mm、η≒η´≒
0.9程度のものが造られる。この条件を上記(7)式
に代入すると、 0.16≧μ>0.07 −−− (8) とする事により、手動ハンドル11に加えるべきトルク
を小さくして、しかもこの手動ハンドル11から手を離
した状態で収縮する事のないリニアアクチュエータを構
成できる事が分る。
ニアアクチュエータの全長がスラスト荷重により縮まら
ない為には、 Tb >T´ −−− (4) である必要がある。又、作業者が手動ハンドル11に加
えるトルクを小さく抑える為には、リニアアクチュエー
タの全長を収縮させる際に手動ハンドル11に加えるべ
きトルクを、伸長させる際に手動ハンドル11に加える
べきトルク以下にする事が好ましい。又、リニアアクチ
ュエータの収縮時に手動ハンドル11に加えるべきトル
クは、(Tb −T´)に比例する。従って、 T≧(Tb −T´) −−− (5) である事が好ましい。(4)(5)式をまとめると、 T+T´≧Tb >T´ −−− (6) となる。更にこの(6)式に前記(1)〜(3)式を代
入すると、 (L/π・D)・{η´+(1/η)}≧μ>(L・η´)/(π・D) −−− (7) 例えば、介護用ベッドに組み込まれるリニアアクチュエ
ータの場合には、L≒5mm、D≒20mm、η≒η´≒
0.9程度のものが造られる。この条件を上記(7)式
に代入すると、 0.16≧μ>0.07 −−− (8) とする事により、手動ハンドル11に加えるべきトルク
を小さくして、しかもこの手動ハンドル11から手を離
した状態で収縮する事のないリニアアクチュエータを構
成できる事が分る。
【0023】尚、図8〜10の例は、リニアアクチュエ
ータに圧縮方向の荷重が加わる場合を示しているが、構
成各部材の軸方向に亙る配列順序を図8〜10とは逆に
する事により、引っ張り方向に亙るスラスト荷重が加わ
る部分にも使用できる。更には、軸方向に亙る配列順序
を互いに逆方向にした構成各部材を2組設ける事によ
り、両方向のスラスト荷重が加わる部分にも使用でき
る。これらは何れも、前記特願平7−139699号に
開示されている。又、伸縮作業を電動式に行なわせる構
造も、特願平7−123721号に記載されている。
ータに圧縮方向の荷重が加わる場合を示しているが、構
成各部材の軸方向に亙る配列順序を図8〜10とは逆に
する事により、引っ張り方向に亙るスラスト荷重が加わ
る部分にも使用できる。更には、軸方向に亙る配列順序
を互いに逆方向にした構成各部材を2組設ける事によ
り、両方向のスラスト荷重が加わる部分にも使用でき
る。これらは何れも、前記特願平7−139699号に
開示されている。又、伸縮作業を電動式に行なわせる構
造も、特願平7−123721号に記載されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用する、先発明に係るリニアアクチュエータは、前述の
従来から知られた構造が有する不都合を何れも解消する
事ができる。但し、より実用性を高める為には、スラス
ト荷重の加わる方向への伸縮を迅速に行なえる様に改良
する事が望まれている。即ち、図8〜10に示したリニ
アアクチュエータを例えば介護用ベッドの昇降、或は起
伏に使用した場合、この介護用ベッドを上昇させたり起
こしたりする際には、スラスト荷重に抗してリニアアク
チュエータを伸長させる。反対に、下降させたり背部分
を寝かせたりする際には、上記リニアアクチュエータを
収縮させる。この様にリニアアクチュエータを伸縮させ
るには、伸長させる際には勿論、収縮させる際にも手動
ハンドル11を多数回回転さなければならず、面倒であ
る。又、電動式に伸縮させる構造の場合には、伸長させ
た状態で電動モータが故障したり停電したりすると、ベ
ッドを下降させたり寝かせたりする事ができない。介護
用ベッドの場合、ベッドから患者等を降ろす際には下降
させる必要があり、就寝時には背部分を寝かせる必要が
ある。従って、この様な際にも、上記電動モータによら
ずにリニアアクチュエータを収縮できる構造が望まれ
る。本発明のリニアアクチュエータは、この様な事情に
鑑みて発明したものである。
用する、先発明に係るリニアアクチュエータは、前述の
従来から知られた構造が有する不都合を何れも解消する
事ができる。但し、より実用性を高める為には、スラス
ト荷重の加わる方向への伸縮を迅速に行なえる様に改良
する事が望まれている。即ち、図8〜10に示したリニ
アアクチュエータを例えば介護用ベッドの昇降、或は起
伏に使用した場合、この介護用ベッドを上昇させたり起
こしたりする際には、スラスト荷重に抗してリニアアク
チュエータを伸長させる。反対に、下降させたり背部分
を寝かせたりする際には、上記リニアアクチュエータを
収縮させる。この様にリニアアクチュエータを伸縮させ
るには、伸長させる際には勿論、収縮させる際にも手動
ハンドル11を多数回回転さなければならず、面倒であ
る。又、電動式に伸縮させる構造の場合には、伸長させ
た状態で電動モータが故障したり停電したりすると、ベ
ッドを下降させたり寝かせたりする事ができない。介護
用ベッドの場合、ベッドから患者等を降ろす際には下降
させる必要があり、就寝時には背部分を寝かせる必要が
ある。従って、この様な際にも、上記電動モータによら
ずにリニアアクチュエータを収縮できる構造が望まれ
る。本発明のリニアアクチュエータは、この様な事情に
鑑みて発明したものである。
【0025】
【課題を解決する為の手段】本発明のリニアアクチュエ
ータは、従来から知られているリニアアクチュエータと
同様に、ハウジングと、このハウジングの内側に回転の
み自在に支持された回転軸と、この回転軸に回転力を入
力する為の入力部と、上記回転軸の一部に設けられたボ
ールねじ部と、このボールねじ部の周囲に複数のボール
を介して螺合し、上記回転軸の軸方向に亙る変位のみを
自在に支持されたボールナットとを備える。特に、本発
明のリニアアクチュエータに於いては、上記回転軸の一
部にこの回転軸と共に回転自在に支持されて、この回転
軸に加わるスラスト荷重を受ける間座と、上記回転軸の
周囲にこの回転軸に対する回転を自在として支持された
内側間筒と、この内側間筒の周囲部分で上記ハウジング
の内側に、このハウジングに対する回転自在に保持され
た外側間筒と、この外側間筒と上記ハウジングとの間に
係脱自在に設けられて、係合時に上記ハウジングに対す
る上記外側間筒の回転を不能にする回転阻止部材と、上
記内側間筒の外周面と上記外側間筒の内周面との間に設
けられて、上記スラスト荷重に基づいて上記回転軸が回
転しようとする際にロックする一方向クラッチと、上記
内側間筒の軸方向一端面と上記間座との間に設けられた
摩擦プレートと、上記内側間筒の軸方向他端面と上記ハ
ウジングとの間に設けられて、上記回転軸から間筒に加
わるスラスト荷重を支承する軸受とを備える。
ータは、従来から知られているリニアアクチュエータと
同様に、ハウジングと、このハウジングの内側に回転の
み自在に支持された回転軸と、この回転軸に回転力を入
力する為の入力部と、上記回転軸の一部に設けられたボ
ールねじ部と、このボールねじ部の周囲に複数のボール
を介して螺合し、上記回転軸の軸方向に亙る変位のみを
自在に支持されたボールナットとを備える。特に、本発
明のリニアアクチュエータに於いては、上記回転軸の一
部にこの回転軸と共に回転自在に支持されて、この回転
軸に加わるスラスト荷重を受ける間座と、上記回転軸の
周囲にこの回転軸に対する回転を自在として支持された
内側間筒と、この内側間筒の周囲部分で上記ハウジング
の内側に、このハウジングに対する回転自在に保持され
た外側間筒と、この外側間筒と上記ハウジングとの間に
係脱自在に設けられて、係合時に上記ハウジングに対す
る上記外側間筒の回転を不能にする回転阻止部材と、上
記内側間筒の外周面と上記外側間筒の内周面との間に設
けられて、上記スラスト荷重に基づいて上記回転軸が回
転しようとする際にロックする一方向クラッチと、上記
内側間筒の軸方向一端面と上記間座との間に設けられた
摩擦プレートと、上記内側間筒の軸方向他端面と上記ハ
ウジングとの間に設けられて、上記回転軸から間筒に加
わるスラスト荷重を支承する軸受とを備える。
【0026】
【作用】上述の様に構成される本発明のリニアアクチュ
エータは、回転軸に対してスラスト荷重が加わる状態で
組み付ける。そして、次の様に作用する事により、入力
部から回転軸に付与された回転力の方向に基づいて、ボ
ールナットを軸方向に変位させる。先ず、上記入力部に
より回転軸を所定方向に回転させ、上記ボールナットを
上記スラスト荷重に抗して変位させる際の作用に就いて
説明する。この際には、回転阻止部材を係合させて、ハ
ウジングに対する上記外側間筒の回転を不能にしてお
く。この状態で回転軸を所定方向に回転させると、一方
向クラッチはロックする事なく、内側間筒はハウジング
に対して回転する。従ってこの状態では、内側間筒と摩
擦プレートと間座とは回転軸と共に回転し、これら各部
材の存在がこの回転軸の回転に対して抵抗にならない。
この結果、上記回転軸が、所定方向に円滑に回転する。
そして、この回転軸のボールねじ部に螺合したボールナ
ットが、上記スラスト荷重に抗して軸方向に変位する。
この際、内側間筒、間座、一方向クラッチ、摩擦プレー
トから成る逆転防止機構の存在は、出力軸を変位させる
事に対し抵抗とはならない。次に、上記回転軸を停止さ
せた状態では、上記スラスト荷重に基づいてボールナッ
トから複数のボールを介してボールねじ部に加わる力に
より、上記回転軸が上記所定方向とは反対方向に回転す
る傾向となる。同時に上記内側間筒が、この回転軸と同
方向に回転する傾向となる。この結果、上記一方向クラ
ッチがロックし、上記内側間筒が外側間筒に対して回転
しなくなる。この外側間筒は、回転阻止部材の係合に基
づき、ハウジングに対し回転する事はないので、上記内
側間筒がハウジングに対して回転しなくなる。この状態
では、上記回転軸を回転させる為には、上記摩擦プレー
トの側面と相手面とを滑らせる必要がある。従って、こ
れら摩擦プレートの側面と相手面との間の摩擦係数を、
前述の様にして設計的に定められる所望値に規制する事
により、上記スラスト荷重に基づいて上記回転軸が回転
する事を防止できる。次に、上記回転軸を上記所定方向
とは反対方向に回転させた状態では、上記回転軸に、上
記スラスト荷重に基づいて加わるトルクに加えて、上記
入力部から入力されるトルクが、上記反対方向に加わ
る。従って上記回転軸は、上記摩擦プレートの側面と相
手面との間に作用する摩擦力に抗して回転する。この
際、この摩擦力が上記回転軸の回転に対する抵抗となる
ので、この回転軸が急激に回転する事が防止される。更
に、ボールナットに加わるスラスト荷重に基づき、リニ
アアクチュエータの全長を急激に収縮させる(或は伸長
させる)際には、上記回転阻止部材の係合を外し、上記
外側間筒をハウジングに対して回転自在とする。この状
態では、上記スラスト荷重に基づいてボールナットから
複数のボールを介してボールねじ部に加わる力により、
上記回転軸が上記所定方向とは反対方向に、内側、外側
両間筒及び一方向クラッチと共に回転する。この様に回
転軸が回転する結果、上記ボールナットが上記ボールね
じ部の軸方向に亙って変位し、リニアアクチュエータの
全長が急激に収縮する(或は伸長する)。
エータは、回転軸に対してスラスト荷重が加わる状態で
組み付ける。そして、次の様に作用する事により、入力
部から回転軸に付与された回転力の方向に基づいて、ボ
ールナットを軸方向に変位させる。先ず、上記入力部に
より回転軸を所定方向に回転させ、上記ボールナットを
上記スラスト荷重に抗して変位させる際の作用に就いて
説明する。この際には、回転阻止部材を係合させて、ハ
ウジングに対する上記外側間筒の回転を不能にしてお
く。この状態で回転軸を所定方向に回転させると、一方
向クラッチはロックする事なく、内側間筒はハウジング
に対して回転する。従ってこの状態では、内側間筒と摩
擦プレートと間座とは回転軸と共に回転し、これら各部
材の存在がこの回転軸の回転に対して抵抗にならない。
この結果、上記回転軸が、所定方向に円滑に回転する。
そして、この回転軸のボールねじ部に螺合したボールナ
ットが、上記スラスト荷重に抗して軸方向に変位する。
この際、内側間筒、間座、一方向クラッチ、摩擦プレー
トから成る逆転防止機構の存在は、出力軸を変位させる
事に対し抵抗とはならない。次に、上記回転軸を停止さ
せた状態では、上記スラスト荷重に基づいてボールナッ
トから複数のボールを介してボールねじ部に加わる力に
より、上記回転軸が上記所定方向とは反対方向に回転す
る傾向となる。同時に上記内側間筒が、この回転軸と同
方向に回転する傾向となる。この結果、上記一方向クラ
ッチがロックし、上記内側間筒が外側間筒に対して回転
しなくなる。この外側間筒は、回転阻止部材の係合に基
づき、ハウジングに対し回転する事はないので、上記内
側間筒がハウジングに対して回転しなくなる。この状態
では、上記回転軸を回転させる為には、上記摩擦プレー
トの側面と相手面とを滑らせる必要がある。従って、こ
れら摩擦プレートの側面と相手面との間の摩擦係数を、
前述の様にして設計的に定められる所望値に規制する事
により、上記スラスト荷重に基づいて上記回転軸が回転
する事を防止できる。次に、上記回転軸を上記所定方向
とは反対方向に回転させた状態では、上記回転軸に、上
記スラスト荷重に基づいて加わるトルクに加えて、上記
入力部から入力されるトルクが、上記反対方向に加わ
る。従って上記回転軸は、上記摩擦プレートの側面と相
手面との間に作用する摩擦力に抗して回転する。この
際、この摩擦力が上記回転軸の回転に対する抵抗となる
ので、この回転軸が急激に回転する事が防止される。更
に、ボールナットに加わるスラスト荷重に基づき、リニ
アアクチュエータの全長を急激に収縮させる(或は伸長
させる)際には、上記回転阻止部材の係合を外し、上記
外側間筒をハウジングに対して回転自在とする。この状
態では、上記スラスト荷重に基づいてボールナットから
複数のボールを介してボールねじ部に加わる力により、
上記回転軸が上記所定方向とは反対方向に、内側、外側
両間筒及び一方向クラッチと共に回転する。この様に回
転軸が回転する結果、上記ボールナットが上記ボールね
じ部の軸方向に亙って変位し、リニアアクチュエータの
全長が急激に収縮する(或は伸長する)。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本例の特徴は、圧縮方向に
加わるスラスト荷重によってリニアアクチュエータの全
長を迅速に縮める部分の構造にある。その他の部分の構
造及び作用は、前述の図8〜9に示した先発明の構造と
同様であるから、技術的に同等の部分に就いては同一符
号を付して重複する説明を省略若しくは簡略にし、以
下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
の第1例を示している。尚、本例の特徴は、圧縮方向に
加わるスラスト荷重によってリニアアクチュエータの全
長を迅速に縮める部分の構造にある。その他の部分の構
造及び作用は、前述の図8〜9に示した先発明の構造と
同様であるから、技術的に同等の部分に就いては同一符
号を付して重複する説明を省略若しくは簡略にし、以
下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0028】回転軸3の周囲には内側間筒33を、この
回転軸3に対する回転を自在として外嵌支持している。
この内側間筒33は、前述の図8〜9に示した先発明に
係る構造の間筒26に対応する部材である。又、ハウジ
ング1の内側で上記内側間筒33の周囲部分には外側間
筒34を、上記ハウジング1に対する回転自在に内嵌保
持している。この外側間筒34と上記ハウジング1との
間には、回転阻止部材であるストッパピン35を、係脱
自在に設けている。そして、このストッパピン35と上
記外側間筒34との係合時に、上記ハウジング1に対す
る上記外側間筒34の回転を不能にする様に構成してい
る。
回転軸3に対する回転を自在として外嵌支持している。
この内側間筒33は、前述の図8〜9に示した先発明に
係る構造の間筒26に対応する部材である。又、ハウジ
ング1の内側で上記内側間筒33の周囲部分には外側間
筒34を、上記ハウジング1に対する回転自在に内嵌保
持している。この外側間筒34と上記ハウジング1との
間には、回転阻止部材であるストッパピン35を、係脱
自在に設けている。そして、このストッパピン35と上
記外側間筒34との係合時に、上記ハウジング1に対す
る上記外側間筒34の回転を不能にする様に構成してい
る。
【0029】即ち、上記ハウジング1の一部側面(図1
〜2の上面)に第一のシリンダ部36を、このハウジン
グ1の直径方向に亙り設けている。そして、この第一の
シリンダ部36内に上記ストッパピン35を、上記直径
方向に亙る変位自在に嵌装している。又、上記第一のシ
リンダ部36の外端(図1〜2の上端)開口部に螺着し
た蓋体37の内端面(図1〜2の下端面)と上記ストッ
パピン35の外端面(図1〜2の上端面)との間には圧
縮ばね38を設けて、上記ストッパピン35に、内方
(図1〜2の下方)に向く弾力を付与している。又、上
記ストッパピン35の内端面(図1〜2の下端面)に
は、突出部39を形成している。この突出部39は、先
端(図1〜2の下端)に向う程外径が小さくなる方向に
傾斜したテーパ状に形成されている。
〜2の上面)に第一のシリンダ部36を、このハウジン
グ1の直径方向に亙り設けている。そして、この第一の
シリンダ部36内に上記ストッパピン35を、上記直径
方向に亙る変位自在に嵌装している。又、上記第一のシ
リンダ部36の外端(図1〜2の上端)開口部に螺着し
た蓋体37の内端面(図1〜2の下端面)と上記ストッ
パピン35の外端面(図1〜2の上端面)との間には圧
縮ばね38を設けて、上記ストッパピン35に、内方
(図1〜2の下方)に向く弾力を付与している。又、上
記ストッパピン35の内端面(図1〜2の下端面)に
は、突出部39を形成している。この突出部39は、先
端(図1〜2の下端)に向う程外径が小さくなる方向に
傾斜したテーパ状に形成されている。
【0030】又、上記蓋体37の中心部には貫通孔40
を形成している。又、上記ストッパピン35の外端面中
央部にはケーブル41の一端部を結合し、上記貫通孔4
0を通じてこのケーブル41を、上記第一のシリンダ3
6外に導出している。このケーブル41は、図示しない
プーリ或はアウターチューブにより所定部分に導くと共
に、他端部にやはり図示しない把手を設けている。従っ
て、上記ストッパピン35は、この把手を引く事によ
り、上記ハウジング1の内側から退避する方向に変位す
る。
を形成している。又、上記ストッパピン35の外端面中
央部にはケーブル41の一端部を結合し、上記貫通孔4
0を通じてこのケーブル41を、上記第一のシリンダ3
6外に導出している。このケーブル41は、図示しない
プーリ或はアウターチューブにより所定部分に導くと共
に、他端部にやはり図示しない把手を設けている。従っ
て、上記ストッパピン35は、この把手を引く事によ
り、上記ハウジング1の内側から退避する方向に変位す
る。
【0031】一方、上記外側間筒34の外周面には複数
本(図示の例では4本)の凹溝50、50を、円周方向
等間隔に、それぞれ軸方向(図1の左右方向、図2の表
裏方向)に亙り形成している。これら各凹溝50、50
は、それぞれ上記突出部39ががたつきなく進入自在な
幅寸法を有する。上記ストッパピン35内端部の突出部
39は、上記圧縮ばね38の弾力に基づき上記第一のシ
リンダ部36内で変位した状態で、何れかの凹溝50と
係合する。そして、この様に突出部39と凹溝50とが
係合した状態では、上記外側間筒34がハウジング1内
で回転しなくなる。
本(図示の例では4本)の凹溝50、50を、円周方向
等間隔に、それぞれ軸方向(図1の左右方向、図2の表
裏方向)に亙り形成している。これら各凹溝50、50
は、それぞれ上記突出部39ががたつきなく進入自在な
幅寸法を有する。上記ストッパピン35内端部の突出部
39は、上記圧縮ばね38の弾力に基づき上記第一のシ
リンダ部36内で変位した状態で、何れかの凹溝50と
係合する。そして、この様に突出部39と凹溝50とが
係合した状態では、上記外側間筒34がハウジング1内
で回転しなくなる。
【0032】この様な外側間筒34の内周面と上記内側
間筒33の外周面との間には、一方向クラッチであるロ
ーラクラッチ27を設けている。即ち、上記外側間筒3
4に上記ローラクラッチ27を構成する外輪28を、回
転しない程度に十分な締まり嵌めで内嵌固定し、この外
輪28の内側に配置したローラ29、29を、上記内側
間筒33の外周面に当接させている。
間筒33の外周面との間には、一方向クラッチであるロ
ーラクラッチ27を設けている。即ち、上記外側間筒3
4に上記ローラクラッチ27を構成する外輪28を、回
転しない程度に十分な締まり嵌めで内嵌固定し、この外
輪28の内側に配置したローラ29、29を、上記内側
間筒33の外周面に当接させている。
【0033】又、図示の例では、上記ハウジング1の他
部側面(図1〜2の下面)で上記第一のシリンダ部36
と直径方向反対位置に第二のシリンダ部42を、このハ
ウジング1の直径方向に亙り設けている。そして、この
第二のシリンダ部42内にブレーキパッド43を、上記
直径方向に亙る変位自在に嵌装している。又、上記第二
のシリンダ部42の外端(図1〜2の下端)開口部に螺
着した蓋体44の内端面(図1〜2の上端面)と上記ブ
レーキパッド43の外端面(図1〜2の下端面)との間
には圧縮ばね45を設けて、上記ブレーキパッド43の
内端面(図1〜2の上端面)を上記外側間筒34の外周
面に、弾性的に押圧している。このブレーキパッド43
は、上記突出部39と凹溝50との係合が外れた状態
で、上記外側間筒34のハウジング1の内側での回転速
度を抑える役目を果たす。
部側面(図1〜2の下面)で上記第一のシリンダ部36
と直径方向反対位置に第二のシリンダ部42を、このハ
ウジング1の直径方向に亙り設けている。そして、この
第二のシリンダ部42内にブレーキパッド43を、上記
直径方向に亙る変位自在に嵌装している。又、上記第二
のシリンダ部42の外端(図1〜2の下端)開口部に螺
着した蓋体44の内端面(図1〜2の上端面)と上記ブ
レーキパッド43の外端面(図1〜2の下端面)との間
には圧縮ばね45を設けて、上記ブレーキパッド43の
内端面(図1〜2の上端面)を上記外側間筒34の外周
面に、弾性的に押圧している。このブレーキパッド43
は、上記突出部39と凹溝50との係合が外れた状態
で、上記外側間筒34のハウジング1の内側での回転速
度を抑える役目を果たす。
【0034】更に、図示の例では、カバー17の先端部
(図1の右端部)に固定環46を支持固定し、この固定
環46に緩衝ばね47の基端部(図1の左端部)を突き
当てている。そして、この緩衝ばね47の先端部(図1
の右端部)に、出力軸16の中間部先端寄り部分に外嵌
固定した可動環48を対向させている。上記緩衝ばね4
7は、リニアアクチュエータの全長が勢い良く縮まった
場合に、上記固定環46と可動環48との間で挟持され
る。尚、ハウジング1の外周面で、前記第一のシリンダ
部36及び第二のシリンダ部42に対して円周方向に9
0度ずれた位置には、1対の取付孔49、49を形成し
ている。本例のリニアアクチュエータを例えば介護用ベ
ッドに組み付ける場合には、この介護用ベッドのフレー
ムに設けた枢軸の先端部を、上記各取付孔49、49に
挿入する。
(図1の右端部)に固定環46を支持固定し、この固定
環46に緩衝ばね47の基端部(図1の左端部)を突き
当てている。そして、この緩衝ばね47の先端部(図1
の右端部)に、出力軸16の中間部先端寄り部分に外嵌
固定した可動環48を対向させている。上記緩衝ばね4
7は、リニアアクチュエータの全長が勢い良く縮まった
場合に、上記固定環46と可動環48との間で挟持され
る。尚、ハウジング1の外周面で、前記第一のシリンダ
部36及び第二のシリンダ部42に対して円周方向に9
0度ずれた位置には、1対の取付孔49、49を形成し
ている。本例のリニアアクチュエータを例えば介護用ベ
ッドに組み付ける場合には、この介護用ベッドのフレー
ムに設けた枢軸の先端部を、上記各取付孔49、49に
挿入する。
【0035】上述の様に構成される本例のリニアアクチ
ュエータの場合、前記ストッパピン35内端の突出部3
9を前記外側間筒34外周面の何れかの凹溝50と係合
させ、この外側間筒34の回転を阻止した状態での作用
は、前述の図8〜9に示した先発明に係るリニアアクチ
ュエータの作用と同じである。本例のリニアアクチュエ
ータの場合には、例えば介護用ベッドを急いで下降させ
たり、或は背部分を急いで寝かせたりする際には、前記
ケーブル41を引っ張る事により、上記突出部39を上
記凹溝50から抜き出し、上記外側間筒34を回転自在
とする。
ュエータの場合、前記ストッパピン35内端の突出部3
9を前記外側間筒34外周面の何れかの凹溝50と係合
させ、この外側間筒34の回転を阻止した状態での作用
は、前述の図8〜9に示した先発明に係るリニアアクチ
ュエータの作用と同じである。本例のリニアアクチュエ
ータの場合には、例えば介護用ベッドを急いで下降させ
たり、或は背部分を急いで寝かせたりする際には、前記
ケーブル41を引っ張る事により、上記突出部39を上
記凹溝50から抜き出し、上記外側間筒34を回転自在
とする。
【0036】この状態では、出力軸16に加わる圧縮方
向(図1の左方向)のスラスト荷重に基づいてボールナ
ット13から複数のボール14、14を介して回転軸3
のボールねじ部12に加わる力によりこの回転軸3が、
上記ボールナット13をこのボールねじ12の基端側
(図1の左側)に移動させる方向に、内側、外側両間筒
33、34及びローラクラッチ27と共に回転する。こ
の様に回転軸3が回転する結果、上記ボールナット13
が上記ボールねじ部12の基端側に向け、上記回転軸3
の軸方向に亙って変位し、リニアアクチュエータの全長
が急速に収縮する。
向(図1の左方向)のスラスト荷重に基づいてボールナ
ット13から複数のボール14、14を介して回転軸3
のボールねじ部12に加わる力によりこの回転軸3が、
上記ボールナット13をこのボールねじ12の基端側
(図1の左側)に移動させる方向に、内側、外側両間筒
33、34及びローラクラッチ27と共に回転する。こ
の様に回転軸3が回転する結果、上記ボールナット13
が上記ボールねじ部12の基端側に向け、上記回転軸3
の軸方向に亙って変位し、リニアアクチュエータの全長
が急速に収縮する。
【0037】尚、図示の例ではこの状態での回転軸3の
回転は、上記外側間筒34の外周面と前記ブレーキパッ
ド43の内端面との摩擦により抑えられるので、上記リ
ニアアクチュエータの収縮速度が過剰に速くなる事はな
い。又、このリニアアクチュエータが収縮し切った状態
では、前記緩衝ばね47が前記固定環46と可動環48
との間で弾性的に圧縮される。従って、上記リニアアク
チュエータが収縮し切る瞬間に、構成各部に大きな衝撃
が加わる事はない。
回転は、上記外側間筒34の外周面と前記ブレーキパッ
ド43の内端面との摩擦により抑えられるので、上記リ
ニアアクチュエータの収縮速度が過剰に速くなる事はな
い。又、このリニアアクチュエータが収縮し切った状態
では、前記緩衝ばね47が前記固定環46と可動環48
との間で弾性的に圧縮される。従って、上記リニアアク
チュエータが収縮し切る瞬間に、構成各部に大きな衝撃
が加わる事はない。
【0038】次に、図3〜4は、本発明の実施の形態の
第2例を示している。本例の場合には、ハウジング1a
に対する外側間筒34の回転を制限する為の回転阻止部
材であるストッパピン35を、上記ハウジング1aの軸
方向(図3の左右方向、図4の表裏方向)に亙る変位自
在に設けている。即ち、筒状のハウジング1aの開口部
内側に厚肉円筒状の蓋部材51を、このハウジング1a
に対する回転を不能として固定し、この蓋部材51にシ
リンダ部52を形成している。そして、このシリンダ部
52に上記ストッパピン35を、軸方向に亙る変位自在
に嵌装している。そして、このストッパピン35の先端
面(図3の右端面)に形成した突出部39を外側間筒3
4の外周面に形成した複数の凹溝50、50のうちの何
れかに、上記外側間筒34の軸方向一端側(図3の左
側)から挿入自在としている。その他の構成及び作用
は、上述した第1例とほぼ同様である。
第2例を示している。本例の場合には、ハウジング1a
に対する外側間筒34の回転を制限する為の回転阻止部
材であるストッパピン35を、上記ハウジング1aの軸
方向(図3の左右方向、図4の表裏方向)に亙る変位自
在に設けている。即ち、筒状のハウジング1aの開口部
内側に厚肉円筒状の蓋部材51を、このハウジング1a
に対する回転を不能として固定し、この蓋部材51にシ
リンダ部52を形成している。そして、このシリンダ部
52に上記ストッパピン35を、軸方向に亙る変位自在
に嵌装している。そして、このストッパピン35の先端
面(図3の右端面)に形成した突出部39を外側間筒3
4の外周面に形成した複数の凹溝50、50のうちの何
れかに、上記外側間筒34の軸方向一端側(図3の左
側)から挿入自在としている。その他の構成及び作用
は、上述した第1例とほぼ同様である。
【0039】次に、図5〜7は、本発明の実施の形態の
第3例を示している。本例の場合には、電動モータ53
で回転軸3を回転させる事により伸縮する電動式のリニ
アアクチュエータに、本発明を適用したものである。正
転、逆転自在な電動モータ53により回転駆動されるウ
ォーム54は、上記回転軸3の端部外周面に外嵌固定さ
れてこの回転軸3と共に回転するウォームホイール55
に可逆的に噛合して、入力部を構成している。従って、
上記電動モータ53への通電に基づいて上記回転軸3を
任意の方向に回転駆動自在であると共に、この回転軸3
が回転すると、上記電動モータ53も、上記ウォーム5
4と共に回転する。又、カバー17の軸方向(図5の左
右方向、図6〜7の表裏方向)2個所位置にはそれぞれ
マイクロスイッチ56a、56bを設けて、ボールナッ
ト13を検知自在としている。上記カバー17の先端寄
り(図5の右寄り)部分に設けたマイクロスイッチ56
aは、アクチュエータが伸長し切った状態を検知し、同
じく基端寄り(図5の左寄り)部分に設けたマイクロス
イッチ56bは、同じく収縮し切った状態を検知する。
上記電動モータ53への通電は、これら両マイクロスイ
ッチ56a、56bからの信号に基づいて制御される。
第3例を示している。本例の場合には、電動モータ53
で回転軸3を回転させる事により伸縮する電動式のリニ
アアクチュエータに、本発明を適用したものである。正
転、逆転自在な電動モータ53により回転駆動されるウ
ォーム54は、上記回転軸3の端部外周面に外嵌固定さ
れてこの回転軸3と共に回転するウォームホイール55
に可逆的に噛合して、入力部を構成している。従って、
上記電動モータ53への通電に基づいて上記回転軸3を
任意の方向に回転駆動自在であると共に、この回転軸3
が回転すると、上記電動モータ53も、上記ウォーム5
4と共に回転する。又、カバー17の軸方向(図5の左
右方向、図6〜7の表裏方向)2個所位置にはそれぞれ
マイクロスイッチ56a、56bを設けて、ボールナッ
ト13を検知自在としている。上記カバー17の先端寄
り(図5の右寄り)部分に設けたマイクロスイッチ56
aは、アクチュエータが伸長し切った状態を検知し、同
じく基端寄り(図5の左寄り)部分に設けたマイクロス
イッチ56bは、同じく収縮し切った状態を検知する。
上記電動モータ53への通電は、これら両マイクロスイ
ッチ56a、56bからの信号に基づいて制御される。
【0040】上述の様に構成される本例の場合、ストッ
パピン35内端(図5〜6の下端)の突出部39を前記
外側間筒34外周面の何れかの凹溝50と係合させ、こ
の外側間筒34の回転を阻止した状態で上記電動モータ
53に通電し、上記回転軸3を回転させれば、リニアア
クチュエータを伸縮できる。リニアアクチュエータを急
速に縮める場合、或は停電等により伸長したままとなっ
たリニアアクチュエータを縮める場合には、ケーブル4
1を引っ張り、上記ストッパピン35内端の突出部39
を上記凹溝50から抜き出す。この結果、前述した第1
例の場合と同様にして、上記リニアアクチュエータが縮
まる。尚、本例の場合には、上記ウォーム54とウォー
ムホイール55とが、上記回転軸3の回転を緩徐に行な
わせる為のブレーキとしての役目を果たす為、前記第1
例の様なブレーキパッド43(図1〜2)は不要であ
る。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と
同様である。
パピン35内端(図5〜6の下端)の突出部39を前記
外側間筒34外周面の何れかの凹溝50と係合させ、こ
の外側間筒34の回転を阻止した状態で上記電動モータ
53に通電し、上記回転軸3を回転させれば、リニアア
クチュエータを伸縮できる。リニアアクチュエータを急
速に縮める場合、或は停電等により伸長したままとなっ
たリニアアクチュエータを縮める場合には、ケーブル4
1を引っ張り、上記ストッパピン35内端の突出部39
を上記凹溝50から抜き出す。この結果、前述した第1
例の場合と同様にして、上記リニアアクチュエータが縮
まる。尚、本例の場合には、上記ウォーム54とウォー
ムホイール55とが、上記回転軸3の回転を緩徐に行な
わせる為のブレーキとしての役目を果たす為、前記第1
例の様なブレーキパッド43(図1〜2)は不要であ
る。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と
同様である。
【0041】尚、ハウジング1、1aの内側での外側間
筒34の回転を規制する為のストッパピン35の内端
(先端)に形成した突出部39を係合させる為の凹溝5
0は、必ずしも複数本設ける必要はなく、少なくとも1
本設ければ良い。又、凹溝50に代えて凹孔或は貫通孔
を形成し、これら凹孔或は貫通孔にストッパピン等の回
転阻止部材の一部を係合させる様に構成する事もでき
る。更には、圧縮方向のスラスト荷重により全長が縮ま
る構造に限らず、伸長方向のスラスト荷重によって全長
が延びる構造にも、本発明は適用できる。
筒34の回転を規制する為のストッパピン35の内端
(先端)に形成した突出部39を係合させる為の凹溝5
0は、必ずしも複数本設ける必要はなく、少なくとも1
本設ければ良い。又、凹溝50に代えて凹孔或は貫通孔
を形成し、これら凹孔或は貫通孔にストッパピン等の回
転阻止部材の一部を係合させる様に構成する事もでき
る。更には、圧縮方向のスラスト荷重により全長が縮ま
る構造に限らず、伸長方向のスラスト荷重によって全長
が延びる構造にも、本発明は適用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明のリニアアクチュエータは以上に
述べた通り構成され作用するので、先発明と同様に、小
型且つ軽量で、しかも回転軸を回転させる為に要する力
が小さくて済むリニアアクチュエータを安価に提供でき
る。更に、本発明のリニアアクチュエータは、スラスト
荷重が加わる方向に急速に伸縮させる事ができて、リニ
アアクチュエータを組み込んだ各種装置の実用性向上を
図れる。
述べた通り構成され作用するので、先発明と同様に、小
型且つ軽量で、しかも回転軸を回転させる為に要する力
が小さくて済むリニアアクチュエータを安価に提供でき
る。更に、本発明のリニアアクチュエータは、スラスト
荷重が加わる方向に急速に伸縮させる事ができて、リニ
アアクチュエータを組み込んだ各種装置の実用性向上を
図れる。
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】ローラクラッチを省略した状態で示す、図1の
拡大A−A断面図。
拡大A−A断面図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す部分断面
図。
図。
【図4】図3の左方から見た図。
【図5】本発明の実施の形態の第3例を示す断面図。
【図6】ローラクラッチを省略した状態で示す、図5の
拡大B−B断面図。
拡大B−B断面図。
【図7】同拡大C−C断面図。
【図8】先発明の構造の1例を示す断面図。
【図9】図8のD部拡大図。
【図10】摩擦係数の設定方法を説明する為の部分断面
図。
図。
1、1a ハウジング 2 ねじ孔 3 回転軸 4 玉軸受 5 外輪 6 止め輪 7 自在継手 8 ヨーク 9 スプリングピン 10 ヨーク 11 手動ハンドル 12 ボールねじ部 13 ボールナット 14 ボール 15 結合筒部 16 出力軸 17 カバー 18 突条 19 凹溝 20 バンド 21 段部 22 間座 23 円筒部 24 滑り軸受 25 内輪 26 間筒 27 ローラクラッチ 28 外輪 29 ローラ 30 鍔部 31 摩擦プレート 32 変位側取付部 33 内側間筒 34 外側間筒 35 ストッパピン 36 第一のシリンダ部 37 蓋体 38 圧縮ばね 39 突出部 40 貫通孔 41 ケーブル 42 第二のシリンダ部 43 ブレーキパッド 44 蓋体 45 圧縮ばね 46 固定環 47 緩衝ばね 48 可動環 49 取付孔 50 凹溝 51 蓋部材 52 シリンダ部 53 電動モータ 54 ウォーム 55 ウォームホイール 56a、56b マイクロスイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングの内側に
回転のみ自在に支持された回転軸と、この回転軸に回転
力を入力する為の入力部と、上記回転軸の一部に設けら
れたボールねじ部と、このボールねじ部の周囲に複数の
ボールを介して螺合し、上記回転軸の軸方向に亙る変位
のみを自在に支持されたボールナットとを備えたリニア
アクチュエータに於いて、上記回転軸の一部にこの回転
軸と共に回転自在に支持されて、この回転軸に加わるス
ラスト荷重を受ける間座と、上記回転軸の周囲にこの回
転軸に対する回転を自在として支持された内側間筒と、
この内側間筒の周囲部分で上記ハウジングの内側に、こ
のハウジングに対する回転自在に保持された外側間筒
と、この外側間筒と上記ハウジングとの間に係脱自在に
設けられて、係合時に上記ハウジングに対する上記外側
間筒の回転を不能にする回転阻止部材と、上記内側間筒
の外周面と上記外側間筒の内周面との間に設けられて、
上記スラスト荷重に基づいて上記回転軸が回転しようと
する際にロックする一方向クラッチと、上記内側間筒の
軸方向一端面と上記間座との間に設けられた摩擦プレー
トと、上記内側間筒の軸方向他端面と上記ハウジングと
の間に設けられて、上記回転軸から間筒に加わるスラス
ト荷重を支承する軸受とを備えた事を特徴とするリニア
アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2930896A JPH09222153A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | リニアアクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2930896A JPH09222153A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | リニアアクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09222153A true JPH09222153A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12272600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2930896A Pending JPH09222153A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | リニアアクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09222153A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001336587A (ja) * | 2000-05-25 | 2001-12-07 | Minebea Co Ltd | 電動アクチュエータ |
EP1167822A3 (de) * | 1997-11-03 | 2002-09-04 | Honeywell Ag | Einrichtung zur Erzeugung einer Längsbewegung und/oder einer Drehbewegung |
JP2004293694A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Nsk Ltd | アクチュエータ |
CN102162509A (zh) * | 2011-03-25 | 2011-08-24 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种电动作动筒锁紧装置 |
JP2015505938A (ja) * | 2011-11-09 | 2015-02-26 | デヴェルトオキン ゲーエムベーハー | 家具用線型駆動装置 |
CN108539915A (zh) * | 2017-03-03 | 2018-09-14 | 日本电产三协株式会社 | 直线运动机构 |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP2930896A patent/JPH09222153A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1167822A3 (de) * | 1997-11-03 | 2002-09-04 | Honeywell Ag | Einrichtung zur Erzeugung einer Längsbewegung und/oder einer Drehbewegung |
JP2001336587A (ja) * | 2000-05-25 | 2001-12-07 | Minebea Co Ltd | 電動アクチュエータ |
JP2004293694A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Nsk Ltd | アクチュエータ |
CN102162509A (zh) * | 2011-03-25 | 2011-08-24 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种电动作动筒锁紧装置 |
JP2015505938A (ja) * | 2011-11-09 | 2015-02-26 | デヴェルトオキン ゲーエムベーハー | 家具用線型駆動装置 |
CN108539915A (zh) * | 2017-03-03 | 2018-09-14 | 日本电产三协株式会社 | 直线运动机构 |
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