JP5888997B2 - スクリュー圧縮機 - Google Patents

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Description

この発明は、圧縮機の吸入容積と吐出容積との比である容積比Viを調節する可変容積比Vi弁を備えたスクリュー圧縮機に関するものである。
従来、圧縮機運転中においては、圧縮機の吸入容積と吐出容積との比である容積比Viを最適に調節するために、圧縮室内に可変容積比Vi弁を設置し、運転状態に応じてこの可変容積比Vi弁を移動して吐出開始のタイミングを調節し、容積比Viを変更している。
可変容積比Vi弁を移動する方法としては以下のような方法が提案されている。
圧縮室内部を往復運動するロッドの外周面にオスネジを形成し、メスネジを可変容積比Vi弁に形成して互いに螺合させる。そして、ロッドをモータにより回転させることにより、オスネジとメスネジの螺合部に搬送力を生じさせ、可変容積比Vi弁をロッドの軸方向対して前進および後退させる(例えば特許文献1参照)。
特開平5−231363 (第2頁、第3頁、 段落[0011]〜[0023])
従来の圧縮機では、ロッドを回転させて可変容積比Vi弁を前進および後退駆動させる際に、オスネジとメスネジとの螺合部に大きなすべり摩擦力が発生する。
そしてこの摩擦力によりオスネジとメスネジが摩耗し、可変容積比Vi弁の位置決め精度が悪化して、最終的にオスネジとメスネジの焼き付きや破損が発生するおそれがあった。
更に摩擦が大きいためにモータのトルクが増大し、消費電力が大きくなるほか、過負荷によるモータの破損を招くという課題もあった。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、可変容積比Vi弁を調節するための機構部に発生する摩擦が低減されたスクリュー圧縮機の提供を目的とする。
この発明に係るスクリュー圧縮機は、
圧縮室の吸入容積と吐出容積との容積比を調節する可変容積比Vi弁を備えたスクリュー圧縮機において、
ボールネジ軸とボールネジナットとで構成された複数のボールネジ機構部と、
ボールネジ軸の回転を防止する回転防止板とを備え、
可変容積比Vi弁は、ボールネジ機構部に連結され、ボールネジ機構部によって前進及び後進駆動されて容積比を調節し、ボールネジ軸は、スクリュー圧縮機のケーシングに前進及び後退可能に支持されて、当該ボールネジ軸の一端が可変容積比Vi弁に固定されることで、前記ボールネジ軸と前記可変容積比Vi弁との相対位置は固定化され、
ボールネジナットは、ボールネジ軸に回転可能に螺合し、且つケーシングにボールネジ軸の軸方向の位置を規制されて支持され、
複数のボールネジ軸は、回転防止板によって相互に連結され、
回転防止板は、ボールネジ軸の回転を防止する回転防止穴を備え、
複数のボールネジ軸は、回転防止穴に挿入され、
ボールネジ軸の外周面と回転防止穴の内壁面との間に、複数のボールネジナットの駆動誤差を吸収する隙間を有するものである
た、この発明に係るスクリュー圧縮機は、
圧縮室の吸入容積と吐出容積との容積比を調節する可変容積比Vi弁を備えたスクリュー圧縮機において、
ボールネジ軸とボールネジナットとで構成されたボールネジ機構部と、
モータの動力を伝達する歯面を備えたウォームホイールと、
前記歯面に螺合するウォームとを備え、
前記可変容積比Vi弁は、前記ボールネジ機構部に連結され、前記ボールネジ機構部によって前進および後進駆動されて前記容積比を調節し、
前記ボールネジ軸は、前記スクリュー圧縮機のケーシングに前進及び後退可能に支持されて、当該ボールネジ軸の一端が前記可変容積比Vi弁に固定されることで、前記ボールネジ軸と前記可変容積比Vi弁との相対位置は固定化され、
前記ボールネジナットは、前記ボールネジ軸に回転可能に螺合し、且つ前記ケーシングに前記ボールネジ軸の軸方向の位置を規制されて支持され、
前記ボールネジナットは、前記ウォームホイールに嵌合され、
前記ウォームは、前記モータの回転軸に接続され、
前記ウォームホイールと前記ウォームとのセルフロック機能を有し、
複数の前記ボールネジ機構部を備え、
前記ボールネジ軸の回転を防止する回転防止板を備え、
複数の前記ボールネジ軸は、前記回転防止板によって相互に連結され、
前記回転防止板は、前記ボールネジ軸の回転を防止する回転防止穴を備え、
複数の前記ボールネジ軸は、前記回転防止穴に挿入され、
前記ボールネジ軸の外周面と前記回転防止穴の内壁面との間に、複数の前記ボールネジナットの駆動誤差を吸収する隙間を有するものである。
れらの発明に係るスクリュー圧縮機は、上記のように構成されているので、可変容積比Vi弁を移動する際にネジの螺合部に発生する摩擦を低減することができる。
この発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機の断面図である。 この発明の実施の形態1に係るロッドの駆動部を拡大した断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の要部構成図である。 この発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の他の構成の一例を表す要部構成図である。 この発明の実施の形態2に係るスクリュー圧縮機の断面図である。 この発明の実施の形態2に係るスクリュー圧縮機の要部構成図である。 この発明の実施の形態3に係るスクリュー圧縮機の断面図である。 この発明の実施の形態3に係るスクリュー圧縮機の要部拡大図である。 この発明の実施の形態4に係るスクリュー圧縮機の断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1および図2を用いて説明する。
図1は、スクリュー圧縮機100の断面図である。
本実施の形態のスクリュー圧縮機100(以降、圧縮機100と称す)はシングルスクリュー圧縮機であり、図1に示すように一つのスクリューロータ1と、このスクリューロータ1を駆動するモータ4が、筒状のケーシング2内に収容されている。
スクリューロータ1は、回転軸であるスクリュー軸3を介してモータ4に連結されており、モータ4が駆動することにより回転する。
モータ4は、ケーシング2の内壁に固定されたステータ4aと、ステータ4aの内側に配置されたロータ4bとから構成されており、インバータ方式で回転数が制御される。
スクリューロータ1の外周面には複数の溝(図示せず)が形成されており、この溝に係合する一対のゲートロータ(図示せず)と、ケーシング2の内壁面とに囲まれて圧縮室7が形成される。
ケーシング2内は、隔壁(図示せず)により吐出圧力側と吸入圧力側とに隔てられ、吐出圧力側には吐出室(図示せず)に開口する吐出口5が設けられている。
また、ロッド51が、その軸方向に対して前進および後退可能にケーシング2に支持されており(詳細は後述)、このロッド51の一端部に可変容積比Vi弁6が固定されている。
図1で示すように、可変容積比Vi弁6は吐出口5の内壁面の一部を形成している。そのため、ロッド51を前進および後退させて可変容積比Vi弁6を移動することにより、吐出口5を移動させて、圧縮機100の吸入容積と吐出容積の比である容積比Viを連続的に変化させる構成となっている。
以下、ロッド51を、その軸方向に対して前進および後退可能としているボールネジ機構部50の構成を説明する。
図2は、ロッド51の駆動部を拡大した断面図である。
ロッド51は、可変容積比Vi弁6が固定されている側と反対側の端部に、ボールネジ用のオスネジ加工が施されている。そして、このオスネジ加工部にボールネジナット52を回転可能に螺合する。
これにより、ロッド51がボールネジナット52に対するボールネジ軸となり、ボールネジナット52とロッド51とで、ボールネジの機能を備えたボールネジ機構部50を形成する。
また、ボールネジナット52は、外周面に歯面を有するウォームホイール60に嵌合されており、ボールネジナット52とウォームホイール60とで一体化した回転部を形成している。
この一体化したウォームホイール60とボールネジナット52は、軸受け補助部品10およびベアリング8a、8bを介して、ロッド51の軸方向に対する位置を規制されて、ケーシング2に回転可能に支持されている。
図3は、スクリュー圧縮機100を図1の左側から見た要部構成図である。
図4は、スクリュー圧縮機100の構成の他の一例を表す要部構成図である。
外周に螺旋状の歯面を有するウォーム61が、回転軸である軸63に取り付けられ、ベアリング62に支持されている。更に、ウォーム61の歯面がウォームホイール60の歯面に噛合するように配置されている。
軸63は、電動機であるステッピングモータ9に連結されており、互いの軸ズレを吸収するためのカップリング16が、軸63とステッピングモータ9との間に配置されている。
ステッピングモータ9が駆動すると、軸63とウォーム61が回転し、ウォームホイール60によって回転軸の方向が変換される。
そして、ウォームホイール60と一体化したボールネジナット52が、ロッド51の軸方向に対する位置を規制されてロッド51を中心に回転することで、ボールネジナット52の回転運動力がロッド51を軸方向に対して前進および後退させる推力へと変換される。
これにより、ロッド51の端部に固定されている可変容積比Vi弁6を、ロッド51の軸方向に対して前進および後退させることができ、可変容積比Vi弁6の位置調節が可能となる。
このボールネジ機構部50は、それぞれの可変容積比Vi弁6に対して一つずつ設けられている。
図3に示すようにそれぞれの可変容積比Vi弁6を制御する各ウォーム61を、一本の軸63上に設置すると、一つのステッピングモータ9で2つの可変容積比Vi弁6を同時に調節することが可能となる。
一方、図4に示すように、それぞれの可変容積比Vi弁6を制御する各ウォーム61に対して、それぞれ軸63とステッピングモータ9を設置すると、一つのステッピングモータ9で複数のウォーム61を駆動する場合よりも、ステッピングモータ9の回転トルクを小さくすることができる。
その結果、過負荷によるステッピングモータ9の破損などを防止することができるほか、安価なステッピングモータを用いることができるため、圧縮機100の製造コストを削減することが可能となる。
また、ロッド51にオスネジ加工を施した後に、オスネジ加工部に熱処理加工を施すことで、市販されているボールネジ部品と同等の耐久性を持たせることも可能である。
こうして、ロッド51のオスネジ部にボールネジナット52を螺合させることで、従来よりネジの螺合部に発生していた大きな滑り摩擦を、ボールネジナット52に内封されているボールの転がり摩擦に変えることができるため、螺合部における摩擦や摩耗を低減することができる。
その結果、摩耗によるネジのガタを防止することができ、可変容積比Vi弁の位置決め精度の悪化や、ネジの焼き付き破損を防止することが可能となる。
更に、ウォームホイール60とウォーム61を用いているので以下のような利点も得られる。
ウォームホイール60とウォーム61の減速比を調節することにより、ボールネジナット52のトルクの増加量を調節することができる。
更に、ウォームホイール60とウォーム61減速比を一定の比以上になるように調節すると、圧縮室内の吐出圧力等が可変容積比Vi弁6に付加され、逆方向の荷重が可変容積比Vi弁6を介してウォームホイール60にかかる場合でも、ウォームホイール60とウォーム61のセルフロック機能により、この逆方向の荷重に対してウォームホイール60が追従して逆回転することがない。
これにより、可変容積比Vi弁が吐出圧力等におされて移動することはないため、安定的に所望の容積比Viを維持することができる。
また、ウォームホイール60を用いる代わりに、ボールネジナット52の外周面に歯面を直接形成してもよい。
本実施の形態の圧縮機100によると、ボールネジ機構部50を用いることでネジの螺合部での摩擦が小さくなる。また、ネジの摩耗が防止されて可変容積比Vi弁の位置決め精度の悪化を防止できる。
更に、ステッピングモータの負荷が軽減され、消費電力が小さく、また過負荷によるモータの破損等も防止できる高精度で長寿命な圧縮機を提供することができる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を実施の形態1と異なる部分を中心に図5および図6を用いて説明する。
図5は、スクリュー圧縮機200の断面図である。
図6は、スクリュー圧縮機200を図5の左側から見た要部構成図である。
実施の形態1では、ウォームホイール60を介してボールネジナット52を回転させたが、本実施の形態ではウォームホイール260を介して既製の一般的なボールネジのネジ軸265を回転させる。
ネジ軸265の軸の中間部付近にウォームホイール260が固定されており、ネジ軸265とウォームホイール260とで一体化した回転部を形成している。
このウォームホイール260とネジ軸265の固定部分には、ネジ軸265とウォームホイール260の互いの回転のズレを防止し、ウォームホイール260の回転をロスなくネジ軸265に伝達するためのキー12が取り付けられている。
ネジ軸265のモータ4側の基端部付近は、アンギュラベアリング270が挿入されており、ベアリングカバー271で覆われている。
そしてネジ軸265は、このアンギュラベアリング270を介して、その軸方向に対する位置を規制されて、フランジ18に回転可能に支持されている。
また、アンギュラベアリング270のネジ軸265からの抜け防止、およびアンギュラベアリング270に与圧を与えるために、ロックナット11がネジ軸265の基端部に固定されている。
ウォームホイール260とアンギュラベアリング270との間には、スペーサとしてカラー13が取り付けられている。
ネジ軸265の他端部には、ネジ軸265の振れを抑制するためのベアリング14が取り付けられ、支持アーム15にて圧縮機200のフレームなど(図示せず)に固定されている。
このように、ネジ軸265の軸受けとして、アンギュラベアリング270(組み合わせ軸受け)を用いて、ネジ軸265を回転可能に支持しているので、ボールネジ機構部250に荷重が負荷されても、その荷重をアンギュラベアリング270で受け持つことができる。
また、ウォームホイール260を用いる代わりに、ネジ軸265と一体化したフランジの外周面に歯面を形成してもよい。
ウォームホイール260を回転させる構成は、実施の形態1と同様である。
ウォームホイール260を回転させると、ウォームホイール260と一体化したネジ軸265が、その軸方向に対する位置を規制されて回転する。
そしてネジ軸265の回転力が、ネジ軸265に螺合したボールネジナット252を、ネジ軸265の軸方向に対して前進および後退駆動させる推力へと変換される。
ボールネジナット252には、ボールネジナット252の中心軸(ネジ軸265の軸方向)に直交する支持板254が取り付けられている。
そして、支持板254の両端部に設けられた結合穴17に、ボールネジナット252の中心軸(ネジ軸265の軸方向)と同じ方向の中心軸を有した2本のロッド251が挿入されて固定されており、このロッド251には可変容積比Vi弁6が固定されている。
よって、ウォームホイール260をステッピングモータ9により回転させると、ボールネジナット252がネジ軸265の軸方向に対して前進および後進駆動し、そしてボールネジナット252に支持板254を介して連結されている可変容積比Vi弁6を、ネジ軸265の軸方向に対して前進および後退させることが可能な構成となっている。
また、柔軟性のある弾性材266を、ロッド251と結合穴17の内壁間に取り付けることで、2つのロッド251を一枚の支持板254で駆動する際の初期荷重のバラツキや軽微な傾きを緩和し、スムーズな駆動を支援することも可能である。
本実施の形態の圧縮機200によると、既製の一般的なボールネジ駆動機構(転がり駆動)を使用することで螺合部での摩擦や摩耗を低減することができる。
また複数の可変容積比Vi弁6を、支持板254を介して一つのボールネジ機構部250で同時に駆動することが可能である。
これにより、ステッピングモータ9やボールネジナット252等の使用数量を削減することができるため、圧縮機200の製造コストの削減が可能である。
また、2つの可変容積比Vi弁6は一枚の支持板254に連結されているので、ボールネジナット252を前進および後退駆動させる際にそれぞれの可変容積比Vi弁6の位置がずれることがなく、同一位置に制御することが可能になる。これにより、圧縮比Viの位置精度を向上させることが可能になり、高精度な圧縮機を提供することができる。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を実施の形態1と異なる部分を中心に図7および図8を用いて説明する。
図7は、スクリュー圧縮機300の断面図である。
図8(a)は、図7のB部を拡大した図である。
図8(b)は、ロッド351の先端部を拡大した斜視図である。
図8(c)は、図8(a)を図の左側から見た図である。
実施の形態1との違いは、2本のロッド351が相互にロッド351の回転を防止する回転防止板375で接続されていることである。
この回転防止板375を用いる理由を以下にて説明する。
ボールネジナット52をロッド351を中心に回転させる際に、ロッド351を軸方向に対して前進および後退させる推力のほかに、ロッド351を軸を中心に回転させる回転トルクが発生する。
この回転トルクがロッド351を回転させようとする場合に、ロッド351と可変容積比Vi弁6の固定部に、ロッド351の回転トルクによる力が付加されるため、固定部に緩みやガタが発生するおそれがある。
そのため、回転防止板375を用いてロッド351の回転を抑制し、可変容積比Vi弁6の固定部のガタや破損を防止する。
以下にて回転防止板375とロッド351の連結構造を説明する。
図8(a)、図8(b)、図8(c)に示すように、ロッド351の先端部に平行な2面(C1として示す)の加工を施す。
そして、この平行な2面間と同じ幅を有する穴(以降、回転防止穴376と称す)を回転防止板375の両端部に形成し、この回転防止穴376にロッド351の先端部をそれぞれ挿入し、ロッド351を回転防止板375を介して互いに連結する。
こうして、ロッド351の2面(C1)が、それに対向する回転防止穴376の内壁面で支えられているため、ロッド351を回転させようとする力がロッド351に付加された場合でも、ロッド351の回転を防止することができる。
更に、図8(a)、図8(c)で示すように、2本のロッド351の、互いが向かい合う面側およびその反対側の面と、回転防止穴376の内壁面との間に所定の隙間(d1として図に示す)を設けて、ピン377で回転防止板375とロッド351を結合すると、以下のような利点も得られる。
ロッド351を前進および後退駆動させる際に、ウォーム61とウォームホイール60の噛み合いズレ、ボールネジナット52とロッド351のネジ溝の噛み合いのズレなどにより、2本のロッド351の駆動距離にズレが生じて、2本のロッド351の軸方向の位置ズレが発生することがある。
このような場合に、ロッド351を互いに回転防止板375で完全に固定していると、ロッド351にズレによる傾きにより無理な荷重が付加される。
しかし、所定の隙間(d1)を設けておき、ロッド351を回転防止板375にピン377で結合しておくことで、図8(a)で示すように2本のロッド351に位置ズレが生じる場合でも、回転防止板375がピン377を起点として傾くことができるため、ロッド351の位置ズレを吸収することができる。
本実施の形態の圧縮機300によると、回転防止板375でロッド351の回転を防止することができると共に、2本のロッド351の位置ズレによる負荷がロッド351に付加されることを防止することができるので、長寿命な圧縮機を提供することができる。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を図9を用いて説明する。
図9は、スクリュー圧縮機400の断面図である。
圧縮機400のケーシング2にシリンダ483を設置し、可変容積比Vi弁6に連結するロッド451がこのシリンダ483内を貫通して、ボールネジ機構部450に連結する構造となっている。
また、シリンダ483内部を左右の部屋に仕切るシリンダ弁480をロッド451に固定する。
そして、シリンダの右側の部屋481に、圧縮機400の内部の圧力を導入するための導入穴(図示せず)を設けて、この導入穴から圧縮機400内の吐出圧力を導入し、同様に、シリンダの左側の部屋482に吸入圧力を導入する。
このような構造とすることで可変容積比Vi弁6に付加される吸入圧力および吐出圧力の総和を、シリンダ弁480に付加される吸入圧力および吐出圧力の総和で相殺することができる。
これにより、吐出圧力などによるボールネジ機構部450への荷重を低減することが可能になり、ネジの螺合部の摩擦、摩耗を低減することができる。
更に、シリンダ弁480の外周や、シリンダ483を形成している蓋483aのロッド451が貫通している穴の内周や、蓋483aをシリンダ483に取り付ける際の締め付け面に、シール部材(図示せず)を設置することで、シリンダ483内の圧力漏れを防止し、シリンダ483内の圧力を安定的に保持することができる。
また、可変容積比Vi弁6の位置調節においてボールネジ機構部450の駆動方向を逆転させた時、バックラッシュによる位置誤差が生じることがある。これを防止する為に、右側の部屋481と左側の部屋482との圧力に差を設け、一定の方向に負荷が掛かる構造とすることでボールネジ機構部450の駆動方向に関係無くバックラッシュを防ぐことが可能である。
例えば右側の部屋481と左側の部屋482の圧力に差を生じさせる方法として、シリンダ483内部に導入する圧力に差を与えることで初期状態から一定の方向に引かれる構造とする方法がある。
本実施の形態の圧縮機によると、可変容積比Vi弁およびボールネジ機構部にかかる吸入圧力および吐出圧力の総和が均衡しているので、吐出圧力や吸込圧力による荷重が可変容積比Vi弁に付加される場合でも、ボールネジ機構部にかかる荷重が低減されるため、ネジの螺合部での摩擦や摩耗を低減することができ、高精度でかつ長寿命な圧縮機を提供することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
51,251,351,451 ロッド、52,252 ボールネジナット、
50,250,450 ボールネジ機構部、60,260 ウォームホイール、
61 ウォーム、254 支持板、265 ネジ軸、266 弾性材、
270 アンギュラベアリング、375 回転防止板、376 回転防止穴、
377 ピン、480 シリンダ弁、481 右側の部屋、482 左側の部屋、
483 シリンダ、483a 蓋、100,200,300,400 圧縮機。

Claims (9)

  1. 圧縮室の吸入容積と吐出容積との容積比を調節する可変容積比Vi弁を備えたスクリュー圧縮機において、
    ボールネジ軸とボールネジナットとで構成された複数のボールネジ機構部と、
    前記ボールネジ軸の回転を防止する回転防止板とを備え、
    前記可変容積比Vi弁は、前記ボールネジ機構部に連結され、前記ボールネジ機構部によって前進および後進駆動されて前記容積比を調節し、
    前記ボールネジ軸は、前記スクリュー圧縮機のケーシングに前進及び後退可能に支持されて、当該ボールネジ軸の一端が前記可変容積比Vi弁に固定されることで、前記ボールネジ軸と前記可変容積比Vi弁との相対位置は固定化され、
    前記ボールネジナットは、前記ボールネジ軸に回転可能に螺合し、且つ前記ケーシングに前記ボールネジ軸の軸方向の位置を規制されて支持され、
    複数の前記ボールネジ軸は、前記回転防止板によって相互に連結され、
    前記回転防止板は、前記ボールネジ軸の回転を防止する回転防止穴を備え、
    複数の前記ボールネジ軸は、前記回転防止穴に挿入され、
    前記ボールネジ軸の外周面と前記回転防止穴の内壁面との間に、複数の前記ボールネジナットの駆動誤差を吸収する隙間を有するスクリュー圧縮機。
  2. 前記可変容積比Vi弁および前記ボールネジ機構部にかかる吸入圧力および吐出圧力の総和が均衡している請求項1に記載のスクリュー圧縮機。
  3. モータの動力を伝達する歯面を備えたウォームホイールを備え、
    前記ボールネジナットは、前記ウォームホイールに嵌合されている請求項1または請求項2に記載のスクリュー圧縮機。
  4. モータの動力を伝達する歯面が、前記ボールネジナットの外周面に備えられた請求項1から請求項のいずれか1項に記載のスクリュー圧縮機。
  5. 前記歯面に螺合するウォームを備え、
    前記ウォームは、前記モータの回転軸に接続された請求項または請求項に記載のスクリュー圧縮機。
  6. 複数の前記ボールネジ機構部を備え、
    複数の前記ウォームは、一つの前記モータの前記回転軸に接続された請求項に記載のスクリュー圧縮機。
  7. 圧縮室の吸入容積と吐出容積との容積比を調節する可変容積比Vi弁を備えたスクリュー圧縮機において、
    ボールネジ軸とボールネジナットとで構成されたボールネジ機構部と、
    モータの動力を伝達する歯面を備えたウォームホイールと、
    前記歯面に螺合するウォームとを備え、
    前記可変容積比Vi弁は、前記ボールネジ機構部に連結され、前記ボールネジ機構部によって前進および後進駆動されて前記容積比を調節し、
    前記ボールネジ軸は、前記スクリュー圧縮機のケーシングに前進及び後退可能に支持されて、当該ボールネジ軸の一端が前記可変容積比Vi弁に固定されることで、前記ボールネジ軸と前記可変容積比Vi弁との相対位置は固定化され、
    前記ボールネジナットは、前記ボールネジ軸に回転可能に螺合し、且つ前記ケーシングに前記ボールネジ軸の軸方向の位置を規制されて支持され、
    前記ボールネジナットは、前記ウォームホイールに嵌合され、
    前記ウォームは、前記モータの回転軸に接続され、
    前記ウォームホイールと前記ウォームとのセルフロック機能を有し、
    複数の前記ボールネジ機構部を備え、
    前記ボールネジ軸の回転を防止する回転防止板を備え、
    複数の前記ボールネジ軸は、前記回転防止板によって相互に連結され、
    前記回転防止板は、前記ボールネジ軸の回転を防止する回転防止穴を備え、
    複数の前記ボールネジ軸は、前記回転防止穴に挿入され、
    前記ボールネジ軸の外周面と前記回転防止穴の内壁面との間に、複数の前記ボールネジナットの駆動誤差を吸収する隙間を有するスクリュー圧縮機。
  8. 複数の前記ボールネジ機構部を備え、
    複数の前記ウォームは、一つの前記モータの前記回転軸に接続された請求項7に記載のスクリュー圧縮機。
  9. 前記可変容積比Vi弁および前記ボールネジ機構部にかかる吸入圧力および吐出圧力の総和が均衡している請求項7または請求項8に記載のスクリュー圧縮機。
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