JP2003209952A - クラッチ機構付リニアアクチュエータ - Google Patents

クラッチ機構付リニアアクチュエータ

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JP2003209952A
JP2003209952A JP2002005094A JP2002005094A JP2003209952A JP 2003209952 A JP2003209952 A JP 2003209952A JP 2002005094 A JP2002005094 A JP 2002005094A JP 2002005094 A JP2002005094 A JP 2002005094A JP 2003209952 A JP2003209952 A JP 2003209952A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費エネルギが少なくて済み、しかも小型且
つ軽量に構成できる構造を実現する。 【解決手段】 入力側回転筒16と出力側回転筒17と
を互いに相対回転自在に組み合わせた複合回転筒8を、
ケーシング7内に回転自在に支持する。このうちの入力
側回転筒16を、電動モータ9により回転駆動自在とす
る。又、上記出力側回転筒17の内周面に形成した雌ね
じ部23と、この出力側回転筒17に挿通した出力ロッ
ド10の外周面に形成した雄ねじ部24とを螺合させ
る。更に、上記入力側回転筒16と出力側回転筒17と
の間にクラッチ機構12を設ける。このクラッチ機構1
2は、この入力側回転筒16の回転を上記出力側回転筒
17に伝えるが、逆方向の回転伝達を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るクラッチ機構
付リニアアクチュエータは、電動モータを駆動源として
利用し、出力ロッドを軸方向に移動させるものである。
特に、本発明の対象となるクラッチ機構付リニアアクチ
ュエータは、上記電動モータ側から駆動しない限り、出
力ロッドに軸方向の荷重が加わった場合でもこの出力ロ
ッドが移動しない様なクラッチ機構を備える。この様な
クラッチ機構付リニアアクチュエータは、例えば各種制
動装置、ジャッキ、位置決め装置等に組み込んで、被駆
動物品を直線移動させる為に使用する。
【0002】
【従来の技術】電動モータを駆動源として出力ロッドを
軸方向に移動させるリニアアクチュエータが各種知られ
ている。この様なリニアアクチュエータを各種機械装置
に組み込む場合には、動力の伝達方向を電動モータから
出力ロッドに向く方向にのみ限定する事が、制御装置の
簡略化や消費エネルギの低減を図る上から好ましい場合
がある。例えば、各種産業機械装置や各種車両の制動装
置を電動式とする場合、制動力を発生させる場合にのみ
電動モータに通電し、制動力を発生した後は、この電動
モータへの通電を停止しても制動力を維持できる様にす
る事が、この電動モータへの通電量の低減と、この電動
モータの損傷防止とを図る上から好ましい。
【0003】この様な目的を達成できる構造を得る為に
は、図5に示す様に、電動モータ1と、クラッチ機構2
と、直動機構3とを、動力の伝達方向に関して互いに直
列に接続する事が考えられる。このうちのクラッチ機構
2は、上記電動モータ1の回転を上記直動機構3に伝達
するが、この直動機構3側から回転力が加わった場合に
はロックして回転力の伝達を行なわない様にする為のも
のである。この様なクラッチ機構2としては、例えば、
特開平7−103260号公報、特開2001−140
941号公報に記載されたものが使用可能である。更
に、上記直動機構3は、回転方向の変位を軸方向の変位
に変換する為のもので、ボールねじ機構等の送りねじ機
構が使用可能である。
【0004】この様に構成するクラッチ機構付リニアア
クチュエータによれば、上記電動モータ1への通電時に
は上記クラッチ機構2がこの電動モータ1の回転を上記
直動機構3のねじ杆4に伝達し、このねじ杆4を回転さ
せる。そして、このねじ杆4に螺合したナット片5を軸
方向に移動させる。これに対して、このナット片5に加
わるスラスト荷重に基づき、上記ねじ杆4が回転する傾
向になった場合には、上記クラッチ機構2がロックし、
このねじ杆4の回転を阻止する。この結果、上記ナット
片5が軸方向に変位する事はなくなり、このナット片
5、並びに、このナット片5にその基端部を結合した、
図示しない出力ロッドが変位する事はなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した様なクラ
ッチ機構付リニアアクチュエータによれば、必要とする
機能を得られるが、装置全体が大型化し、コストが嵩む
事が避けられない。即ち、互いに独立した機器として構
成された電動モータ1とクラッチ機構2と直動機構3と
を互いに直列に接続する為、クラッチ機構付リニアアク
チュエータ全体としての長さ寸法が嵩み、限られた空間
に設置する事が難しくなる。例えば、自動車の制動装置
用のアクチュエータとして利用する事は、殆ど不可能で
ある。又、各機器毎に回転部を支持する為の転がり軸受
6、6を備える等、使用部品に関する無駄が多い為、重
量及びコストが嵩む。本発明のクラッチ機構付リニアア
クチュエータは、この様な事情に鑑みて発明したもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のクラッチ機構付
リニアアクチュエータは、ケーシングと、複合回転筒
と、電動モータと、雌ねじ部と、出力ロッドと、回り止
め機構と、クラッチ機構とを備える。このうちの複合回
転筒は、入力側回転筒及び出力側回転筒の片半部同士を
互いの相対回転を自在に嵌合させて成り、その両端部と
なるこれら両回転筒の他端部を上記ケーシングに対し、
軸受により回転自在に支持している。又、上記電動モー
タは、上記ケーシングの内周面と上記入力側回転筒の外
周面との間に設けられ、通電に基づいてこの入力側回転
筒を回転駆動させる。又、上記雌ねじ部は、上記出力側
回転筒の内周面に設けられている。又、上記出力ロッド
は、上記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部をその中間部に設
け、上記出力側回転筒の内側に挿通されている。又、上
記回り止め機構は、上記出力ロッドの軸方向の移動を許
容しつつこの出力ロッドの回転を防止する。又、上記ク
ラッチ機構は、上記入力側回転筒と上記出力側回転筒と
の間に設けられ、入力側回転筒の回転を出力側回転筒に
伝達するが、出力側回転筒の回転は入力側回転筒に伝達
しない。
【0007】上記クラッチ機構としては、前述した特開
平7−103260号公報の記載に則した構造、或は特
開2001−140941号公報の記載に則した構造が
使用可能であるが、設置状態に関係なく安定した動作を
行なえる事から、特開2001−140941号公報の
記載に則した構造を使用する事が好ましい。この場合に
上記クラッチ機構は、外輪と、鍔部と、複数の腕部と、
複数個の転動体と、複数のカム面とを備える。このうち
の外輪は、内周面を円筒面状の摩擦面としたもので、前
記ケーシングに固定される。又、上記鍔部は、外向フラ
ンジ状で、上記外輪の内径側部分で出力側回転筒の外周
面に設けられる。又、上記各腕部は、前記入力側回転筒
の端部に、上記鍔部の側に向け軸方向に突出する状態
で、円周方向に関して間欠的に設けられる。又、上記各
転動体は、上記鍔部の外周面と上記外輪の内周面との間
の環状空間内で円周方向に隣り合う腕部同士の間に設け
られる。又、上記各カム面は、上記鍔部の外周面でこれ
ら各転動体に対向する複数個所に形成される。更に、上
記出力側回転筒と上記入力側回転筒との間に、これら両
回転筒同士が回転方向に関して所定角度相対変位した状
態で互いに係合し、上記入力側回転筒の回転を上記出力
側回転筒に伝達自在とする係合部を設ける。そして、こ
のうちの入力側回転筒が回転する場合には、この係合部
の係合に基づいてこの入力側回転筒の回転が上記出力側
回転筒に伝達されると共に、上記各転動体が上記各カム
面と上記摩擦面との間で転動自在となる。これに対し
て、上記入力側回転筒に対して上記出力側回転筒が回転
する傾向になった場合には、上記係合部が係合する以前
に上記各転動体が上記各カム面と上記摩擦面との間に食
い込んで、この外輪に対し上記出力側回転筒が回転する
事を阻止する。
【0008】
【作用】上述の様に構成する本発明のクラッチ機構付リ
ニアアクチュエータの運転時、電動モータへの通電に基
づいて入力側回転筒を回転駆動すると、この入力側回転
筒の回転が、クラッチ機構を介して出力側回転筒に伝達
される。そして、この出力側回転筒の回転に伴う、雌ね
じ部と雄ねじ部との螺合に基づき、出力ロッドが軸方向
に変位して、この出力ロッドに結合された被駆動部材を
平行移動させる。これに対して、この出力ロッドにスラ
スト荷重が加わり、上記雌ねじ部と雄ねじ部との螺合に
基づいて上記出力側回転筒が回転する傾向になった場合
には、上記クラッチ機構がロックして、この出力側回転
筒の回転を上記入力側回転筒に伝達しなくなる。この結
果、この出力側回転筒も回転せず、上記スラスト荷重に
拘らず、上記出力ロッドが軸方向に変位する事はなくな
る。
【0009】特に、本発明のクラッチ機構付リニアアク
チュエータの場合には、入力側、出力側両回転筒を相対
回転自在に組み合わせて複合回転筒としている為、構成
各部材を効率的に配置できて、大幅な小型・軽量化が可
能になる。即ち、上記入力側回転筒の周囲に電動モータ
を配置している為、電動モータを組み込む事による軸方
向寸法の増大をなくせる。又、上記入力側、出力側両回
転筒同士の間にクラッチ機構を組み付けている為、この
クラッチ機構を組み付ける事による軸方向寸法の増大も
なくせる。更には、回転部材を支持する為の軸受に関し
ても、上記複合回転筒の両端部を支持する為に1対設け
れば足りる為、軸受の使用個数を低減する面からも、軽
量化及び低コスト化を図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の実施の形態
の1例を示している。本発明のクラッチ機構付リニアア
クチュエータは、ケーシング7と、複合回転筒8と、電
動モータ9と、雌ねじ部23と、出力ロッド10と、回
り止め機構11と、クラッチ機構12とを備える。そし
て、上記電動モータ9への通電に基づいて上記出力ロッ
ド10を軸方向移動させるが、この電動モータ9に通電
しない限り、この出力ロッド10に加わるスラスト荷重
に拘らず、この出力ロッド10を変位させない機能を有
する。
【0011】上記ケーシング7は、それぞれがアルミニ
ウム合金或はステンレス鋼の如き鉄系合金等の金属材料
により造られた、第一、第二の半部13、14の開口端
部同士を突き合わせて略中空円筒状に形成して成る。こ
のうちの第一の半部13は、上記電動モータ9を収納す
る部分で、特に大きな荷重を支承する部分ではない為、
比較的薄肉に形成している。これに対して上記第二の半
部14は、上記クラッチ機構12を収納する部分であ
り、このクラッチ機構12のロック時に径方向外側に向
かう大きなラジアル荷重を受ける為、比較的厚肉にして
いる。この様な第一、第二の半部13、14は、両半部
13、14の開口端縁同士を突き合わせた状態で、図示
しないねじにより結合固定して、上記ケーシング7とし
ている。突き合わせ状態で上記両半部13、14同士が
互いに同心になる様に、これら両半部13、14の端縁
同士の突き合わせ部に、図示の様な印籠嵌合部を設けた
り、或はノックピンを掛け渡したりする。この様に構成
した上記ケーシング7の両端部には、径方向内方に折れ
曲がった内向鍔部15a、15bを設けて、前記複合回
転筒8の両端部を、深溝型或はアンギュラ型等の玉軸受
の如き転がり軸受6、6により、回転自在に支持してい
る。
【0012】上記複合回転筒8は、それぞれが炭素鋼、
軸受鋼等の硬質金属により造られた、入力側回転筒16
及び出力側回転筒17の片半部同士を互いの相対回転を
自在に嵌合させて成る。この為に本例の場合には、上記
入力側回転筒16の片半部(図1の右半部)の内径を、
上記出力側回転筒17の片半部(図1の左半部)の外径
よりも少し大きくしている。そして、上記入力側回転筒
16の片半部を上記出力側回転筒17の片半部に、滑り
軸受18を介してがたつきなく、同心に外嵌している。
尚、この滑り軸受18の一端部(図1の右端部)には外
向フランジ状の折り立て部19を形成し、この折り立て
部19を、上記入力側回転筒16の先端面(図1の右端
面)と、上記出力側回転筒17の外周面に形成した、後
述する鍔部20の側面との間に挟持して、これら両回転
筒16、17同士の間に作用するスラスト荷重を支承自
在としている。この様な複合回転筒8の両端部は、上述
の様に上記ケーシング7の両端部に設けた内向鍔部15
a、15bの内径側に、転がり軸受6、6により回転自
在に支持している。
【0013】又、前記電動モータ9は、上記ケーシング
7のうちの第一の半部13の内周面と、上記入力側回転
筒16の外周面との間に設けられている。この為に、上
記第一の半部13の内周面にステータ21を固定し、上
記入力側回転筒16の外周面にロータ22を固定して、
これらステータ21の内周面とロータ22の外周面とを
対向させている。そして、このステータ21への通電に
基づいて、このロータ22を固定した上記入力側回転筒
16を、両方向に回転駆動自在としている。
【0014】又、前記雌ねじ部23は、上記出力側回転
筒17の内周面に設けられている。又、前記出力ロッド
10は、上記雌ねじ部23と螺合する雄ねじ部24をそ
の中間部に設け、上記出力側回転筒17の内側に挿通さ
れている。尚、上記雌ねじ部23及び雄ねじ部24とし
て好ましくは、ボールねじ溝を使用する。そして、これ
ら両ねじ部23、24同士を、複数個のボールを介して
互いに螺合させる事により、上記出力側回転筒17と上
記出力ロッド10との係合部にボールねじ機構を構成す
る。この様にボールねじ機構を構成すれば、上記出力側
回転筒17の回転を上記出力ロッド10の直線運動に変
換する為の変換効率が向上する。但し、多少変換効率が
悪くても構わなければ、上記雌ねじ部23及び雄ねじ部
24として、一般的な角ねじを使用する事もできる。
【0015】又、前記回り止め機構11は、上記出力ロ
ッド10の軸方向の移動を許容しつつこの出力ロッド1
0の回転を防止する為のもので、図示の例では、前記第
一の半部13と上記出力ロッド10との間に設けてい
る。即ち、この出力ロッド10の一部に係合溝25を、
軸方向に亙って形成すると共に、上記第一の半部13の
開口部に被着固定したカバー26の内周縁部に突設した
係合突片27を上記係合溝25に係合させている。尚、
前記複合回転筒8の両端部内周面と上記出力ロッド10
の中間部外周面との間には、それぞれ滑り軸受或はニー
ドル軸受等、ラジアル荷重のみを支承できる軸受45
a、45bを設けている。そして、上記出力ロッド10
を上記複合回転筒8の内径側に、この複合回転筒8と同
心に、この複合回転筒8に対する軸方向移動を自在に支
持している。この場合に、上記軸受45a、45bとし
て、深溝型玉軸受の如く、本来はスラスト荷重も支承で
きる転がり軸受を採用し、当該転がり軸受を構成する内
輪を上記出力ロッド10の中間部に緩く外嵌する事もで
きる。又、本発明を実施する場合にこの出力ロッド10
の回転を防止する為の回り止め機構11は、図示の様な
構造に限定されず、他の種々の構造を採用できる。この
場合に、必ずしも独立した回り止め機構を設ける必要は
ない。例えば、キー係合、ボールスプライン、インボリ
ュートスプライン、平坦面同士の係合等、各種回り止め
機構を採用する事ができる。更には、被駆動部材が回転
しないものである場合には、上記出力ロッド10の先端
部をこの被駆動部材に対し、回転不能に結合する事で、
上記回り止め機構とする事もできる。
【0016】又、前記クラッチ機構12は、前記入力側
回転筒16と上記出力側回転筒17との間に設けられ、
この入力側回転筒16の回転をこの出力側回転筒17に
伝達するが、この出力側回転筒17の回転はこの入力側
回転筒16に伝達しない。本例の場合、上記クラッチ機
構12は、前述の特開2001−140941号公報の
記載に則した構造を有するもので、外輪28と、鍔部2
0と、複数の腕部29、29と、複数個の転動体30、
30と、複数のカム面31、31とを備える。
【0017】このうちの外輪28は、浸炭窒化鋼の如き
硬質金属板を曲げ形成する事により、断面L字形で全体
を円環状に形成したもので、円筒部32と、この円筒部
32の軸方向一端から径方向内方に折れ曲がった円輪部
33とを備える。このうちの円筒部32の内周面を、摩
擦面34としている。尚、この摩擦面34は、一般的な
円筒ころ軸受の外輪軌道の如き性状を有するもので、表
面は平滑面としている。この様な外輪28は、前記第二
の半部14の軸方向内半部(図1の左半部)に締り嵌め
で内嵌固定している。従って上記外輪28が回転する事
はない。
【0018】又、上記鍔部20は、外向フランジ状で、
上記外輪28の内径側部分で上記出力側回転筒17の外
周面に、この出力側回転筒17と一体に設けられてい
る。そして、上記鍔部20の外周面に、それぞれ複数個
(例えば5個)ずつのカム面31、31と係合凹部3
5、35とを、円周方向に亙り交互に且つ等ピッチで、
それぞれ上記鍔部20の全幅に亙って形成している。上
記カム面31、31は、それぞれの円周方向中央部が最
も直径方向内方に位置し、それぞれの円周方向両端部程
直径方向外方に位置する方向に傾斜している。この様な
各カム面31、31の形状として好ましくは、図3に示
す様に、円周方向両端部がそれぞれ前記各転動体30、
30の転動面と逆方向に湾曲した両端凸曲面部36、3
6であり、円周方向中央部が、これら1対の両端凸曲面
部36、36の端縁同士を滑らかに連続させる、上記各
転動体30、30の転動面と同方向に湾曲した中央凹曲
面部37である形状を採用する。本例の場合には、後述
する様に、上記各両端凸曲面部36、36が、上記各転
動体30、30を上記外輪28の摩擦面34との間で食
い込ませる為のカム面となっており、1個の転動体30
毎にそれぞれ2個ずつのカム面を設けている。
【0019】尚、上記各カム面31、31の円周方向両
端部を、上記各転動体30、30の転動面と逆方向に湾
曲した凸曲面とした理由は、上記各転動体30、30が
上記カム面31、31と上記摩擦面34との間に食い込
む際に於ける、これら各カム面31、31と上記各転動
体30、30の転動面との接触角を、適正値に設定し易
くする為である。又、上記中央凹曲面部37は部分円筒
面に形成し、上記両端凸曲面部36、36の端縁同士の
連続部の断面形状が尖った形状となるのを防止してい
る。この理由は、トルク負荷時に上記連続部での応力集
中を小さくして、上記出力側回転筒17が破損するのを
防止する為である。但し、上記各カム面31、31の形
状は、図3に示したものに限らず、耐久性を含めて必要
な性能を確保できる限り、任意である。
【0020】又、前記各腕部29、29は、前記入力側
回転筒16の端部に、前記鍔部20の側に向け軸方向に
(図1の右方に)突出する状態で、円周方向に関して間
欠的に設けられている。この為に、上記入力側回転筒1
6の一端部(図1の右端部)に外向フランジ状の基板部
38を形成し、この基板部38の片側面(図1の右側
面)外径側半部に、複数本(例えば5本)の腕部29、
29の基端部を結合している。これら各腕部29、29
は、図2から明らかな様に、それぞれが断面円弧状で、
上記入力側回転筒16の中心軸をその中心とする単一円
弧上に、円周方向に関して間欠的に設けられている。そ
して、円周方向に隣り合う腕部29、29同士の間を、
前記各転動体30、30を保持する為のポケット39、
39としている。このポケット39、39の幅W39は、
上記各転動体30、30の外径D30よりも十分に大きい
(W39≫D30)。
【0021】尚、上記各腕部29、29の円周方向に関
する幅は、外径側で大きく、内径側で小さくしている。
この理由は、前記各ポケット39、39の幅W39を、内
径側から外径側まで等しくすると共に、上記各腕部2
9、29に係止する、後述するばね40、40が、遠心
力により外方に変位するのを有効に防止する為である。
又、上記各腕部29、29の内周面の円周方向中間部に
は、それぞれ係合凸部41、41を径方向内方に突出す
る状態で形成している。前記クラッチ機構12を組み立
てた状態で、上記各係合凸部41、41は、前記出力側
回転筒17の外周面の鍔部20の外周面に形成した、前
記係合凹部35、35に係合する。この為に、上記各係
合凸部41、41の幅W41は、これら各係合凹部35、
35の幅W 35よりも十分に小さく(W41≪W35)してい
る。
【0022】従って、上記クラッチ機構12を組み立て
た状態で上記各係合凸部41、41と上記係合凹部3
5、35とは、円周方向に関する相対変位自在に係合す
る。そして、上記入力側回転筒16と出力側回転筒17
とは、回転方向に関する若干の相対変位自在に組み合わ
される。即ち、上記各係合凸部41、41と上記係合凹
部35、35とが、前記入力側回転筒16と前記出力側
回転筒17との間で、これら両回転筒16、17同士が
回転方向に関して所定角度相対変位した状態で互いに係
合し、このうちの入力側回転筒16の回転を上記出力側
回転筒17に伝達自在とする、係合部を構成する。
【0023】尚、本発明を実施する場合に、上記入力側
回転筒16と出力側回転筒17とが所定角度相対変位し
た状態で互いに係合する係合部は、上述の様な係合凹部
35、35と係合凸部41、41との係合によるものに
限らず、他の構造を採用しても良い。例えば、上記入力
側回転筒16と上記出力側回転筒17との互いに対向す
る部分のうち、前記鍔部20から軸方向に外れた部分
に、互いに係合する凹凸係合部を設ける事もできる。こ
の様に構成する場合には、図示の例で上記鍔部20の外
周面に形成している、上記各係合凹部35、35の為の
スペースが不要になるので、より多くのカム面を形成
し、より多くの転動体を組み込む事ができて、クラッチ
機構12のトルク容量を大きくする事ができる。
【0024】又、前記各転動体30、30は、一般的な
円筒ころ軸受を構成する円筒ころの如きもので、高炭素
クロム軸受鋼等の硬質金属により造られており、前記鍔
部20の外周面と前記外輪28の内周面との間の環状空
間42内で円周方向に隣り合う腕部29、29同士の間
のポケット39、39内に設けられている。又、これら
各腕部29、29には、図4に示すばね40等の弾性材
を装着している。ステンレスのばね鋼等の弾性金属板を
曲げ形成して成る、このばね40は、1個の基部43
と、複数(図示の例では4個)の弾性押圧片44、44
とを備える。このうちの基部43は、上記各腕部29、
29にがたつきなく外嵌自在な形状を有する。又、上記
各弾性押圧片44、44は、それぞれの基端を上記基部
43に連続させたもので、自由状態でそれぞれの先端部
を上記基部43から離れる様に変位させる方向の弾力を
有する。
【0025】上述の様なばね40は、図2に示す様に、
上記基部43を上記各腕部29、29をに外嵌する事に
より、これら各腕部29、29に装着する。この様にし
てこれら各腕部29、29に装着した、ばね40、40
の弾性押圧片44、44同士の間には、それぞれ前記転
動体30、30を、これら弾性押圧片44、44を弾性
的に変位させた状態で挟持する。この状態で上記各転動
体30、30は、上記各ばね40、40の弾性押圧片4
4、44により軸方向両端部で円周方向反対側位置を、
同じ力で弾性的に押圧される。従って上記各転動体3
0、30は、外力が加わらない状態では、円周方向に隣
り合う腕部29、29同士の間のポケット39、39の
うちで円周方向中央部分に位置する。尚、上記各弾性押
圧片44、44は、上記各転動体30、30を円周方向
に関してほぼ真っ直ぐに押圧する様にしている。即ち、
上記各腕部29、29の円周方向両側面を、前記各ポケ
ット39、39を構成する側面毎に互いに平行にすると
共に、上記各弾性押圧片44、44をこれら各側面と平
行に設けている。従って、これら各弾性押圧片44、4
4から上記各転動体30、30に加わる力のうちの、前
記入力側回転筒16の直径方向の分力は極く僅かであ
る。尚、上記各ばね40、40を上記各腕部29、29
に外嵌した状態で、これら各ばね40、40の基部43
の外径は、前記外輪28の内径よりも小さくなる。従っ
て、前記入力側回転筒16が回転した場合でも、上記各
ばね40、40の基部43の外周面が上記外輪28の摩
擦面34と擦れ合う事はない。
【0026】次に、上述の様に構成するクラッチ機構1
2を組み込んだクラッチ機構付リニアアクチュエータの
作用に就いて説明する。先ず、前記電動モータ9への通
電により前記出力ロッド10を軸方向に移動させる場合
には、上記クラッチ機構が図2(A)に示す状態とな
る。即ち、この場合には、上記電動モータ9を構成する
前記ステータ21への通電に基づいて、この電動モータ
9を構成する前記ロータ22を固定した上記入力側回転
筒16が、例えば図2(A)の反時計方向に回転し、こ
の入力側回転筒16側に設けた前記各係合凸部41、4
1が、上記出力側回転筒17側に設けた、前記各係合凹
部35、35の円周方向端部にまで変位する。そして、
これら各係合凹部35、35の内側面と上記各係合凸部
41、41の外側面とが当接(係合部が係合)して、上
記入力側回転筒16の回転が上記出力側回転筒17にそ
のまま伝わる状態となり、この出力側回転筒17がこの
入力側回転筒16と同方向に同速で回転する。
【0027】上述の様に上記各係合凸部41、41の外
側面と上記各係合凹部35、35の内側面とが当接する
まで、上記出力側回転筒17に対し上記入力側回転筒1
6が少しだけ回転するのに伴って、前記各転動体30、
30は、図2(A)に示す様に、上記出力側回転筒17
の外周面に設けた前記各カム面31、31の円周方向中
央位置よりも、上記入力側回転筒16の回転方向前方
{図2(A)の左方}に少しだけ移動する。この結果、
上記各転動体30、30は、上記各カム面31、31の
両端凸曲面部36、36に案内されて、上記出力側回転
筒17の直径方向外方に変位する。そして、上記各転動
体30、30の転動面と前記外輪28の摩擦面34とが
当接する。
【0028】この様に、上記各転動体30、30の転動
面と前記外輪28の摩擦面34とが当接した状態で、上
記入力側回転筒16及び出力側回転筒17が同方向に回
転すると、上記各転動体30、30は、上記各カム面3
1、31の中央部である、前記各中央凹曲面部37、3
7側に変位する傾向になる。即ち、上記各転動体30、
30の転動面と前記外輪28の摩擦面34とが当接した
状態で、上記入力側回転筒16及び出力側回転筒17が
同方向に回転すると、上記各転動体30、30は、それ
ぞれの転動面と上記摩擦面34との摩擦係合に基づき、
そのままの位置に留まろうとする。
【0029】これに対して上記各カム面31、31を形
成した上記出力側回転筒17は、図2(A)の反時計方
向に回転するので、上記各転動体30、30は、前記各
腕部29、29の両側面に配置した前記各弾性押圧片4
4、44のうち、回転方向前側面側の各弾性押圧片4
4、44の圧縮量を増大させつつ、上記出力側回転筒1
7に対して、回転方向後方に変位する。従って、これら
各転動体30、30が上記各カム面31、31と上記摩
擦面34との間に噛み合う事はない。この結果、上記各
転動体30、30が、上記各カム面31、31と上記摩
擦面34との距離が大きい部分に移動して、この部分で
転動する。この状態では、上記外輪28の内側で上記入
力側回転筒16及び出力側回転筒17が回転自在な状態
となり、この入力側回転筒16から出力側回転筒17へ
の回転伝達を行なえる。
【0030】この出力側回転筒17が回転すると、この
出力側回転筒17の内周面に形成した雌ねじ部23と、
前記出力ロッド10の外周面に形成した雄ねじ部24と
の螺合に基づいて、この出力ロッド10が軸方向に変位
する。即ち、この出力ロッド10は前記複合回転筒8の
内側に、前記1対の軸受45a、45bにより、回転を
阻止された状態で軸方向の変位自在に支持されている
為、上記出力側回転筒17の回転に伴って軸方向に変位
する。そして、上記出力ロッド10の端部に結合した、
図示しない被駆動部材を平行移動させる。
【0031】尚、上記各転動体30、30の転動面と上
記摩擦面34との当接部に作用する摩擦力が大きいと、
これら各転動体30、30が、上記各腕部29、29の
回転方向前側面側の各弾性押圧片44、44を完全に押
し潰す可能性がある。この様な状態でも、上記各転動体
30、30が上記各カム面31、31と上記摩擦面34
との間に食い込まない様に、好ましくは、前記各係合凸
部41、41の幅W41と前記各係合凹部35、35の幅
35との差(W35−W41)に対応する、これら各係合凹
部35、35内での上記各係合凸部41、41の変位可
能な隙間の大きさδを規制する。即ち、上記各転動体3
0、30により、上記各腕部29、29の回転方向前側
面側の各弾性押圧片44、44がこれら各腕部29、2
9に接触する状態にまで弾性変形させられたと仮定して
も、上記各転動体30、30の転動面と回転方向後方
{図2(A)の右方}の両端凸曲面部36、36或は上
記摩擦面34との間に隙間を確保できる寸法関係にして
いる。言い換えれば、上記各転動体30、30が上記各
カム面31、31と上記摩擦面34との間に食い込ん
で、上記入力側回転筒16から上記出力側回転筒17へ
の回転伝達が不能にならない様な寸法関係にしている。
上述の説明は、上記入力側回転筒16が反時計方向に回
転する場合に就いて述べたが、時計方向に回転する場合
も、回転方向が逆になる以外、同様に作用する。
【0032】次に、電動モータ9は静止しており、上記
入力側回転筒16が静止状態であるにも拘らず、前記被
駆動部材から前記出力ロッド10にスラスト荷重が加わ
り、前記雄ねじ部24と前記雌ねじ部23との螺合に基
づいて、上記出力側回転筒17に回転方向の力が加わっ
た場合に就いて、図2(B)により説明する。この場合
には、上記出力側回転筒17が図2(B)の反時計方向
に回転するのに伴い、前記各係合凹部35、35の内側
面と前記各係合凸部41、41の外側面とが当接する以
前、即ち、上記出力側回転筒17の回転が上記入力側回
転筒16に対しそのまま伝わる様になる以前に、上記各
転動体30、30が上記各カム面31、31と上記摩擦
面34との間に食い込む。しかも、この場合には、これ
ら各カム面31、31から上記各転動体30、30に、
これら各転動体30、30を上記各カム面31、31と
上記摩擦面34との間に食い込ませる方向の力が加わる
のみである。言い換えれば、上記各転動体30、30を
上記各カム面31、31の円周方向中央部に変位させる
方向の力が作用しない。尚、ばね40による力は、入力
側回転筒16を回転させる為に要する力に比べれば、極
く僅かであり、この場合には無視できる。
【0033】この為、上記各転動体30、30が、上記
各カム面31、31と上記摩擦面34との間に食い込ん
で、上記出力側回転筒17の回転を阻止する。従って、
この出力側回転筒17がそれ以上回転する事がなくなっ
て、この出力側回転筒17の回転が上記入力側回転筒1
6に伝わる事がなくなる。この結果、前記雌ねじ部23
と前記雄ねじ部24との螺合部が、逆効率の高いボール
ねじであっても、前記出力ロッド10が軸方向に変位す
る事がなくなる。尚、上述の説明は、上記出力側回転筒
17が反時計方向に回転する場合に就いて述べたが、時
計方向に回転する場合も、回転方向が逆になる以外、同
様に作用する。
【0034】尚、本例に組み込むクラッチ機構12の場
合に、上記出力側回転筒17が何れの方向に回転する場
合にも上記各転動体30、30が上記各カム面31、3
1と上記摩擦面34との間に確実に食い込むのは、前記
ばね40が上記各転動体30、30を円周方向両側から
押圧して、これら各転動体30、30の円周方向に関す
る位置を規制している為である。これに対して、ばねが
転動体を一方向にのみ押圧する構造の場合には、出力側
回転筒がこのばねの押圧方向と反対方向に回転する場合
にしか、確実に転動体を食い込ませる事ができない。言
い換えれば、本例の場合には、上記各転動体30、30
を円周方向両側から押圧している為、上記出力側回転筒
17が何れの方向に回転した場合でも、総ての転動体3
0、30を上記各カム面31、31と上記摩擦面34と
の間に確実に食い込ませる事ができる。これに対して、
上記ばねを一切省略しても、図示の例と同様の作用を行
なわせる事は可能である。但し、この場合には、作動が
不安定になる他、非作動時に各転動体がカム面と摩擦面
との間でがたついて異音を発生する可能性がある。本例
の様に、上記各転動体30、30を上記各ばね40によ
り押圧すれば、この様な問題を生じない。
【0035】
【発明の効果】本発明のクラッチ機構付リニアアクチュ
エータは、以上に述べた通り構成され作用する為、運転
時の消費エネルギの少なくできる構造を、小型且つ軽量
に構成できて、各種機械装置の性能向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図2】図1のX−X断面図で、(A)は入力側回転筒
から出力側回転筒に動力を伝達する状態で、(B)は出
力側回転筒が回転する傾向になりロックした状態で、そ
れぞれ示す図。
【図3】出力側回転筒の鍔部の外周縁形状の1例を示
す、図2のY部に相当する図。
【図4】転動体を押圧する為のばねの斜視図。
【図5】従来から知られている機構を単純に組み合わせ
て構成したクラッチ機構付リニアアクチュエータを示す
略側面図。
【符号の説明】
1 電動モータ 2 クラッチ機構 3 直動機構 4 ねじ杆 5 ナット片 6 転がり軸受 7 ケーシング 8 複合回転筒 9 電動モータ 10 出力ロッド 11 回り止め機構 12 クラッチ機構 13 第一の半部 14 第二の半部 15a、15b 内向鍔部 16 入力側回転筒 17 出力側回転筒 18 滑り軸受 19 折り立て部 20 鍔部 21 ステータ 22 ロータ 23 雌ねじ部 24 雄ねじ部 25 係合溝 26 カバー 27 係合突片 28 外輪 29 腕部 30 転動体 31 カム面 32 円筒部 33 円輪部 34 摩擦面 35 係合凹部 36 両端凸曲面部 37 中央凹曲面部 38 基板部 39 ポケット 40 ばね 41 係合凸部 42 環状空間 43 基部 44 弾性押圧片 45a、45b 軸受

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、入力側回転筒及び出力側
    回転筒の片半部同士を互いの相対回転を自在に嵌合させ
    て成り、その両端部となるこれら両回転筒の他端部を上
    記ケーシングに対し軸受により回転自在に支持した複合
    回転筒と、このケーシングの内周面と上記入力側回転筒
    の外周面との間に設けられて通電に基づいてこの入力側
    回転筒を回転駆動させる電動モータと、上記出力側回転
    筒の内周面に設けられた雌ねじ部と、この雌ねじ部と螺
    合する雄ねじ部をその中間部に設け、上記出力側回転筒
    の内側に挿通された出力ロッドと、この出力ロッドの軸
    方向の移動を許容しつつこの出力ロッドの回転を防止す
    る為の回り止め機構と、上記入力側回転筒と上記出力側
    回転筒との間に設けられ、入力側回転筒の回転を出力側
    回転筒に伝達するが、出力側回転筒の回転は入力側回転
    筒に伝達しないクラッチ機構とを備えるクラッチ機構付
    リニアアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 クラッチ機構が、内周面を円筒面状の摩
    擦面とし、ケーシングに固定された外輪と、この外輪の
    内径側部分で出力側回転筒の外周面に設けられた外向フ
    ランジ状の鍔部と、入力側回転筒の端部にこの鍔部の側
    に向け軸方向に突出する状態で、円周方向に関して間欠
    的に設けられた複数の腕部と、この鍔部の外周面と上記
    外輪の内周面との間の環状空間内で円周方向に隣り合う
    腕部同士の間に設けられた複数個の転動体と、上記鍔部
    の外周面でこれら各転動体に対向する複数個所に形成さ
    れた複数のカム面とを備え、上記出力側回転筒と入力側
    回転筒との間に、これら両回転筒同士が回転方向に関し
    て所定角度相対変位した状態で互いに係合し、上記入力
    側回転筒の回転を上記出力側回転筒に伝達自在とする係
    合部を設け、このうちの入力側回転筒が回転する場合に
    は、この係合部の係合に基づいてこの入力側回転筒の回
    転が上記出力側回転筒に伝達されると共に、上記各転動
    体が上記各カム面と上記摩擦面との間で転動自在とな
    り、上記入力側回転筒に対して上記出力側回転筒が回転
    する傾向になった場合には、上記係合部が係合する以前
    に上記各転動体が上記各カム面と上記摩擦面との間に食
    い込んで、この外輪に対し上記出力側回転筒が回転する
    事を阻止するものである、請求項1に記載したクラッチ
    機構付リニアアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 各カム面は、それぞれの円周方向中央部
    が最も直径方向内方に位置し、それぞれの円周方向両端
    部程直径方向外方に位置する方向に傾斜した形状を有す
    るものであり、各腕部の円周方向両側面と各転動体との
    間にそれぞれ弾性部材が設けられて、これら各転動体が
    円周方向に隣り合う腕部同士の中央位置に向け弾性的に
    押圧されている、請求項2に記載したクラッチ機構付リ
    ニアアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 出力側回転筒の内周面に設けられた雌ね
    じ部と出力ロッドの外周面に設けられた雄ねじ部とがボ
    ールねじ溝であり、これら両ねじ部同士が、複数個のボ
    ールを介して互いに螺合している、請求項1〜3の何れ
    かに記載したクラッチ機構付リニアアクチュエータ。
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