JP4022731B2 - リニアアクチュエータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアアクチュエータに関し、たとえば、自動車のパワーウィンドウ、電動パーキングブレーキ装置のワイヤ巻き取り機構、電動ディスクブレーキ装置のキャリパ押し出し機構、エンジンのバルブタイミング可変装置におけるカム位相変換機構、ベルトCVTプーリ駆動機構等、その他産業用ウィンチ、ホイスト、クレーン、各種位置決め装置などに用いることができる、電動モータを動力源としたリニアアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、車両のパーキングブレーキの動作を電動モータの動力を用いて行い、運転者の負担を軽減する電動パーキングブレーキ駆動装置が知られている。かかる電動パーキングブレーキ駆動装置としては、電動モータでプーリを回転させてワイヤーを巻き上げてパーキングブレーキを動作させ、ワイヤーを巻き戻してパーキングブレーキを解除するものが提案されている(特開2001−106060参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した公報に開示された電動パーキングブレーキ駆動装置は、ウォームギヤとウォームホールとを用いて、電動モータからの動力を減速して、パーキングブレーキに伝達している。ウォームギヤとウォームホイールとを用いて動力伝達を行うと、減速比が大きくとれること、及びウォームのネジレ角を適宜設計することで、パーキングブレーキからの動力を電動モータ側に伝達させないようにできるという利点がある。
【0004】
しかしながら、上記利点を裏返せば、ウォームギヤとウォームホールは伝達効率が低いという欠点を有し、それ故、パーキングブレーキを動作させるために、電動モータの出力を大きくしなければならず、それにより電動モータが大型化し、又省電力が図れないという問題がある。かかる問題を解消する一つの方策は、電動モータの回転力を軸線方向に変換できるボールスクリュー機構を用いることである。ボールスクリュー機構は、ネジ軸とナットとの間に形成された螺旋溝内を転動するボールにより、低摩擦高効率で回転力を軸線方向力に変換できる。
【0005】
しかしながら、ボールスクリュー機構の一つの問題は、構成上、ネジ軸を進退させなくてはならないため、軸線方向の寸法が大きくなりやすいということである。特に、ボールスクリュー機構に電動モータを組み込んだリニアアクチュエータの場合、さらに軸線方向の寸法が大きくなり、車両に搭載する場合に広いスペースを確保しなければならないということがある。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成を有しながらも、電動モータを動力源として軸線方向出力を発生できるリニアアクチュエータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明のリニアアクチュエータは、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、前記電動モータの出力軸に同軸に連結された雌ネジ溝を有するナット部材と、雄ネジ溝を有し前記ナット部材内に配置されたネジ軸と、前記雌ネジ溝と前記雄ネジ溝との間に形成される螺旋状の空間内に配置されたボールとを含み、前記ナット部材の回転変位を前記ネジ軸の軸線方向変位に変換するボールスクリュー機構と、前記ハウジングに対して前記ナット部材を回転自在に支持する第1の軸受と、前記ハウジングに対して前記電動モータの出力軸を回転自在に支持する第2の軸受と、を有し、前記ナット部材と前記出力軸とは、中間嵌めないしは若干の隙間嵌めの嵌め合い関係で相対回転不能に連結され、前記ナット部材のラジアル荷重の一部は、前記第2の軸受により支持されていることを特徴とする。
【0008】
第2の本発明のリニアアクチュエータは、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、前記電動モータの出力軸に同軸に連結された雌ネジ溝を有するナット部材と、雄ネジ溝を有し前記ナット部材内に配置されたネジ軸と、前記雌ネジ溝と前記雄ネジ溝との間に形成される螺旋状の空間内に配置されたボールとを含み、前記ナット部材の回転変位を前記ネジ軸の軸線方向変位に変換するボールスクリュー機構と、前記ハウジングに対して前記ナット部材を回転自在に支持する第1の軸受と、前記ハウジングに対して前記電動モータの出力軸を回転自在に支持する第2の軸受と、を有し、前記ナット部材と前記出力軸とは、中間嵌めないしは若干の隙間嵌めの嵌め合い関係で相対回転不能に連結され、前記電動モータの出力軸のラジアル荷重の一部は、前記第1の軸受により支持されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
第1の本発明のリニアアクチュエータは、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、前記電動モータの出力軸に同軸に連結された雌ネジ溝を有するナット部材と、雄ネジ溝を有し前記ナット部材内に配置されたネジ軸と、前記雌ネジ溝と前記雄ネジ溝との間に形成される螺旋状の空間内に配置されたボールとを含み、前記ナット部材の回転変位を前記ネジ軸の軸線方向変位に変換するボールスクリュー機構と、前記ハウジングに対して前記ナット部材を回転自在に支持する第1の軸受と、前記ハウジングに対して前記電動モータの出力軸を回転自在に支持する第2の軸受と、を有し、前記ナット部材と前記出力軸とは、中間嵌めないしは若干の隙間嵌めの嵌め合い関係で相対回転不能に連結され、前記ナット部材のラジアル荷重の一部は、前記第2の軸受により支持されているので、前記回転体のラジアル荷重の一部を前記第2の軸受によって負担することで、軸受の数を減らすことができ、それにより前記リニアアクチュエータの軸線方向長を短縮することができる。
【0010】
第2の本発明のリニアアクチュエータは、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、前記電動モータの出力軸に同軸に連結された雌ネジ溝を有するナット部材と、雄ネジ溝を有し前記ナット部材内に配置されたネジ軸と、前記雌ネジ溝と前記雄ネジ溝との間に形成される螺旋状の空間内に配置されたボールとを含み、前記ナット部材の回転変位を前記ネジ軸の軸線方向変位に変換するボールスクリュー機構と、前記ハウジングに対して前記ナット部材を回転自在に支持する第1の軸受と、前記ハウジングに対して前記電動モータの出力軸を回転自在に支持する第2の軸受と、を有し、前記ナット部材と前記出力軸とは、中間嵌めないしは若干の隙間嵌めの嵌め合い関係で相対回転不能に連結され、前記電動モータの出力軸のラジアル荷重の一部は、前記第1の軸受により支持されているので、前記電動モータの出力軸のラジアル荷重の一部を前記第1の軸受によって負担することで、軸受の数を減らすことができ、それにより前記リニアアクチュエータの軸線方向長を短縮することができる。
【0011】
更に、前記第1の軸受は、前記出力軸から離れた前記回転体の端部もしくはその近傍に取り付けられ、前記第2の軸受は、前記回転体から離れた前記電動モータの出力軸の端部もしくはその近傍に取り付けられていると、支持剛性を高められるので好ましい。
【0012】
前記回転体としては、ボールスクリュー機構のナット部材などが考えられるが、これに限られない。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1、2は、第1の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置50の断面図であり、図1は、ネジ軸が最も引き込まれた状態を示し、図2は、ネジ軸が最も押し出された状態を示す。図3は、図1の構成を矢印III方向に見た図である。図4は、図2の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。
【0014】
図1において、車体の一部Bに取り付けられた略円筒状のナットハウジング1Aは、円筒状のモータハウジング1Bに対し、その端部内周にインロー嵌め(K)されることで、それぞれの軸線を一致させるようにして3本のボルト1Cにより取り付けられている。ナットハウジング1Aとモータハウジング1Bとで、ハウジング1を構成する。モータハウジング1Bの内周面には、円筒状のステータ2bが固定されており、ステータ2bは、ロータ2cを内包している。軸受4によりモータハウジング1Bに対して回転自在に支持された中空の回転軸3の外周面に、ロータ2cが取り付けられ、一体的に回転するようになっている。電動モータ2は、ステータ2b、ロータ2c、回転軸3を有する。
【0015】
回転軸3の図1,2で左端は、大径部3aとなっており、その内周面には、ナット部材5が、キー8(図4参照)を介して相対回転不能に取り付けられている。大径部3aとナット部材5との嵌め合い関係は、中間嵌めないしは若干の隙間嵌めである。ナット部材5内をネジ軸6が貫通している。ネジ軸6の図1,2で左半部外周面には雄ネジ溝6b(図4参照)が形成されている。
【0016】
ネジ軸6の雄ネジ溝6bに対向して、ナット部材5の内周面には雌ネジ溝5b(図4参照)が形成され、それらネジ溝5b、6bによって形成される螺旋状の空間には、多数のボール7(図4参照)が転動自在に配置されている。尚、動作時に、ボール7をナット部材5の一端から他端へと戻すチューブ5aが、ナット部材5の外部に設けられている。ナット部材5と、ネジ軸6と、ボール7とでボールスクリュー機構(変換機構)を構成する。
【0017】
ナット部材5の図1,2で左端は軸線方向に伸びた円筒部5cとなっており、軸受9により、ナットハウジング1Aに対して回転自在に支持されている。尚、モータハウジング1Bと軸受4との間に配置されたワッシャーバネ10が、軸受4を図1,2で左方に押圧している。
【0018】
ネジ軸6の図1,2で右半部は丸軸となっており、その右端には、外周面を平行に切り取ってなる一対の係合面6aが形成されている。また、ネジ軸6の図1,2で右端近傍表面には、直線溝6dが形成されており、一方、モータハウジング1Bの端部開口には、半径方向内方に突出する突起1dが形成されている。突起1dは、直線溝6dに係合することで、モータハウジング1Bに対してネジ軸6が軸線方向に移動することを許容するが、軸線周りに相対回転することを阻止するように機能する。
【0019】
ネジ軸6の図1、2で左端部には、ブラケット12が固定されている。ブラケット12の切欠12aには、ワイヤ11の端部に取り付けられたピン11aが係合している。ワイヤ11は、車両の一部Bの開口に嵌合した案内部材13を通過して、不図示のパーキングブレーキ装置に連結されている。尚、不図示のパーキングブレーキ装置に組み込まれたバネにより、ワイヤ11は常時、図1,2で左方に付勢されている。従って、軸受9には常時パーキングブレーキ装置側よりスラスト荷重が付与されるため、軸受4とモータハウジング1Bとの間に配置されたワッシャーバネ10により、軸受4、9に予圧が付与されることとなる。
【0020】
尚、軸受4には実質的にスラスト荷重が付与されないことから、軸受4は玉軸受でなく、ラジアルニードル軸受やブッシュなど用いることができる。更に、軸受9の代わりに、回転軸3の大径部3aとナットハウジング1Aとの間に、ブッシュを設けて支持しても良く、又、回転軸3とネジ軸6の丸軸との間にブッシュ24(図2で点線で示す)を追加して支持しても良い。但し、本実施の形態のように、軸受4を回転軸3の端部に配置し、軸受9をナット部材5の端部に配置することで、電動パーキングブレーキ駆動装置の半径方向の寸法を抑えることができ、且つ支持スパンが広がることで支持剛性も高まることから、振動抑制などの観点から有利である。
【0021】
次に、本実施の形態の動作について説明する。図2に示す状態から、たとえば運転者がパーキングブレーキ装置を動作させるための操作を行うと、不図示の電源から電動モータ2に電力が供給され、回転軸3に連結されたナット部材5が回転する。更に、ナット部材5の回転変位は、ネジ軸6(直線溝6dと凸部1dとの係合によりハウジング1に対して回転しない)の軸線方向変位に変換されることとなる。このとき、ボール7により、かかる変換は低摩擦で行われることとなる。
【0022】
ネジ軸6が、図2で右方に移動する(変位するともいう)と、図1に示すように、ブラケット12及びピン11aを介してワイヤ11が引っ張られ、たとえばパーキングブレーキ装置のキャリパを閉じる動作がなされることとなる。図1に示す状態から、運転者がパーキングブレーキ装置を解除させるため解除操作を行うと、電動モータ2が逆回転し、同様にしてネジ軸6が左方へと移動し、パーキングブレーキ装置のバネにより、ワイヤ11は左方へと移動するので、パーキングブレーキ装置のキャリパを開く動作がなされることとなる。
【0023】
本実施の形態の電動パーキングブレーキ駆動装置50によれば、第2の軸受4と第1の軸受9とで、回転軸(電動モータの出力軸)3とナット部材(回転体)5とを回転自在に支持しており、且つ回転軸3のラジアル荷重の一部は、第1の軸受9により支持され、又ナット部材5のラジアル荷重の一部は、第2の軸受4により支持されるようになっているので、例えば回転軸3を2つの軸受で支持するような場合に比較すると、電動パーキングブレーキ駆動装置50の軸線方向長を短縮することができる。尚、ナット部材5は、大径部3aと一体的に形成されていても良い。
【0024】
次に、第2の実施の形態を図面を参照して説明する。図5、6は、第2の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置150の断面図であり、図5は、ネジ軸が最も引き込まれた状態を示し、図6は、ネジ軸が最も押し出された状態を示す。図5,6では車両の一部は省略している。図7は、図5の構成を矢印VII方向に見た図である。図に示すように、本実施の形態の電動パーキングブレーキ駆動装置は、上述した実施の形態に対し、ネジ軸の構成及び回転防止構造が異なるのみであるため、共通する構成に関しては説明を省略し、また共通する作用効果についての説明も省略する。
【0025】
モータハウジング101Bの図5,6で右方端には、カバー部材120が、かしめなどにより取り付けられている。板材をプレスして形成できるカバー部材120は、モータハウジング101Bの右面に当接する円盤部120aと、円盤部120aの中央開口120bの内周の一部から、図5,6で左方且つ半径方向内方に向かって延在する凸部120cとを有する。凸部120cは、ネジ軸106の直線溝106dに係合し、その軸線方向移動は許容するが、相対回転移動は阻止するように機能する。
【0026】
ネジ軸106は、図5,6の左側において、ナットハウジング1Aの外方まで延在する円柱部106fを形成しており、円柱部106fの外周面は、ナットハウジング1Aに配置されたシール121により当接密封されている。円柱部106fの左端には、不図示のワイヤに連結されたブラケット122が取り付けられている。尚、回転軸3と、ネジ軸106の丸軸との間には、ブッシュ124が配置されている。
【0027】
本実施の形態によれば、凸部120cが、モータハウジング1Bの軸線方向内方に配置されているので、ネジ軸106が最大引き込まれた状態(図5参照)でも、その端部がモータハウジング1Bより外方に突出しないようにでき、それにより電動パーキングブレーキ駆動装置150におけるその周囲部品との干渉を抑えることができる。尚、本実施の形態において、ネジ軸106がブラケット122より図5,6で常時右方に付勢されている場合、ナットハウジング1Aと軸受9との間にワッシャーバネを入れ、軸受9を右方に付勢するようにしても良い。
【0028】
次に、第3の実施の形態を図面を参照して説明する。図8、9は、第3の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置250の断面図であり、図8は、ネジ軸が最も引き込まれた状態を示し、図9は、ネジ軸が最も押し出された状態を示す。図8,9では車両の一部は省略している。図10は、図8の構成を矢印X方向に見た図である。図に示すように、本実施の形態の電動パーキングブレーキ駆動装置は、図5〜7の実施の形態に対し、ネジ軸の構成及び回転防止構造が異なるのみであるため、共通する構成に関しては説明を省略し、また共通する作用効果についての説明も省略する。尚、本実施の形態においては、回転軸3とネジ軸106の丸軸との間にブッシュ124を追加して支持しているため、支持剛性が高くなっている。
【0029】
モータハウジング101Bの図8,9で右方端には、カバー部材220が、かしめなどにより取り付けられている。本実施の形態においては、ネジ軸206とモータハウジング101B又はカバー部材220との間には、回転防止構造は形成されていない。本実施の形態においては、ブラケット122が、不図示のガイド等により図5,6に示す姿勢のままで案内されるなど、本来的に回転しない構成となっている場合に好適な構成である。尚、ネジ軸206の図8,9で右端には、断面が六角の孔206eが形成されており、ここに不図示の工具(六角レンチ等)を係合させることによって、ネジ軸206を進退させることができるので、それにより不図示のワイヤ等の張り調整を行える。
【0030】
図11は、第4の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置350の断面図であり、モータハウジング1Bに対して、回転軸3をブッシュ304で支持している。ネジ軸6に、図11で右方向にスラスト荷重が付与されない場合に有効である。
【0031】
図12は、第5の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置450の断面図であり、図11の実施の形態に対して、更に、回転軸3とネジ軸6の丸軸との間にブッシュ430を追加して支持してなる。
【0032】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。本実施の形態では、高効率であるという理由から変換機構としてボールスクリュー機構を採用したが、他の変換機構を用いても良いことはいうまでもない。又、本発明のリニアアクチュエータは、電動パーキングブレーキ駆動装置の用途に限られないこともいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】
第1の本発明のリニアアクチュエータは、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、前記電動モータの出力軸に同軸に連結された雌ネジ溝を有するナット部材と、雄ネジ溝を有し前記ナット部材内に配置されたネジ軸と、前記雌ネジ溝と前記雄ネジ溝との間に形成される螺旋状の空間内に配置されたボールとを含み、前記ナット部材の回転変位を前記ネジ軸の軸線方向変位に変換するボールスクリュー機構と、前記ハウジングに対して前記ナット部材を回転自在に支持する第1の軸受と、前記ハウジングに対して前記電動モータの出力軸を回転自在に支持する第2の軸受と、を有し、前記ナット部材と前記出力軸とは、中間嵌めないしは若干の隙間嵌めの嵌め合い関係で相対回転不能に連結され、前記ナット部材のラジアル荷重の一部は、前記第2の軸受により支持されているので、前記回転体のラジアル荷重の一部を前記第2の軸受によって負担することで、軸受の数を減らすことができ、それにより前記リニアアクチュエータの軸線方向長を短縮することができる。
【0034】
第2の本発明のリニアアクチュエータは、ハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、前記電動モータの出力軸に同軸に連結された雌ネジ溝を有するナット部材と、雄ネジ溝を有し前記ナット部材内に配置されたネジ軸と、前記雌ネジ溝と前記雄ネジ溝との間に形成される螺旋状の空間内に配置されたボールとを含み、前記ナット部材の回転変位を前記ネジ軸の軸線方向変位に変換するボールスクリュー機構と、前記ハウジングに対して前記ナット部材を回転自在に支持する第1の軸受と、前記ハウジングに対して前記電動モータの出力軸を回転自在に支持する第2の軸受と、を有し、前記ナット部材と前記出力軸とは、中間嵌めないしは若干の隙間嵌めの嵌め合い関係で相対回転不能に連結され、前記電動モータの出力軸のラジアル荷重の一部は、前記第1の軸受により支持されているので、前記電動モータの出力軸のラジアル荷重の一部を前記第1の軸受によって負担することで、軸受の数を減らすことができ、それにより前記リニアアクチュエータの軸線方向長を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置50の断面図である。
【図2】第1の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置50の断面図である。
【図3】図1の構成を矢印III方向に見た図である。
【図4】図2の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。
【図5】第2の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置150の断面図である。
【図6】第2の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置150の断面図である。
【図7】図5の構成を矢印VII方向に見た図である。
【図8】第3の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置250の断面図である。
【図9】第3の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置250の断面図である。
【図10】図8の構成を矢印X方向に見た図である。
【図11】第4の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置350の断面図である。
【図12】第5の実施の形態にかかるリニアアクチュエータの一例としての電動パーキング駆動装置450の断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 電動モータ
3 回転軸
4 軸受
5 ナット部材
6,106,206 ネジ軸
9 軸受
120、220 カバー部材
Claims (4)
- ハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
前記電動モータの出力軸に同軸に連結された雌ネジ溝を有するナット部材と、雄ネジ溝を有し前記ナット部材内に配置されたネジ軸と、前記雌ネジ溝と前記雄ネジ溝との間に形成される螺旋状の空間内に配置されたボールとを含み、前記ナット部材の回転変位を前記ネジ軸の軸線方向変位に変換するボールスクリュー機構と、
前記ハウジングに対して前記ナット部材を回転自在に支持する第1の軸受と、
前記ハウジングに対して前記電動モータの出力軸を回転自在に支持する第2の軸受と、を有し、
前記ナット部材と前記出力軸とは、中間嵌めないしは若干の隙間嵌めの嵌め合い関係で相対回転不能に連結され、
前記ナット部材のラジアル荷重の一部は、前記第2の軸受により支持されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - ハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
前記電動モータの出力軸に同軸に連結された雌ネジ溝を有するナット部材と、雄ネジ溝を有し前記ナット部材内に配置されたネジ軸と、前記雌ネジ溝と前記雄ネジ溝との間に形成される螺旋状の空間内に配置されたボールとを含み、前記ナット部材の回転変位を前記ネジ軸の軸線方向変位に変換するボールスクリュー機構と、
前記ハウジングに対して前記ナット部材を回転自在に支持する第1の軸受と、
前記ハウジングに対して前記電動モータの出力軸を回転自在に支持する第2の軸受と、を有し、
前記ナット部材と前記出力軸とは、中間嵌めないしは若干の隙間嵌めの嵌め合い関係で相対回転不能に連結され、
前記電動モータの出力軸のラジアル荷重の一部は、前記第1の軸受により支持されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 前記第1の軸受は、前記出力軸から離れた前記ナット部材の端部もしくはその近傍に取り付けられ、前記第2の軸受は、前記ナット部材から離れた前記電動モータの出力軸の端部もしくはその近傍に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリニアアクチュエータ。
- 前記出力軸と前記ねじ軸との間にブッシュを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリニアアクチュエータ。
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