JP3743235B2 - 輪郭強調方法及び回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル映像信号の処理において、輪郭を強調する際に、輪郭の方向性を考慮して輪郭を強調するようにした輪郭強調方法及び回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の輪郭強調回路は、図7に示すように、水平輪郭検出部29、垂直輪郭検出部30、加算回路31、加算回路32からなる。
前記水平輪郭検出部29は、映像信号入力端子10に直接接続された輪郭検出フィルタ19a、1個の1ドット遅延回路11を介在して接続された輪郭検出フィルタ19b、2個の1ドット遅延回路11を介在して接続された輪郭検出フィルタ19c、前記輪郭検出フィルタ19a、19b、19cの各出力を加算する加算回路20、予め設定された係数K1を乗算する係数乗算回路21とからなる。
前記垂直輪郭検出部30は、映像信号入力端子10に、1個の1ドット遅延回路11を介在して接続された輪郭検出フィルタ19a、1個の1ドット遅延回路11と1個の1ライン遅延回路12を介在して接続された輪郭検出フィルタ19b、1個の1ドット遅延回路11と2個の1ライン遅延回路12を介在して接続された輪郭検出フィルタ19c、前記輪郭検出フィルタ19a、19b、19cの各出力を加算する加算回路20、予め設定された係数K2を乗算する係数乗算回路21とからなる。
【0003】
以上のような従来の回路構成において、映像信号入力端子10に、図8(a)に示すような水平方向と垂直方向に輪郭のあるディジタル映像信号が入力したものとする。ここで、輪郭は、輝度の差が連続して現われる場合であり、輝度の差があっても連続しない場合には輪郭とはいえない。図8(a)に示す例では、輝度「8」と輝度「4」が水平方向と垂直方向に連続して現われている個所が輪郭として認識される。
【0004】
このような場合において、水平輪郭検出部29で処理をすると、輪郭検出フィルタ19a、19b、19cの出力は、それぞれの係数を−1/4、2/4、−1/4とすると、
X1のとき、
8×(−1/4)、8×(2/4)、8×(−1/4)=−2、+4、−2
となり、加算回路20の出力=0となる。同様に、
X2のとき、
8、8、4=−2、+4、−1となり、加算回路20の出力=+1となり、
X3のとき、
8、4、4=−2、+2、−1となり、加算回路20の出力=−1となり、
X4のとき、
4、4、4=−1、+2、−1となり、加算回路20の出力=0となる。
この図8(a)では、これらの4つの例しか存在しない。係数乗算回路21の係数K1=1とすると、その出力は、図8(b)のようになる。
【0005】
垂直輪郭検出部30で処理をした場合もY1、Y2、Y3、Y4の4つの例しか存在しないので、前記同様、係数乗算回路21の係数K2=1とすると、その出力は、図8(c)のようになる。
これらの値が加算回路31で加算され、さらに加算回路32で元の映像信号に加算されると、映像出力端子23には、図8(d)のように、基本的には、輝度「8」の輪郭個所は、8+1=9となり、と輝度「4」の輪郭個所は、4−1=3となって輪郭が強調される。
【0006】
次に、従来の回路構成において、映像信号入力端子10に、図9(a)に示すような右上がり斜め方向に輝度「8」と輝度「4」による輪郭のあるディジタル映像信号が入力したものとする。
【0007】
このような場合において、水平輪郭検出部29で処理をすると、輪郭検出フィルタ19a、19b、19cの出力は、
X1では、
8、8、4=−2、+4、−1となり、加算回路20の出力=+1となり、
X2では、
8、4、4=−2、+2、−1となり、加算回路20の出力=−1となる。
垂直輪郭検出部30で処理をした場合も同様で、
Y1では、
8、8、4=−2、+4、−1となり、加算回路20の出力=+1となり、
Y2では、
8、4、4=−2、+2、−1となり、加算回路20の出力=−1となる。
これらの値が加算回路31で加算され、さらに加算回路32で元の映像信号と加算され、映像出力端子23には、図9(b)のように、輪郭が強調される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図8(a)に示すような水平方向と垂直方向に輪郭のあるディジタル映像信号が入力した場合において、水平輪郭と垂直輪郭が交差する個所では、図8(d)に〇で示すように、高輝度「8」の輪郭個所は、水平と垂直のいずれも輪郭強調作用がなされないので「8」のままであるが、低輝度「4」の輪郭個所は、水平と垂直の両方の輪郭強調が作用し、4−1−1=2となって輪郭がより強調される。輪郭は、連続した同一輝度中に、特異な点が1個所でもあると目立ってしまう、という問題があった。
【0009】
また、図9(a)に示すような45度の方向に輪郭のあるディジタル映像信号が入力した場合においては、水平輪郭と垂直輪郭が交差する個所が連続しているものとして処理されるので、図9(b)に〇で示すように、高輝度「8」の輪郭個所は、水平と垂直の両方の輪郭強調が作用し、8+1+1=10となり、低輝度「4」の輪郭個所でも、水平と垂直の両方の輪郭強調が作用し、4−1−1=2となる。このため、傾斜している輪郭個所の「8」が「10」に、「4」が「2」に強調され過ぎて、却って目立ってしまう、という問題があった。
【0010】
本発明は、輪郭の方向性を検出することにより、水平輪郭と垂直輪郭の交差する点及び斜め輪郭点における輪郭強調をより自然な輪郭として処理できるようにした輪郭強調方法及び回路を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水平輪郭と垂直輪郭の交差する点の問題点を解決するために、ディジタル映像信号における目的の画素を中心としてこの画素に隣接する水平、垂直、右上がり斜め、左上がり斜めのそれぞれの方向の画素間の輝度の差分の最も大きな方向の画素の輝度と前記目的の画素の輝度とについてそれぞれ重み付けをして輪郭強調値を得、この輪郭強調値を前記目的の画素に加算するようにしたことを特徴とする輪郭強調方法である。
【0012】
本発明は、水平輪郭と垂直輪郭の交差する点のみならず、斜め輪郭点における問題点をも解決するために、ディジタル映像信号における目的の画素を中心としてこの画素に隣接する水平、垂直、右上がり斜め、左上がり斜めのそれぞれの方向の画素間の輝度の差分の最も大きな方向の画素の輝度と前記目的の画素の輝度とについてそれぞれ重み付けをして輪郭強調値を得、同様に、前記目的の画素に連続する画素を、新たに目的の画素として順次繰り返し、これら連続する2つの輪郭強調値の符号が同じであるときは、これら2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値をそのまま採用し、これら連続する2つの輪郭強調値の符号が異なるときは、これら2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値を0とする斜め最適化処理をし、この斜め最適化処理をした輪郭強調値をそれぞれ対応する前記目的の画素に加算するようにしたことを特徴とする輪郭強調方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、ある画素を中心にして、この画素に隣接する水平、垂直、右上がり斜め、左上がり斜めの各画素間の絶対値の最も大きな方向の輪郭強調値のみを採用して、水平輪郭と垂直輪郭の交差点及び斜め輪郭点における輪郭強調が必要以上に行われないようにし、また、輪郭強調されなかった個所が適正に輪郭強調作用がなされてより自然な輪郭強調を行うようにしたものである。このように、水平輪郭と垂直輪郭の交差する点及び斜め輪郭点における輪郭強調が2重に処理されたり、必要な輪郭強調作用がなされないことによる不都合をなくしてより自然な輪郭として処理できるようにしたものである。
本発明は、さらに、水平輪郭と垂直輪郭の交差する点のみならず、斜め輪郭点における問題点をも解決するために、重み付けされた連続する2つの輪郭強調値の符号が同じであるときは2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値をそのまま採用し、この重み付けされた連続する2つの輪郭強調値の符号が異なるときは2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値を0とする斜め最適化処理をし、この斜め最適化処理をした輪郭強調値を前記目的の画素に加算するようにしたものである。
【0014】
本発明の第1実施例を図1乃至図3に基づき説明する。
図1において、図2に示すB2画素を中心にして、このB2画素に隣接する水平画素B1、B3、垂直画素A2、C2、右上がり斜め画素C1、A3、左上がり斜め画素A1、C3の9画素の時間を一致させるため、映像信号入力端子10に、6個の1ドット遅延回路11と2個の1ライン遅延回路12が結合される。
さらに詳しくは、映像信号入力端子10から直接取り出された時間遅れのないC3と時間を一致させるため、C2を1個の1ドット遅延回路11による1画素遅れとし、C1を2個の1ドット遅延回路11による2画素遅れとし、B3を1個の1ライン遅延回路12による1ライン遅れとし、以下同様に、B2を1ライン、1画素遅れとし、B1を1ライン、2画素遅れとし、A3を2ライン遅れとし、A2を2ライン、1画素遅れとし、A1を2ライン、2画素遅れとする。
【0015】
これらのA1、A2、A3、B1、B2、B3、C1、C2、C3は、輪郭方向検出部24、輪郭検出部18を経て加算回路22に接続され、さらに映像出力端子23に接続される。
前記輪郭方向検出部24の詳細を説明すると、B2を中心として、水平方向のB1とB3は、その差を検出する減算回路13aと、絶対値演算回路14aに順次接続され、右上がり斜め方向のC1とA3は、その差を検出する減算回路13bと、絶対値演算回路14bに順次接続され、垂直方向のA2とC2は、その差を検出する減算回路13cと、絶対値演算回路14cに順次接続され、左上がり斜め方向のA1とC3は、その差を検出する減算回路13dと、絶対値演算回路14dに順次接続されている。
これらの絶対値演算回路14a〜14dは、最大値検出回路15に接続され、この最大値検出回路15は、第1選択回路16と第2選択回路17との中から水平画素B1、B3、垂直画素A2、C2、右上がり斜め画素C1、A3、左上がり斜め画素A1、C3のいずれかを選択するための信号が出力する。
【0016】
前記第1選択回路16の出力は、輪郭検出部18の輪郭検出フィルタ19aに、前記第2選択回路17の出力は、輪郭検出フィルタ19cに、B2は、輪郭検出フィルタ19bにそれぞれ接続され、さらに、これらの輪郭検出フィルタ19a、19b、19cは、加算回路20に接続され、係数乗算回路21を経てB2とともに加算回路22に接続される。
【0017】
以上のような構成による作用を説明する。
映像信号入力端子10に入力したディジタル映像信号が図3(a)のように水平方向と垂直方向に輪郭を有するものであるとする。
A1、A2、A3、B1、B2、B3、C1、C2、C3は、1ドット遅延回路11と1ライン遅延回路12により同一時間となるように同期が取られ、減算回路13、絶対値演算回路14、最大値検出回路15で水平画素B1、B3、垂直画素A2、C2、右上がり斜め画素C1、A3、左上がり斜め画素A1、C3のそれぞれの差分が検出され、かつ絶対値が求められ、その中から最大値が検出される。
【0018】
輪郭検出フィルタ19a、19b、19cのそれぞれの係数を−1/4、2/4、−1/4とすると、水平画素の絶対値|B1−B3|が最大値であれば、輪郭検出部18にて、(−B1+2B2−B3)/4が演算され、垂直画素の絶対値|A2−C2|が最大値であれば、輪郭検出部18にて、(−A2+2B2−C2)/4が演算され、右上がり斜め画素の絶対値|C1−A3|が最大値であれば、輪郭検出部18にて、(−C1+2B2−A3)/4が演算され、左上がり斜め画素の絶対値|A1−C3|が最大値であれば、輪郭検出部18にて、(−A1+2B2−C3)/4が演算される。
【0019】
例えば、図3(a)において、Z1で囲まれた9画素の場合、左上がり斜め画素の絶対値|A1−C3|が最大値であるから、(−A1+2B2−C3)/4が演算され、そのときのB2は、図3(b)のように、+1となる。
Z2で囲まれた9画素の場合、水平画素の絶対値|B1−B3|、垂直画素の絶対値|A2−C2|、左上がり斜め画素の絶対値|A1−C3|のいずれもが最大値であるから、任意の1つが選択されて演算され、そのときのB2は、図3(b)のように、−1となる。
同様に、X1で囲まれた9画素の場合、+1、X2で囲まれた9画素の場合、−1、Y1で囲まれた9画素の場合、+1、Y2で囲まれた9画素の場合、−1となって、図3(b)に示すような輪郭強調値が輪郭検出部18で得られる。
この輪郭検出部18で得られた輪郭強調値が加算回路22でB2と加算されると、図3(c)に示すような輪郭強調された映像信号となる。
この図3(c)からも明らかなように、水平輪郭と垂直輪郭の交差点においてより自然な状態に輪郭強調されていることがわかる。
【0020】
次に本発明による第2実施例を図4乃至図6に基づき説明する。
前記図1の第1実施例では、水平方向と垂直方向の輪郭については、全く問題なく輪郭強調作用を行うことができるが、斜めの輪郭については、輪郭強調され過ぎるという若干の問題点を有する。
例えば、図6(a)に示すように、右上がりの輪郭を有する場合、図1に示した第1実施例によれば、X1で囲まれた9画素の場合、+1、X2で囲まれた9画素の場合、+1、X3で囲まれた9画素の場合、−1、X4で囲まれた9画素の場合、−1となって、図6(b)の斜線で示すように、+1が2画素続き、次いで、−1が2画素続くため、輪郭強調され過ぎる。
【0021】
そこで、本発明の第2実施例では、図4に示すように、輪郭検出部18において、加算回路20と係数乗算回路21との間に、斜め最適化回路25を介在して前記のような不都合をなくすようにしたものである。
この斜め最適化回路25は、3個の1ドット遅延回路11を直列に接続し、第1番目の1ドット遅延回路11と加算回路20との間に切換部27を介在し、第3番目の1ドット遅延回路11と係数乗算回路21との間に切換部28を介在し、第1番目の1ドット遅延回路11の出力側と第2番目の1ドット遅延回路11の出力側とに、これらの符号を比較する符号比較部26を接続し、この符号比較部26の出力により前記切換部27と切換部28を切換え制御するようにしたものである。なお、この斜め最適化回路25を介在したことによる信号B2の時間合わせのため、加算回路22の前段に3ドット遅延回路33が挿入される。
【0022】
以上のように構成された輪郭強調回路の作用を説明する。
輪郭検出部18における加算回路20の出力は、第1実施例と同様であり、図6(a)におけるX1、X2、X3、X4に対応して、図6(b)のような輪郭強調値a1=+1、a2=+1、a3=−1、a4=−1が得られる。
第1番目の1ドット遅延回路11の出力a2と第2番目の1ドット遅延回路11の出力a3との符号が符号比較部26で比較される。この例では、a2の符号が+、a3の符号が−であり、符号が異なるため、切換部27と切換部28は0に設定される。従って、a1、a4はともに0となり、図6(c)に示すように、輪郭強調値a1=0、a2=+1、a3=−1、a4=0が得られる。同様にa1=0、a2=+1、a3=+1、a4=−1のとき、a2とa3の符号が同じであるからそのまま
a1=0、a2=+1、a3=+1、a4=−1を出力し、
a1=+1、a2=−1、a3=−1、a4=0のときも、a2とa3の符号が同じであるからそのまま
a1=+1、a2=−1、a3=−1、a4=0を出力する。
この結果、図6(d)に示すように、傾斜した輪郭においてもより自然な状態に輪郭強調されていることがわかる。
【0023】
図1及び図4において、輪郭検出部18の輪郭検出フィルタ19a、19b、19cの係数をそれぞれ−1/4、1/2、−1/4としたがこれに限られるものではなく、3つの係数を加えると0になるような、例えば、−1/5、2/5、−1/5等とすることができる。
また、前記実施例では、3×3=9画素ずつ処理するようにしたが、これに限るものではなく、5×5=25画素ずつ処理するようにしてもよい。例えば、A1〜A5、B1〜B5、C1〜C5、D1〜D5、E1〜E5とした場合、C3が中心となる画素であり、また、輝度の差分は、水平方向なら、C1とC5の差分と、C2とC4の差分が検出される。そして、各係数を例えば、−1/16、−2/16、6/16、−2/16、−1/16等とすることができる。この場合、25画素すべてが演算の対象となるのではなく、A2、A4、B1、B5、D1、D5、E2、E4の8画素は、検出の対象から除かれ、水平、垂直、右上がり斜め、左上がり斜めの17画素が演算の対象となる。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、ディジタル映像信号における目的の画素を中心としてこの画素に隣接する水平、垂直、右上がり斜め、左上がり斜めのそれぞれの方向の画素間の輝度の差分の最も大きな方向の画素の輝度と前記目的の画素の輝度とについてそれぞれ重み付けをして輪郭強調値を得、この輪郭強調値を前記目的の画素に加算するようにしたので、水平輪郭と垂直輪郭が交差する個所では、斜め方向による輪郭強調作用がなされ、水平と垂直の輪郭のみならず、水平と垂直の交差する点における輪郭も自然な状態で強調される。
【0025】
本発明は、さらに、連続する2つの輪郭強調値の符号が同じであるときは、これら2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値をそのまま採用し、これら連続する2つの輪郭強調値の符号が異なるときは、これら2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値を0とする斜め最適化処理をし、この斜め最適化処理をした輪郭強調値をそれぞれ対応する前記目的の画素に加算するようにしたので、斜め方向に輪郭のあるディジタル映像信号が入力した場合においても、水平輪郭と垂直輪郭が交差する個所が連続しているものとして処理されるようなことがなく、斜め方向おける輪郭が自然な状態で強調される。
【0026】
本発明は、目的の画素を中心としてこの画素に隣接する水平、垂直、右上がり斜め、左上がり斜めの9(3×3)画素により処理することも出来るとともに、25(5×5)画素により処理することも出来る。25(5×5)画素により処理した場合には、輪郭検出フィルタの次数が増え、精細な輪郭制御が可能となる。ただし、25画素の場合は、処理に使用されるのは、17画素となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による輪郭強調回路の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の動作説明のための説明図である。
【図3】(a)は、図1における映像信号入力端子10から入力したディジタル信号の原画を示す図、(b)は、図1における輪郭検出部18の出力信号を示す図、(c)は、図1における映像出力端子23の出力信号を示す図である。
【図4】本発明による輪郭強調回路の第2実施例を示すブロック図である。
【図5】図2における斜め最適化回路25の動作説明のための説明図である。
【図6】(a)は、図4における映像信号入力端子10から入力したディジタル信号の原画を示す図、(b)は、図4における加算回路20の出力信号を示す図、(c)は、図4における斜め最適化回路25により斜め最適化処理した後の出力信号を示す図、(d)は、図4における映像出力端子23の出力信号を示す図である。
【図7】従来の輪郭強調回路のブロック図である。
【図8】(a)は、図7における映像信号入力端子10から入力したディジタル信号の原画を示す図、(b)は、図7における水平輪郭検出部29の出力信号を示す図、(c)は、図7における垂直輪郭検出部30の出力信号を示す図、(d)は、図7における映像出力端子23の出力信号を示す図である。
【図9】(a)は、図7における映像信号入力端子10から入力したディジタル信号の原画を示す図、(b)は、図7における映像出力端子23の出力信号を示す図である。
【符号の説明】
10…映像信号入力端子、11…1ドット遅延回路、12…1ライン遅延回路、13、13a〜13d…減算回路、14、14a〜14d…絶対値演算回路、15…最大値検出回路、16…第1選択回路、17…第2選択回路、18…輪郭検出部、19、19a〜19c…輪郭検出フィルタ、20…加算回路、21…係数乗算回路、22…加算回路、23…映像出力端子、24…輪郭方向検出部、25…斜め最適化回路、26…符号比較部、27…切換部、28…切換部、29…水平輪郭検出部、30…垂直輪郭検出部、31…加算回路、32…加算回路、33…3ドット遅延回路。
Claims (5)
- ディジタル映像信号における目的の画素を中心としてこの画素に隣接する水平、垂直、右上がり斜め、左上がり斜めのそれぞれの方向の画素間の輝度の差分の最も大きな方向の画素の輝度と前記目的の画素の輝度とについてそれぞれ重み付けをして輪郭強調値を得、同様に、前記目的の画素に連続する画素を、新たに目的の画素として順次繰り返し、これら連続する2つの輪郭強調値の符号が同じであるときは、これら2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値をそのまま採用し、これら連続する2つの輪郭強調値の符号が異なるときは、これら2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値を0とする斜め最適化処理をし、この斜め最適化処理をした輪郭強調値をそれぞれ対応する前記目的の画素に加算するようにしたことを特徴とする輪郭強調方法。
- ディジタル映像信号における目的の画素を中心としてこの画素に隣接する水平、垂直、右上がり斜め、左上がり斜めの方向の全ての画素の時間を一致させるための1ドット遅延回路11と1ライン遅延回路12とからなる時間一致手段と、この時間一致手段により時間一致された水平、垂直、右上がり斜め、左上がり斜めのそれぞれの方向の画素間の輝度の差分の絶対値の最も大きな画素の方向を検出する輪郭方向検出部24と、この輪郭方向検出部24で検出された方向の画素の輝度と前記目的の画素の輝度とについてそれぞれ重み付けをして輪郭強調値を得、同様に、前記目的の画素に連続する画素を、新たに目的の画素として順次繰り返し、これら連続する2つの輪郭強調値の符号が同じであるときは、これら2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値をそのまま採用し、これら連続する2つの輪郭強調値の符号が異なるときは、これら2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値を0とする斜め最適化処理をする斜め最適化回路25を具備した輪郭検出部18と、この輪郭検出部18により斜め最適化処理をした輪郭強調値をそれぞれ対応する前記目的の画素に加算する加算回路22とを具備してなることを特徴とする輪郭強調回路。
- 輪郭検出部18は、輪郭方向検出部24で検出された方向の画素の輝度についてそれぞれ重み付けをする輪郭検出フィルタ19a、19cと、前記目的の画素B2の輝度について重み付けをする輪郭検出フィルタ19bと、連続する2つの輪郭強調値の符号が同じであるときは、この2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値をそのまま採用し、連続する2つの輪郭強調値の符号が異なるときは、2つの輪郭強調値に連続する前後の輪郭強調値を0とする斜め最適化処理をする斜め最適化回路25とを具備してなることを特徴とする請求項2記載の輪郭強調回路。
- 時間一致手段は、目的の画素C3を中心としてこの画素C3に隣接する水平C1とC5、C2とC4、垂直A3とE3、B3とD3、右上がり斜めE1とA5、D2とB4、左上がり斜めA1とE5、B2とD4の各対をなす17個の全ての画素の時間を一致させるための1ドット遅延回路11と1ライン遅延回路12とからなり、輪郭方向検出部24は、前記時間一致手段により時間一致された水平C1とC5、C2とC4、垂直A3とE3、B3とD3、右上がり斜めE1とA5、D2とB4、左上がり斜めA1とE5、B2とD4の各対をなす画素間の輝度の差分を減算回路13で検出し、絶対値演算回路14でその差分の絶対値を求め、最大値検出回路15で絶対値の最も大きな画素の方向を検出し、この検出信号により第1選択回路16と第2選択回路17から水平C1とC5、C2とC4、垂直A3とE3、B3とD3、右上がり斜めE1とA5、D2とB4、左上がり斜めA1とE5、B2とD4のいずれかの方向を選択して出力するものからなり、輪郭検出部18は、前記輪郭方向検出部24で検出された方向の画素の輝度についてそれぞれ重み付けをする輪郭検出フィルタ19a、19b、19d、19eと、前記目的の画素C3の輝度について重み付けをする輪郭検出フィルタ19cと、これらを加算する加算回路20とを具備してなり、加算回路22は、前記輪郭検出部18により重み付けされた輪郭強調値を前記目的の画素C3に加算するものからなることを特徴とする請求項2記載の輪郭強調回路。
- 輪郭方向検出部24で検出された方向の画素の輝度についてそれぞれ重み付けをする輪郭検出フィルタ19a、19b、19d、19eの係数をそれぞれ−1/16、−1/8、−1/8、−1/16とし、目的の画素C3の輝度について重み付けをする輪郭検出フィルタ19cの係数を3/8としたことを特徴とする請求項4記載の輪郭強調回路。
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