JP3494888B2 - 輪郭補正回路 - Google Patents

輪郭補正回路

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JP3494888B2
JP3494888B2 JP15460298A JP15460298A JP3494888B2 JP 3494888 B2 JP3494888 B2 JP 3494888B2 JP 15460298 A JP15460298 A JP 15460298A JP 15460298 A JP15460298 A JP 15460298A JP 3494888 B2 JP3494888 B2 JP 3494888B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン映
像、パーソナルコンピュータ(以下、略してパソコンと
記す)映像などをディスプレイ装置などの表示手段に出
力する際に用いる輪郭補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイ装置などにおいて、表示す
るテレビジョン映像、パソコン映像などの輪郭部分を強
調して表示映像の鮮鋭感を高める際に用いられる手法と
して輪郭補正がある。一般的には、映像信号の輪郭部分
となる高域成分をハイパスフィルタ(High Pass Filter
以下HPFと略す)などで抽出し、原信号に加算するこ
とで輪郭強調が行われる。この技術を記載したものとし
て、例えば、特開平9ー163318号公報がある。
【0003】従来例の構成を図2に示す。図2におい
て、201は映像信号入力端子、202はHPF、20
3は加算器、204は制御マイコン、205は映像信号
出力端子である。
【0004】映像信号入力端子201より入力した映像
信号は、HPF202によって映像の輪郭部分となる高
域成分を抽出し、加算器203へ出力される。ここでH
PF202は、映像信号入力端子201より入力した映
像信号の信号帯域に応じて、抽出する高域成分の周波数
範囲を設定することができる。例えば、倍速変換したN
TSC方式の映像信号のうち輝度信号に対しては信号帯
域9MHz付近をピークに持つHPFを構成し、色差信号に
対しては3MHz付近をピークに持つHPFを構成する。ま
た、MUSE方式のハイビジョン信号に対しては、輝度
信号用には18MHz付近、色差信号用には6MHz付近をピー
クに持つHPFを構成する。これらHPFのピーク周波
数の切り替えは、制御マイコン204によって制御され
る。加算回路203は、HPF202で得られた高域成
分と映像信号入力端子201より導かれる映像信号とを
加算した後、映像信号出力端子205へ出力する。
【0005】このようにして、輪郭部分を抽出して現信
号に加算する処理により輪郭部分が強調された映像信号
として出力することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例の輪郭
補正回路は、入力映像信号の輪郭部分を強調するあま
り、従来の輪郭部分に余計なふちどりが発生することが
多く、違和感を与えることがあった。逆に余計なふちど
りを気にして強調量を抑えると、映像の鮮鋭感が失われ
る場合もあった。 また、赤、緑、青色の原色信号を用
いてカラー映像を再生するパソコン映像などを表示する
際には、上記のふちどりは色相をずらすことになり、色
再現性が損なわれるという不都合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、入力する映像信号の輪郭部分として抽出
した高域信号に対して、輪郭部分の抽出に用いられる映
像エリアで振幅レベルの最大値、最小値を検出し、前記
最大値−前記最小値の範囲内に振幅レベルを抑えるクリ
ップ(CLIP)処理を設けた輪郭補正回路であって、
前記最大値−前記最小値に対して、任意のオフセット値
を付加し、任意に設定できる振幅レベルとの比較選択に
よってクリップ値の可変を可能とし、ふちどりの発生を
自由に制御できるクリップレベル発生手段を備える輪郭
補正回路を提供する。
【0008】本発明に係る輪郭補正回路によれば、入力
映像信号の輪郭強調時に、余計なふちどりの発生を防止
することができる。また、赤、緑、青色の原色信号を扱
う場合の色相ずれも防止することができる。さらに、ふ
ちどりの発生を自由に制御できることで、画面上に違和
感を与えず、且つ、効果の高い輪郭強調を行うといっ
た、ディスプレイ装置としての画質設定に自由度を持た
せることが可能となる。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。
【0011】図1は、本発明の第一実施例のブロック図
である。図1において、101は映像信号入力端子、1
02はHPF、103は差分検出回路、104はクリッ
プレベル発生回路、105は制御マイコン、106は最
大/最小選択回路、107は加算器、108は映像信号
出力端子である。
【0012】映像信号入力端子101より入力した映像
信号は、HPF102によって映像の輪郭部分となる高
域成分を抽出し、高域信号として出力する。この高域信
号は、正(立ち上がりに対応)および負(立ち下がりに
対応)の極性を持っており、例えば、符号化ビットなど
で区別が可能である。本実施例では前記高域信号の最上
位ビットを極性を示す符号信号としている。
【0013】ここでHPF102は、映像信号入力端子
101より入力した映像信号の信号帯域に応じて、抽出
する高域成分の周波数範囲を設定することができる。例
えば、倍速変換したNTSC方式の映像信号のうち輝度
信号に対しては信号帯域9MHz付近にピークを持つHPF
を構成し、色差信号に対しては3MHz付近にピークを持つ
HPFを構成する。また、MUSE方式のハイビジョン
信号に対しては、輝度信号用には18MHz付近、色差信号
用には6MHz付近にピークを持つHPFを構成する。これ
らHPFのピーク周波数の切り替えは、制御マイコン1
05によって制御される。
【0014】先ず、HPF102の詳細を示す一実施例
を図8に示す。図8において、801は映像信号Aの入
力端子、802,803は遅延素子、804,805,
806は係数器、807は加算器、808は高域信号の
出力端子である。
【0015】入力端子801より導かれる映像信号A
は、遅延素子802,803と、係数器804,80
5,806と、加算器807とで構成されるトランスバ
ーサルフィルタに入力され、映像信号Aから抽出された
高域成分が出力端子808に導かれる。なお、図8に記
載された係数器804,805,806で掛けられる係
数については、一例であって、本発明は、この係数に限
定されるものではない。
【0016】出力端子808に得られる高域信号は、映
像信号A入力に対して、遅延素子802によって遅延時
間τだけ遅れたもの、即ち映像信号Bに位相の合ったも
のとなる。そこで本明細書においては、便宜上、以下映
像信号Bを現信号と称することにする。
【0017】次に、差分検出回路103には、映像信号
入力端子101より導かれる映像信号とHPF102で
抽出された高域成分の符号信号が入力される。差分検出
回路103では、映像信号入力端子101より導かれる
映像信号のうちHPF102が映像の輪郭部分を抽出す
るのに用いた映像エリアを参照して、その映像エリア内
での振幅レベルの最大値あるいは最小値を検出する。H
PF102より導かれる符号信号の極性が正の場合には
最大値を選択し、極性が負の場合には最小値を選択し
て、映像信号入力端子101よりから入力された映像信
号から導かれる前記定義の現信号との減算が行われる。
この減算結果を差分信号としてクリップレベル発生回路
104へ出力する。つまり、輪郭部分が正の場合(言い
換えると現信号に対してオーバーシュートが発生する場
合)には(最大値−映像信号)を出力し、負の場合(言
い換えると前記現信号に対してアンダーシュートが発生
する場合)には(最小値−映像信号)をクリップレベル
発生回路104へ出力する。
【0018】この差分検出回路103の詳細を示す実施
例が図3である。図3において、301は符号信号の入
力端子、302は映像信号Aの入力端子、303、30
4は遅延素子、305はインバータ、306、307は
比較器、308、309はエクスクルーシブOR(Excl
usive OR、以下E. ORと略す)ゲート、310、311は
セレクタ、312は減算器、313は差分信号の出力端
子、314は映像信号Bの出力端子である。
【0019】入力端子302より導かれる映像信号A
を、前記HPF102が映像信号の輪郭部分を抽出する
際に用いる映像エリアをカバーするのに必要な遅延量を
もつ遅延素子303、304によって遅延させてそれぞ
れ映像信号B(前記定義の現信号)、映像信号Cを作成す
る。映像信号Bは出力端子314に導かれる。
【0020】この遅延素子303、304は、図8によ
って説明した前記HPF102内の遅延素子802、8
03と共用してもよい。なお、遅延素子303、304
として、例えば、1水平偏向周期以下のクロック単位の
遅延量をもつフリップフロップを用いれば映像信号のラ
スタ水平走査方向の映像エリアの最大/最小検出が可能
であり、1水平偏向周期単位の遅延量をもつラインメモ
リを用いればラスタ垂直走査方向の映像エリアの最大/
最小検出が可能となる。
【0021】比較器306は、入力端子302より導か
れる映像信号Aと遅延素子303より導かれる映像信号
Bの大小比較を行う。この大小比較の結果は、入力端子
301より導かれる符号信号に応じてデコードされてセ
レクタ310の選択信号となってセレクタ310を制御
する。
【0022】セレクタ310は、前記選択信号に応じて
前記映像信号Aと前記映像信号Bのどちらか一方を選択
して、比較器307とセレクタ311へ出力する。
【0023】例えば、比較器306は入力a≧入力bの時
に比較結果Hi、入力a<入力bの時に比較結果Lowを出力
するものとする。また、セレクタ310は入力される選
択信号がHiの時に入力aを出力、Lowの時に入力bを出力
するものとする。なお、入力端子301より導かれる符
号信号は、正の極性のときはHiに、負の極性のときはLo
wに対応するものとする。本実施例では、例えば、振幅
レベルにおいて、映像信号A>映像信号Bである場合、入
力端子301より導かれる符号信号が正のときは、比較
307は2者の大きい方である映像信号Aを出力し、
逆に符号信号が負であれば、比較器307は2者の小さ
い方である映像信号Bを出力する。上述したように、本
実施例は最大値検出と最小値検出とを1系統の回路構成
で共用できることに利点がある。
【0024】比較器307は、セレクタ310の出力と
遅延素子304より導かれる映像信号Cの大小比較を行
う。この大小比較の結果は、入力端子301より導かれ
る符号信号に応じてデコードされてセレクタ311の選
択信号となってセレクタ311を制御する。
【0025】セレクタ311は、前記選択信号に応じて
セレクタ310の出力と前記映像信号Cのどちらか一方
を選択して、減算器312へ出力する。この比較器30
7およびセレクタ311の動作説明は、比較器306お
よびセレクタ310の動作と同様である。
【0026】減算器312は、セレクタ311の出力と
現信号である映像信号Bとの減算を行い差分信号として
出力端子313から出力する。
【0027】なお、本実施例による差分検出回路103
では、映像信号A,B,Cの3入力として説明を行ったが、
決して3入力に限定されることはない。2入力〜複数入
力において適応することが可能である。
【0028】また、セレクタ310、311の選択信号
を作成する際にインバータ305やE.OR(Exclusive O
R)ゲート308、309を用いた構成としているが、こ
のゲート素子の使用に限定する必要はない。例えば、リ
ードオンリメモリ(Read Only Memory,以下ROMと略
す)などを用いてもかまわない。
【0029】次に、再び図1に戻って説明する。クリッ
プレベル発生回路104には、差分検出回路103より
導かれる差分信号とHPF102で抽出された高域成分
の符号信号が入力される。クリップレベル発生回路10
4では、前段でオフセット値の付加、後段で最大/最小
選択を行う。
【0030】まず、オフセット値の付加について説明す
る。オフセット値の付加は、前記差分信号に対して任意
のオフセット値を加算あるいは減算する。前記符号信号
の極性が正の場合には加算し、極性が負の場合には減算
する。つまり、輪郭部分(高域成分)が正の場合には
(差分信号+オフセット値)を出力し、負の場合には
(差分信号−オフセット値)を出力することにより、前
記差分信号の(最大値〜最小値)の振幅レベルが広が
る。この任意のオフセット値は、制御マイコン105に
より設定される。
【0031】次に最大/最小選択について説明する。最
大/最小選択は、前記オフセット値の付加により振幅レ
ベルが広がった差分信号に対して、任意に設定できる振
幅レベルとの比較を行い最大値あるいは最小値を選択す
る。前記符号信号の極性が正の場合には最大値を選択
し、極性が負の場合には最小値を選択する。
【0032】つまり、輪郭部分が正の場合には、オフセ
ット付加後の差分信号及び任意の振幅レベルの内から最
大のものを最大/最小選択回路106へ出力する。これ
は、オフセット付加後の差分信号が小さい場合には任意
の振幅レベルに差し替えることで、前記差分信号の(最
大値〜最小値)の振幅レベルを広げる。逆に、負の場合
には、同様目的で、オフセット付加後の差分信号、任意
の振幅レベルの内から最小のものを出力し、最大/最小
選択回路106へ出力する。この任意の振幅レベルは、
制御マイコン105により設定される。
【0033】このクリップレベル発生回路104の詳細
を示す実施例が図4である。図4において、401は符
号信号の入力端子、402は差分信号の入力端子、40
3はオフセット値の入力端子、404は振幅レベルの入
力端子、405はインバータ、406はオフセット値付
加回路、407は加減算器、408、409、410は
E. OR(Exclusive OR)ゲート、411は加減算器、41
2は最大/最小選択回路、413は比較器、414はセ
レクタ、415はクリップレベル信号の出力端子であ
る。
【0034】まず、オフセット付加回路406の動作か
ら説明する。加減算器407は、入力端子402より導
かれる差分信号と入力端子403より導かれるオフセッ
ト値の加算を行う。このときオフセット値は、前記符号
信号に応じてインバータ405、E. OR408を用いて
デコードされて加減算器407に供給される。つまり、
前記符号信号の極性が正の場合にはオフセット値は加算
される。逆に極性が負の場合にはオフセット値は減算さ
れる。これにより前記差分信号の最大値〜最小値までの
振幅レベルが広がる。前記加減算器407の出力は最大
/最小選択回路412に設けられた比較器413とセレ
クタ414に導かれる。
【0035】次に、最大/最小選択回路412の動作を
説明する。比較器413は、前記加減算器407より導
かれるオフセット付加後の差分信号と、予め設定され入
力端子404より導かれる振幅レベルとの大小比較を行
う。この予め設定された振幅レベルは、前記符号信号に
応じてインバータ405、E. OR409および加減算器
411を用いてデコードされて比較器413とセレクタ
414に供給される。この大小比較の結果は、前記符号
信号に応じてインバータ405、E. OR410を用いて
デコードされてセレクタ414の選択信号となってセレ
クタ414を制御する。
【0036】セレクタ414は、前記選択信号によっ
て、前記加減算器407より導かれるオフセット付加後
の差分信号と、加減算器411より導かれるデコード後
の予め設定された振幅レベルのどちらか一方を選択して
クリップレベル信号として出力端子415から出力す
る。
【0037】例えば、比較器413は入力a≧入力bの時
に比較結果Hi、入力a<入力bの時に比較結果Lowを出力
するものとする。また、セレクタ414は選択信号がHi
の時に入力aを出力、Lowの時に入力bを出力するものと
する。なお、入力端子401より導かれる符号信号は、
正の極性のときはHiに、負の極性のときはLowに対応す
るものとする。
【0038】本実施例では、入力端子401より導かれ
る符号信号が正であり、且つ、(加減算器407の出
力)<(加減算器411の出力)である場合、セレクタ
414は2者の大きい方である(加減算器411の出
力)を出力する。逆に符号信号が負であり、且つ、(加
減算器407の出力)>(加減算器411の出力)であ
る場合、セレクタ414は2者の小さい方である(加減
算器411の出力)を出力する。上述したように、本実
施例は最大値検出と最小値検出とを1系統の回路構成で
共用できることに利点がある。
【0039】なお、本実施例によるクリップレベル発生
回路では、オフセット値および振幅レベルのデコードや
セレクタ414の選択信号を作成する際にインバータ4
05やE. OR(Exclusive OR)ゲート408、409、4
10、加減算器411を用いた構成としているが、これ
ら素子の使用に限定されるものではない。例えば、RO
Mなどを用いてもかまわない。
【0040】再び図1に戻って説明する。最大/最小選
択回路106には、 HPF102より導かれる高域信
号と前記高域信号の極性を示す符号信号と、クリップレ
ベル発生回路104より導かれるクリップレベル信号が
入力される。最大/最小選択回路106では、前記高域
信号に対して、前記クリップレベル信号との比較を行い
最大値あるいは最小値を選択する。前記符号信号の極性
が正の場合には最小値を選択し、極性が負の場合には最
大値を選択する。
【0041】つまり、輪郭部分(高域成分)が正の場合
には、高域信号,クリップレベル信号の内から最小のも
のを出力する。これは、前記高域信号の振幅レベルが前
記クリップレベル信号を越えないようにクリップを行う
ためである。逆に、負の場合には、高域信号,クリップ
レベル信号の内から最大のものを出力する。これも、前
記高域信号の振幅レベルが前記クリップレベル信号を越
えないようにクリップを行うためである。
【0042】この最大/最小選択回路106の詳細を示
す実施例が図5である。図5において、501は符号信
号の入力端子、502は高域信号の入力端子、503は
クリップレベル信号の入力端子、504は比較器、50
5はE. OR(Exclusive OR)ゲート、506はセレクタ、
507は輪郭信号の出力端子である。
【0043】比較器504は、入力端子502より導か
れる高域信号と入力端子503より導かれるクリップレ
ベル信号との大小比較を行う。この大小比較の結果は、
入力端子501より導かれる符号信号に応じてデコード
されてセレクタ506の選択信号となってセレクタ50
6を制御する。
【0044】セレクタ506は、E. OR(Exclusive OR)
ゲート505を介して入力される前記選択信号に応じ
て、入力端子502より導かれる高域信号と入力端子5
03より導かれるクリップレベル信号のどちらか一方を
選択し、輪郭信号として出力端子507へ出力する。
例えば、比較器504は、入力a≧入力bの時に比較結果
Hi、入力a<入力bの時に比較結果Lowを出力するものと
する。また、セレクタ506は選択信号がHiの時に入力
aを出力し、Lowの時に入力bを出力するものとする。な
お、入力端子501より導かれる符号信号は、正の極性
のときはHiに、負の極性のときはLowに対応するものと
する。
【0045】本実施例では、入力端子501より導かれ
る符号信号が正(Hi)であり、且つ、振幅レベルが、
(高域信号)>(クリップレベル信号)である場合、セ
レクタ506は2者の内の小さい方である(クリップレ
ベル信号)を出力する。逆に符号信号が負(Low)であ
り、且つ、振幅レベルが、(高域信号)<(クリップレ
ベル信号)である場合、セレクタ506は2者の内の大
きい方である(クリップレベル信号)を出力する。
【0046】上述したように、本実施例は、最大値検出
と最小値検出とに1系統の回路構成で共用できることに
利点がある。
【0047】また、ここで、セレクタ506の選択信号
を作成する際にE.OR(Exclusive OR)ゲート505を用
いた構成としているが、このゲート素子の使用に限定さ
れるものでもない。例えば、ROMなどを用いてもかま
わない。
【0048】再び図1に戻って、加算器107は、最大
/最小選択回路106で得られた輪郭信号と、差分検出
回路103より導かれる映像信号Bである現信号(即
ち、図3において、映像信号Aを遅延素子303により
遅延して得られる映像信号B)とを加算したものを映像
信号出力端子108へ出力する。
【0049】ここで、注意すべきことは、最大/最小選
択回路106で得られた輪郭信号は、この輪郭信号と輪
郭補正されるべき映像信号の位相が一致するように、入
力端子101に入力される原映像信号に直接ではなく、
これを遅延した映像信号B(現信号)に加算されている
ことである。
【0050】このように、現信号に加算する直前に、映
像信号の輪郭部分となる高域成分に対してクリップ処理
を施すのであるが、クリップレベルの作成には輪郭抽出
に用いる映像エリアから最大値と最小値を検出し、さら
に任意のオフセット値を付加したり振幅レベルに切り替
えたりできる構成としたことで、入力映像信号の輪郭強
調時に、余計なふちどりの発生を防止することができ
る。また、赤、緑、青色の原色信号を扱う場合の色相ず
れも防止することができる。さらに、ふちどりの発生を
自由に制御できることで、画質上には違和感を与えず、
且つ、効果の高い輪郭強調を行えるといった、ディスプ
レイ装置としての画質設定に自由度を持たせることがで
きる。
【0051】さらに、クリップレベルを作成するまでに
要する差分検出回路における最大値検出と最小値検出、
およびクリップレベル発生回路と最大/最小選択回路に
設けた最大値選択と最小値選択とにそれぞれ1系統の回
路構成を共用しており、回路規模の増大を抑えることが
できる。
【0052】図6は、本発明に係わるクリップレベル発
生回路の第二の実施例のブロック図である。図6におい
て、601は符号信号の入力端子、602は差分信号の
入力端子、603はオフセット値の入力端子、604は
インバータ、605オフセット値付加回路、606は加
減算器、607はE. OR(Exclusive OR)ゲート、608
はクリップレベル信号の出力端子である。
【0053】図6に示した第二の実施例が図4の実施例
と異なる点は、前記符号信号の極性に応じて前記差分信
号に対して任意のオフセット値を加算あるいは減算した
結果をクリップレベル信号として出力端子608へ出力
することである。オフセット値付加回路605について
の動作説明は、第一の実施例を説明する図4中のオフセ
ット値付加回路405で述べたものと同様である。この
とき、任意のオフセット値は、図1同様の制御マイコン
105により設定される。
【0054】上述した第二の実施例によれば、クリップ
レベル発生回路を簡素化することができ、回路規模の削
減と制御マイコンの負荷が軽くなる利点がある。
【0055】図7は、本発明のクリップレベル発生回路
の第三の実施例のブロック図である。図7において、7
01は符号信号の入力端子、702は差分信号の入力端
子、703は予め設定された振幅レベルの入力端子、7
04はインバータ、705、706はE. OR(Exclusive
OR)ゲート、707は加減算器、708は最大/最小選
択回路、709は比較器、710はセレクタ、711は
クリップレベル信号の出力端子である。
【0056】図7に示した第三の実施例が図4、図6の
実施例と異なる点は、 前記差分信号に対して任意の振
幅レベルとの比較を行い、前記符号信号の極性に応じ
て、それらの内の大きい方あるいは小さい方を選択した
結果をクリップレベル信号として出力端子711へ出力
することである。最大/最小選択回路708についての
動作説明は、第一の実施例を説明する図4中の最大/最
小選択回路410で述べたものと同様である。このと
き、任意の振幅レベルは、図1同様の制御マイコン10
5により設定される。
【0057】上述した第三の実施例によれば、クリップ
レベル発生回路を簡素化することができ、回路規模の削
減と制御マイコンの負荷が軽くなる利点がある。
【0058】
【発明の効果】本発明の実施によれば、輪郭強調時に輪
郭部のふちどりの発生を自由に制御できることで、表示
画質に違和感を与えず、また、赤、緑、青の原色信号を
扱う場合の色相ずれも防止することができ、且つ、ディ
スプレイ装置としての画質設定に自由度の高い輪郭強調
が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】従来技術の輪郭補正回路を示すブロック図であ
る。
【図3】図1中における差分検出回路の一実施例を示す
ブロック図である。
【図4】図1中におけるクリップレベル発生回路の第一
の実施例を示すブロック図である。
【図5】図1中における最大/最小選択回路の一実施例
を示すブロック図である。
【図6】図1中におけるクリップレベル発生回路の第二
の実施例を示すブロック図である。
【図7】図1中におけるクリップレベル発生回路の第三
の実施例を示すブロック図である。
【図8】図1中におけるハイパスフィルタの一実施例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
101…映像信号入力端子、102…HPF、103…
差分検出回路、104…クリップレベル発生回路、10
5…制御マイコン、106…最大/最小選択回路、10
7…加算器、108…映像信号出力端子、303,30
4,802,803…遅延素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 春樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像情報メディア事業 部内 (72)発明者 木村 勝信 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像情報メディア事業 部内 (72)発明者 須藤 幸一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 的野 孝明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像情報メディア事業 部内 (56)参考文献 特開 昭62−222777(JP,A) 特開 平2−182083(JP,A) 特開 昭63−229973(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/14 - 5/217

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された映像信号から輪郭部分となる高
    域成分を抽出して出力するハイパスフィルタと、 前記ハイパスフィルタが前記高域成分の抽出に用いた領
    域の前記映像信号と,前記ハイパスフィルタから得られ
    前記高域信号が立ち上がる場合には該高域信号の極性
    を示す符号信号を正とし、前記ハイパスフィルタから得
    られた前記高域信号が立ち下がる場合には該高域信号の
    極性を示す符号信号を負とする、前記高域信号の極性を
    示す符号信号とを入力し、該符号信号の場合前記領
    域内の映像信号の振幅レベルの最大値を検出し、差分信
    号である(前記最大値−前記映像信号)を出力し、前記
    符号信号が負の場合前記領域内の映像信号の振幅レベル
    の最小値を検出し、差分信号である(前記最小値−前記
    映像信号)を出力する差分検出手段と、 前記符号信号が正の場合は前記差分信号に予め設定され
    た任意のオフセット値を加算した結果を、前記符号信号
    が負の場合は前記差分信号から前記予め設定された任意
    オフセット値を減算した結果をクリップレベル信号と
    して出力するクリップレベル発生手段と、 (a)前記符号信号が正の場合であって、前記高域信号が
    前記クリップレベル信号を越えている場合は該高域信号
    を前記クリップレベル信号の値に修正したものを、(b)
    前記符号信号が負の場合であって、前記高域信号が前記
    クリップレベル信号を越えていない場合は該高域信号を
    前記クリップレベル信号の値に修正したものを、(c)そ
    の他の場合は前記高域信号を修正せずに、前記高域信号
    として出力する最大/最小選択手段と、 前記最大/最小選択手段から出力される前記高域信号
    を、前記映像信号の位相に合わせて、前記映像信号に加
    算したものを、輪郭補正された映像信号として出力する
    加算器とからなる輪郭補正回路。
  2. 【請求項2】入力された映像信号から輪郭部分となる高
    域成分を抽出して出力するハイパスフィルタと、 前記ハイパスフィルタが前記高域成分の抽出に用いた領
    域の前記映像信号と,前記ハイパスフィルタから得られ
    前記高域信号が立ち上がる場合には該高域信号の極性
    を示す符号信号を正とし、前記ハイパスフィルタから得
    られた前記高域信号が立ち下がる場合には該高域信号の
    極性を示す符号信号を負とする、前記高域信号の極性を
    示す符号信号とを入力し、該符号信号の場合前記領
    域内の映像信号の振幅レベルの最大値を検出し、差分信
    号である(前記最大値−前記映像信号)を出力し、前記
    符号信号が負の場合前記領域内の映像信号の振幅レベル
    の最小値を検出し、差分信号である(前記最小値−前記
    映像信号)を出力する差分検出手段と、 前記符号信号が正の場合は前記差分信号に予め設定され
    た任意のオフセット値を加算した結果を、前記符号信号
    が負の場合は前記差分信号から前記予め設定された任意
    のオフセット値を減算する加減算手段と、前記符号信号
    の正,負に対応して、前記加減算手段の出力と,予め設
    定されている任意の振幅レベルとの内の、大きい方ある
    いは小さい方を選択する最大/最小選択手段とを備え、
    該最大/最小選択手段の出力をクリップレベル信号とし
    て出力するクリップレベル発生手段と、 (a)前記符号信号が正の場合であって、前記高域信号が
    前記クリップレベル信号を越えている場合は該高域信号
    を前記クリップレベル信号の値に修正したものを、(b)
    前記符号信号が負の場合であって、前記高域信号が前記
    クリップレベル信号を越えていない場合は該高域信号を
    前記クリップレベル信号の値に修正したものを、(c)そ
    の他の場合は前記高域信号を修正せずに、前記高域信号
    として出力する最大/最小選択手段と、 前記最大/最小選択手段から出力される前記高域信号
    を、前記映像信号の位相に合わせて、前記映像信号に加
    算したものを、輪郭補正された映像信号として出力する
    加算器とからなる輪郭補正回路。
  3. 【請求項3】入力された映像信号から輪郭部分となる高
    域成分を抽出して出力するハイパスフィルタと、 前記ハイパスフィルタが前記高域成分の抽出に用いた領
    域の前記映像信号と,前記ハイパスフィルタから得られ
    前記高域信号が立ち上がる場合には該高域信号の極性
    を示す符号信号を正とし、前記ハイパスフィルタから得
    られた前記高域信号が立ち下がる場合には該高域信号の
    極性を示す符号信号を負とする、前記高域信号の極性を
    示す符号信号とを入力し、該符号信号の場合前記領
    域内の映像信号の振幅レベルの最大値を検出し、差分信
    号である(前記最大値−前記映像信号)を出力し、前記
    符号信号が負の場合前記領域内の映像信号の振幅レベル
    の最小値を検出し、差分信号である(前記最小値−前記
    映像信号)を出力する差分検出手段と、 前記符号信号の正,負に対応して、前記差分検出手段の
    出力と,予め設定されている任意の振幅レベルとの内
    の、大きい方あるいは小さい方を選択する最大/最小選
    択手段とを備え、上記最大/最小選択手段の出力をクリ
    ップレベル信号として出力するクリップレベル発生手段
    と、 (a)前記符号信号が正の場合であって、前記高域信号が
    前記クリップレベル信号を越えている場合は該高域信号
    を前記クリップレベル信号の値に修正したものを、(b)
    前記符号信号が負の場合であって、前記高域信号が前記
    クリップレベル信号を越えていない場合は該高域信号を
    前記クリップレベル信号の値に修正したものを、(c)そ
    の他の場合は前記高域信号を修正せずに、前記高域信号
    として出力する最大/最小選択手段と、 前記最大/最小選択手段から出力される前記高域信号
    を、前記映像信号の位相に合わせて、前記映像信号に加
    算したものを、輪郭補正された映像信号として出力する
    加算器とからなる輪郭補正回路。
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