JP4552881B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は映像信号処理装置に係り、特にハイビジョン映像機器から出力されるオンスクリーンディスプレイ(OSD)等の輪郭部分の輝度変化が急峻な映像が輪郭強調によって見にくくなる現象を解消し、滑らかで見やすい映像にする映像信号処理装置に関する。
映像の鮮鋭感を向上させるため、テレビジョン装置には広く輪郭強調回路が搭載されている。最も一般的な手法は、映像信号から二次微分信号を抽出して振幅を調整した後、元の映像信号に加算するものである。オーバーシュート・アンダーシュートが付き輪郭(エッジ)の傾斜が急峻になって、鮮鋭感が向上したように見える。ただし、大振幅の二次微分信号をそのまま用いると、急峻なエッジが過度に強調され見にくくなる。特に図形・文字・細線などを含む画像やOSD画像では画質劣化が顕著になる。
そのため、二次微分信号に対してある一定値でリミットをかけて過度の輪郭補正を防止する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、注目画素の映像信号から生成した二次微分信号が閾値以上となったときは、注目画素の映像信号に加算する注目画素付近の二次微分信号をゼロとすることで、オーバーシュートを付加しないようにする輪郭強調装置も従来開示されている(例えば、特許文献2参照)。
更に、デジタル放送のEPG(電子番組表)中の図形や文字等の、隣接上下2ライン単位で概ね同じ階調の信号が単調に増加又は減少するような2度書き映像部分に輪郭強調を行うと、中間階調部分に凹凸ができてしまうために違和感が発生することを抑制するため、入力映像信号に対して隣接上下2ラインの加算平均値を出力する垂直平滑化回路を設けた構成も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−290773号公報 特開2000−244775号公報 特開2004−194044号公報
ところで、近年、D−VHS(登録商標)規格のデジタルVTRやハイビジョンチューナ内蔵HDD/DVDレコーダなどのハイビジョン映像機器が普及してきており、これらハイビジョン映像機器から抽出されるOSD画像は急峻なエッジを含んでいる。急峻なエッジを持った文字や図形から構成されるOSD画像に対して輪郭強調を行うと、輪郭が太くなったり、リンギングがまとわりついたりして見にくくなる。
しかしながら、特許文献1記載の、輪郭強調を行う際の二次微分信号にリミットをかける従来の輪郭強調装置では、OSD画像以外の画像部分の輪郭強調が弱まってしまうという問題がある。また、特許文献2記載の従来の輪郭強調装置では、輪郭強調自体を0にできるが、二次微分信号の1点だけに注目して輪郭強調のオン/オフを判断しているため、空間方向で不連続点が発生したり、時間方向でオン/オフが変化した場合にはノイズの発生につながる。更に、特許文献3記載の従来の輪郭強調装置では、やはりフィルタの適用/非適用を2値的に行うため、特許文献2と同様の問題が起きる可能性がある。
本発明は以上の点を鑑みてなされたもので、高精細OSD画像又は急峻なエッジを含む映像ソースをより見易く表示し得る映像信号処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明の映像信号処理装置は、OSD画像が重畳された入力映像信号において、OSD画像の水平又は垂直走査方向のエッジ部を検出し、この検出したエッジ部にフィルタを施した映像信号を輪郭強調回路に供給する映像信号処理装置であって、縦続接続されたN個(Nは4以上の偶数)の1画素遅延素子からなり、処理対象の入力映像信号を構成する各画素を水平走査順に1画素ずつ、縦続接続されたN個の1画素遅延素子のうちの入力側の1画素遅延素子に入力させて、各画素をN個の1画素遅延素子によって順次遅延させ、各画素がそれぞれ1画素遅延する毎に、N個の1画素遅延素子のそれぞれの出力となる水平走査順に連続するN個の画素の画素値を抽出する抽出手段と、N個の画素の画素値のうち、それぞれ隣接する2つの画素の画素値の差分をとり、その差分を絶対値化して(N−1)個の画素差分絶対値を算出する算出手段と、N−1個の画素差分絶対値を水平走査順に並べたときの中央に位置する1個の画素差分絶対値と、予め設定した初期値との減算値を得て、その減算値を絶対値化すると共に、その絶対値化した値が所定値以下の値のときは所定値とする非線形演算を行う非線形演算手段と、(N−1)個の画素差分絶対値のうち、非線形演算手段による非線形演算に用いられた1個の画素差分絶対値を除いた残りの(N−2)個の画素差分絶対値と、非線形演算手段から出力される演算結果とを加算して、N個の画素で形成されるパターンがOSD画像のエッジ部にどの位近いかをあらわす評価関数値を算出する加算手段と、それぞれ異なる高域減衰周波数特性を有する複数の低域フィルタと、加算手段で算出された評価関数値が所定の閾値以上の場合は、処理対象の入力映像信号を輪郭強調回路に供給する一方、評価関数値が所定の閾値未満である場合は、評価関数値が小さいほど、複数の低域フィルタのうちの高域減衰周波数特性の範囲の広い低域フィルタを選択し、この選択した低域フィルタによって処理対象の入力映像信号に対してフィルタ処理を施して、このフィルタ処理が施された映像信号を輪郭強調手段に供給する選択手段とを有することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の映像信号処理装置は、第1の発明における抽出手段を、縦続接続されたN個(Nは4以上の偶数)の1ライン遅延素子からなり、処理対象の入力映像信号の1ライン分の画素を縦続接続されたN個の1ライン遅延素子のうちの入力側の1ライン遅延素子に入力させて、1ライン分の各画素をN個の1ライン遅延素子によって順次遅延させ、各画素がそれぞれ1ライン遅延する毎に、N個の1ライン遅延素子のそれぞれの出力となる、水平走査方向で同じ位置で、かつ、垂直走査順に連続するN個の画素の画素値を抽出する構成とすることにより、第1の発明における水平走査方向の処理を垂直走査方向の処理に置き換えたことを特徴とする。
上記の第1、第2の発明では、N個の画素で形成されるパターンがOSD画像のエッジ部にどの位近いかをあらわす評価関数値が所定の閾値以上の場合は、処理対象の入力映像信号を輪郭強調回路に供給する一方、評価関数値が所定の閾値未満である場合は、評価関数値が小さいほど、複数の低域フィルタのうちの高域減衰周波数特性の範囲の広い低域フィルタを選択し、この選択した低域フィルタによって処理対象の入力映像信号に対してフィルタ処理を施して、このフィルタ処理が施された映像信号を輪郭強調手段に供給するようにしたため、輪郭強調を行う前に、処理対象の入力映像信号のエッジ部の傾きの程度に応じた特性の低域フィルタにより高域周波数成分を減衰させることができ、一方、エッジ部を有しない映像信号はそのまま輪郭強調回路に入力することができる。
本発明によれば、輪郭強調を行う前に、処理対象の入力映像信号のエッジ部の傾きの程度に応じた特性の低域フィルタにより高域周波数成分を減衰させることができ、一方、エッジ部を有しない映像信号はそのまま輪郭強調回路に入力することができるため、ハイビジョン映像機器からの高精細・低ノイズの信号に含まれるOSD画像等のステップ状エッジに対しては、低域フィルタにより高域周波数成分を減衰させてから輪郭強調を行われることから、輪郭強調を行った時にOSD画像等を見易くでき、一方、ステップ状エッジ部を有しない自然画像はそのまま輪郭強調回路に入力することから、輪郭強調により鮮鋭感を向上させて表示することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1(a)は本発明になる映像信号処理装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図(a)において、入力映像信号はパターン認識部1に供給されて後述するパターン認識処理されると共に、低域フィルタ(LPF)2により所定カットオフ周波数以上の高域周波数成分が減衰される一方、セレクタ3に供給される。
セレクタ3は、パターン認識部1からのパターン認識結果に応じて、入力映像信号又はLPF2からの高域周波数成分が減衰された映像信号を選択する。このセレクタ3から出力された映像信号は、一般的な輪郭強調回路に入力される。
一般的な輪郭強調回路としては、例えば、図1(b)に示すように、入力された映像信号から高域フィルタ(HPF)5により二次微分信号を抽出して、アンプ6により振幅を調整した後、上記の二次微分信号抽出前の元の映像信号に加算器7で加算して輪郭強調された映像信号を出力する構成の輪郭強調回路がある。
本実施の形態のパターン認識部1は、OSD画像の信号形態に近いかどうかを評価関数値で表し、その結果によってセレクタ3を切り換え制御する。そこで、この評価関数をOSD画像に合わせて設計できるかどうかが重要になる。デジタルOSD画像の特徴として、輝度変化が非常に急峻であること、ノイズが殆ど含まれないことの2点が挙げられる。
自然画像ではカメラの撮影時や伝送時、映像処理等でLPF処理がかかるが、デジタルの状態で1ドットずつ映像が書き出されるデジタルOSD画像では、LPF処理が全くかからず、急峻なエッジが生成される。また、自然画像はカメラの撮像時にノイズが混入するのに対し、デジタル機器の内部で生成されるOSD画像にはノイズは殆ど混入しない。加えて、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)等によってデジタル伝送を行うと、外部機器の信号でもノイズが全く混入せず、ディスプレイに到着することになる。
輝度変化が急峻、かつ、低ノイズ、この2点をデジタルOSD画像の特徴として、これを検出するための評価関数について図2と共に説明する。図2において、空間方向に連続する4つの画素値A,B,C,Dを用い、AとBの差分絶対値|AーB|、CとDの差分絶対値|CーD|、BとCの差分絶対値を初期値INTから引いた関数f(INT−|B−C|)との和を評価関数とする。なお、f()は()内のINT−|B−C|を0以上に制限する関数であり、0以下の値は0にする。
この評価関数の値が小さいほど、ステップ状輪郭、すなわち、OSD画像の輝度変化が急峻なエッジ部に近いと判断する。初期値INTはステップ部の高さに対する基準で、「40」と設定した場合、B−C間のエッジ成分が「40」以上あれば全て「0」となる。このような評価関数とすることで、低ノイズで輝度変化が急峻というデジタルOSDの輪郭部を検出し易くなる。
図3は上記の評価関数を算出する図1のパターン認識部1の一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、パターン認識部1は、信号処理対象の映像信号が供給される4段縦続接続された(直列接続された)遅延回路11、11、11及び11と、遅延回路11の出力遅延映像信号から遅延回路11の出力遅延映像信号を減算する減算器12と、遅延回路11の出力遅延映像信号から遅延回路11の出力遅延映像信号を減算する減算器12と、遅延回路11の出力遅延映像信号から遅延回路11の出力遅延映像信号を減算する減算器12と、減算器12〜12の各出力信号の絶対値を出力する絶対値(abs)回路13〜13と、絶対値回路13の出力信号を非線形演算する非線形演算回路14と、絶対値(abs)回路13及び13の出力信号と非線形演算回路14の出力信号とを加算して評価関数を示す制御信号を出力する加算器15とから構成される。
上記の遅延回路11〜11はそれぞれ1画素伝送期間の遅延時間を有し、図2に示した空間方向に連続する4つの画素値A,B,C,Dのうち、AとBの差分絶対値|AーB|が絶対値回路13から取り出され、CとDの差分絶対値|CーD|が絶対値回路13から取り出される。また、非線形演算回路14は、絶対値回路13から取り出されるBとCの差分絶対値|B−C|を入力として受け、予め設定されている初期値INTから差分絶対値|B−C|を引いた関数f(INT−|B−C|)を算出する非線形演算を行う。加算器15は、上記の差分絶対値|AーB|及び|CーD|と、関数f(INT−|B−C|)とを加算して、評価関数の値を示す制御信号を出力し、図1(a)のセレクタ3を切換制御する。前述したように、評価関数の値が小さいほど、ステップ状輪郭、すなわち、OSD画像の輝度変化が急峻なエッジ部に近いと判断できるため、上記の制御信号により評価関数の値が小さいほど、セレクタ3は低域フィルタ特性の強いLPFからの信号を選択するように制御される。ここで、低域フィルタ特性が強いほど、減衰し始める周波数が低域周波数である特性を示す。
図4は図1(a)のLPF2及びセレクタ3の回路部分の一実施の形態のブロック図を示す。図4において、低域フィルタ(LPF)2〜2は、低域フィルタ特性が互いに異なるLPFで、図1(a)のLPF2に相当する。すなわち、図1(a)のLPF2は、8種類のフィルタ特性を有するLPF2〜2からなり、LPF2の低域フィルタ特性が最も強く、以下、LPF2、2、・・・の順で低域フィルタ特性が弱くなり、LPF2の低域フィルタ特性が最も弱く設定されている。
ここで、図4のLPF2〜2の各ブロック内に示されている数値は、タップ係数と構成を示しており、例えば「(8,16,8)/32」と記載されているLPF2は、連続する3画素の画素値がA,B,Cである場合、(8×A+16×B+8×C)/32の演算によるフィルタ出力を得るLPFであり、また、例えば、「(1,30,1)/32」と記載されているLPF2は、(1×A+30×B+1×C)/32の演算によるフィルタ出力を得るLPFである。他も同様である。LPF2が最も強い低域フィルタ特性を持つLPFであり、入力された映像信号を最も広範囲に高域周波数成分を減衰する結果、出力される映像信号は最も輪郭がなまることとなる。
次に、図4の回路部の動作について、図5のフローチャートを併せ参照して説明する。セレクタ3は信号処理対象の映像信号が直接に供給される一方、LPF2〜2により互いに異なる8種類の低域フィルタ特性が付与された映像信号が供給されると共に、パターン認識部1から制御信号(評価関数)が供給される。セレクタ3は、まず、予め設定されている、OSD画像であると判断しフィルタをかける評価関数値の上限値αよりも、上記の評価関数の値VALが大きいかどうか比較判定する(ステップS1)。VAL>αであるときは、映像信号波形が急峻でないと判断し、セレクタ3は低域フィルタ特性が付与されていない入力映像信号をそのままスルーで出力する(ステップS2)。
一方、セレクタ3は、ステップS1でVAL≦αであると判定したときは、上記の評価関数の値VALと上記の上限値αの7/8倍の値とを比較し(ステップS3)、VAL>α・7/8であるときには、映像信号波形があまり急峻でないと判断し、変数fltの値を”8”とする(ステップS4)。これは、セレクタ3がLPF2から入力された高域周波数成分が少し低減された映像信号を選択して出力することを意味する。
また、ステップS3でVAL≦α・7/8であると判定したときは、上記の評価関数の値VALと上記の上限値αの6/8倍の値とを比較する(ステップS5)。VAL>α・6/8であるときには、映像信号波形があまり急峻でないと判断し、変数fltの値を”7”とした後(ステップS6)、フィルタがかかる強さを制限するための設定値flt_limitの値がステップS6で設定した値”7”よりも大きいかどうか判定する(ステップS7)。flt_limitの値は、OSD画像に対するフィルタのかかり方をユーザが見ながら、任意の値に設定できる。
ここで、flt_limitの値が”7”よりも大きい場合は、フィルタがかかる強さの制限値を超えているので、変数fltの値をflt_limitの値に更新する(ステップS8)。一方、flt_limitの値が”7”以下の場合は、変数fltの値はフィルタがかかる強さの制限値を超えていないので、そのときの変数fltの値、すなわち、ステップS6で設定された値”7”に設定される(ステップS9)。セレクタ3は、ステップS8又はS9で設定された変数fltの値に応じたLPF出力を選択する。例えば、変数fltの値が”7”のときには、セレクタ3はLPF2から入力された高域周波数成分が少し低減された映像信号を選択して出力する。
また、ステップS5でVAL≦α・6/8であると判定したときは、上記の評価関数の値VALと上記の上限値αの5/8倍の値とを比較する(ステップS10)。VAL>α・5/8であるときには、映像信号波形が急峻でないと判断し、変数fltの値を”6”とした後(ステップS11)、フィルタがかかる強さを制限するための上記の設定値flt_limitの値がステップS11で設定した値”6”よりも大きいかどうか判定する(ステップS12)。
flt_limitの値が”6”よりも大きい場合は、変数fltの値はフィルタがかかる強さの制限値を超えているので、変数fltの値をflt_limitの値に更新する(ステップS13)。一方、flt_limitの値が”6”以下の場合は、変数fltの値はフィルタがかかる強さの制限値を超えていないので、そのときの変数fltの値、すなわち、ステップS11で設定された値”6”に設定される(ステップS14)。セレクタ3は、ステップS13又はS14で設定された変数fltの値に応じたLPF出力を選択する。例えば、変数fltの値が”6”のときには、セレクタ3はLPF2から入力された高域周波数成分が低減された映像信号を選択して出力する。
以下、上記と同様に、上記の評価関数の値VALと上記の上限値αの4/8倍の値とを比較し(ステップS15)、VAL≦α・4/8のときは、VALと上記の上限値αの3/8倍の値とを比較し(ステップS20)、VAL≦α・3/8のときは、VALと上記の上限値αの2/8倍の値とを比較し(ステップS25)、VAL≦α・2/8のときは、VALと上記の上限値αの1/8倍の値とを比較する(ステップS30)。
VAL>α・4/8のときは、flt_limitの値が”5”より大きい場合は、変数fltをflt_limitの値に更新し、flt_limitの値が”5”以下の場合は、変数fltを”5”に設定する(ステップS16〜S19)。また、VAL>α・3/8のときは、flt_limitの値が”4”より大きい場合は、変数fltをflt_limitの値に更新し、flt_limitの値が”4”以下の場合は、変数fltを”4”に設定する(ステップS21〜S24)。また、VAL>α・2/8のときは、flt_limitの値が”3”より大きい場合は、変数fltをflt_limitの値に更新し、flt_limitの値が”3”以下の場合は、変数fltを”3”に設定する(ステップS26〜S29)。また、VAL>α・1/8のときは、flt_limitの値が”2”より大きい場合は、変数fltをflt_limitの値に更新し、flt_limitの値が”2”以下の場合は、変数fltを”2”に設定する(ステップS31〜S34)。
更に、VAL≦α・1/8のときは、映像信号波形が極めて急峻であると判断し、変数fltの値を”1”とした後(ステップS35)、フィルタがかかる強さを制限するための上記の設定値flt_limitの値がステップS35で設定した値”1”よりも大きいかどうか判定する(ステップS36)。flt_limitの値が”1”よりも大きい場合は、変数fltの値はフィルタがかかる強さの制限値を超えているので、変数fltの値をflt_limitの値に更新し(ステップS37)、flt_limitの値が”1”以下の場合は、変数fltの値を”1”に設定する(ステップS38)。これにより、セレクタ3はLPF2から入力された高域周波数成分が最も大きく低減された映像信号を選択して出力する。このように、本実施の形態では、最終的なfltの値によって、LPF2〜2のうちのいずれか一のLPFの出力が選択される。
デジタルOSD画像かどうかを2値で判断するのでは、僅かなノイズ等の影響で画面内に処理/非処理の領域が混在して不自然になったり、フレーム毎に処理/非処理が切り換わってフリッカノイズに見えたりする場合がある。これに対して、本実施の形態ではデジタルOSD画像にどれほど近いかを評価関数で数値化し、その値VALによって効果を8段階で調整することで、僅かなノイズによる空間的・時間的な処理のバラつきを目につきにくくすることができる。
次に、本発明になる映像信号処理装置の一実施の形態の処理過程について図6と共に説明する。なお、図6(a)〜(f)中、黒丸は画素を示す。図6(a)は入力映像信号のエッジ部の波形を示し、既に急峻な信号波形である。この図6(a)に示す立ち上がりエッジ部を有する映像信号を、図1(b)に示したHPF5を通して所定高域周波数成分である輪郭強調成分を抽出すると、図6(b)に示す波形が得られ、この輪郭強調成分を従来の輪郭強調回路のように図6(a)に示した元の映像信号に加算すると、元の映像信号は図6(c)に示すように、アンダーシュートc1やオーバーシュートc2を有する波形となり、アンダーシュートc1やオーバーシュートc2がエッジの縁取りになり、OSD文字などを見にくくする原因となる。
そこで、本実施の形態では、評価関数の値VALに基づいて、OSD画像であると判断した場合には、評価関数の値VALに応じたフィルタの強さの低域フィルタ特性を入力映像信号に付与することで、図6(d)に示すように、入力映像信号を高域周波数成分が減衰されて滑らかな波形にして、図1(b)に示した後段の輪郭強調回路に入力する。
これにより、図1(b)の輪郭強調回路のHPF5を通して抽出される輪郭強調成分は、図6(e)に示すように、図6(b)に示した従来の輪郭強調成分に比べてエッジ部の大きな振幅の変化(すなわち、輝度変化)が抑えられた波形となり、この輪郭強調成分を図6(d)に示した入力映像信号に加算器7で加算することにより、結果として図6(f)に示すように、図6(a)に示した原映像信号に近い波形の輪郭協調映像信号を出力することができる。
なお、上記の実施の形態ではLPF2の数を8個としたが、これは前述したバラつきを目につきにくくするという条件から選択したもので、OSD画像に対するフィルタのかかり方をユーザが選択するのにも十分であると判断したためである。ただし、本発明はLPF2の数を8個に限定するものではないことは勿論である。
また、上記の実施の形態では、入力映像信号の水平方向に隣接するN個(Nは4以上の偶数)の画素の画素値を抽出して、それらのうちそれぞれ隣接する2つの画素の画素値の差分を絶対値化した(Nー1)個の画素差分絶対値を用いて水平方向のエッジ部を検出しているが、本発明は、これに限らず、入力映像信号の水平走査方向で同じ位置で、かつ、垂直走査順に連続するN個(Nは4以上の偶数)の画素の画素値を抽出して、それらのうちそれぞれ隣接する2つの画素の画素値の差分を絶対値化した(Nー1)個の画素差分絶対値を用いて垂直方向のエッジ部を検出して、その検出したエッジ部にフィルタを施した映像信号を輪郭強調回路に供給することもできる。この場合は、図3において、遅延回路11〜11を、それぞれ1ライン伝送期間の遅延時間を有する縦続接続された4つの遅延回路に変更すればよい。
また、本発明は、図1(a)、図3の構成や図5のフローチャートの手順をコンピュータにより実現させる映像信号処理プログラムも包含するものである。この場合、映像信号処理プログラムは、記録媒体から読み出されてコンピュータに取り込まれてもよく、また、ネットワークを介して配信されてコンピュータに取り込まれてもよく、更には装置内にファームウェアとして取り込まれていてもよい。
本発明の映像信号処理装置の一実施の形態のブロック図と、一般的な輪郭強調回路の一例のブロック図である。 本発明の映像信号処理装置で用いるステップ状評価関数の説明図である。 図1中の映像信号処理装置内のパターン認識部の一実施の形態のブロック図である。 図1中の映像信号処理装置の要部の構成の一実施の形態のブロック図である。 本発明の映像信号処理装置内のセレクタの動作説明用フローチャートである。 本発明の映像信号処理装置の処理の様子の一例を示す波形図である。
符号の説明
1 パターン認識部
2、2〜2 低域フィルタ(LPF)
3 セレクタ
5 高域フィルタ(HPF)
6 アンプ
7、15 加算器
11〜11 遅延回路
12〜12 減算器
13〜13 絶対値(abs)回路
14 非線形演算回路

Claims (2)

  1. OSD画像が重畳された入力映像信号において、前記OSD画像の水平又は垂直走査方向のエッジ部を検出し、この検出したエッジ部にフィルタを施した映像信号を輪郭強調回路(5〜7)に供給する映像信号処理装置であって、
    縦続接続されたN個(Nは4以上の偶数)の1画素遅延素子からなり、処理対象の入力映像信号を構成する各画素を水平走査順に1画素ずつ、前記縦続接続されたN個の1画素遅延素子のうちの入力側の1画素遅延素子に入力させて、前記各画素を前記N個の1画素遅延素子によって順次遅延させ、前記各画素がそれぞれ1画素遅延する毎に、前記N個の1画素遅延素子のそれぞれの出力となる前記水平走査順に連続するN個の画素の画素値を抽出する抽出手段と、
    前記N個の画素の画素値のうち、それぞれ隣接する2つの画素の画素値の差分をとり、その差分を絶対値化して(N−1)個の画素差分絶対値を算出する算出手段と、
    前記N−1個の画素差分絶対値を水平走査順に並べたときの中央に位置する1個の画素差分絶対値と、予め設定した初期値との減算値を得て、その減算値を絶対値化すると共に、その絶対値化した値が所定値以下の値のときは該所定値とする非線形演算を行う非線形演算手段と、
    前記(N−1)個の画素差分絶対値のうち、前記非線形演算手段による非線形演算に用いられた前記1個の画素差分絶対値を除いた残りの(N−2)個の画素差分絶対値と、前記非線形演算手段から出力される演算結果とを加算して、前記N個の画素で形成されるパターンが前記OSD画像のエッジ部にどの位近いかをあらわす評価関数値を算出する加算手段と、
    それぞれ異なる高域減衰周波数特性を有する複数の低域フィルタと、
    前記加算手段で算出された前記評価関数値が所定の閾値以上の場合は、前記処理対象の入力映像信号を前記輪郭強調回路に供給する一方、前記評価関数値が前記所定の閾値未満である場合は、前記評価関数値が小さいほど、前記複数の低域フィルタのうちの前記高域減衰周波数特性の範囲の広い低域フィルタを選択し、この選択した低域フィルタによって前記処理対象の入力映像信号に対してフィルタ処理を施して、このフィルタ処理が施された映像信号を前記輪郭強調手段に供給する選択手段と
    を有することを特徴とする映像信号処理装置。
  2. OSD画像が重畳された入力映像信号において、前記OSD画像の水平又は垂直走査方向のエッジ部を検出し、この検出したエッジ部にフィルタを施した映像信号を輪郭強調回路(5〜7)に供給する映像信号処理装置であって、
    縦続接続されたN個(Nは4以上の偶数)の1ライン遅延素子からなり、処理対象の入力映像信号の1ライン分の画素を前記縦続接続されたN個の1ライン遅延素子のうちの入力側の1ライン遅延素子に入力させて、前記1ライン分の各画素を前記N個の1ライン遅延素子によって順次遅延させ、前記各画素がそれぞれ1ライン遅延する毎に、前記N個の1ライン遅延素子のそれぞれの出力となる、水平走査方向で同じ位置で、かつ、垂直走査順に連続するN個の画素の画素値を抽出する抽出手段と、
    前記N個の画素の画素値のうち、それぞれ隣接する2つの画素の画素値の差分をとり、その差分を絶対値化して(N−1)個の画素差分絶対値を算出する算出手段と、
    前記N−1個の画素差分絶対値を垂直走査順に並べたときの中央に位置する1個の画素差分絶対値と、予め設定した初期値との減算値を得て、その減算値を絶対値化すると共に、その絶対値化した値が所定値以下の値のときは該所定値とする非線形演算を行う非線形演算手段と、
    前記(N−1)個の画素差分絶対値のうち、前記非線形演算手段による非線形演算に用いられた前記1個の画素差分絶対値を除いた残りの(N−2)個の画素差分絶対値と、前記非線形演算手段から出力される演算結果とを加算して、前記N個の画素で形成されるパターンが前記OSD画像のエッジ部にどの位近いかをあらわす評価関数値を算出する加算手段と、
    それぞれ異なる高域減衰周波数特性を有する複数の低域フィルタと、
    前記加算手段で算出された前記評価関数値が所定の閾値以上の場合は、前記処理対象の入力映像信号を前記輪郭強調回路に供給する一方、前記評価関数値が前記所定の閾値未満である場合は、前記評価関数値が小さいほど、前記複数の低域フィルタのうちの前記高域減衰周波数特性の範囲の広い低域フィルタを選択し、この選択した低域フィルタによって前記処理対象の入力映像信号に対してフィルタ処理を施して、このフィルタ処理が施された映像信号を前記輪郭強調手段に供給する選択手段と
    を有することを特徴とする映像信号処理装置。
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