JP3214667B2 - 輪郭補正装置 - Google Patents

輪郭補正装置

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JP3214667B2 JP25427597A JP25427597A JP3214667B2 JP 3214667 B2 JP3214667 B2 JP 3214667B2 JP 25427597 A JP25427597 A JP 25427597A JP 25427597 A JP25427597 A JP 25427597A JP 3214667 B2 JP3214667 B2 JP 3214667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機やディスプレイ装置等の画像表示装置に表示する映像
信号の輪郭を急峻にする輪郭補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機やディスプレイ装置
等の画像表示装置に表示する映像信号の輪郭を急峻にす
る輪郭補正装置が種々提案されている。輪郭補正装置
は、映像信号の輪郭にオーバーシュート及びプリシュー
ト(もしくはアンダーシュート)を付加して輪郭を補正
するのが一般的である。これに対し、オーバーシュート
及びプリシュートを付加した後、シュート成分を除去す
るようにした輪郭補正装置もある。この種の従来の輪郭
補正装置の一例として、特開平5―292522号公報
に記載のものがある。
【0003】上記先願に記載の輪郭補正装置は、アナロ
グ回路により構成されており、アナログ信号に対しては
上記先願の明細書に記載の通り、輪郭補正動作をする。
しかし、上記先願に記載の輪郭補正装置における遅延回
路を単に1クロック遅延素子に置き換えてデジタル回路
として構成しても、輪郭補正動作はしない。これについ
て、図14及び図15を用いて説明する。図14は上記
先願に記載の輪郭補正装置における遅延回路を1クロッ
ク遅延素子に置き換えてデジタル回路として構成したブ
ロック図、図15は図14の動作を説明するための波形
図である。
【0004】図14において、入力端子201より入力
されたデジタル信号は、1クロック遅延素子であるDフ
リップフロップ202,203に順次入力され、1クロ
ックずつ遅延される。入力端子201より入力されたデ
ジタル信号は、最大値検出回路204,最小値検出回路
205,ハイパスフィルタ(HPF)206にも入力さ
れる。
【0005】Dフリップフロップ202,203の出力
はそれぞれ、最大値検出回路204,最小値検出回路2
05,HPF206に入力される。Dフリップフロップ
202より出力された入力信号に対して1クロック遅延
した信号B1は、図15(A)に示す信号であり、この
信号B1は加算器208に入力される。この信号B1を
注目画素とする。
【0006】最大値検出回路204は、注目画素である
信号B1を中心とする入力された3画素より最大レベル
の画素を検出し、図15(C)に示す信号B3を出力す
る。この信号B3は最小値検出回路210に入力され
る。最小値検出回路205は、信号B1を中心とする入
力された3画素より最小レベルの画素を検出し、図15
(D)に示す信号B4を出力する。この信号B4は最大
値検出回路209に入力される。
【0007】HPF206は、一例として、タップ利得
を(−1/2,1,−1/2)とする3タップのフィル
タである。HPF206は、信号B1を中心とする入力
された3画素より、信号B1のエッジ部分の高域周波数
信号成分を生成する。そして、HPF206の出力は、
ゲイン係数を例えば2とすると、乗算器207に入力さ
れて2倍され、図15(B)に示す信号B2とされる。
この信号B2は加算器208に入力される。
【0008】加算器208は、入力された信号B1と信
号B2とを加算し、図15(E)に示す信号B5を出力
する。この信号B5は、信号B1に高域周波数信号成分
が付加された信号である。信号B5は、最大値検出回路
209に入力される。
【0009】最大値検出回路209は、信号B4と信号
B5との内、大きい方を選択し、図15(F)に示す信
号B6を出力する。この最大値検出回路209によっ
て、信号B5におけるアンダーシュートの部分が除去さ
れる。信号B6は最小値検出回路210に入力される。
最小値検出回路210は、信号B3と信号B6との内、
小さい方を選択し、図15(G)に示す信号B7を出力
する。この最小値検出回路210によって、信号B6に
おけるオーバーシュートの部分が除去される。信号B7
は、出力端子211より出力される。
【0010】図15(A)に示す信号B1と図15
(G)に示す信号B7とを比較すれば分かるように、信
号B1と信号B7とは全く同じ信号波形となり、図14
に示す構成では、輪郭補正動作を全くしない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、映像信号の
輪郭にシュート成分を付加して輪郭を補正するようにし
た従来の輪郭補正装置においては、輪郭補正の補正量を
大きくすると、シュート成分も必然的に大きくなり、画
質を劣化させてしまう。また、輪郭補正装置をテレビジ
ョン受像機のみならず、コンピュータ機器やプリンタ装
置等の種々の機器に用いることを考えれば、アナログ回
路ではなく、デジタル回路で構成することが望ましい。
【0012】そこで、画質を劣化させるようなシュート
成分が付加することなく輪郭を良好に補正することがで
きるデジタル回路による輪郭補正装置が望まれている。
しかも、この場合、耐ノイズ特性に優れていることがよ
り好ましい。
【0013】しかしながら、上述のように、特開平5―
292522号公報に記載のようなシュート成分を除去
するようにしたアナログ回路による輪郭補正装置を、単
純にデジタル回路によって構成しても、輪郭補正動作は
せず、上記の要望を満足することはできない。
【0014】さらに、輪郭補正の対象となっている画像
の種類によって、あるいは、輪郭補正装置を用いる機器
の種類によっては、シュート成分を全く付加しないこと
が望ましい場合と、ある程度のシュート成分を付加する
ことが望ましい場合とがある。そこで、シュート成分を
必要に応じて任意に付加することができる輪郭補正装置
も望まれている。
【0015】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、本発明の目的は、シュート成分が付加する
ことなく輪郭を良好に補正することができるデジタル回
路による輪郭補正装置を提供することである。本発明の
他の目的は、シュート成分を必要に応じて任意に付加す
ることができるデジタル回路による輪郭補正装置を提供
することである。本発明のさらに他の目的は、耐ノイズ
特性に優れたデジタル回路による輪郭補正装置を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1)入力されたデジタル映像信号の輪郭を補正する輪
郭補正装置において、前記入力されたデジタル映像信号
における注目画素を中心とした少なくとも5画素の領域
の内、中央レベルの画素より大きいレベルの画素であ
り、最大レベルの画素を除く画素のレベルを上限値とし
て検出する上限検出手段と、前記注目画素を中心とした
少なくとも5画素の領域の内、中央レベルの画素より小
さいレベルの画素であり、最小レベルの画素を除く画素
のレベルを下限値として検出する下限検出手段と、前記
注目画素に対する高域周波数信号成分を生成する高域周
波数信号成分生成手段と、前記注目画素に前記高域周波
数信号成分を付加する付加手段と、前記付加手段の出力
の信号レベルを、前記上限値と前記下限値との間で振幅
制限する振幅制限手段とを設けて構成したことを特徴と
する輪郭補正装置を提供し、 (2)入力されたデジタル映像信号の輪郭を補正する輪
郭補正装置において、前記入力されたデジタル映像信号
における注目画素を中心とした少なくとも5画素の領域
の内、中央レベルの画素より大きいレベルの画素のレベ
ルを上限値として検出する上限検出手段と、前記注目画
素を中心とした少なくとも5画素の領域の 内、中央レベ
ルの画素より小さいレベルの画素のレベルを下限値とし
て検出する下限検出手段と、前記注目画素に対する高域
周波数信号成分を生成する高域周波数信号成分生成手段
と、前記注目画素に前記高域周波数信号成分を付加する
付加手段と、前記付加手段の出力の信号レベルを、前記
上限値と前記下限値との間で振幅制限する振幅制限手段
と、前記振幅制限手段によって振幅制限した信号に高域
周波数信号成分を付加することにより、シュート成分を
付加的に生成させるシュート成分生成手段とを設けて構
成したことを特徴とする輪郭補正装置を提供し、 (3)入力されたデジタル映像信号の輪郭を補正する輪
郭補正装置において、前記入力されたデジタル映像信号
における注目画素を中心とした少なくとも5画素の領域
の内、中央レベルの画素より大きいレベルの画素のレベ
ルを上限値として検出する上限検出手段と、前記注目画
素を中心とした少なくとも5画素の領域の内、中央レベ
ルの画素より小さいレベルの画素のレベルを下限値とし
て検出する下限検出手段と、前記注目画素に対する高域
周波数信号成分を生成する高域周波数信号成分生成手段
と、前記注目画素に前記高域周波数信号成分を付加する
付加手段と、前記付加手段の出力の信号レベルを、前記
上限値と前記下限値との間で振幅制限する振幅制限手段
と、前記上限値を増加させ、前記下限値を減少させるこ
とにより、前記振幅制限手段の出力にシュート成分を付
加的に生成させるシュート成分生成手段と を設けて構成
したことを特徴とする輪郭補正装置を提供するものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の輪郭補正装置につ
いて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の輪
郭補正装置との比較例を示すブロック図、図2及び図3
は本発明の輪郭補正装置との比較例の動作を説明するた
めの波形図、図4は本発明の輪郭補正装置の第1実施例
を示すブロック図、図5及び図6は本発明の輪郭補正装
置の第1実施例の動作を説明するための波形図、図7〜
図11はそれぞれ本発明の輪郭補正装置の第2〜第6実
施例を示すブロック図、図12及び図13は図8,図9
に示す本発明の輪郭補正装置の第3,第4実施例におけ
る動作を説明するための波形図である。
【0018】一般に、ベースバンドの映像信号は、赤
(R),緑(G),青(B)の3原色信号、または、輝
度信号と2つの色差信号の3チャンネルの信号よりな
る。以下の説明では、簡略化のため、1チャンネルのみ
について示す。即ち、入力されるデジタル信号は、R,
G,Bの3原色信号または輝度信号,色差信号のいずれ
かである。
【0019】<比較例> 図1において、入力端子1より入力されたデジタル信号
は、1クロック遅延素子であるDフリップフロップ2〜
5に順次入力され、1クロックずつ遅延される。入力端
子1より入力されたデジタル信号は、最大値検出回路
6,最小値検出回路7,ハイパスフィルタ(HPF)8
にも入力される。
【0020】Dフリップフロップ2〜5の出力はそれぞ
れ、最大値検出回路6,最小値検出回路7,HPF8に
入力される。Dフリップフロップ3より出力された入力
信号に対して2クロック遅延した信号B1は、図2
(A)に示す信号であり、この信号B1は加算器10に
入力される。この信号B1を注目画素とする。
【0021】最大値検出回路6は、注目画素である信号
B1を中心とする入力された5画素より最大レベルの画
素を検出し、図2(C)に示す信号B3を出力する。即
ち、最大値検出回路6は、入力された5画素より最大値
を上限値として検出する上限検出手段である。この信号
B3は最小値検出回路12に入力される。最小値検出回
路7は、信号B1を中心とする入力された5画素より最
小レベルの画素を検出し、図2(D)に示す信号B4を
出力する。即ち、最小値検出回路7は、入力された5画
素より最小値を下限値として検出する下限検出手段であ
る。この信号B4は最大値検出回路11に入力される。
【0022】HPF8は、一例として、タップ利得を
(−1/4,−1,5/2,−1,−1/4)とする5
タップのフィルタである。HPF8は、信号B1を中心
とする入力された5画素より、信号B1のエッジ部分の
高域周波数信号成分を生成する。なお、高域周波数信号
成分とは直流成分がなく、交流成分のみの信号である。
HPF8のタップ利得はこれに限定されず、適宜に設定
すればよい。
【0023】そして、HPF8の出力は、ゲイン係数を
例えば2とすると、乗算器9に入力されて2倍され、図
2(B)に示す信号B2とされる。この信号B2は加算
器10に入力される。加算器10は、入力された信号B
1と信号B2とを加算し、図2(E)に示す信号B5を
出力する。この信号B5は、信号B1に高域周波数信号
成分が付加された信号である。信号B5は、最大値検出
回路11に入力される。
【0024】最大値検出回路11は、信号B4と信号B
5との内、大きい方を選択し、図2(F)に示す信号B
6を出力する。この最大値検出回路11によって、信号
B5におけるアンダーシュートの部分が除去される。信
号B6は最小値検出回路12に入力される。最小値検出
回路12は、信号B3と信号B6との内、小さい方を選
択し、図2(G)に示す信号B7を出力する。この最小
値検出回路12によって、信号B6におけるオーバーシ
ュートの部分が除去される。
【0025】なお、最大値検出回路11及び最小値検出
回路12は、信号B5を、最大値検出回路6による最大
値(上限値)と最小値検出回路7による最小値(下限
値)との間で振幅制限する振幅制限手段として動作して
いることが分かる。
【0026】以上の動作により、信号B7は、信号B1
と比較して傾斜の中心付近の傾きが2倍となってエッジ
が急峻となり、シュート成分が付加することなく輪郭補
正される。そして、この信号B7は、出力端子13より
出力される。なお、信号B7の傾斜の中心付近の傾き
は、乗算器29のゲイン係数の値によって自由に設定す
ることができる。
【0027】このように、比較例においては、映像信号
における注目画素を中心として5画素の領域より、最大
レベルの画素と最小レベルの画素を検出するようにして
いるので、図2に示すように輪郭補正動作をする。比較
例では、5画素の領域としているが、勿論、6画素以上
の領域より、最大レベルの画素と最小レベルの画素を検
出するようにしてもよく、少なくとも5画素以上の画素
であればよい。
【0028】ここで、図1に示す比較例の輪郭補正装置
に、ノイズが混入した信号が入力された場合について考
える。ノイズが混入した信号が入力されたときの各部の
動作信号波形の例を図3に示す。図3において、(A)
〜(G)にはそれぞれ信号B1〜B7の波形を示してい
る。図3(A)に示す信号B1において、N1,N2が
ノイズである。このような単発ノイズが加わると、出力
される信号B7においては、図3(G)に示すように、
3クロックの領域に渡ってノイズが拡大されてしまう。
即ち、図1に示す比較例の輪郭補正装置においては、耐
ノイズ特性がよくない。
【0029】<第実施例> そこで、耐ノイズ特性を改良したのが図4に示す本発明
の第1実施例である。図4において、入力端子21より
入力されたデジタル信号は、1クロック遅延素子である
Dフリップフロップ22〜25に順次入力され、1クロ
ックずつ遅延される。入力端子21より入力されたデジ
タル信号は、上限検出回路26,下限検出回路27,ハ
イパスフィルタ(HPF)28にも入力される。
【0030】Dフリップフロップ22〜25の出力はそ
れぞれ、上限検出回路26,下限検出回路27,HPF
28に入力される。Dフリップフロップ23より出力さ
れた入力信号に対して2クロック遅延した信号B1は、
図5(A)に示す信号であり、この信号B1は加算器3
0に入力される。この信号B1を注目画素とする。
【0031】上限検出回路26は、注目画素である信号
B1を中心とする入力された5画素より、最大レベルの
画素ではなく、2番目に大きいレベルの画素を検出し、
図5(C)に示す信号B3を出力する。なお、上限検出
回路26は、入力された画素の内、最大レベルの画素を
除き中央レベルより大きいレベルの画素を検出するもの
であり、図4の構成においては、5画素より検出する構
成であるので、必然的に2番目に大きいレベルの画素と
なる。この信号B3は最小値検出回路32に入力され
る。
【0032】下限検出回路27は、信号B1を中心とす
る入力された5画素より最小レベルの画素ではなく、2
番目に小さいレベルの画素を検出し、図5(D)に示す
信号B4を出力する。この信号B4は最大値検出回路3
1に入力される。なお、下限検出回路27は、入力され
た画素の内、最小レベルの画素を除き中央レベルより小
さいレベルの画素を検出するものであり、図4の構成に
おいては、5画素より検出する構成であるので、必然的
に2番目に小さいレベルの画素となる。
【0033】HPF28は、一例として、タップ利得を
(−1/4,−1,5/2,−1,−1/4)とする5
タップのフィルタである。HPF28は、信号B1を中
心とする入力された5画素より、信号B1のエッジ部分
の高域周波数信号成分を生成する。
【0034】そして、HPF28の出力は、ゲイン係数
を例えば2とすると、乗算器29に入力されて2倍さ
れ、図5(B)に示す信号B2とされる。この信号B2
は加算器30に入力される。加算器30は、入力された
信号B1と信号B2とを加算し、図5(E)に示す信号
B5を出力する。この信号B5は、信号B1に高域周波
数信号成分が付加された信号である。信号B5は、最大
値検出回路31に入力される。
【0035】最大値検出回路31は、信号B4と信号B
5との内、大きい方を選択し、図5(F)に示す信号B
6を出力する。この最大値検出回路31によって、信号
B5におけるアンダーシュートの部分が除去される。信
号B6は最小値検出回路32に入力される。最小値検出
回路32は、信号B3と信号B6との内、小さい方を選
択し、図5(G)に示す信号B7を出力する。この最小
値検出回路32によって、信号B6におけるオーバーシ
ュートの部分が除去される。
【0036】なお、最大値検出回路31及び最小値検出
回路32は、信号B5を、上限検出回路26による上限
値と下限検出回路27による下限値との間で振幅制限す
る振幅制限手段として動作していることが分かる。
【0037】以上の動作により、信号B7は、信号B1
と比較して傾斜の中心付近の傾きが2倍となってエッジ
が急峻となり、シュート成分が付加することなく輪郭補
正される。そして、この信号B7は、出力端子33より
出力される。なお、信号B7の傾斜の中心付近の傾き
は、乗算器29のゲイン係数の値によって自由に設定す
ることができる。図5(G)に示す信号B7と図2
(G)に示す信号B7とを比較すれば分かるように、図
4の構成における信号B7と図1の構成における信号B
7とは同じ信号波形となる。
【0038】ここで、図4に示す第実施例の輪郭補正
装置に図3で説明したのと同じノイズが混入した場合に
ついて、図6を用いて説明する。図6において、(A)
〜(G)にはそれぞれ信号B1〜B7の波形を示してい
る。図6(A)に示す信号B1において、N1,N2が
ノイズである。
【0039】上記のように、第実施例の構成において
は、上限検出回路26は、入力された画素の内、最大レ
ベルの画素を除き中央レベルより大きいレベルの画素
(ここでは、2番目に大きいレベルの画素)を検出し、
下限検出回路27は、入力された画素の内、最小レベル
の画素を除き中央レベルより小さいレベルの画素(ここ
では、2番目に小さいレベルの画素)を検出する。従っ
て、出力される信号B7においては、図6(G)に示す
ように、ノイズが完全に除去され、図5(G)と同じ信
号波形となる。従って、第実施例によれば、耐ノイズ
特性に優れた輪郭補正装置とすることができる。
【0040】このように、注目画素である信号B1を中
心とする入力された5画素より、上限値と下限値を検出
する構成においては、ノイズが5画素以上離れて単発で
発生する場合には、上限値は最大値であっても2番目に
大きいレベルであっても、また、下限値は最小値であっ
ても2番目に小さいレベルであっても得られる波形は同
一となる。ノイズが2画素以上連続すると、図1と図4
の構成では、得られる波形は異なることになる。耐ノイ
ズ特性の点から、図4の構成が望ましい
【0041】<第実施例> 図7に示す第実施例は、第実施例の輪郭補正装置を
2次元に拡張したものである。図7において、入力端子
50より入力されたデジタル信号は、1水平期間の遅延
素子51〜54に順次入力され、1水平期間ずつ遅延さ
れる。入力端子50より入力されたデジタル信号は、ま
た、1クロック遅延素子であるDフリップフロップ55
〜58に順次入力され、1クロックずつ遅延される。遅
延素子51〜54より出力されたデジタル信号は、それ
ぞれ、同じく1クロック遅延素子であるDフリップフロ
ップ59〜62,63〜66,67〜70,71〜74
に順次入力され、1クロックずつ遅延される。
【0042】入力端子50より入力されたデジタル信号
は、上限検出回路75,下限検出回路76,2次元ハイ
パスフィルタ(2次元HPF)77にも入力される。D
フリップフロップ55〜74の出力はそれぞれ、上限検
出回路75,下限検出回路76,2次元HPF77に入
力される。以上により、上限検出回路75,下限検出回
路76,2次元HPF77には、Dフリップフロップ6
4より出力された信号B1を中心として水平方向5画
素,垂直方向5画素の合計25画素の信号が入力される
ことになる。信号B1は加算器79に入力される。
【0043】上限検出回路75は、注目画素である信号
B1を中心とする入力された25画素を、レベルの小さ
い順(もしくは大きい順)に1〜25に順位付けし、そ
の25画素より、最大レベルの画素ではなく、例えば最
大レベルから4番目に大きいレベルの画素を検出して信
号B3を出力する。この信号B3は最小値検出回路32
に入力される。
【0044】なお、上限検出回路75は、入力された画
素の内、最大レベルの画素を除き中央レベルより大きい
レベルの画素を検出するものである。さらに望ましく
は、上限検出回路75は、入力された画素の最小レベル
から最大レベルまでを小レベル部,中間レベル部,大レ
ベル部に3等分し、その大レベル部の内、最大レベルの
画素を除いたレベルの画素を検出する。従って、図7の
構成においては、2番目に大きいレベルの画素でも、3
番目に大きいレベルの画素でも、あるいは、5番目に大
きいレベルの画素でもよい。上限検出回路75がどのレ
ベルの画素を検出するかは、ノイズの除去効果と輪郭補
正の効果との関係で最適なものを選択すればよい。
【0045】下限検出回路76は、信号B1を中心とす
る入力された25画素を、レベルの小さい順(もしくは
大きい順)に1〜25に順位付けし、その25画素よ
り、最小レベルの画素ではなく、最小レベルから4番目
に小さいレベルの画素を検出して信号B4を出力する。
この信号B4は最大値検出回路80に入力される。
【0046】なお、下限検出回路76は、入力された画
素の内、最小レベルの画素を除き中央レベルより小さい
レベルの画素を検出するものである。さらに望ましく
は、下限検出回路76は、入力された画素の最小レベル
から最大レベルまでを小レベル部,中間レベル部,大レ
ベル部に3等分し、その小レベル部の内、最小レベルの
画素を除いたレベルの画素を検出する。従って、図7の
構成においては、2番目に小さいレベルの画素でも、3
番目に小さいレベルの画素でも、あるいは、5番目に小
さいレベルの画素でもよい。下限検出回路76がどのレ
ベルの画素を検出するかは、ノイズの除去効果と輪郭補
正の効果との関係で最適なものを選択すればよい。
【0047】2次元HPF77は、一例として、タップ
利得を次のように設定する。 -1/256 -4/256 -6/256 -4/256 -1/256 -4/256 -16/256 -24/256 -16/256 -4/256 -6/256 -24/256 220/256 -24/256 -6/256 -4/256 -16/256 -24/256 -16/256 -4/256 -1/256 -4/25 6 -6/256 -4/256 -1/256 ここでは、25タップのフィルタであり、タップ利得が
中央に対して対称となっている。
【0048】2次元HPF77は、信号B1を中心とす
る入力された25画素より、信号B1のエッジ部分の高
域周波数信号成分を生成する。そして、2次元HPF7
7の出力は、ゲイン係数を例えば2とすると、乗算器7
8に入力されて2倍され、信号B2とされる。この信号
B2は加算器79に入力される。
【0049】加算器79は、入力された信号B1と信号
B2とを加算し、信号B5を出力する。この信号B5
は、信号B1に高域周波数信号成分が付加された信号で
ある。信号B5は、最大値検出回路80に入力される。
【0050】最大値検出回路80は、信号B4と信号B
5との内、大きい方を選択し、信号B6を出力する。こ
の最大値検出回路80によって、信号B5におけるアン
ダーシュートの部分が除去される。信号B6は最小値検
出回路81に入力される。最小値検出回路81は、信号
B3と信号B6との内、小さい方を選択し、信号B7を
出力する。この最小値検出回路81によって、信号B6
におけるオーバーシュートの部分が除去される。なお、
最大値検出回路80及び最小値検出回路81は、信号B
5を、上限検出回路75による上限値と下限検出回路7
6による下限値との間で振幅制限する振幅制限手段とし
て動作していることが分かる。
【0051】以上の動作により、信号B7は、信号B1
と比較して傾斜の中心付近の傾きが急峻となり、シュー
ト成分が付加することなく輪郭補正される。そして、こ
の信号B7は、出力端子82より出力される。なお、信
号B7の傾斜の中心付近の傾きは、乗算器78のゲイン
係数の値によって自由に設定することができる。
【0052】この図7に示す第実施例においても、上
限検出回路75は、入力された画素の内、最大レベルの
画素を除き中央レベルより大きいレベルの画素を検出
し、下限検出回路76は、入力された画素の内、最小レ
ベルの画素を除き中央レベルより小さいレベルの画素を
検出するので、入力信号にノイズが混入しても、ノイズ
は完全に除去される。従って、第実施例によれば、耐
ノイズ特性に優れた輪郭補正装置とすることができる。
【0053】以上説明した第実施例では、高域周波数
信号生成のための2次元HPF77の領域を水平方向
5,垂直方向5の25タップとし、上限検出回路75及
び下限検出回路76による領域も水平方向5,垂直方向
5の25画素として、両者の領域を同じに設定している
が、必ずしも同じにする必要はない。例えば、2次元H
PF77を水平方向5,垂直方向5の25タップに、上
限検出回路75及び下限検出回路76を水平方向5,垂
直方向3の15画素としても良好な輪郭補正が可能であ
る。
【0054】図7に示す第実施例は、耐ノイズ特性を
考慮して図4に示す第実施例の構成を2次元に拡張し
たものであるが、入力されるデジタル信号にノイズが含
まれないような場合には、図1に示す比較例の構成を2
次元に拡張してもよい。この場合は、図7における上限
検出回路75の代わりに最大値検出回路、下限検出回路
76の代わりに最小値検出回路とすればよい。
【0055】以上説明した第1,第2実施例の輪郭補正
装置は、シュート成分が付加することなく輪郭を補正す
ることができるようにしたものである。ところで、映像
信号の表示装置が、例えばプロジェクションテレビのよ
うに、光学系により画像を拡大してスクリーンに投影す
る場合には、表示される画像の高域周波数信号成分が低
下してしまう。
【0056】このように、空間高域周波数特性が低下す
る表示装置の場合には、映像信号を輪郭補正してもぼけ
た画像が表示されてしまうことになる。そこで、表示装
置の空間周波数特性を補正するために、新たに高域周波
数信号成分を生成し、輪郭補正済みの信号に付加すれ
ば、この問題は解決される。
【0057】図8〜図11に示す第〜第実施例はこ
のような点に鑑み、空間周波数特性を補正するために意
図的にシュート成分を付加するよう構成したものであ
る。勿論、この場合には、シュート成分は空間周波数特
性を補正するために作用するので、画質を劣化させるこ
とはなく、視覚上の画質を向上させる。なお、図8〜図
11において、図7と同一部分には同一符号を付し、同
一部分の説明については適宜省略する。
【0058】<第実施例>図8において、2次元ハイ
パスフィルタ(2次元HPF)101には、Dフリップ
フロップ55〜74の出力が入力される。2次元HPF
101は、2次元HPF77と同様、信号B1を中心と
する入力された25画素より、信号B1のエッジ部分の
高域周波数信号成分を生成する。なお、2次元HPF1
01のタップ利得は2次元HPF77のタップ利得と同
一でもよいが、2次元HPF101のタップ利得を表示
装置の空間高域周波数特性に合わせて最適なタップ利得
とするため、両者を異ならせることが望ましい。
【0059】2次元HPF101の出力は乗算器102
に入力される。乗算器102にはゲイン係数が与えら
れ、2次元HPF101より出力された高域周波数信号
成分は利得調整される。乗算器102の出力は加算器1
03に入力され、最小値検出回路81より出力された輪
郭補正済みの信号B7に加算する。そして、加算器10
3の出力は、出力端子104より出力される。このよう
にして、図8に示す第実施例では、高域周波数信号成
分を付加することにより、意図的にシュート成分を付加
的に生成した輪郭補正を行うことができる。
【0060】<第実施例> 図9に示す第実施例は、図8における2次元HPF7
7と2次元HPF101とを共用化して簡略化したもの
である。即ち、2次元HPF77の出力を乗算器78と
乗算器102との双方に入力している。
【0061】図8,図9に示す第,第実施例の動作
について、図12に示す波形図を用いて説明する。図1
2においては、簡略化のため、1次元の信号波形につい
て示している。図12(A)は、シュート成分が付加す
ることなく輪郭補正した最小値検出回路81より出力さ
れた信号B7である。図12(B)は、乗算器102よ
り出力される高域周波数信号成分である。図12(C)
は、加算器103によって図12(A)に示す信号B7
と図12(B)に示す高域周波数信号成分とを加算した
信号である。この図12(C)に示す信号は、信号B7
に僅かにシュート成分を付加した信号に近い波形とな
る。
【0062】以上の説明より分かるように、図8,図9
において、乗算器102と加算器103は、振幅制限手
段を構成する最大値検出回路80及び最小値検出回路8
1によって振幅制限した信号に、高域周波数信号成分を
付加することにより、シュート成分を付加的に生成させ
るシュート成分生成手段として動作している。
【0063】<第実施例> 図10に示す第実施例は、他の構成でシュート成分を
付加するよう構成したものである。図10において、上
限検出回路75より出力された信号B3と、下限検出回
路76より出力された信号B4とは、減算器110に入
力される。減算器110は、信号B3より信号B4を減
算し、信号B3と信号B4との差分値を乗算器111に
入力する。乗算器111には一定のゲイン係数が与えら
れ、減算器110の出力にそのゲイン係数を乗じて出力
する。このゲイン係数が、例えば0.1であれば、乗算
器111の出力は、0.1×(上限値−下限値)の値と
なる。
【0064】乗算器111の出力は加算器112及び減
算器113に入力される。減算器113は下限値である
信号B4より乗算器111の出力を減算することによ
り、アンダーシュートのクリップレベルを下限値より減
少したレベルにして、最大値検出回路80に入力する。
加算器112は、上限値である信号B3と乗算器111
の出力とを加算することにより、オーバーシュートのク
リップレベルを上限値より増加したレベルにして、最小
値検出回路81に入力する。
【0065】これによって、最終的に最小値検出回路8
1より出力される信号B7には、オーバーシュート,ア
ンダーシュートが付加されることになる。このシュート
成分の量は、乗算器111にて乗ずるゲイン係数によっ
て決まる。従って、シュート成分を必要に応じて任意に
付加することができる。この場合も、信号B7は、図1
2(C)に示すような信号となる。
【0066】<第実施例> 図11に示す第実施例は、図10の構成を若干変更し
たものである。即ち、図10においては、減算器110
の出力である信号B3と信号B4との差分値を乗算器1
11に入力し、この乗算器111の出力を加算器112
と減算器113とに入力したが、図11においては、減
算器110の出力である信号B3と信号B4との差分値
を乗算器111と乗算器114とに入力し、乗算器11
1の出力を減算器113に入力し、乗算器114の出力
を加算器112に入力するよう構成したものである。
【0067】乗算器111,114には一定のゲイン係
数が与えられ、減算器110の出力にそのゲイン係数を
乗じて出力する。このゲイン係数が、例えば0.1であ
れば、乗算器111,114の出力は、0.1×(上限
値−下限値)の値となる。
【0068】減算器113は下限値である信号B4より
乗算器111の出力を減算することにより、アンダーシ
ュートのクリップレベルを下限値より減少したレベルに
して、最大値検出回路80に入力する。加算器112
は、上限値である信号B3と乗算器114の出力とを加
算することにより、オーバーシュートのクリップレベル
を上限値より増加したレベルにして、最小値検出回路8
1に入力する。
【0069】これによって、最終的に最小値検出回路8
1より出力される信号B7には、オーバーシュート,ア
ンダーシュートが付加されることになる。このシュート
成分の量は、乗算器111,114にて乗ずるゲイン係
数によって決まる。従って、シュート成分を必要に応じ
て任意に付加することができる。この場合も、信号B7
は、図12(C)に示すような信号となる。
【0070】以上の説明より分かるように、図10にお
ける乗算器111,加算器112,減算器113や、図
11における乗算器111及び114,加算器112,
減算器113は、上限検出回路75による上限値を増加
させ、下限検出回路76による下限値を減少させること
により、振幅制限手段を構成する最大値検出回路80及
び最小値検出回路81によって振幅制限する信号に、結
果としてシュート成分を付加的に生成させるシュート成
分生成手段として動作している。
【0071】ところで、一般的に、映像信号の表示装置
は、入力信号と出力信号との関係が非線形となる、いわ
ゆるガンマ特性を持っている。例えば陰極線管(CR
T)の場合には、信号レベルを0から1に正規化したと
きに、信号レベルの2.2乗に近い特性を有すると言わ
れている。このため、高域の小振幅信号が、暗い映像信
号に重畳した場合と明るい映像信号に重畳した場合とを
比較すると、後者の方が振幅が大となる。
【0072】そこで、空間周波数特性を補正するために
シュート成分を付加する場合には、ガンマ特性に応じた
シュート成分とすることが望ましい。例えばCRTのガ
ンマ特性に対応するためには、高域周波数信号成分(シ
ュート成分)の正極性部分の振幅に対し、負極性部分の
振幅を大きくすればよい。シュート成分の正極性部分と
負極性部分のいずれを大きくするかは、表示装置の非線
形特性によって異なる。仮に、CRTのガンマ特性と逆
の特性を有する表示装置があれば、負極性部分の振幅に
対し、正極性部分の振幅を大きくすればよい。
【0073】図8〜図11に示す第〜第実施例の
内、第,第,第実施例は、シュート成分の正極性
部分と負極性部分とを非対称とすることが可能である。
表示装置の非線形特性に応じてシュート成分の正極性部
分と負極性部分との大きさを異ならせて非対称とするこ
とは、より好ましい実施例である。
【0074】まず、図8及び図9においては、加算器1
03に入力される高域周波数信号成分の正極性部分と負
極性部分との大きさを異ならせる。即ち、乗算器102
によって2次元HPF101より出力される高域周波数
信号成分にゲイン係数を乗じる際に、正極性部分におけ
る係数と負極性部分における係数とを異ならせればよ
い。その具体的な構成の一例として、2次元HPF10
1の出力の極性を判別する判別器を設け、この判別器の
出力に応じて、正極性部分におけるゲイン係数と負極性
部分におけるゲイン係数とをスイッチによって切り替え
る。
【0075】他の構成例としては、乗算器102と加算
器103との間に、高域周波数信号成分の正極性部分と
負極性部分の大きさを非対称にする非線形処理回路を設
ける。このように、高域周波数信号成分の正極性部分と
負極性部分とを非対称として、結果として、シュート成
分の正極性部分と負極性部分とを非対称とする構成は種
々考えられる。
【0076】一方、図11においては、乗算器111,
114に与えるゲイン係数を異ならせることにより、シ
ュート成分の正極性部分と負極性部分とを非対称とする
ことができる。乗算器111はアンダーシュートのクリ
ップレベルを下限値より減少するレベルを決定するもの
であり、乗算器114はオーバーシュートのクリップレ
ベルを上限値より増加するレベルを決定するものであ
る。従って、乗算器111のゲイン係数を乗算器114
のゲイン係数よりも大に設定すると、CRTのガンマ特
性に対応するよう、シュート成分の負極性部分の振幅を
正極性部分の振幅より大きくすることができる。
【0077】図13は、図8,図9におけるシュート成
分の正極性部分と負極性部分とを非対称とする場合の波
形について示している。図13においても、簡略化のた
め、1次元の信号波形について示している。図13
(A)は、シュート成分が付加することなく輪郭補正し
た最小値検出回路81より出力された信号B7である。
図13(B)は、乗算器102より出力される正極性部
分と負極性部分とが非対称となった高域周波数信号成分
である。図13(C)は、加算器103によって図13
(A)に示す信号B7と図13(B)に示す高域周波数
信号成分とを加算した信号である。
【0078】図11においても、最小値検出回路81よ
り出力される信号B7は、図13(C)と同様の波形と
なる。
【0079】図8〜図11においても、耐ノイズ特性を
重要視しない場合には、上限検出回路75の代わりに最
大値検出回路、下限検出回路76の代わりに最小値検出
回路とすればよい。
【0080】以上説明した第実施例では、水平方向の
5画素より上限値と下限値とを検出し、第〜第実施
例では、水平・垂直方向の25画素より上限値と下限値
とを検出している。垂直方向の5画素より上限値と下限
値とを検出するよう構成することも可能である。この場
合は、垂直方向のノイズに対して効果を発揮する。注目
画素を中心として水平もしくは垂直方向の少なくとも5
画素以上の領域より、上限値と下限値とを検出するよう
構成すればよい。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の輪
郭補正装置は、入力されたデジタル映像信号における注
目画素を中心とした少なくとも5画素の領域の内、中央
レベル の画素より大きいレベルの画素であり、最大レベ
ルの画素を除く画素のレベルを上限値として検出する上
限検出手段と、注目画素を中心とした少なくとも5画素
の領域の内、中央レベルの画素より小さいレベルの画素
であり、最小レベルの画素を除く画素のレベルを下限値
として検出する下限検出手段と、注目画素に対する高域
周波数信号成分を生成する高域周波数信号成分生成手段
と、注目画素に高域周波数信号成分を付加する付加手段
と、付加手段の出力の信号レベルを、上限値と下限値と
の間で振幅制限する振幅制限手段とを設けて構成したの
で、シュート成分が付加することなく輪郭を良好に補正
することができ、入力された映像信号にノイズが混入し
てもノイズを除去することができ、耐ノイズ特性に優れ
た輪郭補正装置とすることができる。従って、この場合
は、大画面ディスプレイに映像を表示する際に極めて効
果的である。
0082また、シュート成分を付加的に生成させる
シュート成分生成手段を設けて構成すれば、シュート成
分を必要に応じて任意に付加することができるので、表
示装置の空間周波数特性を補正することができ、さらに
良好に輪郭を補正することができる。このとき、シュー
ト成分の正極性部分と負極性部分との振幅を非対称とす
る手段を含むようにすれば、表示装置の非線形特性(ガ
ンマ特性)にも対応して、さらに良好に輪郭を補正する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明との比較例を示すブロック図である。
【図2】本発明との比較例の動作を説明するための波形
図である。
【図3】本発明との比較例の動作を説明するための波形
図である。
【図4】本発明の第実施例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第実施例の動作を説明するための波
形図である。
【図6】本発明の第実施例の動作を説明するための波
形図である。
【図7】本発明の第実施例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第実施例を示すブロック図である。
【図9】本発明の第実施例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第実施例を示すブロック図であ
る。
【図11】本発明の第実施例を示すブロック図であ
る。
【図12】本発明の第,第実施例における動作を説
明するための波形図である。
【図13】本発明の第,第実施例における動作を説
明するための波形図である。
【図14】従来例を示すブロック図である。
【図15】従来例の動作を説明するための波形図であ
る。
【符号の説明】
2〜5,22〜25,55〜74 Dフリップフロップ 6 最大値検出回路(上限検出手段) 7 最小値検出回路(下限検出手段) 8,28 ハイパスフィルタ(高域周波数信号成分生成
手段) 9,29,78,102,111,114 乗算器 10,30,79 加算器(付加手段) 11,31,80 最大値検出回路(振幅制限手段) 12,32,81 最小値検出回路(振幅制限手段) 26,75 上限検出回路(上限検出手段) 27,76 下限検出回路(下限検出手段) 77,101 2次元ハイパスフィルタ(高域周波数信
号成分生成手段) 103,112 加算器 110,113 減算器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたデジタル映像信号の輪郭を補正
    する輪郭補正装置において、 前記入力されたデジタル映像信号における注目画素を中
    心とした少なくとも5画素の領域の内、中央レベルの画
    素より大きいレベルの画素であり、最大レベルの画素を
    除く画素のレベルを上限値として検出する上限検出手段
    と、 前記注目画素を中心とした少なくとも5画素の領域の
    内、中央レベルの画素より小さいレベルの画素であり、
    最小レベルの画素を除く画素のレベルを下限値として検
    出する下限検出手段と、 前記注目画素に対する高域周波数信号成分を生成する高
    域周波数信号成分生成手段と、 前記注目画素に前記高域周波数信号成分を付加する付加
    手段と、 前記付加手段の出力の信号レベルを、前記上限値と前記
    下限値との間で振幅制限する振幅制限手段とを設けて構
    成したことを特徴とする輪郭補正装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の輪郭補正装置において、 前記振幅制限手段によって振幅制限した信号に高域周波
    数信号成分を付加することにより、シュート成分を付加
    的に生成させるシュート成分生成手段を設けて構成した
    ことを特徴とする輪郭補正装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の輪郭補正装置において、 前記上限値を増加させ、前記下限値を減少させることに
    より、前記振幅制限手段の出力にシュート成分を付加的
    に生成させるシュート成分生成手段を設けて構成したこ
    とを特徴とする輪郭補正装置。
  4. 【請求項4】入力されたデジタル映像信号の輪郭を補正
    する輪郭補正装置において、 前記入力されたデジタル映像信号における注目画素を中
    心とした少なくとも5 画素の領域の内、中央レベルの画
    素より大きいレベルの画素のレベルを上限値として検出
    する上限検出手段と、 前記注目画素を中心とした少なくとも5画素の領域の
    内、中央レベルの画素より小さいレベルの画素のレベル
    を下限値として検出する下限検出手段と、 前記注目画素に対する高域周波数信号成分を生成する高
    域周波数信号成分生成手段と、 前記注目画素に前記高域周波数信号成分を付加する付加
    手段と、 前記付加手段の出力の信号レベルを、前記上限値と前記
    下限値との間で振幅制限する振幅制限手段と、 前記振幅制限手段によって振幅制限した信号に高域周波
    数信号成分を付加することにより、シュート成分を付加
    的に生成させる シュート成分生成手段とを設けて構成し
    たことを特徴とする輪郭補正装置。
  5. 【請求項5】入力されたデジタル映像信号の輪郭を補正
    する輪郭補正装置において、 前記入力されたデジタル映像信号における注目画素を中
    心とした少なくとも5画素の領域の内、中央レベルの画
    素より大きいレベルの画素のレベルを上限値として検出
    する上限検出手段と、 前記注目画素を中心とした少なくとも5画素の領域の
    内、中央レベルの画素より小さいレベルの画素のレベル
    を下限値として検出する下限検出手段と、 前記注目画素に対する高域周波数信号成分を生成する高
    域周波数信号成分生成手段と、 前記注目画素に前記高域周波数信号成分を付加する付加
    手段と、 前記付加手段の出力の信号レベルを、前記上限値と前記
    下限値との間で振幅制限する振幅制限手段と、 前記上限値を増加させ、前記下限値を減少させることに
    より、前記振幅制限手段の出力にシュート成分を付加的
    に生成させるシュート成分生成手段とを設けて構成した
    ことを特徴とする輪郭補正装置。
  6. 【請求項6】請求項2ないし5のいずれかに記載の輪郭
    補正装置において、 前記シュート成分生成手段は、シュート成分の正極性部
    分と負極性部分との振幅を非対称とする手段を含むこと
    を特徴とする輪郭補正装置。
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