JP4549723B2 - 画像信号強調装置 - Google Patents

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Description

本発明はデジタル画像処理に関し、詳しくは、輪郭強調技術に関する。
画像処理の分野では、画像を鮮明にするために、輪郭強調処理が行われる。輪郭強調処理の概要を図11および図12を参照しながら説明する。図11は、輪郭強調処理前の画像信号を示している。図の横軸は画像の連なる方向(たとえば水平方向に連続する画素の位置)を示しており、縦軸は輝度値を示している。図では、画像が明るい領域から暗い領域に変化している状態を示している。
そして、このような画像に輪郭強調処理を施した結果を図12に示す。輪郭強調処理では、高輝度側にオーバーシュートさせるとともに、低輝度側にアンダーシュートさせ、波形をあえて乱すことにより、輪郭部分を強調するようにしている。したがって、従来の輪郭強調処理では、輪郭が強調される一方で、画像の品質が劣化するという問題があった。
そこで、下記特許文献1では、画像信号の空間周波数に応じて輪郭強調信号の振幅を変更する技術が開示されている。また、下記特許文献2では、輪郭強調信号を抑圧することにより、輪郭補正後の信号がダイナミックレンジ内に収まるようにする技術が開示されている。また、下記特許文献3では、輪郭強調処理後の画像信号が注目画素周辺の輝度レベルの最大値と最小値の範囲内に収まるように補正する技術が開示されている。
特開2003−283873号公報 特開2003−232743号公報 特開2001−148474号公報
上記各特許文献に記載された技術は、いずれも、輪郭強調信号あるいは輪郭強調処理後の輝度信号のレベルの最大値や最小値を抑制しようとするものである。したがって、輪郭強調処理による極端な画像劣化を低減させることには効果を奏する。しかし、これらの技術は、画像がどのように変化をするかを意識した輪郭強調処理ではない。したがって、図13(a)および図13(b)に示すような2つの画像を考えた場合、いずれかの画像であればフィルタ係数をチューニングするなどして鮮明な輪郭強調画像を得ることができるが、両方のタイプの画像に対して鮮明な輪郭強調画像を得ることはできなかった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、様々なタイプの画像に対して鮮明な輪郭強調画像を得ることを可能とした技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、前記高周波信号を前記輝度信号に適用させる領域を指定するマスク信号を生成するマスク信号生成手段と、前記マスク信号に従い、前記高周波信号を適用させる場合には、前記高周波信号を前記輝度信号に加算して出力し、前記高周波信号を適用させない場合には、前記輝度信号をそのまま出力する補正手段とを備え、前記マスク信号生成手段は、注目画素と前記注目画素の周辺に位置する複数の画素との間の複数の輝度差分値、および、前記注目画素における前記高周波信号の値(以下、HD値とする。)が全て第1閾値を下回るか否かによって、前記高周波信号を適用させるか否かを判定する第1マスク領域判定条件と、前記複数の輝度差分値および前記HD値が全て前記第2閾値を上回るか否かによって、前記高周波信号を適用させるか否かを判定する第2マスク領域判定条件とを切り替えつつ、前記マスク信号を生成する手段を含むことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載の画像信号強調装置において、前記第1マスク領域判定条件は、前記複数の輝度差分値および前記HD値のうち、いずれかが前記第1閾値を上回る場合には、前記高周波信号を適用させるよう判定し、前記第2マスク領域判定条件は、前記複数の輝度差分値および前記HD値のうち、いずれかが前記第2閾値を下回る場合には、前記高周波信号を適用させるよう判定することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項または請求項に記載の画像信号強調装置において、前記第1閾値をTH_DC(TH_DCは正の数である。)とすると、前記第2閾値は、−(TH_DC)であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項ないし請求項のいずれかに記載の画像信号強調装置において、前記マスク信号生成手段は、前記輝度信号がDC領域からエッジ領域への変化する点において、輝度値がプラス方向に変化している場合には、前記第2マスク領域判定条件を選択し、輝度値がマイナス方向に変化している場合には、前記第1マスク領域判定条件を選択するよう切り替える切替手段、を含むことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載の画像信号強調装置において、前記マスク信号生成手段は、前記複数の輝度差分値および前記HD値および前記注目画素と前記注目画素の周辺に位置する複数の画素との間の色差信号に関する複数の色差分値が全て第3閾値を下回る場合に、前記注目画素をDC成分信号と判定する手段、を含み、前記切替手段は、前記輝度信号が前記DC領域から前記エッジ領域へ変化する点においては、前記DC成分信号と前記輝度信号との差分値がプラス方向に変化している場合に、前記第2マスク領域判定条件を選択し、前記DC成分信号と前記輝度信号との差分値がマイナス方向に変化している場合に、前記第1マスク領域判定条件を選択するよう切り替える手段、を含むことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載の画像信号強調装置において、前記第2マスク領域判定条件を選択した後は、前記DC成分信号と前記輝度信号との差分値が最初にマイナス方向に変化し、マイナス方向への変化が終了するまで前記第2マスク領域判定条件の選択を維持し、前記第1マスク領域判定条件を選択した後は、前記DC成分信号と前記輝度信号との差分値が最初にプラス方向に変化し、プラス方向への変化が終了するまで前記第1マスク領域判定条件の選択を維持することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項または請求項に記載の画像信号強調装置において、前記第3閾値は、前記第1閾値と同じ値であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像信号強調装置において、さらに、前記高周波信号をコアリング処理する手段、を備え、前記補正手段は、コアリング処理後の高周波信号を前記輝度信号に加算することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像信号強調装置において、さらに、輝度信号補正後の画像信号を所定の色空間の画像信号に変換した際にサチュレーションを発生させないように、注目画素の色差信号に基づいて当該注目画素に関する最大輝度値を算出するとともに、前記高周波信号が前記最大輝度値を超えないようクリップ処理する手段、を備え、前記補正手段は、クリップ処理後の高周波信号を前記輝度信号に加算することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、前記輝度信号に前記高周波信号を適用させて輪郭強調処理を行う補正手段と、を備え、前記補正手段は、エッジ領域における輝度値の変化方向を判定する判定手段を有し、前記補正手段は、前記判定手段によって前記輝度値がプラス方向に変化していると判定された場合、前記エッジ領域に対しては、高輝度域において高輝度側にオーバーシュートするよう高周波信号を適用させるとともに、低輝度域においては低輝度側へはアンダーシュートを起こさないよう高周波信号をマスクすることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、前記輝度信号に前記高周波信号を適用させて輪郭強調処理を行う補正手段と、を備え、前記補正手段は、エッジ領域における輝度値の変化方向を判定する判定手段を有し、前記補正手段は、前記判定手段によって前記輝度値がマイナス方向に変化していると判定された場合、前記エッジ領域に対しては、低輝度域において低輝度側にアンダーシュートするよう高周波信号を適用させるとともに、高輝度域においては高輝度側へはオーバーシュートを起こさないよう高周波信号をマスクすることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、前記輝度信号に前記高周波信号を適用させて輪郭強調処理を行う補正手段と、を備え、前記補正手段は、低輝度域から高輝度域に変化し、再び低輝度域へと変化する所定方向に連続する画素列に対しては、低輝度域から高輝度域へと変化するエッジ領域および高輝度域から低輝度域へと変化するエッジ領域において、いずれも高輝度域において高輝度側にオーバーシュートするよう高周波信号を適用させるとともに、いずれも低輝度域においては低輝度側へはアンダーシュートを起こさないよう高周波信号をマスクすることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12に記載の画像信号強調装置において、前記補正手段は、低輝度域から高輝度域に変化した後、再び低輝度域へと戻るまでの間、その間に存在するエッジ領域には、高輝度側にオーバーシュートするよう高周波信号を適用させることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、前記輝度信号に前記高周波信号を適用させて輪郭強調処理を行う補正手段と、を備え、前記補正手段は、高輝度域から低輝度域に変化し、再び高輝度域へと変化する所定方向に連続する画素列に対しては、高輝度域から低輝度域へと変化するエッジ領域および低輝度域から高輝度域へと変化するエッジ領域において、いずれも低輝度域において低輝度側にアンダーシュートするよう高周波信号を適用させるとともに、いずれも高輝度域においては高輝度側へはオーバーシュートを起こさないよう高周波信号をマスクすることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項14に記載の画像信号強調装置において、前記補正手段は、高輝度域から低輝度域に変化した後、再び高輝度域へと戻るまでの間、その間に存在するエッジ領域には、低輝度側にアンダーシュートするよう高周波信号を適用させることを特徴とする。
本発明によれば、画像の劣化を低減させながら、輪郭強調処理を施すことが可能である。また、輝度の変化に応じて2種類のマスク領域判定条件を選択して使用するので、様々なタイプの画像に対しても、鮮明な輪郭強調画像を得ることが可能である。
まず、図1ないし図3を参照しつつ、本発明の輪郭強調処理の概略と特徴を説明する。図1(a)は、画像信号から抽出された高周波信号(HPF(High Pass Filter)出力信号)と、その高周波信号の通過を制御するマスクデータとを示している。高周波信号は図の白い領域のみ通過し、その他の領域において高周波信号はマスクされる。
図1(b)は、元の画像信号を示している。この画像信号は、図の左から右へ向かう方向を画素の連なる方向として定義すると、暗い状態から明るい状態へ変化している画像である。そして、この元の画像信号に高周波信号が加算されることにより、輪郭強調処理後の補正信号が出力されるが、この際、高周波信号は、図1(a)のマスクデータのうち白い領域のみ通過するので、この領域の高周波信号のみが加算される。この加算後の結果を示すのが図1(c)である。
このように、本発明の方法によれば、画像が暗い状態から明るい状態へ変化する場合には、明るく変化した後の状態は強調されるが、明るく変化する前の暗い状態が強調されることはない。つまり、図12で示したように、エッジの両端で画像波形が乱れることはない。
図1は、画像が、暗い状態から明るい状態へ変化している場合を例に説明した。逆に、画像が、明るい状態から暗い状態へ変化している場合は、逆のような処理が行われる。つまり、画像が明るい状態から暗い状態へ変化する場合には、暗く変化した後の状態は強調されるが、暗く変化する前の明るい状態が強調されることはない。つまり、図12で示したように、エッジの両端で画像波形が乱れることはない。
上記2つの例では、説明を簡単にするために、画像が暗い状態から明るい状態へ変化する場合、画像が明るい状態から暗い状態へ変化する場合、の2つのケースを比較して説明した。しかし、本発明においては、以下に示すように、基準輝度に対して画像がどのように変化するかを考慮して、輪郭強調処理を行う。すなわち、
<1>基準輝度と比較して最初に明るく変化する場合
<2>基準輝度と比較して最初に暗く変化する場合
<3><1>の状態の後、最初に暗く変化する場合
<4><2>の状態の後、最初に明るく変化する場合
のようなケースに場合分けをする。そして、<3>、<4>の変化が終了した後、基準輝度を更新する。
上記<1>のケースでは、画像が暗い状態から明るい状態へ変化する場合であるが、明るく変化した後の状態を強調し、明るく変化する前の暗い状態については強調しない。続いて、上記<3>のケースでは、暗く変化する前の明るい状態が強調され、暗く変化した後は、強調しない。
一方、上記<2>のケースでは、画像が明るい状態から暗い状態へ変化する場合であるが、暗く変化した後の状態を強調し、暗く変化する前の明るい状態については強調しない処理は、続いて、上記<4>では、明るく変化する前の暗い状態が強調され、明るく変化した後は、強調しない。
これらのケースを考慮した輪郭強調処理結果の例を図2および図3に示す。図2は、上記<1>および<3>の組み合わせケースを示している。また、図3は、上記<2>および<4>の組み合わせケースを示している。つまり、図2であれば、基準輝度に対して明るい被写体が存在する画像については、いずれのエッジも明るい部分が強調され、周囲の暗い部分の波形が乱れることはない。図3であれば、基準輝度に対して暗い被写体が存在する画像については、いずれのエッジも暗い部分が強調され、周囲の明るい部分の波形が乱れることはない。これにより、本発明では、図13(a),(b)で示すような両方の画像に対しても輪郭強調処理によって鮮明な画像を得ることができるのである。
次に、図4ないし図10を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図4は、本発明の実施の形態にかかる画像信号強調回路10の機能ブロック図である。画像信号強調回路10は、輝度信号Yと色差信号RY,BYとで構成される画像信号を入力する。具体的には、画像信号強調回路10は、所定のクロック周期に同期して、それぞれ輝度信号Y、色差信号RY、色差信号BYを1画素ずつ順に入力する。ここで色差信号RYは、赤色差信号(Cr:赤色信号と輝度信号との差信号(R−Y))であり、色差信号BYは、青色差信号(Cb:青色信号と輝度信号との差信号(B−Y))である。そして、本実施の形態において、入力する信号Y,RY,BYは、YUV422規格のデータとする。したがって、各クロック周期において輝度信号Yが入力されるとともに、各クロック周期において、色差信号RYとBYとが1画素づつ交互に入力される。
画像信号強調回路10は、ラインメモリ11,12,13を備えている。ラインメモリ11,12,13は、それぞれ水平方向1ライン分の画像信号をバッファリングすることが可能なメモリである。ラインメモリ11,12,13は、FIFO型のメモリであり、新たな1画素分の画素信号を入力すると、最も長く保持していた1画素分の画素信号(1ライン前の画素信号)を出力する。したがって、ラインメモリ11によって、水平方向の1ライン分の色差信号(色差信号RY,BYが交互に配列された信号)がバッファリングされ、ラインメモリ12,13によって、水平方向の2ライン分の輝度信号がバッファリングされる。
画像信号強調回路10は、フィルタ回路14およびマスク信号生成回路15を備えている。フィルタ回路14には、ラインメモリ13から出力された輝度信号Y1と、ラインメモリ12から出力された輝度信号Y2と、画像信号強調回路10が新たに入力した輝度信号Y3とが入力される。つまり、画像信号強調回路10が新たな輝度信号Y1を入力すると、輝度信号Y1は、フィルタ回路14およびラインメモリ12に入力される。そして、同じタイミングでラインメモリ12からは輝度信号Y2が出力され、フィルタ回路14およびラインメモリ11に入力される。さらに、同じタイミングでラインメモリ11から輝度信号Y1が出力され、フィルタ回路14に入力されるのである。
ここで、ラインメモリ12,13は、水平方向1ライン分の輝度信号をバッファリングしているので、輝度信号Y1,Y2,Y3は、垂直方向で同じ位置にある画素信号である。そして、フィルタ回路14は、入力した輝度信号Y1,Y2,Y3をそれぞれ3画素分、つまり、水平方向で3列分の輝度信号をバッファリングするようにしている。これによって、フィルタ回路14は、水平方向3画素、垂直方向3画素、合計9画素の正方領域の輝度信号を蓄積することが可能である。
また、マスク信号生成回路15にも、輝度信号Y1,Y2,Y3が入力され、同様に、マスク信号生成回路15は、入力した輝度信号Y1,Y2,Y3をそれぞれ3画素分バッファリングするようにしているので、マスク信号生成回路15は、水平方向3画素、垂直方向3画素、合計9画素の正方領域の輝度信号を蓄積することが可能である。
図5は、フィルタ回路14およびマスク信号生成回路15が蓄積する9画素分の輝度信号の領域A1を示している。言い換えると、フィルタ回路14およびマスク信号生成回路15は、注目画素eを中心とした、画素a〜画素iからなる9画素分の輝度信号を蓄積する。
さらに、マスク信号生成回路15には、ラインメモリ11から出力された色差信号C1(RYあるいはBY)と、画像信号強調回路10が新たに入力した色差信号C2(RYあるいはBY)とが入力される。つまり、画像信号強調回路10が新たな色差信号C2を入力すると、色差信号C2は、マスク信号生成回路15およびラインメモリ11に入力される。そして、同じタイミングでラインメモリ11からは色差信号C1が出力され、マスク信号生成回路15に入力される。ここで、ラインメモリ11は、水平方向1ライン分の色差信号RY,BYをバッファリングしているので、色差信号C1,C2は、垂直方向で同じ位置にある画素信号である。そして、マスク信号生成回路15は、入力した色差信号C1,C2をそれぞれ3画素分、つまり、水平方向で3列分の画素信号をバッファリングするようにしている。これによって、フィルタ回路14は、水平方向3画素、垂直方向2画素、合計6画素の領域の色差信号を蓄積することが可能である。
図6は、マスク信号生成回路15が蓄積する6画素分の色差信号RYの領域A2を示しており、図7は、マスク信号生成回路15が蓄積する6画素分の色差信号BYの領域A3を示している。言い換えると、マスク信号生成回路15は、注目画素nを中心とした、画素j〜画素oからなる6画素分の色差信号RYと、注目画素tを中心とした、画素p〜画素uからなる6画素分の色差信号BYを蓄積する。ただし、色差信号C1,C2は、色差信号RY,BYが交互に出力される信号であるので、領域A2,A3の全てに色差信号が割り当てられるわけではない。
そして、領域A2,A3は、領域A1に含まれる領域である。そして、図8に示すように、フィルタ回路14およびマスク信号生成回路15は、画像全体領域Aの中で、領域A1を移動させながら、つまり、注目画素を移動させながら、後述する各種の処理を実行する。
フィルタ回路14の処理内容について説明する。フィルタ回路14は、HPF(High Pass Filter)141およびLPF(Low Pass Filter)142を備えている。そして、HPF141は、フィルタ回路14が蓄積している9画素分の輝度信号、つまり、画素a〜画素iを用いて注目画素についての高周波信号HDを算出する。また、LPF142は、フィルタ回路14が蓄積している9画素分の輝度信号を用いて低周波信号LDを算出する。フィルタ回路14は、高周波信号HDをマスク信号生成回路15およびコアリング回路16に出力し、低周波信号LDをマスク信号生成回路15に出力する。
次に、図9を参照しながらマスク信号生成回路15の処理内容について説明する。マスク信号生成回路15は、DC判定回路151、マスク信号出力回路152、閾値メモリ153、DC値更新メモリ154、マスク切替判定回路155、ステータスメモリ156を備えている。
DC判定回路151は、図8で示したように、領域A1を画像全体領域Aの中で移動させながら、逐次、画像のDC成分(直流成分)を算出する機能部である。DC判定回路151は、輝度信号Y1,Y2,Y3、色差信号C1,C2、高周波信号HD、低周波信号LDを入力する。
そして、DC判定回路151は、輝度信号a〜i、色差信号j〜o、色差信号p〜uを用いて、数1式〜数3式に示すような計算を行い、差分値を算出する。なお、数1式〜数3式にも示すように、図5、図6、図7で示した符号a〜uは、画素を示すとともに、それぞれ輝度信号および色差信号の信号値をも示している。
Figure 0004549723
Figure 0004549723
Figure 0004549723
そして、DC判定回路151は、数1式から数3式を用いて計算した差分値を用いて、数4式で示す判定処理を行う。すなわち、数1式から数3式を用いて計算した全ての差分値が、DC判定用閾値TH_DC(TH_DCは正の数である。)より小さく、かつ、高周波信号HDの値がDC判定用閾値TH_DCよりも小さいか否かを判定する。なお、DC判定用閾値TH_DCは、閾値メモリ153に格納されている。ここで、数2式、数3式において、対応する色差信号RYあるいはBYが存在しない画素については、それぞれの計算を省略してよい。また、数4式において、対応する色差信号RYあるいはBYが存在しない場合には、条件から除いてよい。
Figure 0004549723
数4式で示す条件を満たしている場合には、DC判定回路14は、現在の注目画素をDC成分であると判定し、注目画素の低周波信号LDをDC値更新メモリ154に出力する。つまり、DC値として低周波信号LDを採用する。これにより、DC値更新メモリ154において低周波信号LD(DC値)の更新処理が行われる。
マスク切替判定回路155は、高周波信号HDを原信号に加算するか否かを決定するために使用するマスクの種類を判定する回路である。ここで、マスクの種類は、次の2種類である。
「プラス用マスク」・・・エッジ部分において、明るい領域をオーバーシュートさせるように高周波信号HDを通過させ、暗い側では、高周波信号HDをマスクする。
「マイナス用マスク」・・・エッジ部分において、暗い領域をアンダーシュートさせるように高周波信号HDを通過させ、明るい側では、高周波信号HDをマスクする。
数5式は、マスクの切替条件を示す条件式である。つまり、画素c,f,iの輝度値と、DC値更新メモリ154に格納されている低周波信号LDとの差分絶対値のうち、いずれかがマスク切替閾値TH_MSを超えている場合には、マスク切替ポイントであると判定する。たとえば、比較的変化の少ないDC領域から画像が明るく変化し始めるポイントや、DC領域から画像が暗く変化し始めるポイントなどである。さらに、ある水平方向の1ラインの画素信号を一例に考える。水平方向1ラインの一方の端部からスタートし、始めのうちはDC領域が継続しているとする。このDC領域の輝度値を基準輝度とすると、基準輝度から比較して明るくなり始めるポイントや、暗くなり始めるポイントを見つけるのである。つまり、本発明の方法において、「プラス用マスク」あるいは「マイナス用マスク」を選択する基準は、相対的なものである。基準となる輝度域より明るく変化するか、あるいは暗く変化するかによってマスクの種類を決定する。そして、この基準となる輝度域は、たとえば、水平方向の1ラインの画像については、左端(あるいは右端)の画素の輝度値あるいは、左端(あるいは右端)近傍に存在するDC領域の輝度値である。
Figure 0004549723
そして、数5式の条件を満たすことが分かれば、マスク切替判定回路155は、次に、「プラス用マスク」と「マイナス用マスク」のうち、いずれのマスクを使用するかを判定する。マスク切替判定回路155は、表1に示すような対応データを記憶しており、この対応データに用いて、まず判定ポイントを決定する。
Figure 0004549723
表1では、数5式で示した3つの条件式のそれぞれの結果を利用して判定ポイントを決定する。具体的には、cポイントとDC値(LD)の差分絶対値|c−LD|、fポイントとDC値(LD)の差分絶対値|f−LD|、iポイントとDC値(LD)の差分絶対値|i−LD|それぞれとマスク切替閾値TH_MSとの大小関係を表1にあてはめる。そして、表1の1番右側の列に対応するのが判定ポイントである。たとえば、c、f、iポイントの差分絶対値が、全てマスク切替閾値TH_MSより大きい場合には、判定ポイントはfである。
次に、判定ポイントの輝度値が、DC値(LD)と比較して、プラス側に変化しているか、あるいはマイナス側に変化しているかを求める。そして、プラス側に変化している場合には、「プラス用マスク」を使用することを決定する。マイナス側に変化している場合には、「マイナス用マスク」を使用することを決定する。ただし、この「プラス用マスク」あるいは「マイナス用マスク」の選択決定を行う際に、マスク切替判定回路155は、ステータスメモリ156の内容を参照する。
ステータスメモリ156は、
(a)基準状態
(b)明状態
(c)暗状態
の3つのステータスのいずれか1つのステータスを保持している。
そして、マスク切替判定回路155は、(a)基準状態において、判定ポイントの輝度値がプラス側に変化していることを検出した場合には、「プラス用マスク」を使用することを決定する。そして、「プラス用マスク」の使用を決定するとともに、ステータスメモリ156の内容を「明状態」に更新する。(a)基準状態において、判定ポイントの輝度値がマイナス側に変化していることを検出した場合には、「マイナス用マスク」を使用することを決定する。そして、「マイナス用マスク」の使用を決定するとともに、ステータスメモリ156の内容を「暗状態」に更新する。ここで、処理は水平方向の1走査ごとに行われ、ラインが更新されるごとにステータスは(a)基準状態に設定される。
一方、(b)明状態においては、判定ポイントの輝度値がプラス側に変化していることを検出した場合には、(b)明状態を維持する。つまり、「プラス用マスク」の使用を維持する。(b)明状態において、判定ポイントの輝度値がマイナス側に変化していることを検出した場合にも、(b)明状態を維持し、「プラス用マスク」を維持するが、マイナス側への変化が終了した時点で、ステータスメモリ156に格納されているステータス情報を(a)基準状態に更新する。このような判定を行うことで、図2に示すように、基準輝度から輝度が高くなっている領域が存在する場合、その領域内では、継続して「プラス用マスク」が使用されることになる。
また、(c)暗状態においては、判定ポイントの輝度値がマイナス側に変化している場合には、(c)暗状態を維持する。つまり、「マイナス用マスク」の使用を維持する。(c)暗状態において、判定ポイントの輝度値がプラス側に変化している場合にも、(c)暗状態を維持し、「マイナス用マスク」を維持するが、プラス側への変化が終了した時点で、ステータスメモリ156に格納されているステータス情報を(a)基準状態に更新する。このような判定を行うことで、図3に示すように、基準輝度から輝度が低くなっている領域が存在する場合、その領域内では、継続して「マイナス用マスク」が使用されることになる。
以上の判定処理を行った上で、マスク切替判定回路155は、「プラス用マスク」あるいは「マイナス用マスク」を指定したマスク切替信号MCDをマスク信号出力回路152に送信する。たとえば、「プラス用マスク」を使用することを決定した場合には、マスク切替信号MCDとして「0」を送信し、「マイナス用マスク」を使用することを決定した場合には、マスク切替信号MCDとして「1」を送信する。
マスク信号出力回路152は、注目画素の周辺9画素の輝度信号と、高周波信号HDと、DC判定用閾値TH_DCと、マスク切替信号MCDを入力する。そして、マスク切替信号MCDに基づいて以下のようなマスク信号を生成処理を行う。
まず、マスク切替信号MCDが「マイナス用マスク」を指定している場合、マスク信号生成回路15は、数6式に基づいてマスク信号を生成する。つまり、注目画素と周囲の画素8画素との差分sub0〜sub7が、全てDC判定用閾値TH_DCより小さく、かつ、高周波信号HDがDC判定用閾値TH_DCより小さいか否かを判定する。そして、この条件を満たす場合には、マスク信号MSDとして「1」を出力する。信号「1」は、HPFの値を通過させないとする信号である。一方、数6式の条件も満たさない場合、つまり、いずれかの値がDC判定用閾値TH_DCを超える場合には、マスク信号MSDとして「0」を出力する。信号「0」は、HPFの値を通過させる信号である。
Figure 0004549723
一方、マスク切替信号MCDが「プラス用マスク」を指定している場合、マスク信号生回路15は、数7式に基づいてマスク信号を生成する。つまり、注目画素と周囲の画素8画素との差分sub0〜sub7が、全てDC判定用閾値TH_DCにマイナス符号を付けた閾値(−TH_DC)より大きく、かつ、高周波信号HDが(−TH_DC)より大きいか否かを判定する。そして、この条件を満たす場合には、マスク信号MSDとして「1」を出力する。信号「1」は、HPFの値を通過させないとする信号である。一方、数7式の条件を満たさない場合、つまり、いずれかの値がDC判定用閾値TH_DCを超える場合には、マスク信号MSDとして「0」を出力する。信号「0」は、HPFの値を通過させる信号である。
Figure 0004549723
図4を再び参照する。HPF141から出力された高周波信号HDは、コアリング回路16に出力され、コアリング処理が施される。図10は、コアリング回路16におけるコアリング特性を示す図である。横軸は、入力信号である高周波信号HDの輝度値であり、縦軸は、コアリング処理後の高周波信号HDAの輝度値を示している。このように、高周波信号HDのうち低輝度域の信号をカットあるいは抑制することにより、高周波信号HDの波形を整えるようにしている。
次に、高周波信号HDAは、クリップ回路17に入力される。クリップ回路17には、また、色差信号C1が入力される。この実施の形態の画像信号強調回路10は、輝度信号Yおよび色差信号RY,BYを入力し、補正後の輝度信号Ycおよび色差信号RY,BYを出力する。この輝度と色差からなる色空間の画像信号は、その後、他の回路やソフトウェア処理に委ねられることになるが、この画像信号が、RGB色空間の画像信号に変換される場合がある。そして、輝度信号Ycの値が(高輝度側あるいは低輝度側に)大きくなり過ぎている場合には、RGB変換後においてサチュレーションが発生し、色飛びが発生する場合が発生する。そこで、本実施の形態においては、高周波信号HDAに対してクリップ処理を施すことにより、RGB変換後に色飛びが発生することを防止する。具体的には、注目画素の色差信号C1から、最大輝度値(あるいは最小輝度値)を算出し、この最大輝度値(あるいは最小輝度値)を超えないように高周波信号HDAをクリップするのである。ここで、高周波信号HDAをクリップするが、この高周波信号HDAは輝度信号であるので、色に寄与する度合いが小さく、RGB変換後に発生する色飛びを抑制することが可能である。
クリップ回路17は、最大輝度値(あるいは最小輝度値)の抑制された高周波信号HDBを加算回路18に対して出力する。加算回路は、注目画素の輝度信号Y2に高周波信号HDBを加算し、輪郭強調信号Yeを出力する。
スイッチ回路19は、注目画素について、未処理の輝度信号Y2と、輪郭強調信号Yeと、マスク信号MSDを入力する。そして、スイッチ回路19は、マスク信号MSDが「0」であった場合には、輪郭強調信号Yeを補正後の輝度信号Ycとして出力する。また、スイッチ回路19は、マスク信号MSDが「1」であった場合には、HPFの値をマスクする。すなわち、未処理の輝度信号Y2をそのまま補正後の輝度信号Ycとして出力するのである。
以上説明したように、本実施の形態によれば、エッジ領域において、エッジの両端で画像の波形が乱れることはなく、強調すべき領域のみに輪郭強調処理が加えられるので、画像品質を向上させることができる。また、基準輝度に対して高輝度側に変化している場合と、低輝度側に変化している場合とで、マスクを切り替えるので、図13(a),(b)で示した両タイプの画像に対しても、品質のよい輪郭強調画像を得ることが可能である。
本発明の輪郭強調処理を概念的に示す図である。 基準輝度に対して明るい部分が存在する画像に対する輪郭強調処理結果を示す図である。 基準輝度に対して暗い部分が存在する画像に対する輪郭強調処理結果を示す図である。 本実施の形態にかかる輪郭強調処理回路のブロック図である。 注目画素の周辺領域A1を示す図である。 注目画素の周辺領域A2を示す図である。 注目画素の周辺領域A3を示す図である。 判定処理の対象領域の動きを示す図である。 マスク信号生成回路のブロック図である。 コアリングの特性を示す図である。 明るい部分から暗い部分へと変化する画像を示す図である。 図11の画像に対して従来の輪郭強調処理を施した結果を示す図である。 2つのタイプの画像を示す図である。
符号の説明
11,12,13 ラインメモリ
14 フィルタ回路
15 マスク信号生成回路
16 コアリング回路
17 クリップ回路
18 加算回路
19 スイッチ回路
C1,C2 色差信号
Y1,Y2,Y3 輝度信号

Claims (15)

  1. 輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、
    前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、
    前記高周波信号を前記輝度信号に適用させる領域を指定するマスク信号を生成するマスク信号生成手段と、
    前記マスク信号に従い、前記高周波信号を適用させる場合には、前記高周波信号を前記輝度信号に加算して出力し、前記高周波信号を適用させない場合には、前記輝度信号をそのまま出力する補正手段と、
    を備え、
    前記マスク信号生成手段は、
    注目画素と前記注目画素の周辺に位置する複数の画素との間の複数の輝度差分値、および、前記注目画素における前記高周波信号の値(以下、HD値とする。)が全て第1閾値を下回るか否かによって、前記高周波信号を適用させるか否かを判定する第1マスク領域判定条件と、前記複数の輝度差分値および前記HD値が全て前記第2閾値を上回るか否かによって、前記高周波信号を適用させるか否かを判定する第2マスク領域判定条件とを切り替えつつ、前記マスク信号を生成する手段、
    を含むことを特徴とする画像信号強調装置。
  2. 請求項1に記載の画像信号強調装置において、
    前記第1マスク領域判定条件は、前記複数の輝度差分値および前記HD値のうち、いずれかが前記第1閾値を上回る場合には、前記高周波信号を適用させるよう判定し、前記第2マスク領域判定条件は、前記複数の輝度差分値および前記HD値のうち、いずれかが前記第2閾値を下回る場合には、前記高周波信号を適用させるよう判定することを特徴とする画像信号強調装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像信号強調装置において、
    前記第1閾値をTH_DC(TH_DCは正の数である。)とすると、前記第2閾値は、−(TH_DC)であることを特徴とする画像信号強調装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像信号強調装置において、
    前記マスク信号生成手段は、
    前記輝度信号がDC領域からエッジ領域への変化する点において、輝度値がプラス方向に変化している場合には、前記第2マスク領域判定条件を選択し、輝度値がマイナス方向に変化している場合には、前記第1マスク領域判定条件を選択するよう切り替える切替手段、
    を含むことを特徴とする画像信号強調装置。
  5. 請求項4に記載の画像信号強調装置において、
    前記マスク信号生成手段は、
    前記複数の輝度差分値および前記HD値および前記注目画素と前記注目画素の周辺に位置する複数の画素との間の色差信号に関する複数の色差分値が全て第3閾値を下回る場合に、前記注目画素をDC成分信号と判定する手段、
    を含み、
    前記切替手段は、
    前記輝度信号が前記DC領域から前記エッジ領域へ変化する点においては、前記DC成分信号と前記輝度信号との差分値がプラス方向に変化している場合に、前記第2マスク領域判定条件を選択し、前記DC成分信号と前記輝度信号との差分値がマイナス方向に変化している場合に、前記第1マスク領域判定条件を選択するよう切り替える手段、
    を含むことを特徴とする画像信号強調装置。
  6. 請求項5に記載の画像信号強調装置において、
    前記第2マスク領域判定条件を選択した後は、前記DC成分信号と前記輝度信号との差分値が最初にマイナス方向に変化し、マイナス方向への変化が終了するまで前記第2マスク領域判定条件の選択を維持し、前記第1マスク領域判定条件を選択した後は、前記DC成分信号と前記輝度信号との差分値が最初にプラス方向に変化し、プラス方向への変化が終了するまで前記第1マスク領域判定条件の選択を維持することを特徴とする画像信号強調装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の画像信号強調装置において、
    前記第3閾値は、前記第1閾値と同じ値であることを特徴とする画像信号強調装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像信号強調装置において、さらに、
    前記高周波信号をコアリング処理する手段、
    を備え、
    前記補正手段は、コアリング処理後の高周波信号を前記輝度信号に加算することを特徴とする画像信号強調装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像信号強調装置において、さらに、
    輝度信号補正後の画像信号を所定の色空間の画像信号に変換した際にサチュレーションを発生させないように、注目画素の色差信号に基づいて当該注目画素に関する最大輝度値を算出するとともに、前記高周波信号が前記最大輝度値を超えないようクリップ処理する手段、
    を備え、
    前記補正手段は、クリップ処理後の高周波信号を前記輝度信号に加算することを特徴とする画像信号強調装置。
  10. 輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、
    前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、
    前記輝度信号に前記高周波信号を適用させて輪郭強調処理を行う補正手段と、
    を備え、
    前記補正手段は、エッジ領域における輝度値の変化方向を判定する判定手段を有し、
    前記補正手段は、前記判定手段によって前記輝度値がプラス方向に変化していると判定された場合、前記エッジ領域に対しては、高輝度域において高輝度側にオーバーシュートするよう高周波信号を適用させるとともに、低輝度域においては低輝度側へはアンダーシュートを起こさないよう高周波信号をマスクすることを特徴とする画像信号強調装置。
  11. 輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、
    前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、
    前記輝度信号に前記高周波信号を適用させて輪郭強調処理を行う補正手段と、
    を備え、
    前記補正手段は、エッジ領域における輝度値の変化方向を判定する判定手段を有し、
    前記補正手段は、前記判定手段によって前記輝度値がマイナス方向に変化していると判定された場合、前記エッジ領域に対しては、低輝度域において低輝度側にアンダーシュートするよう高周波信号を適用させるとともに、高輝度域においては高輝度側へはオーバーシュートを起こさないよう高周波信号をマスクすることを特徴とする画像信号強調装置。
  12. 輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、
    前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、
    前記輝度信号に前記高周波信号を適用させて輪郭強調処理を行う補正手段と、
    を備え、
    前記補正手段は、低輝度域から高輝度域に変化し、再び低輝度域へと変化する所定方向に連続する画素列に対しては、低輝度域から高輝度域へと変化するエッジ領域および高輝度域から低輝度域へと変化するエッジ領域において、いずれも高輝度域において高輝度側にオーバーシュートするよう高周波信号を適用させるとともに、いずれも低輝度域においては低輝度側へはアンダーシュートを起こさないよう高周波信号をマスクすることを特徴とする画像信号強調装置。
  13. 請求項12に記載の画像信号強調装置において、
    前記補正手段は、低輝度域から高輝度域に変化した後、再び低輝度域へと戻るまでの間、その間に存在するエッジ領域には、高輝度側にオーバーシュートするよう高周波信号を適用させることを特徴とする画像信号強調装置。
  14. 輝度信号および色差信号を含む画像信号を入力する手段と、
    前記輝度信号から高周波信号を抽出する手段と、
    前記輝度信号に前記高周波信号を適用させて輪郭強調処理を行う補正手段と、
    を備え、
    前記補正手段は、高輝度域から低輝度域に変化し、再び高輝度域へと変化する所定方向に連続する画素列に対しては、高輝度域から低輝度域へと変化するエッジ領域および低輝度域から高輝度域へと変化するエッジ領域において、いずれも低輝度域において低輝度側にアンダーシュートするよう高周波信号を適用させるとともに、いずれも高輝度域においては高輝度側へはオーバーシュートを起こさないよう高周波信号をマスクすることを特徴とする画像信号強調装置。
  15. 請求項14に記載の画像信号強調装置において、
    前記補正手段は、高輝度域から低輝度域に変化した後、再び高輝度域へと戻るまでの間、その間に存在するエッジ領域には、低輝度側にアンダーシュートするよう高周波信号を適用させることを特徴とする画像信号強調装置。
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