JP2002247611A - 画像判別回路、画質補正装置、画像判別方法、画質補正方法、およびプログラム - Google Patents

画像判別回路、画質補正装置、画像判別方法、画質補正方法、およびプログラム

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JP2002247611A
JP2002247611A JP2001040673A JP2001040673A JP2002247611A JP 2002247611 A JP2002247611 A JP 2002247611A JP 2001040673 A JP2001040673 A JP 2001040673A JP 2001040673 A JP2001040673 A JP 2001040673A JP 2002247611 A JP2002247611 A JP 2002247611A
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JP2001040673A
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English (en)
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Noriyuki Iwakura
紀行 岩倉
Takahiro Nakamura
孝弘 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示機器における画質補正を行う際に必要な
自然画と文字画との適切な判別ができなかった。 【解決手段】 外部から入力された画像データの画像判
別を行うための画像判別回路であって、画像データの所
定単位の全部または一部の領域における画素の輝度レベ
ルを検出するための遅延回路1および減算器2を含む手
段と、検出の結果に基づいて、輝度レベルを検出された
各画素間の輝度レベル変動量を累積することによって得
られる累積和の算出を行う累積加算回路4を含む手段と
を備えた画像判別回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像判別回路、画
質補正装置、画像判別方法、画質補正方法、およびプロ
グラムに関する。
【0002】
【従来の技術】はじめに、従来の画像判別方法のフロー
図である図17を参照しながら、従来の画像判別方法に
ついて説明する。
【0003】従来の画像判別方法は、つぎのような四つ
のステップを有する。すなわち、その四つのステップと
は、(1)3原色R、G、Bの画素を有する各画像デー
タに対して、供給された画像データDxと1つ前(たと
えば左隣など)の画像データD(x−1)との差を算出
し、この算出結果が少なくとも1つの色に対して基準値
mより大きい場合、すなわち
【0004】
【数1】|D(x−1)―Dx|>m である場合に、コンピュータ作成画像あるいは自然画像
の輝度変化の大きい画像境界部分を判別する第1のステ
ップと、(2)前述の差が全ての色に対して基準値m以
下の場合に、供給されたそれぞれの色の画像データの、
2つ前の画像データD(x−2)と1つ前の画像データ
D(x−1)とが全ての色で同一である、すなわち
【0005】
【数2】S=|D(x−2)−D(x−1)| をそれぞれの色に対して算出したSR、SG、SBが、
【0006】
【数3】SR=SG=SB=0 を満たすと検出された場合に、コンピュータ画像の輝度
変化の小さい画像境界部分であると判別する第2のステ
ップと、(3)少なくとも1つの色に対して(数3)が
満たされない場合に、供給されたそれぞれの色の画像デ
ータDxと1つ前の画像データD(x−1)とが全ての
色で同一であるか否か、すなわち
【0007】
【数4】W=|D(x−1)−Dx| をそれぞれの色に対して算出したWR、WG、WBが、
【0008】
【数5】WR=WG=WB=0 を満たすか否かを検出し、少なくとも1つの色が(数
5)を満たさない場合に、自然画像と判断する第3のス
テップと、(4)全ての色に対して(数5)が満たされ
た場合に、供給された画像データDxと次に供給される
画像データD(x+1)との差を算出し、この算出結果
が全ての色に対して基準値m以下、すなわち
【0009】
【数6】|Dx―D(x+1)|≦m を満たす場合、2画素単位で変化するコンピュータ画像
と判別する第4のステップとで構成されている。なお、
全ての色に対しては(数6)が満たされない場合には、
輝度変化の小さいコンピュータ画像と判断する。
【0010】このようにして、コンピュータ画像特有の
特徴である、同一レベル信号の連続が生じやすいこと、
および多階調表示実現の為のディザパターン(一定周期
パターン)が生じやすいことを利用し、画像を、(a)
コンピュータ画像もしくは自然画像の画像境界部分、
(b)輝度変化の小さいコンピュータ画像、(c)2画
素単位で変化するコンピュータ画像、(d)自然画像の
4種類に分類し、判別している。
【0011】この判別結果を、図17に示されているよ
うに、所定ビットの画像表示データによって表示を行う
表示装置において、所定ビット以上の階調数の表示を擬
似的に行う誤差拡散技術に用いている。
【0012】つぎに、従来の画質補正回路のブロック構
成図である図18を参照しながら、従来の画質補正回路
の構成および動作について説明する。
【0013】従来の画質補正回路は、図18に示されて
いるように、入力映像信号を遅延させる映像信号遅延手
段51と、入力映像信号から輪郭補正信号を生成する輪
郭信号生成手段52と、輪郭補正信号の振幅を制御する
ゲインコントロール手段53と、入力映像信号からゲイ
ンコントロール手段におけるゲインを設定するゲイン設
定手段64と、映像信号遅延手段の出力信号とゲインコ
ントロール手段の出力信号を加算する第1の加算器54
aで構成される。
【0014】なお、ゲイン設定手段64は、映像上のエ
ッジに相当する入力映像信号の振幅の変化量を検出する
変化量検出手段65と、変化量の内の所定値以上の成分
からなる信号を出力するスライス手段66と、スライス
手段66の出力信号の波形幅を拡張させ出力する第1の
波形幅拡張手段61aと、変化量の内の前記所定値以下
の成分からなる信号を出力するリミット手段67と、リ
ミット手段の出力信号から第一の波形幅拡張手段61a
の出力信号を引き算し、ゲインとして出力する引き算手
段62とを具備している。
【0015】ここで、ゲイン設定手段64の動作を、図
19(a)〜(h)を参照しながら説明する。なお、図
19(a)は入力された映像信号の波形図であり、図1
9(b)は映像信号の微分成分の波形図であり、図19
(c)は微分成分を絶対値化した出力の波形図であり、
図19(d)はノイズ成分を除いた映像上にあるエッジ
の大きさの波形図であり、図19(e)はスライス手段
66の出力信号の波形図であり、図19(f)は基準電
圧値以上の電圧値を基準電圧値に固定した信号の波形図
であり、図19(g)は減算器62の出力信号の波形図
であり、図19(h)は第2の波形幅拡張回路61bの
出力信号の波形図である。
【0016】変化量検出手段65では、入力された映像
信号(図19(a)参照)について、ハイパスフィルタ
55により、映像信号の微分成分(図19(b)参照)
を抽出する。そして、この信号を全波整流回路56にお
いて微分成分を絶対値化した出力(図19(c)参照)
が得られる。
【0017】絶対値化された微分成分(図19(c)参
照)は、コアリング回路57により、極小振幅であるノ
イズ部分が削除され、この結果、入力された映像信号に
ついて、ノイズ成分を除いた映像上にあるエッジの大き
さ、すなわち変化量(図19(d)参照)が検出され
る。
【0018】スライス手段66は、(1)変化量検出手
段65の出力が基準電圧以下である場合は、基準電圧
を、(2)変化量検出手段65の出力が基準電圧以上で
ある場合は、変化量検出手段65の出力そのままを、出
力する(図19(e)参照)。
【0019】スライス手段66の出力は、第一の波形幅
拡張手段61aにおいて、波形の幅を拡張して出力され
る。これにより、映像の変化量が大きいすなわち映像信
号における大振幅部分が、検出されるのである。
【0020】そして、リミット手段67では、変化量検
出手段65の出力(図19(d)参照)より、基準電圧
値以上の電圧値を基準電圧値に固定した信号(図19
(f)参照)を得る。
【0021】減算器62は、映像における大振幅部を検
出したスライス手段66の出力(図19(e)参照)か
らリミット手段67の出力(図19(f)参照)を減算
することによって得られる信号(図19(g)参照)を
出力する。
【0022】第2の波形幅拡張回路61bは、減算器6
2の出力信号の波形幅を広げた信号(図19(h)参
照)を出力する。
【0023】この出力結果が、輪郭補正のゲインとして
使用される。
【0024】かくして、映像信号における映像上のエッ
ジについて、(1)エッジの認識がし易い大振幅部につ
いては、輪郭補正量を小さく設定する事で過補正となる
こと抑制し、(2)小振幅部については、認識し易い様
に補正量を大きく設定し、(3)ノイズ信号に対して
は、輪郭補正量を0に設定することが可能となる。
【0025】また、2つの波形幅拡張回路61a、61
bにより、エッジに相当する入力映像信号の変化が一定
レベル以上の場合には、その振幅変化に反比例した輪郭
補正を行うと同時に、大コントラスト比の信号と小コン
トラスト比の信号とが隣接する場合でも、所望の輪郭補
正を行う事により、画質補正を行っている。
【0026】ところで、近年のマルチメディア化などに
より、コンピュータ上では、従来の文字画像の他に、ビ
デオ編集やデジタルスチルカメラで撮影した自然画像が
扱われ、またテレビ受像機では、従来の自然画に加え、
BSデジタルデータ放送で扱われる高精細な文字画など
が扱われ始めている。つまり、表示装置で扱われる映像
の種類が多様化している。
【0027】文字画像と自然画像とでは、周波数帯域特
性が異なっている。また、それぞれの映像としての性格
(例えば、文字画は、1字1字が見やすく無ければなら
ず、小面積での視認性が重視され、高精細な表示が必要
であり、自然画は、文字の様な小面積での視認性より
も、大きな面積での視認性が重視されるなど)も、大き
く異なっている。
【0028】したがって、これら映像を高画質化する際
の画質補正の手法や、アクティブマトリクス表示での低
解像度画像を高解像度に拡大表示する際に必要な解像度
変換の手法などにおいては、映像の種類(主に、文字画
と自然画)によって、最適な画質補正手法もしくは補正
量が異なるといえる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像判別方法は、上述したように、所定ビット以上の階
調数の表示を擬似的に行う誤差拡散技術における、映像
のパターンと誤差拡散パターンが干渉する事を防ぐ為の
画像判別方法であり、上述した様に映像を4つに分類し
判別しており、干渉が生じる特定のパターンのみを抽出
している。そのため、たとえば画質補正を行う際に必要
な自然画と文字画とを適切に判別する事ができないとい
う課題(第一の課題)があった。
【0030】また、従来の画質補正回路は、上述したよ
うに、映像信号の振幅、及び大小コントラスト比の信号
が隣接する場合などに応じて、輪郭補正量を可変する事
で画質補正を行っているが、映像信号の振幅を基準に補
正量を決定している為、例えば、画素間における映像信
号の振幅変動が同一である文字画像と自然画像があった
場合、2つの映像に対して同じ輪郭補正量の画質補正が
行われる。そのため、文字画像と自然画像が同一映像内
に存在する場合、どちらか一方には最適補正を行うこと
が出来ても、両映像それぞれに最適な画質補正を行う事
ができないという課題(第二の課題)があった。
【0031】本発明は、上記従来の第一の課題を考慮し
て、たとえば、画質補正に適した画像判別である、自然
画像と文字画像の判別、および昨今の映像の多様化に対
応した自然画、文字画、両画像の混在度合いの検出がで
きる画像判別回路、画質補正装置、画像判別方法、画質
補正方法、およびプログラムを提供することを目的とす
る。
【0032】また、本発明は、上記従来の第二の課題を
考慮して、たとえば、画像の種類に応じた最適な画質補
正を行うことができる画像判別回路、画質補正装置、画
像判別方法、画質補正方法、およびプログラムを提供す
ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】第一の本発明(請求項1
に対応)は、外部から入力された画像データの画像判別
を行うための画像判別回路であって、前記画像データの
所定単位の全部または一部の領域における画素の輝度レ
ベルを検出するための輝度レベル検出手段と、前記検出
の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出された各画素
間の輝度レベル変動量を累積することによって得られる
累積和の算出を行う累積和算出手段とを備えた画像判別
回路である。
【0034】第二の本発明(請求項2に対応)は、前記
所定単位は、1フレーム単位であり、前記画像判別は、
前記算出された累積和に基づいて行われる第一の本発明
の画像判別回路である。
【0035】第三の本発明(請求項3に対応)は、前記
累積は、前記輝度レベルを検出された各画素間の輝度レ
ベル変動量が所定範囲にあるものについてのみ行われる
第二の本発明の画像判別回路である。
【0036】第四の本発明(請求項4に対応)は、前記
算出された累積和に基づいて、前記輝度レベルを検出さ
れた各画素間の輝度レベル変動量の実質的な平均値の算
出を行う平均値算出手段を備え、前記画像判別は、前記
算出された実質的な平均値に基づいて行われる第二の本
発明の画像判別回路である。
【0037】第五の本発明(請求項5に対応)は、外部
から入力された画像データの画像判別を行うための画像
判別回路であって、前記画像データの所定単位の全部ま
たは一部の領域における画素の輝度レベルを検出するた
めの輝度レベル検出手段と、前記検出の結果に基づい
て、前記輝度レベルを検出された各画素間の輝度レベル
変動量が所定範囲にあるエッジの個数の算出を行うエッ
ジ個数算出手段とを備えた画像判別回路である。
【0038】第六の本発明(請求項6に対応)は、外部
から入力された画像データの画像判別を行うための画像
判別回路であって、前記画像データの所定単位の全部ま
たは一部の領域における画素の輝度レベルを検出するた
めの輝度レベル検出手段と、前記検出の結果に基づい
て、前記輝度レベルを検出された各画素の色数の算出を
行う色数算出手段とを備えた画像判別回路である。
【0039】第七の本発明(請求項7に対応)は、外部
から入力された画像データに対する画質補正に利用する
ための画像判別を行う画像判別回路であって、前記画像
データの所定単位の全部または一部の領域における画素
の輝度レベルを検出するための輝度レベル検出手段と、
前記検出の結果に基づいて、前記画像判別に利用するた
めの画像特性の検出を行う画像特性検出手段とを備えた
画像判別回路である。
【0040】第八の本発明(請求項8に対応)は、前記
画像特性の検出とは、各画素間の輝度レベル変動量を累
積することによって得られる累積和の算出である第七の
本発明の画像判別回路である。
【0041】第九の本発明(請求項9に対応)は、前記
画像特性の検出とは、各画素間の輝度レベル変動量が所
定範囲にあるエッジの個数の算出である第七の本発明の
画像判別回路である。
【0042】第十の本発明(請求項10に対応)は、前
記画像特性の検出とは、前記各画素の色数の算出である
第七の本発明の画像判別回路である。
【0043】第十一の本発明(請求項11に対応)は、
前記領域は、前記所定単位の全部の領域であり、前記画
像特性の検出は、前記全部の領域に対して一括して行わ
れる第七の本発明の画像判別回路である。
【0044】第十二の本発明(請求項12に対応)は、
前記領域は、前記所定単位の全部の領域であり、前記画
像特性の検出は、前記全部の領域を構成する部分領域ご
とに行われる第七の本発明の画像判別回路である。
【0045】第十三の本発明(請求項13に対応)は、
前記領域は、前記所定単位の一部の領域であり、前記画
像特性の検出は、前記一部の領域に対して一括して行わ
れる第七の本発明の画像判別回路である。
【0046】第十四の本発明(請求項14に対応)は、
前記領域は、前記所定単位の一部の領域であり、前記画
像特性の検出は、前記一部の領域を構成する部分領域ご
とに行われる第七の本発明の画像判別回路である。
【0047】第十五の本発明(請求項15に対応)は、
外部から入力された画像データの画像判別を行うための
画像判別回路であって、前記画像データの所定単位の全
部または一部の領域における画素の輝度レベルを検出す
るための輝度レベル検出手段と、前記検出の結果に基づ
いて、前記画像判別に利用するための画像特性の検出を
行う画像特性検出手段とを有する画像判別回路を備え、
前記行われた画像判別の結果に基づいて、前記画像デー
タに対する画質補正が行われる画質補正装置である。
【0048】第十六の本発明(請求項16に対応)は、
前記所定単位は、1フレーム単位であり、前記画像判
別は、前記画像データにおける文字画像と自然画像の混
在度合いの算出である第十五の本発明の画質補正装置で
ある。
【0049】第十七の本発明(請求項17に対応)は、
前記画質補正を行う際に利用される画質補正量を演算す
る演算回路を備えた第十六の本発明の画質補正装置であ
る。
【0050】第十八の本発明(請求項18に対応)は、
前記画質補正量は、前記輝度レベルを検出された各画素
間の輝度レベル変動量の実質的な平均値に基づいて修正
される第十七の本発明の画質補正装置である。
【0051】第十九の本発明(請求項19に対応)は、
前記画質補正量は、前記混在度合いの時間的な変動が所
定の範囲にある場合には、変更されない第十七の本発明
の画質補正装置である。
【0052】第二十の本発明(請求項20に対応)は、
前記画質補正は、前記文字画像に対して行われるべき画
質補正の結果と前記自然画像に対して行われるべき画質
補正の結果との、前記混在度合いに基づく合成を利用し
て行われる第十六の本発明の画質補正装置である。
【0053】第二十一の本発明(請求項21に対応)
は、外部から入力された画像データに対する画質補正に
利用するための画像判別を行う画像判別方法であって、
前記画像データの所定単位の全部または一部の領域にお
ける画素の輝度レベルを検出し、前記検出の結果に基づ
いて、前記画像判別に利用するための画像特性の検出を
行う画像判別方法である。
【0054】第二十二の本発明(請求項22に対応)
は、外部から入力された画像データの所定単位の全部ま
たは一部の領域における画素の輝度レベルを検出し、前
記検出の結果に基づいて、画像判別に利用するための画
像特性の検出を行い、前記検出された画像特性を利用し
て前記画像判別を行い、前記画像判別の結果に基づい
て、前記画像データに対する画質補正を行う画質補正方
法である。
【0055】第二十三の本発明(請求項23に対応)
は、第一の本発明の画像判別回路の、前記画像データの
所定単位の全部または一部の領域における画素の輝度レ
ベルを検出するための輝度レベル検出手段と、前記検出
の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出された各画素
間の輝度レベル変動量を累積することによって得られる
累積和の算出を行う累積和算出手段との全部または一部
としてコンピュータを機能させるためのプログラムであ
る。
【0056】第二十四の本発明(請求項24に対応)
は、第五の本発明の画像判別回路の、前記画像データの
所定単位の全部または一部の領域における画素の輝度レ
ベルを検出するための輝度レベル検出手段と、前記検出
の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出された各画素
間の輝度レベル変動量が所定範囲にあるエッジの個数の
算出を行うエッジ個数算出手段との全部または一部とし
てコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0057】第二十五の本発明(請求項25に対応)
は、第六の本発明の画像判別回路の、前記画像データの
所定単位の全部または一部の領域における画素の輝度レ
ベルを検出するための輝度レベル検出手段と、前記検出
の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出された各画素
の色数の算出を行う色数算出手段との全部または一部と
してコンピュータを機能させるためのプログラムであ
る。
【0058】第二十六の本発明(請求項26に対応)
は、第七の本発明の画像判別回路の、前記画像データの
所定単位の全部または一部の領域における画素の輝度レ
ベルを検出するための輝度レベル検出手段と、前記検出
の結果に基づいて、前記画像判別に利用するための画像
特性の検出を行う画像特性検出手段との全部または一部
としてコンピュータを機能させるためのプログラムであ
る。
【0059】第二十七の本発明(請求項27に対応)
は、第十五の本発明の画質補正装置の、外部から入力さ
れた画像データの画像判別を行うための画像判別回路で
あって、前記画像データの所定単位の全部または一部の
領域における画素の輝度レベルを検出するための輝度レ
ベル検出手段と、前記検出の結果に基づいて、前記画像
判別に利用するための画像特性の検出を行う画像特性検
出手段とを有する画像判別回路の全部または一部として
コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0060】第二十八の本発明(請求項28に対応)
は、第二十一の本発明の画像判別方法の、前記画像デー
タの所定単位の全部または一部の領域における画素の輝
度レベルを検出するステップと、前記検出の結果に基づ
いて、前記画像判別に利用するための画像特性の検出を
行うステップとの全部または一部をコンピュータに実行
させるためのプログラムである。
【0061】第二十九の本発明(請求項29に対応)
は、第二十二の本発明の画質補正方法の、外部から入力
された画像データの所定単位の全部または一部の領域に
おける画素の輝度レベルを検出するステップと、前記検
出の結果に基づいて、画像判別に利用するための画像特
性の検出を行うステップと、前記検出された画像特性を
利用して前記画像判別を行うステップと、前記画像判別
の結果に基づいて前記画像データに対する画質補正を行
うステップとの全部または一部をコンピュータに実行さ
せるためのプログラムである。
【0062】
【発明の実施の形態】以下では、本発明にかかる実施の
形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
【0063】(実施の形態1)はじめに、本実施の形態
における画像判別回路のブロック構成図である図1を参
照しながら、本実施の形態の画像判別回路(以下では、
単に判別回路と呼ぶこともある)の構成について説明す
る。
【0064】図1において、1は、入力映像信号を遅延
させる遅延回路であり、2は、遅延回路1の出力と入力
映像信号の差分を出力する減算器であり、3は、減算器
2の出力の絶対値を出力する絶対値回路であり、4は、
絶対値回路3の出力を画像の一部もしくは全体に含まれ
る画素単位で累積和を出力する累積加算回路である。
【0065】なお、本発明の輝度レベル検出手段は遅延
回路1および減算器2を含む手段に対応し、本発明の累
積和算出手段は累積加算回路4を含む手段に対応する。
また、本発明の画像特性検出手段は、累積加算回路4を
含む手段に対応する。
【0066】つぎに、本実施の形態における画像判別回
路の動作について説明する。
【0067】遅延回路1と減算器2により、映像信号の
輝度レベルが検出され、隣接する画素の間の輝度変動量
が算出される。なお、遅延回路1による遅延を利用し
て、当該画素の一つ前の画素の輝度レベルが検出される
ため、隣接する当該画素とその一つ前の画素との二画素
間の輝度変動量を算出することができるわけである。
【0068】この輝度変動量を、映像(1フレーム分)
の一部分もしくは全体に含まれる各画素について算出
し、絶対値回路3により変動量の絶対値をとり、これを
累積加算回路4で累積和をとる事により、その映像(一
部分もしくは全体)における輝度変動量の累積和(つま
り総和)が得られる。
【0069】この輝度変動量は、文字画像の特徴であ
る、エッジが多い(つまり輝度変化箇所が多い)と言う
点と、視認性を良くする為に用いられる事の多いコント
ラスト比が高い(つまり輝度変化時の変動量が大きい)
という点の二点が、数量として現れた結果である。よっ
て、画像全体もしくは一部分で総和を求めることで、そ
の画像における、文字画像の多さが数値的に表される事
になり、本実施の形態における画像判別回路の出力と画
像種別との相関図である図2に示されているような、画
像判別回路の出力と画像種別との相関関係が成り立つ。
【0070】図2において、A、B、C、Dの各点の数
値は、輝度レベルを256階調で表現した場合、
【0071】
【数7】A点(最小値)=判別対象映像のドット数×輝
度レベル最小値0=0
【0072】
【数8】B点(最大値)=判別対象映像のドット数×輝
度レベル最大値(256) となる。また、C点、D点は、以下の説明をより明確に
する為に設けたものであり、その数値は、経験上得られ
た数値ではあり、用途によって多少変化するが、C点
は、最大値(B点)の3〜5%に相当し、D点は、最大
値(B点)の8〜11%に相当する。
【0073】例えば、100ドット×100ドットで構
成される映像が、文字画像か自然画像であるかを判断す
る場合について述べる。
【0074】0〜256階調の輝度レベルで映像が構成
されている場合、図2において、Aは0、Bは2560
00(総ドット数×最大輝度レベル)となる。また、C
点、D点は、判別結果を用いる用途により設定が異なる
が、ここでは、C点を6000、Dは18000付近と
した例で説明すると、判定しようとする映像について、
前述の判別回路に入力して得られる出力が、0〜600
0では自然画、18000以上で文字画、その中間は自
然画と文字画の混在した画と判断する事が可能となる。
【0075】本実施の形態における判別回路では、判別
回路出力の範囲で映像の種類が分けられるにとどまら
ず、例えば、ある任意の画像について、判別回路出力が
A点に近い100であった場合、自然画度合いが非常に
強く、また、C点に近い5500で有った場合、自然画
ではあるが若干文字画に近いといった様に、自然画/文
字画の構成度合いが定量的に表せる。
【0076】なお、自然画/文字画の構成度合いとし
て、数値的な意味を持つ事からC点、D点と行った設定
は必ずしも必要ではなく、様々な映像に応じた連続的な
適応制御が可能である。
【0077】また、映像範囲を狭めた場合の例として、
例えば、前後3画素との関係から任意の画素が自然画か
文字画に属した物かを判断する場合が考えられる。すな
わち、映像範囲を、前後3画素と、判定しようする画素
との計7画素とし、輝度変動量の累積和を得る事で、中
心に位置する画素が、自然画に属するか文字画に属する
かといった判断も可能である。この場合、A点は0、B
点は1792(7画素×最大輝度レベル256)となる
(図2参照)。また、C点は最大値B点の約3%の6
0、D点は最大値B点の約7%に相当する数値で130
とすると、判別回路出力は、0〜60が自然画、60〜
130が自然画/文字画の混在画、130以上が文字画
となる。例えば、判別回路出力(輝度変動量の累積和)
が、200で有る場合は、文字画といったように判断可
能となる。
【0078】このように、本実施の形態によれば、映像
の一部もしくは全体についての、輝度変動量の累積和が
得られる。この輝度変動量の累積和には、前述した様
に、判定しようとする映像において、文字画の特徴であ
るエッジ数の多さと、文字視認性改善の為に用いられる
高コントラスト比映像の多さが、数量として現れる。こ
のため、文字画/自然画の混在度合いを、この数値を持
って判断することが可能となるいう効果が得られる。
【0079】(実施の形態2)はじめに、本実施の形態
における画像判別回路のブロック構成図である図3を参
照しながら、本実施の形態の画像判別回路の構成につい
て説明する。なお、前述した実施の形態1の画像判別回
路の構成との相違点について主に説明する。
【0080】図3において、5は、遅延回路1の出力と
入力映像信号の差分である減算器2の出力と0信号とを
切り替え、絶対値回路3へ出力するセレクタであり、6
は、減算器2の出力が基準値mより大きい場合にセレク
タ5の出力について減算器2の出力を選択する比較器で
ある。
【0081】つぎに、本実施の形態における画像判別回
路の動作について説明する。
【0082】遅延回路1と減算器2により、映像信号に
ついて、隣接する画素の間の輝度変動量が算出される。
比較器6では、算出した輝度変動量の大きさが基準値m
より大きいかを判断し、セレクタ制御信号Vaとして、
輝度変動量が基準値mより大きい場合は1、小さい場合
は0を出力する。
【0083】セレクタ5は、セレクタ制御信号Vaが0
の場合は0を出力し、1の場合は減算器2の出力である
輝度変動量を出力する。これにより、基準値m以上の輝
度変動量が合った場合のみ、後段の回路へ出力される事
になる。
【0084】この基準値mは、輝度変動があったと見な
す最低値(つまり、映像内の変化でエッジと見なす最低
振幅)を設定している。例えば、最大輝度レベル256
の信号を扱う場合に、基準値mを20と設定すると、判
定画像において、画素間の輝度変動が20以上の場合に
ついてのみ、輝度変動量が後段の回路へ出力される。
【0085】これにより、どの様な画像でも、含まれる
低周波領域の信号成分、ノイズを判別から除外してお
り、判別の精度が向上している。なお、この基準値m
は、画像判別した結果を用いる用途によって異なっても
よく、例えば、判別結果を使用する用途が、低周波成
分、ノイズに対して影響を受けにくい物(例、解像度変
換)であれば、高く設定して、ノイズ等による誤作動を
抑制すればよい。また、用途が、輪郭補正の様に、ノイ
ズ等を強調する可能性がある物に対しては、低く設定す
るなどすればよい。このように、用途により判別精度を
可変する事が可能である。
【0086】セレクタ5の出力は、絶対値回路3により
輝度変動量の絶対値をとられ、第一の累積加算回路4で
累積和される。この一連の動作が、映像の一部分もしく
は全体の単位で行われ、その画像に含まれる各画素につ
いて算出される事により、その映像(一部分もしくは全
体)における輝度変動量の累積和(つまり総和)が、得
られる。
【0087】この輝度変動量は、前述された実施の形態
1の場合と同様、文字画像の特徴を抽出して現れた結果
であり、画像全体もしくは一部分で総和を求めること
で、その画像における文字画像の多さが、数値的に表さ
れる。よって、図2に示されているように、画像判別回
路の出力と画像種別との間には、相関関係があることが
分かる。ただし、本実施の形態においては、前述された
本実施の形態1の場合よりもやや低めに、C点は最大値
(B点)の2〜4%、D点は最大値(B点)の7〜10
%程度に設定する(もちろん、前述した本実施の形態1
の場合と同様、これらC、D点の具体的な設定値はいろ
いろ考えられ、たとえば経験などに基づいて上記のよう
に決めたまでである)。
【0088】ここで、同一画像でノイズの有る物と無い
物が入力された場合について、具体的に説明する。
【0089】例えば、(1)輝度変動量の累積和が60
00であり、この内輝度変動量が基準値m以下のものの
累積和が300である任意の画像と、(2)そのような
画像にノイズ成分が加わった映像で、ノイズ分の累積和
500によって、輝度変動量の累積和が6500である
画像を、本判別回路に入力した場合について述べる。
【0090】このとき、前述の様に、ノイズ振幅分を上
回るように設定された基準値m以下の信号を除去する事
で、前者の映像に於ける判別出力は、
【0091】
【数9】 6000−300(基準値m以下の累積和)=5700 となり、後者の映像に於ける判別出力は、
【0092】
【数10】6500−300(基準値m以下の累積和)
―500(ノイズ分の累積和)=5700 となる。つまり、判別回路出力の値は同一の値となり、
ノイズに左右されない判別結果を得ることが可能とな
る。
【0093】このように、本実施の形態によれば、映像
の一部もしくは全体の、ノイズ成分を除去した輝度変動
量の累積和が得られる。この輝度変動量の累積和には、
前述した様に、判定しようとする映像において、文字画
の特徴であるエッジ数の多さと、文字視認性改善の為に
用いられる高コントラスト比映像の多さが、数量として
的確に現れる。このため、文字画/自然画の混在度合い
をこの数値を持って判断することが可能となる。かくし
て、本実施の形態の判別においては、ノイズの多さに左
右されずに、文字画像か自然画像かを精度良く判断する
ことが可能となるという効果が得られる。
【0094】なお、第一の実施の形態の後半で説明され
たような映像範囲を狭めた場合でも、同様の効果が得ら
れる。
【0095】(実施の形態3)はじめに、本実施の形態
における画像判別回路のブロック構成図である図4を参
照しながら、本実施の形態の画像判別回路の構成につい
て説明する。なお、前述した実施の形態1の画像判別回
路の構成との相違点について主に説明する。
【0096】図4において、4は、絶対値回路3の出力
を画像の一部もしくは全体に含まれる画素単位で累積和
を出力する第一の累積加算回路であり、7は、比較器6
の出力を画像の一部もしくは全体に含まれる画素単位で
累積和を出力する第二の累積加算回路であり、8は、第
一、及び第二の累積加算回路4、7の出力結果より輝度
変動量の平均を演算出力する演算回路である。このよう
に、第二の累積加算回路7、演算回路8を備えている点
が、本実施の形態における画像判別回路の特徴である。
【0097】つぎに、本実施の形態における画像判別回
路の動作について説明する。
【0098】遅延回路1と減算器2により、映像信号に
ついて、隣接する画素の間の輝度変動量が算出される。
比較器6では、算出した輝度変動量の大きさが、基準値
mより大きいかを判断し、セレクタ制御信号Vaとして
輝度変動量が基準値mより大きい場合は1、小さい場合
は0を出力する。
【0099】セレクタ5は、セレクタ制御信号Vaが0
の場合は0を出力し、1の場合は減算器2の出力である
輝度変動量を出力する。これにより、基準値m以上の輝
度変動量が合った場合のみ、後段の回路へ出力される事
になる。
【0100】セレクタ5の出力は、絶対値回路3により
輝度変動量の絶対値をとり、これを第一の累積加算回路
4で累積和される。この一連の動作が、映像の一部分も
しくは全体の単位で行われ、その画像に含まれる各画素
について算出する事により、その映像(一部分もしくは
全体)における輝度変動量の累積和(つまり総和)が得
られる。
【0101】ここまでは、前述した本実施の形態2の場
合と同様であるが、本実施の形態では、第二の累積加算
回路7において、比較器6の出力であるセレクタ制御信
号Vaが1である場合について、画素単位で累積カウン
ト出力される。なお、この出力は、判別しようとする映
像において、画素間の輝度変動量が基準値m(すなわ
ち、(輝度変動があったと見なす最低値)=(映像内の
変化でエッジと見なす最低振幅))を超えた画素数、つ
まりエッジ数を表している。
【0102】演算回路8では、第一、第二の累積加算回
路4、7の出力を用いて、以下の演算をして、映像内に
あるエッジの平均の輝度変動量を算出している。
【0103】
【数11】平均輝度変動量=第一の累積加算回路出力/
第二の累積加算回路出力=エッジの振幅量総和/エッジ
総数 この平均輝度変動量は、文字画像の特徴である、視認性
を良くする為に用いられる事の多いコントラスト比が高
い(つまり輝度変化時の変動量が大きい)という点が、
数量として現れた結果であり、画像全体もしくは一部分
で総和を求めることで、その画像における文字画像の多
さが数値的に表される事になる。具体的には、本実施の
形態における画像判別回路の出力と画像種別との相関図
である図5に示すように、平均輝度変動量が画像種別を
示している事になる。
【0104】図5における各点は、映像の輝度レベルの
範囲内に相当し、例えば0〜256段階の輝度レベルで
構成される映像の場合、
【0105】
【数12】A点(輝度レベル最小値)=0
【0106】
【数13】B点(輝度レベル最大値)=256 となる。また、C点、D点は、基準値mの設定や使用用
途によって多少前後するが、経験的な具体的数値とし
て、C点には最大輝度レベルの25%程度の70、D点
には最大輝度レベルの40%程度の100を設定すれば
よい。
【0107】例えば、ある任意の映像信号について、前
述の平均輝度変動量が130であった場合、130は図
5において文字画の領域に位置する事から、この映像は
文字画であると判断することが出来る。
【0108】なお、この数値は、連続的であり、文字画
/自然画の混在度合いによって連続的な数値を取るた
め、C点、D点と行った設定は必ずしも必要ではなく、
様々な映像に応じた連続的な適応制御が可能である。
【0109】この平均輝度変動量には、特にパソコンな
どで扱われる画像ではノイズが少なく高コントラスト比
の映像が多い為に、画像の種類の判別結果が特に顕著に
現れやすい。
【0110】このように、本実施の形態では、映像の一
部分もしくは全体における、(エッジの平均振幅)=
(平均輝度変動)を算出・出力している。この平均輝度
変動量には、文字画像の特徴である、視認性を良くする
為に用いられる事の多いコントラスト比が高い(つまり
輝度変化時の変動量が大きい)という点が数量として現
れる為、文字画/自然画の混在度合いをこの数値を持っ
て判断することが可能となるという効果がある。
【0111】なお、第一の実施の形態の後半で説明され
たような映像範囲を狭めた場合でも、同様の効果が得ら
れる。
【0112】(実施の形態4)はじめに、本実施の形態
における適応型画質補正回路のブロック構成図である図
6を参照しながら、本実施の形態の適応型画質補正回路
の構成について説明する。
【0113】図6において、11は、入力される映像信
号について、文字画像と自然画像との混在度合いを数量
として出力する画像判別回路であり、12は、画像判別
回路11の出力を元に画質補正量を演算する演算回路で
あり、13は、演算回路12の出力に基づいた画質補正
量が入力映像信号に施される画質補正回路である。ここ
に、本実施の形態では、画像判別回路11として、前述
した本実施の形態1の画像判別回路(図1参照)を利用
する。
【0114】なお、本発明の画質補正装置は、画質補正
回路13ではなく、本実施の形態の適応型画質補正回路
に対応する(以下の本実施の形態においても同様であ
る)。)つぎに、本実施の形態における適応型画質補正
回路の動作について説明する。
【0115】まず、画像判別回路11では、入力された
映像信号が文字画像と自然画像との割合を出力する。つ
まり、画像判別回路11では、隣接画素の間の輝度変動
量を、映像の一部分もしくは全体に含まれる各画素につ
いて算出し、これを判定しようとする映像について累積
し、その累積和を出力する。
【0116】この輝度変動量の累積和(つまり総和)
は、その映像(一部分もしくは全体)において、文字画
像の特徴であるエッジが多い(つまり輝度変化箇所が多
い)と言う点と、視認性を良くする為に用いられる事の
多いコントラスト比が高い(つまり輝度変化時の変動量
が大きい)という点の二点を、数量として表している。
つまり、この数値は、判定しようとする映像において、
文字画と自然画の混在度合いを示している事になる。
【0117】以下では、具体的な例として、100ドッ
ト×100ドットで構成される映像が、文字画像か自然
画像であるかを判断する場合を述べる。
【0118】0〜256階調の輝度レベルで映像が構成
されている場合、図2において、Aは0、Bは2560
00(総ドット数×最大輝度レベル)となる。また、C
点、D点は、判別結果を用いる用途により設定が異なる
が、C点を6000、Dを18000付近として説明す
ると、判定しようする映像について、前述の判別回路に
入力して得られる出力が、0〜6000では自然画、1
8000以上で文字画、その中間は自然画と文字画の混
在した画と判断することになる。
【0119】次に、画質補正回路13での補正内容が輪
郭強調である場合を例に説明すると、映像の種類毎の輪
郭強調補正量は、一般に、映像の種類が、(1)文字画
像であれば、輪郭強調により文字認識が悪くなる為、補
正量は少ない方が好ましく、(2)自然画像であれば、
輪郭強調による視認性改善効果が高く、補正量は多いが
好ましい。
【0120】もちろん、自然画、文字画と両極端の場合
について説明したが、実際の映像は、文字画に近い自然
画など、映像を構成する文字画と自然画の混在度合いに
よって、最適な輪郭補正量は異なる。具体的には、画像
種類と画質補正量の関係図である図7(a)に示すよう
に、自然画傾向が強まるにつれ最適な輪郭補正量は増大
し、文字画傾向が強いほど最適な輪郭補正量は小さくな
る。
【0121】そこで、輝度変動量の累積和と画像種別と
の相関関係(図2参照)を考慮して、前述した文字画と
自然画の混在度合いを数値として出力する画像判別回路
11の出力特性と演算回路12の入出力特性とを、輝度
変動量の累積和と画質補正量の関係図である図7(b)
に示すように設定する。
【0122】この結果、演算回路12は、入力映像信号
の種類によって最適な画質補正量(ここでは輪郭補正
量)を演算出力し、画質補正回路13は、演算回路12
により設定された補正量に基づいて、最適な画質補正を
入力映像に施すことが可能となる。
【0123】このように、本実施の形態によれば、画像
判別回路を設ける事により、入力される映像信号におけ
る文字画と自然画の混在度合いを判断することが可能と
なる。そのため、その混在度合いに応じた画質補正を行
う事で、映像に最適な画質補正を適用する事が可能とな
るという効果がある。
【0124】なお、本実施の形態では、画像判別回路1
1として、前述した本実施の形態1における画像判別回
路を利用したが、これに限らず、前述した本実施の形態
2、3における画像判別回路を利用してもよい。要する
に、自然画像と文字画像の構成度合いが数値として出力
される画像判別回路を利用すれば、同様な効果が得られ
る。
【0125】(実施の形態5)はじめに、本実施の形態
における適応型画質補正回路のブロック構成図である図
8を参照しながら、本実施の形態の適応型画質補正回路
の構成について説明する。
【0126】図8において、1は、入力映像信号を遅延
させる遅延回路であり、2は、遅延回路1の出力と入力
映像信号の差分を出力する減算器であり、5は、減算器
2の出力と0信号とを切り替え出力するセレクタであ
り、6は、減算器2の出力が基準値mより大きい場合
に、セレクタ5の出力について減算器2の出力を選択出
力する比較器であり、3は、セレクタ5の出力の絶対値
を出力する絶対値回路であり、4は、絶対値回路3の出
力を画像の一部もしくは全体に含まれる画素単位で累積
和を算出、出力する第一累積加算回路であり、7は、比
較器6の出力を画像の一部もしくは全体に含まれる画素
単位で累積和を算出・出力する第二の累積加算回路であ
り、8は、第一、及び第二の累積加算回路4、7の出力
結果を基に演算し輝度変動量の平均を算出し、また算出
した輝度変動量の平均および第一の累積加算器出力の2
つのパラメータより、画質補正量を算出・出力する演算
回路であり、10は、演算回路8の出力に基づいた画質
補正量を入力信号に施す画質補正回路である。
【0127】つぎに、本実施の形態における適応型画質
補正回路の動作について説明する。
【0128】遅延回路1と減算器2により、映像信号に
ついて、隣接する画素の間の輝度変動量が算出される。
比較器6では、算出した輝度変動量の大きさが、基準値
mより大きいかを判断し、セレクタ制御信号Vaとし
て、輝度変動量が基準値mより大きい場合は1、小さい
場合は0を出力する。
【0129】セレクタ5は、セレクタ制御信号Vaが0
の場合は0を出力し、1の場合は減算器2の出力である
輝度変動量を出力する。これにより、基準値m以上の輝
度変動量が合った場合のみ、後段の回路へ出力される事
になる。
【0130】セレクタ5の出力は、絶対値回路3により
輝度変動量の絶対値をとられ、第一の累積加算回路4で
累積和される。
【0131】また、第二の累積加算回路7では、比較器
6の出力であるセレクタ制御信号Vaが1である場合に
ついて、画素単位で累積カウントが出力される。この出
力は、判別しようとする映像において、画素間の輝度変
動量が基準値m(つまり、(輝度変動があったと見なす
最低値)=(映像内の変化でエッジと見なす最低振
幅))を超えた画素数、すなわちエッジ数を表してい
る。
【0132】この一連の動作が、映像の一部分もしくは
全体の単位で行われ、その画像に含まれる各画素につい
て算出が行われる。そして、その映像(一部分もしくは
全体)における輝度変動量の累積和(つまり総和)が、
第一の累積加算回路4より、また、映像内において基準
値m以上の振幅を持ちエッジと見なされた総エッジ数
が、第二の累積加算回路7より、それぞれ得られる。
【0133】この2つの累積加算回路4、7の出力をも
って、演算回路8は、画質補正量を設定する。本実施の
形態では、演算回路8での具体的な画質補正量の設定例
として、画質補正回路が輪郭補正回路である場合につい
て説明する。
【0134】まず、演算のパラメータの一つ目として用
いる第一の累積加算回路4の出力(つまり輝度変動量の
総和)は、前述した第一の実施の形態で説明されたよう
に、文字画像の特徴を抽出して現れた結果である。その
ため、画像全体もしくは一部分において総和を求めるこ
とで、その画像における、文字画像の多さがが数値的に
表される事になり、第一の累積加算回路4の出力である
輝度変動量の総和と画像種別との間には、図2に示され
ているような相関関係が有ることが分かる。
【0135】次に、映像の種類毎に輪郭強調補正量は、
前述したように、映像の種類が、(1)文字画像であれ
ば、輪郭強調により文字認識が悪くなる為、補正量は少
ない方が好ましく、(2)自然画像であれば、輪郭強調
による視認性改善効果が高く、補正量は多いが好まし
い。もちろん、実際の映像には、文字画に近い自然画な
どもあるため、映像を構成する文字画と自然画の混在度
合いによって最適な輪郭補正量は異なる。
【0136】具体的には、図7(a)に示されているよ
うに、自然画傾向が強まるにつれ最適な輪郭補正量は増
大し、文字画傾向が強いほど最適な輪郭補正量は小さく
なる。そこで、前述した文字画と自然画の混在度合いを
数値として出力する第一の累積加算回路4の出力(つま
り輝度変動量の累積和)と画質補正量との関係を考慮
し、演算回路8の基本入出力特性を、演算回路8の基本
入出力特性の説明図である図9(a)に示されているよ
うに設定する。
【0137】更に、演算回路8では、この基本入出力特
性に加え、(数11)を利用して平均輝度変動量を算出
し、これを2つ目のパラメータとして用いる。
【0138】前述したように、この平均輝度変動量に
は、文字画像の特徴である、視認性を良くする為に用い
られる事の多い高コントラスト比の信号が映像内で多く
存在する点が、数量として現れる。したがって、画像全
体もしくは一部分において求められた平均輝度変動量
は、その画像における文字画像の占める割合を数値的に
表しているといえる。なお、パソコンなどで扱われる画
像では、ノイズが少なく高コントラスト比の映像が多い
為に、平均輝度変動量が大きくなる傾向が顕著に現れ
る。
【0139】演算回路8では、2つ目のパラメータであ
るこの平均輝度変動量を利用して、図9(a)に示され
た基本特性を、平均輝度変動量による重み付けを加えた
演算回路8の入出力特性の説明図である図9(b)に示
されているように変化させることにより、実際に画質の
補正に使用する画質補正量を決定する。
【0140】より具体的に説明すると、図9(b)にお
けるG点は、文字画像と自然画像の中間である、両者の
混在画像付近に位置する横軸上の点である。そして、画
質補正量を決定する出力特性線の通過点は、(1)平均
輝度変動量が大きいほど縦軸方向でH点へ近づき、
(2)平均輝度変動量が小さいほど縦軸方向でJ点へ近
づく。例えば、輝度変動量の総和が横軸上のE点で表さ
れるような2つの映像があり、映像として扱う最大輝度
レベルが256である場合、一方の映像の平均輝度変動
量を150、もう一方の映像の平均輝度変動量を40と
すると、これらに対する画質補正量がそれぞれR点、P
点で表されるように、画質補正量が変化する。
【0141】このようにして、自然画と文字画との混在
画における画質補正の精度向上を図っているのである
が、この精度向上についてここで詳しく説明する。
【0142】まず、(数11)より、
【0143】
【数14】 エッジ総数=エッジの振幅量総和/平均輝度変動量 を得る。
【0144】(数14)から分かるように、平均輝度変
動量とエッジ総数とは反比例の関係にあるため、輝度変
動量の累積和(つまりエッジの振幅量総和)が同じ場合
には、(1)平均輝度変動量が大きいほどエッジ総数は
少なく、(2)平均輝度変動量が小さいほどエッジ総数
は多い。
【0145】より具体的に説明すると、平均輝度変動量
は高コントラスト比の映像(特に文字が多い場合)にお
いて高くなるため、(1)平均輝度変動量が大きくエッ
ジ総数が少ない画像は、平均輝度変動量が高い画像(た
とえばパソコン等の高コントラスト文字画である画像)
であるにも関わらず、エッジ総数が少ないことから、文
字数が少ない映像であることになる。また、(2)平均
輝度変動量が小さくエッジ総数が多い画像は、平均輝度
変動量が小さいことから、自然画主体であり、小振幅の
エッジが多い映像や、映画などの字幕等が存在する映像
であることになる。
【0146】すると、上述した理由により、前者の場合
には文字画像主体であるため画質補正量(ここでは輪郭
補正量)が少ない方が望ましく、後者の場合には自然画
主体であるため画質補正量は多い方が望ましいことか
ら、平均輝度変動量を利用して前述のように基本特性を
変化させることにより、画質補正の精度向上が達成され
ているといえる。
【0147】かくして、画質補正回路11は、演算回路
8で演算・設定された画質補正量に基づいて、入力映像
に応じた最適な画質補正量を施すことが説明された。つ
まり、図9(a)における基本特性に対して、平均輝度
変動量を用いて、図9(b)に示されているような画質
補正量への重み付けを加えることで、自然画と文字画の
混在画領域における画像判別精度の向上を図り、最適な
画質補正量を提供しているわけである。
【0148】このように、本実施の形態によれば、輝度
変動量の累積和と平均輝度変動量という2つの量をとも
に考慮することにより、入力される映像信号が文字画像
と自然画像との混在した映像である場合において、主体
となる映像がどちらであるかを的確に判断し、様々な映
像に最適な画質補正を適用する事が可能となるという効
果がある。
【0149】(実施の形態6)はじめに、本実施の形態
における適応型画質補正回路のブロック構成図である図
10を参照しながら、本実施の形態の適応型画質補正回
路の構成について説明する。なお、前述した実施の形態
5の適応型画質補正回路の構成との相違点について主に
説明する。
【0150】図10において、6aは、減算器2の出力
が基準値mより大きいかを比較する第一の比較器であ
り、6bは、減算器2の出力が基準値n(>m)より小
さいかを比較する第二の比較器であり、9は、第一及び
第二の比較器6a、6bの出力を論理積出力しセレクタ
5の出力を切り替える論理積回路であり、10は、入力
映像信号に輪郭強調補正を行う画質補正回路である。
【0151】つぎに、本実施の形態における適応型画質
補正回路の動作について説明する。
【0152】遅延回路1と減算器2により、映像信号に
ついて、隣接する画素の間の輝度変動量が算出される。
この輝度変動量の大きさが、2つの比較器6a、6bと
論理積回路9により、基準値mより大きくかつ基準値n
より小さい範囲にあるか否かを判断される。
【0153】この範囲内の輝度変動量である場合、セレ
クタ5より輝度変動量が出力され、絶対値回路3により
変動量の絶対値をとり、これを累積加算回路4で累積和
される。
【0154】ここで基準値mは、輝度変動があったと見
なす最低値(つまり、映像内の変化でエッジと見なす最
低振幅)を設定しており、例えば最大輝度レベル256
の信号を扱う場合に、基準値mを20と設定すると、判
定画像において画素間の輝度変動が20以上の場合につ
いてのみ、輝度変動量が後段の回路へ出力される。
【0155】これにより、比較器6aにおいて、輝度変
動量が基準値mより小さい変動については、累積加算さ
れない。このため、低振幅ノイズ成分が累積加算回路4
の出力結果に含まれない。よって、どの様な画像でも、
含まれる低周波領域の信号成分、ノイズを判別から除外
しており、精度向上している。もちろん、この基準値m
は、画像判別した結果を用いる用途によって異なってい
てもよい。
【0156】また、基準値nは、輝度変動があったと見
なす最大値(つまり、映像内の変化でエッジと見なす最
大振幅)を設定しており、例えば最大輝度レベル256
の信号を扱う場合に、基準値nを240と設定すると、
判定画像において画素間の輝度変動が240以下の場合
についてのみ、輝度変動量が後段の回路へ出力される。
【0157】これにより、比較器6bにより、輝度変動
量が基準値nより大きい変動については、累積加算され
ない。このため、輪郭強調補正を大きく掛けても表示媒
体の最大振幅表示以上になるため輪郭強調効果の得られ
ない大振幅映像の情報が、画像判別の対象から除外され
る。よって、映像の大振幅部分であって、輪郭補正を加
えても表示媒体の最大輝度レベルを超えてしまい、輪郭
補正の有無で映像の内容が大きく変化しない部分を画像
判別から除外しており、精度向上している。
【0158】この一連の動作が、映像の一部分もしくは
全体の単位で行われ、その画像に含まれる各画素につい
て算出する事により、その映像(一部分もしくは全体)
における輝度変動量の累積和(つまり総和)が得られ
る。
【0159】この輝度変動量には、上述の実施の形態1
で説明されたように、その画像における文字画像の多さ
がが数値的に現れる。そして、画質補正回路10が輪郭
強調補正を行う場合、本実施の形態におけるように、補
正の結果画像に影響しない大振幅部分を除外する事で、
画像判別の精度が向上する。画質補正回路では、この判
別結果に基づき輪郭補正量を決定し、入力映像に応じて
画質補正を行うことになる。
【0160】このように、本実施の形態によれば、輪郭
強調補正を大きく掛けても表示媒体の最大振幅表示以上
になるため輪郭強調効果の得られない大振幅映像と、ノ
イズ成分とは除外して累積加算結果を得る。このため、
入力される映像信号が文字画像か自然画像かを判断する
際に、輪郭強調による影響が無い画像を省く事で、判別
精度の向上が可能となり、それぞれの映像に最適な輪郭
補正量である画質補正を適用する事が可能となるという
効果がある。
【0161】(実施の形態7)はじめに、本実施の形態
における適応型画質補正回路のブロック構成図である図
13を参照しながら、本実施の形態の適応型画質補正回
路の構成について説明する。
【0162】図13において、11は、入力される映像
信号について文字画像と自然画像とを判別する画像判別
回路であり、13は、入力信号を画質補正する画質補正
回路であり、21は、前フレームにおける前記画質補正
回路での画質補正量を1フレーム遅延出力する遅延回路
であり、27は、遅延回路21の出力と画像判別回路1
1の出力を切り替えた結果を画質補正量として画質補正
回路13へ出力するセレクタであり、28は、遅延回路
21の出力と画像判別回路11の出力との差分を出力す
る差分器であり、29は、差分器28の出力の絶対値を
出力する絶対値回路であり、30は、絶対値29の出力
は基準値Rを比較し基準値Rよりも大きい場合、セレク
タ27の出力が画像判別回路11の出力が選択する比較
器から構成されている。
【0163】つぎに、本実施の形態における適応型画質
補正回路の動作について、図14(a)〜(c)を参照
しながら説明する。なお、図14(a)は入力映像信号
の時間的な変動の説明図であり、図14(b)は画像判
別出力の時間的な変動の説明図であり、図14(c)は
画質補正量の時間的な変動の説明図である。
【0164】入力された映像信号が、図14(a)に示
されているように時間的に変動した場合、画像判別回路
11は、この変動に応じて、図14(b)に示されてい
るように、入力画像が文字画像主体か自然画像主体かに
応じて、画像判別した結果を出力する。
【0165】遅延回路21は、前フレームで画質補正量
が設定された値を出力しており、画像判別回路11の出
力と遅延回路21の出力の差分を減算器28で算出する
事によって、映像の変化による補正量の変化△VEを算
出できる。
【0166】そして、絶対値回路29と比較器30によ
り、(1)差分器28の出力である補正量の変化△VE
が基準値Rよりも小さい場合は、前回設定した補正量を
画質補正回路13へ出力するように、セレクタ27が切
り替えられ、(2)補正量の変化△VEが基準値Rより
も大きい場合は、画像判別回路11の出力が補正量とし
て画質補正回路13へ出力するように、セレクタ27が
切り替えられる。
【0167】この様に、補正量の変化△VEが、小さな
変動である場合は、画質補正量は、図14(c)に示さ
れているように、前フレームで設定した補正量が再度適
用される。この結果、映像の変動が小さい、画面の一部
のみ動画が存在する映像や字幕テロップが流れる様な映
像において、静止画や動きの少ない映像部分の画質補正
量が変動する事で生じる、視認性の違和感や画質劣化を
無くすことが可能となる。
【0168】このように、本実施の形態によれば、映像
の変動が小さい場合において、画質補正量が強弱変動す
る事を抑制することが可能となる。かくして、画面の一
部のみ動画が存在する映像や字幕テロップが流れる様な
映像において、視認性の違和感や画質劣化を無くしつ
つ、入力される映像信号が文字画像か自然画像かに関わ
らず、それぞれの映像に最適な画質補正を適用する事が
可能となるという効果がある。
【0169】(実施の形態8)はじめに、本実施の形態
における適応型画質補正回路のブロック構成図である図
15を参照しながら、本実施の形態の適応型画質補正回
路の構成について説明する。
【0170】図15において、11は、入力される映像
信号について文字画像と自然画像とを判別する画像判別
回路であり、12は、画像判別回路11の出力により合
成比k(入力された映像において、文字画像が多いほど
合成比kは大きくなり、自然画主体となるほど合成比k
は小さくなる)及び(1−k)を算出する演算回路であ
り、13aは、文字画像に適した画質補正を施す第一の
画質補正手段であり、13bは、自然画像に適した画質
補正を施す第二の画質補正手段であり、31aは、第一
の画質補正手段13a出力と演算回路12で算出した合
成比kとを乗算する第一の乗算回路であり、31bは、
第二の画質補正手段13b出力と演算回路12で算出し
た合成比(1−k)とを乗算する第二の乗算回路であ
り、32は、第一及び第二の乗算回路31a、31b出
力を加算する加算器である。
【0171】つぎに、本実施の形態における適応型画質
補正回路の動作について、図16(a)、(b)を参照
しながら説明する。なお、は第一の画質補正特性の説明
図であり、図16(b)は第二の画質補正特性の説明図
である。
【0172】入力された映像信号Vinは、第一、第二
の画質補正手段13a、13bの双方に入力される。そ
して、異なる周波数特性を持たせる処理として、文字画
像に最適な画質補正fa(f)(図16(a)参照)、
自然画像に最適な画質補正fb(f)(図16(b)参
照)が、それぞれ行われる。
【0173】画像判別回路11では、入力される映像の
文字画像の度合いを出力し、この値によって演算回路で
は、2つの画質補正手段13a、13bの出力の合成比
kを決定し、この合成比kに基づいて、乗算器31a、
31b、及び加算器32で、次式の様な合成出力Vou
tが得られる。
【0174】
【数15】Vout=k×fa(f)×Vin+(1−
k)×fb(f)×Vin 演算回路12では、前述したように、画像判別回路11
で出力される入力映像の文字画像もしくは自然画像の度
合いを元に合成比を算出しており、入力された映像の構
成が、文字画像が多い程合成比kは大きくなり、自然画
主体となるほど合成比kは小さくなる様に動作する。こ
の結果、(数15)から分かるように、入力映像信号が
文字画像主体であるほど、文字画像に最適な画質補正で
ある画質補正手段13aの出力が大きく、主体となる。
また、入力映像信号が自然画像主体であるほど、自然画
像に最適な画質補正である画質補正手段13bの出力が
大きくなる。
【0175】このように、本実施の形態によれば、画像
判別回路を設ける事により、入力される映像信号が文字
画像か自然画像かを判断することが可能となる。そのた
め、この結果に基づいてそれぞれの映像に最適な画質補
正を加算合成する事で、文字画像と自然画像のそれぞれ
に最適な画質補正を適用する事が可能となる。
【0176】なお、本実施の形態では、演算回路12よ
り出力される合成比を、0〜1の範囲で設定した。しか
し、これに限らず、たとえば、合成比として0と1以外
は出力しないように、2つの画質補正手段13a、13
bを切替によって動作させても(例えば、乗算器31
a、31b及び加算器32を、セレクタで構成しておけ
ばよい)、同様な効果が得られる。
【0177】(実施の形態9)はじめに、本実施の形態
における画像判別回路のブロック構成図である図11を
参照しながら、本実施の形態の画像判別回路の構成につ
いて説明する。
【0178】図11において、1は入力映像信号を遅延
させる遅延回路であり、2は、遅延回路1の出力と入力
映像信号の差分を出力する減算器であり、6は、減算器
2の出力が基準値mより大きい場合に1を出力する比較
器であり、4は、比較器6の出力を画像の一部もしくは
全体に含まれる画素単位で累積和を出力する累積加算回
路である。
【0179】よって、本実施の形態における画像判別回
路は、エッジ数を検出するエッジ数検出回路として利用
することができるわけである。
【0180】つぎに、本実施の形態における画像判別回
路の動作について説明する。
【0181】遅延回路1と減算器2により、映像信号に
ついて、隣接する画素の間の輝度変動量が算出され、こ
の輝度変動量が比較器6に入力される基準値mより大き
い時のみ、累積加算回路4に加算される。
【0182】ここに、基準値mを、ノイズおよび一般的
な自然画のグラディエーション等に対し十分大きな値に
し、前述の一連の動作を映像の一部分もしくは全体の単
位で行うことで、その映像領域におけるエッジ数が検出
できる。
【0183】ところで、文字画像は、その視認性のた
め、隣接画素間の輝度差を大きくすると共に、1画素単
位の描写が行われていることが多いのに対し、自然画像
は、1画素単位での急激な輝度変化は稀である。
【0184】よって、たとえば、水平の連続した15画
素領域を対象領域とし、基準値mをダイナミックレンジ
の1/4とすることにより、エッジ数が2個以上検出さ
れた場合を文字画とし、それ以外を自然画とすること
で、文字領域か自然画領域かを簡略な回路構成で検出す
ることが出来る。
【0185】なお、本実施の形態では、検出したエッジ
数を利用して、文字画であるか自然画であるかを2値的
に区別したが、対象領域の画素数に対する検出エッジ数
を利用して、文字画度合い(または自然画度合い)を算
出することも可能である。
【0186】このように、本実施の形態によれば、映像
の一部もしくは全体のエッジ数が検出される。このた
め、この出力が大きい場合は文字画、少ない時は自然画
とすることで、文字領域と自然画領域の判別が可能とな
る。
【0187】(実施の形態10)はじめに、本実施の形
態における画像判別回路のブロック構成図である図12
を参照しながら、本実施の形態の画像判別回路の構成に
ついて説明する。
【0188】図12において、68は、入力映像信号の
輝度レベルが基準値(0〜32までの値がそれぞれ左下
に示されている)と同一の場合に1を出力する第1の比
較器であり、4は、前記第1の比較器68の出力の累積
和を出力する累積加算回路であり、6は、前記累積加算
回路4の出力が0以外の時に1を出力する第2の比較器
であり、26は、前記第2の比較器6の出力を第1の入
力とし、これらを32個の第2の比較器6の全てにわた
って加算するための加算器である。
【0189】なお、本実施の形態においては、入力映像
信号が5ビット(32階調)であるため、第1の比較器
68、累積加算器4、第2の比較器6、加算器26を3
2個並列に接続し、加算器26の入力と出力を利用し
て、32個の第2の比較器6の出力の和を得る。よっ
て、本実施の形態における画像判別回路は、色数を検出
する色数検出回路として利用することができるわけであ
る。
【0190】つぎに、本実施の形態における画像判別回
路の動作について、図20(a)〜(e)を参照しなが
ら説明する。なお、図20(a)は文字/自然画が混在
した画像であり、図20(b)は図20(a)の画像の
右上の15×15画素分の領域であり、図20(c)は
図20(b)の画像の輝度分布図であり、図20(d)
は図20(a)の画像の左下の15×15画素分の領域
であり、図20(e)は図20(d)の画像の輝度分布
図である。
【0191】以下では、本実施の形態における画像判別
回路による画像判別を、映像の一部もしくは全体に対し
て行うことで、その領域における構成画素の色数を検出
することが出来る点について説明する。なお、文字領域
と自然画領域が混在した映像に対する本実施の形態の効
果について主として述べるが、RGB各色の階調数が5
ビットであるとし(図20(a)参照)、1画素につき
RGB3色分の15×15画素に対して、前述の検出を
行う。
【0192】上述したように、図20(b)は図20
(a)の右上の映像領域(15×15画素)であり、図
20(c)は図20(b)の輝度分布(ヒストグラム)
であったが、この領域に対する検出値としては6が得ら
れる(ヒストグラムのバーは6個である)。
【0193】また、図20(d)は図20(a)の左下
の領域(15×15画素)であり、図20(e)は図2
0(d)の輝度分布図(ヒストグラム)であったが、こ
の領域に対する検出値としては32が得られる(ヒスト
グラムのバーは32個である)。
【0194】なお、上述の文字/自然画が混在した画像
(図20(a)、(b)、(e)参照)は、ここでは線
画として模式的に表現されているが、実際には多色のカ
ラー写真である。
【0195】文字領域は、その視認性のため、各色2、
3階調程度で表現される事が多い。そのため、たとえ
ば、文字/自然画を判断するしきい値を12(=3階調
×3色+マージン)とした場合、本検出回路により図2
0(b)は文字画、図20(d)は自然画と判断するこ
とが出来る。
【0196】なお、本実施の形態では、検出した色数を
利用して、文字画であるか自然画であるかを2値的に区
別したが、入力信号の総色数に対する検出色数を利用し
て、文字画度合い(または自然画度合い)を算出するこ
とも可能である。
【0197】このように、本実施の形態によれば、映像
の一部もしくは全体を構成する画素の色数が数値として
検出され、この出力が大きい場合は自然画、少ない時は
文字画とすることで、文字領域と自然画領域の判別が可
能となる。
【0198】このように、本発明は、たとえば、映像の
一部分もしくは全体に、含まれる各画素間の輝度変動量
の累積和を算出し、この累積和の数量で、画像の自然画
と文字画の混在度合いを判別する事を特徴としたもので
ある。これにより、映像の一部もしくは全体の、輝度変
動量の累積和が得られる。この結果、文字画像の特徴で
あるエッジ数の多さ、文字視認性改善の為に用いられる
事の多い高コントラスト比の映像の多さという二点の度
合いが合成され累積和として出力される。こうした点か
ら、この累積和の値によって文字画像か自然画像かを判
断することが可能となる。
【0199】また、本発明は、たとえば、入力映像信号
を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路出力と入力映像
信号の差分を出力する減算器と、前記減算器出力の絶対
値を出力する絶対値回路と、前記絶対値回路出力を画像
の一部もしくは全体に含まれる画素単位で累積和を出力
する累積加算回路で構成したものである。これにより、
映像の一部もしくは全体の、輝度変動量の累積和が得ら
れる。この結果、文字画像の特徴であるエッジ数の多
さ、文字視認性改善の為に用いられる事の多い高コント
ラスト比の映像の多さという二点の度合いが合成され累
積和として出力される。こうした点から、この累積和の
値によって文字画像か自然画像かを判断することが可能
となる。
【0200】また、本発明は、たとえば、前述の画像判
別方法において、各画素間の輝度変動量が一定量を超え
た場合のみ、累積する事を特徴としたものである。これ
により、映像の一部もしくは全体の、輝度変動が一定量
超えた部分のみの輝度変動量の累積和が得られる。この
結果、文字画像の特徴であるエッジ数の多さ、文字視認
性改善の為に用いられる事が多い高コントラスト比の映
像の多さという二点の度合いが合成され累積和として出
力される。更に、この累積和は一定値以上の輝度変動量
のみ累積された物であるため、低振幅であるノイズ成分
が除外される。ノイズ成分が除外されたこの累積和の値
によって文字画像か自然画像かをより精度良く判断する
ことが可能となる。
【0201】また、本発明は、たとえば、前述の画像判
別回路において更に、前記遅延回路出力と入力映像信号
の差分である減算器出力と0信号とを切り替え前記絶対
値回路へ出力するセレクタと、前記減算器出力が基準値
mより大きい場合に前記セレクタの出力を減算器出力を
選択する比較器を具備する事を特徴としたものである。
これにより、映像の一部もしくは全体の、輝度変動が一
定量超えた部分のみの輝度変動量の累積和が得られる。
この結果、文字画像の特徴であるエッジ数の多さ、文字
視認性改善の為に用いられる事が多い高コントラスト比
の映像の多さという二点の度合いが合成され累積和とし
て出力される。更に、この累積和は一定値以上の輝度変
動量のみ累積された物であるため、低振幅であるノイズ
成分が除外される。ノイズ成分が除外されたこの累積和
の値によって文字画像か自然画像かをより精度良く判断
することが可能となる。
【0202】また、本発明は、たとえば、映像の一部分
もしくは全体に、含まれる各画素間の輝度変動量の平均
を検出する事を特徴としたものである。これにより、映
像の一部もしくは全体の、輝度変動量の平均値が得られ
る。この結果、文字画像の特徴である、文字視認性改善
の為に多く用いられる高コントラスト比の映像の多さの
度合いが平均値として出力される。よって、この平均値
によって文字画像か自然画像かを判断することが可能と
なる。
【0203】また、本発明は、たとえば、入力映像信号
を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路出力と入力映像
信号の差分を出力する減算器と、前記減算器出力と0信
号とを切り替え出力するセレクタと、前記減算器出力が
基準値mより大きい場合に前記セレクタの出力を減算器
出力を選択信号を出力する比較器と、前記セレクタ出力
の絶対値を出力する絶対値回路と、前記絶対値回路出力
を画像の一部もしくは全体に含まれる画素単位で累積和
を出力する第一累積加算回路と、前記比較器出力を画像
の一部もしくは全体に含まれる画素単位で累積和を出力
する第二の累積加算回路と、前記第一、及び第二の累積
加算回路の出力結果より輝度変動量の平均を演算出力す
る除算回路とを具備することを特徴としたものである。
これにより、映像の一部もしくは全体の、輝度変動量の
平均値が得られる。この結果、文字画像の特徴である、
文字視認性改善の為に多く用いられる高コントラスト比
の映像の多さの度合いが平均値として出力される。よっ
て、この平均値によって文字画像か自然画像かを判断す
ることが可能となる。
【0204】また、本発明は、たとえば、入力される映
像信号について、文字画像か自然画像かを区別する画像
判別回路の出力に応じて、画質補正量を可変する事を特
徴としたものである。これにより、画像判別回路を設け
る事により、入力される映像信号が文字画像か自然画像
かを判断することが可能となり、それぞれの映像に最適
な画質補正を適用する事が可能となる。
【0205】また、本発明は、たとえば、入力される映
像信号について、文字画像と自然画像との割合を出力す
る画像判別回路と、前記画像判別回路の出力を元に画質
補正量を演算する演算回路と、前記演算回路出力に基づ
いた画質補正量が入力映像信号に施される画質補正回路
とで構成されたものである。これにより、画像判別回路
を設ける事により、入力される映像信号が文字画像か自
然画像かを判断することが可能となり、それぞれの映像
に最適な画質補正を適用する事が可能となる。
【0206】また、本発明は、たとえば、前述の適応型
画質補正回路において、画像判別回路を、前述の画像判
別方法で実現したものである。これにより、画像判別回
路を設ける事により、入力される映像信号が文字画像か
自然画像かを判断することが可能となり、それぞれの映
像に最適な画質補正を適用する事が可能となる。
【0207】また、本発明は、たとえば、前述の適応型
画質補正回路において、画像判別回路を、前述の画像判
別回路を用いたものである。これにより、画像判別回路
を設ける事により、入力される映像信号が文字画像か自
然画像かを判断することが可能となり、それぞれの映像
に最適な画質補正を適用する事が可能となる。
【0208】また、本発明は、たとえば、前述の画質補
正回路において、画像判別回路を、前述の画像判別方法
を用いた第一の画像判別回路と、前述の画像判別方法に
よる第二の画像判別回路と、第一、第二の画像判別回路
出力を演算出力するで構成した事を特徴としたものであ
る。これにより、2つの画像判別回路を設ける事によ
り、入力される映像信号が文字画像か自然画像かを判断
する判別精度の向上が可能となり、それぞれの映像に最
適な画質補正を適用する事が可能となる。
【0209】また、本発明は、たとえば、入力映像信号
を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路出力と入力映像
信号の差分を出力する減算器と、前記減算器出力と0信
号とを切り替え出力するセレクタと、前記減算器出力が
基準値mより大きい場合に前記セレクタの出力を減算器
出力を選択信号を出力する比較器と、前記セレクタ出力
の絶対値を出力する絶対値回路と、前記絶対値回路出力
を画像の一部もしくは全体に含まれる画素単位で累積和
を出力する第一累積加算回路と、前記比較器出力を画像
の一部もしくは全体に含まれる画素単位で累積和を出力
する第二の累積加算回路と、前記第一、及び第二の累積
加算回路の出力結果を基に演算し輝度変動量の平均を出
力する除算回路と、前記第一の累積加算回路の出力と前
記除算回路の出力とを演算し画質補正量として出力する
演算回路と、前記演算回路出力に基づいた画質補正量が
入力信号に施される画質補正回路で構成されたものであ
る。これにより、前記第一の累積加算回路出力と、前記
除算回路出力の2つの画像判別手段を設ける事により、
入力される映像信号が文字画像か自然画像かを判断する
判別精度の向上が可能となり、それぞれの映像に最適な
画質補正を適用する事が可能となる。
【0210】また、本発明は、たとえば、前述の適応型
画質補正回路において、記載内の画像判別回路を、映像
の一部分もしくは全体に、含まれる各画素間の輝度変動
量が特定の範囲内に有る場合のみ累積出力する事を特徴
とした画像判別回路としたものである。これにより、画
像判別回路では、輪郭強調補正を大きく掛けても表示媒
体の最大振幅表示以上になるため、輪郭強調効果の得ら
れない大振幅映像と、輪郭強調補正を可変しても効果の
差異が小さい低振幅映像について、除外して累積加算結
果を得るため、入力される映像信号が文字画像か自然画
像かを判断する際に、輪郭強調による影響が無い画像を
省く事で、判別精度の向上が可能となり、それぞれの映
像に最適な輪郭補正量である画質補正を適用する事が可
能となる。
【0211】また、本発明は、たとえば、入力映像信号
を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路出力と入力映像
信号の差分を出力する減算器と、減算器出力と0信号と
を切り替え前記絶対値回路へ出力するセレクタと、前記
減算器出力が基準値mより大きいかを比較する第一の比
較器と、前記減算器出力が基準値nより小さいかを比較
する第二の比較器と、前記第一及び第二の比較器出力を
論理積出力し前記セレクタ出力を切り替える論理積回路
と、前記セレクタ出力の絶対値を出力する絶対値回路
と、前記絶対値回路出力を画像の一部もしくは全体に含
まれる画素単位で累積和を出力する累積加算回路と、前
記累積加算回路出力結果を基に画質補正量を演算出力す
る演算回路と、前記演算回路出力に基づいた画質補正量
を入力映像信号に施す画質補正回路で構成されたもので
ある。これにより、画像判別回路では、輪郭強調補正を
大きく掛けても表示媒体の最大振幅以上になるため輪郭
強調効果の得られない大振幅映像と、輪郭強調補正を可
変しても効果の差異が小さい低振幅映像について、除外
して累積加算結果を得るため、入力される映像信号が文
字画像か自然画像かを判断する際に、輪郭強調による影
響が無い画像を省く事で、判別精度の向上が可能とな
り、それぞれの映像に最適な輪郭補正量である画質補正
を適用する事が可能となる。
【0212】また、本発明は、たとえば、前述の適応型
画質補正回路において、画像判別回路の出力に応じて、
画質補正量を決定する際、映像の変化によって生ずる画
像判別回路出力の変動が、一定範囲内で有る場合、画質
補正量を可変しない事を特徴としたものである。これに
より、画像判別回路の出力変動が小さいすなわち映像の
変動が小さい場合において、画質補正量が強弱変動する
事を抑制することが可能となり、画面の一部のみ動画が
存在する映像や字幕テロップが流れる様な映像におい
て、静止画や動きの少ない映像部分の画質補正量が変動
する事で生じる画質劣化や視認性の違和感を無くしつ
つ、入力される映像信号が文字画像か自然画像かに関わ
らず、それぞれの映像に最適な画質補正を適用する事が
可能となる。
【0213】また、本発明は、たとえば、入力される映
像信号について文字画像と自然画像とを判別する画像判
別回路と、入力信号を画質補正する画質補正回路と、前
フレームにおける前記画質補正回路での画質補正量を1
フレーム遅延出力する遅延回路と、前記遅延回路出力と
前記画像判別回路出力を切り替えた結果を画質補正量と
して前記画質補正回路へ出力するセレクタと、前記遅延
回路出力と前記画像判別回路出力との差分を出力する差
分器と前記差分器出力の絶対値を出力する絶対値回路
と、前記絶対値出力と基準値Rを比較し基準値Rよりも
大きい場合前記セレクタ出力を前記画像判別回路出力側
とする比較器で構成されたものである。これにより、画
像判別回路の出力変動が小さいすなわち映像の変動が小
さい場合において、画質補正量が強弱変動する事を抑制
することが可能となり、画面の一部のみ動画が存在する
映像や字幕テロップが流れる様な映像において、静止画
や動きの少ない映像部分の画質補正量が変動する事で生
じる画質劣化や視認性の違和感を無くしつつ、入力され
る映像信号が文字画像か自然画像かに関わらず、それぞ
れの映像に最適な画質補正を適用する事が可能となる。
【0214】また、本発明は、たとえば、文字画像と自
然画像とを区別する画像判別回路の出力に応じて、2種
以上の画質補正手段の出力を加算合成する比率を可変す
る事を特徴としたものである。これにより、画像判別回
路を設ける事により、入力される映像信号が文字画像か
自然画像かを判断することが可能となり、この結果に基
づいてそれぞれの映像に最適な画質補正を選択する事
で、文字画像と自然画像のそれぞれに最適な画質補正を
適用する事が可能となる。
【0215】また、本発明は、たとえば、入力される映
像信号について、文字画像と自然画像とを判別する画像
判別回路と、画像判別回路の出力により合成比k及び
(1−k)を算出する演算回路と、文字画像に適した画
質補正を施す第一の画質補正手段と、前記第一の画質補
正手段出力と前記演算回路で算出した合成比kとを乗算
する第一の乗算回路と、自然画像に適した画質補正を施
す第二の画質補正手段と、前記第二の画質補正手段出力
と前記演算回路で算出した合成比(1−k)とを乗算す
る第二の乗算回路と、前記、第一及び第二の乗算回路出
力を加算する加算器で構成されたものである。これによ
り、画像判別回路を設ける事により、入力される映像信
号が文字画像か自然画像かを判断することが可能とな
り、この結果に基づいてそれぞれの映像に最適な画質補
正を選択する事で、文字画像と自然画像のそれぞれに最
適な画質補正を適用する事が可能となる。
【0216】また、本発明は、たとえば、映像の一部分
もしくは全体に含まれる各画素間の輝度変動量の値が一
定値以上を超えるエッジの数を算出、出力する事を特徴
としたものである。これにより、映像の一部もしくは全
体において一定振幅以上の変化点の数が検出可能とな
り、高コントラスト、多エッジが特徴である文字領域の
検出が簡略な回路構成で実現できる。
【0217】また、本発明は、たとえば、入力映像信号
を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路出力と入力映像
信号の差分を出力する減算器と、前記減算器出力が基準
値mより大きい場合に1を出力する比較器と前記比較器
出力を画像の一部もしくは全体に含まれる画素単位で累
積和を出力する累積加算回路とを具備することを特徴と
したものである。これにより、映像の一部もしくは全体
において一定振幅以上の変化点の数が検出可能となり、
高コントラスト、多エッジが特徴である文字領域の検出
が簡略な回路構成で実現できる。
【0218】また、本発明は、たとえば、映像の一部分
もしくは全体に含まれる各画素の色数を算出、出力する
事を特徴としたものである。これにより、映像の一部も
しくは全体を構成する画素の色数が数値として検出さ
れ、色数の少ない文字領域と色数の多い自然画領域の判
別が可能となる。
【0219】また、本発明は、たとえば、入力映像信号
の輝度レベルと基準値とを比較した結果が同一であれば
1を出力するn個の第1の比較器と画像の一部もしくは
全体に含まれる画素に対して前記の第1の比較器の出力
の累積和を出力するn個の累積加算回路と前記累積加算
回路の出力が0より大きい場合に1を出力するn個の第
2の比較器と前記第2の比較器の各出力を加算するn個
の加算器とで構成され、前記第1の比較器のn個の基準
値として、検出を希望する輝度データを設定することで
映像信号の色数を出力する事を特徴としたものである。
これにより、映像の一部もしくは全体を構成する画素の
色数が数値として検出され、色数の少ない文字領域と色
数の多い自然画領域の判別が可能となる。
【0220】なお、本発明の画像判別回路は、上述され
た本実施の形態においては、適応型画質補正回路に実装
されていたが、これに限らず、たとえば、画像認識回路
に実装されてもよい。
【0221】また、本発明の領域は、上述された本実施
の形態においては、1フレーム単位の全部または一部で
あった。しかし、これに限らず、本発明の領域は、要す
るに、本発明の画像データの所定単位の全部または一部
の領域であればよい。
【0222】また、本発明の画像特性の検出は、上述さ
れた本実施の形態においては、1フレームの全部または
一部に対して行われたが、これに限らず、たとえば、
(1)所定単位の全部または一部の領域に対して一括し
て行われてもよいし、(2)所定単位の全部または一部
の領域を構成する部分領域ごとに行われてもよい。要す
るに、本発明の画像特性の検出は、画像データの所定単
位の全部または一部の領域における画素の輝度レベルの
検出の結果に基づいて行われればよい。
【0223】本発明は、上述した本発明の画像判別回
路、および画質補正装置の全部または一部の手段(また
は、装置、素子、回路、部など)の機能をコンピュータ
により実行させるためのプログラムであって、コンピュ
ータと協働して動作するプログラムである。
【0224】本発明は、上述した本発明の画像判別方
法、および画質補正方法の全部または一部のステップ
(または、工程、動作、作用など)の動作をコンピュー
タにより実行させるためのプログラムであって、コンピ
ュータと協働して動作するプログラムである。
【0225】なお、本発明の一部の手段(または、装
置、素子、回路、部など)、本発明の一部のステップ
(または、工程、動作、作用など)は、それらの複数の
手段またはステップの内の幾つかの手段またはステップ
を意味する、あるいは一つの手段またはステップの内の
一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0226】また、本発明の一部の装置(または、素
子、回路、部など)は、それら複数の装置の内の幾つか
の装置を意味する、あるいは一つの装置の内の一部の手
段(または、素子、回路、部など)を意味する、あるい
は一つの手段の内の一部の機能を意味するものである。
【0227】また、本発明のプログラムを記録した、コ
ンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれ
る。また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピ
ュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コン
ピュータと協働して動作する態様であっても良い。ま
た、本発明のプログラムの一利用形態は、伝送媒体中を
伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータ
と協働して動作する態様であっても良い。また、記録媒
体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、イ
ンターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれ
る。
【0228】なお、本発明の構成は、ソフトウェア的に
実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【0229】以上説明したように、本発明の実施の形態
1に係る画像判別方法によれば、映像の一部もしくは全
体の、文字画像の特徴であるエッジ数が多さと、文字視
認性改善の為に用いられる事の多い高コントラスト比の
映像の多さという二点の度合いが合成された輝度変動量
の累積和が得られる。この結果、この累積和の値によっ
て文字画像か自然画像かを判断することが可能となると
いう有利な効果が得られる。
【0230】また、本発明の実施の形態2に係る画像判
別方法によれば、映像の一部もしくは全体の、ノイズ成
分を除去した輝度変動量の累積和が得られる。この結
果、この累積和の値によって文字画像か自然画像かを精
度良く判断することが可能となるという有利な効果が得
られる。
【0231】また、本発明の実施の形態3に係る画像判
別方法によれば、映像の一部分もしくは全体の、文字画
像の特徴である文字視認性改善の為に用いられる事の多
い高コントラスト比の映像の多さの度合いが輝度変動量
の平均値として出力される。この結果、この平均値によ
って文字画像か自然画像かを判断することが可能とな
る。
【0232】また、本発明の実施の形態4に係る適応型
画質補正回路によれば、画像判別回路を設ける事によ
り、入力される映像信号が文字画像か自然画像かを判断
することが可能となり、それぞれの映像に最適な画質補
正を適用する事が可能となるという有利な効果が得られ
る。
【0233】また、本発明の実施の形態5に係る適応型
画質補正回路によれば、2つの画像判別回路を設ける事
で、入力される映像信号が文字画像か自然画像かをより
精度良く判断することが可能となり、それぞれの映像に
最適な画質補正を適用する事が可能となるという有利な
効果が得られる。
【0234】また、本発明の実施の形態6に係る適応型
画質補正回路によれば、輪郭強調補正を大きく掛けても
表示媒体の最大振幅表示以上になるため、輪郭強調効果
の得られない大振幅映像と、輪郭強調補正を可変しても
効果の差異が小さい低振幅映像について、除外して累積
加算結果を得るため、入力される映像信号が文字画像か
自然画像かを判断する際に、輪郭強調による影響が無い
画像を省く事で、判別精度の向上が可能となり、それぞ
れの映像に最適な輪郭補正量である画質補正を適用する
事が可能となるという有利な効果が得られる。
【0235】また、本発明の実施の形態7に係る適応型
画質補正回路によれば、映像の変動が小さい場合におい
て、画質補正量が強弱変動する事を抑制することが可能
となり、画面の一部のみ動画が存在する映像や字幕テロ
ップが流れる様な映像において、静止画や動きの少ない
映像部分の画質補正量が変動する事で生じる視認性に違
和感や画質劣化を無くしつつ、入力される映像信号が文
字画像か自然画像かに関わらず、それぞれの映像に最適
な画質補正を適用する事が可能となるという有利な効果
が得られる。
【0236】また、本発明の実施の形態8に係る適応型
画質補正回路によれば、画像判別回路を設ける事によ
り、入力される映像信号が文字画像か自然画像かを判断
することが可能となり、この結果に基づいてそれぞれの
映像に最適な画質補正を選択する事で、文字画像と自然
画像のそれぞれに最適な画質補正を適用する事が可能と
なるという有利な効果が得られる。
【0237】また、本発明の実施の形態9に係る画像判
別方法によれば、映像の一部もしくは全体の、エッジの
数が検出でき、検出結果が大きいときは文字画、少ない
ときは自然画とすることで文字領域と自然画領域の判別
が可能となるという効果が簡略な回路構成でえられる。
【0238】また、本発明の実施の形態10に係る画像
判別方法によれば、映像の一部もしくは全体を構成する
画素の色数が検出され、この出力が大きい場合は自然
画、少ない時は文字画とすることで、文字領域と自然画
領域の判別が可能となるという効果がえられる。
【0239】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、たとえば、画質補正に適した画像判別であ
る、自然画像と文字画像の判別、および昨今の映像の多
様化に対応した自然画、文字画、両画像の混在度合いの
検出ができるという長所を有する。
【0240】また、本発明は、たとえば、画像の種類に
応じた最適な画質補正を行うことができるという長所を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像判別回路の
ブロック構成図
【図2】本発明の実施の形態1における画像判別回路の
出力と画像種別との相関図
【図3】本発明の実施の形態2における画像判別回路の
ブロック構成図
【図4】本発明の実施の形態3における画像判別回路の
ブロック構成図
【図5】本発明の実施の形態3における画像判別回路の
出力と画像種別との相関図
【図6】本発明の実施の形態4における適応型画質補正
回路のブロック構成図
【図7】本発明の実施の形態4における、画像種類と画
質補正量の関係図(図7(a))、および輝度変動量の
累積和と画質補正量の関係図(図7(b))
【図8】本発明の実施の形態5における適応型画質補正
回路のブロック構成図
【図9】本発明の実施の形態5における、演算回路8の
基本入出力特性の説明図(図9(a))、および平均輝
度変動量による重み付けを加えた演算回路8の入出力特
性の説明図(図9(b))
【図10】本発明の実施の形態6における適応型画質補
正回路のブロック構成図
【図11】本発明の実施の形態9における画像判別回路
のブロック構成図
【図12】本発明の実施の形態10における画像判別回
路のブロック構成図
【図13】本発明の実施の形態7における適応型画質補
正回路のブロック構成図
【図14】本発明の実施の形態7における、入力映像信
号の時間的な変動の説明図(図14(a))、画像判別
出力の時間的な変動の説明図(図14(b))、画質補
正量の時間的な変動の説明図(図14(c))
【図15】本発明の実施の形態8における適応型画質補
正回路のブロック構成図
【図16】本発明の実施の形態8における、第一の画質
補正特性の説明図(図16(a))、第二の画質補正特
性の説明図(図16(b))
【図17】従来の画像判別方法のフロー図
【図18】従来の画質補正回路のブロック構成図
【図19】入力された映像信号の波形図(図19
(a))、映像信号の微分成分の波形図(図19
(b))、微分成分を絶対値化した出力の波形図(図1
9(c))、ノイズ成分を除いた映像上にあるエッジの
大きさの波形図(図19(d))、スライス手段66の
出力信号の波形図(図19(e))、基準電圧値以上の
電圧値を基準電圧値に固定した信号の波形図(図19
(f))、減算器62の出力信号の波形図(図19
(g))、および第2の波形幅拡張回路61bの出力信
号の波形図(図19(h))
【図20】文字/自然画が混在した画像(図20
(a))、図20(a)の画像の右上の15×15画素
分の領域(図20(b))、図20(b)の画像の輝度
分布図(図20(c))、図20(a)の画像の左下の
15×15画素分の領域(図20(d))、および図2
0(d)の画像の輝度分布図(図20(e))
【符号の説明】
1、21 遅延回路 2、24a、24b、28 減算器 3、29 絶対値回路 4、7 累積加算回路 5、25、27、41 セレクタ 6、6a、6b、22、30 比較器 8、12 演算回路 9 論理積回路 10 輪郭強調回路 11、11a、11b 画像判別回路 13、13a、13b 画質補正回路 23a、23b、31a、31b 乗算回路 26、32 加算器 51 遅延回路 52 輪郭信号生成回路 53 ゲインコントロール回路 54a、54b 加算器 55 HPF回路 56 全波整流回路 57 コアリング回路 58 MAX回路 59 MIN回路 60a、60b クリップ回路 61a、61b 波形幅拡張回路 62 引き算手段 64 ゲイン設定手段 65 変化量検出手段 66 スライス手段 67 リミット手段 68 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/40 H04N 5/208 5/208 1/40 F 101Z Fターム(参考) 5B057 AA20 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CC03 CE03 CE11 CH04 CH08 CH09 DA16 DB02 DB06 DB09 DC16 DC22 DC36 5C021 PA42 PA53 PA57 PA66 PA67 PA76 RB03 RB09 SA21 XB03 5C061 BB03 BB05 CC05 5C077 LL02 LL19 NP02 PP10 PP14 PP28 PP48 PQ08 RR08 RR16 5L096 AA02 AA06 BA20 FA32 FA37 FA44 FA45 FA52 GA07 LA10 LA13 LA17 MA01

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力された画像データの画像判
    別を行うための画像判別回路であって、 前記画像データの所定単位の全部または一部の領域にお
    ける画素の輝度レベルを検出するための輝度レベル検出
    手段と、 前記検出の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出され
    た各画素間の輝度レベル変動量を累積することによって
    得られる累積和の算出を行う累積和算出手段とを備えた
    画像判別回路。
  2. 【請求項2】 前記所定単位は、1フレーム単位であ
    り、 前記画像判別は、前記算出された累積和に基づいて行わ
    れる請求項1記載の画像判別回路。
  3. 【請求項3】 前記累積は、前記輝度レベルを検出され
    た各画素間の輝度レベル変動量が所定範囲にあるものに
    ついてのみ行われる請求項2記載の画像判別回路。
  4. 【請求項4】 前記算出された累積和に基づいて、前記
    輝度レベルを検出された各画素間の輝度レベル変動量の
    実質的な平均値の算出を行う平均値算出手段を備え、 前記画像判別は、前記算出された実質的な平均値に基づ
    いて行われる請求項2記載の画像判別回路。
  5. 【請求項5】 外部から入力された画像データの画像判
    別を行うための画像判別回路であって、 前記画像データの所定単位の全部または一部の領域にお
    ける画素の輝度レベルを検出するための輝度レベル検出
    手段と、 前記検出の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出され
    た各画素間の輝度レベル変動量が所定範囲にあるエッジ
    の個数の算出を行うエッジ個数算出手段とを備えた画像
    判別回路。
  6. 【請求項6】 外部から入力された画像データの画像判
    別を行うための画像判別回路であって、 前記画像データの所定単位の全部または一部の領域にお
    ける画素の輝度レベルを検出するための輝度レベル検出
    手段と、 前記検出の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出され
    た各画素の色数の算出を行う色数算出手段とを備えた画
    像判別回路。
  7. 【請求項7】 外部から入力された画像データに対する
    画質補正に利用するための画像判別を行う画像判別回路
    であって、 前記画像データの所定単位の全部または一部の領域にお
    ける画素の輝度レベルを検出するための輝度レベル検出
    手段と、 前記検出の結果に基づいて、前記画像判別に利用するた
    めの画像特性の検出を行う画像特性検出手段とを備えた
    画像判別回路。
  8. 【請求項8】 前記画像特性の検出とは、各画素間の輝
    度レベル変動量を累積することによって得られる累積和
    の算出である請求項7記載の画像判別回路。
  9. 【請求項9】 前記画像特性の検出とは、各画素間の輝
    度レベル変動量が所定範囲にあるエッジの個数の算出で
    ある請求項7記載の画像判別回路。
  10. 【請求項10】 前記画像特性の検出とは、前記各画素
    の色数の算出である請求項7記載の画像判別回路。
  11. 【請求項11】 前記領域は、前記所定単位の全部の領
    域であり、 前記画像特性の検出は、前記全部の領域に対して一括し
    て行われる請求項7記載の画像判別回路。
  12. 【請求項12】 前記領域は、前記所定単位の全部の領
    域であり、 前記画像特性の検出は、前記全部の領域を構成する部分
    領域ごとに行われる請求項7記載の画像判別回路。
  13. 【請求項13】 前記領域は、前記所定単位の一部の領
    域であり、 前記画像特性の検出は、前記一部の領域に対して一括し
    て行われる請求項7記載の画像判別回路。
  14. 【請求項14】 前記領域は、前記所定単位の一部の領
    域であり、 前記画像特性の検出は、前記一部の領域を構成する部分
    領域ごとに行われる請求項7記載の画像判別回路。
  15. 【請求項15】 外部から入力された画像データの画像
    判別を行うための画像判別回路であって、前記画像デー
    タの所定単位の全部または一部の領域における画素の輝
    度レベルを検出するための輝度レベル検出手段と、前記
    検出の結果に基づいて、前記画像判別に利用するための
    画像特性の検出を行う画像特性検出手段とを有する画像
    判別回路を備え、 前記行われた画像判別の結果に基づいて、前記画像デー
    タに対する画質補正が行われる画質補正装置。
  16. 【請求項16】 前記所定単位は、1フレーム単位であ
    り、 前記画像判別は、前記画像データにおける文字画像と自
    然画像の混在度合いの算出である請求項15記載の画質
    補正装置。
  17. 【請求項17】 前記画質補正を行う際に利用される画
    質補正量を演算する演算回路を備えた請求項16記載の
    画質補正装置。
  18. 【請求項18】 前記画質補正量は、前記輝度レベルを
    検出された各画素間の輝度レベル変動量の実質的な平均
    値に基づいて修正される請求項17記載の画質補正装
    置。
  19. 【請求項19】 前記画質補正量は、前記混在度合いの
    時間的な変動が所定の範囲にある場合には、変更されな
    い請求項17記載の画質補正装置。
  20. 【請求項20】 前記画質補正は、前記文字画像に対し
    て行われるべき画質補正の結果と前記自然画像に対して
    行われるべき画質補正の結果との、前記混在度合いに基
    づく合成を利用して行われる請求項16記載の画質補正
    装置。
  21. 【請求項21】 外部から入力された画像データに対す
    る画質補正に利用するための画像判別を行う画像判別方
    法であって、 前記画像データの所定単位の全部または一部の領域にお
    ける画素の輝度レベルを検出し、 前記検出の結果に基づいて、前記画像判別に利用するた
    めの画像特性の検出を行う画像判別方法。
  22. 【請求項22】 外部から入力された画像データの所定
    単位の全部または一部の領域における画素の輝度レベル
    を検出し、 前記検出の結果に基づいて、画像判別に利用するための
    画像特性の検出を行い、 前記検出された画像特性を利用して前記画像判別を行
    い、 前記画像判別の結果に基づいて、前記画像データに対す
    る画質補正を行う画質補正方法。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の画像判別回路の、前記
    画像データの所定単位の全部または一部の領域における
    画素の輝度レベルを検出するための輝度レベル検出手段
    と、前記検出の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出
    された各画素間の輝度レベル変動量を累積することによ
    って得られる累積和の算出を行う累積和算出手段との全
    部または一部としてコンピュータを機能させるためのプ
    ログラム。
  24. 【請求項24】 請求項5記載の画像判別回路の、前記
    画像データの所定単位の全部または一部の領域における
    画素の輝度レベルを検出するための輝度レベル検出手段
    と、前記検出の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出
    された各画素間の輝度レベル変動量が所定範囲にあるエ
    ッジの個数の算出を行うエッジ個数算出手段との全部ま
    たは一部としてコンピュータを機能させるためのプログ
    ラム。
  25. 【請求項25】 請求項6記載の画像判別回路の、前記
    画像データの所定単位の全部または一部の領域における
    画素の輝度レベルを検出するための輝度レベル検出手段
    と、前記検出の結果に基づいて、前記輝度レベルを検出
    された各画素の色数の算出を行う色数算出手段との全部
    または一部としてコンピュータを機能させるためのプロ
    グラム。
  26. 【請求項26】 請求項7記載の画像判別回路の、前記
    画像データの所定単位の全部または一部の領域における
    画素の輝度レベルを検出するための輝度レベル検出手段
    と、前記検出の結果に基づいて、前記画像判別に利用す
    るための画像特性の検出を行う画像特性検出手段との全
    部または一部としてコンピュータを機能させるためのプ
    ログラム。
  27. 【請求項27】 請求項15記載の画質補正装置の、外
    部から入力された画像データの画像判別を行うための画
    像判別回路であって、前記画像データの所定単位の全部
    または一部の領域における画素の輝度レベルを検出する
    ための輝度レベル検出手段と、前記検出の結果に基づい
    て、前記画像判別に利用するための画像特性の検出を行
    う画像特性検出手段とを有する画像判別回路の全部また
    は一部としてコンピュータを機能させるためのプログラ
    ム。
  28. 【請求項28】 請求項21記載の画像判別方法の、前
    記画像データの所定単位の全部または一部の領域におけ
    る画素の輝度レベルを検出するステップと、前記検出の
    結果に基づいて、前記画像判別に利用するための画像特
    性の検出を行うステップとの全部または一部をコンピュ
    ータに実行させるためのプログラム。
  29. 【請求項29】 請求項22記載の画質補正方法の、外
    部から入力された画像データの所定単位の全部または一
    部の領域における画素の輝度レベルを検出するステップ
    と、前記検出の結果に基づいて、画像判別に利用するた
    めの画像特性の検出を行うステップと、前記検出された
    画像特性を利用して前記画像判別を行うステップと、前
    記画像判別の結果に基づいて前記画像データに対する画
    質補正を行うステップとの全部または一部をコンピュー
    タに実行させるためのプログラム。
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