JP3743063B2 - 熱延材巻取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧延機に直列に設置され圧延材を巻取り巻戻しする熱延材巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
厚板(スラブ)から薄板(ストリップ)までを単一のラインで圧延する従来の熱間圧延設備では、多数のミル(圧延機)を必要とするため、圧延ラインの全長が非常に長くなる問題がある。そこで、かかる圧延ラインを短くするため、例えば、特開平7−80505号、特開平7−185605号、等の熱間圧延設備が提案されている。
【0003】
特開平7−80505号の「鋳造熱間圧延連続設備」は、図5(A)に模式的に示すように、粗ミル101(粗圧延機)と仕上ミル102(仕上圧延機)の中間に巻取り巻戻し装置103を配置し、連続鋳造で得た鋳片(スラブ)を粗圧延して巻き取り、その後、巻き戻して仕上圧延することにより、設備のコンパクト化と省エネルギーを図るものである。
【0004】
また、特開平7−185605号の「熱間薄板材製造設備及び熱間薄板材の製造方法」は、図5(B)に模式的に示すように、圧延機104の入出側にそれぞれ巻戻し兼用の巻取り炉105を配置して、特定の厚みのスラブを巻戻し兼用の巻取り炉105で繰返し巻戻し巻戻しながら複数パス圧延することにより、コンパクトな設備で熱間薄板材を製造するものである。なお、この設備は、いわゆるステッケルミルであり、巻取り炉105のドラム105aにスロット(クランプ用スリット)を有し、圧延材の先端をスロットに挿入してドラム105aを回転させ、圧延材を確実に巻き取るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特開平7−185605号(図5A)の設備では、薄板(ストリップ)を巻き取るため、その分の圧延ラインの長さを短くできるが、粗ミル101及び仕上ミル102は従来と同等数を必要とするため、ミル数はほとんど低減できず、結果として設備の全長が依然として長い問題点がある。また、図5(A)における巻取り巻戻し装置103は、鋼板を芯なしで巻き取れる長所を有しているが、例えば30mm以上の厚板や10mm以下の薄板の巻取りが困難であり、適用範囲が狭く、かつ巻取ったコイルのハンドリングに時間を要し、冷却を促進させてしまう問題点がある。
【0006】
一方、特開平7−185605号(図5B)の設備では、ミル数を大幅に低減でき、これにより全長の大幅な短縮ができ、かつステッケルミルは薄板から厚板まで適用できる等の長所を有しているが、▲1▼ドラム105aのスロット(クランプ用スリット)に挿入した部分が、逆巻きされるため先端部が鼻曲げ状態となり、円滑な先端部の挿入が困難になる、▲2▼先端部の巻取りの際には、ドラム105aの速度を圧延時の1/10程度の低速(例えば20〜30m/min)にする必要があり、その結果、加速減速を頻繁に行う必要が生じ、生産性が低い問題点がある。
【0007】
ステッケルミルのかかる問題点を解決するために、▲1▼先端部の上反りを検出して巻取りドラムの位置を修正する「加熱炉付巻取装置」(実開昭62−101617号)、▲2▼上反り矯正装置を備えた「圧延材上反り矯正装置」(実開昭62−189814号)、▲3▼巻取機の駆動タイミングを適正にして加減速時のロスを低減する「ステッケルミルの巻取り制御装置」(特開昭63−36918号)等が提案されているが、依然として先端部の鼻曲げ、及び低速での巻取り等の本質的問題点は解決されていない。
【0008】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、厚板から薄板までの圧延材を、反りや曲げを付加することなく、巻取り時にも高速で巻き取りができ、かつ巻き取った圧延材を効率よく保加熱することができる熱延材巻取装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明では、水平に配置され圧延材を巻き取るマンドレルと、このマンドレルの周囲に配置され圧延材をマンドレルに押圧する押圧装置と、前記押圧装置を前記マンドレルに接離する接離装置と、前記マンドレルとこのマンドレルに巻き付けられたコイルを覆い温度の保持と加熱を行う保加熱炉と、を備え、前記押圧装置は圧延材をマンドレルに押圧するロールと、このロールの軸を中心に回動可能に設けられロールが圧延材を押圧時共同して押さえ付ける押さえ板とを有し、前記接離装置は押圧装置を炉内に挿入し引き出すようになっている。
【0010】
圧延材の先端がマンドレルまできたとき押圧装置のロールによって押圧し、さらに押さえ板を回動して押さえ付ける。マンドレルは圧延材の速度と同じ外周速度で回転しており、マンドレルの外周周囲に配置された押圧装置は接離装置によってマンドレルにロールを押圧する。このようにして最初の数巻きがマンドレルに巻き取られると、圧延材はマンドレルに固定されるので押圧装置をマンドレルから引き離し巻き取りを続ける。圧延材の先端を曲げたりすることなく、またマンドレルに最初に巻き付け時巻き取り速度を減速することなく圧延材の速度に対応した高速で巻き取りをすることができる。また、マンドレルとこれに巻き付けられたコイルは保加熱炉内に配置されているので巻取り巻戻し中一定温度以下にならないように保持される。
【0011】
請求項2の発明では、前記接離装置は、前記押圧装置を直線運動でマンドレルに接離する接離シリンダを備えている。これにより単純な構造で確実に圧延材をマンドレルに押圧することができる。
【0012】
請求項3の発明では、前記接離装置は、所定位置を中心とする円弧状の部分を有するアームで、アーム先端に前記押圧装置を有し、所定位置を中心に回動する回動アームと、この回動アームを回動して押圧装置をマンドレルに接離する接離シリンダとを備える。
【0013】
回動アームの先端に設けられた押圧装置は所定位置を中心とする円弧上を移動しマンドレルを押圧し最初の数巻きの巻き付けが終わると退避する。これにより単純な構造で確実に圧延材をマンドレルに押圧することができる。
【0014】
請求項4の発明では、前記接離装置は、マンドレルに対して所定位置を中心とする円弧状の第1アームと、この第1アームを前記所定位置まわりに回動可能に支持する支持部材と、この支持部材を回動してアーム先端をマンドレルに接離する接離シリンダと、前記所定位置を中心とし第1アームと半径を異にする円弧状の第2アームと、この第2アームを前記支持部材に回動可能に取り付けるピンと、前記支持部材に取り付けられ第2アームを回動する調整シリンダとを備え、前記押圧装置は第1アームおよび第2アームの先端にそれぞれ取り付けられている。
【0015】
第1アーム先端に取り付けられた押圧装置はマンドレルに対して所定位置を中心とする円弧上を移動してマンドレルに接離する。第2アーム先端に取り付けられた押圧装置は調整シリンダを調整することにより前記所定位置を中心とする円弧上を移動してマンドレルに接離し、かつ第1および第2アーム先端に取り付けられた押圧装置が一方のみ当たることなく両方とも確実にマンドレルを押圧する。これにより簡単な構造で2個の押圧装置を確実にマンドレルに押圧し圧延材の初期巻き付けを行うことができる。
【0016】
請求項5の発明では、前記押圧装置は、2個のロールと各ロール毎の押さえ板を有しており、さらにこの2個のロールと各押さえ板を支持する第1支持台と、この第1支持台をロール軸と平行なピンで回動可能に支持する第2支持台と、この第2支持台に設けられ第1支持台を回動しマンドレルとロールの当たりを調整する調整シリンダとを備え、前記接離装置は、第2支持台を直線運動でマンドレルに接離する接離シリンダを備えている。
【0017】
第1支持台には2個のロールとそれぞれの押さえ板が取り付けられており、第1支持台は第2支持台にピンで接合され調整シリンダにより回動可能に取り付けられている。調整シリンダで調整することによりロールが一方のみ当たることなく両方とも確実にマンドレルを押圧する。これにより簡単な構造で2個の押圧装置を確実にマンドレルに押圧し圧延材の初期巻き付けを行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の第1実施の形態を説明する図であり、図1はマンドレルに巻き付け開始の状態を示し、図2は巻き取り中から巻きとり終わりの状態を示し、図3は押圧装置の詳細を示す。
【0019】
図1において、水平に配置されたマンドレル3を中心にしてほぼ円筒状の保加熱炉8が設けられ、その大きさは巻き取るコイル2の大きさにより決まる。マンドレル3の回りには3個の押圧装置4が接離可能に配置され、さらに搬送ロール10を通り案内ロール11から入ってくる圧延材1をマンドレル3に導く第1案内板12と第2案内板13が設けられている。押圧装置4は圧延材1の先端をマンドレル3に押圧する押圧ロール5と、これと共同して押さえ付ける押さえ板6を備える。押さえ板6は押圧ロール5の軸を中心に回動でき、押圧時マンドレル3の外周を覆い、その外の場合は6aで示す位置に格納されている。
【0020】
保加熱炉8には押圧装置4をマンドレル3に向かって直線的に摺動させる摺動箱9が各押圧装置4毎に設けられ、接離シリンダ7により押圧ロール5がマンドレル3表面から保加熱炉8の外周まで移動できるようになっている。第1案内板12は保加熱炉8外に設けられた固定部12aと先端案内部12bよりなり、先端案内部12bは圧延材1の先端をマンドレル3に案内するとともに、押さえ板6とともに先端をマンドレル3の外周に沿わせている。先端案内部12bは不図示の装置により保加熱炉8外へ移動できるようになっており、マンドレル3への初期巻き付けが終了すると炉外へ移動する。第2案内板13は付け根部に設けられたアクチュエータ13aによりマンドレル3への初期巻き付けが終了すると矢印で示すように回動する。
【0021】
図3により押圧装置を説明する。(A)は平面図を示し、(B)は(A)のX−X矢視図を示す。押圧ロール5の軸5aの両側には円板15が回転自在に嵌合し、さらに軸5aの両端は押さえ枠16によって回転自在に支持されている。円板15には押さえ板6が取り付けられており、押さえ板6は軸5aを中心に回動する。円板15にはスプロケット17aが設けられ、これと対応して押さえ枠16にもスプロケット17bが設けられ、両スプロケット17a,17bはチェーン18で結ばれている。押さえ枠16に押さえ板回動シリンダ19が設けられ、スプロケット17bを回動することにより押さえ板6を回動する。なお、シリンダの代わりにトルクアクチュエータを用いてもよい。
【0022】
次に巻取り動作について説明する。図1に示すようにマンドレル3の外周に押圧ロール5を接離シリンダ7で押圧し、押さえ板6を回動してマンドレル3の外周に沿わせておく。また第1案内板12と第2案内板13も図1に示すようにその先端がマンドレル3の外周近傍となるように設定する。マンドレル3は外周速度を圧延材1の速度と同一速度にして矢印で示す方向に回転している。圧延材1が搬送ロール10、案内ロール11、第1案内板12と第2案内板13の間を通過し、マンドレル3に達すると押圧ロール5と押さえ板6によりマンドレル3の外周に押さえ付けられ、1回転すると後続する圧延材1が上に巻付いてくる。このようにして数巻まかれると圧延材1はマンドレル3と一体になるので、押さえ板6を回動してマンドレル3の外周から離し押圧ロール5とともに保加熱炉8の外周まで退避する。この段階を初期巻き取りという。
【0023】
図2は初期巻き取り以降から巻き取り終了までの状態を示す。押圧装置4は摺動箱9内を押圧ロール5が保加熱炉8の外周にくるまで後退する。押圧ロール5は摺動箱9の断面をほぼ塞ぐようになっているので、保加熱炉8からの熱の放散を防止する。また、第1案内板12の固定部12aは閉鎖板14とともに炉壁との間隙を閉鎖し、第2案内板13は回動して炉壁との間隙を閉鎖する。これにより巻き取り中の保温性が確保される。このような状態でコイル2が所定の大きさになるまで圧延材1を巻き取る。また、この状態で巻き戻すこともできる。なお、本実施の形態は巻取装置を搬送ロール10の下側に設けた場合を説明したが、上側にもほぼ同様な構造で設けることができる。
【0024】
図4は第2実施の形態を示す。本実施の形態は第1実施の形態に対して巻取装置を搬送ロール10の上側に設け、2個の押圧装置4を平行に設けた点が主な相違点である。なお、本図および以降の図において、図1〜図3の符号と同一符号は同一の機能を有する部品や装置を表す。保加熱炉8の中心にはマンドレル3が設けられ、この外周に3個の押圧装置4が配置され、保加熱炉8の外周に設けられた摺動箱9内を摺動して直線運動で接離可能になっている。押圧装置4には押圧ロール5と押圧ロール5の軸を回転軸とする押さえ板6が設けられ、初期巻き取り時には押圧ロール5と押さえ板6がマンドレル3の外周に接触して圧延材1を押さえ、数巻き巻かれると押さえ板6を回動して押圧ロール5の背後に移動し接離シリンダ7を駆動して押圧ロール5を保加熱炉8のほぼ外周位置まで退避する。
【0025】
圧延材1は搬送ロール10と案内ロール11を通り、第1可動案内ロール21と第2可動案内ロール22間を通り、先端案内部21aに導かれマンドレル3に到着し押圧ロール5と押さえ板6でマンドレル外面に押さえ付けられ数巻き巻き付けられ、初期巻き取りを終了する。第1可動案内ロール21と第2可動案内ロール22は破線で示す位置に不図示の駆動装置により退避する。先端案内部21aは第1可動ロール21と一体となっており退避は同時に行われる。
【0026】
図5は第3実施の形態を示す。本実施の形態はマンドレル3に対して所定の位置を表すK点を中心とした円弧上を押圧装置4が移動するようにしたものである。第2実施の形態に対して主な相違点は、押圧装置4の円弧上の移動と、摺動箱9に代えて円弧状の開口閉鎖蓋31を保加熱炉8に設け、押圧装置用開口32を閉鎖できるようにした点である。3個の押圧装置4をそれぞれ円弧状アームで支持し、1個は単独に他の2個は一体にして回動するようにしている。
【0027】
保加熱炉8外の適切な位置K1を上端とし、K1を中心とする円弧部分を有しK1を回動中心とする回動アーム25を設け、円弧部の先端に押圧ロール5と押さえ板6を有する押圧装置4を設ける。この回動アーム25の回動により押圧装置4が出入りする保加熱炉8には押圧装置開口32aを設け、この押圧装置開口32aを閉鎖する円弧状の開口閉鎖蓋31aを設ける。
【0028】
また、保加熱炉8外のマンドレル3に対して適切な所定位置をK2とし、K2を中心とする円弧状の第1アーム26とこの第1アーム26に接続しK2を中心に回動し第1アーム26が円弧上を回動するようにした支持部材27とを設ける。第1アーム26の先端には押圧装置4を設け第1アーム26の回動によりマンドレル3を押圧するような配置とする。さらに、K2を中心とし第1アーム26の半径より小さな半径の第2アーム28を設け、先端に押圧装置4を取付ける。この先端の押圧装置4がマンドレル3を適切に押圧できるように第2アーム28の他端に近い位置をピン29で回動可能に支持部材27へ取付け、他端に支持部材27に取付けられた調整シリンダ30を結合し、第2アーム28をピン29の回りに回動可能とする。支持部材27には接離シリンダ7を設け、第1アーム26および第2アーム28を点K2を中心として回動させ、それぞれの先端に設けられた押圧装置4をマンドレル3の外周から保加熱炉8の外部まで移動できるようにしている。
【0029】
第1アーム26および第2アーム28の回動によりそれぞれの先端に設けられた押圧装置4が出入りする保加熱炉8には押圧装置開口32bを設け、この押圧装置開口32bを閉鎖する円弧状の開口閉鎖蓋31bを設ける。
【0030】
初期巻き取り時には、回動アーム25および支持部材27をそれぞれの接離シリンダ7で回動し、押圧装置4の押圧ロール5をマンドレル3に押圧する。この際調整シリンダ30により第1アーム26と第2アーム28の押圧ロール5が確実にマンドレル3を押圧するように調整する。次に、押さえ板6をマンドレル3の外周に接触して押圧ロール5と共に圧延材1を押さえ、数巻き巻かれると押さえ板6を回動して押圧ロール5の背後に移動し接離シリンダ7を駆動して各押圧ロール5を保加熱炉8の外部まで退避する。この後、押圧装置開口32a,32bをそれぞれ開口閉鎖蓋31a,31bで閉鎖する。また、第1可動案内ロール21と第2可動案内ロール22は破線で示す位置に不図示の駆動装置により退避する。先端案内部21aは第1可動ロール21と一体となっており退避は同時に行われる。なお、他の動作は第1および第2実施の形態と同様である。
【0031】
図6は第4実施の形態を示す。本実施の形態は2個の押圧装置4を一体にして直線運動をさせマンドレル3より接離するようにしたもので、第3実施の形態の第1アーム26と第2アーム28の回動動作を直線動作とし摺動箱9を設けたものである。以下第3実施の形態との相違点を説明する。
【0032】
2個の押圧装置4をマンドレル3の適切な位置に接するような配置にして第1支持台33に取付け、この第1支持台33の押圧装置4を含む幅と同一幅を有する第2支持台34と、第1支持台33とをマンドレル3と平行なピン35で回動可能に接合する。第1支持台33と第2支持台34は調整シリンダ36により結合されており、この作動により第1支持台33をピン35回りに回動し各押圧装置4の押圧ロール5がマンドレル3の外周を均等に押圧できるように調節する。
【0033】
保加熱炉8には摺動箱9が設けられ、この中を第1支持台33と第2支持台34が摺動する。接離シリンダ7は第2支持台34に取付けられ、押圧ロール5のマンドレル3への押圧と保加熱炉8の外周の外側までの退避を行う。押圧装置4を取付けた第1支持台33が出入りできる押圧装置開口32bが保加熱炉8の炉壁に設けられており、これを閉鎖する円弧状の開口閉鎖蓋31bが設けられている。
【0034】
初期巻き取り時には、回動アーム25の回動および第2支持台34の直線運動をそれぞれの接離シリンダ7で行い、押圧装置4の押圧ロール5をマンドレル3に押圧する。この際調整シリンダ36により第1支持台33を回動し、2個の押圧ロール5が確実にマンドレル3を押圧するように調整する。次に、押さえ板6をマンドレル3の外周に接触して押圧ロール5と共に圧延材1を押さえ、数巻き巻かれると押さえ板6を回動して押圧ロール5の背後に移動し、接離シリンダ7を駆動して各押圧ロール5を保加熱炉8の外周の外側まで退避する。この後、押圧装置開口32a,32bをそれぞれ開口閉鎖蓋31a,31bで閉鎖する。また、第1可動案内ロール21と第2可動案内ロール22は破線で示す位置に不図示の駆動装置により退避する。先端案内部21aは第1可動ロール21と一体となっており退避は同時に行われる。なお、他の動作は第1および第2実施の形態と同様である。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明は、マンドレルに押圧ロールと押さえ板を押し付け、圧延材の先端をマンドレルに巻き付けるようにしたので、圧延材の先端を曲げたりすることなく、かつ圧延材の搬送速度に合わせて高速に巻き取ることができる。また押圧装置が出入りする炉壁の開口は押圧ローラにより、または炉開口閉鎖蓋により閉鎖するので、マンドレルに押圧装置により数巻き巻き付けた後は押圧装置を炉外に移動し炉壁の開口を閉鎖することにより保温効率のよい保加熱炉とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を説明する図で、マンドレルに巻き付け開始の状態を示す。
【図2】本発明の第1実施の形態を説明する図で、初期巻取以降から巻きとり終わりの状態を示す。
【図3】押圧装置の詳細を示す図である。
【図4】本発明の第2実施の形態を説明する図である。
【図5】本発明の第3実施の形態を説明する図である。
【図6】本発明の第4実施の形態を説明する図である。
【図7】従来の圧延材設備の構成図である。
【符号の説明】
1 圧延材
2 コイル
3 マンドレル
4 押圧装置
5 押圧ロール
6 押さえ板
6a 格納時の押さえ板
7 接離シリンダ
8 保加熱炉
9 摺動箱
10 搬送ロール
11 案内ロール
12 第1案内板
12a 固定部
12b 先端案内部
13 第2案内板
13a アクチュエータ
14 閉鎖板
15 円板
16 押さえ枠
17a,17b スプロケット
18 チェーン
19 押さえ板回動シリンダ
21 第1可動案内ロール
21a 先端案内部
22 第2可動案内ロール
25 回動ロール
26 第1アーム
27 支持部材
28 第2アーム
29,35 ピン
30,36 調整シリンダ
31a,31b 開口閉鎖蓋
32a,32b 押圧装置開口
33 第1支持台
34 第2支持台

Claims (5)

  1. 水平に配置され圧延材を巻き取るマンドレルと、このマンドレルの周囲に配置され圧延材をマンドレルに押圧する押圧装置と、前記押圧装置を前記マンドレルに接離する接離装置と、前記マンドレルとこのマンドレルに巻き付けられたコイルを覆い温度の保持と加熱を行う保加熱炉と、を備え、前記押圧装置は圧延材をマンドレルに押圧するロールと、このロールの軸を中心に回動可能に設けられロールが圧延材を押圧時共同して押さえ付ける押さえ板とを有し、前記接離装置は押圧装置を炉内に挿入し引き出すようになっていることを特徴とする熱延材巻取装置。
  2. 前記接離装置は、前記押圧装置を直線運動でマンドレルに接離する接離シリンダを備えていることを特徴とする請求項1記載の熱延材巻取装置。
  3. 前記接離装置は、所定位置を中心とする円弧状の部分を有するアームで、アーム先端に前記押圧装置を有し、所定位置を中心に回動する回動アームと、この回動アームを回動して押圧装置をマンドレルに接離する接離シリンダとを備えることを特徴とする請求項1記載の熱延材巻取装置。
  4. 前記接離装置は、マンドレルに対して所定位置を中心とする円弧状の第1アームと、この第1アームを前記所定位置まわりに回動可能に支持する支持部材と、この支持部材を回動してアーム先端をマンドレルに接離する接離シリンダと、前記所定位置を中心とし第1アームと半径を異にする円弧状の第2アームと、この第2アームを前記支持部材に回動可能に取り付けるピンと、前記支持部材に取り付けられ第2アームを回動する調整シリンダとを備え、前記押圧装置は第1アームおよび第2アームの先端にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の熱延材巻取装置。
  5. 前記押圧装置は、2個のロールと各ロール毎の押さえ板を有しており、さらにこの2個のロールと各押さえ板を支持する第1支持台と、この第1支持台をロール軸と平行なピンで回動可能に支持する第2支持台と、この第2支持台に設けられ第1支持台を回動しマンドレルとロールの当たりを調整する調整シリンダとを備え、前記接離装置は、第2支持台を直線運動でマンドレルに接離する接離シリンダを備えていることを特徴とする請求項1記載の熱延材巻取装置。
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