JPH1058034A - 熱延材巻取装置 - Google Patents

熱延材巻取装置

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JPH1058034A
JPH1058034A JP22362896A JP22362896A JPH1058034A JP H1058034 A JPH1058034 A JP H1058034A JP 22362896 A JP22362896 A JP 22362896A JP 22362896 A JP22362896 A JP 22362896A JP H1058034 A JPH1058034 A JP H1058034A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延材を曲げやそりなどを与えることなく高
速に巻とりする。 【解決手段】 水平に配置され圧延材1を巻き取るマン
ドレル3と、このマンドレル3の周囲に配置され圧延材
1をマンドレル3に押圧する押圧装置4と、この押圧装
置4をマンドレル3に接離する接離装置7と、マンドレ
ル3とこのマンドレル3に巻き付けられたコイル2を覆
い温度の保持と加熱を行う保加熱炉8と、を備え、押圧
装置4は圧延材1をマンドレル3に押圧するロール5
と、このロール5の軸を中心に回動可能に設けられロー
ル5が圧延材1を押圧時共同して押さえ付ける押さえ板
6とを有し、接離装置7は押圧装置4を炉内に挿入し引
き出すようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧延機に直列に設置
され圧延材を巻取り巻戻しする熱延材巻取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】厚板(スラブ)から薄板(ストリップ)
までを単一のラインで圧延する従来の熱間圧延設備で
は、多数のミル(圧延機)を必要とするため、圧延ライ
ンの全長が非常に長くなる問題がある。そこで、かかる
圧延ラインを短くするため、例えば、特開平7−805
05号、特開平7−185605号、等の熱間圧延設備
が提案されている。
【0003】特開平7−80505号の「鋳造熱間圧延
連続設備」は、図5(A)に模式的に示すように、粗ミ
ル101(粗圧延機)と仕上ミル102(仕上圧延機)
の中間に巻取り巻戻し装置103を配置し、連続鋳造で
得た鋳片(スラブ)を粗圧延して巻き取り、その後、巻
き戻して仕上圧延することにより、設備のコンパクト化
と省エネルギーを図るものである。
【0004】また、特開平7−185605号の「熱間
薄板材製造設備及び熱間薄板材の製造方法」は、図5
(B)に模式的に示すように、圧延機104の入出側に
それぞれ巻戻し兼用の巻取り炉105を配置して、特定
の厚みのスラブを巻戻し兼用の巻取り炉105で繰返し
巻戻し巻戻しながら複数パス圧延することにより、コン
パクトな設備で熱間薄板材を製造するものである。な
お、この設備は、いわゆるステッケルミルであり、巻取
り炉105のドラム105aにスロット(クランプ用ス
リット)を有し、圧延材の先端をスロットに挿入してド
ラム105aを回転させ、圧延材を確実に巻き取るよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平7−1
85605号(図5A)の設備では、薄板(ストリッ
プ)を巻き取るため、その分の圧延ラインの長さを短く
できるが、粗ミル101及び仕上ミル102は従来と同
等数を必要とするため、ミル数はほとんど低減できず、
結果として設備の全長が依然として長い問題点がある。
また、図5(A)における巻取り巻戻し装置103は、
鋼板を芯なしで巻き取れる長所を有しているが、例えば
30mm以上の厚板や10mm以下の薄板の巻取りが困
難であり、適用範囲が狭く、かつ巻取ったコイルのハン
ドリングに時間を要し、冷却を促進させてしまう問題点
がある。
【0006】一方、特開平7−185605号(図5
B)の設備では、ミル数を大幅に低減でき、これにより
全長の大幅な短縮ができ、かつステッケルミルは薄板か
ら厚板まで適用できる等の長所を有しているが、ドラ
ム105aのスロット(クランプ用スリット)に挿入し
た部分が、逆巻きされるため先端部が鼻曲げ状態とな
り、円滑な先端部の挿入が困難になる、先端部の巻取
りの際には、ドラム105aの速度を圧延時の1/10
程度の低速(例えば20〜30m/min)にする必要
があり、その結果、加速減速を頻繁に行う必要が生じ、
生産性が低い問題点がある。
【0007】ステッケルミルのかかる問題点を解決する
ために、先端部の上反りを検出して巻取りドラムの位
置を修正する「加熱炉付巻取装置」(実開昭62−10
1617号)、上反り矯正装置を備えた「圧延材上反
り矯正装置」(実開昭62−189814号)、巻取
機の駆動タイミングを適正にして加減速時のロスを低減
する「ステッケルミルの巻取り制御装置」(特開昭63
−36918号)等が提案されているが、依然として先
端部の鼻曲げ、及び低速での巻取り等の本質的問題点は
解決されていない。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち本発明の目的は、厚板
から薄板までの圧延材を、反りや曲げを付加することな
く、巻取り時にも高速で巻き取りができ、かつ巻き取っ
た圧延材を効率よく保加熱することができる熱延材巻取
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明では、水平に配置され圧延材を巻き取る
マンドレルと、このマンドレルの周囲に配置され圧延材
をマンドレルに押圧する押圧装置と、前記押圧装置を前
記マンドレルに接離する接離装置と、前記マンドレルと
このマンドレルに巻き付けられたコイルを覆い温度の保
持と加熱を行う保加熱炉と、を備え、前記押圧装置は圧
延材をマンドレルに押圧するロールと、このロールの軸
を中心に回動可能に設けられロールが圧延材を押圧時共
同して押さえ付ける押さえ板とを有し、前記接離装置は
押圧装置を炉内に挿入し引き出すようになっている。
【0010】圧延材の先端がマンドレルまできたとき押
圧装置のロールによって押圧し、さらに押さえ板を回動
して押さえ付ける。マンドレルは圧延材の速度と同じ外
周速度で回転しており、マンドレルの外周周囲に配置さ
れた押圧装置は接離装置によってマンドレルにロールを
押圧する。このようにして最初の数巻きがマンドレルに
巻き取られると、圧延材はマンドレルに固定されるので
押圧装置をマンドレルから引き離し巻き取りを続ける。
圧延材の先端を曲げたりすることなく、またマンドレル
に最初に巻き付け時巻き取り速度を減速することなく圧
延材の速度に対応した高速で巻き取りをすることができ
る。また、マンドレルとこれに巻き付けられたコイルは
保加熱炉内に配置されているので巻取り巻戻し中一定温
度以下にならないように保持される。
【0011】請求項2の発明では、前記接離装置は、前
記押圧装置を直線運動でマンドレルに接離する接離シリ
ンダを備えている。これにより単純な構造で確実に圧延
材をマンドレルに押圧することができる。
【0012】請求項3の発明では、前記接離装置は、所
定位置を中心とする円弧状の部分を有するアームで、ア
ーム先端に前記押圧装置を有し、所定位置を中心に回動
する回動アームと、この回動アームを回動して押圧装置
をマンドレルに接離する接離シリンダとを備える。
【0013】回動アームの先端に設けられた押圧装置は
所定位置を中心とする円弧上を移動しマンドレルを押圧
し最初の数巻きの巻き付けが終わると退避する。これに
より単純な構造で確実に圧延材をマンドレルに押圧する
ことができる。
【0014】請求項4の発明では、前記接離装置は、マ
ンドレルに対して所定位置を中心とする円弧状の第1ア
ームと、この第1アームを前記所定位置まわりに回動可
能に支持する支持部材と、この支持部材を回動してアー
ム先端をマンドレルに接離する接離シリンダと、前記所
定位置を中心とし第1アームと半径を異にする円弧状の
第2アームと、この第2アームを前記支持部材に回動可
能に取り付けるピンと、前記支持部材に取り付けられ第
2アームを回動する調整シリンダとを備え、前記押圧装
置は第1アームおよび第2アームの先端にそれぞれ取り
付けられている。
【0015】第1アーム先端に取り付けられた押圧装置
はマンドレルに対して所定位置を中心とする円弧上を移
動してマンドレルに接離する。第2アーム先端に取り付
けられた押圧装置は調整シリンダを調整することにより
前記所定位置を中心とする円弧上を移動してマンドレル
に接離し、かつ第1および第2アーム先端に取り付けら
れた押圧装置が一方のみ当たることなく両方とも確実に
マンドレルを押圧する。これにより簡単な構造で2個の
押圧装置を確実にマンドレルに押圧し圧延材の初期巻き
付けを行うことができる。
【0016】請求項5の発明では、前記押圧装置は、2
個のロールと各ロール毎の押さえ板を有しており、さら
にこの2個のロールと各押さえ板を支持する第1支持台
と、この第1支持台をロール軸と平行なピンで回動可能
に支持する第2支持台と、この第2支持台に設けられ第
1支持台を回動しマンドレルとロールの当たりを調整す
る調整シリンダとを備え、前記接離装置は、第2支持台
を直線運動でマンドレルに接離する接離シリンダを備え
ている。
【0017】第1支持台には2個のロールとそれぞれの
押さえ板が取り付けられており、第1支持台は第2支持
台にピンで接合され調整シリンダにより回動可能に取り
付けられている。調整シリンダで調整することによりロ
ールが一方のみ当たることなく両方とも確実にマンドレ
ルを押圧する。これにより簡単な構造で2個の押圧装置
を確実にマンドレルに押圧し圧延材の初期巻き付けを行
うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図3は本発明の第1
実施の形態を説明する図であり、図1はマンドレルに巻
き付け開始の状態を示し、図2は巻き取り中から巻きと
り終わりの状態を示し、図3は押圧装置の詳細を示す。
【0019】図1において、水平に配置されたマンドレ
ル3を中心にしてほぼ円筒状の保加熱炉8が設けられ、
その大きさは巻き取るコイル2の大きさにより決まる。
マンドレル3の回りには3個の押圧装置4が接離可能に
配置され、さらに搬送ロール10を通り案内ロール11
から入ってくる圧延材1をマンドレル3に導く第1案内
板12と第2案内板13が設けられている。押圧装置4
は圧延材1の先端をマンドレル3に押圧する押圧ロール
5と、これと共同して押さえ付ける押さえ板6を備え
る。押さえ板6は押圧ロール5の軸を中心に回動でき、
押圧時マンドレル3の外周を覆い、その外の場合は6a
で示す位置に格納されている。
【0020】保加熱炉8には押圧装置4をマンドレル3
に向かって直線的に摺動させる摺動箱9が各押圧装置4
毎に設けられ、接離シリンダ7により押圧ロール5がマ
ンドレル3表面から保加熱炉8の外周まで移動できるよ
うになっている。第1案内板12は保加熱炉8外に設け
られた固定部12aと先端案内部12bよりなり、先端
案内部12bは圧延材1の先端をマンドレル3に案内す
るとともに、押さえ板6とともに先端をマンドレル3の
外周に沿わせている。先端案内部12bは不図示の装置
により保加熱炉8外へ移動できるようになっており、マ
ンドレル3への初期巻き付けが終了すると炉外へ移動す
る。第2案内板13は付け根部に設けられたアクチュエ
ータ13aによりマンドレル3への初期巻き付けが終了
すると矢印で示すように回動する。
【0021】図3により押圧装置を説明する。(A)は
平面図を示し、(B)は(A)のX−X矢視図を示す。
押圧ロール5の軸5aの両側には円板15が回転自在に
嵌合し、さらに軸5aの両端は押さえ枠16によって回
転自在に支持されている。円板15には押さえ板6が取
り付けられており、押さえ板6は軸5aを中心に回動す
る。円板15にはスプロケット17aが設けられ、これ
と対応して押さえ枠16にもスプロケット17bが設け
られ、両スプロケット17a,17bはチェーン18で
結ばれている。押さえ枠16に押さえ板回動シリンダ1
9が設けられ、スプロケット17bを回動することによ
り押さえ板6を回動する。なお、シリンダの代わりにト
ルクアクチュエータを用いてもよい。
【0022】次に巻取り動作について説明する。図1に
示すようにマンドレル3の外周に押圧ロール5を接離シ
リンダ7で押圧し、押さえ板6を回動してマンドレル3
の外周に沿わせておく。また第1案内板12と第2案内
板13も図1に示すようにその先端がマンドレル3の外
周近傍となるように設定する。マンドレル3は外周速度
を圧延材1の速度と同一速度にして矢印で示す方向に回
転している。圧延材1が搬送ロール10、案内ロール1
1、第1案内板12と第2案内板13の間を通過し、マ
ンドレル3に達すると押圧ロール5と押さえ板6により
マンドレル3の外周に押さえ付けられ、1回転すると後
続する圧延材1が上に巻付いてくる。このようにして数
巻まかれると圧延材1はマンドレル3と一体になるの
で、押さえ板6を回動してマンドレル3の外周から離し
押圧ロール5とともに保加熱炉8の外周まで退避する。
この段階を初期巻き取りという。
【0023】図2は初期巻き取り以降から巻き取り終了
までの状態を示す。押圧装置4は摺動箱9内を押圧ロー
ル5が保加熱炉8の外周にくるまで後退する。押圧ロー
ル5は摺動箱9の断面をほぼ塞ぐようになっているの
で、保加熱炉8からの熱の放散を防止する。また、第1
案内板12の固定部12aは閉鎖板14とともに炉壁と
の間隙を閉鎖し、第2案内板13は回動して炉壁との間
隙を閉鎖する。これにより巻き取り中の保温性が確保さ
れる。このような状態でコイル2が所定の大きさになる
まで圧延材1を巻き取る。また、この状態で巻き戻すこ
ともできる。なお、本実施の形態は巻取装置を搬送ロー
ル10の下側に設けた場合を説明したが、上側にもほぼ
同様な構造で設けることができる。
【0024】図4は第2実施の形態を示す。本実施の形
態は第1実施の形態に対して巻取装置を搬送ロール10
の上側に設け、2個の押圧装置4を平行に設けた点が主
な相違点である。なお、本図および以降の図において、
図1〜図3の符号と同一符号は同一の機能を有する部品
や装置を表す。保加熱炉8の中心にはマンドレル3が設
けられ、この外周に3個の押圧装置4が配置され、保加
熱炉8の外周に設けられた摺動箱9内を摺動して直線運
動で接離可能になっている。押圧装置4には押圧ロール
5と押圧ロール5の軸を回転軸とする押さえ板6が設け
られ、初期巻き取り時には押圧ロール5と押さえ板6が
マンドレル3の外周に接触して圧延材1を押さえ、数巻
き巻かれると押さえ板6を回動して押圧ロール5の背後
に移動し接離シリンダ7を駆動して押圧ロール5を保加
熱炉8のほぼ外周位置まで退避する。
【0025】圧延材1は搬送ロール10と案内ロール1
1を通り、第1可動案内ロール21と第2可動案内ロー
ル22間を通り、先端案内部21aに導かれマンドレル
3に到着し押圧ロール5と押さえ板6でマンドレル外面
に押さえ付けられ数巻き巻き付けられ、初期巻き取りを
終了する。第1可動案内ロール21と第2可動案内ロー
ル22は破線で示す位置に不図示の駆動装置により退避
する。先端案内部21aは第1可動ロール21と一体と
なっており退避は同時に行われる。
【0026】図5は第3実施の形態を示す。本実施の形
態はマンドレル3に対して所定の位置を表すK点を中心
とした円弧上を押圧装置4が移動するようにしたもので
ある。第2実施の形態に対して主な相違点は、押圧装置
4の円弧上の移動と、摺動箱9に代えて円弧状の開口閉
鎖蓋31を保加熱炉8に設け、押圧装置用開口32を閉
鎖できるようにした点である。3個の押圧装置4をそれ
ぞれ円弧状アームで支持し、1個は単独に他の2個は一
体にして回動するようにしている。
【0027】保加熱炉8外の適切な位置K1を上端と
し、K1を中心とする円弧部分を有しK1を回動中心と
する回動アーム25を設け、円弧部の先端に押圧ロール
5と押さえ板6を有する押圧装置4を設ける。この回動
アーム25の回動により押圧装置4が出入りする保加熱
炉8には押圧装置開口32aを設け、この押圧装置開口
32aを閉鎖する円弧状の開口閉鎖蓋31aを設ける。
【0028】また、保加熱炉8外のマンドレル3に対し
て適切な所定位置をK2とし、K2を中心とする円弧状
の第1アーム26とこの第1アーム26に接続しK2を
中心に回動し第1アーム26が円弧上を回動するように
した支持部材27とを設ける。第1アーム26の先端に
は押圧装置4を設け第1アーム26の回動によりマンド
レル3を押圧するような配置とする。さらに、K2を中
心とし第1アーム26の半径より小さな半径の第2アー
ム28を設け、先端に押圧装置4を取付ける。この先端
の押圧装置4がマンドレル3を適切に押圧できるように
第2アーム28の他端に近い位置をピン29で回動可能
に支持部材27へ取付け、他端に支持部材27に取付け
られた調整シリンダ30を結合し、第2アーム28をピ
ン29の回りに回動可能とする。支持部材27には接離
シリンダ7を設け、第1アーム26および第2アーム2
8を点K2を中心として回動させ、それぞれの先端に設
けられた押圧装置4をマンドレル3の外周から保加熱炉
8の外部まで移動できるようにしている。
【0029】第1アーム26および第2アーム28の回
動によりそれぞれの先端に設けられた押圧装置4が出入
りする保加熱炉8には押圧装置開口32bを設け、この
押圧装置開口32bを閉鎖する円弧状の開口閉鎖蓋31
bを設ける。
【0030】初期巻き取り時には、回動アーム25およ
び支持部材27をそれぞれの接離シリンダ7で回動し、
押圧装置4の押圧ロール5をマンドレル3に押圧する。
この際調整シリンダ30により第1アーム26と第2ア
ーム28の押圧ロール5が確実にマンドレル3を押圧す
るように調整する。次に、押さえ板6をマンドレル3の
外周に接触して押圧ロール5と共に圧延材1を押さえ、
数巻き巻かれると押さえ板6を回動して押圧ロール5の
背後に移動し接離シリンダ7を駆動して各押圧ロール5
を保加熱炉8の外部まで退避する。この後、押圧装置開
口32a,32bをそれぞれ開口閉鎖蓋31a,31b
で閉鎖する。また、第1可動案内ロール21と第2可動
案内ロール22は破線で示す位置に不図示の駆動装置に
より退避する。先端案内部21aは第1可動ロール21
と一体となっており退避は同時に行われる。なお、他の
動作は第1および第2実施の形態と同様である。
【0031】図6は第4実施の形態を示す。本実施の形
態は2個の押圧装置4を一体にして直線運動をさせマン
ドレル3より接離するようにしたもので、第3実施の形
態の第1アーム26と第2アーム28の回動動作を直線
動作とし摺動箱9を設けたものである。以下第3実施の
形態との相違点を説明する。
【0032】2個の押圧装置4をマンドレル3の適切な
位置に接するような配置にして第1支持台33に取付
け、この第1支持台33の押圧装置4を含む幅と同一幅
を有する第2支持台34と、第1支持台33とをマンド
レル3と平行なピン35で回動可能に接合する。第1支
持台33と第2支持台34は調整シリンダ36により結
合されており、この作動により第1支持台33をピン3
5回りに回動し各押圧装置4の押圧ロール5がマンドレ
ル3の外周を均等に押圧できるように調節する。
【0033】保加熱炉8には摺動箱9が設けられ、この
中を第1支持台33と第2支持台34が摺動する。接離
シリンダ7は第2支持台34に取付けられ、押圧ロール
5のマンドレル3への押圧と保加熱炉8の外周の外側ま
での退避を行う。押圧装置4を取付けた第1支持台33
が出入りできる押圧装置開口32bが保加熱炉8の炉壁
に設けられており、これを閉鎖する円弧状の開口閉鎖蓋
31bが設けられている。
【0034】初期巻き取り時には、回動アーム25の回
動および第2支持台34の直線運動をそれぞれの接離シ
リンダ7で行い、押圧装置4の押圧ロール5をマンドレ
ル3に押圧する。この際調整シリンダ36により第1支
持台33を回動し、2個の押圧ロール5が確実にマンド
レル3を押圧するように調整する。次に、押さえ板6を
マンドレル3の外周に接触して押圧ロール5と共に圧延
材1を押さえ、数巻き巻かれると押さえ板6を回動して
押圧ロール5の背後に移動し、接離シリンダ7を駆動し
て各押圧ロール5を保加熱炉8の外周の外側まで退避す
る。この後、押圧装置開口32a,32bをそれぞれ開
口閉鎖蓋31a,31bで閉鎖する。また、第1可動案
内ロール21と第2可動案内ロール22は破線で示す位
置に不図示の駆動装置により退避する。先端案内部21
aは第1可動ロール21と一体となっており退避は同時
に行われる。なお、他の動作は第1および第2実施の形
態と同様である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、マンドレルに押圧ロールと押さえ板を押し付け、圧
延材の先端をマンドレルに巻き付けるようにしたので、
圧延材の先端を曲げたりすることなく、かつ圧延材の搬
送速度に合わせて高速に巻き取ることができる。また押
圧装置が出入りする炉壁の開口は押圧ローラにより、ま
たは炉開口閉鎖蓋により閉鎖するので、マンドレルに押
圧装置により数巻き巻き付けた後は押圧装置を炉外に移
動し炉壁の開口を閉鎖することにより保温効率のよい保
加熱炉とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を説明する図で、マン
ドレルに巻き付け開始の状態を示す。
【図2】本発明の第1実施の形態を説明する図で、初期
巻取以降から巻きとり終わりの状態を示す。
【図3】押圧装置の詳細を示す図である。
【図4】本発明の第2実施の形態を説明する図である。
【図5】本発明の第3実施の形態を説明する図である。
【図6】本発明の第4実施の形態を説明する図である。
【図7】従来の圧延材設備の構成図である。
【符号の説明】
1 圧延材 2 コイル 3 マンドレル 4 押圧装置 5 押圧ロール 6 押さえ板 6a 格納時の押さえ板 7 接離シリンダ 8 保加熱炉 9 摺動箱 10 搬送ロール 11 案内ロール 12 第1案内板 12a 固定部 12b 先端案内部 13 第2案内板 13a アクチュエータ 14 閉鎖板 15 円板 16 押さえ枠 17a,17b スプロケット 18 チェーン 19 押さえ板回動シリンダ 21 第1可動案内ロール 21a 先端案内部 22 第2可動案内ロール 25 回動ロール 26 第1アーム 27 支持部材 28 第2アーム 29,35 ピン 30,36 調整シリンダ 31a,31b 開口閉鎖蓋 32a,32b 押圧装置開口 33 第1支持台 34 第2支持台

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に配置され圧延材を巻き取るマンド
    レルと、このマンドレルの周囲に配置され圧延材をマン
    ドレルに押圧する押圧装置と、前記押圧装置を前記マン
    ドレルに接離する接離装置と、前記マンドレルとこのマ
    ンドレルに巻き付けられたコイルを覆い温度の保持と加
    熱を行う保加熱炉と、を備え、前記押圧装置は圧延材を
    マンドレルに押圧するロールと、このロールの軸を中心
    に回動可能に設けられロールが圧延材を押圧時共同して
    押さえ付ける押さえ板とを有し、前記接離装置は押圧装
    置を炉内に挿入し引き出すようになっていることを特徴
    とする熱延材巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記接離装置は、前記押圧装置を直線運
    動でマンドレルに接離する接離シリンダを備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱延材巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記接離装置は、所定位置を中心とする
    円弧状の部分を有するアームで、アーム先端に前記押圧
    装置を有し、所定位置を中心に回動する回動アームと、
    この回動アームを回動して押圧装置をマンドレルに接離
    する接離シリンダとを備えることを特徴とする請求項1
    記載の熱延材巻取装置。
  4. 【請求項4】 前記接離装置は、マンドレルに対して所
    定位置を中心とする円弧状の第1アームと、この第1ア
    ームを前記所定位置まわりに回動可能に支持する支持部
    材と、この支持部材を回動してアーム先端をマンドレル
    に接離する接離シリンダと、前記所定位置を中心とし第
    1アームと半径を異にする円弧状の第2アームと、この
    第2アームを前記支持部材に回動可能に取り付けるピン
    と、前記支持部材に取り付けられ第2アームを回動する
    調整シリンダとを備え、前記押圧装置は第1アームおよ
    び第2アームの先端にそれぞれ取り付けられていること
    を特徴とする請求項1記載の熱延材巻取装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧装置は、2個のロールと各ロー
    ル毎の押さえ板を有しており、さらにこの2個のロール
    と各押さえ板を支持する第1支持台と、この第1支持台
    をロール軸と平行なピンで回動可能に支持する第2支持
    台と、この第2支持台に設けられ第1支持台を回動しマ
    ンドレルとロールの当たりを調整する調整シリンダとを
    備え、前記接離装置は、第2支持台を直線運動でマンド
    レルに接離する接離シリンダを備えていることを特徴と
    する請求項1記載の熱延材巻取装置。
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KR102025690B1 (ko) * 2018-08-09 2019-09-26 주식회사 포스코 스트립 권취 장치

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