JP3743067B2 - 熱延材巻取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱間圧延ラインの仕上圧延機の近傍に配置されて圧延材の巻取り巻戻しを行うとともに圧延材を保加熱する熱延材巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧延設備のコンパクト化のために熱間圧延ラインの短縮化と圧延中の圧延材の温度降下を防止して省エネルギー化を図る目的から仕上圧延機の入側又は入出側に保加熱炉を設けた熱延材の巻取装置(ファーネスコイラー)が採用されている。この巻取装置には巻取胴に圧延材先端部の巻込み用スリットを設けたステッケルミル形式の巻取装置、例えば特開昭63−36918号、実開昭62−189814号等が提案されている。さらに巻取胴の外周面にラッパーロールを配置した巻取装置も提案されている。
【0003】
特開昭63−36918号の「ステッケルミルの巻取り制御装置」は,圧延機の入出側の板厚、荷重、板速度等を検出し圧延材の先端部の進行距離を正確に求めて最適な起動タイミングで巻取機を起動させることにより、円滑に圧延材を巻取ることができる。
【0004】
実開昭62−189814号の「圧延材上反り矯正装置」は、図5に模式的に示すように、圧延機1の入出側に圧延材2の先端部を巻込むスリット3を設けた巻戻し兼用のファーネスコイラー4を配置し、さらに圧延機1と各ファーネスコイラー4間に矯正装置5を設けて、圧延材2の尾端部に発生する上反りやいわゆる鼻曲げを矯正できるようになっている。
【0005】
また、巻取胴の外周面にラッパーロールを配置した巻取装置は、巻取開始から数巻目までの圧延材を巻取胴との間でラッパーロールで確実かつ圧延材の表面に押付傷を発生させずに保持できるので高速で巻取ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特開昭63−36918号のファーネスコイラーを使用してリバース圧延をした場合に、マンドレルのスリット部から巻戻された圧延材の尾端部は鋭角の“ク”の字形状に塑性曲げを発生させる。このため、スリット部から圧延材の尾端部の尻抜け作業は時間を掛けて慎重に行わないとファーネスコイラー内で尾端部が暴走して装置を破損することになる。その結果、平均圧延速度が大幅に低下し生産性が低いという問題点があった。
【0007】
一方、実開昭62−189814号(図5)もリバース圧延時に、圧延機への2重噛み込み防止または通板時の先後端部の引っ掛かり防止のために、圧延機の入出側に設けた矯正機で圧延ラインを一時停止して鼻曲げ状態の尾端部を矯正する必要があった。その結果、一時停止と再起動の圧延が繰り返されるので板形状の劣化、矯正による塑性曲げの発生、および温度降下により圧延材の品質劣化等の問題点があった。
【0008】
また、巻取胴の外周面にラッパーロールを配置した巻取装置は、保加熱装置を装備する場合に、巻取開始の数巻目後にラッパーロールを回避させる装置を必要とするため、巻取装置が大型化するとともに保加熱面が縮小することにもなる。その結果、保加熱効率が低下するなどの問題点があった。
【0009】
本発明は、上述した種々の問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明は、コイル巻取り尾端部に“ク”の字形状の塑性曲げを形成させずに、高速で巻取及び巻取を可能とするとともに、平均圧延速度を大幅に向上でき、かつ巻取った圧延材を効率よく保加熱することができる熱延材巻取装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、圧延材先端部を巻取るマンドレルと、該マンドレルを同軸に囲みかつ外側から圧延材をマンドレルのまわりに案内する案内溝を有する中空形状のスリーブと、スリーブに回転可能に取り付けられマンドレルとの間で圧延材先端部を挟持するグリップロールと、マンドレルとスリーブを連結するクラッチと、スリーブに取り付けられマンドレルに対しグリップロールを近接・離反させるシリンダと、スリーブの案内溝を所定位置に停止させるブレーキと、を備えたことを特徴とする熱延材巻取装置が提供される。以下、かかる装置をグリップ形式の熱延材巻取装置という。
【0011】
本発明のグリップ形式の巻取装置によれば、圧延材先端部の巻取り時に、▲1▼ブレーキで圧延材の挿入位置にスリーブの案内溝を停止させ、マンドレルのみを回転させてマンドレルとスリーブ内の貫通溝に配置されたグリップロールとの間に隙間を開けて待機し、▲2▼圧延材先端部が案内溝に挿入されると同時にシリンダによりグリップロールをマンドレルに対し近接させて、先端部をマンドレルとグリップロールとの間で挟持し、▲3▼同時にクラッチでマンドレルとスリーブを連結して両者を同期して回転させることにより、圧延材をスリーブのまわりに巻き取ることができる。従って、圧延材先端部に反りや曲げを付加させることなくマンドレルとグリップロール間に先端部を挟持した状態で、スリーブの外周面に圧延材を安定して巻付け、高速で巻取ることができる。すなわち、挿入された圧延材の先端分はマンドレルとグリップロールで挟持されるが、本発明のグリップロールでは強力な挟持力即ち押付力は必要としないので尾端部に巻き癖は発生しない。またわずかに発生したとしても巻戻しのグリップロールのリバース運転において容易に矯正できる。また、マンドレルからの圧延材尾端部の搬出は、挟持しているグリップロールを圧延材から離反するだけで済むので容易かつ高速でできる。
【0012】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記スリーブの圧延材との巻取接触部に断熱材が埋め込まれている。この構成により、コイル内面からスリーブ外周面への熱伝達を遮断をして、コイル内面の温度低下を低減することができる。
【0013】
また、前記スリーブは、マンドレルに対し近接・離反する1つ又は2つ以上のグリップロールを半径方向に揺動可能に配置する貫通溝を有する。この構成により、コンパクトな構成でグリップロールにより圧延材を挟持することができる。なお、圧延材が厚い場合は、グリップロールを2本以上配置すればより確実に挟持することができる。
【0014】
更に、半径方向に揺動可能なガイド板を備え、該ガイド板により巻戻し時に圧延材尾端部の巻き癖を矯正しかつ尾端部の巻戻しを容易にするようになっている。この構成により、ガイド板により尾端部の巻き癖を矯正しかつ尾端部の巻戻しを容易にすることかできる。
【0015】
また、巻き取ったコイル外周面を保加熱する保加熱炉を本体フレーム内に備えることが好ましい。この構成により、保加熱炉よりマンドレルの周りにほぼ閉じた保加熱空間が形成でき、マンドレルおよび巻取られた圧延材を効率的に保温・加熱することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
【0017】
図1は、本発明によるグリップ形式の熱延材巻取装置の第1実施形態を示す縦断面図である。本発明の熱延材巻取装置10は、図示しない圧延機で圧延されピンチロール11で搬送された圧延材12の先端部12aを巻取るマンドレル13と、マンドレル13を同軸に囲みかつ外側から圧延材12をマンドレル13のまわりに案内する案内溝16を有する中空形状のスリーブ15と、スリーブ15に回転可能に取り付けられマンドレル13との間で圧延材先端部12aを挟持するグリップロール14とを備えている。
【0018】
グリップロール14は、マンドレル13と対向する位置で圧延材12の板厚よりやや大きめの隙間Cを開け、挿入される先端部12aを挟持するようになっている。また、図に示すようにスリーブ15に設けた貫通穴17内には、グリップロール14がマンドレル13に対し半径方向に近接・離反して移動できるように取付けられている。
【0019】
図1において、スリーブ15の内周面との空間部18で先端部12aを取り込むマンドレル13は巻取り方向に常時回転し、スリーブ15は先端部12aが挿入される位置に案内溝16を向けて停止している。また、スリーブ15の貫通穴17に設けられたグリップロール14は先端部12aの挿入を容易とするため圧延材12の板厚よりやや大きめの隙間Cを開けて巻取方向に回転している。さらに、ピンチロール11の出側近傍には圧延材12の先端部12aの進入を容易にする第1ガイド板19と第2ガイド板20が配置されている。一方、同じ目的で前記ガイド板19,20に対向して固定ガイド板21と第3ガイド板22が配置されている。
【0020】
図2は、図1と同様の模式図である。以下、図1および図2において、進入する圧延材12の巻取について説明する。図1において、スリーブ15の案内溝16は、先端部12aが挿入してくる位置に停止している。スリーブ15の軸心に設けられたマンドレル13は、常時高速で巻取方向に回転している。グリップロール14も板厚よりやや大きめの隙間Cを開けて先端部12aを挿入しやすいように巻取方向に回転している。また、同時に第1ガイド板19と第2ガイド板20および第3ガイド板22が先端部12aを挿入しやすいように実線の位置、即ち第2ガイド板20では実線のD位置に、また第3ガイド板22では実線のF位置に揺動可能に配置されている。
【0021】
以上のように巻取りの準備ができた待機状態で、まずピンチロール11から搬送される圧延材12の先端部12aは、各ガイド板19〜22に順次案内されてスリーブ15の案内溝16に挿入される。さらに挿入された先端部12aは、巻取り方向に高速回転しているマンドレル13および同様に回転しているグリップロール14との間に案内される。図示しない検出器で先端部12aがグリップロール14を通過したことを検知したらグリップロール14は、直ちに回転を停止しマンドレル13との間で先端部12aを緩まない程度の押付力で挟持する。このような押付力で挟持しているので、先端部12aには押付傷の発生や塑性曲げや鼻曲げも発生しない。その後、さらに挟持したことを確認したら圧延材12の巻取が本格的に行われ同時にコイル23への巻太りの過程での干渉を防ぐために第2ガイド板20は、実線のD位置から仮想線のE位置に揺動回避する。同様に、第3ガイド板22も、実線のF位置から仮想線のG位置に揺動回避する。
【0022】
図2において、スリーブ15での圧延材12の巻取を説明する。前記の様にマンドレル13とグリップロール14の間で先端部12aが挟持されたことを図示しない検出器で確認後直ちに停止していたスリーブ15は、停止状態を解除しマンドレル13と同調して回転を開始する。この様にグリップロール14で先端部12aを挟持しながらスリーブ15の外周面で圧延材12の巻取を開始して仮想線に示すコイル23の形状へと高速回転で巻取って行く。なお、巻取りが完了して最終目標のコイル23に達してもリバース(巻戻し)圧延に備えて圧延材12の尾端部は、ピンチロール11に尻抜けすることなく噛み込まれているので、高速巻戻しが可能となっている。
【0023】
次に、巻戻しについて説明する。まず、前述したマンドレル13間で先端部12aを挟持しているグリップロール14をマンドレル13から離反移動させて、先端部12aへの押付力を解除する。図示しない検出器で離反を確認後、スリーブ15とマンドレル13およびピンチロール11を同調させて巻戻し方向に回転させる。この様にして、尾端部(即ち、巻取時の先端部12a)に鼻曲げのない圧延材12の高速巻戻しができる。なお、例外的に尾端部に鼻曲げが発生した場合でも、先端部12aを挟持しているグリップロール14に張力を付加して矯正できるので長時間にわたるラインの停止はなく、平均圧延速度の低下もまた圧延材12の温度降下も生じにくい。
【0024】
また、前記スリーブ15の中央部近傍で圧延材12との巻取接触部となる外周面は、圧延材12の最大板幅より大きな幅で図3の交叉斜線部に示すような断熱材24が埋め込まれている。断熱材の一例として耐火材がある。断熱材24を埋め込むことで、コイル内面からスリーブ外周面への熱伝達を遮断をして、コイル内面の温度低下を低減することができる。
【0025】
図1及び図2に示すように、本発明の熱延材巻取装置10は、さらに、巻取中の圧延材12の外周面・両側面を保加熱する保加熱炉25を本体フレーム26内に設けている。この保加熱炉25は、この実施形態では断熱壁27と図示しないヒータとを有し、保加熱炉25の内部をほぼ閉じた保加熱空間を形成して、一定の温度(例えば約1000℃以上)に保温し、かつ内部に位置するマンドレル13やスリーブ15および圧延材12を効率的に保温・加熱する。
【0026】
図3は、図1のA−A断面図であり、以下、前述した主な部材の駆動機構を説明する。圧延材12の先端部12aを巻取るマンドレル13は、一方の軸端(本図では右側)を図示しない回転駆動装置によって常時高速で正転(巻取)および逆転(巻戻し)のいずれの方向にも回動自在にクラッチ側フレーム28の軸受29およびブレーキ側フレーム30の軸受31で支持されている。また、この図に示すように、クラッチ側フレーム28とブレーキ側フレーム30は、床面44に取付けられた架台32に図示しない締結体で固定されている。さらに、スリーブ15は、クラッチ側フレーム28の軸受33およびブレーキ側フレーム30の軸受34を介して正逆転自在に支持されている。
【0027】
また、スリーブ15の中央部近傍の圧延材12の巻取箇所には、本体フレーム26が、スリーブ15を回転自在かつコイル23の巻取ができる幅と内径を有し、さらに保加熱炉25も形成して架台32に固定されている。
【0028】
マンドレル13のブレーキ側フレーム30側の軸端部近傍にはギヤー35が嵌着されている。一方、このギヤー35に噛み合うギヤー36が、スリーブ15の端部近傍に回転自在に取付けられている。また、ギヤー36の一方(本図では左側)の軸端には、可撓継手37が取付けられている。可撓継手37の他端には軸受38により回転自在のグリップロール14が配置されている。従って、マンドレル13が巻取側に回転すると同時に嵌着されたギヤー35も同一方向に回転し、次にギヤー35に噛み合うギヤー36が反対方向に回転し、これに追従して可撓継手37を介してグリップロール14も回転する。この結果、挿入した先端部12aは、マンドレル13とグリップロール14間で巻取られる。また、グリップロール14の両軸端部の軸受38を保持する軸箱39には、スリーブ15側に取付けられた油圧シリンダ40のピストンロッドの先端が固定されている。従って、グリップロール14は、油圧シリンダ40によりマンドレル13との間に挿入される圧延材12の板厚に合せて半径方向に移動でき、また隙間Cの調節ができる。さらに、マンドレル13に対し巻取時はグリップロール14を近接移動して先端部12aを挟持し、一方、巻戻し時はマンドレル13からグリップロール14を離反移動して先端部12aを解除する。
【0029】
さらに、マンドレル13のクラッチ側フレーム28の軸端部近傍には、クラッチ41が配置されている。マンドレル13とグリップロール14間で先端部12aを挟持していることを図示しない検出器で確認した後、クラッチ41を入れるとマンドレル13とスリーブ15が連結されスリーブ15の軸心近傍のマンドレル13とグリップロール14さらに挟持した先端部12aを抱きこんだ状態で一体化し高速回転を行う。従って、圧延材12をスリーブ15の外周面に巻付けて高速で所定の径のコイル23を形成できる。また巻戻しの場合も、クラッチ41を入れた状態でマンドレル13とスリーブ15を連結し、一体化して行う。
【0030】
また、ブレーキ側フレーム30の内周面には、ブレーキ42が取付けられている。一方、スリーブ15の外周面には、ブレーキ42に対向する位置にブレーキ受け43が固定されている。このブレーキ42は、2つの働きを行う。1点目は、圧延材12の先端部12aを挿入する場合に、スリーブ15の案内溝16を挿入位置に保持するためにブレーキ42をブレーキ受け43との間でブレーキを掛けてスリーブ15の回転を停止する。2点目は、巻取が完了し所定のコイル径となったことを確認した場合、前記クラッチ41を切りマンドレル13とスリーブ15との連結を解除する。しかし、高速で回転しているため急停止できないため、ブレーキ42を作動させてスリーブ15の回転を迅速に停止する。
【0031】
図4は、本発明の熱延材巻取装置の他の実施の形態を示す巻取部分の断面図である。図4の実施形態において、マンドレル13に対し近接・離反するグリップロール14を2本使用する場合に、スリーブ15側に2本のグリップロール14、14を移動可能とする2箇所の貫通穴17、17を設けたものである。この構成により挿入される圧延材20が厚い場合にも効率よく巻取ることができる。
【0032】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】
上述したように、本発明の熱延材巻取装置によれば、圧延材先端部12aの巻取り時に、▲1▼ブレーキ42で圧延材の挿入位置にスリーブの案内溝16を停止させ、マンドレル13のみを回転させてマンドレルとスリーブ内の貫通溝に配置されたグリップロール14との間に隙間Cを開けて待機し、▲2▼圧延材先端部が案内溝に挿入されると同時にシリンダ40によりグリップロール14をマンドレル13に対し近接させて、先端部12aをマンドレル13とグリップロール14との間で挟持し、▲3▼同時にクラッチ41でマンドレル13とスリーブ15を連結して両者を同期して回転させることにより、圧延材12をスリーブ15のまわりに巻き取ることができる。従って、圧延材先端部12aに反りや曲げを付加させることなくマンドレルとグリップロール間に先端部を挟持した状態で、スリーブの外周面に圧延材を安定して巻付け、高速で巻取ることができる。
【0034】
従って、本発明の熱延材巻取装置は、厚板から薄板までの圧延材を反りや鼻曲げを付加することなく、高速で巻取・巻戻しができ平均圧延速度の向上とともに巻取中の圧延材を効率よく保加熱することができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱延材巻取装置の第1実施の形態を説明する縦断面図である。
【図2】本発明による熱延材巻取装置のスリーブでの圧延材の巻取りを説明する図である。
【図3】図1のA−A線における断面図である。
【図4】本発明による熱延材巻取装置の第2実施の形態を説明する部分断面図である。
【図5】従来の圧延設備の構成図である。
【符号の説明】
1 圧延機
2 圧延材
3 スリット
4 ファーネスコイラー
5 矯正装置
10 熱延材巻取装置
11 ピンチロール
12 圧延材
12a 先端部
13 マンドレル
14 グリップロール
15 スリーブ
16 案内溝
17 貫通穴
18 空間部
19 第1ガイド板
20 第2ガイド板
21 固定ガイド板
22 第3ガイド板
23 コイル
24 断熱材
25 保加熱炉
26 本体フレーム
27 断熱壁
28 クラッチ側フレーム
29 軸受
30 ブレーキ側フレーム
31 軸受
32 架台
33 軸受
34 軸受
35、36 ギヤー
37 可撓継手
38 軸受
39 軸箱
40 油圧シリンダ
41 クラッチ
42 ブレーキ
43 ブレーキ受け
44 床面
C 隙間
D、E、F、G 位置

Claims (5)

  1. 圧延材先端部を巻取るマンドレルと、該マンドレルを同軸に囲みかつ外側から圧延材をマンドレルのまわりに案内する案内溝を有する中空形状のスリーブと、スリーブに回転可能に取り付けられマンドレルとの間で圧延材先端部を挟持するグリップロールと、マンドレルとスリーブを連結するクラッチと、スリーブに取り付けられマンドレルに対しグリップロールを近接・離反させるシリンダと、スリーブの案内溝を所定位置に停止させるブレーキと、を備えたことを特徴とする熱延材巻取装置。
  2. 更に、前記スリーブの圧延材との巻取接触部に断熱材が埋め込まれている、請求項1に記載の熱延材巻取装置。
  3. 前記スリーブは、マンドレルに対し近接・離反する1つ又は2つ以上のグリップロールを半径方向に揺動可能に配置する貫通溝を有する、請求項1又は2に記載の熱延材巻取装置。
  4. 更に、半径方向に揺動可能なガイド板を備え、該ガイド板により巻戻し時に圧延材尾端部の巻き癖を矯正しかつ尾端部の巻戻しを容易にするようになっている、請求項1乃至3のいずれかに記載の熱延材巻取装置。
  5. 巻き取ったコイル外周面を保加熱する保加熱炉を本体フレーム内に備える、請求項1乃至4のいずれかに記載の熱延材巻取装置。
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