JP4061041B2 - ベンディングロール及びベンディングロールを用いたパイプ成型方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属板のロール曲げによる、パイプ製造に関し、特に小径長尺のパイプ製造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パイプの製造は、電縫溶接により連続的に製造する方式と、ロール曲げ加工によるベンディングロールにより製造するものがある。前者は製造機械が大がかりで高価であり大量生産に向いている。これに対し後者は、製造機械が安価であるが大量生産に向いていない。ここで、薄肉長尺のパイプを製造しようとすると、従来の電縫溶接により製造する方式では、一般に、溶接する板厚がパイプ径の0.01倍以上の厚みのものについては成形・溶接を行うことが出来るが、それ以下のものについては一般的にこの方法による製造は向いてない。
【0003】
一方、ベンディングロールによる場合にあっては、薄手のパイプの成型は容易であるが、長尺の径に対し長いものをベンディングロールで加工しようとした場合、芯ロール自身が長手方向に撓み、ロールの中央部近傍の撓みが大きくなり、この部分のロール押し込み量が小さくなる。この為、パイプ状に金属板を成型した場合、図15に示すように、製品パイプの長手方向の中央部に隙間が出来る樽状になり、長尺のパイプを成型する時は顕著になる。従って鋼材を用いてパイプを製作しようとする場合、一般的に、パイプの径の約10倍以上の長尺のパイプをこの方法によって成型することが困難な場合が多かった。係る樽状の変形に対し、特開平08−117869号公報に記載のベンディングロールを始めとして、芯ロールにクラウンを設けることや、押しつけロールにバックアップロールを設けて故意に幅方向に撓ませ、芯ロールと押しつけロールが一定の間隔を保つようにして、上記問題を解決しようとするもの等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の芯ロールにクラウンを設けることや、押しつけロールにバックアップロールを設けて故意に幅方向に撓ませ、芯ロールと押しつけロールが一定の間隔を保つようにして、上記樽状の変形の解消を図ろうとしても、被加工物である小径長尺のパイプを成形しようとした場合には、芯ロール撓みが大きくなりすぎ、上記技術では十分補償できない。例えば直径50mmで長さ2000mmのような長尺パイプの成型はロール曲げによる成型は行うことが出来なかった。また、金属板が一つ目の押付ロールにて加工された後、スプリングバッグが生じ、芯ロールと金属板が離れる状態が生じる。本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、各押付けロールの位置で浮き上がることなく確実に芯ロールに沿うように加工が行われ、スプリングバックを未然に防止することによって、小径長尺のパイプを製造できるベンディングロールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るベンディングロールは、
芯ロールに、ロールを押しつけ、その接触部分に金属板を送り込み曲げ加工を行ないパイプを製造する装置において、
金属製よりなる芯ロールと、
金属板を曲げる際に芯ロールの周りに接触して複数個設置し、表面部を弾性体としている押付ロールとを有するとともに、下記の1)および2)のうちいずれか1つまたは両方の金属板案内手段を有することを特徴とするベンディングロール。
1)押付けロールが介在しない部分の芯ロール開放表面部へ金属板を押しつける位置まで移動する移動機構と、金属板を前記芯ロール開放表面部で芯ロールに沿う内面形状を有し、金属板を芯ロールに押し付けながら滑通するガイド体とを有する金属板案内手段
2)芯ロール円周上での前記芯ロール開放表面部に設けられた芯ロールと同期駆動する金属板案内ベルト、または、芯ロールと複数の押付ロールのそれぞれの間に介在し、金属板を引き入れる側と反対側の芯ロール表面を通るように設けられた、芯ロールと同期駆動する金属板案内ベルト
【0006】
さらに、(2)前記1)の金属板案内ベルトにおいて、前記案内ベルトが複数に分割されており、前記案内ベルトを芯ロールに接触させ支持するベルトプーリーが干渉する部分の押付ロールのそれぞれに周方向の溝を有することを特徴とする前記(1)に記載のベンディングロールである。
【0007】
また、(3)前記1)の金属板案内ベルトにおいて、前記案内ベルトの押付ロール側にガイド帯を設け、押付ロール表面にガイド帯を挿入する溝を形成することを特徴とする前記(1)または(2)に記載のベンディングロールである。
【0008】
(4)加工対象である前記金属板の板厚がパイプ径の0.01倍未満であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のベンディングロールである。
(5)金属板を送り込み曲げ加工を行う部分が、直径の10倍以上の幅を有する長尺小径の芯ロールを用いることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のベンディングロールである。
【0009】
(6)前記(1)〜(5)に記載されたベンディングロールを用いて、パイプ材料となる金属板が、金属製芯ロールと弾性体表面を有する第一の押付ロール間より挟持されかつ曲げ加工されながら進入し、少なくとも第一の押付けロールと第二の押付けロールとの間の芯ロール開放表面部で金属板案内手段によって案内されながら、弾性体表面を有する第二の押付ロールとの接触部分を通り、パイプ状に成形されることを特徴とするパイプ成型方法である。
【0010】
ここで、金属板を曲げる際に押付ロールを芯ロールの周りに接触して複数個対向設置することで、芯ロールの撓みを打ち消し、製品が樽状になるのを防止する事ができる。また、金属板が一つ目の押付ロールにて加工された後、スプリングバッグが生じ、芯ロールと金属板が離れる状態が生じるが、芯ロールを少なくとも、曲げ加工時に磁性を帯びさせることにより、金属板が芯ロールに磁着し、金属板が芯ロールに添うように加工を行うことが出来、2つ目以降の押しつけロールと芯ロールとの間に先端をうまく挿入することが出来る。更に押付ロール接触部分間に、芯ロール表面部へ押しつける位置まで移動する移動機構を有し、金属板面が容易に滑通するガイド体を設け、或いは芯ロールと同期駆動する案内ベルトを設けることで、同様に金属板を芯ロールと押付ロール間に挿入させることが出来、スムーズな曲げ加工を行うことが出来るように作用する。
【0011】
また、芯ロールの回転と同期して芯ロールに巻き込まれる巻付ベルトと、芯ロール間に、金属板を巻き込み、芯ロールと押付ロールを主として曲げ加工を行う。この時、巻付ベルトは芯ロールの回転に従って巻き込まれる際に、巻付ベルトには、巻き込み方向に一定の張力を付与するブレーキ機構を有しており、金属板を確実に芯ロールに供給することが出来る。従って金属板は、各押付けロールの位置で浮き上がることなく確実に芯ロールに沿うように加工が行われ、スプリングバックを未然に防止する。また、巻き解き方向駆動機構を有するテンションロールを設けていることより、曲げ加工後に巻付ベルトを芯ロール取付け位置まで逆回転することで、曲げ加工した後の金属板を支障なく取り出すことが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明に係るベンディングロールを説明する。
まず、図1〜6においては金属板案内装置のない状態でその曲げ機構を説明する。
図1〜2は、押付ロールを2個設けている形態を示すもので、図1(a)は正面図、(b)は側面図、図2は押付ロールの動作を示す説明図である。この実施形態に係るベンディングロールは、金属板6を送り込み曲げ加工の中心となる芯ロール1と、芯ロール1の上下に2個設けている押付ロール2A,2Bと、これらのロールを支持する枠体3よりなる。
【0013】
芯ロール1は、ベンディングロールに通常の使用されている芯ロール、例えば鉄製等適宜金属製よりなる芯ロール1よりなり、枠体3に回転可能に支持されている。押付ロール2は、通常の押付ロール1の表面部に弾性体21を設けている。そして、この押付ロール2で芯ロール1を挟むように、上下に1直線上に配置している。ここで、押付ロール2に設ける弾性体21は、例えばゴム材を用い、その厚みは十分な変形能を持たせるため、一般的には20mm〜100mm程度の厚みを設けている。
【0014】
前述の押付ロール2は、ロール昇降装置4により、昇降可能となっており、芯ロール1に押しつけ可能とすると共に、モータ50等の適宜動力源により回動可能となっている。ロール押付装置4は、例えば図1(b)に示すように、押付ロール2の両端部を保持する支持体40のそれぞれの両端に設けているガイド41が、枠体3の支柱部分の側面に設けているレール42上をスライド可能となっており、支持体40の下部に有する油圧等の適宜動力源よりなるシリンダー43により押付ロールを芯ロールに押しつけ可能となっている。なお上方に位置するロール押付装置4は特に図示はしてないが、前述と同様のロール押付装置4を用いるか、或いは従来使用されているベンディングロールの押付ロールの押付装置を用いる。なお図中60は、芯ロールのチョックであり、61は芯ロールのチョック支持装置である。
【0015】
次に上述のベンディングロールでパイプの製造について述べる。第一の押付ロール2A、第二の押付ロール2Bが、芯ロール1から退避した状態から、図2(a)の矢印方向に移動し、各押付ロール2が芯ロール1に押しつけるように移動する(図2(b))。この状態からパイプ材料となる金属板6が、芯ロール1と第一の押付ロール2Aの間より進入し、金属板6は芯ロールと押付ロール2Aによりロール曲げ加工がされる(図2(c))。次に、金属板6の先端が押付ロール2Bに到達したら、更に芯ロール1と押付ロール2Bで再度ロール曲げ加工が施され芯ロール1をほぼ1周してロール曲げ加工が終了する(図2(d))。この後、各ロールの回転を止め、押付ロール2A,2Bを退避させ、芯ロール1からパイプ状に成型した金属板を抜き出し、端部を図示しない溶接工程を経て製品を完成させる。
【0016】
図3は、芯ロール1の上方に2個、下方に1個の押付ロール2をそれぞれ設けた3個の押付ロールを用いた形態を示している。また、図4は、図1の形態のロール配置に加えて、芯ロール1の両脇に押付ロール2を設けている形態を示している。なお、図面では、前述2個の押付ロールの場合と同様に下方に位置する押付ロール2にのみ押付ロール押付装置4を記載している。3個の押付ロール2を設けた例は、図5に、4個の押付ロール2を設けた例は、図6に示す如く、芯ロール1と第一の押付ロール2Aでロール曲げ加工がされた金属板6の先端が第1の実施の形態と異なり、比較的にすぐに次の押付ロール2Bに到達することより金属板6が芯ロール1から離れる大きさが少ないうちに次の押付ロールに到達するために金属板6の先端部が曲がったり折れたりすることがなく、スムーズなロール曲げ加工が行える。なお、押付ロール2の数が多いほど仕上がりは良好であるが、5本以上用いることは、押付ロールの取付構造が複雑となり、またロールの単価も必ずしも安くないことよりコストの面からの問題から、4本以下が好ましい。
【0017】
図7〜8は、金属板案内装置を用いた実施の形態である。ここで、芯ロール1とこれを中心として上下に押付ロール2を設け、芯ロール1の左右に設けた基台70のレール71上には、ロール表面部へガイド体72を押しつける位置まで前進、及び加工品の取り出しに支障のない位置まで後退可能な移動機構73が載置されている。前記ガイド体は、例えば金属板6や芯ロール1と接触する際、相手に疵をつけないよう硬質ナイロン等の樹脂製の素材を用いることが好ましい。なお、移動機構は、公知のモータ50等の動力源等を用いる。ここで、金属板6は、芯ロール1と押付ロール2B間に供給され(図8(a))、両ロール間でロール曲げ加工され、金属板6の先端は、金属案内装置7Aにより芯ロール1の表面に押し付けながら曲げ加工される。(図8(b))。そして金属板6の先端が、押付ロール2Aを過ぎたとき、金属案内装置7Bが前進し、芯ロール1の表面に、金属板6を押付けながら曲げ加工される(図8(c))。 曲げ加工が終了した後芯ロール1から、金属板案内装置7A,7Bがそれぞれ後退し、曲げ加工を終えた筒状の金属板を芯ロールから取り外すことが出来る(図8(d)(e))。このように、金属板先端が押えロール間を通過する毎に、その間にあるガイド板が移動し、金属板を押付けることで、曲げ加工がされる。そして、金属板先端はガイド体で押さえられながら、芯ロールに密着するので、次の押えロールへの挿入も無理な変形なく通過することが出来ることより確実に加工を行うことが出来る。
【0018】
図9〜14は、案内ベルトを用いた実施の形態である。芯ロール1とこれを中心として上下に押付ロール2を設け、芯ロール1と上下の押付ロール2の接触部分間に、芯ロール1と回転速度と同期駆動する案内ベルト8を設けている。金属板6は、芯ロール1と押付ロール2Aでロール曲げ加工され、その後金属板6の先端は案内ベルト8と芯ロール1の間に挿入される。そして案内ベルト8は芯ロール1と回転速度と同期駆動されていることより、芯ロール1の回転に伴って、金属板6の先端は、押付ロール2Bに受け渡され、スムーズなロール曲げ加工が行われる。案内ベルト8は、例えば芯ロール1に巻きつけても、柔軟になじむようポリエステルやナイロンの繊維基材の表面にウレタンゴム皮膜した繊維布で製作している。なお案内ベルトを設ける位置は、特に限定するものではないが、ロールの樽型に変形する場合にロール中央部の速度が遅くなることより、少なくともロール中央部に設けることが好ましい。
【0019】
図10は、金属板6と案内ベルト8との接触部分を多くするための実施の形態で、押付ロール2の弾性体21に、溝22を周方向に設けている。そして、この溝22内には、図示するように芯ロール1の長手方向に分割した案内ベルト8が、ベルトプーリー80に支持されて挿入している。また、案内ベルトを設ける位置は、図8に示すように芯ロール1の押付ロールを設けてない部分(押付ロール2が上下2個の場合には左右の2箇所)に設けることにより金属板6の先端部分を芯ロール1への密着面を増加させることが出来る。なお、この場合において金属板6の芯ロール1への供給の支障のない位置に案内ベルト8を設けることは言うまでもない。
【0020】
次に、図11矢印に示す、案内ベルト8の実施の形態は、押付ロール2A−芯ロール1−押付ロール2B−テンションロール81−押付ロール2Aの経路で案内ベルトを掛ける構成となっている。そして、案内ベルト8をかけていない側(図11の手前側)の芯ロール1側面に、金属板6を引き入れるために芯ロール1の表面を解放している。このような構成とすることにより、金属板6のスプリングバッグを防止するほか、案内ベルト8が芯ロール1の半周程度を巻き付き保持することより、芯ロール1自体の撓みを未然に防ぐことが出来る。ここで、テンションロール81は芯ロールと同様に、例えば金属製で形成し、適宜手段でその位置を変更可能とし、案内ベルト8に張力を付加、解除を行うものである。
【0021】
図12〜13に示す実施の形態は、図11の実施の形態のものに、前述した金属板案内装置を案内ベルトが無い芯ロール表面に対して、設けたものであり、その構成は、図7の実施の形態のものと同様であるので省略する。そして、テンションロール81を移動させ、案内ベルト8に張力を付加させながら押付ロール2A,2Bを芯ロール1に密着する(図13(a))。次いで案内ベルト8を芯ロール1に巻付けた状態で、芯ロール1を駆動し、金属板6を挿入する。金属板6は芯ロール1と押付ロール2B間を案内ベルト8に挟まれながら通過し、成形される。そして、金属板6は押付ロール2Bから出た後も、案内ベルト8に挟まれながら、芯ロール1に密着するので、次の押付ロール2Aとの間も無理な変形なく通過する(図13(b))。この後、金属板6は、金属板案内装置7により芯ロール1の表面に押し付けられた状態を維持することより、スプリングバッグを防止することができる。最後にパイプ状に金属板6が成形された後、テンションロール81を緩め位置に移動させ、押付ロール2A,2Bを芯ロール1から開放し、金属板案内装置7が後退することで、ベルトが緩み、芯ロール1から軸方向にパイプ6を取り出すことができる(図13(d))。
【0022】
図14に示す実施の形態は、案内ベルトにガイド帯を設けた構成である。
即ち、案内ベルト8の押付ロール側面に凸状のガイド帯82を設けている。そして、このガイド帯82を挿入する溝23を押付ロール2A,2Bに設けている。また、同様の溝83をテンションロール81にも設けている。
このガイド帯82は、押付ロール2A,2Bの溝23に挿入されて、広幅ベルト動作中の蛇行やしわを防止でき、芯ロールに巻付けた金属板がすれることなく無理な変形を生じないので、円筒成形精度を向上させることができる。
【0023】
【実施例】
いま、上述の図1に示す実施の形態の装置で、芯ロール1が直径50mm、押付ロール2が直径400mm、ウレタンゴムの材質よりなる弾性材部分の厚さが50mmで、使用する金属板6は鋼製で厚さ0.5mm長さ2mのものを用い芯ロール1を500mm/minで、押付ロール2の押付け力、約10tonでロール曲げ加工を行った。曲げ加工を行った後の金属板6は、端部同士がほぼ一直線上に成型することが出来、中央部の隙間はほとんどなく樽型とはならなかった。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係るベンディングロールでは、従来成形不可能であった小径で長尺パイプも安定的に生産することが可能となった。本願発明では、芯ロールの撓みを未然に防止出来ることより、出来上がった製品が、いわゆる樽型変形を防止でき小径、長尺のパイプを成型することが出来る。また、本願発明では、金属板自体を芯ロールに押しつけることより、金属板の先端部の押付ロールへのくい込みが良く、仕上がりの良好なパイプを製作できる。さらに、本願発明では金属板が一つ目の押付ロールにて加工された後のスプリングバックを未然に防止することによって、芯ロールから金属板がスプリングバックで浮き上がることなく、確実に芯ロールに沿うように加工が行われ、小径長尺のパイプを製造できるベンディングロールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る押付ロールを2個設けたベンディングロールの説明図で,(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】 図1に係るベンディングロールの動作状態を示す説明図である。
【図3】 本発明に係る押付ロールを3個設けたベンディングロールの説明図で,(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】 本発明に係る押付ロールを4個設けたベンディングロールの説明図で,(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】 図3に係るベンディングロールの動作状態を示す説明図である。
【図6】 図4に係るベンディングロールの動作状態を示す説明図である。
【図7】 本発明に係る押付ロール2個間に、金属板案内装置を設けた実施の形態を示す斜視図である。
【図8】 図7に示す実施の形態の動作状態を示す説明図である。
【図9】 本発明に係る押付ロール2個間に、案内ベルトを設けた実施例の斜視図である。
【図10】 案内ベルトを分割した実施例の説明図で(a)は一部切り欠き拡大断面、(b)は一部切り欠き側面図である。
【図11】 本発明に係る押付ロールを2個間に案内ベルトを設けた実施例の斜視図である。
【図12】 本発明に係る図11の実施の形態に金属板案内装置を用いた実施の形態を示す斜視図である。
【図13】 図12に示す実施の形態の動作状態を示す説明図である。
【図14】 図11に示す実施の形態の案内ベルトにガイド帯を設けた実施の形態を示す斜視図である。
【図15】 従来のロール曲げ加工で出来た樽型のパイプの斜視図である。
Claims (6)
- 芯ロールに、ロールを押しつけ、その接触部分に金属板を送り込み曲げ加工を行ないパイプを製造する装置において、
金属製よりなる芯ロールと、
金属板を曲げる際に芯ロールの周りに接触して複数個設置し、表面部を弾性体としている押付ロールとを有するとともに、下記の1)および2)のうちいずれか1つまたは両方の金属板案内手段を有することを特徴とするベンディングロール。
1)押付けロールが介在しない部分の芯ロール開放表面部へ金属板を押しつける位置まで移動する移動機構と、金属板を前記芯ロール開放表面部で芯ロールに沿う内面形状を有し、金属板を芯ロールに押し付けながら滑通するガイド体とを有する金属板案内手段
2)芯ロール円周上での前記芯ロール開放表面部に設けられた芯ロールと同期駆動する金属板案内ベルト、または、芯ロールと複数の押付ロールのそれぞれの間に介在し、金属板を引き入れる側と反対側の芯ロール表面を通るように設けられた、芯ロールと同期駆動する金属板案内ベルト - 前記2)の金属板案内ベルトにおいて、前記案内ベルトが複数に分割されており、前記案内ベルトを芯ロールに接触させ支持するベルトプーリーが干渉する部分の押付ロールのそれぞれに周方向の溝を有することを特徴とする請求項1に記載のベンディングロール。
- 前記2)の金属板案内ベルトにおいて、前記案内ベルトの押付ロール側にガイド帯を設け、押付ロール表面にガイド帯を挿入する溝を形成することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のベンディングロール。
- 加工対象である前記金属板の板厚がパイプ径の0.01倍未満であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のベンディングロール。
- 金属板を送り込み曲げ加工を行う部分が、直径の10倍以上の幅を有する長尺小径の芯ロールを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のベンディングロール。
- 前記請求項1〜5に記載されたベンディングロールを用いて、パイプ材料となる金属板が、金属製芯ロールと弾性体表面を有する第一の押付ロール間より挟持されかつ曲げ加工されながら進入し、少なくとも第一の押付けロールと第二の押付けロールとの間の芯ロール開放表面部で金属板案内手段によって案内されながら、弾性体表面を有する第二の押付ロールとの接触部分を通り、パイプ状に成形されることを特徴とするパイプ成型方法。
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