JP4502751B2 - 巻取り開始方法、ウェブ巻付け装置 - Google Patents

巻取り開始方法、ウェブ巻付け装置 Download PDF

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Description

本発明は、巻取り開始方法、ウェブ巻付け装置、および巻取り装置に関し、特に、巻芯にテープなどを貼り付けずに自動的にウェブの巻替が行なえる巻取り開始方法、前記巻取り開始方法に使用されるウェブ巻付け装置に関する。
カラー印画紙、写真フィルム、および各種ラミネート紙などの帯状体であるウェブを新たな巻芯に巻き替えるときは、一連の巻き替え動作をオペレータが人手で行なうのが一般的であった。
しかしながら、前記巻き替え動作を人手で行なうと、前記ウェブに指などを巻き込まれる巻き込まれ事故が起きる危険性があった。
そこで、前記巻き替え動作を自動的に行うシートウェブ巻付け装置が検討された(特許文献1)。
特許文献1に記載のシート巻付装置においては、巻芯を囲む方向に湾曲する湾曲部を持つアーム本体の先端に、前記方向と同方向に湾曲する湾曲部を持ち先端に前記巻芯に接離する巻芯圧着ローラを設けた小アームを巻芯方向に回転自在に軸着した巻付けアームを備え、前記巻芯圧着ローラを巻芯の手前側から下側、反対側へと移動させてシートを巻芯に巻き掛ける。また、前記シート巻付装置は、巻芯圧着ローラを前記巻芯の手前側に圧着させ、巻芯圧着ローラと巻芯とでシートを挟持したときに、前記挟持位置の先側で前記シートを切断するカッターを備えている。
特公平6−78144号公報
しかしながら、前記シート巻付装置は、複数の径の巻芯への巻き付けに対応するには、巻付けアームを巻芯の径に対応したものに交換する必要がある。また、巻芯の位置ずれを吸収する機構を有しないので、シートに皺や緩みが発生する可能性があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、新たな巻芯への巻き替え動作を自動的に行うことができ、しかも巻芯への巻き始めの部分においてもウェブに皺や緩みなどが生じることのない巻取り開始方法、前記巻取り開始方法に使用されるウェブ巻付け装置、および前記ウェブ巻付け装置を備える巻取り装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、巻芯へのウェブの巻取りを開始する巻取り開始方法であって、巻付けローラによって前記ウェブを前記巻芯に押圧しつつ、前記巻付けローラを前記巻芯の表面に沿って前記ウェブを前記巻芯に巻き付ける巻付け方向に転動させ、前記ウェブの先端部を前記ウェブが巻芯に接触する食込み部に案内するウェブ巻付け工程と、前記ウェブが巻付けられた巻芯を巻取り方向に回転させて巻取りを開始するウェブ巻取り開始工程とを有し、前記ウェブ巻付け工程においては、前記巻付けローラに転動時の回転方向とは反対のトルクを付与することを特徴とする巻取り開始方法に関する。
前記巻取り開始方法によれば、前記ウェブ巻付け工程と前記ウェブ巻取り開始工程とを自動的に行なうことができる。したがって、新たな巻芯への一連の巻き替え動作をオペレータが人手で行なう必要がないから、巻き込まれ事故が起きることはない。
更に、前記ウェブ巻付け工程で巻付けローラに回転方向とは反対のトルク、換言すればウェブを巻き取る巻取り方向に沿って先端側に引張る力を発生させるトルクをウェブに付与しているから、前記巻付けローラが巻芯の回りを転動すると、ウェブは巻取り方向に沿って前方に引張られつつ巻芯に巻き付けられる。したがって、ウェブに皺や緩みが生じることはない。
前記ウェブとしては、たとえば、カラーペーパーやラミネート紙、熱転写紙などが挙げられるが、巻芯に巻回される帯状体であれば、これらのものには限定されない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の巻取り開始方法において、ウェブの先端部を上方から垂下させ、略水平に配設された案内バーによって下方から受け、次いで前記案内バーを前記巻芯から遠ざかる方向に移動させて前記ウェブの先端部を払って上方から前記巻芯に接触させ、次いで前記ウェブ巻付け工程において前記ウェブを前記巻芯に巻き掛けるものに関する。
本発明のウェブ巻取り開始方法は、通常、2以上の巻芯を有する巻取り装置において、前記巻芯のうちの一の巻芯に巻き掛けられたウェブの末端を切断して残りのウェブを他の巻芯に巻き付けて巻取りを開始するのに使用される。
前記巻取り開始方法においては、ウェブの切断から切断されたウェブの巻芯への巻き付けまでの一連の工程を全自動で行なえ、これらの工程をオペレータが人手で行なう必要がないから、安全性が高い。
また、ウェブの切断には通常、スイング式カッターが使用されるが、スイング式カッターでウェブを切断するとウェブに巾ずれが生じることが多い。巾ずれが生じたときに前記巾ずれを補正することなくウェブを巻き取ると、ウェブに皺が生じる。
しかしながら、巻取り開始方法においては、切断されたウェブの先端部を前記案内バーで払うことにより、巾ずれを補正しているから、巾ずれが生じたままでウェブが巻芯に巻回されて皺が生じることが防止される。
請求項1に記載の巻取り開始方法においては、切断されたウェブの先端部を案内バーで払う代りにウェブ吸引保持手段で吸引保持し、前記ウェブ吸引保持手段を巻芯に向かって移動させて前記巻芯に接触させ、次いで前記ウェブ巻付け工程において前記ウェブを前記巻芯に巻き付けるようにしてもよい。
ウェブは、品種によっては両側縁部が大きくカールしているものがある。このようなウェブをただ単に巻芯に案内して接触させたのでは、両側縁部のカールした部分が内側に折り曲げられた状態で巻き取られてしまうことがある。
しかしながら、前記巻取り開始方法においては、切断されたウェブの先端部を、ウェブ吸引保持手段で吸引保持し、前記ウェブ吸引保持手段を巻芯に向かって下方に移動させて前記巻芯に接触させているから、両側縁部のカールが補正された状態で巻芯に接触する。したがって、巻取り時にカールが内側に折り曲げられてしまうことはない。
前記ウェブ吸引保持手段の吸引面には、前記ウェブに対して相対的に移動させたときに前記ウェブに傷がつくのを防止する傷付き防止手段を設けることが好ましい。
前記ウェブ吸引保持手段は、ウェブを吸着保持した状態で前記ウェブに対して移動するが、吸引面に傷付き防止手段を設けることにより、ウェブとの摩擦抵抗を低減させてウェブに傷がつかないようにすることができる。したがって、前記ウェブ吸引保持手段とウェブとの間の摩擦抵抗は小さいので、前記ウェブ吸引保持手段でウェブの先端部を吸着し、ウェブを引張る向きにテンションを与えてもウェブの表面に傷が生じることはない。
このようなウェブ吸引保持手段としては、たとえば、吸引箱の開口部に1〜2mm程度の間隔を空けてローラを配設したもの、吸引箱の開口部に最密充填でボールを配設したもの、および弗素系樹脂や超高分子量ポリエチレンのような低摩擦材料のプレートに多数の小孔を穿設したものを吸引箱の開口部に固定したものなどが挙げられる。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の巻取り開始方法において、前記ウェブの先端部を前記巻付けローラによって前記巻芯における下側の面に押圧して巻付けを開始する巻取り開始方法に関する。
本発明の巻取り開始方法においては、通常、巻付けローラを、巻芯におけるウェブが当接した側から巻芯の下側の面を通過して反対側に向かう方向に転動させる。
したがって、ウェブ巻付け工程においてウェブを巻芯における下側の面に押圧して巻付けを開始することにより、ウェブの折れを防止できる。
本発明の巻取り開始方法においては、前記ウェブ巻付け工程で、前記巻付けローラを斜め上方から巻芯に近接させて前記ウェブの先端部を前記巻芯における下側の面に押圧することが好ましい。
本発明の巻取り開始方法においては、巻付けローラを、通常、巻芯におけるウェブが当接した側から巻芯の下側の面を通過して反対側に向かう方向に転動させる。
先端に巻付けローラを設けたロボットアームでウェブの巻き付けを開始する場合において、ロボットアーム先端の巻付けローラを0度の位置、即ち巻芯の端面から見て時計の3時の位置に持っていくと、丁度、ロボットアームの下腕部と上腕部と巻付けローラが取り付けられた先端アーム部とで巻芯を下方から抱え込んだ形になる。ここで、ロボットアームは、通常、基台から先端部に向かって上腕部、下腕部、先端アーム部に分けられ、基台と上腕部、上腕部と下腕部、下腕部と先端アーム部とは、夫々1自由度または2自由度の関節で接続されている。したがって、巻芯を下方から抱え込んだ状態においては、先端アーム部と下腕部とが互いに閉じた状態になるとともに、下腕部と上腕部とが巻芯に近接し、巻芯から垂れ下がったウェブが巻芯と前記上腕部または下腕部との間に挟まれて潰れてしまうことがある。
しかしながら、巻付けローラによって巻芯における下側の面にウェブを押圧して巻付けを開始すれば、0度の位置で押圧する場合に比較し、ロボットアームの先端アーム部と下腕部とは開いた状態にあるとともに、下腕部と上腕部とは巻芯から下方に遠ざかった位置をとる。したがって、巻芯から垂れ下ったウェブが前記下腕および上腕と巻芯との間に挟まれて折れることが防止される。
また、巻付けローラは、巻芯に押圧されるときにウェブを巻取り方向に沿って前方に押すから、ウェブを、緩みを発生させることなく巻芯に巻き付けることができる。
更に、前記ウェブ巻付け工程においては、前記巻付けローラに付与するトルクの大きさをウェブの厚みおよび摩擦係数に応じて設定することが好ましい。
ウェブ巻付け工程において巻付けローラに付与すべきトルクは、ウェブの厚みや摩擦係数によって異なると考えられる。即ち、ウェブの厚みや摩擦係数が大きなときは巻付けローラにより大きなトルクを付与する必要があり、反対に、ウェブの厚みや摩擦係数が小さなときは、巻付けローラにそれ程大きなトルクを付与する必要はないと考えられる。
巻付けローラに付与するトルクを上述のように制御することにより、前記巻付けローラに付与するトルクの大きさをウェブの厚みおよび摩擦係数に応じて設定しているから、ウェブの厚みや摩擦係数が異なる場合においてもウェブに皺や緩みを生じさせることなく、巻取りをおこなうことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の巻取り開始方法であって、前記ウェブ巻付け工程において、前記巻付けローラが前記ウェブを前記巻芯に押圧する押圧力を、前記巻付けローラの前記巻芯に対する相対位置の如何によらずに一定になるように制御する巻取り開始方法に関する。
ウェブ巻付け工程において、巻芯の回りを転動する際に巻付けローラがウェブに及ぼす引張り力は、前記巻付けローラに付与されるトルクと前記巻付けローラから巻芯に及ぼされる押圧力とによって与えられる。
前記巻取り開始方法においては、巻付けローラ自体の重量がキャンセルされるから、巻付けローラの位置の如何によらすに一定の押圧力が付与される。したがって、巻付けローラがウェブに及ぼす引張り力も、巻付けローラの位置の如何によらすに一定になるから、ウェブを、皺や緩みを発生させることなく巻芯に巻き付けるという本発明の目的がより確実に達成できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の巻取り開始方法において、前記ウェブ巻付け工程で前記ウェブを最初に巻芯に接触させる巻付け開始位置よりも前記巻取り方向に対して後方の部分をウェブ押えローラで前記巻芯に押圧し、次いで前記ウェブの巻付けを開始する巻取り開始方法に関する。
前記巻取り開始方法によれば、ウェブ押えローラでウェブを押圧しない場合に比較してウェブと巻芯表面との成す角度をより大きくできる。
したがって、ウェブ巻付け工程においてウェブの巻芯に巻き付けられた部分と巻芯との成す空間にウェブの先端を挿入する操作がより容易に行なえる。
また、ウェブの先端部における巻付けローラで押圧した部分よりも前方の部分の長さであるウェブ自由長が長いと、ウェブが巻芯に当接する食込み部にウェブ先端を挿入するときにウェブが逃げやすく、ウェブに膨らみが生じやすいが、前記巻取り開始方法によればウェブの自由長を短くできるから、前記食込み部にウェブ先端を挿入するときにウェブが逃げて膨らみが生じるという問題を防止できる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の巻取り開始方法において、前記ウェブ押えローラでウェブを押圧後、巻芯を所定時間巻取り方向に回転させて前記ウェブを緊張させてから巻付けローラで前記ウェブを前記巻芯に押圧する巻取り開始方法に関する。
前記巻取り開始方法によれば、前記ウェブは、巻芯にウェブを供給する最終パスローラとウェブ押えローラとの間の部分に生じた弛みが無くなった状態で巻芯に巻き付けられるから、前記ウェブに、前記緩みに起因した皺などの不良が発生することはない。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の巻取り開始方法であって、前記ウェブ巻付け工程において、ウェブが巻芯に当接する食込み部にウェブ先端を挿入するときのウェブ同士が交わる角度である突合せ角が60度以下になるように前記ウェブを前記巻芯に巻回する巻取り開始方法に関する。
前記巻取り開始方法においては、ウェブ巻付け工程でウェブを巻芯に巻き付ける際に、ウェブ先端部が前記食込み部に円滑に挿入されるから、ウェブ先端部が上方に折れ曲ることが効果的に防止される。
本発明の巻取り開始方法においては、前記ウェブ巻取り開始工程でウェブの巻取りを開始後、一定の時間が経過するまでは、前記巻付けローラを前記巻芯に押圧し、前記ウェブの巻取り方向と同方向のトルクを付与して前記巻付けローラを回転させることが好ましい。
たとえば、ウェブが巻芯に2〜3回巻回されるまで前記巻付けローラを前記巻芯に押圧することにより、ウェブの巻き始めにおいてウェブが解れて緩んでしまうことが効果的に防止される。
前記時間は、ウェブの種類や厚さ、表面の摩擦係数などに応じて設定でき、たとえば前記ウェブがカラーペーパーの場合には5〜7秒の範囲に設定できる。
本発明の巻取り開始方法においてウェブ押えローラを使用する場合には、前記ウェブ巻取り開始工程でウェブの巻取りを開始後、前記巻芯にウェブが1周巻回されてから前記巻付けローラが離脱するまでの間の予め設定された特定の時点で前記ウェブ押えローラを前記巻芯から離脱させることができる。
前記巻取り開始方法においては、前記巻芯にウェブが1周巻回されるまでは、ウェブは、巻き付けローラだけでなく、ウェブ押えローラによって巻芯に押圧されているから、ウェブ先端部の食込み部への挿入および巻芯へのウェブの巻付けが確実に行なわれる。
請求項8に記載の発明は、特定の巻取り方向に回転してウェブを巻き取る巻芯にウェブを巻き付けるウェブ巻付け装置であって、前記ウェブを前記巻芯に押圧しつつ、前記巻取り方向に沿って前記巻芯の表面を転動することにより、前記ウェブを前記巻芯に巻き付ける巻付けローラを備えるウェブ巻付け手段を有してなり、前記ウェブ巻付け手段は、前記ウェブの前記巻芯への巻付け時において、前記巻付けローラに転動時の回転方向とは反対のトルクを付与することを特徴とするウェブ巻付け装置に関する。
前記ウェブ巻付け装置によれば、ウェブを巻芯に押圧して巻き付け、前記巻芯の回転を開始させて巻取りを開始するまでの一連の動作を自動的に行なうことができるから、オペレータが前記一連の動作を人手で行なう必要がなく、したがって巻き込まれ事故が起きることはない。
更に、前記ウェブ巻付け手段においては、巻付けローラに回転方向とは反対のトルク、換言すれば転動方向とは反対のトルクを付与しているから、前記巻付けローラが巻芯の回りを転動すると、ウェブは巻取り方向に沿って前方に引張られつつ巻芯に巻き付けられる。したがって、ウェブに皺や緩みが生じることはない。
請求項9に記載の発明は、 略水平に配設された巻芯にウェブを巻き付ける請求項8に記載のウェブ巻付け装置であって、ウェブの先端部を下方から受け、次いで前記巻芯から遠ざかる方向に移動して前記ウェブの先端部を払うことにより、前記ウェブの先端部を上方から前記巻芯に接触させる案内バーを備え、前記案内バーによって前記ウェブを前記巻芯に接触させた後に、前記ウェブ巻付け手段において前記巻芯への前記ウェブの巻き付けを行なうウェブ巻付け装置に関する。
前記ウェブ巻付け装置は、請求項2の発明と同様の特長を有する。即ち、本発明のウェブ巻取り開始方法は、通常、2以上の巻芯を有する巻取り装置において、前記巻芯のうちの一の巻芯に巻き掛けられたウェブの末端を切断して残りのウェブを他の巻芯に巻き付けて巻取りを開始するのに使用される。
前記巻取り開始方法においては、ウェブの切断から切断されたウェブの巻芯への巻き付けまでの一連の工程を全自動で行なえ、これらの工程をオペレータが人手で行なう必要がないから、安全性が高い。
切断された残りのウェブの先端部を前記案内バーで払うことにより、巾ずれを補正しているから、スイング式カッターでウェブを切断してウェブに巾ずれが生じた場合においても、巾ずれが生じたままでウェブが巻芯に巻回されることが防止される。
また、ウェブの切断から切断されたウェブの巻芯への巻き付けまでの一連の工程を全自動で行なえ、これらの工程をオペレータが人手で行なう必要がないから、安全性が高い。
本発明のウェブ巻付け装置においては、前記案内バーに代えて前記ウェブの先端部を吸着保持して巻芯に案内する吸引保持手段を設け、前記吸引保持手段で前記ウェブを前記巻芯に案内して接触させた後に、前記ウェブ巻付け手段において前記巻芯への前記ウェブの巻き付けを行なうようにしてもよい。
前記ウェブ巻付け装置においては、切断されたウェブの先端部を、ウェブ吸引保持手段で下方から受けて吸引保持し、前記ウェブ吸引保持手段を巻芯に向かって下方に移動させて前記巻芯に接触させているから、ウェブの両側縁部が大きくカールしている場合においても、両側縁部のカールが補正された状態で巻芯に接触し、前記ウェブ巻付け手段によって巻芯に巻付けられる。したがって、巻取り時にカールが前記カールの部分で内側に折り曲げられてしまうことはない。
前記ウェブ吸引保持手段の吸引面には、前記ウェブに対して相対的に移動させたときに前記ウェブに傷がつくのを防止する傷付き防止手段を設けることが好ましい。
ウェブ吸引保持手段の吸引面に傷付き防止手段を設けることにより、ウェブ吸引保持手段でウェブの先端部を吸着して巻芯に向かって移動させる際に、前記ウェブ吸引保持手段を前記ウェブに対して移動させた場合にウェブの表面に傷を生じさせることを防止できる。
このようなウェブ吸引保持手段としては、たとえば、吸引箱の開口部に1〜2mm程度の間隔を空けてローラを配設したもの、吸引箱の開口部に最密充填でボールを配設したもの、および弗素系樹脂や超高分子量ポリエチレンのような低摩擦材料のプレートに多数の小孔を穿設したものを吸引箱の開口部に固定したものなどが挙げられる。
本発明のウェブ巻付け装置においては、更に、前記ウェブの巻取り方向に沿って前記巻付けローラの前方に位置するとともに、前記ウェブ先端部を巻芯に押圧するウェブ先端押え部材を前記ウェブ巻付け手段に設けてもよい。
前記ウェブ巻付け手段によってウェブを巻芯に巻付けたときには、巻付けローラだけではウェブの先端を巻芯に完全には押圧できないことがある。
しかし、前記ウェブ巻付け装置においては、前記巻付けローラの前方にウェブ先端押え部材が設けられているから、ウェブの先端も巻芯に密着させることができ、ウェブの自由長を最小限に留めることができる。
前記ウェブ先端押え部材には、前縁に沿って転がり部材を設けることができる。
前記ウェブ先端押え部材の前縁に転がり部材を設ければ、ウェブ先端押え部材でウェブの先端を巻芯に押圧したときには、ウェブ先端押え部材そのものではなく、転がり部材がウェブに当接する。
したがって、ウェブの巻取り方向に沿って巻付けローラを転動させてウェブを巻芯に巻き付けるときに、ウェブがウェブ先端押え部材によって擦られて損傷することが無い故に好ましい。
前記転がり部材は、ローラ状またはころ状であってもよく、ボール状であってもよい。
前記転がり部材は、前記ウェブの巾方向に沿って複数個設けることができ、更に中央部に位置する転がり部材が両端部に位置する転がり部材よりも巻取り方向に沿って前方に位置するように配設できる。
ウェブの切断には、通常 スイング式カッターが使用されるが、スイング式カッターでウェブを切断するとウェブの端縁はR状になり、特に前記端縁においては、中心部が両端部よりもウェブの巻付け方向に沿って前方に位置する。
前記ウェブ巻付け装置においては、転がり部材の配置がR状のウェブの端縁に沿っているから、ウェブを端縁のR形状に沿って先端部まで巻芯に押圧できる。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載のウェブ巻付け装置において、前記ウェブ巻付け手段の備える巻付けローラが、前記ウェブの前記巻芯への巻き付け開始時において、前記ウェブ先端部を前記巻芯における下側の面に押圧されるウェブ巻付け装置に関する。
本発明のウェブ巻付け装置においては、通常、巻付けローラを、巻芯におけるウェブが当接した側から巻芯の下側の面を通過して反対側に向かう方向に転動させる。
先端に巻付けローラを設けたロボットアームでウェブの巻き付けを開始する場合において、ロボットアーム先端の巻付けローラを0度の位置、即ち巻芯の端面から見て時計の3時の位置に持っていくと、丁度、ロボットアームの下腕部と上腕部と巻付けローラが取り付けられた先端アーム部とで巻芯を下方から抱え込んだ形になる。ここで、ロボットアームは、通常、基台から先端部に向かって上腕部、下腕部、先端アーム部に分けられ、基台と上腕部、上腕部と下腕部、下腕部と先端アーム部とは、夫々1自由度または2自由度の関節で接続されている。したがって、巻芯を下方から抱え込んだ状態においては、先端アーム部と下腕部とが互いに閉じた状態になるとともに、下腕部と上腕部とが巻芯に近接し、巻芯から垂れ下がったウェブが巻芯と前記上腕部または下腕部との間に挟まれて潰れてしまうことがある。
しかしながら、巻付けローラによって巻芯における下側の面にウェブを押圧して巻付けを開始すれば、0度の位置で押圧する場合に比較し、ロボットアームの先端アーム部と下腕部とは開いた状態にあるとともに、下腕部と上腕部とは巻芯から下方に遠ざかった位置をとる。したがって、巻芯から垂れ下ったウェブが前記下腕および上腕と巻芯との間に挟まれて折れることが防止される。
前記ウェブ巻付け装置においては、前記巻付けローラを斜め上方から巻芯に近接させて前記ウェブ先端部を前記巻芯における下側の面に押圧することが好ましい。
上述の経路で巻付けローラを巻芯に近接させると、巻付けローラが巻芯に押圧されるときにウェブを巻取り方向に沿って前方に押すから、緩みを発生させること無く、ウェブを巻芯に巻き付けることができる。
前記ウェブ巻付け手段は、前記巻付けローラに付与するトルクの大きさをウェブの厚みおよび摩擦係数に応じて設定可能に形成されていることが好ましい。
巻付けローラに付与するトルクの大きさをウェブの厚みおよび摩擦係数に応じて設定することにより、ウェブの厚みや摩擦係数が異なる場合においてもウェブに皺や緩みを生じさせることなく、巻取りをおこなうことができる。
請求項11に記載の発明は、請求項8〜10の何れか1項に記載のウェブ巻付け装置において、前記ウェブ巻付け手段が、前記巻付けローラが前記ウェブを前記巻芯に押圧する押圧力を、前記巻付けローラの前記巻芯に対する相対位置の如何によらずに一定になるように制御可能に形成されてなるウェブ巻付け装置に関する。
前記ウェブ巻付け装置においては、請求項4に記載の巻取り開始方法と同様に、巻付けローラの位置の如何によらすに巻取りローラから巻芯に一定の押圧力が付与される。したがって、巻付けローラがウェブに及ぼす引張り力も、巻付けローラの位置の如何によらすに一定になるから、ウェブを、皺や緩みを発生させることなく巻芯に巻き付けるという本発明の目的がより確実に達成できる。。
また、前記ウェブ巻付け手段は、前記巻付けローラが巻芯の位置のずれに追従できるように形成されていることが好ましい。
複数の巻芯を有するウェブ巻付け装置においては、巻芯は、通常ターレットに装着され、前記ターレットを回転させて前記巻芯を所定の位置に移動させてからウェブの巻取りを開始する。
しかしながら、ターレットの停止位置の精度によっては、ウェブを巻き取るべき巻芯の位置にバラツキが生じることがある。
また、巻芯の直径にもバラツキがあることがあり、更に、巻芯の回転中心が振れていることもある。
巻付けローラを、巻芯の位置のずれに追従できるように形成することにより、ターレットの停止位置の精度があまり高くない場合や、巻芯の直径にバラツキがある場合、巻芯の回転中心が振れている場合においても、ウェブを巻芯に確実に巻き付けることができるから、安定に巻取りを開始することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項8〜11の何れか1項に記載のウェブ巻付け装置において、巻付けローラが最初にウェブを巻芯に押圧する位置よりも前記ウェブの巻取り方向に対して後方において前記ウェブを前記巻芯に押圧するウェブ押えローラを有するウェブ巻付け装置に関する。
前記ウェブ巻付け装置は請求項5の発明と同一の特長を有する。即ち、ウェブ押えローラでウェブを押圧しない場合に比較してウェブと巻芯表面との成す角度をより大きくできるから、ウェブの巻芯に巻き付けられた部分と巻芯との成す空間にウェブの先端を挿入する操作がより容易に行なえる。
前記ウェブ巻付け装置においては、前記ウェブ押えローラが前記巻付けローラよりも先にウェブを巻芯に押圧するようにすることが好ましい。
ウェブの先端部における巻付けローラで押圧した部分よりも前方の部分の長さであるウェブ自由長が長いと、ウェブが巻芯に当接する食込み部にウェブ先端を挿入するときにウェブが逃げやすく、ウェブに膨らみが生じやすい。
しかし、予めウェブ押えローラでウェブを巻芯に押圧してから巻付けローラで巻芯に押圧することにより、ウェブの自由長を短くできる。
したがって、前記食込み部にウェブ先端を挿入するときにウェブが逃げて膨らみが生じるという問題を防止できる。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載のウェブ巻付け装置において、前記ウェブ押えローラでウェブを押圧後、巻芯を所定時間巻取り方向に回転させて前記ウェブを緊張させてから巻付けローラで前記ウェブを前記巻芯に押圧するウェブ巻付け装置に関する。
請求項13に係るウェブ巻付け装置においては、ウェブは、巻芯にウェブを供給する最終パスローラとウェブ押えローラとの間の部分に生じた弛みが無くなった状態で巻芯に巻き付けられるから、前記ウェブに、前記緩みに起因した皺などの不良が発生することはない。
請求項14に記載の発明は、請求項12または13に記載のウェブ巻付け装置において、前記巻付けローラが、ウェブが巻芯に当接する食込み部に前記ウェブの先端を挿入するときの突合せ角が60度以下になるように前記ウェブを前記巻芯に巻回するウェブ巻付け装置に関する。
前記ウェブ巻付け装置によれば、ウェブを巻芯に巻き付ける際に、ウェブ先端部が前記食込み部に円滑に挿入されるから、ウェブ先端部が上方に折れ曲ることが効果的に防止される。
本発明のウェブ巻付け装置は、前記ウェブの巻取りを開始後、一定の時間が経過するまでは、前記巻付けローラを前記巻芯に押圧した状態に保持するとともに、前記巻付けローラの回転方向と同方向のトルクを前記巻付けローラに付与するウェブ巻付け装置を包含する。
前記ウェブ巻付け装置においては、たとえばウェブが巻芯に2〜3周巻回されるまで前記巻付けローラを前記巻芯に押圧しているから、ウェブの巻き始めにおいてウェブが解れて緩んでしまうことが効果的に防止される。
前記時間は、ウェブの種類や厚さ、表面の摩擦係数などに応じて設定でき、たとえば前記ウェブがカラーペーパーの場合には5〜7秒の範囲に設定できる。
請求項12に記載のウェブ巻付け装置においては、ウェブの巻取りを開始後、前記巻芯にウェブが1周巻回されてから前記巻き付けローラが離脱するまでの間の予め設定された特定の時点でウェブ押えローラを前記巻芯から離脱させることもできる。
前記ウェブ巻付け装置においては、巻芯にウェブが1周巻回されるまでは、ウェブが、巻き付けローラだけでなく、ウェブ押えローラによって巻芯に押圧されているから、ウェブ先端部の食込み部への挿入および巻芯へのウェブの巻付けが確実に行なわれる。
本発明のウェブ巻付け装置においては、前記ウェブ巻付け手段は、前記巻付けローラが先端に装着されたロボットアームを備えてなるとともに、前記ロボットアームによって前記巻付けローラを前記巻芯に押圧し、前記巻芯の表面を前記ウェブの巻取り方向に沿って前記ウェブの先端部まで転動させてもよい。
前記ウェブ巻付け装置は、ロボットアームの先端に巻付けローラを装着した構成を有しているから、巻付けローラの軌跡を巻芯の位置や直径等に応じて柔軟に設定でき、また、巻芯に対する巻付けローラの相対位置に応じて巻付けローラから巻芯に及ぼされる押圧力を制御して一定の押圧力で押圧されるようにするのも容易である。更に、ロボットにティーチングを行なうことにより、ウェブの内側の面が外側に位置するように巻回する所謂内表巻、および外側の面が外側に位置するように巻回する所謂外表巻の何れも自在に行なうことができる。
ウェブ巻付け手段がロボットアームを備えるウェブ巻付け装置においては、前記ロボットハンドを退避させることにより、前記巻付けをオペレータが手動で行なう手動巻き付けに設定できるようにすることができる。
前記ウェブ巻付け装置においては、たとえばロボットが不調になったときは、ロボットを巻付け位置から退避させて手動に設定し、ウェブの巻取りを継続できる。
更に、前記ロボットアームには、前記案内バーによって先端部を払われたウェブを下方から受けるウェブ受け部材を設けてもよい。
ウェブを切断後、只単に上方から垂下させて巻芯に接触させただけでは、ロボットアームが下方に垂れたウェブ先端部に接触し、円滑に巻付けが行なわれなくなることがある。
前記ウェブ巻付け装置においては、前記案内バーによって先端部を払われたウェブ先端部を、ロボットアームに設けられたウェブ受け部材によって下方から受けているから、ウェブは、先端部に折れが生じることなく巻芯に巻き掛けられる。
巻芯を所定の巻取り方向に回転させてウェブを巻き取る巻取り装置であって、巻き取ろうとするウェブの先端部を前記巻芯に巻き付ける本発明のウェブ巻付け装置を備え、ウェブを前記巻芯に巻き付けてから前記巻芯の前記巻取り方向への回転を開始して前記ウェブを巻き取ることを特徴とする巻取り装置も本発明に包含される。
前記巻取り装置においては、ウェブを巻芯に押圧して巻き付け、前記巻芯の回転を開始させて巻取りを開始するまでの一連の動作を自動的に行なうことができるから、オペレータが前記一連の動作を人手で行なう必要がなく、したがって巻き込まれ事故が起きることはない。
更に、前記ウェブ巻付け手段においては、巻付けローラに回転方向とは反対のトルク、換言すれば転動方向とは反対のトルクを付与しているから、前記巻付けローラが巻芯の回りを転動すると、ウェブは巻取り方向に沿って前方に引張られつつ巻芯に巻き付けられる。したがって、ウェブに皺や緩みが生じることはない。
所定の巻取り方向に回転してウェブを巻き取る2以上の巻芯と、前記巻芯のうちの一の巻芯に巻き取られたウェブの末端部を裁断するウェブ裁断手段と、前記ウェブ裁断手段で裁断された残りのウェブを前記巻芯のうちの他の巻芯に巻付ける本発明のウェブ巻付け装置とを備え、前記他の巻芯においては、前記ウェブ巻付け装置で前記ウェブを巻き付けた後に、前記巻取り方向への回転を開始させて前記ウェブの巻取りを開始することを特徴とする巻取り装置も本発明の技術的範囲に属する。
前記巻取り装置は、前記巻芯のうちの一の巻芯に巻き掛けられたウェブの末端を切断し、残りのウェブの先端部を他の巻芯に巻き付けて巻取りを開始するまでの一連の工程を全自動で行なえるから、安全性が高い。
以上説明したように、本発明によれば、新たな巻芯への巻き替え動作を自動的に行うことができ、しかも巻芯への巻き始めの部分においてもウェブに皺や緩みなどが生じることのない巻取り開始方法およびウェブ巻付け装置が提供される。
1.実施形態1
以下、本発明のウェブ巻付け装置の一例である巻取りライン100について以下に説明する。
1−1 巻取りライン100の構成
図1に示すように、巻取りライン100は、ウェブWを巻き取る1対の巻芯2Aおよび巻芯2Bを有する巻取りターレット2と、巻取りターレット2の上方に設けられたプレスローラ6およびガイドバー8と、巻取りターレット2に相対するように設けられたロボット4と、ウェブWを巻芯2Aまたは2Bに向かって送り出す一群のローラからなるウェブ送出装置12と、ウェブ送出装置12の直下に設けられたサクションボックス10とを有する。プレスローラ6、およびガイドバー8、およびサクションボックス10は、夫々本発明におけるウェブ押えローラ、および案内バー、およびウェブ吸引保持手段に相当する。サクションボックス10の吸引圧は、1〜3mm/Aq(9.8〜29.4Pa)程度に設定することが好ましいが、ウェブWの材質や表面粗さなどの物性によっては前記範囲外の吸引圧に設定してもよい。
ウェブ送出装置12には、サクションボックス10に隣接するように1対のニップローラである押えローラ14が設けられ、ウェブWの送出方向aに沿って押えローラ14の下流側に、案内ローラ16および案内ローラ18が設けられている。案内ローラ16は、巻芯2Aおよび巻芯2Bのうち、向かって左側に位置する巻芯にウェブWを巻き取るときにウェブWを案内し、案内ローラ18は、ウェブWの送出方向aに沿って案内ローラ16の下流側に位置し、巻芯2Aおよび巻芯2Bのうち、向かって右側に位置する巻芯にウェブを巻き取るときにウェブWを案内する。ウェブWの送出方向aに対して案内ローラ18の上流側に隣接して、ウェブWを切断するスイングカッタ20が設けられている。
巻取りターレット2は、基台2Dと、基台2Dの頂部において水平軸2Eの回りに回動するターレット腕2Cと、ターレット腕2Cの両端において水平に軸支された巻芯2Aおよび巻芯2Bとを備えている。巻芯2A、巻芯2B、ターレット腕2Cは、何れも図1の紙面に対して直角な方向に沿って水平に軸支され、通常のモータやステッピングモータのような回転駆動手段(図示せず)によって回転または回動する。
ガイドバー8は、水平方向に延在する主空圧シリンダ22の先端に設けられた基台24に図1の紙面に対して直角な方向に固定され、プレスローラ6は、基台24に斜め下方に固定された副空圧シリンダ26の先端に回転可能に設けられている。プレスローラ6およびガイドバー8は、主空圧シリンダ22が伸縮することにより、水平方向に沿って左側の巻芯2Aに近接する方向または遠ざかる方向に移動する。
サクションボックス10は、一端が図1の紙面に対して直角な回転軸の回りに回動する腕状部材28の他端に首振り可能に設けられている。サクションボックス10は、腕状部材28が回動することにより、図1において実線で示す退避位置と、二点鎖線で示す吸着保持位置との何れかを取る。サクションボックス10は、図2に示すように、一方の面に開口部10Cが設けられた筐体10Aと、開口部10Cに、ウェブWの送出経路に対して平行に、しかもウェブWの送出方向aに対して直角な方向に回転可能に設けられた一群のローラ10Bとを備える。隣接する2本のローラ10B同士が接触しないように、ローラ10Bの間には若干の隙間が設けられている。ローラ10Bは、本発明のウェブ吸引保持手段の備える傷付き防止手段に相当する。筐体10Aには、内部を減圧にする減圧管10Dが設けられている。サクションボックス10は、図1における吸着保持位置においては、図2に示すように、筐体10Aにおけるローラ10Bの配設された側がウェブWに相対するように保持される。したがって、筐体10A内部を減圧にすれば、ウェブWは、筐体10Aの開口部10Cに吸い寄せられてローラ10Bに当接する。故に、腕状部材28を回転させることにより、サクションボックス10がウェブWに対して相対的に移動した場合においては、ローラ10Bが転動するから、ウェブWがサクションボックス10の筐体10Aに直接に擦られてウェブWの表面に傷が生じることが効果的に防止される。
ロボット4は、図1、図3〜図7に示すように、巻付けローラ4Aを軸支するアタッチメント4Dと、アタッチメント4Dが先端旋回軸4Eによって先端に軸支されたロボットアーム4Bとを備える。ロボットアーム4Bは、根元部において基台4Cに起倒可能に支持されている。ロボットアーム4Bは、先端から根元部に向かって先端アーム部4F、下腕部4G、上腕部4Hの3つの部分に分かれている。先端アーム部4Fと下腕部4Gとは関節4Iによって接続され、下腕部4Gと上腕部4Hとは関節4Jによって接続されている。そして、上腕部4Hは、関節4Kによって基台4Cに起倒可能に取りつけられている。先端旋回軸4Eは、交流サーボモータ4Mによって回動する。同様に、関節4I〜関節4Kも交流サーボモータ(図示せず。)によって回動する。先端アーム部4Fの上面には、上方から垂下されたウェブWを受けるウェブ受け皿4Lが設けられている。
アタッチメント4Dは、図4〜図7に示すように、角型中空状の支持体48と、支持体48の両端部に設けられた巻芯位置ズレ対応機構42と、巻付けローラ4Aの一端部における巻芯位置ズレ対応機構42の外側に設けられたウェブ引張り巻付け機構40と、ウェブWの巻付け方向に沿って巻付けローラ4Aの前方に位置するウェブ先端押え部材44と、巻芯位置ズレ対応機構42の内側に隣接するように支持体48に固定された押え部材位置調節機構46とから構成されている。ウェブ引張り巻付け機構40は、巻付けローラ4Aに、巻芯2Aの表面を転動する転動方向とは反対方向のトルクを付与する機能を有する。巻芯位置ズレ対応機構42は、巻付けローラ4Aを軸支するとともに、巻付けローラ4Aが巻芯2Aに当接するように巻付けローラ4Aの位置を調節する機能を有する。そして、押え部材位置調節機構46は、ウェブ先端押え部材44を巻芯2Aに離間させると同時にウェブ先端押え部材44の巻芯2Aに対する傾きを調節する機能を有する。アタッチメント4Dは、支持体48において先端旋回軸4Eに取り付けられている。
ウェブ引張り巻付け機構40は、巻付けローラ4Aにトルクを付与するモータ40Aと、モータ40Aからのトルクを巻付けローラ4Aに伝達するトルク伝達機構40Bとから構成される。
巻芯位置ズレ対応機構42は、支持体48に固定されたアクチュエータ部42Aと、一端において巻付けローラ4Aを軸支するとともに、他端においてアクチュエータ部42Aのピストン42Cに接続された伝達レバー42Bとを備える。伝達レバー42Bは、中央部において支持体48に軸支されている。アクチュエータ部42Aとしては、空圧シリンダ、空気圧シリンダ、電動アクチュエータなど、各種のアクチュエータが使用できる。
巻芯位置ズレ対応機構42においては、図7に示すように、アクチュエータ部42Aのピストン42Cが引き込められると伝達レバー42Bの他端が持ち上げられ、巻付けローラ4Aが巻芯2Aに近接し、または押圧される。反対に、アクチュエータ部42Aからピストン42Cが突出すると、伝達レバー42Bの他端が押し下げられ、巻付けローラ4Aが巻芯2Aから離間する。
なお、巻芯位置ズレ対応機構42は、巻付けローラ4Aの両端と支持体48との間にアクチュエータを介装した形態であってもよい。
押え部材位置調節機構46は、支持体48に固定された主アクチュエータ46Aと、主アクチュエータ46Aの先端に取り付けられた台座46Bと、台座46Bの主アクチュエータ46Aに相対する側の面に固定された副アクチュエータ46Cと、台座46Bの副アクチュエータ46Cが固定された側とは反対側の面に一端が軸着され、副アクチュエータ46Cが他端に取りつけられ、副アクチュエータ46Cによって回動するウェブ先端押え部材装着部46Dとを有する。ウェブ先端押え部材44はウェブ先端押え部材装着部46Dに装着される。
台座46Bは、主アクチュエータ46Aが伸長すると図5において実線で示すように巻芯2Aに近接し、主アクチュエータ46Aが収縮すると同図において二点鎖線で示すように巻芯2Aから遠ざかる。これにより、ウェブ先端押え部材44も巻芯2Aに近接し、または遠ざかる。一方、ウェブ先端押え部材装着部46Dは、副アクチュエータ46Cが伸長すると図5において二点鎖線で示すように台座46Bに対して傾斜し、副アクチュエータ46Cが収縮すると同図において実線で示すように台座46Bに対して平行になる。これにより、ウェブ先端押え部材44の巻芯表面に対する角度を調節できる。
図6および図8に示すように、ウェブ先端押え部材44の前端部には本発明の転がり部材に対応するコロ44Aが設けられている。コロ44Aは、図8において実線で示されている中央部のコロ44Aが、二点鎖線で示されている両端側のコロ44Aよりも前方に位置するように軸着されている。ウェブ先端押え部材44の前端部におけるコロ44Aの前方には、図8に示すように、延長部44Bが装着されている。
1−2 巻取りライン100の作用
以下、巻取りライン100において、巻芯2BへのウェブWの巻取りを停止して巻芯2Aへの巻取りを開始する手順について説明する。
図9において(A)に示すように、巻芯2Bを停止してウェブWの巻取りを終了すると、同図において(B)に示すように、主空圧シリンダ22が伸長し、プレスローラ6が巻芯2Aに近接するとともにガイドバー8がウェブを受け止める位置まで前進する。同時に、ロボット4においては、ウェブ受け皿4Lが巻芯2Aの下方に位置するように、上腕部4H,下腕部4G,および先端アーム部4Fが巻取りターレット2に向かって伸長する。
次いで、同図において(C)に示すように、押えローラ14がニップすることによってウェブWが固定され、図10において(A)に示すように、スイングカッタ20によって裁断される。スイングカッタ20で裁断されたウェブWは、下方に垂れ下ってガイドバー8によって受けられる。
ガイドバー8がウェブWを受けたら、図10において(B)に示すように、主空圧シリンダ22が収縮し、ガイドバー8が図10における右方向、言いかえればロボット4から遠ざかる方向に移動する。これにより、図17に示すように、ウェブWの先端が払われ、ウェブWは、巾方向のズレが補正された状態で巻芯2Aに上方から接触する。そしてウェブWの先端は、ロボット4におけるウェブ受け皿4Lによって下方から受けられる。
ウェブWが巻芯2Aに接触したら、図10において(C)に示すように主空圧シリンダ22が再び伸長するとともに、副空圧シリンダ26が伸長し、プレスローラ6が斜め下方に沿って巻芯2Aに向かって押し出され、ウェブWの上から巻芯2Aに押圧される。次いで図11において(A)に示すように巻芯2AがウェブWの巻取り方向に寸動し、ウェブWの弛みが除去される。
巻芯2Aを寸動させてウェブWの弛みを除去したら、図11において(B)に示し、図3において(A)で実線で示すように、ロボット4の先端旋回軸4Eと、関節4I、関節4J、関節4Kを回動させて上腕部4H,下腕部4G,および先端アーム部4Fを屈伸させ、巻付けローラ4Aを向かって斜め右上方から巻芯2Aに近接させ、ウェブWを巻芯2Aの向かって斜め右下側の面に押圧する。
そして、図11における(C)、12における(A)〜(C)に示し、図3における(B)〜(E)において二点鎖線で示すように、巻付けローラ4Aを、ウェブWの巻取り方向に沿って巻芯2Aの表面に沿って転動させる。このとき、巻付けローラ4Aには、図18において破線の矢印で示すように、ウェブ引張り巻付け機構40によって転動方向とは反対の方向のトルクが付与される。
更に、図19に示すように、少なくとも巻付けローラ4AがウェブWの先端部に到達し、ウェブWの巻芯2Aへの巻付けが終了に近付いたら、アタッチメント4Dに設けられた押え部材位置調節機構46において副アクチュエータ46Cによってウェブ先端押え部材44を巻芯2Aの表面に対して平行に保持しつつ、主アクチュエータ46Aを伸長させ、ウェブ先端押え部材44によってウェブWの先端部を巻芯2Aに押圧する。これにより、図21に示すようにウェブWが巻付けローラ4Aによって巻付け方向に引張られることにより、先端部に皺が生じることが防止される。
なお、ウェブWの巻付けが終了に近付いてからウェブ先端押え部材44でウェブWを押圧する代りに、図20において(A)〜(C)に示すように巻付け開始時からウェブ先端押え部材44をウェブWに当接させるようにしてもよい。
巻芯2Aは、回転を開始し始めてから3秒間は低速回転し、その間に、図13において(A)および(B)に示し、図20において(C)および(D)に示すように、副空圧シリンダ26が収縮し、次いで主空圧シリンダ22が収縮することにより、プレスローラ6が巻芯2Aから離脱する。
プレスローラ6が離脱した後、図13において(B)に示すように、押えローラ14のニップが解除され、次いで、図20において(D)および(E)に示すように、巻芯2Aは、巻付けローラ4Aおよびウェブ先端押え部材44が当接した状態で矢印で示す巻取り方向に加速を開始し、巻芯2Aの加速中に図13において(C)に示し、図20において(F)に示すように巻付けローラ4Aおよびウェブ先端押え部材44が巻芯2Aから離脱する。
巻付けローラ4Aおよびウェブ先端押え部材44が巻芯2Aから離脱したら、巻芯2Aは高速回転を開始し、ウェブWの巻取りが開始される。
次に、両側縁部が大きくカールしているウェブWの巻芯2Aへの巻取りを開始する手順について説明する。
図14において(A)に示すように、巻芯2Bを停止してウェブWの巻取りを終了すると、同図において(B)に示すように、腕状部材28が回動し、それまで退避位置にあったサクションボックス10が吸着保持位置に移動し、ウェブWに吸着する。同時に、ロボット4においては、ウェブ受け皿4Lが巻芯2Aの下方に位置するように、上腕部4H,下腕部4G,および先端アーム部4Fが巻取りターレット2に向かって伸長する。
次いで、同図において(C)に示すように、押えローラ14がニップすることによってウェブWが固定され、図15において(A)に示すように、スイングカッタ20によって裁断される。
スイングカッタ20で裁断された残りのウェブWは、先端部においてサクションボックス10によって吸引保持される。そして図15において(B)に示すように腕状部材28が巻芯2Aに向かって下方に回動すると、ウェブWの先端部も巻芯2Aに向かって案内される。
ウェブWが巻芯2Aに接触したら、図15において(C)に示すように主空圧シリンダ22が再び伸長するとともに、副空圧シリンダ26が伸長し、プレスローラ6が斜め下方に沿って巻芯2Aに向かって押し出され、ウェブWの上から巻芯2Aに押圧される。次いで図16において(A)に示すように巻芯2AがウェブWの巻取り方向に寸動し、ウェブWの弛みが除去される。
巻芯2Aを寸動させてウェブWの弛みを除去したら、図16において(A)に示すように腕状部材28が時計回り方向に回動して回動サクションボックス10が退避位置に戻る。そして、同図の(B)に示すように、ロボット4の先端旋回軸4Eと、関節4I、関節4J、関節4Kとを回動させて上腕部4H,下腕部4G,および先端アーム部4Fを屈伸させ、巻付けローラ4Aを向かって斜め右上方から巻芯2Aに近接させ、ウェブWを巻芯2Aの向かって斜め右下側の面に押圧する。以下、図11、図12、図13、図18、図19、図20に示す手順に従ってウェブWを巻芯2Aに巻き付けて巻取りを開始する。
1−3 巻取りライン100の特長
巻取りライン100では、巻芯2Aは、巻取りターレット2におけるターレット腕2Cの一端部に設けられ、巻芯2AへのウェブWの巻取り開始時にはターレット腕2Cは略水平位置で停止するが、ターレット腕2Cの停止位置は必ずしも一定ではないから、巻芯2Aの位置も一定ではない。
しかしながら、巻付けローラ4Aは、ロボットアーム4Bの先端に装着されたアタッチメント4Dの軸着されているから、巻付けローラ4Aの軌跡を巻芯2Aの位置や直径等に応じて柔軟に設定できる。
したがって、巻芯2Aの停止位置にズレが生じても、ウェブWを巻芯2Aに確実に巻き付けることができる。また、巻芯2Aに対する巻付けローラ4Aの相対位置に応じて巻付けローラ4Aから巻芯2Aに及ぼされる押圧力を制御して押圧力を一定にすることもできる。
巻付けローラ4Aは、巻芯位置ズレ対応機構42を介してアタッチメント4Dに軸着されているから、ロボットアーム4Bにおける上腕部4H,下腕部4G,および先端アーム部4Fの動きだけでは対応できない巻芯2Aの停止位置のズレや押圧力の変動に対しても柔軟に対応できる。
アタッチメント4Dにおける巻付けローラ4Aの前方にはウェブ先端押え部材44が設けられ、ウェブ先端押え部材44の前端部には延長部44Bが設けられているから、ウェブWを巻芯2Aに巻き付けるときにウェブWの先端部も確実に押圧され、ウェブWの先端部が巻芯2Aの表面から浮き上がって外側に折れ曲ることが確実に防止される。
ウェブ先端押え部材44の前端部にはコロ44Aが設けられているから、ウェブWを巻芯2Aに巻き付けたときに、ウェブ先端押え部材44をウェブWに対して円滑に移動させることができる。
ウェブWの裁断にはスイングカッタ20を用いているので、ウェブの前端部はR状になる。しかし、ウェブ先端押え部材44においては、中央部のコロ44Aが両端側のコロ44Aよりも前方に位置するように軸着されているから、コロ44の配置は、ウェブWの裁断端縁のR状のカーブに沿っている。したがって、ウェブWの先端部も確実に押圧できる。
本発明の巻取り開始方法およびウェブ巻付け装置は、カラーペーパーやラミネート紙、熱転写紙、外装箱原反などの各種紙製品、紙、フィルム、不織布、および織布などの巻取りに適用できる。
図1は、実施形態1に係る巻取りラインの一例を示す概略構成図である。 図2は、図1に示す巻取りラインの備えるサクションボックスの構成を示す概略断面図である。 図3は、実施形態1に係る巻取りラインにおけるロボットの構成および動きを示す拡大図である。 図4は、図3に示すロボットの備えるロボットアームの構成を示す拡大図である。 図5は、図3および図4に示すロボットアームの先端に装着されたアタッチメントの側面から見た構成を示す拡大図である。 図6は、前記アタッチメントを前方から見た構成を示す拡大図である。 図7は、前記アタッチメントに設けられた巻芯位置ズレ対応機構42の構成および機能を示す解説図である。 図8は、前記アタッチメントに設けられたウェブ先端押え部材の構成の詳細を示す拡大図である。 図9は、巻取りラインにおいて、巻芯へのウェブの巻取りを開始する手順について説明する流れ図である。 図10は、巻取りラインにおいて、巻芯へのウェブの巻取りを開始する手順について説明する流れ図である。 図11は、巻取りラインにおいて、巻芯へのウェブの巻取りを開始する手順について説明する流れ図である。 図12は、巻取りラインにおいて、巻芯へのウェブの巻取りを開始する手順について説明する流れ図である。 図13は、巻取りラインにおいて、巻芯へのウェブの巻取りを開始する手順について説明する流れ図である。 図14は、巻取りラインにおいて、巻芯へのウェブの巻取りを開始する手順について説明する流れ図である。 図15は、巻取りラインにおいて、巻芯へのウェブの巻取りを開始する手順について説明する流れ図である。 図16は、巻取りラインにおいて、巻芯へのウェブの巻取りを開始する手順について説明する流れ図である。 図17は、ガイドバーによってウェブが払われるところを示す概略図である。 図18は、巻芯にウェブを巻き付ける際に、巻付けローラに転動方向とは反対方向のトルクを付与することを示す概略図である。 図19は、巻芯にウェブを巻き付けるときのウェブ先端押え部材の動きを示す流れ図である。 図20は、巻芯にウェブを巻き付けるときのウェブ先端押え部材、巻付けローラ、およびプレスローラの動きを示す流れ図である。 図21は、ウェブ先端押え部材が無い場合の、巻芯へのウェブの巻付け状態を示す外略図である。
符号の説明
2 巻取りターレット
2A 巻芯
2B 巻芯
2C ターレット腕
4 ロボット
4A ローラ
4B ロボットアーム
4C 基台
4D アタッチメント
4E 先端旋回軸
4F 先端アーム部
4G 下腕部
4H 上腕部
4I 関節
4J 関節
4K 関節
4L ウェブ受け皿
6 プレスローラ
8 ガイドバー
10 サクションボックス
20 スイングカッタ
22 主空圧シリンダ
26 副空圧シリンダ
28 腕状部材
40 ウェブ引張り巻付け機構
42 巻芯位置ズレ対応機構
44 ウェブ先端押え部材
44A コロ
44B 延長部
46 押え部材位置調節機構
46A 主アクチュエータ
46B 台座
46C 副アクチュエータ
46D ウェブ先端押え部材装着部
48 支持体
100 巻取りライン

Claims (12)

  1. 巻芯へのウェブの巻取りを開始する巻取り開始方法であって、
    前記ウェブを前記巻芯に接触させ、
    巻きつけローラによって前記ウェブを前記巻芯に押圧しつつ、前記巻きつけローラを、前記巻芯に巻き取る巻取り方向に沿って前記巻芯の表面を転動させ、前記ウェブの先端部を前記巻芯に巻き掛けるウェブ巻付工程と、
    前記ウェブが巻付けられた巻芯を前記巻取り方向に回転させて巻取りを開始するウェブ巻取り開始工程と、
    を有し、
    前記ウェブ巻付け工程においては、前記巻付けローラから前記ウェブに前記巻取り方向に沿った力を付与しつつ前記巻付けローラを転動させることを特徴とする巻取り開始方法。
  2. ウェブの先端部を上方から垂下させ、略水平に配設された案内バーによって下方から受け、次いで前記案内バーを前記巻芯から遠ざかる方向に移動させて前記ウェブの先端部を払って上方から前記巻芯に接触させ、次いで前記ウェブ巻付け工程において前記ウェブを前記巻芯に巻き付ける請求項1に記載の巻取り開始方法。
  3. 前記ウェブ巻付け工程において、前記ウェブを前記巻付けローラによって前記巻芯における下側の面に押圧して巻付けを開始する請求項1または2に記載の巻取り開始方法。
  4. 前記ウェブ巻付け工程においては、前記巻付けローラが前記巻芯を押圧する押圧力を、前記巻付けローラの前記巻芯に対する相対位置の如何によらずに一定になるように制御する請求項1〜3の何れか1項に記載の巻取り開始方法。
  5. 前記ウェブ巻付け工程で前記ウェブを最初に巻芯に接触させる巻付け開始位置よりも前記巻取り方向に対して後方の部分をウェブ押えローラで前記巻芯に押圧し、次いで前記ウェブの巻付けを開始する請求項1〜4の何れか1項に記載の巻取り開始方法。
  6. 前記ウェブ押えローラでウェブを押圧後、巻芯を所定時間巻取り方向に回転させて前記ウェブを緊張させてから前記ウェブ巻付け工程においてウェブの巻付けを開始する請求項5に記載の巻取り開始方法。
  7. 特定の巻取り方向に回転してウェブを巻き取る巻芯にウェブを巻きつけるウェブ巻付け装置であって、
    ウェブの先端部を下方から受け、次いで前記巻芯から遠ざかる方向に移動して前記ウェブの先端部を払うことにより、前記ウェブの先端部を上方から前記巻芯に接触させる案内バーと、
    前記ウェブを前記巻芯に押圧しつつ、前記巻取り方向に沿って前記巻芯の表面を転動することにより、前記ウェブを前記巻芯に巻き付ける巻付けローラを備え、前記案内バーによって前記ウェブを前記巻芯に接触させた後に、前記巻付けローラを転動させることにより、前記ウェブの先端部を前記巻芯に巻き掛けるウェブ巻付け手段と、
    を有し、
    前記ウェブ巻付け手段は、前記ウェブの前記巻芯への巻付け時において、前記巻付けローラから前記ウェブに前記巻取り方向に沿った力を付与することを特徴とするウェブ巻付け装置。
  8. 略水平に配設された巻芯にウェブを巻き付けるウェブ巻付け装置であって、
    前記案内バーによって前記ウェブを前記巻芯に接触させた後に、前記ウェブ巻付け手段において前記巻芯への前記ウェブの巻付けを行う
    請求項7に記載のウェブ巻付け装置。
  9. 前記ウェブ巻付け手段の備える巻付けローラは、前記ウェブの前記巻芯への巻き付け開始時において、前記ウェブ先端部を前記巻芯における下側の面に押圧される請求項7または8に記載のウェブ巻付け装置。
  10. 前記ウェブ巻付け手段は、前記巻付けローラが前記ウェブを前記巻芯に押圧する押圧力を、前記巻付けローラの前記巻芯に対する相対位置の如何によらずに一定になるように制御可能に形成されてなる請求項7〜9の何れか1項に記載のウェブ巻付け装置。
  11. 巻付けローラが最初にウェブを巻芯に押圧する位置よりも前記ウェブの巻取り方向に対して後方において前記ウェブを前記巻芯に押圧するウェブ押さえローラを有する請求項7〜10の何れか1項に記載のウェブ巻付け装置。
  12. 前記ウェブ押さえローラでウェブを押圧後、巻芯を所定時間巻取り方向に回転させて前記ウェブを緊張させてから巻付けローラで前記ウェブを前記巻芯に巻き付ける請求項11に記載のウェブ巻付け装置。
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