JP4140023B2 - コイル巻取移動巻戻装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱間圧延設備において、圧延材の巻取機と巻戻機と巻取機から巻戻機へコイルを移動する装置に係わり、特にコイルの保熱を考慮したコイル巻取移動巻戻装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
粗圧延後に仕上圧延を行う熱間圧延設備では、図4(A)に模式的に示すように、粗圧延機で30〜50mm厚のバー(圧延材)まで圧延し、次いで仕上圧延機で更に数mm厚のストリップまで圧延する。この場合、粗圧延完了後、仕上圧延が完了するまでの時間が長く、バーの後端が先端に比較して低温になり、均一な仕上圧延が困難になるという問題点があった。
【0003】
そこで、図4(B)に模式的に示すように、粗圧延後のバーをコイル状に巻取り、それを巻戻しながら仕上圧延する方法が既に開示されている(特公昭51−26317号)。この方法により、バー全体の冷却を防止し、かつ粗圧延における後端から仕上圧延するので、バーの先後端の温度差をほぼ同一にすることができる。
【0004】
しかし、この場合でも、幅方向中央部に比較して、コイル端部は冷えやすく、そのため幅方向の温度の均一化が困難になるという問題点があった。そこで、この問題を解決するために、コイルの端面を加熱する方法(特開平7−51726号)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
コイルの巻取りと巻戻しを並行して行い、時間のかかる仕上げ圧延を連続的に行うようにするため、巻取り位置と巻戻し位置とを離しコイルをその間移動する。コイル移動装置として、従来コイルの中心穴にマンドレルやC型のクランプ等を挿入しアームを回動したり、吊り上げたりして移動する装置が用いられていた。しかしこのようなコイル移動装置を用いるとコイル端面を加熱するパネルヒータの設置が困難となり、設置した場合もコイル移動装置との干渉を避けるため開口部が多くなり加熱効率が悪かった。また、マンドレルやC型クランプはコイルに比べ温度が低いためコイル内巻き部を冷やしてしまい、コイルに不均一な温度分布を発生させていた。
【0006】
本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、コイルの巻取り、巻戻し、移動中もコイル幅端面およびコイル内巻き部を支障なく加熱できるコイル巻取移動巻戻装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、圧延材を芯なしでコイル状に巻き取る巻取機と、この巻取機の下流側に設けられ巻き取ったコイルを巻き戻す巻戻機と、前記巻取機と前記巻戻機の間に設けられコイルを移動する移動ロールと、コイルを挟んで巻取機と巻戻機間を移動するコイル移動装置と、を備え、前記コイル移動装置は、固定点を中心に回転し先端に設けたローラでコイルの巻取機側を押さえる巻取機側アームと、固定点を中心に回転し先端に設けたローラでコイルの巻戻機側を押さえる巻戻機側アームと、を有する。
【0008】
巻取機では圧延材をコイルに巻き取る。巻取機で巻き取られたコイルをコイル搬送装置で挟みながら、移動ロールと共同して巻戻機側に移動する。コイル移動の際は、巻取機側アームと巻戻機側アームはともに巻戻機側に回転する。移動したコイルを巻戻機から巻き戻す。
【0009】
請求項2の発明では、前記巻取機から巻戻機の両側にはコイルの移動を案内する案内板が設けられている。
【0010】
コイルは案内板に導かれて巻戻機まで移動するので、巻戻機の位置に適切に移動できる。
【0011】
請求項3の発明では、前記案内板はコイルの幅に合わせてコイル幅方向に移動できるようになっている。
【0012】
圧延材の幅は、例えば600mm〜1900mmと変わるが、この幅に合わせて案内板の幅を移動できるので、圧延材の幅、つまりコイルの幅が変わっても、コイルを巻戻機側に適切に案内できる。
【0013】
請求項4の発明では、前記案内板には加熱装置が設けられコイル端面を加熱するようになっている。
【0014】
案内板に加熱装置を設けることにより、巻取り時、移動時、巻戻し時、コイル端面やコイル内巻き部の冷却を防止できる。本コイル移動装置と移動ロールの場合、コイルの幅より外側に突出した部材がないので、案内板に切り欠き等を設ける必要がなく、加熱装置を均一に配置することができ、均一な加熱ができる。これに対し、マンドレル等を用いてコイルを移動する場合、コイルの幅方向に突出した部材が多く、加熱装置は切れ切れにしか配置できず、均一な加熱ができない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部材には同一の符号を付して使用する。
図1は、本発明のコイル巻取移動巻戻装置の実施形態を示す縦断面図である。図2は図1のX−X矢視図であり、図3は図2のY−Y矢視図である。コイル巻取移動巻戻装置は、搬送ロール2により送られてくる圧延材1を芯なしでコイル3に巻取る巻取機4と、コイル3を巻戻す巻戻機5と、巻取機4と巻戻機5の間に設けられた移動ロール6と、巻取機4で巻き取ったコイル3を挟んで巻戻機5に、移動ロール6とともに移動させるコイル移動装置7と、巻取機4から巻戻機5までのコイル移動経路の両側に設けられた案内板8とを備えている。
【0016】
巻取機4は、圧延材1の先端に巻き癖を付ける3本のロールよりなる曲げロール10、圧延材1をコイル状に巻くように回転する2本のクレードルロール11、巻取るコイル3の端面が同一面となるように圧延材1を案内する巻取り案内板12を備える。
【0017】
巻戻機5は、コイル3を巻取り方向と逆方向に回転して巻戻す2本のクードルロール13よりなる。なお、コイルの巻取り後端をコイル表面から引き離す図示しないコイル口開け機を備える。
【0018】
コイル3の巻取機4と巻戻機5の間には移動ロール6とコイル移動装置7が設けられ巻取機4と巻戻機5の間のコイル3の移動を行う。移動ロール6はそれぞれ回転駆動される3本のロールよりなる。巻取機側の2本は上下にも移動し、巻取機4から巻戻機5へのコイル3の移動を容易にする。
【0019】
コイル移動装置7は、巻取機側アーム14と、巻戻機側アーム15と、支持部材16からなり、巻取機側アーム14は、略「フ」の字型のアーム本体14a、アーム本体14aの先端に設けられた先端ロール14b、付け根部に設けられ支持部材16に回転自在に取付られた回転中心部14c、回転中心部14cの回転軸に接続された回転駆動アーム14d、回転駆動アーム14dを回転駆動する回転駆動シリンダ14eからなる。巻戻機側アーム15も同様に、略「フ」の字型のアーム本体15a、アーム本体15aの先端に設けられた先端ロール15b、付け根部に設けられ支持部材16に回転自在に取付られた回転中心部15c、回転中心部15cの回転軸に接続された回転駆動アーム15d、回転駆動アーム15dを回転駆動する回転駆動シリンダ15eからなる。
【0020】
巻取機4の巻取り案内板12から巻戻機5まで、コイル移動経路の両側に案内板8が設けられている。案内板8は図2に示すように、幅方向移動装置20により、コイル3の幅方向に移動する。圧延材1の幅は、例えば、600〜1900mmの範囲で変化するので、この幅のコイルに対応して案内板8の間隔を調整する。なお、巻取り案内板12にも同様の幅方向移動装置が設けられている。
【0021】
案内板8のコイル側には加熱装置21が埋め込まれ、その前面は案内板8の面より凹んでいる。これによりコイル端面が案内板8に当たっても加熱装置21は損傷を受けない。加熱装置21は図3に示すように、案内板8の全面に配置され、コイル端面を均一に加熱するようになっている。加熱装置21はガスバーナや電気ヒータなどが用いられ、図示しないガス供給装置や電源からガスや電気が供給される。なお、巻取り案内板12にも同様な加熱装置21が設けられている。
【0022】
次に動作について説明する。巻取機4では、圧延材1を曲げロール10でコイル状の巻き癖を付け、クレードルロール11で図1に示すように時計回りに圧延材1を回転させながらコイル3を巻き付けてゆく。コイル3の径に応じて下流側のクレードルロール11を降下させて行くことにより、コイル3は巻取り案内板12により端面を揃えて巻かれてゆく。
【0023】
巻かれたコイル3は移動ロール6とコイル移動装置7により巻戻機5の位置に移動する。移動ロール6の各ロールは回転駆動される。巻取機側の2本のロールは上下に移動しクレードルロール11から巻戻機5に滑らかに移動するようにする。
【0024】
コイル移動装置7は、巻取機側アーム14と巻戻機側アーム15でコイル3を挟み回転駆動シリンダ14e,15eでアーム14,15を回転させ、移動ロール6とともにコイル3を巻取機5の位置に移動する。
【0025】
巻戻機5では、図示しないコイル口開け機でコイル3の最終巻き端をコイル表面から引き出し、クレードルロール13を回転して巻戻してゆく。以上のコイル巻取り、移動、巻戻し中、巻取り案内板12と案内板8の加熱装置21によりコイル端面および内巻き部を加熱し温度低下を防止する。
【0026】
【発明の効果】
上述したように、本発明はコイルを芯なしで巻取り巻戻す巻取機と巻戻機と、両者の間をコイルを移動する移動ロールとコイル移動装置とを設け、巻取機と巻戻機間に案内板を設け、コイルの移動を案内するとともに加熱するので、巻取り、移動、巻戻し、待機中の何れの状態においてもコイルの両幅端面およびコイルの内巻き部を確実に加熱することができる。またコイル移動装置は従来のマンドレルを挿入して移動する装置に比べて構造が簡単であり、かつマンドレルを挿入しないのでそれによるコイル内巻き部の温度低下もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す全体縦断面図である。
【図2】図1のX−X矢視図である。
【図3】図2のY−Y矢視図である。
【図4】従来の熱間圧延設備の説明図である。
【符号の説明】
1 圧延材
2 搬送ロール
3 コイル
4 巻取機
5 巻戻機
6 移動ロール
7 コイル移動装置
8 案内板
10 曲げロール
11,13 クレードルロール
12 巻取り案内板
14 巻取機側アーム
15 巻戻機側アーム
14a,15a アーム本体
14b,15b 先端ロール
14c,15c 回転中心部
14d,15d 回転駆動アーム
14e,15e 回転駆動シリンダ
16 支持部材
20 幅方向移動装置
21 加熱装置
Claims (4)
- 圧延材を芯なしでコイル状に巻き取る巻取機と、この巻取機の下流側に設けられ巻き取ったコイルを巻き戻す巻戻機と、前記巻取機と前記巻戻機の間に設けられコイルを移動する移動ロールと、コイルを挟んで巻取機と巻戻機間を移動するコイル移動装置と、を備え、前記コイル移動装置は、固定点を中心に回転し先端に設けたローラでコイルの巻取機側を押さえる巻取機側アームと、固定点を中心に回転し先端に設けたローラでコイルの巻戻機側を押さえる巻戻機側アームと、を有することを特徴とするコイル巻取移動巻戻装置。
- 前記巻取機から巻戻機の両側にはコイルの移動を案内する案内板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコイル巻取移動巻戻装置。
- 前記案内板はコイルの幅に合わせてコイル幅方向に移動できるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のコイル巻取移動巻戻装置。
- 前記案内板には加熱装置が設けられコイル端面を加熱するようになっていることを特徴とする請求項2または3に記載のコイル巻取移動巻戻装置。
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