JP3741058B2 - 取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、構成要素間を着脱可能にして取り付ける取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、上吊式開閉装置としての上吊引戸では、構成要素の一方である上枠内に、構成要素の他方である引戸機構および開閉体としての引戸本体が取り付けられている。引戸機構は、水平なレールと、このレールに沿って水平移動可能に支持される支持部材とを有している。引戸本体は、支持部材に取り付けられる。
【0003】
従来、上記各構成要素間を取り付ける取り付け構造は、引戸機構を上枠に複数箇所でネジ止めし、その後、引戸機構の支持部材に引戸本体を複数箇所でネジ止めしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の取付構造では、複数箇所のネジ止めによる取り付けのため、取り付け作業に手間がかかり、また、メンテナンスや各構成要素の交換時の取り外し作業にも手間がかかっていた。
【0005】
特に、上吊引戸は、上側にて行う作業が多く、且つ、各構成要素を支えながらの作業となるために作業に手間がかかっていた。
【0006】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、各構成要素間の着脱作業の作業性を向上することができる取付構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1記載の取付構造は、
開口部を開閉する開閉体としての上吊式引戸の引戸本体4を移動可能にして吊り下げ支持する駆動ユニットとしてのガイドレール13、および前記駆動ユニットとしてのガイドレール13を固定する固定体を有する上吊引戸1としての上吊式開閉装置と、
前記ガイドレール13あるいは前記固定体の何れか一方に長手方向に沿って複数併設され、大径穴と小径穴とが連通された取付穴部25と、
前記ガイドレール13あるいは前記固定体の何れか他方に前記各取付穴部25に対応して複数設けられ、前記小径穴に挿通される柱部26aの端部に、前記大径穴に挿通されるとともに前記小径穴に係止される頭部26bを有し、また、前記柱部26aの前記頭部26bと相反する側の端部に板状の係止部26cを有し、該係止部26cには先端を頭部26b側に立ち上げてなるバネ材26dが設けられた係止部材26と、
前記ガイドレール13あるいは前記固定体の何れか他方に設けられ、前記係止部26cを挿通係止して前記柱部26aおよび頭部26bを表出させる長手状の溝部27と、
前記係止部26cを前記溝部27に対して固定する固定手段と、
を備え、前記各取付穴部25に前記各係止部材26を係止して前記ガイドレール13を前記固定体に取り付け、互いに取り付けられた前記ガイドレール13と前記固定体との間に前記バネ材26dが介在されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の取付構造は、請求項1記載の取付構造において、前記固定手段は、前記係止部26cを挟むように前記溝部27に螺着される少なくとも二つの固定ネジ28からなることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の取付構造は、請求項1記載の取付構造において、前記溝部27は、前記係止部26cを挿通係止する鍔部27aを対向して配しており、前記固定手段は、前記鍔部27aの一部をかしめるようにして形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の取付構造は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の上吊引戸の取付構造において、前記ガイドレール13が前記引戸本体4の閉鎖側に下り傾斜して取り付けられ、前記取付穴部25の大径穴25aが傾斜の上流側に設けられ、小径穴25bが傾斜の下流側に設けられていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の取付構造が採用された上吊式開閉装置である上吊引戸を示す斜視図、図2は取付構造を示す図1中のA−A線拡大断面図、図3は図2中のB−B線一部断面図、図4は取付構造を示す分解斜視図、図5(a)(b)は固定手段を示す図である。
【0014】
最初に、本発明の取付構造が採用された上吊引戸1について説明する。
図1に示すように、上吊引戸1は、開閉装置の一種であり、開口部2を開閉するため、開口部2の開口上縁2aに配される固定体としての枠体の一部を構成する上枠3に、開閉体としての板状の引戸本体4を吊り下げてなる。引戸本体4は、上枠3に沿って図1に示す矢印方向に水平移動する。引戸本体4は、上記移動に伴い、戸先が開口部2の開口側縁2bに設けられた縦枠5aに当接して閉鎖状態となり、戸尻が建物壁部に設けられた縦枠5bに当接して図1に示す開放状態となる。また、引戸本体4の戸先側には、把手6が設けられている。なお、図1で示す上吊引戸1は、引戸本体4が表出された片引きの構成であるが、その他、引戸本体4を不図示の戸袋に収納できる構成や、引き分けの構成のものもある。上述した上吊引戸1によれば、床面にレールがないため、出入りの際の躓きがなく、且つ、車椅子やストレッチャーなどの通過をスムーズに行うことが可能である。
【0015】
また、上述の上吊引戸1は、引戸本体4を吊り下げる上枠3に引戸本体4を吊り下げ、且つ、水平移動させるための機構が収納されている。この機構には、自動開閉型や、手動開閉型がある。また、手動開閉型には、自閉機構や、閉じ始めや閉じきる手前でゆっくり閉じる機構などがある。本実施の形態では、自動開閉型の一つであるリニアモータ駆動を一例としている。
【0016】
図2に示すように、上枠3は、建物躯体の開口上縁2aにネジなどで固定され開口部2の幅方向にわたって長尺に形成され、固定枠10と、カバー11とからなる。固定枠10は、主に開口上縁2aに固定される垂直板10aと、上枠3の上面を構成する水平板10bを有して、上枠3の下側および正面側を開放している。カバー11は、固定枠10の正面側を閉塞する板体であり、固定枠10に着脱可能にして取り付けられて、上枠3の下側のみを開放している。また、固定枠10内には、垂直板10aに平行する取付板12aと、水平板10bに平行する取付板12bとにより、固定枠10の長手方向に沿って長手状の枠体の一部を構成する内枠12をなす。なお、内枠12は、取付板12a,12bが一体の板金で構成されていてもよい。
【0017】
内枠12には、ガイドレール13が取り付けられている。ガイドレール13は、非磁性材質となるようにアルミ型材からなり、上枠3に沿って長手状に形成されている。ガイドレール13は、下側に開口する断面略コ字状をなしている。ガイドレール13の内部奥方(上方)には、長手方向に沿うようにして対向する各凹溝13aが形成されている。各凹溝13a間には、長手状のベース板14が挿通して取り付けられている。このベース板14の下面には、駆動機構をなすコイル15がベース板14の長手方向に沿って所定間隔で複数設けられている。このコイル15は、不図示の駆動回路に接続されている。
【0018】
ガイドレール13の開口内壁には、長手方向に沿うようにして対向する各レール部13bが形成されている。各レール部13bは、ガイドレールの内方に延設されて、上下に対向する上支持片と下支持片とを有している。上支持片と下支持片の対向面は凹状に湾曲形成されている。そして各レール部13bの上下支持片の間には、それぞれ周面が凸状に湾曲形成されたローラ16が長手方向に転動可能にして設けられている。対向する各ローラ16は、回転軸17の各端部に回転可能にして支持されている。回転軸17は、吊下部材18に固定されている。この吊下部材18には、上記回転軸17およびローラ16が複数設けられている。吊下部材18は、各ローラ16が各レール部13bに設けられることにより、各ローラ16がレール部13bを転動することでガイドレール13内にて長手方向に移動可能にして配される。
【0019】
吊下部材18は、非磁性材質となるようにアルミ型材からなり、断面略T字状に形成され上枠3に沿って長手状に形成されている。吊下部材18は、その上端がガイドレール13の内部奥方(上方)に至り、下端がガイドレール13の開口より鉛直方向に延出するように配置される。吊下部材18の上端には、長手方向に沿うようにして開口幅狭めるように対向する各鍔片19aを有した保持溝19が形成されている。保持溝19には、長手状のヨーク板20が各鍔片19aによって保持されながら挿通して取り付けられている。このヨーク板20は、鉄などの磁性体からなり、その上面の長手方向に沿って、例えばネオジウムあるいはフェライトなどからなる磁石21が磁着されている。この磁石21は、上述のコイル15に対し、所定のエアギャップを隔てて対向配置される。
【0020】
吊下部材18の下端には、ブラケット22を介して引戸本体4の上端が取り付けられている。このブラケット22は、引戸本体4の幅長に応じて少なくとも左右側端縁近傍の二箇所に配設され、水平板22aに垂直な固定片22bを有してなる。そして、ブラケット22は、水平板22aが引戸本体4の上端にネジなどの固定具で固定され、吊下部材18の下端を各固定辺片22bにボルトなどの固定支持手段による固定、あるいは各種係止支持手段(不図示)による係止などにより、吊下部材18と引戸本体4とを連結する。
【0021】
そして、不図示の駆動回路によってコイル15が通電駆動されると、磁石21を有した吊下部材18がガイドレール13のレール部13bに沿って水平移動することにより引戸本体4が図1の矢印方向に水平移動する。このように、ガイドレール13は、引戸本体4を吊り下げ、且つ、引戸本体4を水平移動させる駆動機構を共に備えた駆動ユニットをなしている。この駆動ユニットは、少なくとも引戸本体4を吊り下げて移動可能に支持する構成であればよい。
【0022】
なお、図示しないが、引戸本体4の戸先側の板面や、建物躯体側の開口部2の近傍の壁面に、シートスイッチなどが設けられたり、引戸本体4の近傍(例えば天井など)に光学式などの人体検知センサが設けられることにより、引戸本体4の開閉駆動の開始および停止などが行われる。
【0023】
また、上述の上吊引戸1は、リニアモータ駆動の駆動機構を有した自動開閉型の一つを一例としているが、他の駆動機構(例えばギヤ駆動あるいはベルト駆動など)を有した自動開閉型の場合には、ガイドレール13にその駆動機構がユニット化される。また、手動開閉型には、コイル15および磁石21などの構成が無く、あるいは、その代わりに自閉機構(バネ機構など)や、閉じ始めや閉じきる手前でゆっくり閉じる機構(油圧機構など)がガイドレール13にユニット化される。
【0024】
以下、上述した上吊引戸1における取付構造を説明する。
図2乃至図4に示すように、内枠12の取付板12bには、取付穴部25が穿設されている。取付穴部25は、円形の大径穴25aと小径穴25bとが連通して、いわゆるダルマ形穴をなしている。取付穴部25は、取付板12bの長手方向に沿って複数併設され、且つ、大径穴25aと小径穴25bが連通する方向をそれぞれ同方向に向けて設けられている。図4に示すように、本実施の形態では、大径穴25aと小径穴25bが連通する方向を、取付板12bの長手方向に向けて設けているが、この長手方向に直交あるいは斜めに交わる方向であってもよい。なお、本実施の形態では、取付穴部25が設けられた取付板12bを構成要素の一方とする。
【0025】
ガイドレール13の上面には、係止手段としての係止部材26が配設されている。係止部材26は、小径穴25bに挿通される径の円柱状の柱部26aの端部に、大径穴25aに挿通されて小径穴25bに係止される円板状の頭部26bを有している。また、柱部26aの頭部26bと相反する側の端部には、板状の係止部26cが設けられている。係止部26cには、先端を頭部26b側に立ち上げてなる弾性部材としてのバネ材26dが設けられている。
【0026】
ガイドレール13の上面には、その長手方向に沿って溝部27が設けられている。溝部27は、係止部材26の係止部26cを挿通係止する鍔片27aを対向して配している。溝部27は、係止部26cを挿通係止した際、各鍔片27aの間から柱部26a,頭部26b,バネ片26dを表出させる。即ち、柱部26aとバネ片26dは、各鍔片27aの間隔よりも小なる幅である。
【0027】
また、溝部27に挿通係止された係止部材26は、固定手段によって溝部に対して固定される。図5(a)に示すように、固定手段は、溝部27に螺着される固定ネジ28からなる。この場合、少なくとも二つの固定ネジ28を溝部27に対して螺着させて係止部26cを挟むことにより係止部材26を溝部27の長手方向に移動しないように固定する。
【0028】
図5(b)に示すように、固定手段は、鍔部27aの一部をかしめるようにした固定片29として構成されていてもよい。この場合、固定片29は、切欠き29aによって各鍔部27aの一部が片状に形成され、溝部27の内側に向けてかしめた間に係止部26cを挟むことにより係止部材26を溝部27の長手方向に移動しないように固定する。なお、固定片29は、図5(b)では、対向する各鍔片27aに対向して係止部26cを挟む位置に二箇所ずつ計四箇所に設けているが、係止部材26を溝部27の長手方向に移動しないように固定することができれば、一方の鍔片27aの係止部26cを挟む位置に二箇所、あるいは、各鍔片27aの対向しない係止部26cを挟む位置にそれぞれ一つずつ計二箇所設けられていてもよい。
【0029】
上記の如く、ガイドレール13に固定される係止部材26は、取付板12bの長手方向に沿って複数併設された取付穴部25の位置に対応して複数設けられる。また、係止部材26は、上述のように溝部27に係止部26cを別体で挿通係止する構成の他、例えば、柱部26aをガイドレール13側に溶接、ネジ込みなどにより一体に固定する構成であってもよい。なお、本実施の形態では、係止部材26が設けられたガイドレール13を構成要素の他方とする。
【0030】
そして、内枠12の取付板12bに設けられた取付穴部25の大径穴25aに対し、ガイドレール13に設けられた係止部材26の頭部26bを挿通し、柱部26aを小径穴25b側にスライドさせる。これにより、頭部26bが小径穴25bに係止されて構成要素の一方である取付板12bに、構成要素の他方であるガイドレール13が取り付けられる。その後、ガイドレール13の一部を内枠12の取付板12aに固定具であるネジ30で固定すれば、ガイドレール13が内枠12に固定される。なお、ガイドレール13のネジ30による固定は、取付板12b側であってもよい。このネジ30は、係止部材26が取付穴部25に対して移動しないように規制するものであり、最低一箇所に設ければよい。
【0031】
なお、取付穴部25に関し、大径穴25aおよび小径穴25bが円形でなく、大径穴25aが係止部材26の頭部26bを通し、小径穴25bが柱部26aを通して、頭部26bが小径穴25bに通らない構成や形状であればよい。また、係止部材26に関し、柱部26aが円柱状でなく、頭部26bが円板状でなく、頭部26bが大径穴25aに通って小径穴25bに通らず、柱部26aが小径穴25bに通る構成や形状であればよい。
【0032】
また、頭部26bが小径穴25bに係止されて、取付板12bにガイドレール13が取り付けられた際、バネ片26dが取付板12bの面に接触し、取付板12bとガイドレール13との間にバネ片26dが介在される。なお、上述の構成では、弾性部材としてバネ片26dを採用しているが、この弾性部材はゴム材など弾性を有するものであれば限定はない。また、弾性部材は、係止部材26に設けられているが、互いに取り付けられる間に介在されればよく、ガイドレール13の上面、あるいは、取付板12bの下面に設けられていてもよい。
【0033】
したがって、このように構成された取付構造では、取付穴部25に係止部材26を係止するだけで、構成要素の一方である取付板12bに、構成要素の他方であるガイドレール13を取り付けることが可能である。これにより、着脱が容易となり作業性を向上することができる。特に、ガイドレール13が壁内にも収納される開閉装置の場合では、従来の如くガイドレール13をネジ止するための工具がネジに届かないおそれがあるが、上記構成によればそのような不都合を無くすことができる。
【0034】
また、互いに取り付けられた取付板12bとガイドレール13との間に弾性部材であるバネ片26dが介在されることにより、その弾性力により取り付け保持がより確実となり、引戸本体4が移動する際の振動が吸収されて振動音を低減することができる。なお、弾性部材であるバネ片26dは、取付板12bとガイドレール13との間に隙間が生じない寸法精度となるように柱部26aの長さが設計されていれば、必ずしも要することはない。この場合に対応するため、バネ片26dが適宜取り外し可能とされていることが好ましい。
【0035】
また、係止部材26が、ガイドレール13の溝部27に挿通して設ける構成により、取付構造自体の施工が容易である。
【0036】
ところで、上述した実施の形態では、内枠12の取付板12bに取付穴部25を設けてガイドレール13の上面に係止部材26を設けているが、内枠の取付板12aに取付穴部25を設けて対向するガイドレール13の側面に係止部材26を設けてもよい。また、上述した実施の形態では、取付穴部25を設ける構成要素の一方を内枠12側として係止部材26を設ける構成要素の他方をガイドレール13としているが、逆に構成要素の一方をガイドレール13として構成要素の他方を内枠12としてもよい。
【0037】
また、上述した取付構造は、内枠12とガイドレール13との取り付けの他、吊下部材18と引戸本体4との取り付けに採用してもよい。
【0038】
また、上述した取付構造は、上吊式開閉装置である上吊引戸1に採用した例であるが、その他、例えば、スライディングウォールあるいはシャッターのガイドレールや枠部材などを建物側に取り付ける場合など、他の上吊式開閉装置あるいは上吊式でない開閉装置の枠部材やレール部材の取付構造などに採用してもよい。
【0039】
なお、上述した実施の形態では、上吊引戸のガイドレール13が水平に取り付けられる上吊式開閉装置を図示して説明したが、例えば、引戸本体4の閉鎖側に下り傾斜するなどガイドレール13が傾斜して取り付けられていてもよい。この場合、取付穴部25の、大径穴25aが傾斜の上流側に設けられて、小径穴25bが傾斜の下流側に設けられていることが好ましい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による取付構造は、大径穴に係止手段の頭部を挿通し、柱部を小径穴側にスライドさせることにより、頭部が小径穴に係止されて構成要素の一方に、構成要素の他方が取り付けられる。これにより、着脱が容易となり作業性を向上することができる。
【0041】
また、互いに取り付けられた構成要素の一方と構成要素の他方との間に、弾性部材が介在されていることにより、その弾性力によって取り付け保持がより確実となり、各構成要素間の振動が吸収されて振動音を低減することができる。
【0042】
また、係止手段の係止部を構成要素の他方に設けられた長手状の溝部に係止して、固定手段によって係止部を溝部に対して固定するため、取付構造自体を容易に施工することができる。
【0043】
また、開口部を開閉する開閉体を移動可能にして吊り下げ支持する駆動ユニット、および前記駆動ユニットを固定する固定体を有する上吊式開閉装置では、駆動ユニットを固定体に対して容易に着脱することができ作業性が向上する。また、駆動ユニットと固定体との間に弾性部材が介在されていれば、その弾性力により取り付け保持がより確実となり、開閉体の移動に際する振動を吸収して振動音を低減することができる。また、係止手段を長手方向に沿った溝部に挿通して固定する構成とすれば取付構造自体の施工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付構造が採用された上吊引戸を示す斜視図。
【図2】取付構造を示す図1中のA−A線拡大断面図。
【図3】図2中のB−B線一部断面図。
【図4】取付構造を示す分解斜視図。
【図5】(a)固定手段を示す断面図。
(b)別の固定手段を示す斜視図。
【符号の説明】
12…内枠(固定体)、13…ガイドレール(駆動ユニット)、25…取付穴部、25a…大径穴、25b…小径穴、26…係止部材(係止手段)、26a…柱部、26b…頭部、26c…係止部、26d…バネ片(弾性部材)、27…溝部、28…固定ネジ(固定手段)、29…固定片(固定手段)。
Claims (4)
- 開口部を開閉する開閉体としての上吊式引戸の引戸本体(4)を移動可能にして吊り下げ支持する駆動ユニットとしてのガイドレール(13)、および前記駆動ユニットとしてのガイドレール(13)を固定する固定体を有する上吊引戸(1)としての上吊式開閉装置と、
前記ガイドレール(13)あるいは前記固定体の何れか一方に長手方向に沿って複数併設され、大径穴と小径穴とが連通された取付穴部(25)と、
前記ガイドレール(13)あるいは前記固定体の何れか他方に前記各取付穴部(25)に対応して複数設けられ、前記小径穴に挿通される柱部(26a)の端部に、前記大径穴に挿通されるとともに前記小径穴に係止される頭部(26b)を有し、また、前記柱部(26a)の前記頭部(26b)と相反する側の端部に板状の係止部(26c)を有し、該係止部(26c)には先端を頭部(26b)側に立ち上げてなるバネ材(26d)が設けられた係止部材(26)と、
前記ガイドレール(13)あるいは前記固定体の何れか他方に設けられ、前記係止部(26c)を挿通係止して前記柱部(26a)および頭部(26b)を表出させる長手状の溝部(27)と、
前記係止部(26c)を前記溝部(27)に対して固定する固定手段と、
を備え、前記各取付穴部(25)に前記各係止部材(26)を係止して前記ガイドレール(13)を前記固定体に取り付け、互いに取り付けられた前記ガイドレール(13)と前記固定体との間に前記バネ材(26d)が介在されていることを特徴とする上吊引戸の取付構造。 - 前記固定手段は、前記係止部(26c)を挟むように前記溝部(27)に螺着される少なくとも二つの固定ネジ(28)からなることを特徴とする請求項1に記載の上吊引戸の取付構造。
- 前記溝部(27)は、前記係止部(26c)を挿通係止する鍔部(27a)を対向して配しており、前記固定手段は、前記鍔部(27a)の一部をかしめるようにして形成したことを特徴とする請求項1に記載の上吊引戸の取付構造。
- 前記ガイドレール(13)が前記引戸本体(4)の閉鎖側に下り傾斜して取り付けられ、前記取付穴部(25)の大径穴(25a)が傾斜の上流側に設けられ、小径穴(25b)が傾斜の下流側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の上吊引戸の取付構造。
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