JP2003219628A - リニアモータ式開閉装置 - Google Patents

リニアモータ式開閉装置

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JP2003219628A
JP2003219628A JP2002013123A JP2002013123A JP2003219628A JP 2003219628 A JP2003219628 A JP 2003219628A JP 2002013123 A JP2002013123 A JP 2002013123A JP 2002013123 A JP2002013123 A JP 2002013123A JP 2003219628 A JP2003219628 A JP 2003219628A
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magnet
coil
opening
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sliding door
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Masakazu Takeshita
真和 竹下
Toru Ueda
徹 上田
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Bunka Shutter Co Ltd
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Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルと磁石との吸着を防ぐ。 【解決手段】 建物躯体側に設けられてコイル15が取
り付けられる長手状のガイドレール13と、引戸本体4
側に設けられて磁石21が取り付けられるとともにガイ
ドレール13の長手方向に沿って移動可能とされる吊下
部材18とからなるリニアモータ式開閉装置であって、
吊下部材18に突片23を設け、ガイドレール13に突
片23と対向する突起部24(凸状24a)を設けて、
吊下部材18の位置を規制してコイル15と磁石21と
の間の最大近接部分に常にクリアランスCを維持する規
制手段をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータ式の
電動機構により引戸などの開閉体を開閉するリニアモー
タ式開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物躯体の屋内などに配置される引戸な
どの開閉体の構成において、開口部の上枠にガイドレー
ルを設け、このガイドレールに対して引戸本体が吊下状
態とされる上吊方式の開閉装置がある。この上吊方式の
引戸は、床面にレールを敷設せずに構成でき、出入りの
際に躓くことがなく、車椅子やストレッチャーなどの通
過をスムーズに行え、病院施設や社会福祉施設,教育施
設さらに近年では一般住居などに設けられ、上下にレー
ルを備えた一般的な引戸に換えて採用されている。
【0003】このような上吊方式の引戸としては、手動
で開閉を行う手動タイプと、閉鎖時のみ自動となる半自
動タイプ、開閉を電動で行う全自動タイプとがある。こ
れらのうち電動で引戸を開閉動作させる全自動タイプで
は、その開閉駆動を行う駆動機構として種々の構成があ
るが、近年では、引戸本体の開閉移動をスムーズに行
え、複雑な機構を採らずに簡素な構成で実現でき、騒音
の発生が小さいリニアモータを採用した構成が採用され
ている。
【0004】このリニアモータ駆動構造は、例えば、引
戸本体の上縁に磁石が配設され、建物躯体側の上枠にコ
イルを配列させて設ける構成とされ、コイルへの通電を
制御することで、磁石側である引戸が開閉移動を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のリニアモータ式開閉装置では、コイルと磁石と
は、所定のエアギャップを有した状態で対向配置される
ことでリニアモータとして構成される。このエアギャッ
プは、約0.5mm〜1.5mmと微小であるため、施
工時や、引戸本体が持ち上がった際に、磁石の持つ磁力
によってコイルと吸着して離れなくなり、引戸本体の開
閉移動が行えなくなったり、コイルが断線して破損して
しまうおそれがある。
【0006】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、コイルと磁石との吸着を防ぐことができるリニアモ
ータ式開閉装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による請求項1記載のリニアモータ式開閉装置
は、建物躯体側と開閉体側にてコイルと磁石とが所定の
エアギャップを隔てて対向配置されたリニアモータ式開
閉装置において、前記開閉体の前記エアギャップを狭め
る移動を規制して前記コイルと前記磁石との間の最大近
接部分に常にクリアランスを維持することを特徴とす
る。
【0008】請求項2記載のリニアモータ式開閉装置
は、建物躯体側と開閉体側にてコイルと磁石とが所定の
エアギャップを隔てて対向配置されたリニアモータ式開
閉装置において、前記建物躯体側に設けられて前記コイ
ルあるいは前記磁石の何れか一方が取り付けられる長手
状のガイドレールと、前記開閉体側に設けられて前記コ
イルあるいは前記磁石の何れか他方が取り付けられると
ともに、前記ガイドレールの長手方向に沿って移動可能
とされる移動部材と、前記ガイドレール側と前記移動部
材側とにそれぞれ対向して設けられ、前記コイルと前記
磁石との間の最大近接部分に常にクリアランスを維持す
るように前記移動部材の位置を規制する規制手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0009】請求項3記載のリニアモータ式開閉装置
は、請求項2記載のリニアモータ式開閉装置において、
前記規制手段が、前記ガイドレールの長手方向に沿う凸
状を有し、前記開閉体の前記エアギャップを狭める移動
がされた際に、該凸状を以て前記ガイドレールと前記移
動部材との間を線接触とすることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明のリニアモ
ータ式開閉装置としての上吊引戸を示す斜視図、図2は
図1中のA−A線拡大断面図、図3(a)(b)は図2
中の要部拡大図である。
【0011】最初に、本発明のリニアモータ式開閉装置
の一例である上吊引戸1について説明する。図1に示す
ように、上吊引戸1は、開口部2を開閉するため、開口
部2の開口上縁2aに設けられた枠体の一部を構成する
上枠3に、板状の引戸本体4(開閉体)を吊り下げてな
る。引戸本体4は、上枠3に沿って図1に示す矢印方向
に水平移動する。引戸本体4は、上記移動に伴い、戸先
が開口部2の開口側縁2bに設けられた縦枠5aに当接
して閉鎖状態となり、戸尻が建物壁部に設けられた縦枠
5bに当接して図1に示す開放状態となる。また、引戸
本体4の戸先側には、把手6が設けられている。なお、
図1で示す上吊引戸1は、引戸本体4が表出された片引
きの構成であるが、その他、引戸本体4を不図示の戸袋
に収納できる構成や、引き分けの構成のものなどもあ
る。上述した上吊引戸1によれば、床面にレールがない
ため、出入りの際の躓きがなく、且つ、車椅子やストレ
ッチャーなどの通過をスムーズに行うことが可能であ
る。
【0012】図2に示すように、上枠3は、建物躯体の
開口上縁2aにネジなどで固定され開口部2の幅方向に
わたって長尺に形成され、固定枠10と、カバー11と
からなる。固定枠10は、主に開口上縁2aに固定され
る垂直板10aと、上枠3の上面を構成する水平板10
bを有して、上枠3の下側および正面側を開放してい
る。カバー11は、固定枠10の正面側を閉塞する板体
であり、固定枠10に着脱可能にして取り付けられて、
上枠3の下側のみを開放する。また、固定枠10内に
は、垂直板10aおよび水平板10bにそれぞれ平行し
て固定枠10の長手方向に沿う断面略L字状の内枠12
が設けられている。なお、上枠3および内枠12は、好
ましくは鋼板より構成される。
【0013】内枠12には、ガイドレール13が取り付
けられている。ガイドレール13は、非磁性材質となる
ようにアルミ型材からなり、上枠3に沿って長手状に形
成されている。ガイドレール13は、下側に開口する断
面略コ字状をなしている。ガイドレール13の内部奥方
(上方)には、長手方向に沿うようにして対向する各凹
溝13aが形成されている。各凹溝13a間には、長手
状のベース板14が挿通して取り付けられている。この
ベース板14の下面には、駆動機構をなすコイル15が
ベース板14の長手方向に沿って所定間隔で複数設けら
れている。このコイル15は、不図示の駆動回路に接続
されている。
【0014】ガイドレール13の開口内壁には、長手方
向に沿うようにして対向する各レール部13bが形成さ
れている。各レール部13bは、ガイドレール13の内
方にそれぞれ屈曲され、その先端が断面略蒲鉾状に形成
されている。各レール部13bには、それぞれ周面が凹
状とされたローラ16が長手方向に転動可能にして設け
られている。対向する各ローラ16は、回転軸17の各
端部に回転可能にして支持されている。回転軸17は、
移動部材としての吊下部材18に固定されている。この
吊下部材18には、上記回転軸17およびローラ16が
複数設けられている。吊下部材18は、各ローラ16が
各レール部13bに設けられることにより、各ローラ1
6がレール部13bを転動することでガイドレール13
内にて長手方向に移動可能にして配される。
【0015】吊下部材18は、非磁性材質となるように
アルミ型材からなり、断面略T字状に形成され上枠3に
沿って長手状に形成されている。吊下部材18は、その
上端がガイドレール13の内部奥方(上方)に至り、下
端がガイドレール13の開口より鉛直方向に延出するよ
うに配置される。吊下部材18の上端には、長手方向に
沿うようにして開口幅を狭めるように対向する各鍔片1
9aを有した保持溝19が形成されている。保持溝19
には、長手状のヨーク板20が各鍔片19aによって保
持されながら挿通して取り付けられている。このヨーク
板20は、鉄などの磁性体からなり、その上面の長手方
向に沿って、例えばネオジウムあるいはフェライトなど
からなる磁石21が磁着されている。この磁石21は、
上述のコイル15に対し、所定のエアギャップを隔てて
対向配置される。
【0016】吊下部材18の下端には、ブラケット22
を介して引戸本体4の上端が取り付けられている。この
ブラケット22は、引戸本体4の幅長に応じて少なくと
も左右側端縁近傍の二箇所に配設され、水平板22aに
垂直な固定片22bを有してなる。そして、ブラケット
22は、水平板22aが引戸本体4の上端にネジなどの
固定具で固定され、吊下部材18の下端を固定片22b
にボルトなどの固定手段による固定あるいは係止手段に
よる係止などにより、吊下部材18と引戸本体4とを連
結する。
【0017】そして、不図示の駆動回路によってコイル
15に通電されると、磁石21を有した吊下部材18が
ガイドレール13のレール部13bに沿って水平移動す
ることにより引戸本体4が図1の矢印方向に水平移動す
る。このように、ガイドレール13は、引戸本体4を吊
り下げ、且つ、引戸本体4を水平移動させる駆動機構を
共に備えた駆動ユニットをなしている。
【0018】なお、図示しないが、引戸本体4の戸先側
の板面や戸先側の縦枠5aあるいは建物躯体側の開口部
2の近傍の壁面に、シートスイッチなどが設けられた
り、引戸本体4の近傍(例えば天井など)に光学式など
の人体検知センサが設けられることにより、引戸本体4
の開閉駆動の開始および停止などが行われる。
【0019】図2に示すように、上記構成において、吊
下部材18の上端には、各鍔片19aと相反する方向に
延設された規制手段としての突片23がそれぞれ設けら
れている。各突片23は、吊下部材18の長手方向に沿
って長手状に形成されている。また、ガイドレール13
の内部奥保(上方)であって、凹溝13aの手前(下)
側には、各突片23と上下に対向する規制手段としての
突起部24がそれぞれ設けられている。各突起部24
は、ガイドレール13の長手方向に沿って長手状に形成
されている。各突起部24には、突片23と対向する側
に断面略半円形の凸状24aがそれぞれ形成されてい
る。凸状24aは、突起部24とともにガイドレール1
3の長手方向に沿って長手状に形成されている。なお、
突起部24は、ガイドレール13の内側に設けられた段
部として形成されていてもよい。
【0020】図3(a)に示すように、各突片23と各
凸状24aとは、吊下部材18に引戸本体4が取り付け
られている状態では、引戸本体4の自重によってローラ
16がレール部13bに乗ることで互いに接触すること
がない。この状態において、コイル15と磁石21との
間には、所定のエアギャップrが保たれる。このエアギ
ャップrは、コイル15の通電駆動によって引戸本体4
を移動させるための所望の推力(トルク)を得るもので
ある。この推力は、「推力=電流×磁束(磁力)×コイ
ル長さ」の式から得られる。また、推力は、コイル15
と磁石21との間のエアギャップrの二乗に逆比例する
ものであり、「推力=k(比例定数)×1/r2 」の式
から得られる。これにより、エアギャップrは約0.5
mm〜1.5mmが好ましい。すなわち、吊下部材18
に引戸本体4が取り付けられている状態では、コイル1
5と磁石21との間に約0.5mm〜1.5mmのエア
ギャップrが保たれることとなる。
【0021】また、コイル15と磁石21とは、常に磁
石21の持つ磁力によって互いに吸引されている。これ
により、例えば吊下部材18に引戸本体4を取り付ける
前の施工時や、引戸本体4が何らかの外力によって持ち
上げられた場合では、コイル15と磁石21とが吸着す
ることが考えられる。しかしながら、上記構成では、図
3(b)に示すように、各突片23と凸状24aとが接
触することにより、コイル15と磁石21との間の最大
近接部分にクリアランスC(隙間)を維持して、コイル
15と磁石21との吸着を防ぐ。このように、突片23
と突起部24(凸状24a)は、コイル15と磁石21
との吸着を防止するために、コイル15と磁石21との
間の最大近接部分にクリアランスCを維持するように吊
下部材18の位置を規制する規制手段をなす。
【0022】したがって、このように構成されたリニア
モータ式開閉装置によれば、規制手段を備えたことによ
り、引戸本体4(吊下部材18)のエアギャップrを狭
める移動が規制されるので、コイル15と磁石21との
間の最大近接部分に常にクリアランスCが維持されて、
コイル15と磁石21との吸着を防ぐことが可能とな
る。
【0023】また、規制手段の構成として上記突片23
と突起部24のみの構成でもよいが、断面略半円形の凸
状24aを設けたことにより、開閉体である引戸本体4
がエアギャップrを狭める移動がされた際に、突片23
と凸状24aとがガイドレール13および吊下部材18
の長手方向に沿って線接触となるため、コイル15と磁
石21との吸着力を長手方向に分散させてコイル15と
磁石21との間の最大近接部分のクリアランスCを適宜
維持することが可能である。なお、凸状24aは、突片
23側に設けられていてもよく、また突片23と突起部
24との両方に設けられていてもよい。
【0024】なお、上述した凸状24aは、ガイドレー
ル13の長手方向に沿って断面略半円形とされて、引戸
本体4がエアギャップrを狭める移動がされた際に、ガ
イドレール13および吊下部材18の長手方向に沿って
線接触するが、この構成に限らない。例えば、凸状24
aが、ガイドレール13の長手方向に沿って平坦な凸面
を有し、引戸本体4がエアギャップrを狭める移動がさ
れた際に、ガイドレール13および吊下部材18の長手
方向に沿って面接触してもよい。あるいは、凸状24a
が、ガイドレール13の長手方向に沿って複数設けられ
て、断面略半円形または平坦な凸面を有し、引戸本体4
がエアギャップrを狭める移動がされた際に、ガイドレ
ール13および吊下部材18の長手方向に沿って点接触
または多面接触してもよい。
【0025】また、凸状24aは、設けられるべき部材
(突片23や突起部24)と一体に形成されたものでも
よく、あるいは別体で取り付けられていてもよい。
【0026】また、突片23と突起部24(凸状24
a)とは、引戸本体4がエアギャップrを狭める移動が
された際以外に常時接触していてもよい。この場合、突
片23や突起部24(凸状24a)が、滑り性の高い材
質からなることがより好ましい。または、突片23と突
起部24(凸状24a)との間に滑り性の高い材質の部
材が介在されていることがより好ましい。
【0027】また、凸状24aがガイドレール13の長
手方向に沿って設けられている構成や、規制手段がガイ
ドレール13の長手方向に沿って設けられた突片23と
突起部24のみの構成であって、引戸本体4がエアギャ
ップrを狭める移動がされた際以外に常時接触する場
合、図2に示すように、コイル15と磁石21を配置し
たスペースを塞ぐようにすれば、該スペースへのゴミな
どの進入を防止してコイル15および磁石21を保護す
ることができる。
【0028】ところで、上述した実施の形態では、突片
23と突起部24(凸状24a)により規制手段を構成
しているがこの限りでなく、図4に規制手段の他の構成
を示す。なお、図4にかかる以下の説明において、上述
した実施の形態と同一または同等部分には同一符号を付
して、その説明を省略する。
【0029】図4に示すように、他の構成の規制手段
は、ガイドレール13の長手方向に沿って長手状に形成
され、ローラ16の上側を覆う覆い片25として構成さ
れている。ローラ16は、周面が凸状に湾曲形成されて
いる。レール部13bと覆い片25とは、ローラ16の
周面に沿うように凹状に湾曲形成され、その間で、ロー
ラ16を挟むようにして転動可能に支持する。これによ
り、覆い片25がローラ16を介して吊下部材18が上
方に移動するのを規制する。したがって、図4で示す規
制手段であっても、コイル15と磁石21との間の最大
近接部分に常にクリアランスCを維持して、コイル15
と磁石21との吸着を防ぐことが可能となる。
【0030】なお、上述した全ての実施の形態では、コ
イル15をガイドレール13側に取り付け、磁石21を
吊下部材18(引戸本体4)側に設けた構成であるが、
逆に、コイル15を吊下部材18(引戸本体4)側に取
り付け、磁石21をガイドレール13側に設けた構成と
してもよい。この構成であっても、上述の規制手段によ
ってコイル15と磁石21との間の最大近接部分に常に
クリアランスCが維持されるので、コイル15と磁石2
1との吸着を防ぐことが可能である。
【0031】また、上述した全ての実施の形態では、リ
ニアモータを構成するコイル15と磁石21の各配置位
置が、図2乃至図4に示すように水平に対向して配置さ
れる構成の例について述べたがこの限りでない。例え
ば、図示しないが、コイル15と磁石21とが引戸本体
4の板面に対して平行となってそれぞれが垂直に対向し
て配置される構成としてもよく、あるいは、コイル15
と磁石21とが引戸本体4の板面に対して傾斜してそれ
ぞれが斜めに対向して配置される構成などとしてもよ
い。
【0032】また、上述した全ての実施の形態におい
て、移動部材としての吊下部材18は必須でない。この
場合、開閉体としての引戸本体4にコイル15あるいは
磁石21が直接設けられていればよい。
【0033】また、上述した全ての実施の形態では、リ
ニアモータ式開閉装置として板状の引戸本体4を水平移
動させる吊下引戸を例に説明したが、リニアモータ式開
閉装置としては、その他、開口部2の開閉時に折畳まれ
る折戸や、カーテンなどを水平移動させるリニアモータ
式開閉装置であってもよい。さらに、開閉装置は、吊下
引戸以外に、例えば、吊り下げでない通常の引戸や移動
間仕切り体(スライディングウオール)、パネル材で構
成されたシャッターカーテンなどとしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるリニア
モータ式開閉装置は、コイルと磁石との間の最大近接部
分に常にクリアランスを維持するので、コイルと磁石と
の吸着を防ぐことができる。
【0035】建物躯体側に設けられるガイドレールと、
開閉体側に設けられる移動部材との間にて、移動部材の
位置を規制する規制手段を設けたことにより、コイルと
磁石との間の最大近接部分に常にクリアランスを維持す
るので、コイルと磁石との吸着を防ぐことができる。
【0036】また、規制手段が、ガイドレールの長手方
向に沿う凸状を有し、開閉体のエアギャップを狭める移
動がされた際に、ガイドレールと移動部材との間を線接
触とすることにより、コイルと磁石との吸着力を長手方
向に分散させて前記クリアランスを適宜維持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアモータ式開閉装置としての上吊
引戸を示す斜視図。
【図2】図1中のA−A線拡大断面図。
【図3】(a)(b)図2中の要部拡大図。
【図4】規制手段の他の構成を示す断面図。
【符号の説明】
4…引戸本体(開閉体)、13…ガイドレール、15…
コイル、18…吊下部材(移動部材)、21…磁石、2
3…突片(規制手段)、24…突起部(規制手段)、2
4a…凸状、25…覆い片(規制手段)、C…クリアラ
ンス、r…エアギャップ。
フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA01 AA02 CA07 DA02 DB02 EA13 EB01 EC01 KA14 KA15 5H641 BB14 GG02 GG03 HH02 HH03 JA09 JA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体側と開閉体側にてコイルと磁石
    とが所定のエアギャップを隔てて対向配置されたリニア
    モータ式開閉装置において、 前記開閉体の前記エアギャップを狭める移動を規制して
    前記コイルと前記磁石との間の最大近接部分に常にクリ
    アランスを維持することを特徴とするリニアモータ式開
    閉装置。
  2. 【請求項2】 建物躯体側と開閉体側にてコイルと磁石
    とが所定のエアギャップを隔てて対向配置されたリニア
    モータ式開閉装置において、 前記建物躯体側に設けられて前記コイルあるいは前記磁
    石の何れか一方が取り付けられる長手状のガイドレール
    と、 前記開閉体側に設けられて前記コイルあるいは前記磁石
    の何れか他方が取り付けられるとともに、前記ガイドレ
    ールの長手方向に沿って移動可能とされる移動部材と、 前記ガイドレール側と前記移動部材側とにそれぞれ対向
    して設けられ、前記コイルと前記磁石との間の最大近接
    部分に常にクリアランスを維持するように前記移動部材
    の位置を規制する規制手段と、 を備えたことを特徴とするリニアモータ式開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記規制手段が、前記ガイドレールの長
    手方向に沿う凸状を有し、前記開閉体の前記エアギャッ
    プを狭める移動がされた際に、該凸状を以て前記ガイド
    レールと前記移動部材との間を線接触とすることを特徴
    とする請求項2記載のリニアモータ式開閉装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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