JP4007155B2 - 開閉体駆動装置の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口部の上枠内に設けたガイドレールに開閉体を移動自在に吊下げ支持し、開閉体とガイドレールとの間にリニアモータを構成する磁石とコイルとを対向配置させた開閉体駆動装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の開口部に設けられる引戸などの開閉体には、開口部の上枠にガイドレールを設け、このガイドレールに対して引戸本体が吊下状態とされる上吊方式のものがある。この上吊方式の引戸は、床面にレールを敷設せずに構成でき、段差がなく、車椅子やストレッチャーなどの通過をスムーズに行え、病院施設や社会福祉施設、教育施設さらに近年では一般住居などに設けられている。
【0003】
このような上吊方式の引戸としては、手で開閉を行う手動タイプ、閉鎖時のみ自動となる半自動タイプ、開閉の両方を自動で行う全自動タイプがある。これらのうち特に全自動タイプは、その開閉駆動を行う駆動機構として、引戸の開閉移動がスムーズに行え、複雑な機構を設けずに簡素な構成で実現でき、しかも、騒音の発生が少ないリニアモータを用いた開閉体駆動装置が採用されるようになってきている。
【0004】
このリニアモータを用いた開閉体駆動装置は、引戸本体の上縁に可動子である磁石が配設される一方、開口部上枠に固定子であるコイルが配設され、コイルヘの通電を制御することで、磁石側である引戸が開閉移動される。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−227240号公報
【0006】
上記特許文献1に開示される建具の開閉装置を図8,図9を参照して説明する。図8は従来の開閉装置要部の概略斜視図、図9は図8の要部の拡大断面図である。
鴨居101の溝102に嵌まる建具111の上端面には、上面が開口する固定子ケース112が略全長に亘って配設されている。固定子ケース112は、両側の対向壁113に沿って、厚み方向に着磁された複数の永久磁石114が固定子ケース112の全長に亘って配置される。各永久磁石114は隣り合うもの同士及び向かい合うもの同士で極性を互いに異ならせて配列され、コイル可動型リニアモータLの固定子(永久磁石ブロック)115を構成している。鴨居101の溝102の長手方向の略中央にコイル可動型リニアモータLの可動子ユニット(コイルブロック)103が固定されている。可動子ユニット103は、鉄芯入りのコイル104を複数個長手方向に縦列させたもので、各コイル104は磁気センサ105により検出される上記永久磁石114との相対位置に基づいて、制御部であるコントローラ106により同一方向に推力が発生するように通電方向が切換えられる。コントローラ106は、鴨居101の上面に取付けられ、開口部上方の垂壁内に納められる。
【0007】
上記建具111を鴨居101の溝102内に嵌めると、固定子ケース112内で対向する永久磁石114間に、可動子ユニット103が位置する。図示しない開開スイッチを操作すると、コントローラ106が磁気センサ105の検出するコイル104と永久磁石114との相対位置に基づいて、可動子ユニット103の各コイル104への通電方向をタイミングよく切換え各コイル104の鉄芯に、永久磁石114の極性に対して吸引・反発の極性をもたせることで、所定方向の力を可動子ユニット103と固定子115間に作用させる。可動子ユニット103が鴨居101の構102に固定され、固定子115が建具111の上端面に配設されているため、相対的に建具111が開開される。
【0008】
上記した建具の開閉装置は、鴨居101の溝102内において、鴨居101と建具111間にコイル可動型リニアモータLを構成する固定115と可動子ユニット103を組み込んでドアエンジンとするもので、固定子115に対して相対移助可能な可動子ユニット103を鴨居101の溝102内に固定したから、可動子ユニット103への給電構造が簡単になり、構成がコンパクトで鴨居内に容易に組み込むことができた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の建具の開閉装置(開閉体駆動装置)の構造は、コントローラ106が図8,図9に示すように、鴨居の外部である上面に取付けられていたり、或いはその他の従来例としては、コントローラに電源を供給する電源アダプターが鴨居の外部である上面に取付けられる一方、コントローラが可動子ユニット部分に内蔵されたりしていて、開閉体駆動装置のコンパクト化の障害となっていた。また、電源アダプター等が鴨居の外部である上面に取付けられている場合、垂壁内に収容されることとなり、着脱が困難となって施工性が悪く、施工後のメンテナンス時には、垂壁を壊さなければならない場合もあった。
【0010】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、鴨居等の上枠内の空間を効率的に利用して、電源アダプター及び制御ユニットを収容することができ、開閉体駆動装置をコンパクトに構成することができるとともに、これらの着脱が容易に行える開閉体駆動装置の構造を提供し、施工性、メンテナンス性の向上を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の開閉体駆動装置1の構造は、開口部2の左右縦枠5a,5bに掛け渡され内部を表出可能にしたカバー11が設けられる上枠3と、該上枠3内に設けられる内枠12と、該内枠12内に設けられ開閉体7の開閉を案内するガイドレール13と、該ガイドレール13に移動自在に設けられ前記開閉体7を該ガイドレール13に吊下げ支持する吊下部材18とを具備し、前記開閉体7と前記ガイドレール13との間に制御ユニット32を有するリニアモータを構成する磁石21とコイル15とを対向配置させたリニアモーター32を備えた開閉体駆動装置の構造であって、
前記ガイドレール13と、戸先4aの当る縦枠5aとの間に間隙30を形成し、該間隙30内における前記開閉体7の戸先4aが縦枠5aに当接して閉鎖された状態で前記吊下部材18とは干渉しない位置に、前記リニアモーターに電源を供給する電源アダプター31を装着し、該電源アダプター31は、前記上枠3の高さより小さい高さとなり、前記上枠3の長手方向に沿う寸法が前記間隙30と略同等となるように形成され、
前記上枠3の長手方向に沿う方向に長尺の略直方体形状に形成され、前記ガイドレール13に設けられる前記コイル15に対し駆動電力を供給して磁力を発生させる制御ユニット32を、前記上枠3の内壁面に、前記開閉体7の開閉移動によっても前記吊下部材18と干渉しないように配置し、前記電源アダプター31の近傍で且つ前記戸先4aの当たる縦枠5aとは電源アダプター31を挟んだ反対側の位置に取り付けたことを特徴とする。
【0012】
この開閉体駆動装置1の構造では、ガイドレール13と、戸先4aの当る縦枠5aとの間に間隙30が形成され、この間隙30に電源アダプター31が装着される。また、上枠3の内壁面に、開閉体7の開閉移動によっても吊下部材18と干渉しないように、電源アダプター31の近傍で且つ戸先4aの当たる縦枠5aとは電源アダプター31を挟んだ反対側の位置に、上枠3の長手方向に沿う方向に長尺の略直方体形状に形成した制御ユニット32が配置される。これにより、配設の不要となるガイドレール13の端部が電源アダプター31の収容のための間隙30として有効に利用されるとともに、比較的部品の配設密度の低い内枠12と吊下部材18との間の空間が有効に利用され、上枠内空間の効率的な利用が可能となる。この結果、電源アダプター31及び制御ユニット32が上枠内に収容できて、開閉体駆動装置1のコンパクト化が可能となる。そして、カバー11を外す或いは開けるのみで、電源アダプター31及び制御ユニット32が表出するので、着脱が容易に行えるようになり、施工性、メンテナンス性も高まる。
【0013】
請求項2記載の開閉体駆動装置の構造は、請求項1記載の開閉体駆動装置の構造において、
前記上枠内の内壁面に、前記電源アダプターに弾接するクリップを固着し、該クリップは、上枠内の内壁面に固着される垂直片と、この垂直片の上下縁から水平に延出する上下片からなり、上片の突出先端には下向きの係止爪が形成され、下片の突出先端にはへ字状の押え片が形成され、前記電源アダプターは、該クリップの係止爪に上部が係止され、押え片に下面が弾接されて脱着自在に保持されたことを特徴とする。
また、請求項3記載の開閉体駆動装置の構造は、請求項1又は2記載の開閉体駆動装置の構造において、
前記コイルは、長尺な固定基板に直列して配設されるとともに、該固定基板の両側縁が前記ガイドレール内の左右に対向する凹溝に嵌入されて設けられ、前記磁石は、長尺なヨーク板に形成されるとともに、該ヨーク板の両側縁が前記吊下部材の上面に形成された蟻溝状の保持溝に挿入されて取り付けられたことを特徴とする。
【0014】
この開閉体駆動装置の構造では、上枠3内の内壁面3aに、電源アダプター31に弾接するクリップ33が固着され、電源アダプター31がこのクリップ33によって脱着自在に保持され、工具やビス等の固定手段を使用せずに電源アダプター31の着脱がワンタッチで可能となる。これにより、施工性、メンテナンス性がさらに高まる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る開閉体駆動装置の構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明による開閉体駆動装置の構造を備えた引戸を表す概略斜視図である。
【0016】
図lに示すように、建物の開口部2には、左右側縁2bに縦枠5a,5bがそれぞれ配設されるとともに、開口部2の上緑2aに左右縦枠5a,5bに掛け渡されるように上枠3が固定される。この上枠3内には、引戸7の開閉を案内するガイドレール13が配設される。
【0017】
引戸7は、ガイドレール13に対して吊り下げられ、このガイドレール13に沿って開口部2の幅方向(図1中矢印方向)に水平移動する。この移動により、戸先4aが開口部2の一方の縦枠5aに当接して閉鎖状態となり、戸尻4bが他方の縦枠5bに当接して開放状態となる(図1参照)。
【0018】
図2は本発明による開閉体駆動装置の構造を表す正面図である。
ガイドレール13は、上枠3内において、上枠3の延在長とほぼ同じ長さに延在して設けられているが、縦枠5aとの間に、間隙30を形成している。この間隙30には、後に詳述する構造によって取付けられた整流器である電源アダプター31が装着されている。電源アダプター31は、開閉体駆動装置1へ電源を供給する。また、上枠3内において、電源アダプター31の近傍の上枠3内には、後に詳述する構造によって取付けられた制御ユニット32が装着されている。なお、図2中、18は引戸7をガイドレール13に吊下げ支持する吊下部材、22は吊下部材18に引戸7を連結するブラケットを示す。
【0019】
図3は図2のA部断面図、図4は図2のB部断面図、図5は図2のC部断面図を表す。
ここで、本発明による構造の説明に先立ち、開閉体駆動装置1について説明する。図4,図5に示すように、開口部2の上縁に配置固定される上枠3は、建物の開口上縁2aにネジなどの固定手段にて固定され開口部2の幅方向にわたって長尺で断面略逆L字状に形成される基枠10と、この基枠10に固定され、ガイドレール13が固定され断面略逆L字状に形成される内枠12とを備えるとともに、例えば屋内や室内に面して正面となり基枠10の一端に対して吊下状態に取り付けられるとともに脱着が可能に取り付けられる略平板状のカバー11を備え、下面が開放した略コ字状に形成されている。なお、この上枠3は、好ましくは鋼板より構成される。
【0020】
内枠12には、ガイドレール13が固定される。このガイドレール13は、下面が開口した略コ字状に形成されるとともに、上枠3に沿って長尺に形成される。このガイドレール13は非磁性材質となるようにアルミ型材とされる。
【0021】
このガイドレール13の垂直な両側板13cの対向する内面における上部水平板13d近傍には、ガイドレール本体の長手方向に沿う凹溝13aが互いに対向するようそれぞれ形成されている
【0022】
また、このガイドレール13の両側板13cの各下縁は、ガイドレール13の内方にそれぞれ屈曲形成され、各先端縁がそれぞれ支持縁部13bを構成している。これら支持縁部13bは先端が断面略蒲鉾状に形成され、後述する引戸7に設けられるローラ16が転動する。
【0023】
さらに、このガイドレール13の一方の側板13cには、支持縁部13bよりさらに下方に延出する固定縁部13eが、側板13cの外側面と面一となって形成される。この固定縁部13eは、ガイドレール13を内枠12に取り付ける際に、内枠12側面に対してネジなどの固定手段9が貫通し螺着固定される。
【0024】
次に、引戸7は、図4に示すように、引戸本体4と吊下部材18とで構成される。引戸本体4は、戸先4aに、垂直なパイプ状の把手6、若しくは堀込み状の引手部材などが設けられる。また、この引戸本体4の上縁には、吊下部材18と連結されるブラケット22が複数設けられる。このブラケット22は、引戸本体4の幅長に応じて、少なくとも左右側端縁近傍の2箇所に配設され、それぞれ、垂直な固定片22aを有している。
【0025】
なお、図2に示すように、本実施の形態の引戸7は、引戸本体4が表出された片引きの構成であるが、図示しない戸袋に引戸を収納する構成や、引き分けする構成のものもある。
【0026】
また、図示しないが、引戸本体4の戸先4a側の板面や開口部2近傍の壁面に、シートスイッチなどが設けられたり、引戸7の近傍、例えば天井部分などに光学式などの人体検知センサが設けられ、引戸7の開閉駆動の開始及び停止などが行われる。
【0027】
吊下部材18は、本実施の形態では、ガイドレール13と同様に非磁性材質となるアルミ型材よりなり、上枠3に沿った長尺な部材とされる。この吊下部材18は、図4に示すように、略T字状に形成されており、上半部がガイドレール13の内部に位置し、下半部がガイトレール13開口より鉛直方向に延出するように配置される。
【0028】
吊下部材18の下半部は、板面に直交して貫通穴が穿設される。この貫通穴は、少なくとも吊下部材18の長手方向の両端近傍に設けられ、上記した引戸本体4のブラケット22の配置位置に対応する。そして、これら貫通穴には、ブラケット22の固定片22aを介してボルト23が貫通されて螺着固定され、引戸本体4と吊下部材18とを連結し、この吊下部材18の下方に引戸本体4が吊下状態となって連結固定される。
【0029】
吊下部材18の上半部には、板面を貫通して複数の回転軸17が水平に配設される。これら回転軸17の両先端には、周面が凹溝形状とされたローラ16がそれぞれ配設される。そして、これらローラ16が、ガイドレール13の支持縁部13bを転動し、このガイドレール13に沿って移動自在となる。
【0030】
また、吊下部材18の上端の水平面には、開口幅よりも奥方の幅長が広く形成される所謂蟻溝状の保持溝19が、吊下部材18の長手方向に連続して形成されている。また、この保持溝19には、溝底部に略逆Ω状に連通して断面管状となる固定用孔部24が、保持溝19に沿って形成される。
【0031】
次に、上記ガイドレール13に対し引戸7を開閉する開閉体駆動装置としてのリニアモータは、可動子と、固定子と、制御ユニットとで大略構成される。本実施の形態では、ガイドレール13に設けられる固定子をコイル15とし、引戸7に設けられる可動子を磁石21として構成する。
【0032】
固定子であるコイル15は、複数のコイルで構成されるコイル列であり、長尺な短冊板状に形成されるベーク板等の取付板としての固定基板14に直列して配設されている。
【0033】
そして、このコイル15は、予め固定基板14に配列固定され、固定基板14の長尺な両側縁14aがガイドレール13内の対向する各凹溝13aに嵌入され、固定基板14がガイドレール13の上部水平板13dの下面となりガイド溝底となる水平内面と平行となり、コイル15が下向きとなるように、長手方向に挿入することで取り付けられる。
【0034】
可動子である磁石21は、短冊板状に形成され、一方の板面に、鉄などの磁性体からなり、磁石21と同等の短冊板状に形成される取付板としてのヨーク板20が磁力による吸着で取り付けられている。なお、ヨーク板20は、磁石21の幅長より幅広に形成されており、両側縁が磁石21の両側縁よりも延出するよう構成される。また、磁石21の材質としては、ネオジウムあるいはフェライトなどからなり、好ましくは磁束密度の大きいネオジウムからなる。このネオジウムを採用することで、磁石21の体積を小さくでき、すなわち厚さ寸法を小さく設定できる。
【0035】
そして、この磁石21は、予めヨーク板20に磁着され、ヨーク板20を吊下部材18の保持溝19に長手方向から挿入し、吊下部材18の水平面部より上方向に突出するように取り付けられる。
【0036】
従って、吊下部材18がガイドレール13に挿入された状態では、品下部材18の水平面部18aに取り付けられた磁石21と、ガイドレール13内のコイル15とが所定のエアギャップを介して対向し、磁石21の磁力によるコイル15への吸着力が働いても、保持溝19の開口縁部によりヨーク板20が保持状態であり、互いが必要以上に近接あるいは吸着してしまうことがない。
【0037】
また、保持溝19は吊下部材18の長さ方向に連続して形成されていることから、ヨーク板20が撓むことなどがなく、磁石21とコイル15とのエアギャップを長手方向にわたって略均等なものとすることができる。
【0038】
さらに、吊下部材18の両端に、吊下部材18の長手方向に沿う方向から螺着されたネジ25により、ヨーク板20の長手方向両端が係止され、吊下部材18に対するヨーク板20の長手方向のズレなどが規制されている。
【0039】
ところで、本実施の形態による開閉体駆動装置1の構造では、ガイドレール13は、上枠3内において、縦枠5aとの間に図2に示す間隙30を形成している。この間隙30に電源アダプター31が装着され、電源アダプター31は、図3に示すように、上枠3の幅方向の略中央部に達する厚みを有し、上枠3の高さより小さい高さとなり、上枠3の長手方向に沿う方向の寸法が間隙30と略同等となるように形成されている。
【0040】
図2に示すように、吊下部材18は、引戸7の戸先4aから所定距離、戸尻4b側に配設されている。このため、引戸7は、閉鎖された状態で、吊下部材18が電源アダプター31とは干渉しないようになっている。
【0041】
図6は電源アダプター固定用クリップを表す斜視図である。
上枠3内の間隙30部分に相当する内壁面3aには、電源アダプター固定用クリップ(クリップ)33が固着されている。クリップ33は、上枠3内の内壁面3aに固着される垂直片33aと、この垂直片33aの上下縁から水平に延出する上片33bと、下片33cとからなる。図3に示すように、上片33bの突出先端には下向きの係止爪33dが形成され、下片33cの突出先端にはへ字状の押え片33eが形成されている。クリップ33は、例えばばね性を有する鋼板よりなる。従って、電源アダプター31は、クリップ33の係止爪33dに上部が係止され、押え片33eに下面が弾接されて、上枠3内に、着脱自在に取付けられている。
【0042】
図7は制御ユニットの取付構造を表す分解斜視図である。
電源アダプター31の近傍に取付けられる制御ユニット32は、上枠3の長手方向に沿う方向に長尺の略直方体形状に形成されている。制御ユニット32は、コイル15に対して駆動電力を供給して磁力を発生させる。図4に示すように、制御ユニット32は、上枠3内の内壁面3aと吊下部材18との間隔より小さい厚みを有し、ガイドレール13の下端と引戸7の上端との間隔より小さい高さに形成されている。また、内枠12には、制御ユニット32の貫通する取付け用貫通穴35が形成されている。制御ユニット32は、上枠3内の内壁面3aにビス37等により螺着される。上枠3内の内壁面3aに固定された制御ユニット32は、取付け用貫通穴35を貫通して、内枠12と吊下部材18との間の空間39に突出して配置されるが、引戸7の開閉移動によっても、吊下部材18と干渉することはない。
【0043】
この開閉体駆動装置の構造は、先ず、開口部2に、内枠12を取付ける。この上枠3の内部には、図7に示すように、予めガイドレール13、吊下部材18を組み入れた内枠12を下方より挿入して固定する。吊下部材18のガイドレール13への組み入れは、ガイドレール13の端部よりローラ16を支持縁部13bに転動可能に載せて挿入する。
【0044】
次いで、予め上枠3内の内壁面3aに固着したクリップ33に、電源アダプター31を装着する。また、制御ユニット32は、吊下部材18を、取付け用貫通穴35に重ならない位置に移動してから、取付け用貫通穴35に挿入した後、ビス37により上枠3内の内壁面3aに螺着する。
次いで、吊下部材18の下端にブラケット22を介して引戸7を固定する。
最後に、カバー11を上枠3に取り付けて開閉体駆動装置1の組立て施工が完了する。
【0045】
一方、電源アダプター31や制御ユニット32の交換の際には、上記の組立て手順と逆の手順により交換を行う。即ち、先ず、カバー11を取り外す。電源アダプター31は、この状態で上枠3の正面側に表出することとなり、クリップ33から脱着することで、ワンタッチでの交換が可能となる。また、制御ユニット32は、吊下部材18が重なっている場合、引戸7を移動することで制御ユニット32を表出させ、ビス37の螺合を解除することにより、上枠3内の内壁面3aから脱着して交換を行う。したがって、電源アダプター31、制御ユニット32共に、カバー11を取り外すのみで交換が可能となり、引戸7を取り外したり、上枠3の上方の垂壁を壊したりすることなく、極めて容易なメンテナンスが可能となる。
【0046】
上記の開閉体駆動装置の構造では、ガイドレール13と、戸先4aの当る縦枠5aとの間に間隙30が形成され、この間隙30に電源アダプター31が装着される。また、内枠12に、取付け用貫通穴35が形成され、ガイドレール13の下端と引戸7の上端との間隔より小さい高さに形成した制御ユニット32が、上枠3内の内壁面3aに螺着して取付けられ、取付け用貫通穴35を貫通して内枠12と吊下部材18との間の空間に突出して配置される。これにより、配設の不要となるガイドレール13の端部を、電源アダプター31の収容のための間隙30として有効に利用するとともに、比較的部品の配設密度の低い内枠12と吊下部材18との間の空間39を有効に利用し、上枠3内空間の効率的な利用が可能となる。この結果、開閉体駆動装置のコンパクト化が可能となる。そして、カバー11を外すのみで、電源アダプター31及び制御ユニット32が表出するので、着脱が容易に行えるようになり、施工性、メンテナンス性も高まる。
【0047】
さらに、上枠3内の内壁面3aに、電源アダプター31に弾接するクリップ33が固着され、電源アダプター31がこのクリップ33によって脱着自在に保持されているので、工具やビス等の固定手段を使用せずにワンタッチで電源アダプター31の着脱が可能となる。これにより、施工性、メンテナンス性をさらに高めることができる。
【0048】
なお、上記実施の形態では、上枠3に設けられるカバー11を脱着自在とされる例について述べたが、このカバー11は、例えば回動やスライドなどにより開閉自在な構成としてもよく、また開閉自在な構成にカバー11を開放状態で保持する支持構造などを備えた構成としてもよく、内部が表出可能で電源アダプター及び制御ユニットの取付施工やメンテナンスが容易にできるような構造であればその他の構造でも良い。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の開閉体駆動装置の構造によれば、ガイドレールと、戸先の当る縦枠との間に間隙を形成し、この間隙に電源アダプターを装着し、また、上枠の内壁面に、開閉体の開閉移動によっても吊下部材と干渉しないように、電源アダプターの近傍で且つ戸先の当たる縦枠とは電源アダプターを挟んだ反対側の位置に、上枠の長手方向に沿う方向に長尺の略直方体形状に形成した制御ユニットを配置したので、上枠内の空間を効率的に利用して、電源アダプター及び制御ユニットを収容することができ、開閉体駆動装置をコンパクトに構成することができる。そして、カバーを外す或いは開けるのみで、電源アダプター及び制御ユニットが表出するので、着脱が容易に行えるようになり、施工性、メンテナンス性を高めることができる。
【0050】
請求項2記載の開閉体駆動装置の構造によれば、上枠内の内壁面に、電源アダプターに弾接するクリップを固着し、電源アダプターをこのクリップによって脱着自在に保持したので、工具やビス等の固定手段を使用せずに電源アダプターの着脱が可能となり、施工性、メンテナンス性をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開閉体駆動装置の構造を備えた引戸を表す概略斜視図である。
【図2】本発明による開閉体駆動装置の構造を表す正面図である。
【図3】図2のA部断面図である。
【図4】図2のB部断面図である。
【図5】図2のC部断面図を表す。
【図6】電源アダプター固定用クリップを表す斜視図である。
【図7】制御ユニットの取付構造を表す分解斜視図である。
【図8】従来の開閉装置要部の概略斜視図である。
【図9】図8の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…開閉体駆動装置
2…開口部
3…上枠
3a…上枠内の内壁面
4a…戸先
5a,5b…縦枠
7…開閉体(引戸)
11…カバー
12…内枠
13…ガイドレール
15…コイル
18…吊下部材
21…磁石
30…間隙
31…電源アダプター
32…制御ユニット
33…クリップ
35…取付け用貫通穴
39…空間

Claims (4)

  1. 開口部の左右縦枠に掛け渡され内部を表出可能にしたカバーが設けられる上枠と、該上枠内に設けられる内枠と、該内枠内に設けられ開閉体の開閉を案内するガイドレールと、該ガイドレールに移動自在に設けられ前記開閉体を該ガイドレールに吊下げ支持する吊下部材とを具備し、前記開閉体と前記ガイドレールとの間に制御ユニットを有するリニアモータを構成する磁石とコイルとを対向配置させたリニアモーターを備えた開閉体駆動装置の構造であって、
    前記ガイドレールと、戸先の当る縦枠との間に間隙を形成し、該間隙内における前記開閉体の戸先が縦枠に当接して閉鎖された状態で前記吊下部材とは干渉しない位置に、前記リニアモーターに電源を供給する電源アダプターを装着し、該電源アダプターは、前記上枠の高さより小さい高さとなり、前記上枠の長手方向に沿う寸法が前記間隙と略同等となるように形成され、
    前記上枠の長手方向に沿う方向に長尺の略直方体形状に形成され、前記ガイドレールに設けられる前記コイルに対し駆動電力を供給して磁力を発生させる制御ユニットを、前記上枠の内壁面に、前記開閉体の開閉移動によっても前記吊下部材と干渉しないように配置し、前記電源アダプターの近傍で且つ前記戸先の当たる縦枠とは電源アダプターを挟んだ反対側の位置に取り付けたことを特徴とする開閉体駆動装置の構造。
  2. 請求項1記載の開閉体駆動装置の構造において、
    前記上枠内の内壁面に、前記電源アダプターに弾接するクリップを固着し、該クリップは、上枠内の内壁面に固着される垂直片と、この垂直片の上下縁から水平に延出する上下片からなり、上片の突出先端には下向きの係止爪が形成され、下片の突出先端にはへ字状の押え片が形成され、前記電源アダプターは、該クリップの係止爪に上部が係止され、押え片に下面が弾接されて脱着自在に保持されたことを特徴とする開閉体駆動装置の構造。
  3. 請求項1又は2記載の開閉体駆動装置の構造において、
    前記コイルは、長尺な固定基板に直列して配設されるとともに、該固定基板の両側縁が前記ガイドレール内の左右に対向する凹溝に嵌入されて設けられ、前記磁石は、長尺なヨーク板に形成されるとともに、該ヨーク板の両側縁が前記吊下部材の上面に形成された蟻溝状の保持溝に挿入されて取り付けられたことを特徴とする開閉体駆動装置の構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の開閉体駆動装置の構造において、 前記開閉体は、前記ガイドレールに対して前記吊下部材を介して吊下げられ、該ガイドレールに沿って前記開口部の幅方向に水平移動し、該水平移動により、戸先が開口部の一方の縦枠に当接して閉鎖状態となり、戸尻が他方の縦枠に当接して開放状態となることを特徴とする開閉体駆動装置の構造。
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