JP2006104885A - 引戸装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 戸先下部の振れを防止でき、しかも引戸本体の戸先に凹部が形成されるため引戸開閉動作による引っ掛かかりを生じない安全な引戸装置を提供する。
【解決手段】開口部を開閉する引戸本体、この引戸本体を吊下げて、開口部に隣接した隣接壁部に対面する開位置と開口部を閉止する閉位置との間を水平移動可能に支持するスライド支持手段、及び閉位置における引戸本体の振れ止めのため、引戸本体の戸先とこの戸先と向き合う開口縦枠とを係合させる係合手段を有し、前記係合手段は、開口縦枠に形成された凸部と、引戸本体の戸先に形成されるとともにこの凸部が少なくとも水平方向にガタツキなく挿入しうる凹部とからなり、しかも前記係合手段は、開口部の下位に少なくとも一つが配置されることを特徴とする。
【選択図】 図5
【解決手段】開口部を開閉する引戸本体、この引戸本体を吊下げて、開口部に隣接した隣接壁部に対面する開位置と開口部を閉止する閉位置との間を水平移動可能に支持するスライド支持手段、及び閉位置における引戸本体の振れ止めのため、引戸本体の戸先とこの戸先と向き合う開口縦枠とを係合させる係合手段を有し、前記係合手段は、開口縦枠に形成された凸部と、引戸本体の戸先に形成されるとともにこの凸部が少なくとも水平方向にガタツキなく挿入しうる凹部とからなり、しかも前記係合手段は、開口部の下位に少なくとも一つが配置されることを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
本発明は、戸先が安定して支持され、振動などガタツキなく開口部を閉止できる引戸装置に関する。
住宅など建物において、吊下げて支持された引戸本体が、開口部を閉止する閉位置と開口部に隣接する隣接壁部に対面する開位置との間で平行移動可能に構成された引戸装置は、蝶番を用いてドアを回転支持したドア装置に比べ、開閉動作に必要なスペースが小さいことから、巾の狭い廊下、階段踊り場などに面した開口部に好適に採用されている。
そして、閉止動作において戸当りから受ける反動、歩行による微振動、風などにより、閉位置の引戸本体と開口縦枠との間に生じる隙間を防止するため、引戸本体の戸先中位に鎌錠本体を埋設し、錠受け具を取り付けた開口縦枠と開閉可能に施錠する鎌錠が多く用いられている。更に施錠操作なしで前記隙間防止を図るため、図14に示すように、引戸本体aの戸先上端部に磁石bを設けることにより、閉位置にある引戸本体aの磁石bと吊りレールd端部の鉄製のレールストップeとを、磁力により吸着させる構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上部前後端2箇所で上レールに吊下げ支持された引戸本体は、戸尻下部が下レールにより支持されたとしても、閉位置において合計3点で支持されるため、特に支持点から離れる戸先下部で引戸本体の直角方向に大きな振れが生じる。しかしながら前記鎌錠では、鎌形状のデッドボルト、受け金具間に形成されるクリアランスにより引戸本体厚さ方向に一定のガタツキが避けられず、しかも鎌錠は戸先の中位に配置されるため前記戸先下部に大きな振れを生じる。
また前記図14の戸先上端部に磁石bを設けた引戸装置では、戸先側は上部のみが支持されるため、下部において大きな振れが発生する。
本発明は、引戸本体の戸先とこの戸先と向き合う開口縦枠とを係合させる係合手段を有し、前記係合手段は、開口縦枠に形成された凸部と、引戸本体の戸先に形成されるとともにこの凸部が少なくとも水平方向にガタツキなく挿入しうる凹部とからなり、しかも前記係合手段は、開口部の下位に少なくとも一つが配置されることを基本とし、戸先下部の振れを防止でき、しかも引戸本体の戸先に凹部が形成されるため引戸開閉動作による引っ掛かかりを生じない安全な引戸装置の提供を課題としている。
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、開口部を開閉する引戸本体、この引戸本体を吊下げて、開口部に隣接した隣接壁部に対面する開位置と開口部を閉止する閉位置との間を水平移動可能に支持するスライド支持手段、及び閉位置における引戸本体の振れ止めのため、引戸本体の戸先とこの戸先と向き合う開口縦枠とを係合させる係合手段を有し、前記係合手段は、開口縦枠に形成された凸部と、引戸本体の戸先に形成されるとともにこの凸部が少なくとも水平方向にガタツキなく挿入しうる凹部とからなり、しかも前記係合手段は、開口部の下位に少なくとも一つが配置されることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記係合手段は、凸部、又は凹部の一方を吸着体で形成し、かつ他方を磁力により前記吸着体と引き合い吸着する被吸着体で形成し、また請求項3に係る発明において、前記凹部は、表側に縦の長穴を有するとともに裏側に磁石を埋設した雌金具を前記引戸本体の戸先に形成された取付け穴に嵌合して形成され、前記凸部は、縦にのびた膨出部を有するとともに磁性体を用いて形成された雄金具を開口縦枠に固着して形成され、前記雄金具の膨出部は、雌金具に長穴に水平方向にガタツキなく挿入しうることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記雄金具は、開口縦枠に対する固着位置を、少なくとも水平方向に微調整しうる位置調整手段を有し、また請求項5に係る発明において、前記係合手段は、開口部の上下に亘り複数が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の引戸装置である。
請求項1に係る発明は、係合手段は、開口縦枠に形成された凸部と、引戸本体の戸先に形成されるとともにこの凸部が少なくとも水平方向にガタツキなく挿入しうる凹部とからなり、しかも前記係合手段は、開口部の下位に少なくとも一つが配置されるため、閉位置における引戸本体は、厚さ方向の振れが抑制されて、振れによる振動音がないとともに外観上の安定感がえられる。また戸先には係合手段の凹部が形成されて出張りがないため、開閉動作時の引っ掛かりが防止される。
請求項2に係る発明のように、凸部、又は凹部の一方を吸着体で形成し、かつ他方を磁力により前記吸着体と引き合い吸着する被吸着体で形成する場合、前記磁力の作用で引戸本体が引寄せられて開口縦枠との隙間を防止するとともに前記振れが確実に防止され、また請求項3に係る発明のように構成すると、係合手段の凹部と凸部とが簡単に形成できて施工性に優れ、かつ磁石が埋設された雌金具と磁性体を用いた雄金具とが磁力で引き合い前記振れを防止できる。
請求項4に係る発明では、位置調整手段を用いた凸部の位置調整によって凹凸がスムースに係合でき、また請求項5に係る発明のように、開口部の上下に亘り複数の係合手段を形成すると、引戸本体の振れを確実に抑制しうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1に示すように、引戸装置1は、開口部2を開閉する引戸本体3、この引戸本体3を吊下げて、隣接壁部4に対面する開位置と開口部2を閉止する閉位置との間を水平移動可能に支持するスライド支持手段7、及び閉位置における引戸本体3の振れを防止する係合手段9を有する。
前記開口部2は、図1、2に示すように、人の出入、採光、通風などのため、住宅その他建物の居室と廊下、又は隣接する居室間等に立設された間仕切壁、又は外壁等の壁Wに形成された空所であり、この開口部2の戸先側縁部には、前記壁Wに固着された縦長の開口縦枠8が配置され、引戸本体3の戸当りを形成している。本形態の開口部2は、その高さが例えば1800〜2700mm程度、幅は例えば700〜1600mm程度に形成される。
前記隣接壁部4は、前記壁Wの中で、前記開口部2に隣接するとともに開位置の引戸本体3と向き合う部分により構成され、壁主部4Aと、該壁主部4Aの開口部2側に連続形成される縁壁部4Bとからなる。
前記壁主部4Aは、図9、10に示すように、下地桟21の両側に内装下地板22を固着し、その上に壁クロス、壁紙、塗り壁等の仕上層(図示せず)を積層している。また本形態では、前記壁主部4Aとこれに続く壁Wとは、同じ厚さで形成し、しかも前記仕上層は連続して形成されるため、見栄えが良いとともに設計施工を合理化できる。更に壁主部4Aとこれに続く壁Wとを下地を含め一体構造として構成することもできる。
前記縁壁部4Bは芯板23と、該芯板23の引戸本体3に対面する側に配した傾斜部材24と、反対側の内装下地板25とからなり、前記傾斜部材24は、引戸本体3に向き合う表面が開口部2に近い程後退した傾斜部24Aを有する。芯板23と、傾斜部材24と、内装下地板25とを予め一体化した縁壁パネルを用い、これを壁主部4Aの開口部2側に固着して縁壁部4Bを形成することができる。さらには壁主部4Aと縁壁部4Bとを予め一体化した隣接壁部パネルを用いるなど、各種変形が可能である。
前記引戸本体3は、本形態では、図2、11に示すように、開口部2と略同大の矩形板状をなし、例えば矩形状の周囲枠と、この周囲枠の内側に架け渡された縦又は横の補強桟とからなるフレームの両面に化粧板を貼着して形成されたフラッシュ戸、或いは周囲を框材で囲んだ内側に鏡板を取付けた框戸などによって構成される。
前記引戸本体3を水平移動可能に支持するスライド支持手段7は、本形態では、引戸本体3の上部を支持する上支持手段7Uと、引戸本体3の戸尻下部を支持する下支持手段7Dとからなり、さらに本形態の上支持手段7Uは、ガイドレール26とこのガイドレール26内を移動する移動部27とからなる。
前記ガイドレール26は、図8、11に示すように、下方に開口する溝体28と、この溝体28の下部に装着されるガイド板29とからなり、水平な筒状をなす。前記溝体28は、両フランジの内面下部に内向きにのびる走路片30、30を並設し、更に一方の走路片30の下部に取付片31を垂下する。またこの取付片31と反対側のフランジには、その下端が内側に折れ曲がった係止片32が形成される。
前記ガイド板29は、横長の長板状をなし、図10に示すように、引戸本体3の幅寸法よりも少し短い間隔で、前記ガイドレール26の長手方向に縦に並ぶ2個のスリット状のガイド部33、33を具える。そしてこのガイド部33は、前記隣接壁部4に平行な直行部34と、この直行部34に連続するとともに開口部2に漸次近づき、直行部34に対して平面視斜めを向く斜行部35とを有し、本形態の斜行部35は平面視湾曲状に形成されている。
また、ガイド板29は、前記溝体28の取付片31と向き合う側端部に取付溝36を設けるとともに他の端部に外を向く係止溝37が形成される。そして、この係止溝37に前記溝体28の係止片32を嵌合係止するとともに取付溝36に前記取付片31を圧入嵌合し、これによりガイド板29と溝体28とが着脱可能に一体化され、ガイドレール26が構成される。
なお、前記ガイドレール26は、図10に示すように、開口部2から隣接壁部4に及ぶ長さに形成され、溝体28の上部に形成された固着片38を壁Wに固着することにより、開口部2及び隣接壁部4の上部に水平に取付けられる。また、意匠性を高めるため、ガイドレール26の前面及び上面は、断面横L字状の化粧木材等からなる飾り材39により覆われる。
前記移動部27は、第1の移動部27Aと、第2の移動部27Bとからなる。第1の移動部27Aは、移動台40とこの移動台40の両側に各々2個設けられた第1の車輪41Aとを具え、また移動台40の中央には、ガイドレール26の長手方向に直行する長孔42が形成される。
前記第2の移動部27Bは、計4個の第2の車輪41Bと、垂下されその下端に取付プレート44を有する支持軸43とを具える。この第2の移動部27Bは、支持軸43が移動台40の長孔42を挿通した状態で第1の移動部27A上に配され、第2の車輪41Bが移動台40上を転動することにより、前記長孔42に沿い前記長手方向に直行して移動できる。
前記移動部27は、ガイドレール26内部に配され、第1の車輪41Aが前記ガイドレール26の走路片30上を走行することにより、ガイドレール26内をその長手方向に各々移動できる。さらにガイドレール26内には2個の移動部27が配され、各々の第2の移動部27B、27Bの支持軸43、43が、ガイドレール26の一対のガイド部33、33に各々挿通し、その結果各移動部27は、これに案内されてガイドレール26内を移動できる。
また前記一対の支持軸43、43の取付プレート44、44は、前記引戸本体3の上端部の戸先、戸尻に形成された取付凹部45、45に各々嵌合して固着され、その結果引戸本体3は、その戸先端部、及び戸尻の端部が移動部27、27に吊下がる状態で支持される。これにより、前記スライド支持手段7に支持された引戸本体3は、隣接壁部4に対面する開位置と、該開位置から隣接壁部4に沿って移動するとともに、前記支持軸43がガイド部33の斜行部35を移動することにより、開口部2を塞ぐ閉位置との間を平行移動しうる。なお本明細書において閉位置とは、引戸本体3が開口部2に対面する位置から開口部2の出入方向にスライドすることにより該開口部2の内側に嵌まり、開口部2を塞ぐ引戸本体3の位置を言う。図10において、開位置、閉位置における引戸本体3を各々3A、3Bで示す。
前記支持軸43は、図10に示すように、前記引戸本体3が閉位置に至る直前、及び閉位置から開き始めた直後において、ガイド部33の斜行部35内を移動するため、支持軸43に吊下げられた引戸本体3は、矢印Xの方向に小さく斜めに平行移動する(図10の引戸本体3Cがその時の状態を示す)。しかし、前記隣接壁部4は、傾斜部24Aを設けているため、前記引戸本体3は、その戸尻が隣接壁部4と衝突することがなく、傾斜部24Aの前方に形成された空間Sを移動し、スムースな開閉動作を可能とする。さらに、前記の如く、引戸本体3と隣接壁部4の衝突が回避されるため、前記ガイドレール26の斜行部35を緩やかに形成することにより引戸本体3の開閉の動線を更に滑らかとすることができ、これにより引戸本体3の開閉に要する力を減じることができるとともに、引戸本体3が戸当りに当る際の衝撃を緩和でき、騒音、振動発生を抑制しうる。
前記下支持手段7Dは、図13に示すように、下レール46と接続体47とからなり、引戸本体3の戸尻下部を支持する。前記下レール46は、基板46aと、該基板46aの略中央から前方に水平に伸びるウエブ46bと、該ウエブ46bの前端で上下に伸びる前板46cとが一体に形成され、断面略H字状をなし、幅木48に一体に取付けられる。また下レール46は、隣接壁部4の傾斜部24Aに沿った下レール傾斜部50を有する。
前記幅木48は、図1、11に示すように、前記隣接壁部4の下部に形成されるとともに壁W下部へ延び、これらは連続して形成される。また幅木48には、前記縁壁部4Bの傾斜部24Aに沿い、開口部2に近い程その表面が後退する幅木傾斜部49が形成される。本形態では、前記下レール46は、前板46c上端を幅木48に嵌合することにより、幅木48と一体化し、しかも基板46aを隣接壁部4の下地部に固着することにより、下レール46、幅木48は、隣接壁部4の下部に取付けられる。
前記接続体47は、図13に示すように、アングル状の基部47aと、該基部47aから隣接壁部4に向けて水平に延びる板状の腕47bと、該腕47bの先端に設けられたローラ47cとからなる。この接続体47は、基部47aを引戸本体3の戸尻下部に固着するとともに、ローラ47cを前記下レール46に転動可能に係止する。これにより、水平移動する引戸本体3の戸尻下部は、接続体47を介して下レール46に案内されるため、引戸本体3の厚さ方向の振れが防止できる。しかも引戸本体3が閉位置に至る直前及び閉位置から開き始めた直後に、引戸本体3が小さく斜め方向に平行移動する際、下レール傾斜部50が引戸本体3の戸尻下部を、前記移動方向に沿って支持するため、引戸本体3をスムースに開閉することができる。さらに、下レール46は幅木48にと一体に構成しているため、外観が優れる。
前記係合手段9は、前記開口縦枠8に形成される凸部10と、引戸本体3の戸先に形成される凹部11とからなる。本形態の凸部10は、図4に示すように、雄金具17を開口縦枠8に固着することにより形成される。この雄金具17は、図7に示すように、矩形のベースプレート51と、このベースプレート51の中心部に一体に形成された縦にのびた膨出部16とからなり、該膨出部16により凸部10が構成される。この膨出部16は、突出寸法Hを例えば5〜15mm程度、本形態では7.5mm、その上下の長さL1を例えば15〜50mm程度、本形態では25mm、幅W1を例えば5〜20mm程度、本形態では10mmとする。
前記雄金具17は、炭素鋼など鋼板にプレス成形で膨出部16を打ち出して成形し、またキャスティング成形することもできる。このような雄金具17は、ベースプレート51上下に形成された横長の取付孔53、53に挿通したビスなど固着具52を用いて開口縦枠8に固着する。雄金具17は前記横長の取付孔53の長さ範囲において正確な位置に調整されるため凹部11との係合をスムースに行え、さらに固着具52を緩めて係合手段9の調整作業を容易に行える点で好ましい。なお前記横長の取付孔53及び固着具52により、位置調整手段18を形成している。
前記凹部11は、本形態では、図3に示すように、引戸本体3の戸先に形成された取付け穴15に雌金具14を嵌合することにより形成される。この雌金具14は、図6に示すように、表側に形成され縦にのびる長穴12と、裏側に形成された溝部54に埋設された磁石13と、前記長穴12の奥に形成された上下一対の取付孔55、55とを含み構成されたものが例示され、前記長穴12により凹部11を構成している。この長穴12は、膨出部16を水平方向にガタツキなく挿入させるため、その幅W2が前記雄金具17の膨出部16の幅W1よりも、例えば0.03〜0.2mm程度の微小寸法大きく形成される。従って幅W2は例えば5〜20mm程度、本形態では10.1mm、深さ寸法Dは例えば6〜16mm程度、本形態では8mm、その上下の長さL2は例えば30〜100mm程度、本形態では56mmとする。なお前記幅W2を奥に向って漸減させることにより長穴12の内側面をテーパ状に形成すると、膨出部16の挿入動作が一層スムースとなる点で好ましい。
前記雌金具14は、ポリアミド樹脂(ナイロン)、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ABS樹脂などによりプラスチック成形され、或いはアルミ、真鍮などを用いキャスティング成形することもできる。このように成形された雌金具14は、図3に示すように、引戸本体3の戸先に形成された取付け穴15に嵌合するとともに、前記取付孔55に挿通された固着具(図示せず)により固着される。
このように、雄金具17により開口縦枠8に形成された凸部10は、図5に示すように、閉位置における引戸本体3に雌金具14により形成された凹部11内にガタツキを生じることなく挿入し、前記スライド支持手段7により吊下げられた引戸本体3の厚さ方向の振れを抑制することができる。その結果、風、歩行による振動などにより引戸本体3が振動音を生じることを防止でき、さらには外観上の安定感を得ることができる。
又この係合手段9は、少なくとも開口部2の下位に一つが形成される。そのため、引戸本体3の振れを確実に止めることができる。さらに本形態では図1に示すように、開口部2の上下二箇所に係合手段9を設けるため、スライド支持手段7と共に引戸本体3の周縁部が均衡する位置で保持され、振れが一層確実に抑制される。更に係合手段9を三個以上隔設することもできる。
また、開口縦枠8に凸部10を設け、他方引戸本体3には凹部11を形成しているため、開口部2内を移動する引戸本体3の戸先には、突出する物がなく、その結果戸先で腕など体の一部、衣類その他を引掛ける危険を防止できる。さらに本形態では、雄金具17、雌金具14を用い、これらを各々開口縦枠8、及び引戸本体3の戸先に固着することにより凸部10、及び凹部11を形成して係合手段9を構成するため、施工性に優れるとともに、凸部10と凹部11との微妙な係合調整を容易に行える点で好ましい。
また前記本形態の雌金具14は、前記の如く裏側に磁石13が埋設されるため雌金具14により形成される凹部11は、前記磁石13により磁力を帯びた吸着体19として構成される。他方炭素鋼など鋼板を用いて形成される雄金具17の膨出部16が形成する凸部10は、磁力によって吸着体19と引合い吸着する被吸着体20として構成される。このように本形態では、凹部11とこの凹部11の挿入する凸部10とが、磁力により引合い吸着するため、引戸本体3の前記振れが一層確実に抑制され、さらに磁力によって引戸本体3が開口縦枠8に引寄せられるため閉位置の引戸本体3の戸先と開口縦枠8とに隙間を生じることがなく、閉止動作において開口縦枠8との衝突による引戸本体3の跳ね返りが防止される。
また凸部10を磁力を具えた吸着体19とし、凹部11を鉄、コバルト、ニッケルなど磁性体を用いた被吸着体20とすることもできる。さらには、凸部10、凹部11の向合う面の一方に、N極またはS極を表面に配した磁石を設け、他方にS極またはN極を表面に配した磁石を配して構成することもよい。
1 引戸装置
2 開口部
3 引戸本体
4 隣接壁部
7 スライド支持手段
8 開口縦枠
9 係合手段
10 凸部
11 凹部
12 長穴
13 磁石
14 雌金具
15 取付け穴
16 膨出部
17 雄金具
18 位置調整手段
19 吸着体
20 被吸着体
2 開口部
3 引戸本体
4 隣接壁部
7 スライド支持手段
8 開口縦枠
9 係合手段
10 凸部
11 凹部
12 長穴
13 磁石
14 雌金具
15 取付け穴
16 膨出部
17 雄金具
18 位置調整手段
19 吸着体
20 被吸着体
Claims (5)
- 開口部を開閉する引戸本体、この引戸本体を吊下げて、開口部に隣接した隣接壁部に対面する開位置と開口部を閉止する閉位置との間を水平移動可能に支持するスライド支持手段、及び閉位置における引戸本体の振れ止めのため、引戸本体の戸先とこの戸先と向き合う開口縦枠とを係合させる係合手段を有し、
前記係合手段は、開口縦枠に形成された凸部と、引戸本体の戸先に形成されるとともにこの凸部が少なくとも水平方向にガタツキなく挿入しうる凹部とからなり、
しかも前記係合手段は、開口部の下位に少なくとも一つが配置されることを特徴とする引戸装置。 - 前記係合手段を構成する凸部、又は凹部の一方を吸着体で形成し、かつ他方を磁力により前記吸着体と引き合い吸着する被吸着体で形成することを特徴とする請求項1記載の引戸装置。
- 前記凹部は、表側に縦の長穴を有するとともに裏側に磁石を埋設した雌金具を前記引戸本体の戸先に形成された取付け穴に嵌合して形成され、
前記凸部は、縦にのびた膨出部を有するとともに磁性体を用いて形成された雄金具を開口縦枠に固着して形成され、
前記雄金具の膨出部は、雌金具に長穴に水平方向にガタツキなく挿入しうることを特徴とする請求項1又は2記載の引戸装置。 - 前記雄金具は、開口縦枠に対する固着位置を、少なくとも水平方向に微調整しうる位置調整手段を有することを特徴とする請求項3記載の引戸装置。
- 前記係合手段は、開口部の上下に亘り複数が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の引戸装置。
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2004
- 2004-10-08 JP JP2004296338A patent/JP2006104885A/ja not_active Withdrawn
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