JP3738742B2 - 光学式絶対値エンコーダ及び移動装置 - Google Patents

光学式絶対値エンコーダ及び移動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3738742B2
JP3738742B2 JP2002087824A JP2002087824A JP3738742B2 JP 3738742 B2 JP3738742 B2 JP 3738742B2 JP 2002087824 A JP2002087824 A JP 2002087824A JP 2002087824 A JP2002087824 A JP 2002087824A JP 3738742 B2 JP3738742 B2 JP 3738742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light receiving
light
group
track
interpolation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002087824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003279384A (ja
Inventor
雄二 松添
哲哉 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Holdings Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Holdings Ltd filed Critical Fuji Electric Holdings Ltd
Priority to JP2002087824A priority Critical patent/JP3738742B2/ja
Publication of JP2003279384A publication Critical patent/JP2003279384A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3738742B2 publication Critical patent/JP3738742B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の角度や直線移動体の位置を検出する機能を有する光学式絶対値エンコーダ、及び、この光学式絶対値エンコーダを用いて高精度な位置決め・速度制御を実現する半導体検査装置、製造装置、工作機械その他の移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学式絶対値エンコーダには、光学式ロータリエンコーダおよび光学式リニアエンコーダなどが存在している。
従来技術として、例えば、本出願人による光学式ロータリエンコーダに係る発明の特許出願が、出願公開(特許出願公開番号:特開2001−194185号,発明の名称:光学式絶対値エンコーダ)されている。
【0003】
この従来技術について図を参照しつつ説明する。図25は、従来技術の光学式ロータリエンコーダの構成図であり、図25(a)はその断面図、図25(b)はスリット円板の説明図である。
これは、エンコーダケース100にベアリング101、102を介して取付られた中空軸103と、この中空軸103に取付けられ、外周部に光を一定周期で透過させるスリットを有するスリット円板104と、エンコーダケース100の内部であってスリット円板104のスリットを照明できる位置に配置された発光素子の一具体例であるLED(Light Emitting Diode)105と、スリット円板104を挟みLED105と対向して配置された受光素子106と、この受光素子106および図示しない電子部品が実装され、エンコーダケース100に取り付けられたプリント基板107から構成される。
【0004】
この受光素子106の構成について説明する。図26に受光素子106の構成図を示す。位置関係を明確にするため図25(b)と図26とで共通の矢印201,202,203,204を用いている。図25(b),図26の下方向は光学式ロータリエンコーダの中心方向201であり、上方向は外周方向202である。また、左右方向は円周方向203,204となる。
【0005】
図26中の斜線で示した領域は感帯部である受光セルを示し、その他の領域は光を検出しない不感帯を示している。受光素子106は、受光セルを複数集めた受光セルアレイを1群とし、さらに複数群の受光セルアレイを有するものであり、A群,B群,A’群,B’群,A”群,B”群の6群の受光セルアレイを有している。
【0006】
詳しくは、図26の最上段の8個の受光セルから構成される受光セルアレイA群106A、上から2段目の8個の受光セルから構成される受光セルアレイB群106B、最下段の左側の6個の受光セルから構成される受光セルアレイA’群106A’、 最下段の右側の6個の受光セルから構成される受光セルアレイB’群106B’、上から3段目左側の多数の受光セルから構成される受光セルアレイA”群106A”、上から3段目右側の多数の受光セルから構成される受光セルアレイB”群106B”とに分割される。
【0007】
このような受光セルアレイA群106A,B群106Bは、図25(b)で示すように、スリット円板104の検出用トラック104aのうち最外周(202側)のM系列スリット列を透過した光を受光してM系列信号を出力する、
また、受光セルアレイA’群106A’,B’群106B’は、図25(b)で示すように、スリット円板104の検出用トラック104aのうち最内周(201側)の第1内挿倍スリット列を透過した光を受光して第1内挿倍信号を出力する。
また、受光セルアレイA”群106A”,B”群106B”は、図25(b)で示すように、スリット円板104の検出用トラック104aのうち中央の第2内挿倍スリット列を透過した光を受光して第2内挿倍信号を出力する。
【0008】
プリント基板107に搭載される図示しないCPUは、これらM系列信号、第1内挿倍信号、第2内挿倍信号を組合せ、絶対値の位置情報を得る。
このように構成することで、大型化・コスト増大を回避するとともに、高精度・高分解能の検出を実現していた。従来技術の光学式ロータリエンコーダはこのように構成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
近年では光学式絶対値エンコーダをより高分解能にしたいという要請がある。従来技術において、更なる高分解能化を実現するためには、第2内挿倍スリット列のスリットピッチをさらに小さくしなければならないが、それにともなって受光素子106とスリット円板104との間隔も非常に狭くしなければならない。しかしながら、この間隔の管理は困難であるという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記したような問題点を解決するものであり、その目的は、高分解能化、スケール板(スリット円板)と受光素子間との間隔の管理の容易化、および、絶対値化の3条件を共に満たす光学式絶対値エンコーダを提供することにある。
また、他の目的は、この光学式絶対値エンコーダを用いて高精度の位置検出を実現する移動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係る光学式絶対値エンコーダは、
光の透過と反射とを交互に行う第1、第2トラック、および、凹凸格子であって凹凸格子表面に反射領域を形成した第3トラックを有し、第1,第2トラックを隣接させるとともにこれら第1,第2トラックから第3トラックを離間させて配置するスケール板と、
第1トラックと第2トラックとに対向して配置される第1発光素子と、
第3トラックに対向して配置される第2発光素子と、
スケール板の第1トラックおよび第2トラックで反射された第1発光素子からの光を受光する第1受光素子と、
スケール板の第3トラックで反射された第2発光素子からの光を受光する第2受光素子と、
を備える光学式絶対値エンコーダであって、
前記第1トラックはM系列の規定に基づいて光を透過または反射するM系列トラックであり、
前記第2トラックは予め定められた周期ピッチで交互に光を透過または反射する第1内挿倍トラックであり、
前記第3トラックは第2発光素子から照射される光の四分の一波長の深さの線状の格子を、第1内挿倍トラックの周期ピッチに対して1/N(Nは2以上の自然数)の長さの周期ピッチとなるように、配置した凹凸格子である第2内挿倍トラックであり、
前記第1受光素子は、
前記M系列トラックと対向する位置に配置され、M系列トラックと同じ周期ピッチで配置された複数個の受光セルである一群の受光セルアレイを二群配置し、位相差πの信号を二信号得るM系列用の受光セルアレイと、
前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置され、第1内挿倍トラックと同じ周期ピッチで配置された複数個の受光セルである一群の受光セルアレイをm群(mは2の倍数)配置し、位相差π/2の信号をm信号得る第1内挿倍用の受光セルアレイと、
を備える素子とし、
前記第2発光素子は、
第2内挿倍トラックと同じ周期の間隔を持つように発光領域に複数の遮光領域を配置して形成した明暗格子を介して光が照射される素子とし、
前記第2受光素子は、
第2内挿倍トラックと同じ周期ピッチで配置された複数個の受光セルである一群の受光セルアレイをn群(nは2の倍数)配置し、位相差π/2の信号をn信号得る第2内挿倍用の受光セルアレイを備える素子とし、
第1受光素子及び第2受光素子から出力された検出信号を組合せることで、絶対位置情報を得ることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2の発明に係る光学式絶対値エンコーダは、
請求項1記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
前記第1受光素子の第1内挿倍用の受光セルアレイは、
受光セルアレイをA’群,B’群の二群配置し、それぞれ位相差π/2の信号を二信号得ることを特徴とする。
【0013】
また、請求項3の発明に係る光学式絶対値エンコーダは、
請求項1記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
前記第1受光素子の第1内挿倍用の受光セルアレイは、
受光セルアレイをA’群,B’群,C’群,D’群の四群配置し、それぞれ位相差π/2の信号を四信号得ることを特徴とする。
【0014】
また、請求項4の発明に係る光学式絶対値エンコーダは、
請求項1〜請求項3の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
前記第2受光素子の第2内挿倍用の受光セルアレイは、
受光セルアレイをA”群,B”群の二群配置し、それぞれ位相差π/2の信号を二信号得ることを特徴とする。
【0015】
また、請求項5の発明に係る光学式絶対値エンコーダは、
請求項1〜請求項3の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
前記第2受光素子の第2内挿倍用の受光セルアレイは、
受光セルアレイをA”群,B”群,C”群,D”群の四群配置し、それぞれ位相差π/2の信号を四信号得ることを特徴とする。
【0016】
また、請求項6の発明に係る光学式絶対値エンコーダは、
請求項1〜請求項5の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
第1受光素子と第2受光素子とを一体に形成した素子とすることを特徴とする。
【0017】
また、請求項7の発明に係る光学式絶対値エンコーダは、
請求項1〜請求項5の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
第2受光素子の中心に第2発光素子を配置し、第1受光素子,第2発光素子及び第2受光素子を一体に形成した素子とすることを特徴とする。
【0018】
また、請求項8の発明に係る移動装置は、
請求項1〜請求項7の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダと、
前記光学式絶対値エンコーダから出力される絶対位置情報を用いる移動体と、
を備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の請求項1,2,5に係る第1実施形態の光学式絶対値エンコーダについて説明する。ここに図1は本実施形態の光学式絶対値エンコーダが備えるスケール板の構成図、図2は本実施形態の光学式絶対値エンコーダが備える検出部の構成図、図3は本実施形態の光学式絶対値エンコーダの構成図、図4は第1受光素子23の受光セルアレイ群の説明図、図5は第2発光素子24,第2受光素子25の説明図、図6は第2受光素子25の受光セルアレイ群の説明図、図7は第2トラックと第3トラックとのピッチを説明する説明図である。
【0020】
光学式絶対値エンコーダは、図1で示すスケール板10と図2で示す検出部20とを少なくとも備えるものである。
スケール板10は、図1で示すように、透明板11、第1トラック12、第2トラック13、および、第3トラック14を備えている。
検出部20は、図2で示すように、回路基板21、第1発光素子22、第1受光素子23、第2発光素子24、第2受光素子25を備えている。
【0021】
そして、図3で示すように、検出部20がスケール板10と対向するとともに所定距離だけ離間するように配置される。この場合、スケール板10または検出部20のどちらか一方が図示しない移動体に固定されて図3で示す矢印a方向に移動するようになされ、他方は固定されて動かないようになされている。なお、本実施形態では説明を具体化するため、検出部20は固定され、また、スケール板10が移動体に取り付けられて移動体とともに移動するものとして以下説明する。
【0022】
続いて、スケール板10と検出部20とを詳細に説明する。まず、スケール板10について説明する。
図1(a)は、検出部20からスケール板10を眺めた図、図1(b)は、第3トラック(第2内挿倍トラック)14を分断するA−A’線断面図である。
図1(a)で示すように、透明板11の上に設けられた第1トラック12は、M系列トラックであり、第2トラック13は第1内挿倍トラックであり、また、第3トラック14は第2内挿倍トラックである。
【0023】
第1トラック12のM系列トラックは、図1の斜線部で表される反射部12aと、隣接する二個の反射部の間にある透過部12bとを交互に形成してなるトラックである。
反射部12aを透明板11の上に多数設けると、隣接する2個の反射部12aの間は透過部12bとなって、反射部12aと透過部12bとが交互に形成される。このような反射部12aと透過部12bとをM系列の規則に従って配置してM系列トラックを形成する。
【0024】
ここで、M系列とは、Nを自然数とし、1周期あたり2N個の1または0の組み合わせで構成され、簡単な規則によって作られる確定的系列であるが、外観上不規則な系列に似ているものである。このM系列の特定位置から連続するN個の1または0情報(パターン)は、M系列内では1つしか存在しないため、2N個の重複しない情報を持つ。このM系列トラックは、このM系列の1を反射部12a、0を透過部12bとして、2N個の明暗格子を有するものある。
【0025】
第2トラック13の第1内挿倍トラックは、同様に反射部13aを透明板11の上に多数設け、反射部13aと透過部13bとを交互に形成してなるトラックである。特定の周期で交互に反射部13aと透過部13bとを配置して第1内挿倍トラックを形成する。
【0026】
第3トラック14の第2内挿倍トラックは、図1(b)で示すように、スケール板10の移動方向である矢印a方向と垂直方向に線状に形成され、第2発光素子24から照射される光の波長に対し1/4波長の深さdで、所定の周期(以下、この周期を位相差周期と称す。)Pbで設けられた凹凸格子から構成される。
第3トラック14の凹凸格子上には、非常に薄い反射膜が設けられている。なお、第3トラック14の凹凸格子の位相差周期Pbは、第2トラック13の位相差周期Paの1/N倍である。つまりPa=N・Pbが成立する。ここでNは2以上の自然数の中から適当に選択された整数である。なお、図1(a)では、N=約10程度となるように図示されているが、本実施形態ではN=2が選択されるものとして以下説明を進める。
【0027】
続いて、検出部20について説明する。図2(a)は第1発光素子22,第1受光素子23を横側から眺めた図、図2(b)はスケール板10から検出部20を眺めた図、図2(c)は第2発光素子24,第2受光素子25を横側から眺めた図である。
光学式絶対値エンコーダの検出部20は、図2(a),(b),(c)で示すように、回路基板21、第1発光素子22、第1受光素子23、第2発光素子24、第2受光素子25を備えている。
【0028】
回路基板21は、図2(b)で示すように、第1発光素子22、第1受光素子23、第2発光素子24、第2受光素子25を搭載している。なお、図中の余白部分は、図示しないが、他の電子部品を搭載している。
第1発光素子22は、回路基板21に直接、または、適宜構成された取付部材を介して配置され、平行光を発するように構成されている。
【0029】
第1受光素子23は、詳しくは図4に示すように構成される。図4の斜線で示した領域は、それぞれが光を感じる感帯部である受光セルを示し、その他の領域は光を検出しない不感帯を示している。
そして、第1受光素子23は、図4の最上段に位置する8個の受光セルから構成される受光セルアレイA群23A、上から2段目に位置する8個の受光セルから構成される受光セルアレイB群23B、左下に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイA’群23A’、および、右下に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイB’群23B’から構成される。
【0030】
受光セルアレイA群23A,B群23BはM系列トラックである第1トラック12に対向して配置されており、第1発光素子22から照射されて第1トラック12の反射部12aで反射した反射光を検出してM系列信号を出力する。
受光セルアレイA’群23A’,B’群23B’は第1内挿倍トラックである第2トラック13に対向して配置されており、第1発光素子22から照射されて第2トラック13の反射部13aで反射した反射光を検出して第1内挿倍信号を出力する。
【0031】
M系列用の受光セルアレイA群23A,B群23Bでは1群の受光セルアレイに受光セルが8個あることから1群で8ビットのM系列を検出できる。受光セルアレイA群23A,B群23Bの受光セルは周期的に配置されるものであり、隣接する2つの受光セル間の距離である周期ピッチPa(以下、M系列用周期ピッチPaという。)は、電気角で360°である。受光セルアレイA群23A、B群23Bの位相差を電気角で180°とするため、図4の位相差P5の距離は、M系列用周期ピッチPaの半分、つまり、Pa/2とする。
【0032】
一方、第1内挿倍用の受光セルアレイA’群23A’の6個の受光セルと受光セルアレイB’群23B’の6個の受光セルは、それぞれ電気的に並列接続となっている(つまり6個の受光セルから出力される信号の和信号となる)。また、受光セルアレイA’群23A’,B群23B’の周期ピッチ(以下、第1内挿倍用周期ピッチという。)P2,P3はM系列検出用周期ピッチP1と同じ値、つまり、第1内挿倍用周期ピッチはPaとなるように設けられている。
【0033】
第1内挿倍用周期ピッチPa(=P2=P3)を電気角で360°とした場合に、受光セルアレイA’群23A’,B群23B’の位相差を90°もしくは270°の電気角の位相差に設定するためには、図4の位相差となる距離P4を、Pa/4または3Pa/4とすることにより達成される。なお、本実施形態では説明の具体化のため距離P4はPa/4であるとして説明する。
【0034】
さらに、M系列用の受光セルアレイB群23Bと第1内挿倍検出用の受光セルアレイA’群23A’とは適当な位相差にて配置されるが、本実施形態では、受光セルアレイB群23Bと受光セルアレイA’群23A’との機械角が同位相となるように配置されている。
【0035】
続いて、第2発光素子24・第2受光素子25について説明する。
図5(a)に第2発光素子24を、図5(b)に第2受光素子25をそれぞれ示す。この図でスケール板10の移動方向は矢印aの方向である。第2発光素子24は、数μmの発光領域24aに、複数の遮光領域24bを配置して明暗パターンが形成されている。この明暗パターンの周期は、第2内挿倍トラックである第3トラック14の位相差周期Pbと同じ周期である。発光領域24aおよび遮光領域24bは、スケール板10の移動方向aに対して垂直方向に配置されている。このような光は第3トラック14上で干渉縞を生じることになる。
【0036】
図5(b)に第2受光素子25を示す。前記第2受光素子25は、それぞれ独立した光を検出するための4個の受光セルアレイA”群25A”,B群25B”,C”群25C”,D群25D”が配置されている。これら4個の受光セルアレイA”群25A”,B群25B”,C”群25C”,D群25D”は、スケール板10の第2内挿倍トラックである第3トラック14の位相差周期Pbと同じ周期で、スケール板10の移動方向(矢印a方向)に対して垂直方向に配置された感帯部により形成される。
【0037】
第2受光素子25は、詳しくは図6に示すように構成される。図4の斜線で示した領域は、それぞれが光を感じる感帯部である受光セルを示し、その他の領域は光を検出しない不感帯を示している。
そして、第2受光素子25は、図6の下段左側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイA”群25A”、下段右側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイB”群25B”、上段左側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイC”群25C”、および、上段右側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイD”群25D”から構成されている。
A”群25A”,B”群25B”,C”群25C”およびD”群25D”において、各受光セルは、それぞれ電気的に並列に接続されている(つまり同じ群にある6個の受光セルから出力される信号の和信号となる)。
【0038】
隣接する2つの受光セル間のピッチP6(=Pb)とすると、P7は0.25Pb、P8は0.5Pb、P9は1.25Pbの距離となる。
このように配置することで、第3トラック14のトラックの1周期ピッチが電気角360゜に対応する周期信号であり、
A”群とB”群との位相差は、(90+α×360)゜に、
A”群とC”群との位相差は、(180+β×360)゜に、
A”群とD”群との位相差は、(270+γ×360)゜にそれぞれなる。
ここに、α,β,γは適当な任意の整数である。
本実施形態ではA”群とB”群との位相差は90゜であり、A”群とC”群との位相差は180゜であり、A”群とD”群との位相差は270゜である
【0039】
なお、第1内挿倍トラックの周期Paと第2内挿倍トラックの周期Pbとをより具体的に説明するため、前記したNを2としてPa=2・Pbであるとすると、図7で示すような関係となる。この場合、第3トラック14の周期は第2トラック13の周期の1/2倍の周期を有している。図4で示す第1受光素子23、および、図6で示す第2受光素子25の大小関係において、実際は、第2受光素子25は第1受光素子23よりも小さいこととなる。
【0040】
続いてエンコーダとしての動作について説明する。
図8は第1受光素子へ到達する反射光の説明図、図9は第2発光素子および第2受光素子による光検出を説明する説明図、図10は検出信号の説明図である。
まず、第1発光素子22、第1受光素子23の動作について説明する。
例えば、図3(a)で示すように、第1発光素子22からの照明光は、スケール板10の第1トラック12・第2トラック13を照明し、反射部での反射により光が多い領域(明領域)と透過部での透過により反射光が少ない領域(暗領域)とを含む反射光が第1受光素子23へ入射される。
【0041】
そして、図8で示すような反射光が第1受光素子23へ到達する。上段の白黒で表される列は、M系列トラックである第1トラック12による反射光27であり、また、下段の白黒で表される列は、第1内挿倍トラックである第2トラック13による反射光28である。
【0042】
図8の反射光27で黒く示す領域はスケール板10の第1トラック12の透過部12aで透過したため反射光がないか著しく少ない暗領域であり、この暗領域は受光セルが光を受光しない。
また、黒くない領域はスケール板10の第1トラック12の反射部12bで反射したため反射光が多い明領域であり、この明領域は受光セルが光を受光する。
【0043】
同様に、図8の反射光28の黒く示す領域は、スケール板10の第2トラック13の透過部13aで透過したため反射光がないか著しく少ない暗領域であり、この暗領域は受光セルが光を受光しない。
また、黒くない領域はスケール板10の第2トラック13の反射部13bで反射したため反射光が多い明領域であり、この明領域は受光セルが光を受光する。
そして、受光セルは光量に比例して光電流信号を出力する。具体的には、図10で示すように、周期的に変化する信号を出力する。
【0044】
続いて、第2発光素子24、第2受光素子25の動作について説明する。
例えば、図5(a)で示すように、発光領域24aに複数の遮光領域24bを配置して形成した明暗パターンを介して、図3(c)で示すように、第2発光素子24から照射された光線は、スケール板10を照明すると、スケール板10の第3トラック14の明暗格子(図1(b)参照)により回折しつつ反射膜により反射して発生した±1次回折光により、図9で示すように、所定の位置に干渉縞29が発生する。そして、この干渉縞29が第2受光素子25へ入射する。
【0045】
なお、干渉縞29の明暗領域により第2受光素子25の各受光セルで光量が変化する点は図8を用いてした説明と同様であるが、特徴点としては、干渉縞29が第2受光素子25の受光面でスケール板10の移動速度の2倍の速度で移動するように受光されるため、第3トラック14の凹凸の明暗格子の位相差周期(=Pb)の1/2周期で、90゜位相差の4相光電流信号を得られる点にある。このため、図10で示すように第1内挿倍信号の一周期の信号を得る期間で第2内挿倍信号を4周期得られている。第3トラック14・第2受光素子25の位相差周期(=Pb)は大きいままで従来よりも2倍の位相差周期の第2内挿倍信号を得られる。
【0046】
このような第1受光素子23,第2受光素子25は、到達した照射光の光量に比例して光電流信号を出力する。
第1受光素子23の受光セルアレイA群23A,B群23Bは、M系列トラックである第1トラック12による反射光を受光して、光電流信号であるM系列信号を出力する。
第1受光素子23の受光セルアレイA’群23A’,B’群23B’は、第1内挿倍トラックである第2トラック13による反射光を受光して、光電流信号である第1内挿倍信号を出力する。
第2受光素子25の受光セルアレイA”群25A”,B”群25B”,C”群25C”,D”群25D”は、第2内挿倍トラックである第3トラック14による干渉縞を受光して、光電流信号である第2内挿倍信号を出力する。
【0047】
これらM系列信号・第1内挿倍信号・第2内挿倍信号は、図示しないが、電流電圧変換用抵抗でI/V変換されて電圧のM系列信号に変換され、コンパレータ等により波形整形されたのちに、CPUに取り込まれる。
【0048】
CPUに取り込まれる前のアナログ電圧信号は図10で示すようになる。
スケール板10が移動して反射光・干渉縞の明暗位置の変化に対応し、図10に示すようなM系列信号31,32および第1内挿倍信号33,34、第2内挿倍信号35,36を得る。
例えば、図10では、M系列用の受光セルアレイA群の中の一個の受光セルからのM系列信号31、M系列用の受光セルアレイB群の中の一個の受光セルからのM系列信号32、第1内挿倍用の受光セルアレイA’群,B’群からの第1内挿倍信号33,34及び第2内挿倍用の受光セルアレイA”群,B”群からの第2内挿倍信号35,36が図示されている。先ほど説明したように、第1内挿倍信号の一周期の信号を得る期間で第2内挿倍信号を4周期得られている。
【0049】
図10の縦軸は、各受光セルからの光電流信号を変換した電圧信号Vを示し、横軸はスケール番10の移動に応じた絶対位置θを示す。なお、第1内挿倍信号33,34、および、第2内挿倍信号35,36は、オフセット電圧が加算されている。
但し、本実施形態では、第2受光素子35から得られる第2内挿倍信号は実際にはA”群,B”群,C”群,D”群の4信号であるが、ここではA”群,B”群の2信号のみ図示しており、その他のC”群,D”群の2信号は図示を省略している。
【0050】
さて、第2受光素子25が受光セルアレイA”群25A”,B”群25B”,C”群25C”,D”群25D”という4群を配置しているが、4相信号とすることにより、組立誤差、受光素子の感度ばらつき、第2発光素子24の照明むらなどに影響されて下位信号の電気角に角度誤差が発生する事態を回避し、高精度・高分解能の検出を実現することができる。この点は本出願人により特願平11−322073号として特許出願され、特開平2001−141522号として出願公開された発明に基づくものであり、簡単に説明するに止める。
【0051】
第2受光素子25の受光セルアレイA”群25A”,B”群25B”,C”群25C”,D”群25D”という4群から出力され、CPUに取り込まれる信号を、I、I 、I、I とすると次式のようになる。
【0052】
【数1】
Figure 0003738742
【0053】
そして三角関数の公式により変形すると次式のようになる。
【0054】
【数2】
Figure 0003738742
【0055】
そしてこれら式から誤差成分であるΔX,ΔYが除去されるように式を変形すると次式のようになる。
【0056】
【数3】
Figure 0003738742
【0057】
また、他の計算方法でΔX,ΔYが除去されるように式を変形すると次式のようになる。
【0058】
【数4】
Figure 0003738742
【0059】
ここでm,n,Pは定数であるが、好ましくはm−n/2=Pの関係を満たすように決定される。
このような式により求められたθ(絶対位置)は、誤差成分がないため正確な絶対位置を表している。このように4群の第2内挿倍信号を検出することで、検出精度を高めている。
【0060】
続いて、取り込んだM系列信号・第1内挿倍信号・第2内挿倍信号を用いる絶対位置の検出原理について説明する。例えば、図8で示すM系列用の受光セルアレイB群23Bのように各受光セル毎の明部・暗部が明瞭な場合は各受光セル毎の検出が明確になされるが、図8で示すM系列用の受光セルアレイA群の受光セルのように、M系列トラックにて受光セルの一部の領域(例えば図8の受光セル40など)が暗部と明部が共にある場合、受光セルアレイA群の8個の受光セルからの信号は、暗状態であるか、もしくは、明状態であるかを判断することが困難となり、正確な角度情報を得ることが困難となる。
【0061】
そこで、受光セルアレイB群23Bでは完全に明部(受光セル41など)又は暗部(受光セル42など)の状態となっている点に着目し、受光セルアレイA群23Aからの出力信号でなく、受光セルアレイB群23Bからの出力信号を用いて、正しいM系列信号を得ることとなる。
【0062】
例えば、図10の37aの位置における検出信号では、受光セルアレイA群23Aのある受光セルの検出信号31は、M系列信号が立ち上がっている途中であり、High又はLow信号を判断するためには、不安定な状態であることがわかる。しかしながら、同じ位置37aでも受光セルアレイB群23Bのある受光セルの検出信号32は完全にHigh側であるために、M系列信号を正しく検出できる。
【0063】
纏めると、間隔38に含まれる位置の場合にはCPUが受光セルアレイA群23AのM系列信号を選択するようにする。この選択を行う判断手法として、例えば、位置37bにおける場合の第1内挿倍用の受光セルアレイA’群23A’の出力信号33がマイナス側、すなわち、オフセット成分よりもLow側にある場合には、受光セルアレイA群23AのM系列信号を選択する。
【0064】
同様に、間隔39に含まれる角度の場合にはCPUが受光セルアレイB群23BのM系列信号を選択するようにする。この選択を行う判断手法として、例えば、角度37aにおける場合の第1内挿倍用の受光セルアレイA’群23A’の出力信号がプラス側、すなわち、オフセット成分よりもHigh側にある場合に受光セルアレイB群23BのM系列信号を選択する。
【0065】
そして、このようにして得られた受光セルアレイA群,B群の正しいM系列信号を、例えば、CPUが角度情報に変換する。これによりM系列信号は絶対値角度情報に変換される。ここで、M系列信号によって得られた8ビット分の分解能を上位8ビットと呼ぶ。
【0066】
更に、高分解能とするために、第1内挿倍信号と同期して得られた第2内挿倍信号をさらに電気的に内挿倍することにより、M系列で得られた8ビットの分解能を超える分解能を実現することが可能となる。ここで、第2内挿倍によって得られたXビット分の分解能を下位Xビットと呼ぶ。この上位8ビットの分解能と下位Xビットの分解能を組合せた分解能、すなわち8+Xビット分の分解能を光学式ロータリエンコーダの分解能と呼ぶ。
【0067】
しかしながら、下位の第2内挿倍信号は、M系列信号の1周期ピッチ内に4周期ピッチ分の内挿倍情報を持つために、何番目の内挿倍信号かを判断することが困難となる。例えば、位置37aにおいて角度情報を得ようとした場合、3番目の第2内挿倍信号39aを内挿倍するのであるが、1番目第2内挿倍信号38a〜4番目第2内挿倍信号39bの中のどの第2内挿倍信号を内挿倍したのかを判断することができない。そこで、第1内挿倍信号を電気的に内挿倍することにより、1番目〜4番目第2内挿倍信号38a,38b,39a,39bを選定することが可能となる。
【0068】
例えば、本実施形態の場合は、第1内挿倍信号33がLow,34がHighならば1番目第2内挿倍信号38aに、第1内挿倍信号33,34がともにLowならば2番目第2内挿倍信号38bに、第1内挿倍信号33がHigh,34がLowならば3番目第2内挿倍信号39aに、第1内挿倍信号33,34がともにHighの場合が4番目第2内挿倍信号39bに対応しているため、どの第2内挿倍信号を内挿倍したかの判断を行うことができる。
【0069】
1番目〜4番目第2内挿倍信号の選定を可能とするため、第1内挿倍信号は、最低2ビット分だけ内挿倍できるようにすればよい。ここで、例えば、第1内挿倍信号によって得られた2ビットの分解能を中位2ビットと呼ぶ。これにより、M系列で得られた分解能8ビットに、中位2ビット及び下位のXビットをつなぎ合わせることにより、(8+2+X)ビットの分解能を有する光学式絶対値エンコーダが実現可能である。
【0070】
なお、本実施形態では、Pa=2・Pbとして具体的に説明したが、この値は2以外にも2の倍数である自然数を適宜選択することが可能である。
このような本実施形態の光学式絶対値エンコーダでは、高分解能を実現することが可能となる。また、高性能なA/D変換器なども不要となるため、コストダウンとなる。
【0071】
以上本実施形態では光学式絶対値エンコーダの一具体例である光学式リニアエンコーダについて説明した。しかしながら、本発明は光学式リニアエンコーダに限定するものではなく、電気角を検出するようにした光学式ロータリエンコーダにも適用できる。光学式リニアエンコーダは発光素子と受光素子を一体に取り付けた検出部とスケール板と相対的に移動させる構成であるのに対し、光学式ロータリエンコーダはスリット円板を回転させるの点で相違するものの下位信号は電気角θを用いるなどその原理は同じである。本発明を適用した光学式ロータリエンコーダでも高分解能化を実現できる。
【0072】
続いて、本発明の請求項1,3,5に係る第2実施形態の光学式絶対値エンコーダについて説明する。ここに図11は本実施形態の第1受光素子23の受光セルアレイ群の説明図である。なお、第1実施形態と共通する点については同じ図面・同じ符号を用いて説明する。
第1実施形態の第1受光素子23の第1内挿倍検出用の受光セルアレイがA’群,B’群の2群であったのに対し、本実施形態では第1受光素子23の第1内挿倍検出用の受光セルアレイがA’群,B’群,C’群,D’群の4群である点が相異している。
【0073】
第1受光素子23は、図11の最上段に位置する8個の受光セルから構成される受光セルアレイA群23A、上から2段目に位置する8個の受光セルから構成される受光セルアレイB群23B、最下段左側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイA’群23A’最下段右側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイB’群23B’、上から3段目左側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイC’群23C’、および、上から3段目右側に位置する6個の受光セルから構成される受光セルアレイD’群23D’から構成される。
図11の斜線で示した領域は、それぞれが光を感じる感帯部である受光セルを示し、その他の領域は光を検出しない不感帯を示している。
【0074】
受光セルアレイA群23A,B群23BはM系列トラックである第1トラック12に対向して配置されており、第1トラック12の反射部12aからの反射光を検出してM系列信号を出力する。この点は第1実施形態と同様である。
そして、受光セルアレイA’群23A’,B群’23B’,C’群23C’,D群’23D’は、第1内挿倍トラックである第2トラック13に対向して配置されており、第2トラック13の反射部13aからの反射光を検出して第1内挿倍信号を出力する。
【0075】
A’群とB’群との位相差は、(90+α×360)゜に、
A’群とC’群との位相差は、(180+β×360)゜に、
A’群とD’群との位相差は、(270+γ×360)゜にそれぞれなる。
ここに、α,β,γは適当な任意の整数である。
本実施形態ではA’群とB’群との位相差は90゜であり、A’群とC’群との位相差は180゜であり、A’群とD’群との位相差は270゜である
【0076】
このように第1受光素子23の第1内挿倍信号を検出する受光セルアレイを4群としたことで、第1内挿倍信号も先に数1〜数4を用いて説明したような原理により高精度な検出が可能となる。
このようにしても本発明の実施は可能である。
【0077】
続いて、本発明の請求項1,2,3,4に係る第3実施形態について、図を参照しつつ説明する。図12は本実施形態の第2受光素子25の受光セルアレイ群の説明図である。
本実施形態では第2受光素子25を図12で示すように受光セルアレイA”群25A”,B”群25B”の二群のみであるとした。この場合、得られる第1内挿倍信号は90゜の位相差の二信号となる。
【0078】
この場合、第1受光素子23は、図4で示したようにA群,B群,A’群,B’群という構成にしてもよく、また、図11で示したようにA群,B群,A’群,B’群,C’群,D’群という構成にしてもよい。
これらのように構成しても、図10を用いて説明したように、M系列信号・第1内挿倍信号・第2内挿倍信号を用いる絶対値検出処理は可能であるため、本発明の実施は可能である。
【0079】
続いて、本発明の請求項6に係る第4実施形態について、図を参照しつつ説明する。図13は本実施形態の光学式絶対値エンコーダが備える検出部の構成図、図14は本実施形態の光学式絶対値エンコーダの構成図である。
光学式絶対値エンコーダの検出部20’は、図13(a),(b),(c)で示すように、回路基板21、第1発光素子22、第2発光素子24、一体化受光素子50を備えている。
【0080】
一体化受光素子50は、図13(b)で示すように、第1実施形態〜第3実施形態で述べた、第1受光素子23と、第2受光素子25とを1つの受光素子としたものであり、第1〜第3実施形態で述べた第1受光素子23および第2受光素子25の代わりに搭載し、図14で示すように光学式絶対値エンコーダを形成する。なお、得られる検出信号は同様であり、これらの検出信号から絶対位置を検出する処理は、第1実施形態〜第3実施形態と同様であるので省略する。
本実施形態の構成を採用することにより、第1実施形態〜第3実施形態で述べた第1受光素子23と、第2受光素子25との位置調整が不要となり、調整コストが削減される。
【0081】
続いて、本発明の請求項7に係る第5実施形態について、図を参照しつつ説明する。図15は本実施形態の光学式絶対値エンコーダが備える検出部の構成図、図16は本実施形態の光学式絶対値エンコーダの構成図、図17は受発光素子による光検出を説明する説明図、図18,図19は受発光素子を説明する説明図である。
【0082】
光学式絶対値エンコーダの検出部20”は、図15(a),(b),(c)で示すように、回路基板21、第1発光素子22、一体化受発光素子60を備えている。
一体化受発光素子60は、図15(b)で示すように、受発光素子61(第2受光素子24と第2受光素子25とを一体に構成したもの)と、第1〜第3実施形態で述べた第1受光素子23とを一体に形成したものである。この一体化受発光素子60を、第1〜第3実施形態で述べた第1受光素子23,第2発光素子24および第2受光素子25の代わりに搭載し、図16で示すように光学式絶対値エンコーダを形成する。
【0083】
続いて、受発光素子61の具体例について説明する。図17で示すように、この光学系は、受発光素子61とスケール板10は距離62にわたり離された位置に配置されている。スケール板10は矢印a方向に移動することが可能なように構成されている。
受発光素子61は、図18で示すように、シリコンベアチップ61a上で4分割された受光素子である感帯部61b,61c,61d,61eと、シリコンベアチップ61aの中心部に配置され、直径数百μmの円状の面照明領域もつ拡散光源のLEDチップ61fと、これら感帯部61b,61c,61d,61eおよびLEDチップ61fと対向する位置に配置されるガラス基板61gと、ガラス基板61gとシリコンベアチップ61aとを所定間隔離間させるため、間に挟まれるスペーサ61hから構成される。
【0084】
ガラス基板61gは、図19で示すように、感帯部61b,61c,61d,61eの対向する位置に、スケール板10の移動方向aに対して垂直方向にクロムまたはアルミニウムにて描かれた明暗格子パターン61i,61j,61k,61lが形成されている。これら明暗格子パターン61i,61j,61k,61lに干渉縞63が入射したとき、4相で90゜位相差の光電流信号が得られるように配置されている。
また、ガラス基板61gの中心部には、数μmの光を透過する領域で、繰返し周期がスケール板10の第3トラック14の位相差周期Pbと同じ周期でパターンニングされたスリットパターン61mを有する。
【0085】
次に、動作について説明する。
図18に示す受発光素子61の中心部にあるLEDチップ61fから照明された光が、ガラス基板61gのスリットパターン61mを介して、スケール板10の第3トラック14を照明して反射すると、干渉縞63が発生する。図17に示すようにスケール板10が矢印a方向に移動すると、スケール板10から所定の位置に発生していた干渉縞63は、受発光素子61の受光面でスケール板10の移動速度の2倍の速度で移動するため、第3トラック14の凹凸の明暗格子の位相差周期の1/2周期(=周期Pb/2)で、90゜位相差の4相光電流信号を得る。
以下、位置の検出方法は、第1実施形態での説明と同様であるのでその説明を省略する。
【0086】
以上、この本実施形態では、
1) 受発光素子61は殆どの光を第3トラック14に照射して光を有効に用いることによりS/N比が向上し、高分解能を得ることが可能となる。
2) 従来の受光素子、発光素子の位置合わせ工程が不要となり、製造コストが削減される。
等の効果が期待できる。
【0087】
続いて、このような受発光素子61の他の具体例について説明する。図20は他の受発光素子を説明する説明図である。
この例の受発光素子61は、図20で示すように、シリコンベアチップ61a上の中心部にLEDチップ61fが入る深さの穴61nを設ける。LEDチップ61fを穴61n内に入れた場合、LEDチップ61fは突出することなく、シリコンベアチップ61aの平面は平らである。このため、ガラス基板61gを直接シリコンベアチップ61aに取り付けることができ、スペーサ61hを不要としている点が先に説明した受発光素子61と相異している。
このような受発光素子の構成にすることにより、スペーサ61hが不要となり、部品削減によるコストダウンが可能となる。
【0088】
続いて、このような受発光素子61の他の具体例について説明する。図21,図22は他の受発光素子を説明する説明図である。
この例の受発光素子61は、図21で示すように、シリコンベアチップ61a上の中心部にLEDチップ61f’が入る深さの穴61nを設け、LEDチップ61f’を配置する。また、アルミニウムパターンもしくはクロムパターンによる明暗格子61oを直接形成した4個の感帯部61b’,61c’,61d’,61e’を備えている。明暗格子の位相差周期がスケール板10の第3トラック14の第2内挿倍トラックの位相差周期Pbと同じ周期で形成されている。
この感帯部61b’,61c’,61d’,61e’が移動する干渉縞を検出したとき、4相で90°位相差の出力信号が得られる。
【0089】
一方、LEDチップ61f’上には、図22に示すように数μmの光を透過する領域をもち、その周期がスケール板10の第3トラック14の第2内挿倍トラックの位相差周期Pbと同じ周期でクロムパターンまたはアルミニウムにてパターニングされたものを配置したものである。
このような受発光素子の構成を採用することにより、ガラス基板61g・スペーサ61hがともに不要となり、部品削減による更なるコストダウンが可能となる。
【0090】
続いて、このような受発光素子61の他の具体例について説明する。
図23,図24は他の受発光素子を説明する説明図である。
この受発光素子61は、中心部にLEDチップ61f”が入る分だけの深さの穴61nが空けられたシリコンベアチップ61aの上に4つの感帯部61b’,61c’,61d’,61e’を有し、この中心部の穴61nに面発光レーザであるLEDチップ61f”を挿入したものである。この面発光レーザであるLEDチップ61f”は、図24で示すようにスケールの移動方向に幅61q(数μm)の発光面61pもしくはアレイ状の発光面を有するものである。
【0091】
このような受発光素子61の構成を採用することにより、
(1)高出力面発光レーザを用いて高出力光を得ることが可能となり、高いS/N比が得られる高分解能リニアエンコーダを提供することが可能となる、
(2)例えば先に説明したLED61f’(図22参照)で必要であった発光面上のパターニングが不要となり、光源の製造コストが削減できる、
などの効果がある。
【0092】
このような4種の具体例を示した受発光素子61を搭載した検出部20”(図15参照)により、第1実施形態で説明した同様の原理で絶対位置を検出することが可能であるが、本実施形態では他の実施形態よりも光学系の調整がさらに容易となるため、製造コストの低減が図れるという利点がある。
【0093】
以上説明した第1〜第5実施形態による光学式絶対値エンコーダを用いて高精度な位置決め・速度制御を実現する半導体検査装置、製造装置、工作機械その他の移動装置とすることが可能である。
【0094】
【発明の効果】
従来の透過部・反射部による第2内挿倍トラックの代わりに、凹凸格子による第2内挿倍トラックを用いることにより、スケール板から広い領域に亘って干渉縞を発生させることが可能となった。その結果、
1) 発生させる縞の周期を小さくさせることが可能となり、高分解能が得られるようになると同時に、絶対値化が容易となる。
2) スケール板10と受光素子(第1受光素子23・第2受光素子25・受発光素子61)の間隔の管理が容易のため、調整コストが削減される。
などの効果によって、高分解能化と絶対値化及び調整コストの削減が可能となった。
【0095】
総じて、本発明によれば、高分解能化、スケール板(スリット円板)と受光素子との間隔の管理の容易化、および、絶対値化の3条件を共に満たす光学式絶対値エンコーダを提供することができる。
また、この光学式絶対値エンコーダを用いて高精度の位置検出を実現する移動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光学式絶対値エンコーダが備えるスケール板の構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態の光学式絶対値エンコーダが備える検出部の構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態の光学式絶対値エンコーダの構成図である。
【図4】第1受光素子の受光セルアレイ群の説明図である。
【図5】第2発光素子,第2受光素子の説明図である。
【図6】第2受光素子の受光セルアレイ群の説明図である。
【図7】第2トラックと第3トラックとのピッチを説明する説明図である。
【図8】第1受光素子へ到達する反射光の説明図である。
【図9】第2発光素子および第2受光素子による光検出を説明する説明図である。
【図10】検出信号の説明図である。
【図11】本発明の第2実施形態の第1受光素子の受光セルアレイ群の説明図である。
【図12】本発明の第3実施形態の第2受光素子の受光セルアレイ群の説明図である。
【図13】本発明の第4実施形態の光学式絶対値エンコーダが備える検出部の構成図である。
【図14】本発明の第4実施形態の光学式絶対値エンコーダの構成図である。
【図15】本発明の第5実施形態の光学式絶対値エンコーダが備える検出部の構成図である。
【図16】本発明の第5実施形態の光学式絶対値エンコーダの構成図である。
【図17】受発光素子による光検出を説明する説明図である。
【図18】受発光素子を説明する説明図である。
【図19】受発光素子を説明する説明図である。
【図20】他の受発光素子を説明する説明図である。
【図21】他の受発光素子を説明する説明図である。
【図22】他の受発光素子を説明する説明図である。
【図23】他の受発光素子を説明する説明図である。
【図24】他の受発光素子を説明する説明図である。
【図25】従来技術の光学式ロータリエンコーダの構成図である。
【図26】従来の光学式ロータリエンコーダの受光素子の構成図である。
【符号の説明】
10 スケール板
11 透明板
12 第1トラック
12a 反射部
12b 透過部
13 第2トラック
13a 反射部
13b 透過部
14 第3トラック
20,20’,20” 検出部
21 回路基板
22 第1発光素子
23 第1受光素子
23A 受光セルアレイA群
23B 受光セルアレイB群
23A’ 受光セルアレイA’群
23B’ 受光セルアレイB’群
23C’ 受光セルアレイC’群
23D’ 受光セルアレイD’群
24 第2発光素子
24a 発光領域
24b 遮光領域
25 第2受光素子
25A” 受光セルアレイA”群
25B” 受光セルアレイB”群
25C” 受光セルアレイC”群
25D” 受光セルアレイD”群
27,28 反射光
29 干渉縞
31,32 M系列信号
33,34 第1内挿倍信号
35,36 第2内挿倍信号
37a,37b 位置
38,39 領域
38a,38b 領域
39a,39b 領域
40,41,42 受光セル
50 一体化受光素子
60 一体化受光素子
61 受発光素子
61a シリコンベアチップ
61b,61b’ 感帯部
61c,61c’ 感帯部
61d,61d’ 感帯部
61e,61e’ 感帯部
61f,61f’,61f” LEDチップ
61g ガラス基板
61h スペーサ
61i 明暗格子パターン
61j 明暗格子パターン
61k 明暗格子パターン
61l 明暗格子パターン
61m スリットパターン
61n 穴
61o 明暗格子
61p 発光面
61q 幅
62 距離
63 干渉縞

Claims (8)

  1. 光の透過と反射とを交互に行う第1、第2トラック、および、凹凸格子であって凹凸格子表面に反射領域を形成した第3トラックを有し、第1,第2トラックを隣接させるとともにこれら第1,第2トラックから第3トラックを離間させて配置するスケール板と、
    第1トラックと第2トラックとに対向して配置される第1発光素子と、
    第3トラックに対向して配置される第2発光素子と、
    スケール板の第1トラックおよび第2トラックで反射された第1発光素子からの光を受光する第1受光素子と、
    スケール板の第3トラックで反射された第2発光素子からの光を受光する第2受光素子と、
    を備える光学式絶対値エンコーダであって、
    前記第1トラックはM系列の規定に基づいて光を透過または反射するM系列トラックであり、
    前記第2トラックは予め定められた周期ピッチで交互に光を透過または反射する第1内挿倍トラックであり、
    前記第3トラックは第2発光素子から照射される光の四分の一波長の深さの線状の格子を、第1内挿倍トラックの周期ピッチに対して1/N(Nは2以上の自然数)の長さの周期ピッチとなるように、配置した凹凸格子である第2内挿倍トラックであり、
    前記第1受光素子は、
    前記M系列トラックと対向する位置に配置され、M系列トラックと同じ周期ピッチで配置された複数個の受光セルである一群の受光セルアレイを二群配置し、位相差πの信号を二信号得るM系列用の受光セルアレイと、
    前記第1内挿倍トラックと対向する位置に配置され、第1内挿倍トラックと同じ周期ピッチで配置された複数個の受光セルである一群の受光セルアレイをm群(mは2の倍数)配置し、位相差π/2の信号をm信号得る第1内挿倍用の受光セルアレイと、
    を備える素子とし、
    前記第2発光素子は、
    第2内挿倍トラックと同じ周期の間隔を持つように発光領域に複数の遮光領域を配置して形成した明暗格子を介して光が照射される素子とし、
    前記第2受光素子は、
    第2内挿倍トラックと同じ周期ピッチで配置された複数個の受光セルである一群の受光セルアレイをn群(nは2の倍数)配置し、位相差π/2の信号をn信号得る第2内挿倍用の受光セルアレイを備える素子とし、
    第1受光素子及び第2受光素子から出力された検出信号を組合せることで、絶対位置情報を得ることを特徴とする光学式絶対値エンコーダ。
  2. 請求項1記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
    前記第1受光素子の第1内挿倍用の受光セルアレイは、
    受光セルアレイをA’群,B’群の二群配置し、それぞれ位相差π/2の信号を二信号得ることを特徴とする光学式絶対値エンコーダ。
  3. 請求項1記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
    前記第1受光素子の第1内挿倍用の受光セルアレイは、
    受光セルアレイをA’群,B’群,C’群,D’群の四群配置し、それぞれ位相差π/2の信号を四信号得ることを特徴とする光学式絶対値エンコーダ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
    前記第2受光素子の第2内挿倍用の受光セルアレイは、
    受光セルアレイをA”群,B”群の二群配置し、それぞれ位相差π/2の信号を二信号得ることを特徴とする光学式絶対値エンコーダ。
  5. 請求項1〜請求項3の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
    前記第2受光素子の第2内挿倍用の受光セルアレイは、
    受光セルアレイをA”群,B”群,C”群,D”群の四群配置し、それぞれ位相差π/2の信号を四信号得ることを特徴とする光学式絶対値エンコーダ。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
    第1受光素子と第2受光素子とを一体に形成した素子とすることを特徴とする光学式絶対値エンコーダ。
  7. 請求項1〜請求項5の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダにおいて、
    第2受光素子の中心に第2発光素子を配置し、第1受光素子,第2発光素子及び第2受光素子を一体に形成した素子とすることを特徴とする光学式絶対値エンコーダ。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項記載の光学式絶対値エンコーダと、
    前記光学式絶対値エンコーダから出力される絶対位置情報を用いる移動体と、
    を備えることを特徴とする移動装置。
JP2002087824A 2002-03-27 2002-03-27 光学式絶対値エンコーダ及び移動装置 Expired - Fee Related JP3738742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002087824A JP3738742B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 光学式絶対値エンコーダ及び移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002087824A JP3738742B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 光学式絶対値エンコーダ及び移動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003279384A JP2003279384A (ja) 2003-10-02
JP3738742B2 true JP3738742B2 (ja) 2006-01-25

Family

ID=29233873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002087824A Expired - Fee Related JP3738742B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 光学式絶対値エンコーダ及び移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3738742B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080142688A1 (en) * 2004-07-22 2008-06-19 Takashi Nagase Reflection Type Optical Detector
JP4803644B2 (ja) * 2005-06-20 2011-10-26 オリンパス株式会社 光学式エンコーダ
JP4945976B2 (ja) * 2005-09-09 2012-06-06 富士電機株式会社 光学式絶対値エンコーダ
JP2009019876A (ja) * 2005-10-28 2009-01-29 Mitsubishi Electric Corp 光学式絶対値エンコーダ
JP4960133B2 (ja) * 2007-04-11 2012-06-27 株式会社ミツトヨ 絶対位置測長型エンコーダ
JP5212340B2 (ja) * 2009-11-13 2013-06-19 株式会社ニコン アブソリュートエンコーダ
WO2013027805A1 (ja) * 2011-08-23 2013-02-28 株式会社ニコン エンコーダ装置、及び装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06347291A (ja) * 1993-06-11 1994-12-20 Ono Sokki Co Ltd ロータリエンコーダ
CH690971A5 (de) * 1994-02-25 2001-03-15 Hera Rotterdam Bv Verfahren zur Messung und Verwertung einer Verschiebung eines Abtastkopfes gegenüber einer Massverkörperung und optischer Messgeber zur Durchführung dieses Verfahrens.
DE19921309A1 (de) * 1999-05-07 2000-11-09 Heidenhain Gmbh Dr Johannes Abtasteinheit für eine optische Positionsmeßeinrichtung
JP2001194185A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Fuji Electric Co Ltd 光学式絶対値エンコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003279384A (ja) 2003-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5995498B2 (ja) 光学式位置測定装置
US9417101B2 (en) Optical encoder with a scale that has fine and coarse pitch patterns
JP3196459B2 (ja) ロータリーエンコーダ
JPH07286861A (ja) 光学変換器および方法
JPH0132450B2 (ja)
US7098446B2 (en) Photoelectric encoder
JPH02285214A (ja) 測長器及びそれに用いるスケール部材
JPH04157319A (ja) 影絵パターンを利用するエンコーダ
US6610975B2 (en) Optical encoder
JP3738742B2 (ja) 光学式絶対値エンコーダ及び移動装置
JP2004340612A (ja) 光電式エンコーダ
JP2007071732A (ja) 光学式絶対値エンコーダ
JP2007183116A (ja) 光学式エンコーダ
JP3198789B2 (ja) 光学式エンコーダ
US6759647B2 (en) Projection encoder
US10247582B2 (en) Optical encoding device including an encoding disc having diffracting patterns
JP2000321097A (ja) 光学式エンコーダ
US7679533B2 (en) Photodiode array for an optical encoder, photodiode detection system, and optical encoder
JP2007071734A (ja) 光学式絶対値エンコーダ
JP2007071634A (ja) 光電式エンコーダ
JP4945976B2 (ja) 光学式絶対値エンコーダ
JP2003279383A (ja) 光学式エンコーダ
JP2002139353A (ja) 光学式ロータリエンコーダ
JP7474186B2 (ja) 光電式ロータリエンコーダ
JP2810521B2 (ja) ロータリーエンコーダ及びこれを用いた装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees