JP2002139353A - 光学式ロータリエンコーダ - Google Patents

光学式ロータリエンコーダ

Info

Publication number
JP2002139353A
JP2002139353A JP2000337966A JP2000337966A JP2002139353A JP 2002139353 A JP2002139353 A JP 2002139353A JP 2000337966 A JP2000337966 A JP 2000337966A JP 2000337966 A JP2000337966 A JP 2000337966A JP 2002139353 A JP2002139353 A JP 2002139353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
pattern
light receiving
receiving area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000337966A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ito
毅 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000337966A priority Critical patent/JP2002139353A/ja
Priority to US09/850,499 priority patent/US6713756B2/en
Priority to EP01111062A priority patent/EP1154242A3/en
Publication of JP2002139353A publication Critical patent/JP2002139353A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】出力の低下を招くことの無い光学式ロータリエ
ンコーダを提供すること。 【解決手段】ロータリスケール104の光学パターン1
10によって生じた明暗パターンは、円の中心108か
らの距離が異なる円周上に明部が同じ角度おきに形成さ
れるように複数形成されると共に、円周方向に異なる角
度に明部が形成された第1の明暗パターン群と第2の明
暗パターン群とからなる。そこで、光検出器106の各
受光エリア112の実効的な検出感度を、上記第1の明
暗パターン群あるいは第2の明暗パターン群の何れか一
方の明部が形成される部分の実効的な受光感度が、受光
エリアの他の部分の受光感度よりも高くなるように、上
記受光エリアの他の部分を、受光感度の低い又は無い領
域118として形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的手段を用い
て回転角を検出する光学式のロータリエンコーダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、工作機械のステージや3次元計測
定器などに於いては直線方向変位量を検出するための、
また、サーボモータなどに於いては回転角を検出するた
めの、光学式や磁気式などのいわゆるエンコーダが利用
されている。
【0003】光学式エンコーダは、一般的に、ステージ
等の変位を検出しようとする部材に固定されるスケール
と、このスケールの変位を検出するためのセンサヘッド
とを備えている。センサヘッドは、スケールに光ビーム
を照射する光源と、スケールを透過したまたはスケール
で反射された回折光を検出するための光検出器とを有し
ており、受光した光信号の変化によってスケールの移動
を検出している。
【0004】代表的な光学式エンコーダとしては、レン
ズなどの光学部品を必要としない小型・低コストなレー
ザエンコーダがある。その一例として、面発光レーザと
反射型スケールを用いたレーザエンコーダが知られてお
り、例えば、論文「面発光型半導体レーザーを用いたマ
イクロエンコーダー」(山本英二、光学27巻6号(1
998))等に開示されている。
【0005】図16の(A)は、そのようなレーザエン
コーダ10の構成を示す図である。このエンコーダ10
は、反射型のスケール12とセンサヘッド14とで構成
されている。センサヘッド14は、面発光レーザ16と
光検出器18とを含み、これらは共に基材20に固定さ
れて、面発光レーザ16と光検出器18との相対的な位
置関係は一定に維持されている。また、スケール12
は、紙面に垂直な方向に反射率が周期的に変化するパタ
ーン(図示せず)を有している。このパターンは、例え
ば、ガラス等の透明な基板の表面にアルミニウム等の反
射率の高い部材をパターニングすることにより形成され
ている。
【0006】スケール12は、直線方向変位量を検出し
ようとするステージ(図示せず)等と連動して、紙面に
垂直な方向に、センサヘッド14に対して相対的に往復
運動し、センサヘッド14はこの移動をスケール12か
らの反射光の強度変化から検出する。
【0007】即ち、面発光レーザ16から射出された光
ビームはスケール12により反射され、この反射光が光
検出器18により受光される。スケール12上のパター
ンは、その反射率が紙面に垂直な方向に周期的に変化す
るため、光検出器18により受光される反射光の強度変
化からスケールの変位量を検出することができる。
【0008】また、可干渉光源と回折格子スケールを用
いたレーザエンコーダも知られている。図16の(B)
は、レンズなどの光学部品を必要としない小型・低コス
トなエンコーダの一例である、可干渉光源と回折格子ス
ケールを用いた透過型のレーザエンコーダの構成を示す
図である。
【0009】このようなレーザエンコーダ30では、可
干渉光源である半導体レーザ32から射出されたレーザ
ビームが、透過型の回折格子スケール34に照射され、
これにより回折干渉パターン36が光検出器40の受光
面に生成される。
【0010】ここで、図16の(B)に示されるよう
に、各構成パラメータを以下のように定義する。
【0011】z:光源とスケール上の回折格子の間隔 z:スケール上の回折格子と光検出器の間隔 p:スケール上の回折格子のピッチ p:光検出器の受光面上の回折干渉パターンのピッチ なお、「スケール上の回折格子のピッチ」とは、スケー
ル上に形成される光学特性が変調されたパターンの空間
的な周期を意味する。また、「光検出器の受光面上の回
折パターンのピッチ」とは、受光面上に投影生成された
回折パターンの強度分布の空間的な周期を意味する。
【0012】光の回折理論によると、上記のように定義
されるz、zが以下の(1)式に示す関係を満たす
ような特定の関係にある時、スケール34の回折格子パ
ターンと相似な強度パターン(投影像)が光検出器40
の受光面上に生成される。
【0013】 (1/z)+(1/z)=λ/k(p …(1) ここで、λは光源から射出される光ビームの波長、kは
自然数である。
【0014】このときには、受光面上の回折干渉パター
ンのピッチpは、他の構成パラメータを用いて以下の
(2)式に示すように表すことができる。
【0015】 p=p(z+z)/z …(2) 光源に対してスケールが回折格子のピッチ方向に変位す
ると、同じ空間周期を保った状態で回折干渉パターンの
強度分布がスケールの変位する方向に移動する。
【0016】光検出器40は複数の受光エリア42を有
しており、受光エリア42はスケール34の移動方向に
平行に空間周期p20で配置されており、その空間周期
は受光面上の回折干渉パターンのピッチpに等
しい。このため、スケール34がピッチ方向にpだけ
移動する毎に、光検出器40からは周期pで周期的に
変化する強度信号が得られる。これにより、スケール3
4のピッチ方向の変位量が検出される。
【0017】また、このような透過型のレーザエンコー
ダとして、図17の(A)に示すような、ロータリエン
コーダ50も知られている。このエンコーダ50では、
可干渉光源である半導体レーザ52から射出されたレー
ザビームが、透過型の回折格子スケール54に照射さ
れ、これにより回折干渉パターンが光検出器56の受光
面に生成される。ここで、スケール54は、光源から射
出する光ビームを横切るように円の中心60を回転軸と
して回転し、かつ、上記光ビームを透過する所定角度周
期の放射状の光学パターンを形成した円盤状のロータリ
スケールである。また、光検出器56は、上記光学パタ
ーンを透過した上記光ビームを受光して、上記光学パタ
ーンによって生じた明暗パターンを検出する円の中心6
0から放射状に配置された複数の受光エリア58を有し
ている。
【0018】更に、図17の(B)及び図18の(A)
に示すような、反射型のロータリエンコーダ70も知ら
れている。このエンコーダ70では、可干渉光源である
半導体レーザ52から射出されたレーザビームが、反射
型のスケール72に照射され、その反射光パターンが光
検出器56の受光面に生成される。ここで、スケール7
2は、光源から射出する光ビームを横切るように円の中
心60を回転軸として回転し、かつ、上記光ビームを照
射する所定角度周期の放射状の光学パターン74を形成
した円盤状のロータリスケールである。また、光検出器
56は、上記光学パターン74を経由した上記光ビーム
を受光して、上記光学パターン74によって生じた明暗
パターンを検出する円の中心60から放射状に配置され
た複数の受光エリア58を有している。この場合は、上
記パラメータz,zは、図17の(B)に示すよう
な関係となる。
【0019】また更に、図16の(A)に示したような
面発光レーザ16と光検出器18とを含むセンサヘッド
14と、このような反射型のスケール72とを組み合わ
せた、図18の(B)に示すような反射型のロータリエ
ンコーダ80も知られている。この場合は、上記パラメ
ータz,zは、同図に示すような関係となる。ま
た、このとき、光検出器18の受光エリア58は、無限
遠に中心を持つ放射状のパターンの一部であるとみなす
ことができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】光学式エンコーダは、
高精度、高分解能、非接触式であり、かつ、電磁波障害
耐性に優れるなどの特徴を有しているため、さまざまな
分野で利用されており、特に高精度、高分解能を要する
エンコーダにおいては、光学式が主流となっている。
【0021】しかしながら、図17の(A)乃至図18
の(B)に示したようなロータリエンコーダでは、本発
明者の研究により、以下のような問題点があることが判
明した。
【0022】即ち、ロータリスケール54,72の複数
の光学パターン74のスケールピッチpは、そのスケ
ール54,72の半径方向に連続的に変化している。従
って、上記(1)式で、パラメータλ,z,zを固
定値としたならば(通常、エンコーダを作製した場合、
これらは固定値となる)、pが変化する場合、kは自
然数であるため、とびとびのpにおいて上記(1)式
を満たすkが存在する。このとき、kが奇数の場合と偶
数の場合とで、図19の(A)に示すように、受光面上
に投影される結像パターンの明暗が逆転する。
【0023】従って、ロータリスケールを用いた場合、
例えば図17の(B)及び図18の(A)に示したよう
なロータリエンコーダを例に説明すれば、図18の
(A)に示すように半導体レーザ52から射出されたレ
ーザビームは、ロータリスケール72に円形パターン7
6として照射され、ロータリスケール72上の光学パタ
ーン74で反射されて、光検出器56の受光面上に結像
パターン78を形成するものであるが、その結像パター
ン78は、図19の(B)に示すようになる。なお、同
図において、R2(k)は、k=1,2,3,4の場合
の受光エリアの円の中心からの位置を示している。ここ
で、kが奇数の場合と偶数の場合で明暗が逆転している
ため、一つの受光エリア58に注目して考えた場合、k
が偶数の場合の結像部と奇数の場合の結像部が同一の受
光エリアに入射すると、出力が低下するという問題が生
じる。
【0024】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、出力の低下を招くことの無い光学式ロータリエンコ
ーダを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による光学式ロータリエンコーダは、可干
渉光源と、上記可干渉光源から射出する光ビームを横切
るように回転し、且つ、上記光ビームを照射する所定角
度周期の放射状の光学パターンを形成した円盤状のスケ
ールと、上記光学パターンを経由した上記光ビームを受
光して、上記光学パターンによって生じた明暗パターン
を検出する、円の中心から放射状に配置された複数の受
光エリアを有する光検出器と、を具備し、上記明暗パタ
ーンは、円の中心からの距離が異なる円周上に明部が同
じ角度おきに形成されるように複数形成されると共に、
円周方向に異なる角度に明部が形成された第1の明暗パ
ターン群と第2の明暗パターン群とからなり、上記光検
出器の各受光エリアの実効的な検出感度は、上記第1の
明暗パターン群あるいは第2の明暗パターン群の何れか
一方の明部が形成される部分の実効的な受光感度が、受
光エリアの他の部分の受光感度よりも高いものであるこ
とを特徴とする光学式ロータリエンコーダ。
【0026】即ち、本発明の光学式ロータリエンコーダ
によれば、光検出器の各受光エリアの実効的な検出感度
を、上記第1の明暗パターン群あるいは第2の明暗パタ
ーン群の何れか一方の明部が形成される部分の実効的な
受光感度が、受光エリアの他の部分の受光感度よりも高
いように形成したことにより、上記第1の明暗パターン
群あるいは第2の明暗パターン群の何れか一方の明部の
みを検出することができ、出力の低下を招くことの無い
光学式ロータリエンコーダを提供できるようになる。
【0027】また、本発明による光学式ロータリエンコ
ーダは、可干渉光源と、上記可干渉光源から射出する光
ビームを横切るように回転し、且つ、上記光ビームを照
射する所定角度周期の放射状の光学パターンを形成した
円盤状のスケールと、上記光学パターンを経由した上記
光ビームを受光して、上記光学パターンによって生じた
明暗パターンを検出する、円の中心から放射状に配置さ
れた複数の受光エリアを有する光検出器と、を具備し、
上記可干渉光源と上記スケールとの間隔をz、上記ス
ケールと上記光検出器との間隔をz、上記スケールの
任意の円周上の光学パターンの周期をp、スケール1
回転の光学パターン数をn、上記光源の波長をλ、上記
光学パターンの周期pに対応する上記受光エリア上の
円周上の明暗パターンの周期をpとしたときに、上記
光検出器の受光エリア上には、上記受光エリアの円の中
心からの位置をR としたときに、R=(n×p
/2πを満たす部分に明暗パターンを形成させる光学式
ロータリエンコーダであり(ここで、p=p(z
+z)/z)、円の中心からの距離R
【数6】
【0028】を満たし、且つ、kが偶数の場合、あるい
は奇数の場合の何れかに該当する距離に該当する部分近
傍の、上記複数の受光エリアの実効的な受光感度が、他
の部分よりも高いように配置されていることを特徴とす
る。
【0029】即ち、本発明の光学式ロータリエンコーダ
によれば、光検出器の受光エリアの円の中心からの距離
が上記式を満たし、且つ、kが偶数の場合あるいは
奇数の場合の何れかに該当する距離に該当する部分近傍
の、複数の受光エリアの実効的な検出感度を、他の部分
よりも高いように配置したことにより、kが偶数の場合
に形成される明部あるいは奇数の場合に形成される明部
の何れか一方のみを検出することができ、出力の低下を
招くことの無い光学式ロータリエンコーダを提供できる
ようになる。
【0030】また、本発明による光学式ロータリエンコ
ーダは、可干渉光源と、上記可干渉光源から射出する光
ビームを横切るように回転し、且つ、上記光ビームを照
射する所定角度周期の光学パターンを形成した円盤状の
スケールと、上記光学パターンを経由した上記光ビーム
を受光して、上記光学パターンによって生じた明暗パタ
ーンを検出する、円の中心から放射状に配置された複数
の受光エリアを有する光検出器と、を具備し、上記明暗
パターンは、円の中心からの距離が異なる円周上に明部
が同じ角度おきに形成されるように複数形成されると共
に、円周方向に異なる角度に明部が形成された第1の明
暗パターン群と第2の明暗パターン群とからなり、上記
スケールの光学パターンは、上記光検出器上の明暗パタ
ーンの第1の明暗パターン群あるいは第2の明暗パター
ン群の何れか一方に対応する部分にのみ設けられている
ことを特徴とする。
【0031】即ち、本発明の光学式ロータリエンコーダ
によれば、スケールの光学パターンを、光検出器上の明
暗パターンの第1の明暗パターン群あるいは第2の明暗
パターン群の何れか一方に対応する部分にのみ設けるこ
とで、結果として、光検出器では明暗パターンの第1の
明暗パターン群あるいは第2の明暗パターン群の何れか
一方のみを検出することができ、出力の低下を招くこと
の無い光学式ロータリエンコーダを提供できるようにな
る。
【0032】また、本発明による光学式ロータリエンコ
ーダは、可干渉光源と、上記可干渉光源から射出する光
ビームを横切るように回転し、且つ、上記光ビームを照
射する所定角度周期の放射状の光学パターンを形成した
円盤状のスケールと、上記光学パターンを経由した上記
光ビームを受光して、上記光学パターンによって生じた
明暗パターンを検出する、円の中心から放射状に配置さ
れた複数の受光エリアを有する光検出器と、を具備し、
上記可干渉光源と上記スケールとの間隔をz、上記ス
ケールと上記光検出器との間隔をz、上記スケールの
任意の円周上の光学パターンの周期をp、スケール1
回転の光学パターン数をn、上記光源の波長をλ、上記
光学パターンの周期pに対応する上記受光エリア上の
円周上の明暗パターンの周期をpとしたときに、上記
光検出器の受光エリア上には、上記受光エリアの円の中
心からの位置をR としたときに、R=(n×p
/2πを満たす部分に明暗パターンを形成させる光学式
ロータリエンコーダであり(ここで、p=p(z
+z)/z)、上記スケールの円の中心からの距離
【数7】
【0033】を満たし、且つ、kが偶数の場合、あるい
は奇数の場合の何れかに該当する距離に該当する部分近
傍にのみ、上記スケールの光学パターンが設けられてい
ることを特徴とする。
【0034】即ち、本発明の光学式ロータリエンコーダ
によれば、スケールの円の中心からの距離Rが上記式
を満たし、且つ、kが偶数の場合あるいは奇数の場合の
何れかに該当する距離に該当する部分近傍にのみ、スケ
ールの光学パターンを設けることで、結果として、光検
出器では、kが偶数の場合に形成される明部あるいは奇
数の場合に形成される明部の何れか一方のみを検出する
ことができ、出力の低下を招くことの無い光学式ロータ
リエンコーダを提供できるようになる。
【0035】また、本発明による光学式ロータリエンコ
ーダは、可干渉光源と、上記可干渉光源から射出する光
ビームを横切るように回転し、且つ、上記光ビームを照
射する所定角度周期の放射状の光学パターンを形成した
円盤状のスケールと、上記光学パターンを経由した上記
光ビームを受光して、上記光学パターンによって生じた
明暗パターンを検出する、円の中心から放射状に配置さ
れた複数の受光エリアを有する光検出器と、を具備し、
上記明暗パターンは、円の中心からの距離が異なる円周
上に明部が同じ角度おきに形成されるように複数形成さ
れると共に、円周方向に異なる角度に明部が形成された
第1の明暗パターン群と第2の明暗パターン群とからな
り、上記可干渉光源から出射する光ビームは、第1の明
暗パターン群あるいは第2の明暗パターン群の何れか一
方が形成される部分近傍にのみ入射することを特徴とす
る。
【0036】即ち、本発明の光学式ロータリエンコーダ
によれば、可干渉光源から出射する光ビームが、光検出
器上の、第1の明暗パターン群あるいは第2の明暗パタ
ーン群の何れか一方が形成される部分近傍にのみ入射す
るよう構成したことにより、光検出器では、第1の明暗
パターン群あるいは第2の明暗パターン群の何れか一方
のみを検出することができ、出力の低下を招くことの無
い光学式ロータリエンコーダを提供できるようになる。
【0037】また、本発明による光学式ロータリエンコ
ーダは、可干渉光源と、上記可干渉光源から射出する光
ビームを横切るように回転し、且つ、上記光ビームを照
射する所定角度周期の放射状の光学パターンを形成した
円盤状のスケールと、上記光学パターンを経由した上記
光ビームを受光して、上記光学パターンによって生じた
明暗パターンを検出する、円の中心から放射状に配置さ
れた複数の受光エリアを有する光検出器と、を具備し、
上記可干渉光源と上記スケールとの間隔をz、上記ス
ケールと上記光検出器との間隔をz、上記スケールの
任意の円周上の光学パターンの周期をp、スケール1
回転の光学パターン数をn、上記光源の波長をλ、上記
光学パターンの周期pに対応する上記受光エリア上の
円周上の明暗パターンの周期をpとしたときに、上記
光検出器の受光エリア上には、上記受光エリアの円の中
心からの位置をR としたときに、R=(n×p
/2πを満たす部分に明暗パターンを形成させる光学式
ロータリエンコーダであり(ここで、p=p(z
+z)/z)、円の中心からの距離R
【数8】
【0038】を満たし、且つ、kが偶数の場合、あるい
は奇数の場合の何れかに該当する距離に該当する部分近
傍にのみ上記光源から出射する光ビームが入射すること
を特徴とする。
【0039】即ち、本発明の光学式ロータリエンコーダ
によれば、光検出器の受光エリアの円の中心からの距離
が上記式を満たし、且つ、kが偶数の場合あるいは
奇数の場合の何れかに該当する距離に該当する部分近傍
にのみ光源から出射する光ビームが入射するよう構成し
たことにより、kが偶数の場合に形成される明部あるい
は奇数の場合に形成される明部の何れか一方のみを検出
することができ、出力の低下を招くことの無い光学式ロ
ータリエンコーダを提供できるようになる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0041】[第1の実施の形態]図1の(A)は、本
第1の実施の形態に係る光学式ロータリエンコーダ10
0の構成を示す斜視図である。このエンコーダ100で
は、可干渉光源、例えば半導体レーザ102から射出さ
れたレーザビームが、反射型のスケール104に照射さ
れ、その反射光パターンが光検出器106の受光面に生
成される。ここで、スケール104は、光源から射出す
る光ビームを横切るように円の中心108を回転軸とし
て回転し、且つ、上記光ビームを照射する所定角度周期
の放射状の光学パターン110を形成した円盤状のロー
タリスケールである。また、光検出器106は、上記光
学パターン110を経由した上記光ビームを受光して、
上記光学パターン110によって生じた明暗パターンを
検出する、上記円の中心108から放射状に配置された
複数の受光エリア112を有している。なお、上記半導
体レーザ102も、上記円の中心に配されている。
【0042】而して、半導体レーザ102から射出され
たレーザビームは、ロータリスケール104に円形パタ
ーン114として照射され、ロータリスケール104上
の光学パターン110で反射されて、光検出器106の
受光面上に結像パターン116を形成する。その結像パ
ターン116は、先に図19の(B)を参照して説明し
たように、kが奇数の場合と偶数の場合で明暗が逆転し
たパターンとなる。
【0043】そこで、本第1の実施の形態では、図1の
(B)に示すように、光検出器106の複数の受光エリ
ア112に、kが偶数であるイメージ結像部を受光しな
いように、受光感度の低い又は無い領域118を設けて
いる。即ち、kが偶数であるイメージ結像部の実効的な
受光感度を低くする又はゼロにするものである(なお、
逆に、kが奇数であるイメージ結像部を受光しないよう
に、即ち、kが奇数であるイメージ結像部の実効的な受
光感度を低くする又はゼロにするもであっても良いこと
は勿論である)。
【0044】つまり、半導体レーザ102とロータリス
ケール104との間隔をz、ロータリスケール104
と光検出器106との間隔をz、ロータリスケール1
04の任意の円周上の光学パターン110の周期を
、ロータリスケール1回転の光学パターン数をn、
半導体レーザ102の波長をλ、光学パターン110の
周期pに対応する受光エリア112上の円周上の明暗
パターンの周期をpとすれば、上記光検出器106の
受光エリア112上には、上記受光エリア112の円の
中心108からの位置をRとしたときに、該光学式ロ
ータリエンコーダ100は、R=(n×p)/2π
を満たす部分に明暗パターンを形成させるものであり
(ここで、p=p(z+z)/z)、円の中
心108からの距離R
【数9】
【0045】を満たし、且つ、kが奇数の場合(あるい
は偶数の場合)に該当する距離に該当する部分近傍の、
上記複数の受光エリア112の実効的な受光感度が、他
の部分よりも高いように配置されている。
【0046】ここで、上記光検出器106の実効的な受
光エリアが、受光エリア112の円の中心108からの
距離をLとしたときに、
【数10】
【0047】を満たす位置となるように、受光感度の低
い又は無い領域118が配置されている。
【0048】つまり、受光エリア112の半径方向の長
さを短くし、ある特定のkによるイメージのみを受光す
るように、隣り合うkによるイメージ間を受光エリアと
している。
【0049】また、図2の(A)に示すように、上記光
検出器106の受光エリア112は、受光エリアの円の
中心108からの距離をLとしたときに、
【数11】
【0050】を満たす範囲の実効的な受光感度が、受光
エリアの他の部分よりも高くなるように、受光感度の低
い又は無い領域118を設けても良い。
【0051】つまり、受光エリア112の半径方向の長
さを短くし、ある特定のkによるイメージのみを受光す
るように、隣り合うkによるイメージ結像部との中間点
までを受光エリアとしている。
【0052】なお、kが偶数(又は奇数)となる受光エ
リア112を同心円状に複数配するだけでなく、図2の
(B)に示すように、その内の一つのみとしても良い。
【0053】また、図3の(A)に示すように、上記光
検出器106の実効的な受光感度を低い又は無い領域1
18に、基準位置検出用の受光エリア120を設け、こ
の基準位置検出用受光エリア120により、基準位置の
検出あるいは半導体レーザ102の出力を検出するよう
にしても良い。
【0054】なお、上記光検出器106の実効的な受光
エリアの実効的感度を調整する受光感度調整手段、つま
り、上記光検出器106の実効的な受光感度を低い又は
無い領域118の形成手法は、図3の(B)に示すよう
に、金属による遮光部122を設けることや、図4の
(A)に示すように、受光エリア112を同心円状に形
成すること、等、種々考えられる。
【0055】また、受光エリア112を全周にわたって
設ける必要はなく、図4の(B)に示すように、その一
部であっても構わない。
【0056】[第2の実施の形態]上記第1の実施の形
態は、ロータリスケール104の光学パターン110は
従来のまま、光検出器106の受光エリア112の構成
を変更したものであったが、本第2の実施の形態は、逆
に、光検出器106の受光エリア112は従来のまま、
ロータリスケール104の光学パターン110の構成を
変更したものである。
【0057】即ち、半導体レーザ102から射出された
レーザビームは、ロータリスケール104に円形パター
ン114として照射され、ロータリスケール104上の
光学パターン110で反射されて、光検出器106の受
光面上に結像パターン116を形成する。その結像パタ
ーン116は、先に図19の(B)を参照して説明した
ように、kが奇数の場合と偶数の場合で明暗が逆転した
パターンとなる。このときのロータリスケール104上
の円形パターン114での各kに該当する位置は、図5
の(A)に示すようになる。
【0058】そこで、本実施の形態では、図5の(B)
に示すように、光検出器106の複数の受光エリア11
2に、kが偶数であるイメージ結像部を受光しないよう
に、それに対応するロータリスケール104の部分にの
み光学パターン110を形成する、即ち、kが奇数であ
るイメージ結像部に対応する位置を、光学パターンを形
成しない部分124としているものである(なお、逆
に、kが奇数であるイメージ結像部に対応する位置に光
学パターン110を形成する、即ち、kが偶数であるイ
メージ結像部に対応する位置を、光学パターンを形成し
ない部分124としても良いことは勿論である)。
【0059】つまり、半導体レーザ102とロータリス
ケール104との間隔をz、ロータリスケール104
と光検出器106との間隔をz、ロータリスケール1
04の任意の円周上の光学パターン110の周期を
、ロータリスケール1回転の光学パターン数をn、
半導体レーザ102の波長をλ、光学パターン110の
周期pに対応する受光エリア上の円周上の明暗パター
ンの周期をpとすれば、上記光検出器106の受光エ
リア112上には、上記受光エリア112の円の中心1
08からの位置をRとしたときに、該光学式ロータリ
エンコーダ100は、R=(n×p)/2πを満た
す部分に明暗パターンを形成させるものであり(ここ
で、p=p(z+z)/z)、上記スケール
の円の中心からの距離R
【数12】
【0060】を満たし、且つ、kが偶数の場合(あるい
は奇数の場合)に該当する距離に該当する部分近傍にの
み、ロータリスケール104の光学パターン110が設
けらるように、光学パターンを形成しない部分124を
設ける。
【0061】なお、この光学パターンを形成しない部分
124は、図5の(C)に示すように、金属等による全
反射パターン又は樹脂等による無反射パターン126と
して設けることや、図5の(D)に示すように、光学パ
ターン110を同心円状に形成することで設ける、等、
種々の構成が考えられる。
【0062】また、この光学パターンを形成しない部分
124は、図6の(A)に示すように、光学パターン1
10の円の中心108からの距離をLとしたときに、
【0063】
【数13】 を満たす範囲に設けることが好ましい。
【0064】更に、図6の(B)に示すように、移動量
検出用に用いられる光学パターン110を形成しない部
分124に、基準位置検出用の光学パターン128を設
け、この基準位置検出用光学パターン128により、基
準位置の検出を行うようにしても良い。また、基準位置
検出用光学パターン128の代わりに全反射パターンを
設け、半導体レーザ102の出力を検出するようにして
も良い。
【0065】なお、このロータリスケール104におい
ても、同心円状に複数の光学パターン110を設ける必
要はなく、図6の(C)に示すように、その内の一つの
としても良い。
【0066】[第3の実施の形態]本第3の実施の形態
は、上記第1の実施の形態で説明したように光検出器1
06の受光エリア112の構成を変更した場合における
電気的な配線に関するものである。
【0067】即ち、図7の(A)に示すように、例えば
k=1の場合に対応する複数の受光エリア112は複数
の受光エリア群112A,112B,112C,112
Dに分割されている。そして、同じ受光エリア群の受光
エリアは互いに電気的に接続され、第1の受光エリア群
112AはA信号を、第2の受光エリア群112Bは
信号を、第3の受光エリア群112CはB信号
を、第4の受光エリア群112DはB信号を出力す
る。ここにおいて、A信号はA信号の反転信号すな
わち位相が180度ずれた信号を意味している。B
号とB信号の関係も同様である。
【0068】これらの信号は(図示しない)信号処理回
路によって処理され、A信号とA 信号の減算によっ
てA相信号が生成され、B信号とB信号の減算によ
ってB相信号が生成される。そして、この、A相信号と
B相信号から得られるリサージュ図形に基づいて、スケ
ールの回転量と回転方向が精度良く求められる。
【0069】即ち、A相信号とB相信号は、図7の
(B)に示すように、それぞれ特定の位置における結像
パターン116の位相を反映しており、両者は互いに、
結像パターン116の周期pの4分の1の周期、即ち位
相が90度ずれている。このA相信号とB相信号から、
図7の(C)に示されるように、リサージュ図形が得ら
れる。
【0070】A相信号とB相信号が正弦波に近似される
場合、リサージュ図形は円形となる。図7の(C)の点
Pは、ある時点における、光検出器106に対するロー
タリスケール104の相対的な位置を示しており、ロー
タリスケール104の回転に従って、このリサージュ図
形の円周上を移動する。さらに、点Pの移動の速度と方
向は、ロータリスケール104の回転の速度と方向に依
存する。従って、リサージュ図形上の点Pの移動速度と
移動方向に基づいて、ロータリスケール104の回転速
度と回転方向を検出できる。
【0071】このように、明暗パターンの異なるパター
ン群をそれぞれの受光エリア群で受光することで、ロー
タリスケール104の回転速度と回転方向を検出できる
ものである。そして、それぞれの受光エリア群の間を図
7の(A)に示すように離すことで、その部分に、図7
の(D)に示すように、半導体レーザ102のための電
気配線130を引き回すことができる。
【0072】図7の(A)に示す構成では、同じ受光エ
リア群に属する受光エリアが隣接して配置されているた
め、光検出器106を小型化したり、電気配線を最小化
したりすることができる。また、受光エリアの大きさを
理想的とすることができ、信号強度等を十分に取ること
ができる。なおこの場合、4つの受光エリア群は同じ面
積となるように構成することが好ましい。また、4つに
限らず、偶数であれば良い。
【0073】これに対して、図8の(A)に示すような
構成とすることも可能である。これは、第1の受光エリ
ア群112Aと第2の受光エリア群112Bと第3の受
光エリア群112Cと第4の受光エリア群112Dに含
まれる受光エリアが、それぞれ円周上に順番に配列され
ている。このレイアウトによれば、A+信号とA−信号
とB+信号とB−信号の何れも全周にわたって検出され
るため、外光がある場合や、ロータリスケール104の
光学パターン110に欠陥や傷等があったり反射率等が
不均一であったりする場合でも、安定した信号を検出で
きる。
【0074】また、この場合も、図8の(B)に示すよ
うに、2個、4個等の偶数個(この例では4個)のエリ
アX1,X2,Y1,Y2にまとめ、エリア間の間隙に
半導体レーザ102の電気配線130を通すようにして
も良い。この場合、4つのエリアは同じ面積となるよう
に構成することが好ましい。更に、4つのエリアの端部
それぞれに設けられた受光エリアは、電気的配線を行わ
ない吸い取りダミー132として、端部を使用しないこ
とで、安定した読み取りが行えるようにしている。更
に、その端部の吸い取りダミー132に隣接する受光エ
リアは、それぞれ異なる位相の光ビームを受光し、且
つ、各位相を受光する受光エリアの数を等しくすること
で、位相ごとの出力差を無くすことが可能となる。
【0075】また、図8の(C)に示すように、同じ受
光エリア群が更に三つの小群に分けられ、第1〜第4の
受光エリア群の各小群が円周に沿って順番に配置される
よう構成しても良い。つまり、受光エリア群の小群がほ
ぼ120度の角度間隔で配置されている。このレイアウ
トによれば、電気配線を複雑にすることなく、ロータリ
スケール104の光学パターン110の欠陥や傷、反射
率等の不均一による影響を最小限とすることができる。
【0076】[第4の実施の形態]上記第1乃至第3の
実施の形態は、kが偶数又は奇数の何れかの場合に対応
した受光エリア乃至は光学パターンを設けるというもの
であったが、本第4の実施の形態は、偶数と奇数の両方
に対応した受光エリア又は光学パターンを設けるもので
ある。
【0077】即ち、図9の(A)に示すように、kが偶
数の場合に結像する円周に設けた受光エリア134と、
kが奇数の場合に結像する円周に設けた受光エリア13
6とを、位相を180度ずらして配置する。このような
構成とすることで、光量をより効率的に使用することが
可能となる。
【0078】この場合の電気的な接続は、図9の(B)
に示すように、明部のみを配線138により接続する。
その接続方法は、目的によって自在である。
【0079】また、同じ円周上の受光エリア毎の電気接
続のみを行い、違う半径の円周上の受光エリア(即ち、
kの異なる円周上の受光エリア)との接続は、後段にて
行うようにしても良い。そのようにすれば、信号処理、
例えば受光量の違いによる出力差を改善するためのアン
プゲインを変化させたりすることが可能となる。
【0080】あるいは、図9の(C)に示すように、k
が偶数の場合に結像する円周に対応した光学パターン1
40と、kが奇数の場合に結像する円周に対応する光学
パターン142とを、位相を180度ずらして配置する
ようにしても、図9の(A)の場合と同様の効果を奏す
ることができる。
【0081】なお、図9の(A)及び(C)では、三重
円の例を記載しているが、二重円でも良く、また、四重
円以上であっても構わない。
【0082】[第5の実施の形態]図10の(A)及び
(B)は、本発明の第5の実施の形態に係る光学式ロー
タリエンコーダ200の構成を示す図である。
【0083】即ち、本第5の実施の形態においては、ロ
ータリスケール104の光学パターン110によって生
じた明暗パターンが、円の中心108からの距離が異な
る円周上に明部が同じ角度おきに形成されるように複数
形成されると共に、円周方向に異なる角度に明部が形成
された第1の明暗パターン群と第2の明暗パターン群と
からなり、半導体レーザ102から出射する光ビーム
は、第1の明暗パターン群あるいは第2の明暗パターン
群の何れか一方が形成される部分近傍にのみ入射するよ
う構成されたものである。
【0084】つまり、半導体レーザ102とロータリス
ケール104との間隔をz、ロータリスケール104
と光検出器106との間隔をz、ロータリスケール1
04の任意の円周上の光学パターン110の周期を
、スケール1回転の光学パターン数をn、半導体レ
ーザ102の波長をλ、光学パターン110の周期p
に対応する受光エリア上の円周上の明暗パターンの周期
をpとすれば、上記光検出器106の受光エリア上に
は、上記受光エリアの円の中心からの位置をRとした
ときに、該光学式ロータリエンコーダ200は、R
(n×p)/2πを満たす部分に明暗パターンを形成
させるものであり(ここで、p=p(z +z
/z)、円の中心からの距離R
【数14】
【0085】を満たし、且つ、kが偶数(あるいは奇
数)の場合に該当する距離に該当する部分近傍にのみ上
記半導体レーザ102から出射する光ビームが入射する
ように構成されている。
【0086】なお、図10の(A)及び(B)の例で
は、センサヘッド202に搭載された光検出器106の
受光エリア112は、無限遠に円の中心を持つ放射状の
パターンの一部であるとみなすことができ、受光エリア
の形状は略長方形である。そして、図10の(A)は、
受光エリアを複数個の受光エリア群にまとめたときに、
間を離して配置した状態を示し、図10の(B)は間を
離さずに配置した状態を示している。
【0087】このように受光エリアの形状を略長方形に
した場合、図11の(A)に示すように、受光面上に投
影されるイメージの明部144は、円周方向に異なる角
度に形成されることになる。この場合、図11の(B)
に示すように、明部(光強度のピーク)144が隣り合
う受光エリア112に入らなければ問題とはならない
が、複数の受光エリア112をまたいでしまうと、出力
強度が低下するという問題を生じる。
【0088】ここで、ロータリスケール104より投影
されるイメージの、受光エリア端部での傾き角θを以下
のように定義する。即ち、受光エリアと平行な線から
の、イメージの傾き角を、図12の(A)に示すよう
に、θ,θと定義し、図12の(B)に示すよう
に、このうちの何れか大きいほうの傾き角をθとする。
上記扇形の拡がり角は、半導体レーザ102から出射し
た光ビームが照射されるロータリスケール104の光学
パターン110部分の拡がり角に依存する(回転軸(円
の中心108)から受光エリアまでの距離は関係な
い)。このため、ロータリスケール104のどの部分か
らのイメージを読み取るかによって、傾き角θは決めら
れる。
【0089】受光エリアの大きさを、図12の(C)に
示すように定義すると、下記の条件を満たすことが必要
となる。
【0090】即ち、光検出器106がピッチpの中に
2つの違う位相AとAを受光するような受光エリア
を有する場合、 tanθ≦(p/2)/L …(3) を満たすことで、問題は解決される。
【0091】また、光検出器106がピッチpの中に
4つの違う位相AとA、BとBを受光するよう
な受光エリアを有する場合には、 tanθ≦(p/4)/L …(4) を満たすことで、問題は解決される。
【0092】従って、一般に、光検出器106がピッチ
p2の中にm個の違う位相を受光するような受光エリア
を有する場合には、 tanθ≦(p/m)/L …(5) を満たすことで、問題は解決される。
【0093】よって、このような式を満たす範囲で、受
光エリアの合計幅Wを採用すれば問題は解決される。
【0094】なお、上記複数の受光エリアの長さLは、
図13の(A)乃至(C)に示すように、光検出器10
6の両端部における受光エリア長さが、中央部の受光エ
リアの長さよりも短くなっていても良い。このように、
光検出器106の有する受光エリアの実効的な受光部分
の長さLが受光エリア毎に異なっているような場合は、
個々の受光エリア毎にθを計算し、そのうち最大のもの
を傾き角θとして採用する必要がある。
【0095】なお、上記光検出器106がピッチp
中に4つの違う位相AとA、B とBを受光する
ような受光エリアを有する場合とは、上記複数の受光エ
リア112を、上記明暗パターンが有する4つのパター
ン群(4つの違う位相A,A,B,B)をそれ
ぞれ受光する4つの組を形成するように電気的に接続し
た場合のことである。
【0096】これは、例えば、図14の(A)に示すよ
うな構成となる。即ち、複数の受光エリア112は、第
1の受光エリア群112Aと、第2の受光エリア群11
2Bと、第3の受光エリア群112Cと、第4の受光エ
リア群112Dとを含んでいる。同じ受光エリア群に属
する受光エリアはpのピッチで並んでおり、従って、
隣接する2つの受光エリアはp/4のピッチで並んで
いる。それぞれの受光エリア群の受光エリアは櫛の歯状
に並んでおり、それらは他の受光エリア群の受光エリア
と互いに噛み合うように配置されている。そして、同じ
受光エリア群の受光エリアは互いに電気的に接続されて
おり、第1の受光エリア群112AはA 信号を、第2
の受光エリア群112BはA信号を、第3の受光エリ
ア群112CはB信号を、第4の受光エリア群112
DはB信号を出力する。
【0097】また、光検出器106は、図14の(B)
に示すように、受光エリアが4つのパターン群を2つの
パターン群ごとにそれぞれ受光する2つの組を形成する
よう構成しても良い。即ち、光検出器106は、第1の
受光エリア群112Aと第2の受光エリア群112Bを
含む第1のグループ146Aと、第3の受光エリア群1
12Cと第4の受光エリア群112Dを含む第2のグル
ープ146Bとを有している。第1の受光エリア群11
2Aの受光エリアと第2の受光エリア群112Bの受光
エリアはp/2のピッチで交互に並んでいる。同様
に、第3の受光エリア群112Cの受光エリアと第4の
受光エリア群112Dの受光エリアもp/2のピッチ
で交互に並んでいる。第1のグループ146Aと第2の
グループ146Bの隣接する二つの受光エリアは、(p
/4)+p×n(nは自然数)の間隔を有してい
る。このような構成の光検出器の場合は、上記(3)式
を満たす必要がある。
【0098】この光検出器は、隣接する受光エリアのピ
ッチがp/2であるので、ピッチがp/4である図
14の(A)に示される光検出器に比べて、容易に製造
することができる。また、一つ一つの受光エリアの面積
を大きく取ることができので、ロータリスケール104
の回転検出のS/Nが向上される。また、非常に小さい
ピッチpの要求に対して、図14の(A)に示される
光検出器では、製造が難しくなったり、コストの相当な
上昇を招いたりすることが予想されるが、図14の
(B)に示される光検出器は、同じ要求に対しても、比
較的容易に製造することができる。
【0099】また、図15の(A)に示すような光検出
器の構成としても良い。即ち、この光検出器は、二種類
の受光エリア群つまり第1のグループ148Aと第2の
グループ148Bを備えている。第1のグループ148
Aと第2のグループ148Bは交互に並んでいる。第1
のグループ148Aと第2のグループ148Bの各々
は、それぞれ、一定のピッチpで並ぶ4つの受光エリ
ア112を有している。第1のグループ148Aと第2
のグループ148Bの隣接する2つのグループは、(p
/4)×n(nは自然数)の間隔を有している。
【0100】また、図15の(B)に示される光検出器
は、4種類の受光エリア群つまり第1のグループ148
Aと第2のグループ148Bと第3のグループ148C
と第4のグループ148Dを備えている。第1のグルー
プ148Aと第2のグループ148Bと第3のグループ
148Cと第4のグループ148Dは交互に並んでい
る。第1のグループ148Aと第2のグループ148B
と第3のグループ148Cと第4のグループ148Dの
各々は、それぞれ、一定のピッチpで並ぶ4つの受光
エリア112を有している。隣接する2つのグループの
隣接する2つの受光エリアは、(p/4)×n(nは
自然数)の間隔を有している。
【0101】また、図15の(C)に示される光検出器
は、3種類の受光エリア群つまり第1のグループ148
Aと第2のグループ148Bと第3のグループ148C
と、3種類のグループで得られる信号から4相の信号を
作り出す信号処理回路150とを備えている。第1のグ
ループ148Aと第2のグループ148Bと第3のグル
ープ148Cは交互に並んでいる。第1のグループ14
8Aと第2のグループ148Bと第3のグループ148
Cの各々は、それぞれ、一定のピッチpで並ぶ4つの
受光エリア112を有している。隣接する2つのグルー
プの隣接する2つの受光エリアは、(p/4)×n
(nは自然数)の間隔を有している。
【0102】これら図15の(A)乃至(C)に示すよ
うな光検出器では、上記(5)式を満たす必要がある。
【0103】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能なことは勿論である。
【0104】例えば、上述した第1乃至第5の実施の形
態は、いずれも反射型のロータリエンコーダであるが、
本発明の適用先はこれに限定されるものではなく、透過
型のロータリエンコーダに適用されても良い。
【0105】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
出力の低下を招くことの無い光学式ロータリエンコーダ
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る光学
式ロータリエンコーダの構成を示す斜視図であり、
(B)は(A)中の光検出器の平面図である。
【図2】(A)は光検出器における受光感度の低い又は
無い領域の大きさを説明するための図であり、(B)は
光検出器の変形例を示す平面図である。
【図3】(A)は光検出器の別の変形例を示す平面図で
あり、(B)は受光感度の低い又は無い領域を金属によ
る遮光部で形成した光検出器の平面図である。
【図4】(A)は受光エリアを同心円状に形成すること
で受光感度の低い又は無い領域を形成した光検出器の平
面図であり、(B)は光検出器の更に別の変形例を示す
平面図である。
【図5】(A)は結像パターンに対応するロータリスケ
ール上の円形パターンを説明するための図、(B)は本
発明の第2の実施の形態に係る光学式ロータリエンコー
ダのロータリスケールの平面図、(C)は光学パターン
を形成しない部分を金属等による全反射パターン又は樹
脂等による無反射パターンで形成したロータリエンコー
ダの平面図であり、(D)は光学パターンを形成しない
部分を光学パターンを同心円状に形成することで設けた
ロータリエンコーダの平面図である。
【図6】(A)は光学パターンを形成しない部分の大き
さを説明するための図、(B)はロータリエンコーダの
変形例を示す平面図であり、(C)はロータリエンコー
ダの別の変形例を示す平面図である。
【図7】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る光学
式ロータリエンコーダにおける光検出器の構成を示す平
面図、(B)は光検出器で得られるA相信号とB相信号
を示す図、(C)はこのA相信号とB相信号に基づいて
得られるリサージュ図形を示す図であり、(D)は半導
体レーザのための電気配線の取り回し構成を示す図であ
る。
【図8】(A)乃至(C)はそれぞれ光検出器の変形例
を示す平面図である。
【図9】(A)は本発明の第4の実施の形態に係る光学
式ロータリエンコーダにおける光検出器の構成を示す平
面図、(B)は受光エリアの電気的な接続構成を説明す
るための図であり、(C)は第4の実施の形態に係る光
学式ロータリエンコーダの変形例におけるロータリスケ
ールの構成を示す平面図である。
【図10】(A)及び(B)はそれぞれ本発明の第4の
実施の形態に係る光学式ロータリエンコーダの例を示す
斜視図である。
【図11】(A)は受光エリアの受光面上に投影される
イメージの明部を説明するための図であり、(B)は明
部と受光エリアとの位置関係による問題の有無を説明す
るための図である。
【図12】(A)は受光エリアと平行な線からのロータ
リスケールより投影されるイメージの受光エリア端部で
の傾き角を説明するための図、(B)は2つの傾き角の
うち何れを採用するかを説明するための図であり、
(C)は受光エリアの大きさの定義を示す図である。
【図13】(A)乃至(C)はそれぞれ受光エリアの変
形例を示す図である。
【図14】(A)及び(B)はそれぞれ受光エリアの変
形例を示す図である。
【図15】(A)乃至(C)はそれぞれ受光エリアの変
形例を示す図である。
【図16】(A)及び(B)はそれぞれ従来のレーザエ
ンコーダの構成を示す図である。
【図17】(A)及び(B)はそれぞれ従来のロータリ
エンコーダの構成を示す図である。
【図18】(A)は図17の(B)に示した従来のロー
タリエンコーダの斜視図であり、(B)は別の従来のロ
ータリエンコーダの構成を示す図である。
【図19】(A)は結像パターンの明暗の逆転を説明す
るための図であり、(B)は結像パターンを説明するた
めの図である。
【符号の説明】
100,200 光学式ロータリエンコーダ 102 半導体レーザ 104 ロータリスケール 106 光検出器 108 円の中心 110 光学パターン 112 受光エリア 112A,112B,112C,112D 受光エ
リア群 114 円形パターン 116 結像パターン 118 受光感度の低い又は無い領域 120 基準位置検出用受光エリア 122 金属による遮光部 124 光学パターンを形成しない部分 126 金属等による全反射パターン又は樹脂等に
よる無反射パターン 128 基準位置検出用光学パターン 130,138 配線 132 吸い取りダミー 134 kが偶数(もしくは奇数)の場合に対応し
た受光エリア 136 kが奇数(もしくは偶数)の場合に対応し
た受光エリア 140 kが偶数(もしくは奇数)の場合に対応し
た光学パターン 142 kが奇数(もしくは偶数)の場合に対応し
た光学パターン 144 明部 146A,148A 第1のグループ 146B,148B 第2のグループ 148C 第3のグループ 148D 第4のグループ 150 信号処理回路 202 センサヘッド

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可干渉光源と、 上記可干渉光源から射出する光ビームを横切るように回
    転し、且つ、上記光ビームを照射する所定角度周期の放
    射状の光学パターンを形成した円盤状のスケールと、 上記光学パターンを経由した上記光ビームを受光して、
    上記光学パターンによって生じた明暗パターンを検出す
    る、円の中心から放射状に配置された複数の受光エリア
    を有する光検出器と、 を具備し、 上記明暗パターンは、円の中心からの距離が異なる円周
    上に明部が同じ角度おきに形成されるように複数形成さ
    れると共に、円周方向に異なる角度に明部が形成された
    第1の明暗パターン群と第2の明暗パターン群とからな
    り、 上記光検出器の各受光エリアの実効的な検出感度は、上
    記第1の明暗パターン群あるいは第2の明暗パターン群
    の何れか一方の明部が形成される部分の実効的な受光感
    度が、受光エリアの他の部分の受光感度よりも高いもの
    であることを特徴とする光学式ロータリエンコーダ。
  2. 【請求項2】 可干渉光源と、 上記可干渉光源から射出する光ビームを横切るように回
    転し、且つ、上記光ビームを照射する所定角度周期の放
    射状の光学パターンを形成した円盤状のスケールと、 上記光学パターンを経由した上記光ビームを受光して、
    上記光学パターンによって生じた明暗パターンを検出す
    る、円の中心から放射状に配置された複数の受光エリア
    を有する光検出器と、 を具備し、 上記可干渉光源と上記スケール上に形成された光学パタ
    ーンとの間隔をz、上記スケール上に形成された光学
    パターンと上記光検出器との間隔をz、上記スケール
    の任意の円周上の光学パターンの周期をp、スケール
    1回転の光学パターン数をn、上記光源の波長をλ、上
    記光学パターンの周期pに対応する上記受光エリア上
    の円周上の明暗パターンの周期をpとしたときに、 上記光検出器の受光エリア上には、上記受光エリアの円
    の中心からの位置をR としたときに、少なくともR
    =(n×p)/2πを満たす部分に明暗パターンを形
    成させる光学式ロータリエンコーダであり(ここで、p
    =p(z+z)/z)、 円の中心からの距離Rが 【数1】 を満たし、且つ、kが偶数の場合、あるいは奇数の場合
    の何れかに該当する距離に該当する部分近傍の、上記複
    数の受光エリアの実効的な受光感度が、他の部分よりも
    高いように配置されていることを特徴とする光学式ロー
    タリエンコーダ。
  3. 【請求項3】 上記光検出器の実効的な受光エリアは、
    受光エリアの円の中心からの距離をLとしたときに、 【数2】 を満たす位置に配置されていることを特徴とする請求項
    2に記載の光学式ロータリエンコーダ。
  4. 【請求項4】 上記光検出器の受光エリアは、受光エリ
    アの円の中心からの距離をLとしたときに、 【数3】 を満たす範囲の実効的な受光感度が、受光エリアの他の
    部分よりも高いことを特徴とする請求項2に記載の光学
    式ロータリエンコーダ。
  5. 【請求項5】 上記明暗パターンの形状に対応して、上
    記光検出器の実効的な受光エリアの実効的感度を調整す
    る受光感度調整手段を更に具備することを特徴とする請
    求項1乃至4の何れかに記載の光学式ロータリエンコー
    ダ。
  6. 【請求項6】 上記光検出器の実効的な受光感度をゼロ
    とした部分に、第2の光検出器を更に具備し、この第2
    の光検出器により基準位置の検出あるいは光源の出力を
    検出することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記
    載の光学式ロータリエンコーダ。
  7. 【請求項7】 可干渉光源と、 上記可干渉光源から射出する光ビームを横切るように回
    転し、且つ、上記光ビームを照射する所定角度周期の光
    学パターンを形成した円盤状のスケールと、 上記光学パターンを経由した上記光ビームを受光して、
    上記光学パターンによって生じた明暗パターンを検出す
    る、円の中心から放射状に配置された複数の受光エリア
    を有する光検出器と、 を具備し、 上記明暗パターンは、円の中心からの距離が異なる円周
    上に明部が同じ角度おきに形成されるように複数形成さ
    れると共に、円周方向に異なる角度に明部が形成された
    第1の明暗パターン群と第2の明暗パターン群とからな
    り、 上記スケールの光学パターンは、上記光検出器上の明暗
    パターンの第1の明暗パターン群あるいは第2の明暗パ
    ターン群の何れか一方に対応する部分にのみ設けられて
    いることを特徴とする光学式ロータリエンコーダ。
  8. 【請求項8】 可干渉光源と、 上記可干渉光源から射出する光ビームを横切るように回
    転し、且つ、上記光ビームを照射する所定角度周期の放
    射状の光学パターンを形成した円盤状のスケールと、 上記光学パターンを経由した上記光ビームを受光して、
    上記光学パターンによって生じた明暗パターンを検出す
    る、円の中心から放射状に配置された複数の受光エリア
    を有する光検出器と、 を具備し、 上記可干渉光源と上記スケール上に形成された光学パタ
    ーンとの間隔をz、上記スケール上に形成された光学
    パターンと上記光検出器との間隔をz、上記スケール
    の任意の円周上の光学パターンの周期をp、スケール
    1回転の光学パターン数をn、上記光源の波長をλ、上
    記光学パターンの周期pに対応する上記受光エリア上
    の円周上の明暗パターンの周期をpとしたときに、 上記光検出器の受光エリア上には、上記受光エリアの円
    の中心からの位置をR としたときに、少なくともR
    =(n×p)/2πを満たす部分に明暗パターンを形
    成させる光学式ロータリエンコーダであり(ここで、p
    =p(z+z)/z)、 上記スケールの円の中心からの距離Rが 【数4】 を満たし、且つ、kが偶数の場合、あるいは奇数の場合
    の何れかに該当する距離に該当する部分近傍にのみ、上
    記スケールの光学パターンが設けられていることを特徴
    とする光学式ロータリエンコーダ。
  9. 【請求項9】 可干渉光源と、 上記可干渉光源から射出する光ビームを横切るように回
    転し、且つ、上記光ビームを照射する所定角度周期の放
    射状の光学パターンを形成した円盤状のスケールと、 上記光学パターンを経由した上記光ビームを受光して、
    上記光学パターンによって生じた明暗パターンを検出す
    る、円の中心から放射状に配置された複数の受光エリア
    を有する光検出器と、 を具備し、 上記明暗パターンは、円の中心からの距離が異なる円周
    上に明部が同じ角度おきに形成されるように複数形成さ
    れると共に、円周方向に異なる角度に明部が形成された
    第1の明暗パターン群と第2の明暗パターン群とからな
    り、 上記可干渉光源から出射する光ビームは、第1の明暗パ
    ターン群あるいは第2の明暗パターン群の何れか一方が
    形成される部分近傍にのみ入射することを特徴とする光
    学式ロータリエンコーダ。
  10. 【請求項10】 可干渉光源と、 上記可干渉光源から射出する光ビームを横切るように回
    転し、且つ、上記光ビームを照射する所定角度周期の放
    射状の光学パターンを形成した円盤状のスケールと、 上記光学パターンを経由した上記光ビームを受光して、
    上記光学パターンによって生じた明暗パターンを検出す
    る、円の中心から放射状に配置された複数の受光エリア
    を有する光検出器と、 を具備し、 上記可干渉光源と上記スケール上に形成された光学パタ
    ーンとの間隔をz、上記スケール上に形成された光学
    パターンと上記光検出器との間隔をz、上記スケール
    の任意の円周上の光学パターンの周期をp、スケール
    1回転の光学パターン数をn、上記光源の波長をλ、上
    記光学パターンの周期pに対応する上記受光エリア上
    の円周上の明暗パターンの周期をpとしたときに、 上記光検出器の受光エリア上には、上記受光エリアの円
    の中心からの位置をR としたときに、少なくともR
    =(n×p)/2πを満たす部分に明暗パターンを形
    成させる光学式ロータリエンコーダであり(ここで、p
    =p(z+z)/z)、 円の中心からの距離Rが 【数5】 を満たし、且つ、kが偶数の場合、あるいは奇数の場合
    の何れかに該当する距離に該当する部分近傍にのみ上記
    光源から出射する光ビームが入射することを特徴とする
    光学式ロータリエンコーダ。
  11. 【請求項11】 上記光検出器の複数の受光エリアの形
    状は略長方形で、間隔p/m(mは2以上の整数)で
    平行に配置されており、各受光エリアはm個おきに上記
    明暗パターン群の同じ位相のパターンを受光するとき
    に、受光エリアの半径方向の長さをLとし、受光エリア
    の長手方向の長さと明暗パターンとのなす角度をθとす
    ると、 tanθ≦(p/m)L を満たすことを特徴とする請求項2、8、10の何れか
    に記載の光学式ロータリエンコーダ。
  12. 【請求項12】 上記複数の受光エリアの長さLは、光
    検出器の両端部における長さが中央部よりも短くなって
    いることを特徴とする請求項11に記載の光学式ロータ
    リエンコーダ。
  13. 【請求項13】 上記複数の受光エリアは上記明暗パタ
    ーン群の4つの位相をそれぞれ受光する4つの組を形成
    していることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに
    記載の光学式ロータリエンコーダ。
  14. 【請求項14】 上記複数の受光エリアは4つの位相を
    2つの位相ごとにそれぞれ受光する2つの組を形成して
    いることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載
    の光学式ロータリエンコーダ。
  15. 【請求項15】 上記複数の受光エリアは複数の群に分
    割されており、上記明暗パターンの異なる位相をそれぞ
    れの受光エリア群で受光することを特徴とする請求項1
    乃至10の何れかに記載の光学式ロータリエンコーダ。
  16. 【請求項16】 上記光源と上記光検出器は同一の基板
    上に設けられており、 上記光検出器の受光エリアは、上記光源を取り囲む様に
    円弧状のほぼ同じ面積の偶数個の群を形成しており、 各受光エリア群から選択した受光エリアの出力差を検出
    する出力差検出手段を更に具備することを特徴とする請
    求項1乃至10の何れかに記載の光学式ロータリエンコ
    ーダ。
  17. 【請求項17】 上記各受光エリア群の両端部には光を
    吸収する領域を設けたことを特徴とする請求項16に記
    載の光学式ロータリエンコーダ。
  18. 【請求項18】 上記受光エリア群の端部受光エリア
    は、それぞれ異なる位相の光ビームを受光し、各位相を
    受光する受光エリアの数が等しいことを特徴とする請求
    項16に記載の光学式ロータリエンコーダ。
JP2000337966A 2000-05-09 2000-11-06 光学式ロータリエンコーダ Withdrawn JP2002139353A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337966A JP2002139353A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 光学式ロータリエンコーダ
US09/850,499 US6713756B2 (en) 2000-05-09 2001-05-07 Optical encoder and optical rotary encoder
EP01111062A EP1154242A3 (en) 2000-05-09 2001-05-08 Optical encoder

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337966A JP2002139353A (ja) 2000-11-06 2000-11-06 光学式ロータリエンコーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002139353A true JP2002139353A (ja) 2002-05-17

Family

ID=18813263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000337966A Withdrawn JP2002139353A (ja) 2000-05-09 2000-11-06 光学式ロータリエンコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002139353A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6940603B2 (en) 2001-10-23 2005-09-06 Olympus Corporation Optical encoder
US7544925B2 (en) 2006-10-10 2009-06-09 Hamamatsu Photonics K.K. Encoder including rotating member, light source device and photodetecting device including a scale having photodetecting elements arranged thereon
US8044340B2 (en) 2005-10-13 2011-10-25 Hamamatsu Photonics K.K. Encoder and light receiving device for encoder
JP2013061330A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Dr Johannes Heidenhain Gmbh 回転式位置検出装置
WO2014141370A1 (ja) * 2013-03-11 2014-09-18 株式会社安川電機 エンコーダ、エンコーダ付きモータ、サーボシステム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6940603B2 (en) 2001-10-23 2005-09-06 Olympus Corporation Optical encoder
US8044340B2 (en) 2005-10-13 2011-10-25 Hamamatsu Photonics K.K. Encoder and light receiving device for encoder
EP1936331A4 (en) * 2005-10-13 2015-12-09 Hamamatsu Photonics Kk ENCODER AND LIGHT RECEIVING DEVICE FOR ENCODER
US7544925B2 (en) 2006-10-10 2009-06-09 Hamamatsu Photonics K.K. Encoder including rotating member, light source device and photodetecting device including a scale having photodetecting elements arranged thereon
JP2013061330A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Dr Johannes Heidenhain Gmbh 回転式位置検出装置
EP2570780A3 (de) * 2011-09-13 2017-01-11 Dr. Johannes Heidenhain GmbH Rotatorische Positionsmesseinrichtung
WO2014141370A1 (ja) * 2013-03-11 2014-09-18 株式会社安川電機 エンコーダ、エンコーダ付きモータ、サーボシステム
JPWO2014141370A1 (ja) * 2013-03-11 2017-02-16 株式会社安川電機 エンコーダ、エンコーダ付きモータ、サーボシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6713756B2 (en) Optical encoder and optical rotary encoder
JP3478567B2 (ja) 回転情報検出装置
US9417101B2 (en) Optical encoder with a scale that has fine and coarse pitch patterns
JP2862417B2 (ja) 変位測定装置及び方法
US8546747B2 (en) Rotary encoder and optical apparatus
JP3227206B2 (ja) 光学式エンコーダ
JP2007064665A (ja) 光学式エンコーダおよびそれを用いた装置
JP2013504068A (ja) 回転角センサで目盛トラック偏心を光学式に補正する装置および方法
US8735801B2 (en) Optical encoder
JPH02285214A (ja) 測長器及びそれに用いるスケール部材
JPH067062B2 (ja) 位置検出装置
JPH04157319A (ja) 影絵パターンを利用するエンコーダ
JP2007155720A (ja) 改良形補間エンコーダ
JP4981203B2 (ja) 光学式エンコーダー
KR101240792B1 (ko) 엔코더 및 엔코더용 수광장치
JP2002139353A (ja) 光学式ロータリエンコーダ
JP2007078690A (ja) 反射型光エンコーダ
JPH02206720A (ja) 測角装置
JP3738742B2 (ja) 光学式絶対値エンコーダ及び移動装置
US6759647B2 (en) Projection encoder
JPH05256666A (ja) ロータリーエンコーダー
JP2003279383A (ja) 光学式エンコーダ
JP2001343256A (ja) 光学式エンコーダ
JP3808192B2 (ja) 移動量測定装置、及び移動量測定方法
JP2000275065A (ja) 光学式エンコーダ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080108